JP5459773B2 - 鉄筋コンクリート造部材の構造 - Google Patents
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例えば、柱の主筋には、一般の建物よりも高強度あるいは太径の同一種類の鉄筋材が用いられ、これらの鉄筋同士は、モルタル充填式やねじ固定式などの機械式継手で接合される(例えば、特許文献1参照)。
そこで、継手部にせん断補強筋を設けず、この継手部の両脇にせん断補強筋を集中配置することで、断面寸法を増大させることなく機械式継手を用いる手法が考えられる。しかしながら、この手法では、継手部がせん断補強筋のない無筋コンクリートとなり、ひび割れが発生しやすくなって、継手部の耐力を確保できない虞があった。
また、主筋の呼び径としては、スリーブの大きさを考慮すると、例えば、D25、D29、D32、D35、D38、D41、D51などが挙げられる。
また、第2主筋を突き合わせる場合、2本の鉄筋の端面同士を当接させてもよいし、これら端面同士の間に隙間を形成してもよい。
また、継手部に過大な力が作用しても、継手部では中子筋がせん断補強筋として機能するため、柱が継手部で損傷するのを防止でき、地震時応力に対して継手部の耐力を確保できる。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る鉄筋コンクリート造部材としての柱10の横断面図および縦断面図である。
柱10は、鉛直方向に延びる四角柱状の柱である。この柱10の4つの側面を10A、10B、10C、10Dとする。
主筋11、12は、柱10の断面の四隅に配置された4本の第1主筋11と、隣り合う第1主筋11同士の間に柱10の側面10A〜10Dに沿って3本ずつ配置された計12本の第2主筋12と、からなる。この第2主筋12のうち、側面10Aに沿って配置されたものを第2主筋12Aとし、側面10Bに沿って配置されたものを第2主筋12Bとし、側面10Cに沿って配置されたものを第2主筋12Cとし、側面10Dに沿って配置されたものを第2主筋12Dとする。
この継手部101は、施工性の観点から、床レベルより1〜1.5m程度上に位置しており、第1主筋11の継手位置および第2主筋12の突き合わせ位置は、この継手部101に設けられている。
中子筋21は、矩形枠状であり、互いに対向する第2主筋12A、12Cを外側から囲むように配置される。すなわち、両端側の第2主筋12A、12Cは、中子筋21の角部に配置され、中央の第2主筋12A、12Cは、中子筋21の辺に沿って配置される。
中子筋22は、棒状であり、この中子筋22の一端側は、中央の第2主筋12Aに係止し、他端側は、中央の第2主筋12Cに係止している。
中子筋24は、棒状であり、この中子筋24の一端側は、中央の第2主筋12Bに係止し、他端側は、中央の第2主筋12Dに係止している。
(1)第1主筋11を第2主筋12に比べて太径とすることで、接合される主筋の比率を高めることができ、柱主筋の応力が確実に伝達されて、継手位置での断面の曲げ耐力を大きくできる。よって、地震時に曲げ応力が想定以上に過大となっても、従来のように全ての主筋に同じ強度の鉄筋を用いた場合に比べて、曲げ応力を第1主筋11で確実に負担できる。
また、継手部101に想定以上の過大な引張力が作用しても、継手部101では中子筋20がせん断補強筋として機能するため、柱10が継手部101で損傷するのを防止でき、地震時応力に対して継手部101の耐力を確保できる。
図2は、本発明の第2実施形態に係る柱10の横断面図および縦断面図である。
本実施形態では、中子筋30の構成が、第1実施形態と異なる。
すなわち、中子筋30は、6つの棒状の中子筋31、32、33、34、35、36で構成される。
中子筋34〜36の一端側は、それぞれ、第2主筋12Bに係止し、他端側は、この第2主筋12Bに対向する第2主筋12Dに係止している。
図3(a)は、本発明の第3実施形態に係る柱10の横断面図である。
本実施形態では、第2主筋12A〜12Dの本数、および、中子筋40の形状および配置が、第1実施形態と異なる。
すなわち、第2主筋12A〜12Dは、柱10の側面10A〜10Dに沿って2本ずつ計8本配置されている。
中子筋41は、矩形枠状であり、互いに対向する第2主筋12A、12Cを外側から囲むように配置される。すなわち、第2主筋12A、12Cは、中子筋41の角部に配置される。
中子筋42は、矩形枠状であり、互いに対向する第2主筋12B、12Dを外側から囲むように配置される。すなわち、第2主筋12B、12Dは、中子筋42の角部に配置される。
具体的には、中子筋43は、八角形状であり、第2主筋12A〜12Dを外側から囲むように配置される。すなわち、第2主筋12A〜12Dは、中子筋43の各角部に配置される。
具体的には、中子筋44は、矩形枠状であり、図3(c)中左上に位置する第1主筋11と、図3(c)中右下に位置する第1主筋11と、を一組とすると、これら一組の第1主筋11に隣接する第2主筋12A〜12Dを外側から囲むように配置される。すなわち、第2主筋12A〜12Dは、中子筋44の各角部に配置される。
また、中子筋45は、矩形枠状であり、図3(c)中右上に位置する第1主筋11と、図3(c)中左下に位置する第1主筋11と、を一組とすると、これら一組の第1主筋11に隣接する第2主筋12A〜12Dを外側から囲むように配置される。すなわち、第2主筋12A〜12Dは、中子筋45の各角部に配置される。
図4は、本発明の第4実施形態に係る柱10の横断面図である。
本実施形態では、第2主筋12A〜12Dの本数、および、中子筋50の形状および配置が、第1実施形態と異なる。
すなわち、第2主筋12A〜12Dは、柱10の側面10A〜10Dに沿って1本ずつ計4本配置されている。
また、中子筋50は、2つの棒状の中子筋51、52で構成される。
中子筋51の一端側は、第2主筋12Aに係止し、他端側は、この第2主筋12Aに対向する第2主筋12Cに係止している。
中子筋52の一端側は、第2主筋12Bに係止し、他端側は、この第2主筋12Bに対向する第2主筋12Dに係止している。
具体的には、中子筋53は、矩形枠状であり、第2主筋12A〜12Dを外側から囲むように配置される。すなわち、第2主筋12A〜12Dは、中子筋53の各角部に配置される。
例えば、本実施形態では、柱10に本発明を適用したが、これに限らず、梁に本発明を適用してもよい。
また、本実施形態では、第1主筋11を4本配したが、これに限らず、第1主筋を5本以上配してもよい。
また、本実施形態では、第2主筋12の突き合わされる端部にプレート123を溶接したが、これに限らず、第2主筋の突き合わされる端部を瘤状としてもよいし、第2主筋がねじ鉄筋である場合には、この第2主筋の突き合わされる端部にナットを螺合してもよい。
また、本実施形態では、第2主筋12の突き合わせ位置をほぼ同じとしたが、これに限らず、第2主筋同士の突き合わせ位置を千鳥にしてもよい。
10A、10B、10C、10D…柱の側面
11…第1主筋
12、12A、12B、12C、12D…第2主筋
13…フープ筋(外周補強筋)
20〜24、30〜36、40〜45、50〜53…中子筋
101…継手部
102…一般部
111、112、121、122…鉄筋
113…機械式継手
123…プレート
Claims (2)
- 継手部で端部が突き合わされた状態で配される主筋と、2種類以上のせん断補強筋と、を備える鉄筋コンクリート造部材の構造であって、
前記主筋は、機械式継手で接合される第1主筋と、当該機械式継手で接合されない第2主筋と、からなり、
前記鉄筋コンクリート造部材の継手部は、中子筋のみでせん断補強され、
前記鉄筋コンクリート造部材の継手部以外の部分は、外周筋でせん断補強されることを特徴とする鉄筋コンクリート造部材の構造。 - 前記第1主筋は、前記部材断面の四隅に配置され、
前記第2主筋は、互いに接合されないことを特徴とする請求項1に記載の鉄筋コンクリート造部材の構造。
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