JP7335804B2 - リヤサスペンションのガード構造 - Google Patents

リヤサスペンションのガード構造 Download PDF

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本発明は、自動二輪車の後輪に連結された単一のリヤサスペンションを保護するガード構造に関するものである。
自動二輪車のリヤサスペンションにおいて、1本のサスペンションユニットを車体の中心付近に配置した、いわゆるモノサス(1本サス)がある(例えば、特許文献1)。この場合、リヤサスペンションは、後輪の前方に配置される。
特許第5953082号公報
しかしながら、自動二輪車が走行すると、後輪により巻き上げられた泥、小石等が、後輪の前方のリヤサスペンションに当たることがある。このような状況が継続することは、リヤサスペンションの動作に悪影響を及ぼす恐れがある。特に、リヤサスペンションのロッドに泥、小石等が当たると、これらがロッドのシールに噛み込むことがあり、動作上好ましくない。
本発明は、リヤサスペンションのロッドを保護できるリヤサスペンションのガード構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のリヤサスペンションのガード構造は、自動二輪車の後輪に連結された単一のリヤサスペンションを保護するガード構造であって、前記リヤサスペンションの後方に配置されている。前記ガード構造が、前記リヤサスペンションにおける少なくともロッドの露出部分を後方から覆うカバーと、前記カバーを車体フレームに取り付けるカバーステーとを有している。前記車体フレームに、タンデムステップが左右一対のステップステーを介して取り付けられ、前記カバーステーが前記ステップステーの一方に支持されている。
ここで、「カバーステーがステップステーの一方に支持される」とは、カバーステーがステップステーの一方に取り付けられてステップステーを介して車体フレームに支持されることだけでなく、カバーステーとステップステーの一方が車体フレームに共締めされて車体フレームに支持されることを含む。
この構成によれば、リヤサスペンションにおけるロッドの露出部分が、ガード構造のカバーにより後方から覆われている。したがって、後輪により巻き上げられた泥、小石等が、リヤサスペンションにおけるロッドの露出部分に当たるのを防ぐことができる。これにより、リヤサスペンションの動作が安定する。このようなガード構造を、例えば、リヤフェンダと一体に形成することもできるが、この場合、リヤフェンダの構造が複雑になるうえに、リヤフェンダの生産性が低下する。上記構成によれば、ガード構造が、リヤフェンダと別体で構成されているので、既存のリヤフェンダを流用できるうえに、ガード構造の配置の自由度も高い。
本発明において、前記カバーステーと前記ステップステーが、共通の締結部材により前記車体フレームに共締めされていてもよい。この構成によれば、部品点数を低減させることができるうえに、作業工数も減らすことができる。
本発明において、前記カバーステーは、車幅方向に延在しており、車幅方向の一端に前記ステップステーの一方に支持される被支持部と、前記被支持部から車幅方向の他端側に延びて前記カバーを保持するカバー保持部とを有していてもよい。この構成によれば、ガード構造が、カバーステーにより片持ち支持で車体に支持される。したがって、ガード構造の取付けが容易である。
前記カバーステーが前記被支持部と前記カバー保持部とを有する場合、前記被支持部および前記カバー保持部はそれぞれ金属製の板材からなり、互いに交差するように設けられ、溶接により接合されていてもよい。この構成によれば、被支持部とカバー保持部により3次元形状にカバーステーが形成され、且つ、両者が溶接により接合されている。これにより、カバーステーの支持剛性が向上し、カバー構造の支持が安定する。
本発明において、前記カバーの少なくとも下半部の下方への延長面が、側面視で、前記リヤサスペンションの減衰力を調整する調整部よりも後方を通過してもよい。この構成によれば、後輪により巻き上げられた泥、小石等が、リヤサスペンションのロッドの露出部分だけでなく、調整部に向かうのも防ぐことができる。
本発明において、前記リヤサスペンションと前記カバーは、前後方向に延びる車体の中心線に対して車幅方向の一側方に偏位して配置され、平面視において、前記後輪の他側方の外周側縁と前記カバーの他側端を結んだ延長線が、前記リヤサスペンションのロッドよりも前方を通過してもよい。この構成によれば、後輪により巻き上げられた泥、小石等が、リヤサスペンションのロッドに向かうのを効果的に防ぐことができる。
本発明において、前記カバーステーに、前記リヤサスペンションのスプリングのプリロード量を調整する操作部材が支持されていてもよい。この構成によれば、部品を共通化することで、部品点数を低減させることができる。
本発明のリヤサスペンションのガード構造によれば、後輪により巻き上げられた泥、小石等が、リヤサスペンションにおけるロッドの露出部分に当たるのを防ぐことができる。これにより、リヤサスペンションの動作が安定する。
本発明の第1実施形態に係るリヤサスペンションのガード構造を備えた自動二輪車の後部を示す側面図である。 同自動二輪車の後部の要部を示す平面図である。 同自動二輪車の要部を示す側面図である。 同自動二輪車の後部のステップステーを取り外した状態を示す斜視図である。 同ガード構造の支持構造を示す分解斜視図である。 同ガード構造のカバーステーを示す側面図である。 同カバーステーを示す背面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第1実施形態に係るリヤサスペンションのガード構造を備えた自動二輪車の後部を示す側面図である。本明細書において、「右」、「左」は、車両に乗車した運転者から見た「右」、「左」をいう。
本実施形態の自動二輪車の車体フレームFRは、前半部を構成するメインフレーム1と、前半部を構成するリヤフレーム2とを有している。メインフレーム1の前端のヘッドパイプ(図示せず)を介して前輪が支持されている。メインフレーム1の後端下部にスイングアームブラケット4が設けられている。このスイングアームブラケット4に、前端部のピボット軸6を介してスイングアーム8が上下揺動自在に支持されている。スイングアーム8の後端に後輪10が支持されている。メインフレーム1の中央下部に、エンジンEが支持されている。エンジンEにより、後輪10が駆動される。
エンジンEの排気は、エンジンEの前方および下方を経て後方に延びる排気管12から後輪10の右側方のマフラ14に入って消音されたのち、マフラ14から外部に排出される。
本実施形態のリヤフレーム2は、鋼製のパイプからなり、左右一対設けられている。左右のリヤフレーム2は、シートレール2aと補助フレーム2bとを有している。シートレール2aは、メインフレーム1の後部の上部から後方斜め上方に延びている。補助フレーム2bは、メインフレーム1の後部から後方斜め上方に延び、その後端がシートレール2aに連結されている。ただし、リヤフレーム2の構成は、これに限定されない。
リヤフレーム2のシートレール2aにライダー用シート16と同乗者用シート18とが支持されている。ライダー用シート16の下方に、メインフレーム1とスイングアーム8との間に連結されたほぼ前後方向向きの1本のリヤサスペンション20が配置されている。つまり、リヤサスペンション20は、スイングアーム8を介して後輪10に連結され、路面からの衝撃を吸収する。リヤサスペンション20の詳細は後述する。
ライダー用シート16の下方でマフラ14の上方に、同乗者用の足乗せであるタンデムステップ22が設けられている。タンデムステップ22は、ステップステー24を介してリヤフレーム2に取り付けられている。タンデムステップ22およびステップステー24は左右一対設けられている。本実施形態では、右側のステップステー24には、マフラ14も支持されている。
リヤフレーム2の補助フレーム2bに、下方に延出する取付片3が設けられている。取付片3に、車幅方向を向く取付ねじ孔3a(図5)が形成されている。取付ねじ孔3aは、例えば、溶接ナットである。本実施形態では、前後方向に並んで2つの取付ねじ孔3aが形成されている。ただし、取付ねじ孔3aの構造、数はこれに限定されない。ボルトのような締結部材100をステップステー24のボルト挿通孔24a(図5)に挿通し、リヤフレーム2の取付ねじ孔3aに締め付けることにより、ステップステー24は車体フレームFRに取り付けられている。
ライダー用シート16の下方で左右のリヤフレーム2の間に、バッテリBTが配置されている。バッテリBTは、車両に搭載された電装品に電力を供給する。バッテリBTは、バッテリケース25に収納され、その下方および両側方が覆われている。
後輪10の上方斜め前方に、リヤフェンダ26が設けられている。リヤフェンダ26は、スイングアーム8に設けた左右一対の取付フランジ8aにねじ体27により取り付けられている。このリヤフェンダ26により、車両走行時に後輪10により跳ね上げられた小石、泥水等が、ライダーに向かうのを阻止する。車体の後部に左右一対のリヤカウル28が設けられ、車体の後部を外側方から覆っている。リヤカウル28は、バッテリケース25の後方に配置され、同乗者用シート18の下方の領域およびライダー用シート16の後部の下方の領域を外側方から覆っている。
リヤカウル28の下方にリヤカウルフェンダ30が設けられ、車体の後部を下方から覆っている。リヤカウルフェンダ30は、車両走行時に後輪10により跳ね上げられた小石、泥水等が、ライダーおよび同乗者に向かうのを阻止する。
以下に、本実施形態のリヤサスペンション20について説明する。本実施形態では、リヤサスペンション20は、ほぼ前後方向に延びている。つまり、リヤサスペンション20は、側面視で、水平方向とほぼ平行に、若干前上がりに配置されている。図2の平面図に示すように、リヤサスペンション20は、前後方向に延びる車体の中心線C1に対して、車幅方向の一方側、本実施形態では右側にずれて配置されている。
ここで、「リヤサスペンション20が車体の中心線C1に対して車幅方向の一方側にずれて配置されている」とは、平面視で、前後方向に延びるリヤサスペンション20の中心線C2が車体の中心線C1とずれていればよく、リヤサスペンション20の一部が車体の中心線C1上に位置していてもよい。
リヤサスペンション20の前端部20aが車体フレームFRに支持され、後端部20bがスイングアーム8に支持されている。詳細には、図3に示すように、リヤサスペンション20の前端部20aは、軸受32を介して車体フレームFRに回動自在に支持されている。リヤサスペンション20の後端部20bは、リンク機構34を介してスイングアーム8に揺動自在に支持されている。このような支持構造は公知である。
リヤサスペンション20は、路面からの衝撃を吸収するスプリング36と、スプリング36の力が車体に急激に作用するのを緩和するダンパ38とを有している。スプリング36は、前側の第1調節部44(後述)と、後側の鍔部35との間に介装されている。
ダンパ38は、内部にオイル室を有するシリンダ40と、シリンダ40内に配置されたピストン(図示せず)を往復運動させるロッド42とを有している。シリンダ40およびロッド42は、第1調節部44と鍔部35との間に設けられている。つまり、シリンダ40は、その一端面(前端面)が第1調節部44に当接している。
また、ロッド42は、リヤサスペンション20の中心線(軸心)C2方向に延びる棒材からなり、一端(前端)にピストンが設けられ、他端(後端)が鍔部35に連結されている。すなわち、ロッド42は、シリンダ40内に位置する収納部分(図示せず)と、シリンダ40の外側の露出部分42aとを有している。走行中は、ロッド42は中心線C2に沿って移動するので、露出部分42aの長さは一定でない。シリンダ40におけるロッド42の挿通孔にはシール(図示せず)が設けられている。
後輪10が路面から衝撃を受けると、その衝撃がリンク機構34を介して中心線C2方向の力としてリヤサスペンション20に入力される。この衝撃によりスプリング36が圧縮され、衝撃が吸収される。このとき、ロッド42によりシリンダ40内のピストンも前方に押し込まれて、衝撃がさらに緩和される。圧縮されたスプリング36が復元する際、シリンダ40内のオイルによりスプリング36の急激な復元力が緩和される。
前述の第1調節部44は、スプリング44のプリロード量(予圧)を調整する。第1調整部44に、遠隔操作用の操作部材46(図4)が接続されている。操作部材46により、第1調整部44から離れた位置からサスペンション20のスプリング44のプリロード量を調整することができる。操作部材46の支持構造は後述する。また、鍔部35の後側に、第2調整部45が設けられている。第2調整部45は、リヤサスペンション20の減衰力を調整する。
リヤサスペンション20の後方に、ガード構造50が配置されている。詳細には、ガード構造50は、前後方向における後輪10とリヤサスペンション20との間に配置されている。ガード構造50は、後輪10により跳ね上げられた小石、泥等からリヤサスペンション20を保護する。
ガード構造50は、カバー52と、カバーステー52とを有している。カバー52は、リヤサスペンション20における少なくともロッド42の露出部分42aを後方から覆う。カバーステー54は、カバー52を車体フレームFRに取り付ける。
図1に示すように、後輪10により跳ね上げられた小石、泥等のダストDは、タイヤの接線方向に飛散する。後輪10から前方のリヤサスペンション20に直接向かうダストDは、リヤフェンダ26によりガードされる。一方で、後輪10から前方斜め上方に向かうダストDは、リヤカウルフェンダ30、バッテリケース25等に当たって跳ね返り、リヤサスペンション20に向かうことがある。カバー52は、このようなダストDからリヤサスペンション20を保護する。リヤフェンダ26を後方に延長して、後輪10の上方の全体を覆うようにすれば、ダストDからリヤサスペンション20を保護できるが、リヤフェンダ26が大形化するうえに、自動二輪車の外観も損なわれる。
図4に示すように、本実施形態のカバー52は、車幅方向に長手方向を有する板材からなる。カバー52は、例えば、プラスチックのような樹脂で形成されている。ただし、カバー52の形状、材質はこれに限定されない。
図2に示すように、カバー52は、リヤサスペンション20と同様に、前後方向に延びる車体の中心線C1に対して車幅方向の一側方、本実施形態では右側に偏位して配置されている。平面視において、後輪10の他側方(左側方)の外周側縁10aと、カバー52の他側端(左端)52aを結んだ延長線L1が、リヤサスペンション20のロッド42の露出部分42aよりも前方を通過している。また、カバー52は、車体バンク時のダストDも除けるように車幅方向に長く形成されている。具体的には、カバー52の右端52bは、後輪10の外側面(右端面)10bよりも外側(右側)に位置し、カバー52の左端52aは、後輪10の中心、つまり、車体の中心線C1よりも左側に位置している。
図3に示すように、カバー52は、側面視で、後ろ上がりに傾斜して配置されている。本実施形態では、カバー52は、下半部52dが、上半部52uに比べて傾斜が緩やかに、すなわち鉛直方向に対する傾斜角が小さく構成されている。ただし、カバー52は、上端から下端までフラットな形状であってもよい。カバー52の下半部52dの下方への延長面S1が、側面視で、ロッド42の露出部分42aよりも後方を通過している。本実施形態では、延長線L2が、側面視で、第2調整部45よりも後方を通過している。
上述のように、カバー52は、カバーステー54により車体フレームFRに取り付けられている。カバーステー54は、ステップステー24の一方、本実施形態では右側のステップステー24に支持されている。詳細には、カバーステー54とステップステー24が、共通の前記締結部材100(図1)により車体フレームFRに共締めされている。ここで、「カバーステー54がステップステー24の一方に支持される」とは、カバーステー54がステップステー24に取り付けられてステップステー54を介して車体フレームFRに支持されることだけでなく、カバーステー54とステップステー24が車体フレームFRに共締めされて車体フレームFRに支持されることを含む。また、右側のステップステー24は、荷掛け用のフック55と、マフラ支持用の支持筒57も有している。左側のステップステー24は、荷掛け用のフック55は有しているが、マフラ支持用の支持筒57は有していない。
図5に示すように、カバーステー54は、車幅方向に延在しており、右側のステップステー24に支持される被支持部56と、カバー52を保持するカバー保持部58とを有している。被支持部56およびカバー保持部58は、それぞれ金属製の板材からなり、互いに交差するように設けられ、溶接により接合されている。
詳細には、図6に示すように、被支持部56は、車幅方向を向いた面を有しており、その上部に挿通孔56aが形成されている。挿通孔56aは、前後方向に並んで2つ設けられている。さらに、被支持部56の後部に、車幅方向を向いた第1ねじ孔56bが形成されている。本実施形態の第1ねじ孔56bは、溶接ナットで構成されている。第1ねじ孔56bは、上下方向に並んで2つ設けられている。ただし、第1ねじ孔56bの構成、数はこれに限定されない。
図7に示すように、カバー保持部58は、その車幅方向の一方側(右側)の端部の溶接部WLで被支持部56に溶接で接合され、被支持部56から車幅方向の他方側(左側)に延びている。つまり、カバー保持部58は、前後方向を向いた取付面58aを有している。詳細には、カバー保持部58の取付面58aは、後ろ上がりに傾斜している。カバー保持部58の車幅方向の両端部に第2ねじ孔58bが形成されている。本実施形態の第2ねじ孔58bは、溶接ナットで構成されている。ただし、第2ねじ孔58bの構成は、これに限定されない。
このように、車幅方向を向いた面を有する被支持部56と、前後方向を向いた取付面58aを有するカバー保持部58とが溶接で接合されることにより、互いに交差する立体的な構造(箱型の構造)が形成されている。本実施形態のカバーステー54は、片持ち支持で構成されているが、このような立体的な構造を採用して、平坦部を極力なくすことで、十分な剛性が確保されている。
以下に、支持構造について説明する。図5に示すように、カバーステー54は、共通の締結部材100によりステップステー24と共に車体フレームFRに締結されている。具体的には、締結部材100が、車幅方向外側からステップステー24のボルト挿通孔24aおよびカバーステー54の被支持部56の挿通孔56aに挿通され、リヤフレーム2の取付ねじ孔3aに締め付けられている。
カバー保持部58の取付面58aに、カバー52が取り付けられている。具体的には、ねじ体102が、カバー52の車幅方向の両端部に形成された挿通孔53に後方から挿通され、カバーステー54のカバー保持部58の第2ねじ孔58bに締め付けられている。以上により、カバー52が、カバーステー54を介して車体フレームFRに取り付けられている。
さらに、カバーステー54に、リヤサスペンション20の操作部材46が支持されている。具体的には、ボルトのような締結部材104が、車幅方向外側から操作部材46に形成された挿通孔46aに挿通され、カバーステー54の被支持部56の第1ねじ孔56bに締め付けられている。これにより、操作部材46が、カバーステー54およびステップステー24を介して車体フレームFRに支持されている。
以上により、図4に示すように、カバー52および操作部材46が、カバーステー54を介して車体フレームFRに支持されている。これにより、操作部材46を車体から離して配置しやすくなり、操作部材46の配置の自由度が向上する。また、カバー52およびカバーステー54のカバー保持部58は、車幅方向に延びているので、図3の側面視で目立たない。したがって、車両の外観を損なわない。
上記構成によれば、図1のリヤサスペンション20におけるロッド42の露出部分42aが、カバー52により後方から覆われている。したがって、後輪10により巻き上げられた泥、小石等のダストDが、ロッド42の露出部分42aに当たって、シリンダ40におけるロッド42のシールに噛み込むのを防ぐことができる。これにより、リヤサスペンション20の動作が安定する。このようなガード構造50を、例えば、リヤフェンダ26やリヤカウルフェンダ30と一体に形成することもできるが、その場合、リヤフェンダ26、リヤカウルフェンダ30の構造が複雑になるうえに、生産性が低下する。上記構成によれば、ガード構造50が、リヤフェンダ26、リヤカウルフェンダ30と別体で構成されているので、既存の、リヤフェンダ26、リヤカウルフェンダ30を流用できるうえに、ガード構造50の配置の自由度も高い。
図5に示すように、カバーステー54とステップステー24が、共通の締結部材100により車体フレームFRに共締めされている。これにより、部品点数を低減させることができるうえに、作業工数も減らすことができる。
カバーステー54のカバー保持部58は、車幅方向に延在しており、車幅方向の一端にステップステー24に支持される被支持部56と、被支持部56から車幅方向の他端側に延びてカバー52を保持するカバー保持部58とを有している。このように、ガード構造50が、カバーステー54により片持ち支持で車体に支持されている。したがって、ガード構造50の取付けが容易である。
被支持部56およびカバー保持部58はそれぞれ金属製の板材からなり、互いに交差するように設けられ、溶接部WL(図7)で溶接により接合されている。このように、被支持部56とカバー保持部58により3次元形状にカバーステー54が形成され、且つ、両者56,58が溶接により接合されている。これにより、カバーステー54の支持剛性が向上し、カバー構造50の支持が安定する。また、カバーステー54に、リヤサスペンション20の操作部材46が支持されている。このように、部品を共通化することで、部品点数を低減させることができる。
図3に示すように、カバー52の下半部52dの下方への延長面S1が、側面視で、リヤサスペンション20の第2調整部45よりも後方を通過している。これにより、後輪10によって巻き上げられた泥、小石等のダストDが、リヤサスペンション20の第2調整部45に向かうのを防ぐことができる。したがって、ロッド42だけでなく、第2調整部45も保護することができる。
図2に示すようにて、リヤサスペンション20とカバー52は、前後方向に延びる車体の中心線C1に対して車幅方向の一側方(右側)に偏位して配置されており、平面視において、後輪10の他側方の外周側縁10aとカバー52の他側端を結んだ延長線L1が、リヤサスペンション20のロッド42よりも前方を通過している。これにより、後輪10によって巻き上げられた泥、小石等のダストDが、リヤサスペンション20のロッド42に向かうのを効果的に防ぐことができる。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、上記実施形態では、カバーステー54は右側のステップステー24に支持されているが、左側のステップステー24に支持されてもよい。また、上記実施形態では、カバーステー54とステップステー24が車体フレームFRに共締めされて車体フレームFRに支持されているが、カバーステー54をステップステー24に取り付けてステップステー24を介して車体フレームFRに支持してもよい。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
10 後輪
20 リヤサスペンション
22 タンデムステップ
24 ステップステー
42 ロッド
42a 露出部分
45 第2調整部(調整部)
46 操作部材
50 ガード構造
52 カバー
54 カバーステー
56 被支持部
58 カバー保持部
100 締結部材(共通の締結部材)
C1 車体の中心線
FR 車体フレーム
L1 後輪の他側方の外周側縁とカバーの他側端を結んだ延長線
S1 カバーの下方への延長面

Claims (6)

  1. 自動二輪車の後輪に連結された単一のリヤサスペンションを保護するガード構造であって、
    前記リヤサスペンションの後方に前記ガード構造が配置され、
    前記ガード構造が、前記リヤサスペンションにおける少なくともロッドの露出部分を後方から覆うカバーと、前記カバーを車体フレームに取り付けるカバーステーとを有し、
    前記車体フレームに、タンデムステップが、左右一対のステップステーを介して取り付けられ、
    前記カバーステーが、前記ステップステーの一方に支持され、
    前記カバーステーは、車幅方向に延在しており、車幅方向の一端に前記ステップステーの一方に支持される被支持部と、前記被支持部から車幅方向の他方側に延びて前記カバーを保持するカバー保持部とを有しているリヤサスペンションのガード構造。
  2. 請求項1に記載のリヤサスペンションのガード構造において、前記カバーステーと前記ステップステーが、共通の締結部材により前記車体フレームに共締めされているリヤサスペンションのガード構造。
  3. 請求項1または2に記載のリヤサスペンションのガード構造において、前記被支持部および前記カバー保持部はそれぞれ金属製の板材からなり、互いに交差するように設けられ、溶接により接合されているリヤサスペンションのガード構造。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のリヤサスペンションのガード構造において、前記カバーの少なくとも下半部の下方への延長面が、側面視で、前記リヤサスペンションの減衰力を調整する調整部よりも後方を通過するリヤサスペンションのガード構造。
  5. 自動二輪車の後輪に連結された単一のリヤサスペンションを保護するガード構造であって、
    前記リヤサスペンションの後方に前記ガード構造が配置され、
    前記ガード構造が、前記リヤサスペンションにおける少なくともロッドの露出部分を後方から覆うカバーと、前記カバーを車体フレームに取り付けるカバーステーとを有し、
    前記車体フレームに、タンデムステップが、左右一対のステップステーを介して取り付けられ、
    前記カバーステーが、前記ステップステーの一方に支持され、
    前記リヤサスペンションと前記カバーは、前後方向に延びる車体の中心線に対して車幅方向の一側方に偏位して配置され、
    平面視において、前記後輪の他側方の外周側縁と前記カバーの他側端を結んだ延長線が、前記リヤサスペンションのロッドよりも前方を通過するリヤサスペンションのガード構造。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載のリヤサスペンションのガード構造において、前記カバーステーに、前記リヤサスペンションのスプリングのプリロード量を調整する操作部材が支持されているリヤサスペンションのガード構造。
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