JP6631396B2 - 自動二輪車のフートレスト取り付け構造 - Google Patents
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例えば特許文献1には、所謂アメリカンタイプの自動二輪車において、フートボード用ブラケットを、車幅方向延在部と、この車幅方向延在部の両端から車体の後方に延びる前後方向延在部とから枠状に形成してエンジンの下に配設し、フートボード用ブラケットにエンジンガードの機能をもたせる構成が開示されている。車幅方向延在部は車体フレームのダウンチューブに固定され、前後方向延在部の車体後側の端部はリヤアームブラケットに固定される。
また、特許文献1では、エンジンの排気管はフートボード用ブラケットの車幅方向延在部の下方を通るため、排気管の保護には有効でない。特許文献1ではフートボード用ブラケットにさらに保護部材を設けて排気管を保護するようにしているが、それでは部品点数及び作業工程が増えてしまう。
図1、図2は、本発明の適用例としての自動二輪車の要部を示す側面図、図3は、自動二輪車の要部を示す正面図である。なお、本願において上下、左右、前後とは、運転者が自動二輪車に乗車した状態で見る方向をいうものとする。
ステアリングヘッドパイプ2に、1本のメインフレーム3が結合する。メインフレーム3は、後斜め下方に向けて延出するとともに、途中で下方に向けて湾曲する。メインフレーム3には、不図示の燃料タンクが搭載される。また、ステアリングヘッドパイプ2に、1本のダウンチューブ4が結合する。ダウンチューブ4は、メインフレーム3よりも下方において後斜め下方に延出する。メインフレーム3とダウンチューブ4との間には補強フレーム11が架設される。
ダウンチューブ4の下端部にエンジン懸架ブラケット17が連設される。エンジン懸架ブラケット17は、略コの字状の横断面を有し、ダウンチューブ4の下端部の前及び左右を覆うように装着される。エンジン懸架ブラケット17は、エンジンケース5Aの前部を挟み込むようにしてボルト25によりエンジンユニット5を締結、支持する。
また、図6に示すように、クロスパイプ13に左右のエンジンハンガー18が設けられ、これらエンジンハンガー18によりエンジンユニット5のエンジンケース5Aの後部を支持する。
また、メインフレーム3からエンジンハンガー19が下方に延設され、このエンジンハンガー19によりエンジンユニット5のシリンダヘッド5Cを支持する。
また、サイドフレーム12L、12Rの上部分及びメインフレーム3の後端部にブラケット20が接合されている。ブラケット20は、前面視において下向きに開口する略コの字或いはU型となっており、その左右に垂設された懸架部がエンジンユニット5のエンジンケース5Aに連結して、エンジンユニット5を支持する。
図7に、フートレスト用ブラケット21を示す。フートレスト用ブラケット21は、パイプ材22と、パイプ材22の両端に設けられた左右のプレート材23L、23Rと、パイプ材22の途中に垂設された左右の連結部24L、24Rとを備える。
フートレスト用ブラケット21は、ダウンチューブ4の下端部において車幅方向に延出するように配置される。より詳細には、パイプ材22が、ダウンチューブ4を挟んで左右に延出するように配置される。そして、図5に示すように、左右の連結部24L、24Rがエンジン懸架ブラケット17を挟み込むように配置され、フートレスト用ブラケット21は、ボルト25によりエンジンユニット5と共締め構造により固定される。
本実施形態では、排気装置は、エンジンユニット5に接続する排気管30と、車体の底部に配設され、排気管30に接続するファーストマフラ31と、ファーストマフラ31から車両右側後方に延びる後部排気管32と、後部排気管32に接続されたセカンドマフラ33とを備える。
後部排気管32は、ファーストマフラ31の右側面から車両右側に突出した後、湾曲して後方に伸び、後輪10の右側に配置されたセカンドマフラ33に接続する。
また、シフトペダル28及びブレーキペダル29は、左右のフートレスト27よりも車幅方向の内側に配置されるので、例えば車両を転倒させたときにも、フートレスト27が先に接地し、シフトペダル28及びブレーキペダル29の変形を防ぐことができる。
本実施形態では、ダウンチューブ4の下端部にエンジン懸架ブラケット17を介して間接的にフートレスト用ブラケット21を固定するようにしたが、ダウンチューブ4の下端部に直接的にフートレスト用ブラケット21を固定するような形態としてもかまわない。
また、シフトペダル28の最低地上高H2やブレーキペダル29の最低地上高H3が、フートレスト用ブラケット21の最低地上高H1よりも高くなるようにしたが、最低地上高H1と略等しくしてもよい。
Claims (4)
- ステアリングヘッドパイプに結合するメインフレーム及びダウンチューブと、前記メインフレーム及び前記ダウンチューブにより支持されるエンジンユニットと、前記エンジンユニットからの排気ガスを排気する排気装置とを備え、前記排気装置の一部を構成するマフラが車体の底部に配設される自動二輪車において、
前記ダウンチューブの下端部に直接的又は間接的に固定され、車幅方向に延出するように配置されたフートレスト用ブラケットと、
前記フートレスト用ブラケットにより支持される左右のフートレストとを備え、
前記マフラは、前後、左右及び底面が丸みを帯びた略フラットな面のボックス形状を有し、
前記フートレスト用ブラケットは、前記マフラの前方で、前記マフラの前部の高さの範囲の少なくとも一部と重なる高さ位置に配置され、
前記エンジンユニットに接続する排気管が、前記エンジンユニットの前方から下方を通るように湾曲して車体後方に延びて前記マフラに接続し、
前記排気管は、前記フートレスト用ブラケットの上方を通り、
車両前面視で前記排気管と前記マフラは前記フートレスト用ブラケットの幅内に位置していることを特徴とする自動二輪車のフートレスト取り付け構造。 - 前記フートレスト用ブラケットは、前記ダウンチューブの下端部に連設されたエンジン懸架ブラケットに、前記エンジンユニットと共締め構造により固定されることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のフートレスト取り付け構造。
- 前記フートレスト用ブラケットにより支持されるシフトペダル及びブレーキペダルを備え、
前記シフトペダル及び前記ブレーキペダルは、前記左右のフートレストよりも車幅方向の内側に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動二輪車のフートレスト取り付け構造。 - 前記シフトペダルの最低地上高及び前記ブレーキペダルの最低地上高が、前記フートレスト用ブラケットの最低地上高と略等しい又は高くなっていることを特徴とする請求項3に記載の自動二輪車のフートレスト取り付け構造。
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JP2016091206A JP6631396B2 (ja) | 2016-04-28 | 2016-04-28 | 自動二輪車のフートレスト取り付け構造 |
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