JP6926283B2 - 柱脚構造 - Google Patents
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Description
ベースプレートの下方に隙間を設けることでベースプレートの回転変形量を大きくすることができるが、この際、上記の板材によって、コンクリートが隙間に侵入するのを防止できる。
この場合、柱体に曲げモーメントが生じてベースプレートが回転変形する際に板材の上のコンクリートに亀裂が発生することで、ベースプレート上のコンクリートとその外側のコンクリートを分断することができる。
このように、板材はベースプレートに固定されずベースプレートの外周に沿って配置するだけなので、板材がベースプレートの回転変形を妨げることはない。なお「板材がベースプレートに固定されない」とは、ベースプレートが板材に対し独立して変位可能であることをいい、板材をテープ等でベースプレートに軽くとめ、板材がベースプレートの変位に実質的に影響しないようなケースも含まれるものとする。
また、別発明1は、柱体と、前記柱体の下端に接合されるベースプレートと、基礎に埋設され突出し前記ベースプレートに挿通されるアンカーボルトと、前記ベースプレートの前記柱体との接合部以外の部位において形成されたスリットと、を具備し、前記アンカーボルトは、前記スリットによって複数方向から囲まれているか、または、前記スリットと該スリットとは異なる方向のベースプレートの外辺とによって複数方向から囲まれており、前記アンカーボルトは、平面視における前記柱体よりも外側に位置しているとともに、前記ベースプレートの下側であって前記アンカーボルトに設けられる下ナットを介して前記ベースプレートを下方から支持していることを特徴とする柱脚構造である。
別発明2は、前記ベースプレートと前記ベースプレートの下方の基礎との間に隙間があり、前記下ナットは、前記隙間に配置されていることを特徴とする別発明1記載の柱脚構造である。
別発明3は、前記アンカーボルトは、前記ベースプレートの上側であって前記アンカーボルトに設けられる上ナットを備え、前記上ナットと前記下ナットとで前記ベースプレートに固定されることを特徴とする別発明1又は別発明2記載の柱脚構造である。
請求項1に係る発明は、柱体と、前記柱体の下端に接合されるベースプレートと、基礎に埋設され突出し前記ベースプレートに挿通されるアンカーボルトと、前記ベースプレートの前記柱体との接合部以外の部位において形成されたスリットと、前記ベースプレートの外周の少なくとも一部に沿って配置され、前記ベースプレートの上方に延びる板材と、前記板材の両側に設けられたコンクリートと、を具備し、前記板材の前記柱体側にあるコンクリートの上面全体が、外部に露出しており、又は、前記コンクリートは、前記板材の上端より高いレベルまで設けられており、前記アンカーボルトは、前記スリットによって複数方向から囲まれているか、または、前記スリットと該スリットとは異なる方向のベースプレートの外辺とによって複数方向から囲まれており、前記アンカーボルトは、平面視における前記柱体よりも外側に位置しているとともに、前記ベースプレートの下側であって前記アンカーボルトに設けられる下ナットを介して前記ベースプレートを下方から支持していることを特徴とする柱脚構造である。
請求項2に係る発明は、前記ベースプレートと前記ベースプレートの下方の基礎との間に隙間があり、前記下ナットは、前記隙間に配置されていることを特徴とする請求項1記載の柱脚構造である。
請求項3に係る発明は、前記アンカーボルトは、前記ベースプレートの上側であって前記アンカーボルトに設けられる上ナットを備え、前記上ナットと前記下ナットとで前記ベースプレートに固定されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の柱脚構造である。
(1.柱脚構造1)
図1は本発明の第1の実施形態に係る柱脚構造1を示す図である。図1(a)は柱脚構造1の鉛直方向断面を示す図、図1(b)はベースプレート5の上面を見た図である。図1(a)は図1(b)の線A−Aに沿った断面であり、図1(b)ではコンクリート4の図示を省略している。
次に、柱脚構造1の施工方法について説明する。本実施形態では、まず図3(a)に示すように基礎2の上にモルタル9を設置し、その上にベースプレート5を配置する。ベースプレート5は、基礎2から突出するアンカーボルト7の上端部を貫通孔51に挿入して配置する。ベースプレート5の上面には柱体3が接合されている。
図4は本発明の第2の実施形態に係る柱脚構造1aを示す図である。図4(a)は柱脚構造1aの鉛直方向断面を示す図、図4(b)はベースプレート5aの上面を見た図である。図4(a)は図4(b)の線B−Bに沿った断面であり、図4(b)ではコンクリート4の図示を省略している。
図6は本発明の第3の実施形態に係る柱脚構造1a’を示す図である。この柱脚構造1a’は、モルタル9の下に金属板10が設けられる点で第2の実施形態の柱脚構造1aと異なる。金属板10は、例えば鋼板やステンレス板である。モルタル9の厚みは例えば50mm程度であり、金属板10の厚みは例えば5〜30mm程度とするが、これに限ることはない。
図7は本発明の第4の実施形態に係る柱脚構造1bを示す図である。図7(a)は柱脚構造1bの鉛直方向断面を示す図、図7(b)はベースプレート5bの上面を見た図である。図7(a)は図7(b)の線C−Cに沿った断面であり、図7(b)ではコンクリート4の図示を省略している。
図7(b)に示すように、切欠き31は柱体3bの平面の対向する一対の辺のそれぞれに設けられ、切欠き31に対応するベースプレート5bの部位にスリット53gが形成される。これにより、柱体3bの位置を避けてスリット53gを形成することができる。
2:基礎
3、3a、3b、3c:柱体
4:コンクリート
5、5a、5b:ベースプレート
6:枠体
7:アンカーボルト
8、8a、8b:ナット
9:モルタル
10:金属板
20、50:隙間
31:切欠き
41:亀裂
51:貫通孔
53a〜53i:スリット
Claims (3)
- 柱体と、
前記柱体の下端に接合されるベースプレートと、
基礎に埋設され突出し前記ベースプレートに挿通されるアンカーボルトと、
前記ベースプレートの前記柱体との接合部以外の部位において形成されたスリットと、
前記ベースプレートの外周の少なくとも一部に沿って配置され、前記ベースプレートの上方に延びる板材と、
前記板材の両側に設けられたコンクリートと、
を具備し、
前記板材の前記柱体側にあるコンクリートの上面全体が、外部に露出しており、又は、前記コンクリートは、前記板材の上端より高いレベルまで設けられており、
前記アンカーボルトは、前記スリットによって複数方向から囲まれているか、または、前記スリットと該スリットとは異なる方向のベースプレートの外辺とによって複数方向から囲まれており、
前記アンカーボルトは、平面視における前記柱体よりも外側に位置しているとともに、前記ベースプレートの下側であって前記アンカーボルトに設けられる下ナットを介して前記ベースプレートを下方から支持している
ことを特徴とする柱脚構造。 - 前記ベースプレートと前記ベースプレートの下方の基礎との間に隙間があり、
前記下ナットは、前記隙間に配置されていることを特徴とする請求項1記載の柱脚構造。 - 前記アンカーボルトは、前記ベースプレートの上側であって前記アンカーボルトに設けられる上ナットを備え、前記上ナットと前記下ナットとで前記ベースプレートに固定される
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の柱脚構造。
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