JP5956894B2 - 柱脚金物及びそれを用いた柱脚構造 - Google Patents

柱脚金物及びそれを用いた柱脚構造 Download PDF

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Description

本発明は、建築構造物における柱部材の下端部がその上に接合され、かつ、基礎コンクリート中より上方に突出したアンカーボルトの先端部が押さえ部材を介して締結される柱脚金物、及びそれを用いた柱脚構造に関するものである。
図9及び図10は、第1の従来の柱脚金物6、及びそれを用いた第1の従来の柱脚構造2について説明するために参照する図である。
図9に示すように、第1の従来の柱脚構造2は、その表面に鉄骨柱4(柱部材)の下端面が溶接により接合される、平板状の柱脚金物6を備えていた。この柱脚金物6は、基礎コンクリート3の上方にモルタル8を介して設けられていた。
そして、基礎コンクリート3中からモルタル8を貫いて上方に突出するアンカーボルト10の上端部が、柱脚金物6のボルト挿通孔6a,6b(図10参照)に挿通して、アンカーボルト10に形成されたオネジ部にナット部材12のメネジ部がねじ締結されることにより、鉄骨柱4は、柱脚金物6を介して基礎コンクリート3上に立設して固定されていた(例えば、特許文献1参照)。
基礎コンクリート3上には被覆コンクリート11が形成されていた。この被覆コンクリート11は、アンカーボルト10上端部の高さ上端位置よりも高い位置に上面を有しており、鉄骨柱4の下端部、柱脚金物6、モルタル8、アンカーボルト10の上端部、ナット部材12等の各部材をその内部に埋設するようになっていた。
なお、従来の柱脚構造の中には、ボルト貫通孔を有さない柱脚金物上に載置された押さえ部材にボルト挿通孔が形成されて、基礎コンクリート中からモルタルを貫いて上方に突出するアンカーボルトの上端部がそのボルト挿通孔を挿通して、アンカーボルトに形成されたオネジ部にナット部材がねじ締結することにより、鉄骨柱が、柱脚金物と4枚の帯板状の押さえ部材を介して基礎コンクリートの上に立設して固定されるものもあった(例えば、特許文献2参照)。
上記第1の従来の柱脚構造2における柱脚金物6は、図10に示すように、金属製の正方形状の表裏両面と厚さを有する板状に形成されており、その厚さ方向(図中紙面に対して垂直方向)に貫通するボルト挿通孔6aと6bが計12個形成されていた。これらのボルト挿通孔6a,6bは、それぞれの孔径が略同一に形成されており、それぞれには1本のアンカーボルト10を緩く挿通させていた。
そして、柱脚金物6のボルト挿通孔6aは、柱脚金物6の正方形状の四つの隅部それぞれに1つずつ形成されていた。すなわち、柱脚金物6のボルト挿通孔6aは、図10中左右方向に伸びて、柱脚金物6の同図中上下方向の中心位置を通る仮想線Xから、同図中上下方向に長さL1だけ離れた位置にあり、かつ、同図中上下方向に伸びて、柱脚金物6の同図中左右方向の中心位置を通る仮想線Yから、同図中左右方向に長さL1だけ離れた位置にある、4つの位置のそれぞれに中心位置が配置されていた。
柱脚金物6のボルト挿通孔6bは、柱脚金物6の正方形状の四つの辺部それぞれの両端部のボルト挿通孔6a,6a間の長さに略均等の間隔をおいた位置に配置されるように、すなわち、ボルト挿通孔6a,6aの中心同士を繋ぐ線分を略三等分した2つの位置に、それぞれの中心位置が配置されていた。
ボルト挿通孔6bは、例えば図10中上下方向に伸びる2つの辺部においては、仮想線Yから図中左右方向に長さL1だけ離れた位置にあり、かつ、仮想線Xから図中上下方向それぞれの長さL2だけ離れた位置に、それぞれの中心位置が配置されていた。長さL2は、長さL1の略三分の一の長さである。図10中左右方向に伸びる2つの辺部においてもボルト挿通孔6bは、同様の長さ位置に配置されていた。
特許第4006503号公報 特開2011−032725号公報
上記第1の従来の柱脚構造2の鉄骨柱4に対して、例えば地震等により、図9に示すような、鉄骨柱4と柱脚金物6との接合部の回転中心Oの周りに反時計回り方向に、鉄骨柱4を回転させようとする大きな曲げモーメントMを発生させる荷重が加わった場合には、この曲げモーメントMは、柱脚金物6の同図中右端部を浮き上がらせるように作用する。
これに対して、柱脚金物6における図9中上記回転中心Oより右側部分を固定するアンカーボルト10には、そのオネジ部と上記ナット部材12のメネジ部とのねじ締結により、上記のような曲げモーメントMによる柱脚金物6の同図中右端部が浮き上がるのを防ぐための反力として、同図中上記回転中心Oから図中右方向の長さL1,L2の位置に引張荷重P1,P2が生じる。
上記反力として生じる引張荷重P1,P2は、アンカーボルト10が図9に示す上記回転中心Oから図中右方向の長さL1,L2が大きくなるほど大きくなり、また、アンカーボルト10の外径寸法が大きくなるほど大きくなる。
しかしながら、上記第1の従来の柱脚構造2においては、上記回転中心Oから図9中右方向に長さL2だけ離れた位置のボルト挿通孔6bに挿通して固定されたアンカーボルト10に生じる引張荷重P2は、回転中心Oから長さL1だけ離れた位置のボルト挿通孔6a,6bに挿通して固定されたアンカーボルト10に生じる引張荷重P1に比べて、かなり小さい値の引張荷重となってしまう。
したがって、上記曲げモーメントMに対抗してアンカーボルト10に生じる引張荷重(曲げモーメントMに対する曲げ耐力と相関する)は、上記のようなかなり小さい値の引張荷重P2しか発生できないアンカーボルト10が存在するため、全体としての引張荷重、すなわち曲げモーメントMに対する柱脚構造2の曲げ耐力はその分小さくなってしまうという問題があった。
また、曲げモーメントMに対抗してアンカーボルト10に生じる引張荷重P1,P2を増大させるために、大きな外径寸法を有するアンカーボルト10を採用した場合には、対応するナット部材12も大きくなるばかりでなく、柱脚金物6の厚さも大きくする必要があるため、柱脚金物6の大型化や重量化、高額化を招いてしまうという問題があった。
また、図11及び図12は、前記第1の従来の柱脚金物6や柱脚構造2とは別の、第2の従来の柱脚金物22や柱脚構造20について説明するために参照する図である。
以下、前記第1の従来の柱脚金物6や柱脚構造2と同様の部分には同じ符号を付して説明し、前記第1の従来の柱脚金物6や柱脚構造2と同様の構成についての重複する説明は、一部を除き省略するものとする。
第2の従来の柱脚構造20は、図11に示すように、前記第1の従来の柱脚構造2における柱脚金物6の代わりに、別の柱脚金物22を有している点において、前記第1の従来の柱脚構造2とは異なるものである。
図12に示すように、柱脚金物22は、金属製の正方形状の表裏両面と厚さを有する板状に形成されており、その厚さ方向(図中紙面に対して垂直方向)に貫通するボルト挿通孔22aと22bが計12個形成されていた。これらのボルト挿通孔22a,22bは、それぞれの孔径が略同一に形成されており、それぞれには1本のアンカーボルト10を緩く挿通させていた。
そして、柱脚金物22のボルト挿通孔22aは、柱脚金物22の正方形状の四つの隅部それぞれにおいて、各辺に対して互いに斜め方向に隣り合った位置に2つずつ形成されていた。
すなわち、柱脚金物22のボルト挿通孔22aは、図12中左右方向に伸びて、柱脚金物22の同図中上下方向の中心位置を通る仮想線Xから、同図中上下方向に長さL1,L3だけ離れた位置にあり、かつ、同図中上下方向に伸び、柱脚金物22の同図中左右方向の中心位置を通る仮想線Yから、同図中左右方向に長さL3,L1だけ離れた2つの位置に、それぞれの中心位置が配置されていた。
柱脚金物22のボルト挿通孔22bは、柱脚金物22の正方形状の四つの辺部それぞれの長さ方向中央部の位置の内側の近傍にその中心位置が配置されていた。すなわち、柱脚金物22のボルト挿通孔22bは、例えば図12中上下方向に伸びる辺部においては、仮想線Yから図中左右方向に長さL1だけ離れた位置で、かつ、仮想線X上の各位置に、それぞれの中心位置が配置されていた。
このような第2の従来の柱脚構造20においても、前記第1の従来の柱脚構造2と同様の問題があった。
すなわち、上記第2の従来の柱脚構造20の鉄骨柱4に対して、例えば地震等により、図11に示すような、鉄骨柱4と柱脚金物22との接合部の回転中心Oの周りに反時計回り方向に、鉄骨柱4を回転させようとする大きな曲げモーメントMを発生させる荷重が加わった場合には、柱脚金物22における同図中右側部分を固定するアンカーボルト10には、上記曲げモーメントMによる柱脚金物22の図中右側部分の浮き上がりを防ぐための反力としてそれぞれ引張荷重P1,P3が生じる。
しかしながら、上記第2の従来の柱脚構造20においては、図11中左右方向において、回転中心Oと同じ位置のように見える、その中心位置が配置されたボルト挿通孔22bに挿通されたアンカーボルト10には、上記曲げモーメントMに対抗する引張荷重は発生しない。
このため、上記第2の従来の柱脚構造20においては、曲げモーメントMの作用する方向によって、そのような引張荷重を生じないアンカーボルト10が存在するため、全体としての引張荷重、すなわち上記曲げモーメントMに対する柱脚構造20全体としての曲げ耐力がその分小さくなってしまうという問題があった。
また、前記第1、第2の従来の柱脚構造2,20においては、12本のアンカーボルト10それぞれの上端部を柱脚金物6,22のボルト挿通孔6a,6b,22a,22bのそれぞれに挿通させるようになっているため、その設置作業の効率が悪化してしまうという問題があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、柱脚構造全体の曲げ耐力を向上させることができる他、柱脚金物の大型化や重量化、高額化を防止することができると共に、柱脚構造の設置作業の効率を向上させることができる柱脚金物及びそれを用いた柱脚構造を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明による柱脚金物は、
四角形状の表裏両面と厚さを有する板状に形成され、その表面に柱部材の下端部が接合されると共に、その表面に載置される押さえ部材により基礎コンクリートの上方に固定される柱脚金物であって、
前記四角形状の四つの隅部それぞれに3つの切欠き部が形成され、
前記3つの切欠き部は、互いの円弧部の中心位置を繋ぐ線分により構成される三角形の重心が前記柱部材の角部に相当する位置に来るようにそれぞれの円弧部の中心位置が配置されたことを特徴とするものである。
また、本発明による柱脚金物は、
前記3つの切欠き部は、その最奥部に円弧部を有する略U字状に形成されたことを特徴とするものである。
また、本発明による柱脚金物は、
前記3つの切欠き部は、前記四つの隅部それぞれに形成された第1切欠き部と、前記隅部に隣接する二つの辺部それぞれの前記第1切欠き部よりも中央部寄りの位置に形成された第2切欠き部であることを特徴とするものである。
また、本発明による柱脚金物は、
前記四角形状の、一つの辺部の長さ方向の2箇所の位置に形成された前記第2切欠き部の円弧部の2つの中心を通る直線と、前記一つの辺部に直角方向に隣接する辺部の長さ方向の2箇所の位置に形成された前記第2切欠き部の円弧部の2つの中心を通る直線との交点の位置から、前記四角形状の中央部寄りにずれた位置に前記第1切欠き部の円弧部の中心位置が配置されたことを特徴とするものである。
また、上記課題を解決するために、本発明による柱脚構造は、
四角形状の表裏両面と厚さを有する板状に形成され、その表面に柱部材の下端部が接合されると共に、その表面に載置される押さえ部材により基礎コンクリートの上方に固定される柱脚金物を備えた柱脚構造であって、
前記柱脚金物は、
前記四角形状の四つの隅部それぞれに3つの切欠き部が形成され、
前記3つの切欠き部は、互いの円弧部の中心位置を繋ぐ線分により構成される三角形の重心が前記柱部材の角部に相当する位置に来るようにそれぞれの円弧部の中心位置が配置されたことを特徴とするものである。
また、本発明による柱脚構造は、
前記柱脚金物は基礎コンクリートの上方に設けられ、前記3つの切欠き部のそれぞれに、前記基礎コンクリート中から上方に突出したアンカーボルトが挿通され、
前記3つの切欠き部を挿通したアンカーボルトにより前記押さえ部材が前記柱脚金物上に固定されたことを特徴とするものである。
このような本発明の柱脚金物によれば、
四角形状の表裏両面と厚さを有する板状に形成され、その表面に柱部材の下端部が接合されると共に、その表面に載置される押さえ部材により基礎コンクリートの上方に固定される柱脚金物であって、
前記四角形状の四つの隅部それぞれに3つの切欠き部が形成され、
前記3つの切欠き部は、互いの円弧部の中心位置を繋ぐ線分により構成される三角形の重心が前記柱部材の角部に相当する位置に来るようにそれぞれの円弧部の中心位置が配置されたことにより、
柱脚構造全体の曲げ耐力を向上させることができる他、柱脚金物の大型化や重量化、高額化を防止することができると共に、柱脚構造の設置作業の効率を向上させることができる。
また、本発明の柱脚構造によれば、
四角形状の表裏両面と厚さを有する板状に形成され、その表面に柱部材の下端部が接合されると共に、その表面に載置される押さえ部材により基礎コンクリートの上方に固定される柱脚金物を備えた柱脚構造であって、
前記柱脚金物は、
前記四角形状の四つの隅部それぞれに3つの切欠き部が形成され、
前記3つの切欠き部は、互いの円弧部の中心位置を繋ぐ線分により構成される三角形の重心が前記柱部材の角部に相当する位置に来るようにそれぞれの円弧部の中心位置が配置されたことにより、
柱脚構造全体の曲げ耐力を向上させることができる他、柱脚金物の大型化や重量化、高額化を防止することができると共に、柱脚構造の設置作業の効率を向上させることができる。
本発明の一実施の形態に係る柱脚構造40を示す一部断面側面図である。 図1に示す柱脚構造40における柱脚金物42の上面図である。 図1に示す柱脚構造40のA−A線矢視断面図である。 図2に示す柱脚金物42の同図中右上部分を拡大して示す図であって、開口凹部42a,42bの各位置を説明するための部分拡大上面図である。 図1に示す柱脚構造40において柱脚金物42に引張荷重Tが加えられた状態を説明するための概念側面図である。 図1に示す柱脚構造40における柱脚金物42とアンカーボルト10との締結部を拡大して示す部分拡大断面図である。 図1に示す柱脚構造40において曲げモーメントMが加えられた状態を説明するための概念側面図である。 図1に示す柱脚構造40のB−B線矢視断面図である。 第1の従来の柱脚構造2を示す概念側面図である。 図9に示す柱脚構造2における柱脚金物6の上面図である。 第2の従来の柱脚構造20を示す概念側面図である。 図11に示す柱脚構造20における柱脚金物22の上面図である。
以下、本発明に係る柱脚金物、及びそれを用いた柱脚構造を実施するための形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1から図8は、本発明の一実施の形態に係る柱脚金物42及びそれを用いた柱脚構造40について説明するために参照する図である。
本実施の形態に係る柱脚構造40は、図1に示すように、平板状の柱脚金物42と、この柱脚金物42の上面42c上に載置された押さえ部材44を備えて構成されており、この柱脚金物42は、基礎コンクリート3の上方にモルタル8を介して設けられている。また、柱脚金物42は、同図中上下方向に長さを有する角筒状に形成された鉄骨柱4(柱部材)の下端面が、その上面42c(表面)に溶接により接合されている。
そして、基礎コンクリート3中から上記モルタル8を貫通してその上方に突出するアンカーボルト10の上端部が、柱脚金物42に形成された開口凹部42a,42bと、押さえ部材44に形成されたボルト挿通孔44aに挿通している。
押さえ部材44の上方に突出した、アンカーボルト10の上端部に形成されたオネジ部が、座金48の不図示の貫通孔を挿通して、ナット部材12のメネジ部とねじ締結することにより、鉄骨柱4は柱脚金物42と押さえ部材44とモルタル8を介して基礎コンクリート3の上に立設して固定されている。
そして、基礎コンクリート3上には被覆コンクリート11が形成されている。この被覆コンクリート11は、アンカーボルト10上端部の高さ上端位置よりも高い位置に上面を有しており、鉄骨柱4の下端部、柱脚金物42、押さえ部材44、モルタル8、アンカーボルト10の上端部、ナット部材12等の各部材をその内部に埋設するようになっている。
図2に示すように、柱脚金物42は、金属製の正方形状の表裏両面と厚さを有する板状に形成されており、その正方形状の四つの隅部それぞれには、面取りしてできるような角面42jの残り一部が形成されている。
柱脚金物42は、正方形状の中央部、或いは仮想線X、Yそれぞれと平行方向かつ内側に向かって、略U字状に入り込むよう切り欠かれた1つの開口凹部42a(第1切欠き部)と、2つの開口凹部42b(第2切欠き部)が、その四つの隅部それぞれに形成されている。
これらの開口凹部42a,42bは、それぞれの開口幅が略同一であり、かつアンカーボルト10の直径よりも若干大きく形成されていて、それぞれの開口凹部に1本のアンカーボルト10を緩く挿通させている。
そして、開口凹部42aは、柱脚金物42の正方形状の四つの隅部それぞれに1つずつ形成されている。この開口凹部42aは、柱脚金物42の正方形状の四つの隅部の角面42jから、正方形状の対角線の長さ中央部に向かって入り込むよう切り欠かれて形成されており、その最奥部に半円状の円弧部42hを有する略U字状に形成されている。
また、開口凹部42bは、柱脚金物42の正方形状の四つの辺部から、辺部に対して略垂直方向に入り込むよう切り欠かれて形成されており、その最奥部に半円状の円弧部42iを有する略U字状に形成されている。この開口凹部42bは、柱脚金物42の正方形状の四つの辺部それぞれの両端部において、隅部の開口凹部42aの円弧部42hの中心位置よりは辺部の長さ中央部寄りの位置に、その円弧部42iの中心位置が配置されている。
すなわち、図4に示すように、柱脚金物42の四隅それぞれの開口凹部42aは、その円弧部42hの中心位置が、同図中左右方向に伸びて柱脚金物42の同図中上下方向の中心位置を通る仮想線X(図中横の中心線)から、同図中上下方向に長さL1よりも短い長さL5だけ離れた位置にあり、かつ、同図中上下方向に伸びて柱脚金物42の同図中左右方向の中心位置を通る仮想線Y(図中縦の中心線)から、同図中左右方向に長さL1よりも短い長さL5だけ離れた位置にある。
そして、例えば図4中右側の開口凹部42bは、その円弧部42iの中心位置が、柱脚金物42の同図中上下方向に伸びる辺部において、仮想線Yから図中右方向に長さL1だけ離れた位置にあり、かつ、仮想線Xから図中上下方向に長さL4だけ離れた位置に配置されている。
また、開口凹部42bのそれぞれは、その円弧部42iの中心位置が、上記四つの辺部それぞれにおいて、仮想線Xや仮想線Yから略同じ長さ位置に配置されている。
図4に示すように、柱脚金物42の隅部に形成された開口凹部42aと、この開口凹部42aの両側に配置されている2つの開口凹部42bは、水平面上において互いの円弧部42h,42iの中心位置同士を繋ぐ線分により三角形が構成され、この三角形の重心Gが、鉄骨柱4の角部4aに相当する位置に来るように、それぞれの円弧部42h,42iの中心位置が配置されている。
これらの開口凹部42aの円弧部42hと、2つの開口凹部42bの円弧部42iを挿通する3本のアンカーボルト10も同様に、水平面上において互いの中心位置同士を繋ぐ線分により三角形が構成され、この三角形の重心G1が、鉄骨柱4の角部4aに相当する位置に来るように、それぞれの中心位置が配置される。
このため、開口凹部42aの円弧部42hと、2つの開口凹部42bの円弧部42iを挿通する3本のアンカーボルト10の上記重心G1は、開口凹部42aの円弧部42hと2つの開口凹部42bの円弧部42iの中心位置の上記重心Gと、同一位置或いは同様の位置に配置される。
図1に示す柱脚構造40の柱脚金物42は、地震等により鉄骨柱4に発生する力をアンカーボルト10を介して基礎コンクリート3に伝達するようになっている。そして、図5に示す柱脚金物42の厚さtは、所定の曲げ応力に耐えられるような厚さに設定されている。
ここで、図5に示すように、地震等により柱脚構造40に曲げモーメントMが加えられた場合において、開口凹部42aの円弧部42hと2つの開口凹部42bの円弧部42iを挿通する3本のアンカーボルト10に生じる引張荷重の合力をTとすると、柱脚金物42における、3本のアンカーボルト10の上記三角形の重心G1に上記引張荷重Tが作用する。
このとき、柱脚金物42の、鉄骨柱4の角部4aの高さ下端位置には曲げモーメントM1が生じる。この曲げモーメントM1は、上記引張荷重Tや、3本のアンカーボルト10の上記重心G1から鉄骨柱4の角部4aの高さ下端位置までの距離Lに比例するようになっている。
柱脚金物42の厚さtは、柱脚金物42に加えられる上記曲げモーメントM1を考慮して設定されている。
本実施の形態に係る柱脚構造40は、柱脚金物42の、開口凹部42aの円弧部42hと2つの開口凹部42bの円弧部42iを挿通する3本のアンカーボルト10の水平面上における上記重心G1が、鉄骨柱4の角部4aに相当する位置に配置されているため、アンカーボルト10の上記重心G1から鉄骨柱4の角部4aの高さ下端位置までの距離Lを略零に近づくように著しく短くすることができる。
そして、アンカーボルト10の上記重心G1から鉄骨柱4の角部4aの高さ下端位置までの距離Lを著しく短くすることにより、上記曲げモーメントM1を著しく小さくすることができるので、柱脚金物42の厚さtを薄くすることが可能となる。
このため、本実施の形態に係る柱脚構造40は、柱脚金物42の厚さtを薄くすることができることにより、柱脚金物42の大型化や重量化、高額化を防止することができる。
本実施の形態において、図1に示す押さえ部材44は、図3に示すように、外形形状が略L字形の板状に形成されており、そのL字形の外側2つの長辺部間の角部には角面44bが形成されている。
この押さえ部材44は、図1に示すように、その厚さ方向に貫通するボルト挿通孔44aにアンカーボルト10が緩く挿通され、その上面部においてナット部材12をアンカーボルト10にネジ結合することにより、押さえ部材44及び柱脚金物42を基礎コンクリート3の上方に固定している。
このような本実施の形態に係る柱脚構造40においては、前記第1の従来の柱脚構造2及び第2の従来の柱脚構造20とは異なり、柱脚金物42の開口凹部42a,42bが円形状ではなく略U字状に形成されているために、12本のアンカーボルト10の上端部を柱脚金物42の開口凹部42a,42bの円弧部42h,42iの中心位置に下方から上方に差し入れて、開口凹部42a,42bのそれぞれに挿通させることを容易に行うことができる。
そして、3本のアンカーボルト10の上端部に1枚の押さえ部材44を、ナット部材12を介して取り付けることにより、柱脚金物42を基礎コンクリート3の上方に固定できるので、その設置作業を容易に行うことができる。
また、本実施の形態に係る柱脚構造40は、略U字状に入り込むよう切り欠かれた開口凹部42a,42bが形成されているために、地震等により曲げモーメントMと同時に鉄骨柱4の水平断面に作用するせん断力により、柱脚金物42に対して水平力F(図6参照)が加えられても、柱脚金物42が水平方向にずれることを防止することができる。
すなわち、図6に示すように、柱脚金物42の底面42dと基礎コンクリート3の間に充填されたモルタル8は、開口凹部42a,42bの円弧部42h,42iと円弧部42h,42iに連続する2つの側面に密着すると共に、開口凹部42a,42bの円弧部42h,42iを挿通するアンカーボルト10の外周面の一部にも密着するように、押さえ部材44と基礎コンクリート3との間に充填されている。
そして、押さえ部材44と基礎コンクリート3との間の、モルタル8に充填されていない図中上側の部分には、被覆コンクリート11が充填されている。
このため、地震等により鉄骨柱4にせん断力が作用して、図6に示すように、柱脚金物42に対して図中左方向に向かう水平力Fが加えられた場合には、この水平力Fは、柱脚金物42の開口凹部42a,42bの円弧部42h,42iと、これらの円弧部42h,42iに連続する2つの側面がモルタル8と被覆コンクリート11を介して、水平力Fの方向の下流側で水平力Fに対応する何本かのアンカーボルト10それぞれを押すように動作することにより、その何本かのアンカーボルト10に伝えられる。
そして、何本かのアンカーボルト10が、水平力Fに対して抵抗力を発揮するため、柱脚金物42が基礎コンクリート3に対して水平方向にずれることを防止することができる。
さらに、柱脚金物42に加えられる水平力Fをアンカーボルト10が受けてその抵抗力を発揮するため、水平力Fを直接モルタル8と被覆コンクリート11だけで受けることによりそのモルタル8と被覆コンクリート11が割れてしまうことを防止することができる。
また、柱脚金物42の開口凹部42a,42bは、図6に示すように、略U字状に入り込むよう切り欠かれて形成されているため、押さえ部材44と基礎コンクリート3の間にモルタル8や被覆コンクリート11を容易に充填することができる。
図1,8に示すように、本実施の形態に係る柱脚構造40においては、1つの開口凹部42a及び2つの開口凹部42bに挿通する3本のアンカーボルト10は、基礎コンクリート3中のそれぞれの下端部が1枚の定着板46に固定されている。
定着板46は、図8に示すように、L字形の板状に形成されている。この定着板46は、図1に示すように、その厚さ方向に貫通する貫通孔46aにアンカーボルト10が緩く挿通され、その上面側及び下面側においてナット部材50がアンカーボルト10にネジ結合することにより、定着板46が基礎コンクリート3中のアンカーボルト10の下端部に一体的に固定されている。
このように本実施の形態に係る柱脚構造40においては、3本のアンカーボルト10に1枚の定着板46を取り付けることによって、3本のアンカーボルト10をまとめて基礎コンクリート3中に定着させることができると共に、その取り付け作業を容易に行なうことができる。
このような本実施の形態に係る柱脚構造40は、例えば地震等により柱脚構造40の鉄骨柱4に対して、図7に示すような、柱脚金物42との接合部の回転中心Oの周りに反時計回り方向に、大きな曲げモーメントMを発生させる荷重が加わった場合には、柱脚金物42における図中右側部分を固定するアンカーボルト10は、上記曲げモーメントMによる柱脚金物42の図中右側部分の浮き上がりを防ぐための反力としてそれぞれ引張荷重P5,P4を生じる。
ここで、前記従来の柱脚構造2における、図9中鉄骨柱4の回転中心Oから長さL2だけ離れた位置にある、ボルト挿通孔6bに挿通して固定されたアンカーボルト10には引張荷重P2が生じたが、本実施の形態に係る柱脚構造40における、図7中鉄骨柱4の回転中心Oから図中右方に長さL4だけ離れた位置にある、柱脚金物42の開口凹部42bと押さえ部材44のボルト挿通孔44aに挿通して固定されたアンカーボルト10に生じる引張荷重P4は、上記長さL4がL2より長いので、前記従来の柱脚構造2の引張荷重P2よりもかなり大きなものとなる。
したがって、上記曲げモーメントMに対する柱脚構造40の曲げ耐力は、前記従来の柱脚構造2,20に比べて、全体としてかなり大きなものにすることができる。
また、本実施の形態に係る柱脚構造40は、図2,4に示すように、柱脚金物42の開口凹部42aが、柱脚金物42の、1つの辺部の長さ方向の2箇所の位置に形成された開口凹部42bの2つの円弧部42iの中心位置を通る直線と、上記1つの辺部に直角方向に隣接する辺部の長さ方向の2箇所の位置に形成された、開口凹部42bの2つの円弧部42iの中心位置を通る直線との交点の位置(図3中仮想線X,Yから長さL1だけ離れた位置)から、鉄骨柱4の角部4a寄り(柱脚金物42の中央部寄り)にずれた位置に、その円弧部42hの中心位置が配置されている。
このように柱脚金物42の四隅に配置されている4つの開口凹部42aの円弧部42hのそれぞれの中心位置を、上記交点よりも鉄骨柱4の角部4a寄りにずれた位置に配置することにより、上記交点に開口凹部42aの円弧部42hの中心位置を配置した場合よりも柱脚金物42の剛性が高いものになるため、その剛性の増加分を考慮して、柱脚金物42の厚さを薄くすることができる。
また、本実施の形態に係る柱脚構造40においては、図8中左右方向に伸びる主鉄筋14を配筋する場合には、図2中柱脚金物42の上下方向に伸びる各辺において、開口凹部42b,42bに挿通するアンカーボルト10,10間に所定長さの間隔が形成されている。
このため、その間隔に図8中左右方向に伸びる主鉄筋14を3本まとめて挿し通すことができると共に、これら3本の主鉄筋14それぞれの間には1本もアンカーボルト10が挟まれていないため、主鉄筋14の配筋作業がアンカーボルト10に邪魔されることがないので、その配筋作業を容易に行うことができる。
また、図8中上下方向に伸びる主鉄筋14(図示せず)を配筋する場合にも、同様の理由により、その配筋作業を容易に行うことができる。
さらに、図8中柱脚金物42の上下方向に伸びる各辺において、図4に示す開口凹部42aに挿通するアンカーボルト10と、開口凹部42bに挿通するアンカーボルト10の間に所定長さの間隔が、同図中上方と下方のそれぞれに形成されており、これらの間隔には図8中左右方向に伸びる主鉄筋14を1本ずつ挿し通すことができる。
このため、図8中柱脚金物42の上下方向に伸びる各辺において、開口凹部42b,42bに挿通するアンカーボルト10,10の間だけでなく、開口凹部42aに挿通するアンカーボルト10と、開口凹部42bに挿通するアンカーボルト10の間にも主鉄筋14を挿通することができる間隔を形成することにより、これらのアンカーボルト10間に挿し通す主鉄筋14の本数を多く配筋することができる。
また、図8中上下方向に伸びる主鉄筋14(図示せず)を配筋する場合にも、同様の理由により、上記アンカーボルト10間に挿し通す主鉄筋14の本数を多く配筋することができる。
したがって、以上に説明したように、本実施の形態に係る柱脚金物42及びそれを用いた柱脚構造40によれば、柱脚構造40全体の曲げ耐力を向上させることができる他、柱脚金物42の大型化や重量化、高額化を防止することができると共に、柱脚構造40の設置作業の効率を向上させることができる。
なお、前記実施の形態に係る柱脚構造40においては、柱脚金物42が正方形状の場合について説明したが、縦横の長さが異なる、正方形状以外の四角形であっても構わない。
また、前記実施の形態に係る柱脚構造40においては、柱脚金物42の開口凹部42aは、柱脚金物42の、1つの辺部の長さ方向の2箇所の位置に形成された開口凹部42bの2つの円弧部42iの中心位置を通る直線と、上記1つの辺部に直角方向に隣接する辺部の長さ方向の2箇所の位置に形成された開口凹部42bの2つの円弧部42iの中心位置を通る直線との交点の位置から、鉄骨柱4の角部4a寄りにずれた位置に、その円弧部42hの中心位置が配置されていたが、上記交点の位置に開口凹部42aの円弧部42hの中心位置が配置されていてもよい。
また、前記実施の形態に係る柱脚金物42においては、その開口凹部42a,42bは、最奥部に半円状の円弧部42h,42iを有する略U字状に形成されていたが、この形状にのみ限定されるわけではなく、アンカーボルト14の上端部を柱脚金物42の開口凹部42a,42bのそれぞれの円弧部に下方から上方に挿通させることができる形状であれば、どのような形状になっていてもよい。
また、前記実施の形態に係る柱脚金物42においては、定着板46がL字形の板材で形成されていたが、ロの字状の1つの定着板を用いて、12本のアンカーボルト10すべてをその1つの定着板に固定するようにしてもよく、或いは、1つのアンカーボルト10にそれぞれ1つの定着板を固定してもよい。
また、前記実施の形態に係る柱脚構造40においては、図8に示すように、1辺における2つの開口凹部42bに挿通するアンカーボルト10,10間に3本の主鉄筋14を配置した場合について説明したが、可能な場合であれば、そのようなアンカーボルト10,10間に4本以上の主鉄筋14を配置してもよい。
また、可能な場合であれば、1辺における開口凹部42aに挿通するアンカーボルト10と、開口凹部42bに挿通するアンカーボルト10の間に2本以上の主鉄筋14を配置してもよい。
また、前記実施の形態に係る柱脚構造40においては、柱脚金物42の上面42cに溶接によりその下端面が接合される鉄骨柱4は、角筒状に形成されていたが、この形状に限定されず、例えば円筒状に形成されていてもよい。
そして、鉄骨柱4の形状を円筒状に変更した場合には、柱脚構造40の水平断面において、鉄骨柱4の円形状の外周面の、開口凹部42aの円弧部42hの中心位置から最短距離にある部分を、本発明における角部4aに相当するものとみなすことができる。
また、前記実施の形態に係る柱脚構造40においては、基礎コンクリート3上に被覆コンクリート11が形成されていたが、基礎コンクリート3上に被覆コンクリート11を形成しない柱脚構造に本発明を適用してもよい。
そして、被覆コンクリート11を形成しない場合には、アンカーボルト10とナット部材12のねじ締結が緩まないように、アンカーボルト10の上端部に形成されたオネジ部に、2つのナット部材12のメネジ部がねじ締結(ダブルナット止め)されていることが望ましい。
2 柱脚構造
3 基礎コンクリート
4 鉄骨柱
4a 角部
6 柱脚金物
6a,6b ボルト挿通孔
8 モルタル
10 アンカーボルト
11 被覆コンクリート
12 ナット部材
14 主鉄筋
20 柱脚構造
22 柱脚金物
22a,22b ボルト挿通孔
40 柱脚構造
42 柱脚金物
42a,42b 開口凹部
42c 上面
42d 底面
42h,42i 円弧部
42j 角面
44 押さえ部材
44a ボルト挿通孔
44b 角面
46 定着板
46a 貫通孔
48 座金
50 ナット部材
F 水平力
G,G1 重心
L 距離
L1,L2,L3,L4,L5 長さ
M,M1 曲げモーメント
O 回転中心
P1,P2,P3,P4,P5 引張荷重
T 引張荷重
t 厚さ
X,Y 仮想線

Claims (6)

  1. 四角形状の表裏両面と厚さを有する板状に形成され、その表面に柱部材の下端部が接合されると共に、その表面に載置される押さえ部材により基礎コンクリートの上方に固定される柱脚金物であって、
    前記四角形状の四つの隅部それぞれに3つの切欠き部が形成され、
    前記3つの切欠き部は、互いの円弧部の中心位置を繋ぐ線分により構成される三角形の重心が前記柱部材の角部に相当する位置に来るようにそれぞれの円弧部の中心位置が配置された
    ことを特徴とする柱脚金物。
  2. 前記3つの切欠き部は、その最奥部に円弧部を有する略U字状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の柱脚金物。
  3. 前記3つの切欠き部は、前記四つの隅部それぞれに形成された第1切欠き部と、前記隅部に隣接する二つの辺部それぞれの前記第1切欠き部よりも中央部寄りの位置に形成された第2切欠き部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の柱脚金物。
  4. 前記四角形状の、一つの辺部の長さ方向の2箇所の位置に形成された前記第2切欠き部の円弧部の2つの中心を通る直線と、前記一つの辺部に直角方向に隣接する辺部の長さ方向の2箇所の位置に形成された前記第2切欠き部の円弧部の2つの中心を通る直線との交点の位置から、前記四角形状の中央部寄りにずれた位置に前記第1切欠き部の円弧部の中心位置が配置された
    ことを特徴とする請求項3に記載の柱脚金物。
  5. 四角形状の表裏両面と厚さを有する板状に形成され、その表面に柱部材の下端部が接合されると共に、その表面に載置される押さえ部材により基礎コンクリートの上方に固定される柱脚金物を備えた柱脚構造であって、
    前記柱脚金物は、
    前記四角形状の四つの隅部それぞれに3つの切欠き部が形成され、
    前記3つの切欠き部は、互いの円弧部の中心位置を繋ぐ線分により構成される三角形の重心が前記柱部材の角部に相当する位置に来るようにそれぞれの円弧部の中心位置が配置された
    ことを特徴とする柱脚構造。
  6. 前記柱脚金物は基礎コンクリートの上方に設けられ、前記3つの切欠き部のそれぞれに、前記基礎コンクリート中から上方に突出したアンカーボルトが挿通され、
    前記3つの切欠き部を挿通したアンカーボルトにより前記押さえ部材が前記柱脚金物上に固定された
    ことを特徴とする請求項5に記載の柱脚構造。
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