JP4044835B2 - 接合構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄筋コンクリート鋼管柱(以下、「RCFT柱」という場合がある)における露出型(非埋込型)の柱脚と、その下部における鉄筋コンクリート造構造体(以下、鉄筋コンクリートを「RC」という場合がある)との接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、本出願人等は、耐火性能、耐震性能及び経済性に優れたRCFT柱を開発し、実用化に至っている。このRCFT柱は、鉄筋コンクリートを、外周部の鋼管で拘束及び補強することによって、軸方向力と地震時水平力に対する耐力を増強した柱部材であり、断面形状を小さくできることから、従来用いられていたコンクリート充てん鋼管構造(CFT構造)や鉄骨造構造と比較して、低コスト化を図ることができる点で優れている。
【0003】
従来、充填鋼管コンクリート柱90と、その下部における鉄筋コンクリート造構造体(以下、「下部構造体95」という)との接合構造80としては、充填鋼管コンクリート柱90の柱脚90aを下部構造体95に埋設するのではなく露出させて、鋼管91の下端部に接合されたベースプレート92と下部構造体95とを、当該下部構造体95に埋設されているアンカーボルト98を介して接合する構造が知られている(図3、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−247294号公報(第2頁−第3頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記接合構造K’を採用した場合には、下部構造体95と鋼管91内部の鉄筋コンクリート93が一体となっているが、ベースプレート92近傍の部位が構造的な弱点となる可能性があることから、地震時等において、柱脚90aの耐力及び変形性能を確保することが難しくなる恐れがあるという問題点を有していた。
【0006】
本発明は、前記の問題点を解決するためになされたものであり、必要とされるRCFT柱における柱脚の耐力及び変形性能を確保することが可能となる柱脚とRC造構造体との接合構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は、鋼管及びその内部の鉄筋コンクリートから形成される鉄筋コンクリート鋼管柱における柱脚と、その下部における鉄筋コンクリート造構造体との接合構造において、前記鋼管の下端部に一体的に設けられている定着部材が、アンカーボルトを介して、前記鉄筋コンクリート造構造体に接合されており、前記定着部材は、ベース部材と、当該ベース部材に立設しており、かつ、前記鋼管の断面内に貫通するように交差して設けられている少なくとも2組のリブ部材とを備えることを特徴としている。
【0008】
本発明によれば、弱点となる可能性があるベース部材近傍の部位を、鋼管の断面内に貫通するように交差して設けられているリブ部材により補強している。従って、鉄筋コンクリート鋼管柱におけるの柱脚に生じる曲げ応力を、前記リブ部材の曲げ耐力により負担させることができるため、柱脚の耐力性能及び変形性能を効果的に確保することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について、円柱形状であるRCFT柱10(柱部材)と、RC造構造体である下部構造体20との接合構造Kを例として、図面を参照して詳細に説明する。
なお、各実施形態の説明において、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
【0012】
[第1実施形態]
図1に示すように、RCFT柱10は、外殻である円筒状の鋼管11と、当該鋼管11の内部における鉄筋コンクリート12とから構成されている。
前記鋼管11の下端縁部には、定着部材30が設けられており、当該定着部材30は、鋼管11に溶接されている1枚のベースプレート31(ベース部材)と、当該ベースプレート31に溶接されている2組のリブプレート32(リブ部材)から構成されている。
このベースプレート31は、外周形状が、四角形の各頂部の三角形形状部を切除した8角形形状をなしている。そして、前記ベースプレート31の上面には、相対する各隅角部を結ぶ向きに十字形となるように直交する2組のリブプレート32(直線状となるように配置されている2枚の板材が1組のリブプレート32を形成している)が立設している。このリブプレート32は細長形状であり、その一部は鋼管11の内部を貫通し、当該鋼管11の中心部を通るように設けられている。
【0013】
また、前記ベースプレート31の各隅角部には、リブプレート32を挟んだ位置に1個づつ計2個の貫通孔31aが設けられている。これらの各貫通孔31aに、下部構造体20に埋設されているアンカーボルト17の上端部が挿通され、ナット18により定着することにより、鋼管11と下部構造体20が接合されている。
【0014】
さらに、鋼管11の内部には、柱軸方向の全長にわたって配筋されている複数本(本実施形態では8本)の軸方向鉄筋13と、高さ方向に所定間隔で配筋されている、前記軸方向鉄筋13の周囲を囲繞する複数本の横補強筋14とを有している。そして、軸方向鉄筋13は、下部構造20におけるコンクリート21に定着されており、鋼管11の内部に充填されているコンクリート15によって下部構造20と一体となっている。
【0015】
本発明の接合構造Kでは、弱点となる可能性がある定着部材30におけるベースプレート31近傍の部位を、RCFT柱10における鋼管11の断面内に貫通して十字形に交差して設けられている2組のリブプレート32により補強している。従って、RCF柱10における柱脚10aに生じる曲げ応力を、前記リブプレート32の曲げ耐力により負担させることができるため、柱脚10aの耐力性能及び変形性能を効果的に確保することが可能となる。
【0016】
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態の接合構造K’は、前記第1実施形態の接合構造Kと比較して、定着部材30’の形状が異なっている。
すなわち、定着部材30’は、鋼管11の高さ方向に離間して設けられている上下2枚のベースプレート31,31’と、当該2枚のベースプレート31,31’の間に設けられている4枚のリブプレート32’とから構成されている(図2)。
【0017】
前記ベースプレート31,31’は、第1実施形態の接合構造Kで用いたものと同一形状の部材であり(但し、上側ベースプレート31’には、貫通孔は形成されていない)、上下のベースプレート31,31’は鋼管11の高さ方向にリブプレート32’の高さだけ離間して設けられている。上下のベースプレート31,31’の間には、相対する各隅角部を結ぶ向きに、当該隅角部から鋼管11の外壁面に至る4枚のリブプレート32’が、90度の角度間隔となるように介設されている。
【0018】
そして、前記下部ベースプレート31における貫通孔31aは、各リブプレート32’を挟んで対称となる位置に形成されており、これらの各貫通孔31aに、下部構造体20に埋設されているアンカーボルト17の上端部が挿通され、ナット18により定着することにより、鋼管11と下部構造体20が接合されている。
【0019】
なお、このリブプレート32’は、鋼管11の内部を貫通していないが、前記第1実施形態と同様に、その一部が鋼管11の内部を貫通するように設けられていてもよい。また場合によっては、複数枚のベースプレート31’を高さ方向に離間させて設け、当該各ベースプレート31’の間に必要数のリブプレート32’を介設してもよい。
【0020】
本実施形態によれば、弱点となる可能性がある定着部材30’における下部ベースプレート31近傍の部位を、鋼管11の高さ方向に離間して設けられている上部ベースプレート31’と、当該2枚のベースプレート31,31’の間に設けられている複数のリブプレート32’により補強している。従って、前記上下のベースプレート31,31’が、あたかも柱梁接合部における梁側フランジの役割を果たすことになるため、一方のベースプレート31が圧縮力を、他方のベースプレート31’が引張力をそれぞれ、鋼管11に伝達することで、RCFT柱10における柱脚10aに生じる曲げ応力を負担させることができる。従って、柱脚10aの耐力性能及び変形性能を効果的に確保することが可能となる。
【0021】
以上、本発明について、好適な実施形態の一例を説明した。しかし、本発明は、前記実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜設計変更が可能である。
特に、各定着部材の寸法や形状等は適切に定められるものである。また、リブ部材は、RCFT柱における柱脚に生じる曲げ応力を適切に負担させることができるように設けるものであればよく、必ずしも直交するように設ける必要はなく、その数等も制限はない。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、必要とされる柱脚の耐力及び変形性能を充分に確保することが可能となるRCFT柱における柱脚とRC造構造体との接合構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接合構造(第1実施形態)を示す図であり、(a)は、側面図であり、(b)は、(a)のW−W断面図であり、(c)は、(b)のX−X断面図である。
【図2】本発明の接合構造(第2実施形態)を示す図であり、(a)は、側面図であり、(b)は、(a)のY−Y断面図であり、(c)は、(b)のZ−Z断面図である。
【図3】従来の接合構造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
K,K’ 接合構造
10 RCFT柱
10a 柱脚
11 鋼管
17 アンカーボルト
20 下部構造体(RC造構造体)
30,30’ 定着部材
31,31’ ベースプレート(ベース部材)
32,32’ リブプレート(リブ部材)

Claims (1)

  1. 鋼管及びその内部の鉄筋コンクリートから形成される鉄筋コンクリート鋼管柱における柱脚と、その下部における鉄筋コンクリート造構造体との接合構造において、
    前記鋼管の下端部に一体的に設けられている定着部材が、アンカーボルトを介して、前記鉄筋コンクリート造構造体に接合されており、
    前記定着部材は、ベース部材と、
    当該ベース部材に立設しており、かつ、前記鋼管の断面内に貫通するように交差して設けられている少なくとも2組のリブ部材とを備えることを特徴とする接合構造。
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