JP5118893B2 - 鉄筋コンクリート構造物の最上階における柱梁接合部構造 - Google Patents

鉄筋コンクリート構造物の最上階における柱梁接合部構造 Download PDF

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本願発明は鉄筋コンクリート構造物の最上階における柱梁接合部構造に関するものである。
従来、鉄筋コンクリート構造物の最上階の柱梁接合部における柱主筋を機械式で定着する場合、図6の(1)に示すように、柱主筋21ごとに定着板22が設置され、この定着板22が梁主筋23の下側に配置されていた。この場合、二方向に被り厚の少ない柱の四隅におけるコーナー主筋24の周囲にはひび割れが生じたり、柱主筋21が上側に押し抜かれて定着力が失われるということがあった。そのため最上階の柱25において柱主筋21、24を機械式で定着する場合には、図6の(2)に示すように、柱型26を上側に延長するなどしていた。またその他の鉄筋コンクリート構造物の最上階における柱梁接合部構造としては、例えば特開2006−104854号の発明が知られている。
特開2006−104854号公報
しかし、最上階の外端部における梁の上端筋の定着においては、一般階のように上部に柱がないため、図7に示すように、柱梁接合部27にせん断ひび割れが生じた場合に梁主筋23の抑え効果がなく、水平部の定着力が無効になることが多かった。このため最上階の外端部における梁主筋23の定着においては鉛直定着部28の定着長さが長くなって、柱梁接合部27を超えて下階の柱29内まで伸ばして定着する必要があった。また柱にプレキャスト部材を使用する場合にはプレキャスト柱の天端を下げておかなければならず、施工性が悪いという問題もあった。
本願発明はこれらの問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、柱主筋の定着性能を向上させることができ、かつ梁の上端筋の鉛直定着部の定着長さを短くすることができる鉄筋コンクリート構造物の最上階における柱梁接合部構造を提供することである。
以上の課題を解決するための鉄筋コンクリート構造物の最上階における柱梁接合部構造は、鉄筋コンクリート構造物の最上階の柱梁接合部における柱主筋の上端部に、該柱主筋の全部を当該柱梁接合部内で全周にわたって一体に連結するリング状の定着プレートを設置して定着させ、且つ、該定着プレートを梁の上端筋の上側の位置に設置し、柱主筋の手前で鉛直に折り曲げられる梁の上端筋の鉛直定着部は当該梁の上端筋の上側に設置した前記定着プレートが有ることで無い場合よりも長さを短くして柱梁接合部内に配筋されたことである。
また、定着プレートには、該定着プレートから下側に伸びるアンカー筋が設置されていることを含むものである。
柱主筋周囲のひび割れの発生や押し抜きによる定着力の喪失を抑制して、柱主筋の定着性能を向上させることができる。これにより上階への柱型の増設など、最上階の柱主筋に機械式の定着を使用する場合の制約がなくなり、従来の躯体形状で柱主筋を定着することができる。また連続した柱主筋の定着プレートを梁の上端筋の上部に配置することにより、接合部のひび割れの開きを抑制し、最上階の梁の上端筋の鉛直定着部の定着長さを短くすることができる。また先端に定着板を設置し、鉛直定着部の定着力をさらに向上させることもできる。これにより柱にプレキャスト部材を使用した場合にも柱天端を下げる必要がなく、一般階と同じ柱梁接合部の配筋が可能となって施工性が向上する。またアンカー筋を設けたことにより、柱主筋の押し抜き抵抗が向上する。
以下、本願発明の鉄筋コンクリート構造物の最上階における柱梁接合部構造(以下、柱梁接合部構造という)について説明する。また各実施の形態において同じ構成は同じ符号を付して説明し、異なった構成にのみ異なった符号を付して説明する。
図1は第1の実施の形態の柱梁接合部構造1を示したものである。この柱梁接合部構造1は鉄筋コンクリート構造物の外周部におけるL形のものである。
この柱梁接合部構造1はネジ節鉄筋などの柱主筋2、3が柱梁接合部4に配筋され、その上端部がリング状の定着プレート5にナット6で定着されている。この定着プレート5には全ての柱主筋2、3の上端部が定着されている。すなわちコーナー主筋2は定着プレート5の四隅に定着され、この四隅の間にその他の柱主筋3が定着されて、全ての柱主筋2、3が定着プレート5で繋がれた状態になっている。このため二方向にかぶり厚の小さい四隅のコーナー主筋2の周囲にひび割れが発生しても、このひび割れの開きを抑えて定着力の喪失を抑制することができる。
また定着プレート5が梁の上端筋7の上側に設置されたため、該梁の上端筋7が外側の柱主筋3の手前で鉛直に折り曲げられて鉛直定着部8となり、この鉛直定着部8が柱梁接合部4内に収まって配筋されている。このように定着プレート5を梁の上端筋7の上側に設置したことによって、接合部のひび割れの開きを制限することができるので、鉛直定着部8を短くすることができる。また、この鉛直定着部8の先端に定着板(図示せず)を設けることにより、定着耐力をさらに向上させることができる。一方、梁の下端筋10は上端筋の鉛直定着部8の手前で上側に折り曲げられて鉛直定着部8となり、この鉛直定着部8が柱梁接合部4内に配筋されている。
また図2は第2の実施の形態の柱梁接合部構造11を示したものである。この柱梁接合部構造11は鉄筋コンクリート構造物の内側におけるT形のものであり、梁の上端筋7と下端筋10とが柱梁接合部4を貫通して配線された以外は、第1の実施の形態の柱梁接合部構造1と同じ構成である。
また図3は第3の実施の形態の柱梁接合部構造12を示したものである。この柱梁接合部構造12は定着プレート13がリング状ではなくL形のものであり、これ以外は第1の実施の形態の柱梁接合部構造1と同じ構成である。このL形の定着プレート13は柱9の四隅に配置されて、コーナー主筋2と両隣の柱主筋3とを定着している。
また図4は第4の実施の形態の柱梁接合部構造14を示したものである。この柱梁接合部構造14はL形の定着プレート15の間に直線プレート16を配置したものであり、これ以外は第1の実施の形態の柱梁接合部構造1と同じ構成である。これは柱主筋17の多い場合に使用され、四隅におけるL形の定着プレート15でコーナー主筋2と両隣の柱主筋3とを定着し、それ以外の柱主筋17を直線プレート16で定着している。
また図5は第5の実施の形態の柱梁接合部構造18であり、(1)はL形、(2)はT形の柱梁接合部構造18を示したものである。この柱梁接合部構造18は定着プレート5にナット6でアンカー筋19を設けたものであり、これ以外は第1の実施の形態の柱梁接合部構造1と同じ構成である。このアンカー筋19は定着プレート5から下側に配筋されて柱主筋の押し抜き抵抗を向上させるものである。
なお、このアンカー筋19は第3および第4の実施の形態の柱梁接合部構造12、14の定着プレート13と直線プレート16とにも設置することができる。
第1の実施の形態の柱梁接合部構造であり、(1)は水平方向の断面図、(2)は同縦方向の断面図である。 第2の実施の形態の柱梁接合部構造であり、(1)は水平方向の断面図、(2)は同縦方向の断面図である。 第3の実施の形態の柱梁接合部構造の水平方向の断面図である。 第4の実施の形態の柱梁接合部構造の水平方向の断面図である。 (1)および(2)は第5の実施の形態の柱梁接合部構造の断面図である。 従来の柱梁接合部構造であり、(1)は水平方向の断面図、(2)は同縦方向の断面図である。 従来の柱梁接合部構造の断面図である。
符号の説明
1、11、12、14、18 柱梁接合部構造
2、3、17、21、24 柱主筋
4、27 柱梁接合部
5、13、15、22 定着プレート
6 ナット
7、10、23 梁の上端筋
8、28 鉛直定着部
9、25、29 柱
16 直線プレート
19 アンカー筋
26 柱型

Claims (2)

  1. 鉄筋コンクリート構造物の最上階の柱梁接合部における柱主筋の上端部に、該柱主筋の全部を当該柱梁接合部内で全周にわたって一体に連結するリング状の定着プレートを設置して定着させ、且つ、該定着プレートを梁の上端筋の上側の位置に設置し、柱主筋の手前で鉛直に折り曲げられる梁の上端筋の鉛直定着部は当該梁の上端筋の上側に設置した前記定着プレートが有ることで無い場合よりも長さを短くして柱梁接合部内に配筋されたこと、
    を特徴とする鉄筋コンクリート構造物の最上階における柱梁接合部構造。
  2. 定着プレートには、該定着プレートから下側に伸びるアンカー筋が設置されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の鉄筋コンクリート構造物の最上階における柱梁接合部構造。
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