JP6807157B2 - 仕口部材と仕口構造 - Google Patents
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Description
例えば、梁が鉄筋コンクリート造である場合、梁を構成する鉄筋に作用する引張力が柱に確実に伝達されるよう、梁の鉄筋に定着金物を用いる等して、梁を、柱を構成するコンクリートに強固に固定する必要がある。
特許文献1には、仕口部にプレキャストコンクリート(PC)造の仕口部材を用いる構成が開示されている。この構成では、PC造の仕口部材にネジ鉄筋を固定し、このネジ鉄筋に機械式継手を介して梁の鉄筋を接合している。ネジ鉄筋は、一端が仕口部材に埋設した定着金物に定着され、他端が仕口部材から突出している。梁の鉄筋は、仕口部材から突出したネジ鉄筋の他端に、機械式継手を介して接合されている。このような構成では、現場打ちコンクリートを用いることなく柱と梁とを接合することができる。
しかし、例えば、梁鉄骨に作用する上下方向の荷重や、地震等の外力によって、梁鉄骨の長さ方向中間部が上下方向に撓むことがある。すると、梁鉄骨の端部は、仕口部のコンクリート中で上方や下方に反り返るように変位する。梁鉄骨の端部の変形量が大きいと、仕口部において梁鉄骨の上側に位置するコンクリートが剥がれてしまう可能性がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、仕口部において柱と梁とを強固に接合しつつ、仕口部の大型化、コスト上昇を抑えることのできる仕口部材と仕口構造を提供することを目的とする。
この発明に係る仕口部材は、プレキャストコンクリート造の柱と鉄骨造の梁とを接合する仕口部に設けられる仕口部材であって、プレキャストコンクリートからなるプレキャスト部と、前記プレキャスト部に一部が埋設されていて前記梁が接合される一対の梁接合ブラケットと、前記プレキャスト部内で前記梁接合ブラケットに連結されるとともに、前記梁接合ブラケットから下方に延びる定着部材と、を備え、前記一対の梁接合ブラケットは前記プレキャスト部内で平面視十字状に直交して配設され、それぞれの前記梁接合ブラケットは直交する部分の両側に突出する部分に前記定着部材が梁接合ブラケットを貫通して連結されていることを特徴とする。
また、仕口部をプレキャストコンクリート造とすることで、施工現場における作業の効率化を図ることができる。
このような構成によれば、梁接合ブラケットの上下のフランジ部の貫通孔に定着部材を挿通させ、ナット部材で固定することで、定着部材と仕口部材とが強固に一体化される。このように、定着部材のフランジ部への挿通と、ナット部材による固定を行うのみで定着部材を梁接合ブラケットに固定することができる。
これにより、梁接合ブラケットのプレキャスト部に対する定着強度を容易かつ確実に高めることができる。
このように構成することで、プレキャスト部から下方に突出した定着部材の突出部を下方の柱に接合させることで、梁接合ブラケットは、下方の柱にも定着される。これにより、梁接合ブラケットは、より強固に定着される。
また、仕口部をプレキャストコンクリート造とすることで、施工現場における作業の効率化を図ることができる。
図1に示すように、建築構造物1は、例えば沿岸部に設けられる避難設備であり、地盤中に構築される基礎部2と、基礎部2から鉛直上方に延びるよう設けられた複数本の柱3と、互いに隣接する柱3間に設けられた梁4と、を少なくとも備えている。
また、建築構造物1の最上部には、避難スペース10が設けられている。避難スペース10は、柱3の上端部3tに接合された梁4,4,…上に敷設された、例えばグレーチング材等からなる床材6と、その外周部を囲うように設けられた柵体7と、を備えている。
建築構造物1の外周部には、地上から避難スペース10に上るための階段9が設けられている。
図2〜図4に示すように、柱部材30は、柱主筋31と、フープ筋32と、プレキャスト部33と、を備えている。
フープ筋32は、プレキャスト部33内に埋設され、上下方向に間隔をあけて複数設けられている。各フープ筋32は、複数の柱主筋31を囲むように配筋されている。
また上下のプレキャスト部33間の目地にもグラウトが注入されている。
この梁鉄骨40は、建築構造物1の各辺の水平方向の長さに応じて、その長さが設定される。梁鉄骨40の両端部は、後述する仕口部材50の梁接合ブラケット55に、図示しない接合プレート及びボルト・ナットや溶接等により接合される。
ここで、柱3の上端部3tに配置される仕口部材50Tは、プレキャスト部53の頂面53tに凹部53mが形成され、主筋挿入孔51を貫通した柱主筋31の上端部31tが凹部53m内に突出する。柱主筋31の上端部31tには定着ナット58が螺着され、プレキャスト部53の頂面53tに定着されている。
プレキャスト部53は、予め工場でコンクリートを硬化させたものであり、角柱状をなしている。
梁接合ブラケット55は、鉄骨部材57Aと鉄骨部材57Bとが平面視十字状に交差した交差部55Cがプレキャスト部53に埋設されている。鉄骨部材57A、57Bのそれぞれにおいて、一方の端部57s,57tはプレキャスト部53から主筋挿入孔51に直交する方向に所定長が突出している。
定着筋56の上端部56tは、プレキャスト部53内に位置している。定着筋56には、鉄骨部材57A,57Bの上方のフランジ部57fの上面と、下方のフランジ部57fの下面とにそれぞれ突き当たるように、定着ナット59A,59Bが螺着されている。
また、図3、図4に示すように、各定着筋56は、下端部56bの所定長がプレキャスト部53の下方に突出するよう配筋されている。定着筋56の下端部56bは、仕口部材50の下側に位置する柱部材30のプレキャスト部33の上面に形成された挿入孔33hに挿入され、挿入孔33h内に設けられた機械継手36に接合される。
まず、地盤中に構築した基礎部2上に、予め工場で製作した柱部材30を設置し、柱3を立設する。互いに上下に位置する柱部材30は、下側の柱部材30のプレキャスト部33から上方に突出した柱主筋31の上端部31tを、上側の柱部材30のプレキャスト部33の下端面33bに設けられた機械継手34に挿入して接合する。その後に機械継手34にグラウト(図示無し)を注入することで、下側の柱部材30の柱主筋31の上端部31tと、上側の柱部材30の柱主筋31の下端部31bとが、機械継手34を介して接合される。
ここで、仕口部材50は予め工場で製作しておく。工場で製作する際には、仕口部材50を上下反転しておき、下方に突出する定着筋56の下端部56bを上方に向けておくのが好ましい。そして、仕口部材50を柱部材30上に設置する際に、仕口部材50を上下反転させて定着筋56の下端部56bを下方に向ける。
そのため、梁接合ブラケット55に、梁接合ブラケット55から下方に延びる定着筋56が定着ナット59A,59Bで連結されることで、梁接合ブラケット55のプレキャスト部53に対する定着力が高まる。これにより、梁接合ブラケット55に接合した梁鉄骨40側から力が加わっても、梁接合ブラケット55がプレキャスト部53内で挙動しにくくなる。例えば、梁鉄骨40の中央部が下方に撓むように変形しても、梁接合ブラケット55が梁鉄骨40の変形にともなって変位しにくくなる。したがって、柱3と梁4を強固に接合することが可能となる。
また、プレキャストコンクリート造の仕口部材50において、梁接合ブラケット55に定着筋56を連結すればよいので、多数の鉄筋を配筋する必要も無く、仕口部Cの大型化、コスト上昇を抑えることができる。また、仕口部Cをプレキャストコンクリート造とすることで、施工現場における作業の効率化を図ることができる。
そのため、定着筋56のフランジ部57fへの挿通と、定着ナット59A,59Bによる固定を行うのみで定着筋56を梁接合ブラケット55に固定することができる。これにより、梁接合ブラケット55のプレキャスト部53に対する定着強度を容易かつ確実に高めて一体化できる。
なお、本発明による仕口部材と仕口構造は、上述した実施形態に記載されたものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形や置換等が可能である。以下に本発明の変形例等について説明するが、上述した実施形態による各部品や部材と同一または同様なものについては同一の符号を用いて説明する。
例えば、上記仕口部材50及び仕口構造を適用する対象は、上記に例示した津波避難施設等の建築構造物1に限らない。柱がプレキャストコンクリート造であり、梁が鉄骨造であれば、他のいかなる構成、形状、用途の建築構造物であっても、本発明を適用可能である。
また、上記実施形態では、仕口部材50は、平面視した状態で互いに直交する2方向に延びる梁鉄骨40を接合するため、プレキャスト部53から2方向に突出する鉄骨部材57A,57Bを備える構成としたが、仕口部材50に1方向または3方向から梁鉄骨40を接合する構成としてもよい。
また、定着筋56はいわゆる鉄筋であるが、梁接合ブラケット55をプレキャスト部53に確実に定着させることができるであれば、鉄筋以外の各種形状を有した定着部材を用いてもよい。
3 柱
4 梁
30 柱部材
31 柱主筋
36 機械継手(継手部材)
40 梁鉄骨(鉄骨)
50、50T 仕口部材
53 プレキャスト部
55 梁接合ブラケット
56 定着筋(定着部材)
56b 下端部(突出部)
57f フランジ部
57h ボルト挿通孔(貫通孔)
59A,59B 定着ナット(ナット部材)
C 仕口部
Claims (5)
- プレキャストコンクリート造の柱と鉄骨造の梁とを接合する仕口部に設けられる仕口部材であって、
プレキャストコンクリートからなるプレキャスト部と、
前記プレキャスト部に一部が埋設され、前記梁が接合される一対の梁接合ブラケットと、
前記プレキャスト部内で前記梁接合ブラケットに連結されるとともに、前記梁接合ブラケットから下方に延びる定着部材と、
を備え、前記一対の梁接合ブラケットは前記プレキャスト部内で平面視十字状に直交して配設され、それぞれの前記梁接合ブラケットは直交する部分の両側に突出する部分に前記定着部材が前記梁接合ブラケットを貫通して連結されていることを特徴とする仕口部材。 - 前記梁接合ブラケットは、上下にフランジ部を有したH型鋼からなり、
前記定着部材は、前記梁接合ブラケットの上下の前記フランジ部に形成された貫通孔に挿通されるとともに、前記定着部材に固定されたナット部材により、上下の前記フランジ部に固定されていることを特徴とする請求項1に記載された仕口部材。 - 前記定着部材は、前記プレキャスト部から下方に向かって突出し、下方の前記柱に接合される突出部を有することを特徴とする請求項1または2に記載された仕口部材。
- プレキャストコンクリート造の柱と鉄骨造の梁とを仕口部材を介して接合する仕口構造であって、
前記仕口部材は、
プレキャストコンクリートからなるプレキャスト部と、
前記プレキャスト部に一部が埋設され、前記梁が接合される一対の梁接合ブラケットと、
前記プレキャスト部内で前記梁接合ブラケットに連結されるとともに、前記梁接合ブラケットから下方に延びて下方の前記柱に連結される定着部材と、を備え、
前記一対の梁接合ブラケットは前記プレキャスト部内で平面視十字状に直交して配設され、それぞれの前記梁接合ブラケットは直交する部分の両側に突出する部分に前記定着部材が前記梁接合ブラケットを貫通して連結されていることを特徴とする仕口構造。 - 前記定着部材は、前記プレキャスト部から下方に向かって突出する突出部を有し、
前記仕口部材の下方の前記柱は、前記突出部が挿入されて接合される継手部材を備えることを特徴とする請求項4に記載された仕口構造。
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