JPH06179386A - 自動二輪車用サスペンションの減衰力調整装置 - Google Patents

自動二輪車用サスペンションの減衰力調整装置

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JPH06179386A
JPH06179386A JP33623392A JP33623392A JPH06179386A JP H06179386 A JPH06179386 A JP H06179386A JP 33623392 A JP33623392 A JP 33623392A JP 33623392 A JP33623392 A JP 33623392A JP H06179386 A JPH06179386 A JP H06179386A
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JP
Japan
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damping force
reservoir tank
adjuster
hydraulic damper
motorcycle
Prior art date
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Pending
Application number
JP33623392A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Bansho
哲也 番匠
Hiroyuki Kawai
浩行 河合
Tetsuji Natsume
哲治 夏目
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】自動二輪車のライダが乗車姿勢のままで減衰力
アジャスタを確実に操作できると同時に、セッティング
が容易に確認でき、また、リザーバタンクと減衰力アジ
ャスタとの設置に際し、操縦安定性を損なわない自動二
輪車用サスペンションの減衰力調整装置を提供するもの
である。 【構成】この自動二輪車用サスペンションの減衰力調整
装置は、リアショックアブソーバ32の減衰力を調整す
る減衰力アジャスタ49が、前記リアショックアブソー
バ32に付属するリザーバタンク48に設けられた自動
二輪車11において、上記リザーバタンク48と減衰力
アジャスタ49とを、ハンドルバー23と燃料タンク1
4との間の車体フレーム12に取り付けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動二輪車用サスペンシ
ョンの減衰力調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車のリアショックアブソーバ内
部には、周知のように油圧ダンパが組み込まれている。
【0003】上記油圧ダンパの減衰力の最適値は、車両
の積載重量、路面状況、走行方法等によって変化する。
したがって、これらの条件の変化に対応して油圧ダンパ
の減衰力を変化させることが望ましい。
【0004】近年では、多くの自動二輪車のリアショッ
クアブソーバに、上記油圧ダンパの減衰力を強弱に調整
可能とする減衰力アジャスタが備えられており、リアシ
ョックアブソーバの特性を任意に選択できるようになっ
ている。
【0005】一般に、油圧ダンパの減衰力アジャスタ
は、リアショックアブソーバに付属するリザーバタンク
に設けられているものが多く、図5に示すように、上記
リザーバタンク1は、リアショックアブソーバ2付近に
位置する車体フレーム3またはシートレール4等に設け
られている場合が多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記部
位に位置する減衰力アジャスタは、自動二輪車のライダ
が乗車姿勢にあるときには調整することが不可能であ
り、調整のためにはその都度自動二輪車を停止させ下車
しなければならないため、非常に不便である。また、自
動二輪車の走行中は減衰力アジャスタがどの様にセッテ
ィングされているか確認できないため、走行前に確認す
る必要があって手間が掛かる。
【0007】また、リアショックアブソーバ付近は数々
の搭載機器が密集して配置されており、スペースが狭
く、リザーバタンクを設けるためにエアクリーナの容積
等を犠牲にしなければならない場合もあった。
【0008】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、自動二輪車のライダが乗車姿勢のままで減衰力
アジャスタを確実に操作できると同時に、減衰力アジャ
スタのセッティングが容易に確認できる自動二輪車用サ
スペンションの減衰力調整装置を提供することを目的と
する。
【0009】この発明の他の目的は、リザーバタンクの
設置に際し、操縦安定性を損なわない自動二輪車用サス
ペンションの減衰力調整装置を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動二輪車
用サスペンションの減衰力調整装置は、上述した課題を
解決するために、請求項1に記載したように、リアショ
ックアブソーバの中に設けられた油圧ダンパの減衰力を
調整する減衰力アジャスタが、前記リアショックアブソ
ーバに付属するリザーバタンクに設けられた自動二輪車
において、ステアリング機構付近に上記リザーバタンク
と減衰力アジャスタとを配置したものである。
【0011】また、上述した課題を解決するために、請
求項2に記載したように、上記リザーバタンクと減衰力
アジャスタとを、ハンドルバーと燃料タンクとの間の車
体フレームに取り付けたものである。
【0012】
【作用】上記の構成を有する本発明においては、ステア
リング機構付近にリザーバタンクと減衰力アジャスタと
を配置したため、自動二輪車のライダは乗車姿勢のまま
で減衰力アジャスタを操作でき、セッティングも容易に
確認できる。
【0013】また、リザーバタンクと減衰力アジャスタ
とを、ハンドルバーと燃料タンクとの間の車体フレーム
に取り付けたため、ハンドルバーに荷重が掛からず、操
縦安定性を損なうことがない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0015】図1は、本発明の一実施例が適用された自
動二輪車11の左側面図である。この自動二輪車11
は、車体フレーム12の前方下部にエンジン13が搭載
され、このエンジン13の上方に燃料タンク14が、燃
料タンク14の後方に運転シート15がそれぞれ設置さ
れる。
【0016】車体フレーム12のヘッドパイプ16には
ステアリング機構17が設けられ、このステアリング機
構17に前輪18を回転自在に支持するフロントフォー
ク19が備えられる。
【0017】フロントフォーク19は、ステアリング機
構17のアッパーブラケット20とロアーブラケット2
1によって前記前輪18を挟み込むように平行に固定さ
れ、ハンドルバーホルダ22に取付けられたハンドルバ
ー23や計器灯火類ユニット24、フロントフェンダ2
5などが取付けられ、フロントフォーク19とともに左
右回動自在に枢着される。
【0018】また、車体フレーム12の中央下部に架設
されたピボット軸26には、後輪27を支持するスイン
グアーム28がピボット軸26廻りに回動自在に枢着さ
れる。
【0019】なお、符号29は排気マフラ、30はリア
フェンダ、そして31はサイドカバーである。
【0020】前記スイングアーム28の基端部側には、
リアショックアブソーバ32ならびにリンク33,34
から構成されるリアサスペンション機構35が設けられ
る。
【0021】上記リアショックアブソーバ32内には油
圧ダンパ36が設けられる。
【0022】この油圧ダンパ36の一構造例を図2に示
す。
【0023】油圧ダンパ36は細長い内筒37と外筒3
8とを組み合わせたもので、内筒37と外筒38との間
はオイルリザーバ室39となっており、オイルが充填さ
れている。また、内筒37と外筒38とはベースバルブ
40によって連通している。
【0024】内筒37内には、摺動自在に上下するロッ
ド41が設けられており、このロッド41の内筒37内
の端部にはオイルが流動するバルブ42,43を有する
ピストン44が設けられ、内筒37内を上室45と下室
46とに分けている。なお、上記ロッド41の他端はリ
アショックアブソーバ32のリンク取付け部47に固定
される。
【0025】ハンドルバー23と燃料タンク14との間
の車体フレーム12にはリザーバタンク48が設けられ
ており、このリザーバタンク48には、図3に示すよう
に、減衰力アジャスタ49が隣接して設けられ、耐圧ホ
ース50によって油圧ダンパ36に接続される。この耐
圧ホース50は、エンジン13と燃料タンク14との間
の空間を通して油圧ダンパ36に接続される。また、減
衰力アジャスタ49頭部にはアジャスタ操作部51が設
けられる。
【0026】リザーバタンク48の内部は弾性隔膜52
によってオイル室53とエア室54とに区画されてお
り、オイル室53内にはオイルが充填され、エア室54
には圧縮空気または窒素ガスが封入されている。
【0027】上記オイル室53は、減衰力アジャスタ4
9内のオリフィス55を介して油圧ダンパ36内のオイ
ルリザーバ室39に連通しており、上記オリフィス55
の開口量はニードルバルブ56によって調整される。こ
のニードルバルブ56は、スプリング57で押圧子58
側に付勢される。上記押圧子58は、ねじ作用によって
回転しながら軸方向に移動するようになっており、この
押圧子58には回転子59が回転一体に設けられる。そ
して、この回転子59に前記アジャスタ操作部51の操
作ノブ60が、操作ノブ軸61を介して接続される。
【0028】図4は、図1のX矢視によるステアリング
機構17周辺の平面図である。前記リザーバタンク4
8,減衰力アジャスタ49およびアジャスタ操作部51
は、ステアリング機構17付近に配置される。
【0029】次に、本実施例の作用について説明する。
【0030】図1において、自動二輪車11が走行する
と、スイングアーム28に支持された後輪27が路面の
状況に合わせてピボット軸26を中心に円弧軌道で上下
する。この上下運動はスイングアーム28に接続された
リンク33,34を介してリアショックアブソーバ32
内の油圧ダンパ36に伝えられ、油圧ダンパ36は、伸
縮する。
【0031】図2において、上記油圧ダンパ36は、伸
長時にロッド41が下方へ引き下げられると、下室46
のオイルは、ピストン44上側のバルブ42を押し開
き、絞られながら上室45に流入する。このときの流通
抵抗で伸長時の減衰力が発生し、減衰作用が行われる。
この工程で内筒37から抜け出たロッド41の体積分の
オイルは、ベースバルブ40を開いてオイルリザーバ室
39から内筒37内に流入する。
【0032】一方、圧縮時にロッド41が上方へ押し上
げられると、上室45のオイルは、ピストン44下側の
バルブ43を開いて抵抗なく下室46へ流出する。この
行程でロッド41体積分のオイルは、ベースバルブ40
からオイルリザーバ室39へ流出する。このときの流通
抵抗で、圧縮時の減衰力が発生し、減衰作用が行われ
る。
【0033】しかし、油圧ダンパ36が余り激しく上下
動を繰り返すと、油圧ダンパ36自体が発熱し、オイル
の粘度が変化して、油圧ダンパ36の性能が変わった
り、熱ダレを起こしてしまう。
【0034】上記問題は、オイルの量を増やせば解決で
き、そのためにリザーバタンク48を設け、熱拡張した
オイルをそちらに逃がすと同時に、クーラーがわりにオ
イルを冷却している。
【0035】また、油圧ダンパ36の減衰力はオイルの
流量を増減させることにより変化させる。
【0036】図3において、アジャスタ操作部51の操
作ノブ60を回転させると、押圧子58、回転子59、
そしてニードルバルブ56が共に回転し、押圧子58お
よびニードルバルブ56が軸方向に移動してオリフィス
55の開口量が変化する。このため、リザーバタンク4
8と油圧ダンパ36との間を流れるオイルの流動抵抗が
変化し、油圧ダンパ36の減衰力が変わる。
【0037】図4において、リザーバタンク48,減衰
力アジャスタ49およびアジャスタ操作部51は、自動
二輪車11のライダが乗車姿勢で目視および操作可能な
部位であるステアリング機構17付近に配置されるが、
ハンドルバー23に直接取り付けるとリザーバタンク4
8等の重みで操縦安定性が損なわれる恐れがあるため、
ることにより操縦安定性を確保している。
【0038】なお、本実施例では上記リザーバタンク4
8,減衰力アジャスタ49およびアジャスタ操作部51
は垂直に配置されているが、水平に配置することも可能
である。
【0039】また、本実施例では上記リザーバタンク4
8,減衰力アジャスタ49およびアジャスタ操作部51
はハンドルバー23と燃料タンク14との間の車体フレ
ーム12に取り付けられているが、アッパーブラケット
20やハンドルバーホルダ22、または計器灯火類ユニ
ット24に取り付けることも可能である。
【0040】さらに、上記操作ノブ60に矢印等の指針
を設け、操作ノブ60の外周に接する部分のアジャスタ
操作部51に目盛りまたは番号等を表示すれば、減衰力
の大小が目視可能になり、便利である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る自動
二輪車用サスペンションの減衰力調整装置によれば、ハ
ンドルバー付近にリザーバタンクと減衰力アジャスタと
を配置したため、自動二輪車のライダは乗車姿勢のまま
で減衰力アジャスタを操作でき、セッティングも容易に
確認できる。
【0042】また、リザーバタンクと減衰力アジャスタ
とを、ハンドルバーと燃料タンクとの間の車体フレーム
に取り付けたため、ハンドルバーに荷重が掛からず、操
縦安定性を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動二輪車用サスペンションの減
衰力調整装置の一実施例を示す自動二輪車の左側面図。
【図2】油圧ダンパの縦断面図。
【図3】リザーバタンク、減衰力アジャスタおよびアジ
ャスタ操作部の縦断面図。
【図4】図1のX矢視によるハンドルバー周辺の平面
図。
【図5】従来のリザーバタンクの取付け位置を示す概略
図。
【符号の説明】
11 自動二輪車 12 車体フレーム 14 燃料タンク 17 ステアリング機構 23 ハンドルバー 28 スイングアーム 32 リアショックアブソーバ 35 リアサスペンション機構 36 油圧ダンパ 48 リザーバタンク 49 減衰力アジャスタ 50 耐圧ホース 51 アジャスタ操作部 60 操作ノブ
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 自動二輪車用サスペンションの減衰力
調整装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動二輪車用サスペンシ
ョンの減衰力調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車のリアショックアブソーバ内
部には、周知のように油圧ダンパが組み込まれている。
【0003】上記油圧ダンパの減衰力の最適値は、車両
の積載重量、路面状況、走行方法等によって変化する。
したがって、これらの条件の変化に対応して油圧ダンパ
の減衰力を変化させることが望ましい。
【0004】近年では、多くの自動二輪車のリアショッ
クアブソーバに、上記油圧ダンパの減衰力を強弱に調整
可能とする減衰力アジャスタが備えられており、リアシ
ョックアブソーバの特性を任意に選択できるようになっ
ている。
【0005】一般に、油圧ダンパの減衰力アジャスタ
は、リアショックアブソーバに付属するリザーバタンク
に設けられているものが多く、図5に示すように、上記
リザーバタンク1は、リアショックアブソーバ2付近に
位置する車体フレーム3またはシートレール4等に設け
られている場合が多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記部
位に位置する減衰力アジャスタは、自動二輪車のライダ
が乗車姿勢にあるときには調整することが不可能であ
り、調整のためにはその都度自動二輪車を停止させ下車
しなければならないため、非常に不便である。また、自
動二輪車の走行中は減衰力アジャスタがどの様にセッテ
ィングされているか確認できないため、走行前に確認す
る必要があって手間が掛かる。
【0007】また、リアショックアブソーバ付近は数々
の搭載機器が密集して配置されており、スペースが狭
く、リザーバタンクを設けるためにエアクリーナの容積
等を犠牲にしなければならない場合もあった。
【0008】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、自動二輪車のライダが乗車姿勢のままで減衰力
アジャスタを確実に操作できると同時に、減衰力アジャ
スタのセッティングが容易に確認できる自動二輪車用サ
スペンションの減衰力調整装置を提供することを目的と
する。
【0009】この発明の他の目的は、リザーバタンクの
設置に際し、操縦安定性を損なわない自動二輪車用サス
ペンションの減衰力調整装置を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動二輪車
用サスペンションの減衰力調整装置は、上述した課題を
解決するために、請求項1に記載したように、リアショ
ックアブソーバの減衰力を調整する減衰力アジャスタ
が、前記リアショックアブソーバに付属するリザーバタ
ンクに設けられた自動二輪車において、ステアリング機
構付近に上記リザーバタンクと減衰力アジャスタとを配
置したものである。
【0011】また、上述した課題を解決するために、請
求項2に記載したように、上記リザーバタンクと減衰力
アジャスタとを、ハンドルバーと燃料タンクとの間の車
体フレームに取り付けたものである。
【0012】
【作用】上記の構成を有する本発明においては、ステア
リング機構付近にリザーバタンクと減衰力アジャスタと
を配置したため、自動二輪車のライダは乗車姿勢のまま
で減衰力アジャスタを操作でき、セッティングも容易に
確認できる。
【0013】また、リザーバタンクと減衰力アジャスタ
とを、ハンドルバーと燃料タンクとの間の車体フレーム
に取り付けたため、ハンドルバーに荷重が掛からず、操
縦安定性を損なうことがない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0015】図1は、本発明の一実施例が適用された自
動二輪車11の左側面図である。この自動二輪車11
は、車体フレーム12の前方下部にエンジン13が搭載
され、このエンジン13の上方に燃料タンク14が、燃
料タンク14の後方に運転シート15がそれぞれ設置さ
れる。
【0016】車体フレーム12のヘッドパイプ16には
ステアリング機構17が設けられ、このステアリング機
構17に前輪18を回転自在に支持するフロントフォー
ク19が備えられる。
【0017】フロントフォーク19は、ステアリング機
構17のアッパーブラケット20とロアーブラケット2
1によって前記前輪18を挟み込むように平行に固定さ
れ、ハンドルバーホルダ22に取付けられたハンドルバ
ー23や計器灯火類ユニット24、フロントフェンダ2
5などが取付けられ、フロントフォーク19とともに左
右回動自在に枢着される。
【0018】また、車体フレーム12の中央下部に架設
されたピボット軸26には、後輪27を支持するスイン
グアーム28がピボット軸26廻りに回動自在に枢着さ
れる。
【0019】なお、符号29は排気マフラ、30はリア
フェンダ、そして31はサイドカバーである。
【0020】前記スイングアーム28の基端部側には、
リアショックアブソーバ32ならびにリンク33,34
から構成されるリアサスペンション機構35が設けられ
る。
【0021】上記リアショックアブソーバ32内には油
圧ダンパ36が設けられる。
【0022】この油圧ダンパ36の一構造例を図2に示
す。
【0023】油圧ダンパ36内には、摺動自在に上下す
るロッド41が設けられており、このロッド41の油圧
ダンパ36内の端部にはオイルが流動するバルブ42,
43を有するピストン44が設けられ、油圧ダンパ36
内を上室45と下室46とに分けている。なお、上記ロ
ッド41の他端はリアショックアブソーバ32のリンク
取付け部47に固定される。
【0024】ハンドルバー23と燃料タンク14との間
の車体フレーム12にはリザーバタンク48が設けられ
ており、このリザーバタンク48には、図3に示すよう
に、減衰力アジャスタ49が隣接して設けられ、耐圧ホ
ース50によって油圧ダンパ36に接続される。この耐
圧ホース50は、エンジン13と燃料タンク14との間
の空間を通して油圧ダンパ36に接続される。また、減
衰力アジャスタ49頭部にはアジャスタ操作部51が設
けられる。
【0025】リザーバタンク48の内部は弾性隔膜52
によってオイル室53とエア室54とに区画されてお
り、オイル室53内にはオイルが充填され、エア室54
には圧縮空気または窒素ガスが封入されている。
【0026】上記オイル室53は、減衰力アジャスタ4
9内のオリフィス55を介して油圧ダンパ36内の上室
45に連通しており、上記オリフィス55の開口量はニ
ードルバルブ56によって調整される。このニードルバ
ルブ56は、スプリング57で押圧子58側に付勢され
る。上記押圧子58は、ねじ作用によって回転しながら
軸方向に移動するようになっており、この押圧子58に
は回転子59が回転一体に設けられる。そして、この回
転子59に前記アジャスタ操作部51の操作ノブ60
が、操作ノブ軸61を介して接続される。
【0027】図4は、図1のX矢視によるステアリング
機構17周辺の平面図である。前記リザーバタンク4
8,減衰力アジャスタ49およびアジャスタ操作部51
は、ステアリング機構17付近に配置される。
【0028】次に、本実施例の作用について説明する。
【0029】図1において、自動二輪車11が走行する
と、スイングアーム28に支持された後輪27が路面の
状況に合わせてピボット軸26を中心に円弧軌道で上下
する。この上下運動はスイングアーム28に接続された
リンク33,34を介してリアショックアブソーバ32
内の油圧ダンパ36に伝えられ、油圧ダンパ36は、伸
縮する。
【0030】図2において、上記油圧ダンパ36は、伸
長時にロッド41が下方へ引き下げられると、下室46
のオイルは、ピストン44上側のバルブ42を押し開
き、絞られながら上室45に流入する。このときの流通
抵抗で伸長時の減衰力が発生し、減衰作用が行われる。
この工程で油圧ダンパ36から抜け出たロッド41の体
積分のオイルは、リザーバタンク48のオイル室53か
ら油圧ダンパ36内の上室45に流入する。
【0031】一方、圧縮時にロッド41が上方へ押し上
げられると、上室45のオイルは、ピストン44下側の
バルブ43を押し開き、絞られながら下室46へ流出す
る。この行程でロッド41体積分のオイルは、油圧ダン
パ36から減衰力アジャスタ49内のオリフィス55を
通ってリザーバタンク48のオイル室53へ流出する。
このときの上記二ヶ所の流通抵抗で、圧縮時の減衰力が
発生し、減衰作用が行われる。
【0032】しかし、油圧ダンパ36が余り激しく上下
動を繰り返すと、油圧ダンパ36自体が発熱し、オイル
の粘度が変化して、油圧ダンパ36の性能が変わった
り、熱ダレを起こしてしまう。
【0033】上記問題は、オイルの量を増やすと共に冷
却することにより解決でき、そのためにリザーバタンク
48を設け、油圧ダンパ36内に出入するロッド41体
積分のオイルをそちらに出入れすると同時に、クーラー
がわりにオイルを冷却している。
【0034】また、油圧ダンパ36の減衰力はオイルの
単位時間あたりの流量を増減させることにより変化させ
る。
【0035】図3において、アジャスタ操作部51の操
作ノブ60を回転させると、押圧子58、回転子59、
そしてニードルバルブ56が共に回転し、押圧子58お
よびニードルバルブ56が軸方向に移動してオリフィス
55の開口量が変化する。このため、リザーバタンク4
8と油圧ダンパ36との間を流れるオイルの流動抵抗が
変化し、油圧ダンパ36の減衰力が変わる。
【0036】図4において、リザーバタンク48,減衰
力アジャスタ49およびアジャスタ操作部51は、自動
二輪車11のライダが乗車姿勢で目視および操作可能な
部位であるステアリング機構17付近に配置されるが、
ハンドルバー23に直接取り付けるとリザーバタンク4
8等の重みで操縦安定性が損なわれる恐れがあるため、
ることにより操縦安定性を確保している。
【0037】なお、本実施例では上記リザーバタンク4
8,減衰力アジャスタ49およびアジャスタ操作部51
は垂直に配置されているが、水平に配置することも可能
である。
【0038】また、本実施例では上記リザーバタンク4
8,減衰力アジャスタ49およびアジャスタ操作部51
はハンドルバー23と燃料タンク14との間の車体フレ
ーム12に取り付けられているが、アッパーブラケット
20やハンドルバーホルダ22、または計器灯火類ユニ
ット24に取り付けることも可能である。
【0039】さらに、上記操作ノブ60に矢印等の指針
を設け、操作ノブ60の外周に接する部分のアジャスタ
操作部51に目盛りまたは番号等を表示すれば、減衰力
の大小が目視可能になり、便利である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る自動
二輪車用サスペンションの減衰力調整装置によれば、ハ
ンドルバー付近にリザーバタンクと減衰力アジャスタと
を配置したため、自動二輪車のライダは乗車姿勢のまま
で減衰力アジャスタを操作でき、セッティングも容易に
確認できる。
【0041】また、リザーバタンクと減衰力アジャスタ
とを、ハンドルバーと燃料タンクとの間の車体フレーム
に取り付けたため、ハンドルバーに荷重が掛からず、操
縦安定性を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動二輪車用サスペンションの減
衰力調整装置の一実施例を示す自動二輪車の左側面図。
【図2】油圧ダンパの縦断面図。
【図3】リザーバタンク、減衰力アジャスタおよびアジ
ャスタ操作部の縦断面図。
【図4】図1のX矢視によるハンドルバー周辺の平面
図。
【図5】従来のリザーバタンクの取付け位置を示す概略
図。
【符号の説明】 11 自動二輪車 12 車体フレーム 14 燃料タンク 17 ステアリング機構 23 ハンドルバー 28 スイングアーム 32 リアショックアブソーバ 35 リアサスペンション機構 36 油圧ダンパ 48 リザーバタンク 49 減衰力アジャスタ 50 耐圧ホース 51 アジャスタ操作部 60 操作ノブ
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リアショックアブソーバの中に設けられた
    油圧ダンパの減衰力を調整する減衰力アジャスタが、前
    記リアショックアブソーバに付属するリザーバタンクに
    設けられた自動二輪車において、ステアリング機構付近
    に上記リザーバタンクと減衰力アジャスタとを配置した
    ことを特徴とする自動二輪車用サスペンションの減衰力
    調整装置。
  2. 【請求項2】上記リザーバタンクと減衰力アジャスタと
    を、ハンドルバーと燃料タンクとの間の車体フレームに
    取り付けた請求項1記載の自動二輪車用サスペンション
    の減衰力調整装置。
JP33623392A 1992-12-16 1992-12-16 自動二輪車用サスペンションの減衰力調整装置 Pending JPH06179386A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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