JP7246971B2 - 柱脚金物及び柱脚構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建築構造物の一部を構成する柱部材を基礎コンクリートの上に立設するために用いられる柱脚金物、及びその柱脚金物を用いた柱脚構造に関するものである。
S造やSRC造等の建築構造物においては、角型鋼管や円形鋼管等によって構成された柱部材を基礎コンクリートの上に立設するために、柱部材の下端部に溶接された柱脚金物に、基礎コンクリート内部に埋設されたアンカーボルトの上端部が結合されるような柱脚構造が知られていた(例えば特許文献1の図4参照)。
図9及び図10は、従来の柱脚金物4、及びこれを用いた従来の柱脚構造2について説明するために参照する図である。
従来の柱脚構造2は、図9に示すように、基礎コンクリート3の上に立設された柱部材5と、柱部材5の下端部に設けられた柱脚金物4と、基礎コンクリート3の内部に埋設された複数のアンカーボルト8を備えていた。
従来の柱脚金物4は、図10に示すように、所定の厚さ寸法を有し、平面形状が略正方形の板状に形成され、その上面の四隅部の近傍には、柱脚金物4を厚さ方向に貫通するボルト挿通孔4aが、それぞれの四隅部に1つずつ形成されていた。
柱脚金物4は、十分な強度を有する鋼材により形成され、図9に示すように、柱部材5の下端部に溶接等により固定されると共に、そのような柱部材5が、柱脚金物4の下面と基礎コンクリート3の表面の間に設けられたモルタル層6を介して、基礎コンクリート3の上に立設されていた。
その一方で、図9に示すように、基礎コンクリート3の内部には複数のアンカーボルト8が埋設され、これらのアンカーボルト8の上端部は、モルタル層6を貫いて柱脚金物4に形成されたボルト挿通孔4aに挿通されており、柱脚金物4の上面より上方に突出したアンカーボルト8の上端ネジ部には、ナット10が締結されていた。
このような柱脚金物4、及びこれを用いた柱脚構造2によれば、柱部材5の柱脚部に地震等による外力が作用した場合に、建築構造物の柱部材が傾いたり転倒したりすることを防止できるようになっていた。
すなわち、図9に示すように、地震等の外力によって、柱部材5の柱脚部に曲げモーメントMが作用した場合には、図中左側のアンカーボルト8に生じる引張力Tや、柱脚金物4の下面の図中右側にモルタル層6を介して生じる基礎コンクリート3からの圧縮力Cによって、曲げモーメントMに抵抗するような曲げモーメントが柱部材5の柱脚部に作用するようになっていた。
しかしながら、このような従来の柱脚金物4を用いた柱脚構造2は、柱部材5の柱脚部に作用するせん断方向(図9中左右方向、又は図の紙面に垂直方向)の力がアンカーボルト8に集中するおそれがあるため、これを防止して、柱部材5の柱脚部に作用するせん断力を効率よく基礎コンクリートへと伝達できるように、柱部材の下端部に設けられた柱脚金物の下面にシアコッターと呼ばれる突出部を設け、この突出部を基礎コンクリートの内部に埋設するようにした柱脚構造が知られていた(例えば特許文献1の図5参照)。
図11及び図12は、このような柱脚構造に用いられる他の従来の柱脚金物14、及びこれを用いた他の従来の柱脚構造12について説明するために参照する図である。
従来の柱脚構造12には、図10に示す柱脚構造2における柱脚金物4の代わりに、図12に示すような柱脚金物14が設けられている点において、従来の柱脚構造2とはその構成が異なるものであった。
従来の柱脚金物14は、図12に示すように、所定の厚さ寸法を有し、平面形状が略正方形の板状に形成されたベースプレート16を備え、その上面の四隅部の近傍には、ベースプレート16を厚さ方向に貫通するボルト挿通孔16aが、それぞれの四隅部に1つずつ形成されていた。
そして、柱脚金物14のベースプレート16の下面には、図12(a)に示すように、水平断面形状が略十字型に形成された突出部18が、図12(b)に示すように、ベースプレート16の下面から下方に突出するように設けられていた。
このような柱脚金物14は、従来は、所定の大きさに切り出した鋼板材を十字型に組み合わせて溶接して作成した突出部18を、図10に示すような従来の柱脚金物4の下面に後から溶接して固定することにより作成されていた。
そして、このような柱脚金物14が、溶接等により柱部材5の下端部に固定されると共に、図11に示すように、ベースプレート16の下面と基礎コンクリート3の表面の間に設けられたモルタル層6を介して、柱脚金物14が基礎コンクリート3の上に固定されていた。
そしてこのとき、柱脚金物14のベースプレート16の下面に設けられた突出部18は、図11に示すように、その下端部が基礎コンクリート3の表面より下方に位置するように、基礎コンクリート3の内部に埋設されるようになっていた。
その他の構成は、前記従来の柱脚金物4、及びこれを用いた従来の柱脚構造2と同様であるため、このような形態の柱脚金物14、及びこれを用いた柱脚構造12であっても、建築構造物の柱脚部に地震等による外力が作用した場合に、建築構造物の柱部材が傾いたり転倒したりすることを防止できるようになっていた。
そして、このような柱脚金物14、及びこれを用いた柱脚構造12によれば、柱部材5の柱脚部に作用するせん断方向(水平方向)の力がアンカーボルト8に集中することを防止し、柱部材5の柱脚部に作用するせん断力を効率よく基礎コンクリート3へと伝達することができるようになっていた。
すなわち、図11に示すように、地震等の外力によって柱部材5の柱脚部に作用するせん断力Fを、基礎コンクリート3の内部に埋設された柱脚金物14の突出部18の各面に負担させることができるようになっていた。
特開2000-319990号公報
しかしながら、上述したような従来の柱脚金物4,14を用いた従来の柱脚構造2,12においては、柱部材5の柱脚部に作用するせん断力に対する柱脚金物4,14の耐力をより大きくしようとした場合に、柱脚金物の大型化を招くおそれがあるという問題があった。
すなわち、従来の柱脚構造2において、柱脚部に作用するせん断力に対する耐力を大きくするためには、アンカーボルト8の径を大きくしたり、本数を増やしたりして、アンカーボルト8の耐力を大きくしなければならず、それに応じて、柱脚金物4に形成される貫通孔4aの径を大きくしたり、その数を増やしたりしなければならなかった。
そして、柱脚金物4の強度を維持したまま、柱脚金物4に形成される貫通孔4aの径を大きくしたり、その数を増やしたりするためには、柱脚金物4の外形を大きくしたり、その厚さ寸法を大きくしたりする必要があった。
また、従来の柱脚構造12において、柱脚部に作用するせん断力に対する耐力を大きくするためには、上記に加えて、柱脚金物14の下面に設けられた突出部18の板厚や幅、長さ等を大きくして、突出部18の耐力を大きくする必要があった。
このように、いずれの場合においても柱脚金物の大型化を招くおそれがあり、柱脚金物が大型化すると柱脚金物に使用する鋼材の量が増加するため、柱脚金物の製造コストが増加するという問題があった。
また、このような柱脚金物を柱部材の下端部に溶接する際には、柱部材を横向きに寝かせた状態で柱脚金物を持ち上げて保持しながら溶接作業を行うため、柱脚金物が大型化してその重量が増加すると、そのような溶接作業の負担が大きくなり、溶接作業コストが増加するという問題もあった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、柱部材の柱脚部に作用するせん断力を基礎コンクリートに効率よく伝達できるようにすると共に、柱脚金物の大型化やそれに伴う重量の増加を防止し、それに伴うコストの増加を防止することができる柱脚金物、及びそれを用いた柱脚構造を提供することを課題とするものである。
請求項1に係る発明は、基礎コンクリートの上に立設される柱部材の下端部に設けられる柱脚金物であって、平面形状が前記柱部材の水平断面形状より大きくなるように形成され、その上面に前記柱部材の下端部が固定される板状のベースプレートと、内部に空洞が形成され、下端が開口した囲み部を有し、前記ベースプレートの下面から下方に突出するように設けられた突出部と、を備え、前記空洞は、前記囲み部と前記ベースプレートにより形成されており、前記突出部の下端部が、前記基礎コンクリートの表面より下方に位置するように、前記基礎コンクリートの内部に前記突出部が埋設されるように構成されるとともに、前記突出部の前記囲み部の内部の前記空洞には、前記空洞を複数に区分する内部リブが、前記ベースプレートの下面から下方に向かって伸びるように設けられ、前記内部リブは、その水平方向のそれぞれの端部が前記囲み部の内側面に到達して連続して前記囲み部と一体的に結合されたことを特徴とする柱脚金物である。
請求項2に係る発明は、前記囲み部は、その水平断面形状が略正方形の角筒形状に形成されると共に、前記内部リブは、その水平断面形状が略十字型に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の柱脚金物である。
請求項3に係る発明は、前記ベースプレートの厚さは、前記突出部の囲み部の外側の部分より前記囲み部の内側の部分の方が薄く形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の柱脚金物である。
請求項4に係る発明は、前記ベースプレートは、前記内部リブによって区分された前記空洞毎に前記ベースプレートを厚さ方向に貫通する空気穴を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の柱脚金物である。
請求項5に係る発明は、前記ベースプレートの下面と前記突出部の外周面の上端部の間との隅部に、前記ベースプレート及び前記突出部を補強するための補強突起が設けられたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の柱脚金物である。
請求項6に係る発明は、前記柱脚金物は、鋳造によりその各部が一体的に形成されたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の柱脚金物である。
請求項7に係る発明は、基礎コンクリートの上に立設される柱部材の下端部に設けられた柱脚金物を用いた柱脚構造であって、平面形状が前記柱部材の水平断面形状より大きくなるように形成され、その上面に前記柱部材の下端部が固定される板状のベースプレートと、内部に空洞が形成され、下端が開口した囲み部を有し、前記ベースプレートの下面から下方に突出するように設けられた突出部と、を備え、前記空洞は、前記囲み部と前記ベースプレートにより形成されており、前記突出部の下端部が、前記基礎コンクリートの表面より下方に位置するように、前記基礎コンクリートの内部に前記突出部が埋設されるように構成されるとともに、前記突出部の前記囲み部の内部の前記空洞には、前記空洞を複数に区分する内部リブが、前記ベースプレートの下面から下方に向かって伸びるように設けられ、前記内部リブは、その水平方向のそれぞれの端部が前記囲み部の内側面に到達して連続して前記囲み部と一体的に結合された柱脚金物を用いることを特徴とする柱脚構造である。
請求項8に係る発明は、前記基礎コンクリートの内部には、上端部が前記基礎コンクリートの表面から上方に突出するようにアンカーボルトが埋設され、前記アンカーボルトの上端部は、前記ベースプレートに形成されたボルト挿通孔に下方から挿通させると共に、前記ベースプレートの上面より上方に突出する前記アンカーボルトの上端ネジ部にはナットが締結されることを特徴とする請求項7に記載の柱脚構造である。
本発明による柱脚金物は、上記課題を解決するために、別発明として、以下のものでもよい。
基礎コンクリートの上に立設される柱部材の下端部に設けられた柱脚金物であって、
平面形状が前記柱部材の水平断面形状より大きくなるように形成され、その上面に前記柱部材の下端部が固定される板状のベースプレートと、
内部に空洞が形成され、下端が開口した囲み部を有し、前記ベースプレートの下面から下方に突出するように設けられた突出部と、を備え、
前記突出部の下端部が、前記基礎コンクリートの表面より下方に位置するように、前記基礎コンクリートの内部に前記突出部が埋設されるように構成された
ことを特徴とするものである。
また、本発明による柱脚金物は、
前記突出部の前記囲み部の内部の前記空洞には、前記空洞を複数に区分する内部リブが、前記ベースプレートの下面から下方に向かって伸びるように設けられ、
前記内部リブは、その水平方向のそれぞれの端部が前記囲み部の内側面に到達して連続するよう前記囲み部と一体的に結合された
ことを特徴とするものである。
また、本発明による柱脚金物は、
前記囲み部は、その水平断面形状が略正方形の角筒形状に形成されると共に、
前記内部リブは、その水平断面形状が略十字型に形成された
ことを特徴とするものである。
また、本発明による柱脚金物は、
前記ベースプレートの下面と前記突出部の外周面の上端部の間との隅部に、前記ベースプレート及び前記突出部を補強するための補強突起が設けられた
ことを特徴とするものである。
また、本発明による柱脚金物は、
前記柱脚金物は、鋳造によりその各部が一体的に形成された
ことを特徴とするものである。
また、本発明による柱脚構造は、
基礎コンクリートの上に立設される柱部材の下端部に設けられた柱脚金物を用いた柱脚構造であって、
平面形状が前記柱部材の水平断面形状より大きくなるように形成され、その上面に前記柱部材の下端部が固定される板状のベースプレートと、
内部に空洞が形成され、下端が開口した囲み部を有し、前記ベースプレートの下面から下方に突出するように設けられた突出部と、を備え、
前記突出部の下端部が、前記基礎コンクリートの表面より下方に位置するように、前記基礎コンクリートの内部に前記突出部が埋設される柱脚金物を用いた
ことを特徴とするものである。
また、本発明による柱脚構造は、
前記基礎コンクリートの内部には、上端部が前記基礎コンクリートの表面から上方に突出するようにアンカーボルトが埋設され、
前記アンカーボルトの上端部は、前記ベースプレートに形成されたボルト挿通孔に下方から挿通させると共に、
前記ベースプレートの上面より上方に突出する前記アンカーボルトの上端ネジ部にはナットが締結される
ことを特徴とするものである。
このような本発明の柱脚金物によれば、
基礎コンクリートの上に立設される柱部材の下端部に設けられた柱脚金物であって、
平面形状が前記柱部材の水平断面形状より大きくなるように形成され、その上面に前記柱部材の下端部が固定される板状のベースプレートと、
内部に空洞が形成され、下端が開口した囲み部を有し、前記ベースプレートの下面から下方に突出するように設けられた突出部と、を備え、
前記突出部の下端部が、前記基礎コンクリートの表面より下方に位置するように、前記基礎コンクリートの内部に前記突出部が埋設されるように構成されたことにより、
柱部材の柱脚部に作用するせん断力を基礎コンクリートに効率よく伝達できるようにすると共に、柱脚金物の大型化やそれに伴う重量の増加を防止し、それに伴うコストの増加を防止することができる。
また、このような本発明の柱脚構造によれば、
基礎コンクリートの上に立設される柱部材の下端部に設けられた柱脚金物を用いた柱脚構造であって、
平面形状が前記柱部材の水平断面形状より大きくなるように形成され、その上面に前記柱部材の下端部が固定される板状のベースプレートと、
内部に空洞が形成され、下端が開口した囲み部を有し、前記ベースプレートの下面から下方に突出するように設けられた突出部と、を備え、
前記突出部の下端部が、前記基礎コンクリートの表面より下方に位置するように、前記基礎コンクリートの内部に前記突出部が埋設される柱脚金物を用いたことにより、
柱部材の柱脚部に作用するせん断力を基礎コンクリートに効率よく伝達できるようにすると共に、柱脚金物の大型化やそれに伴う重量の増加を防止し、それに伴うコストの増加を防止することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る柱脚金物24を用いた、柱脚構造22を示す概略断面図である。 図1に示す柱脚金物24を示す図であり、図2(a)はその平面図であり、図2(b)はその側面図である。 柱脚金物24を示す図であり、図3(a)はその底面図であり、図3(b)はその図3(a)におけるA-A線矢視断面図である。 図2に示す柱脚金物24が下端部に設けられた柱部材5を基礎コンクリート3の上に立設して、図1に示す柱脚構造22を形成するための作業手順を説明するための概略図である。 柱脚金物24の突出部28の各面に作用する力を説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態に係る柱脚金物34を示す図であって、図6(a)はその底面図であり、図6(b)はその図6(a)におけるB-B線矢視断面図である。 図2に示す柱脚金物24の他の異なる実施形態を示す図であって、それぞれの実施形態における柱脚金物24の突出部28の水平方向の断面形状を示す概略図である。 図2に示す柱脚金物24の他の異なる実施形態を示す図であって、それぞれの実施形態における柱脚金物24のベースプレート26に形成された貫通孔26aの形態を示す底面図である。 従来の柱脚金物4を用いた、従来の柱脚構造2を示す概略断面図である。 図9に示す柱脚金物4を示す図であり、図10(a)はその平面図であり、図10(b)はその側面図である。 従来の柱脚金物14を用いた、従来の柱脚構造12を示す概略断面図である。 図11に示す柱脚金物14を示す図であり、図12(a)はその平面図であり、図12(b)はその側面図である。
以下、本発明に係る柱脚金物、及びこれを用いた柱脚構造を実施するための形態について、図面に基づいて具体的に説明する。なお、図9ないし図12に示した従来の柱脚金物4,14、及びこれを用いた柱脚構造2,12と同様の部分には、一部を除き同じ符号を付して説明するものとする。
図1ないし図3は、本発明の第1の実施の形態に係る柱脚金物24、及びこれを用いた柱脚構造22について説明するために参照する図である。
柱脚構造22は、図1に示すように、基礎コンクリート3の上に立設された柱部材5と、柱部材5の下端部に設けられた柱脚金物24と、基礎コンクリート3の内部に埋設された複数のアンカーボルト8を備えている。
柱部材5は、水平断面形状が略正方形に形成された角型鋼管であって、図1に示すように、基礎コンクリート3の上に図中上下方向に伸びるように立設され、その下端部には柱脚金物24が一体的に固定されて設けられている。
柱脚金物24は、図2に示すように、所定の厚さ寸法を有し、平面形状が略正方形の板状に形成されたベースプレート26を備え、その上面は略平坦に形成されると共に、上面の四隅部の近傍には、ベースプレート26を厚さ方向に貫通するボルト挿通孔26aが、それぞれの四隅部に1つずつ形成されている。
このベースプレート26は、図1に示すように、その外形が柱部材5の水平断面形状より大きくなるように形成されており、ボルト挿通孔26aは、柱脚金物24が柱部材5の下端部に一体的に固定されて設けられた状態で、柱部材5の下端部の外側面より外側に位置するように形成されている。
そして、ベースプレート26の下面には、図3(a)に示すように、水平断面形状が田の字型に形成された突出部28が、図2(b)に示すように、ベースプレート26と一体的、かつベースプレート26の下面から下方に突出するように設けられている。
すなわち、突出部28は、図3(a)に示すように、水平断面形状が略正方形の筒型形状、すなわち内部に空洞が形成され、下端が開放した角筒状に形成された囲み部28aと、囲み部28aの内部に設けられ、水平断面形状が囲み部28aの内部の空洞を4つに区分するような略十字型に形成された内部リブ28bを備え、内部リブ28bの水平方向の端部、すなわち内部リブ28bの略十字型の水平断面を構成する縦横方向のリブのそれぞれの水平方向の各先端部が、囲み部28aの内側面の略正方形の水平断面を構成する4つの辺部に沿った4つの面のそれぞれの水平方向の略中央に到達して連続するよう囲み部28aと一体的に結合されている。
また、図3(b)に示すように、突出部28の囲み部28aの内側の部分のベースプレート26の厚さ寸法は、囲み部28aの外側のベースプレート26の厚さ寸法と比較して小さくなるように薄く形成されている。
そして、図3(a)に示すように、突出部28の囲み部28aの内側の部分のベースプレート26には、ベースプレート26を厚さ方向に貫通する空気孔26bが、突出部28の内部リブ28bによって4つに区切られたベースプレート26のそれぞれの領域の、囲み部28aの四隅寄りに1つずつ形成されている。
また、ベースプレート26の下面と、突出部28の囲み部28aの外側面の上端部との間の隅部には、図2(b)及び図3(a)に示すように、ベースプレート26や突出部28を補強するための辺部補強突起30や角部補強突起31が、ベースプレート26や突出部28と一体的に形成されている。
辺部補強突起30は、図2(b)及び図3(a)に示すように、突出部28の囲み部28aの外側面の上端部の、略正方形の水平断面の4つの辺部に沿った部分に形成され、それぞれの辺部に2つずつ、合計8つ形成されている。
それぞれの辺部補強突起30は、図2(b)及び図3(a)に示すように、囲み部28aの外側面の上端部の略正方形の水平断面の辺部に沿った直線上の2点H,Iと、これらの2点H,Iの近傍であって、かつ囲み部28aの外側面より外側に離れた所に位置するベースプレート26の下面上の点Jと、上記2点H,Iの近傍であって、かつ囲み部28aの上端部より下方に離れた所に位置する囲み部28aの外側面上の点Kの、合計4つの頂点H,I,J,Kを有する非対称の三角錘形状に形成されている。
また、角部補強突起31は、図2(b)及び図3(a)に示すように、突出部28の囲み部28aの外側面の上端部の、略正方形の水平断面の4つの角部に形成され、それぞれの角部に1つずつ、合計4つ形成されている。
それぞれの角部補強突起31は、図2(b)及び図3(a)に示すように、囲み部28aの外側面の上端部の略正方形の水平断面の角部に位置する点Oと、この点Oがあるベースプレート26の下面より下方に離れた所に位置する囲み部28aの外側面の角部上の点Pと、上記点Oを通る囲み部28aの略正方形の水平断面の対角線の延長線上であって、かつ囲み部28aの外側面の角部より外側に離れた所に位置するベースプレート26の下面上の点Qと、上記点Oの近傍であって、かつ囲み部28aの外側面の上端部の略正方形の水平断面の上記点Oから両側に伸びる2辺のうちの一方の辺部に沿った直線上の点R1、及び上記点Oから両側に伸びる2辺のうちの他方の辺部に沿った直線上の点R2の、合計5つの頂点O,P,Q,R1,R2を有し、頂点O,P,Q,R1からなる三角錐形状と、頂点O,P,Q,R2からなる三角錐形状が、面O,P,Qで互いに結合されたような形状に形成されている。
そして、図3(a)に示すように、これらの辺部補強突起30や角部補強突起31は、ベースプレート26に形成されたボルト貫通孔26aと、互いに干渉しないような位置、及び大きさに形成されている。
このような柱脚金物24は、十分な強度を有する鋼材を用いて、柱脚金物24の各部(ベースプレート26、突出部28、辺部補強突起30、角部補強突起31)が一体的に鋳造されることにより形成することができる。
そして、このような柱脚金物24が、図1に示すように、その上面に柱部材5の下端面が当接するように配置され、この接触部の周部に沿って溶接することにより、柱部材5の下端部に一体的に固定されている。
そして、このような柱脚金物24が、図1に示すように、柱脚金物24と基礎コンクリート3の間に設けられたモルタル層6を介して、基礎コンクリート3の上に固定されている。
そしてこのとき、柱脚金物24のベースプレート26の下面に設けられた突出部28は、その下端部が基礎コンクリート3の表面より下方に位置するように、モルタル層6の突出部6bの内側に内蔵されて基礎コンクリート3の内部に埋設されるようになっている。
一方、基礎コンクリート3の内部には、図1に示すように、複数のアンカーボルト8が、その長さ部分が基礎コンクリート3の内部に図中上下方向に伸びると共に、その上端部が基礎コンクリート3の表面より上方に突出するように埋設されている。
そして、これらのアンカーボルト8の上端部は、図1に示すように、モルタル層6を図中上下方向に貫いて、柱脚金物24のベースプレート26に形成されたボルト挿通孔26aに下方から緩く挿通されており、ベースプレート26の上面より上方に突出するアンカーボルト8の上端ネジ部には、ナット10が締結されている。
このように、柱部材5を基礎コンクリート3の上に立設するには、まず、図4(a)に示すように、基礎コンクリート3の表面に予め形成しておいた、柱脚金物24の突出部28の水平断面形状より一回り大きな断面形状の凹部3aの底部に、柱部材5の高さ位置を正確に調整するための台状の部分モルタル6aを形成する。
そして、柱部材5の下端部に設けられた柱脚金物24の突出部28の下端部が部分モルタル6aの上端部に当接するように、柱脚金物24を配置すると共に、基礎コンクリート3の表面から突出するアンカーボルト8の上端ネジ部を柱脚金物24のベースプレート26に形成されたボルト挿通孔26aに挿通し、その上端ネジ部にナット10を締結する。
このとき、柱脚金物24の突出部28の囲み部28aの下端部と基礎コンクリート3の凹部3aの底部の間に隙間ができるように、部分モルタル6aは、例えば、部分モルタル6aの水平断面形状が突出部28の囲み部28aの水平断面形状より小さくなるように形成されている。
そして次に、図4(b)に示すように、基礎コンクリート3の上に、上記柱脚金物24やアンカーボルト8を含む柱脚部全体の周囲を囲むような略正方形の型枠9を設け、この型枠9の内側の柱脚金物24と基礎コンクリート3の間の隙間にモルタルを流し込む。
このとき、基礎コンクリート3の凹部3aの底部に流れ込んだモルタルは、基礎コンクリート3の凹部3aの底部と、柱脚金物24の突出部28の囲み部28aの下端部との間の隙間を通って、囲み部28aの内側の空洞に流れ込み、それに伴って、囲み部28aの内側の空気がベースプレート26に形成された空気穴26bから押し出されて排出されるため、モルタルが囲み部28aの内側の空洞の上端部まで隙間なく流れ込んで充填されるようになっている。
そして、流れ込んだモルタルが硬化することにより、柱脚金物24と基礎コンクリート3の間にモルタル層6が隙間なく形成されるようになっている。
このような柱脚金物24、及びこれを用いた柱脚構造22によれば、柱部材5の柱脚部に作用するせん断力をより効率よく確実に基礎コンクリート3へと伝達できる。
すなわち、図5(a)に示すように、柱部材5に設けられた柱脚金物24にせん断方向の力Fが作用した場合、基礎コンクリート3の内部に埋設された柱脚金物24の突出部28の囲み部28aや内部リブ28bの複数の面に、このせん断力Fに対抗するような反力fが作用するようになっており、これにより、柱部材5の柱脚部に作用するせん断方向の力を基礎コンクリート3へと伝達できるようになっている。
また、このような柱脚金物24、及びこれを用いた柱脚構造22によれば、柱部材の柱脚部に作用するせん断力に対する柱脚金物24の耐力を大きくことができると共に、柱脚金物24の大型化や、それに伴う重量の増加を防止することができる。
すなわち、図5(b)に示すように、例えば、柱脚金物24の突出部28の囲み部28aの図中右側の辺部に沿った板状の部分は、その水平方向(図中上下方向)の両端部においては、この面と隣り合う囲み部28aの図中上下両側の辺部に沿った板状の部分の図中右端部と略直角に接続すると共に、その水平方向の略中央部においては、内部リブ28bを構成する図中左右方向に伸びるリブの図中右端部と略直角に接続し、これらが互いに一体的に形成されることにより、お互いに補強されるようになっている。
これにより、図5(b)に示すように、柱部材5の柱脚部に作用するせん断方向の力に対抗する基礎コンクリート3からの反力fが、柱脚金物24の突出部28に作用したとしても、反力fが作用する部分が複数箇所で補強されていることにより、この部分に補強による支持力rが作用するようになっているため、せん断力Fに対する柱脚金物24の突出部28の耐力を大きくすることができ、これにより、突出部28の囲み部28aや内部リブ28bの板厚を小さくすることができるようになっている。
また、ベースプレート26の、突出部28の囲み部28aの内側の部分は、突出部28の囲み部28aや内部リブ28bの上端部が接続することにより補強されるため、この部分のベースプレート26の板厚を小さくすることができるようになっている。
また、柱脚金物24の突出部28の外側面に辺部補強突起30や角部補強突起31が設けられていることにより、突出部28やベースプレート26が補強されるため、その分、突出部28やベースプレート26の板厚を小さくすることができるようになっている。
また、柱脚金物24の各部(ベースプレート26、突出部28、辺部補強突起30、角部補強突起31)を一体的に鋳造することにより、従来のように、突出部をベースプレートに後から溶接したものに比べて、より強度が大きくなるようになっている。
上記のように柱脚金物24の突出部28やベースプレート26が互いに補強されることにより、これらの部分の板厚をより小さくすることができるため、柱脚金物24の大型化やそれに伴う重量の増加を防止することができ、柱脚金物24の製造コストや溶接時の作業コストを低減することができる。
また、辺部補強突起30や角部補強突起31が柱脚金物24の下面側に形成されていることにより、アンカーボルト8の上端ネジ部にナット10を締結する際に、辺部補強突起30や角部補強突起31とナット10が互いに干渉しないようになっているため、辺部補強突起30や角部補強突起31をより大きく形成することができると共に、その形状もより自由に決定できるようになっている。
このように、本実施の形態に係る柱脚金物24、及びこれを用いた柱脚構造22によれば、柱部材の柱脚部に作用するせん断力を基礎コンクリートに効率よく伝達できるようにすると共に、柱脚金物の大型化やそれに伴う重量の増加を防止し、それに伴うコストの増加を防止することができる。
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る柱脚金物34について説明するために参照する図である。
本実施の形態に係る柱脚金物34には、前記第1の実施の形態に係る柱脚金物24に設けられた突出部28に代わって、図6に示すような突出部38が設けられている点において、前記第1の実施の形態に係る柱脚金物24とはその構成が異なるものである。
すなわち、柱脚金物34の突出部38は、図6に示すように、水平断面形状が略正方形の角筒状に形成されている。
その他の構成は、前記第1の実施の形態に係る柱脚金物24と同様であり、このような柱脚金物34、及びこれを用いた柱脚構造によっても、柱部材の柱脚部に作用するせん断力を基礎コンクリートに効率よく伝達できるようにすると共に、柱脚金物の大型化やそれに伴う重量の増加を防止し、それに伴うコストの増加を防止することができる。
また、本実施の形態に係る柱脚金物34、及びこれを用いた柱脚構造によれば、突出部38の内側に内部リブを形成する必要がないため、その分、柱脚金物をより軽量化することができ、構造が単純になるため、柱脚金物の製造コストを低減することができる。
なお、本発明は、前記第1及び第2の実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を達成することができる範囲内であれば、種々の変更が可能である。
例えば、前記第1の実施の形態に係る柱脚金物24においては、ベースプレート26は、その平面形状が略正方形に形成されているが、ベースプレート26の平面形状は正八角形や円形など、正方形以外の形状に形成されていてもよい。
また、前記第1の実施の形態に係る柱脚金物24においては、突出部28の囲み部28aは、その水平断面形状が略正方形の角筒状に形成されているが、囲み部28の水平断面は、例えば図7(a)及び(b)に示すように、正八角形や円形など、正方形以外の形状に形成されていてもよい。
また、前記第1の実施の形態に係る柱脚金物24においては、突出部28の内部リブ28bは、その水平断面形状が縦横2つの直線状のリブが互いの中央部で直交する略十字型に形成されているが、内部リブ28bを構成するリブの数は2つより多くてもよいし(図7(c)参照)、それぞれのリブの水平断面が曲線状に形成されていてもよい(図7(d)参照)。
また、前記第1の実施の形態に係る柱脚金物24においては、ベースプレート26には、それぞれの四隅部に1つずつ計4つのボルト挿通孔26aが形成されていたが、例えば図8(a)に示すように、ボルト挿通孔26aの数が4つより多く形成されていてもよく、また、図8(b)に示すように、ボルト挿通孔26aがベースプレート26の四隅部以外の位置に形成されていてもよい。
そして、ベースプレート26に形成されたボルト挿通孔26aの位置や数に応じて、基礎コンクリート3の内部に4つより多くのアンカーボルト8が埋設されていてもよい。
また、前記第1の実施の形態に係る柱脚金物24においては、突出部28の囲み部28aの外側面の上端部の、略正方形の水平断面の4つの辺部のそれぞれの辺部に2つずつ、合計8つの辺部補強突起30が設けられているが、辺部補強突起30の数はこれより多く設けられていてもよく、少なく設けられていてもよい。また、辺部補強突起30が設けられていなくてもよい。
また、それぞれの辺部補強突起30は三角錐形状に形成されているが、辺部補強突起30は三角錐以外の他の形状に形成されていてもよい。
また、前記第1の実施の形態に係る柱脚金物24においては、突出部28の囲み部28aの外側面の上端部の、略正方形の水平断面の4つの角部のそれぞれの角部に1つずつ、合計4つの角部補強突起31が設けられているが、角部補強突起31の数はこれより多く設けられていてもよく、少なく設けられていてもよい。また、角部補強突起31が設けられていなくてもよい。
また、それぞれの角部補強突起31は2つの三角錐が結合したような形状に形成されているが、角部補強突起31はそのような形状以外の形状に形成されていてもよい。
2 柱脚構造
3 基礎コンクリート
3a 凹部
4 柱脚金物
4a ボルト挿通孔
5 柱部材
6 モルタル層
6a 部分モルタル
6b 突出部
8 アンカーボルト
9 型枠
10 ナット
12 柱脚構造
14 柱脚金物
16 ベースプレート
16a ボルト挿通孔
18 突出部
22 柱脚構造
24 柱脚金物
26 ベースプレート
26a ボルト挿通孔
26b 空気孔
28 突出部
28a 囲み部
28b 内部リブ
30 辺部補強突起
31 角部補強突起
34 柱脚金物
38 突出部
M 曲げモーメント
T 引張力
C 圧縮力
F せん断力
f 反力
r 支持力
H,I,J,K,O,P,Q,R1,R2 頂点

Claims (8)

  1. 基礎コンクリートの上に立設される柱部材の下端部に設けられ柱脚金物であって、
    平面形状が前記柱部材の水平断面形状より大きくなるように形成され、その上面に前記柱部材の下端部が固定される板状のベースプレートと、
    内部に空洞が形成され、下端が開口した囲み部を有し、前記ベースプレートの下面から下方に突出するように設けられた突出部と、を備え、
    前記空洞は、前記囲み部と前記ベースプレートにより形成されており、
    前記突出部の下端部が、前記基礎コンクリートの表面より下方に位置するように、前記基礎コンクリートの内部に前記突出部が埋設されるように構成されるとともに、
    前記突出部の前記囲み部の内部の前記空洞には、前記空洞を複数に区分する内部リブが、前記ベースプレートの下面から下方に向かって伸びるように設けられ、
    前記内部リブは、その水平方向のそれぞれの端部が前記囲み部の内側面に到達して連続して前記囲み部と一体的に結合された
    ことを特徴とする柱脚金物。
  2. 前記囲み部は、その水平断面形状が略正方形の角筒形状に形成されると共に、
    前記内部リブは、その水平断面形状が略十字型に形成された
    ことを特徴とする請求項1に記載の柱脚金物。
  3. 前記ベースプレートの厚さは、前記突出部の囲み部の外側の部分より前記囲み部の内側の部分の方が薄く形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の柱脚金物。
  4. 前記ベースプレートは、前記内部リブによって区分された前記空洞毎に前記ベースプレートを厚さ方向に貫通する空気穴を備える
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の柱脚金物。
  5. 前記ベースプレートの下面と前記突出部の外周面の上端部の間との隅部に、前記ベースプレート及び前記突出部を補強するための補強突起が設けられた
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の柱脚金物。
  6. 前記柱脚金物は、鋳造によりその各部が一体的に形成された
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の柱脚金物
  7. 基礎コンクリートの上に立設される柱部材の下端部に設けられた柱脚金物を用いた柱脚構造であって、
    平面形状が前記柱部材の水平断面形状より大きくなるように形成され、その上面に前記柱部材の下端部が固定される板状のベースプレートと、
    内部に空洞が形成され、下端が開口した囲み部を有し、前記ベースプレートの下面から下方に突出するように設けられた突出部と、を備え、
    前記空洞は、前記囲み部と前記ベースプレートにより形成されており、
    前記突出部の下端部が、前記基礎コンクリートの表面より下方に位置するように、前記基礎コンクリートの内部に前記突出部が埋設されるように構成されるとともに、
    前記突出部の前記囲み部の内部の前記空洞には、前記空洞を複数に区分する内部リブが、前記ベースプレートの下面から下方に向かって伸びるように設けられ、
    前記内部リブは、その水平方向のそれぞれの端部が前記囲み部の内側面に到達して連続して前記囲み部と一体的に結合された柱脚金物を用いる
    ことを特徴とする柱脚構造。
  8. 前記基礎コンクリートの内部には、上端部が前記基礎コンクリートの表面から上方に突出するようにアンカーボルトが埋設され、
    前記アンカーボルトの上端部は、前記ベースプレートに形成されたボルト挿通孔に下方から挿通させると共に、
    前記ベースプレートの上面より上方に突出する前記アンカーボルトの上端ネジ部にはナットが締結される
    ことを特徴とする請求項7に記載の柱脚構造。
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