JP4721722B2 - 制震柱脚構造及びそれを用いた制震構造物 - Google Patents

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本発明は、例えば、建物や橋梁等の建築構造物の柱下端部を基礎コンクリートに支持させる制震柱脚構造及びそれを用いた制震構造物に関するものである。
従来の建物や橋梁等の柱下端部を基礎コンクリートに支持させる柱脚構造としては、基礎コンクリート上に露出して、アンカーボルトとナットの締め付けにより固定されたベースプレート(柱脚金物)の上に、柱下端部が溶接により固定されて支持されるようにした柱脚構造があった。
しかしながら、このような従来の柱脚構造においては、建築構造物に地震等による外力が加わった場合は、建物が建っている間に1度は起こる外乱による外力までは、その構成部材に発生する応力が降伏耐力以下となるような耐震構造で、稀に起こる大地震等の外乱でより大きな外力が加わった場合は、アンカーボルトが塑性変形して伸びることにより、エネルギーを吸収するような構造となっていた。ところが、従来の柱脚構造ではアンカーボルトのエネルギー吸収能力が小さく、また外力が大きい場合は、アンカーボルトが塑性変形して復元しないため、柱脚及び建物の機能が損なわれるおそれがあるという問題があった。
また、従来の柱脚構造においては、圧縮力はベースプレートから基礎コンクリートに伝達されるので、アンカーボルトはその長さ方向に引っ張られて塑性変形することによりエネルギーの吸収を行なうことはできるが、長さ方向に圧縮される方向にはエネルギーの吸収を行なうことはできない。この点からもアンカーボルトはエネルギー吸収能力が小さいということができる。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、ベースプレートと基礎コンクリートとの間に回動を許容する機構を設けて、柱下端部に発生する曲げ応力をすべてアンカーボルトに負担させ、アンカーボルトがその引張方向及び圧縮方向のいずれの方向においてもエネルギー吸収を行なえることにより、エネルギー吸収能力を増大させて、大きな外力によって建物やその上部構造の機能が損なわれるおそれを軽減することができる制震柱脚構造及びそれを用いた制震構造物を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明に係る制震柱脚構造は、
基礎コンクリートの上方に露出して配置され柱下端部に固定されたベースプレートと、 前記ベースプレートを基礎コンクリートに連結するのに用いられるアンカーボルトと
を備えた柱脚構造において、
前記ベースプレートと前記基礎コンクリートとの間に、縦横又は径の大きさが前記ベースプレートより小さいと共に、所定の厚さを有するプレートを設け、
前記ベースプレートの中央部のみを前記プレートにより支持させることにより、前記ベースプレートの前記柱より径方向外側の周部は空中に張り出すように構成されると共に、
前記ベースプレートは、前記周部前記アンカーボルトにより相対変位不能に固定して連結され、
前記ベースプレートの前記周部の前記アンカーボルトとの連結部と前記基礎コンクリートとの間に、前記連結部から前記基礎コンクリートまでの距離と同じ寸法の、前記連結部が変位可能な隙間を設けたことを特徴とするものである。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る制震構造物は、
基礎コンクリートの上方に露出して配置され柱下端部に固定されたベースプレートと、 前記ベースプレートを基礎コンクリートに連結するのに用いられるアンカーボルトと
を備えた柱脚構造において、
前記ベースプレートと前記基礎コンクリートとの間に、縦横又は径の大きさが前記ベースプレートより小さいと共に、所定の厚さを有するプレートを設け、
前記ベースプレートの中央部のみを前記プレートにより支持させることにより、前記ベースプレートの前記柱より径方向外側の周部は空中に張り出すように構成されると共に、
前記ベースプレートは、前記周部前記アンカーボルトにより相対変位不能に固定して連結され、
前記ベースプレートの前記周部の前記アンカーボルトとの連結部と前記基礎コンクリートとの間に、前記連結部から前記基礎コンクリートまでの距離と同じ寸法の、前記連結部が変位可能な隙間を設けたことを特徴とする制震柱脚構造
を用いたことを特徴とするものである。
このような構成の制震柱脚構造及びそれを用いた制震構造物によれば、アンカーボルトがその引張方向及び圧縮方向のいずれの方向においてもエネルギー吸収を行なえることによりエネルギー吸収能力を増大させて、外力の大きなエネルギーによって構造骨組及び建物の機能が損なわれるおそれを軽減することができる。
以下、本発明に係る制震柱脚構造及びそれを用いた制震構造物の実施の形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る制震柱脚構造101について説明するために参照する図である。
図1に示す制震柱脚構造101において、柱10の根元部10a(柱下端部)は、基礎コンクリート12の上方に設けられたベースプレート22(柱脚金物)上に溶接により固定され、このベースプレート22の、柱10の周面よりその幅や径方向外側に張り出した周部は、アンカーボルト24にネジ結合された上下一対のナット26,27により挟み込まれて締め付けられることにより、アンカーボルト24に相対変位不能に固定して連結されている。
アンカーボルト24は、その円周面がその長さ方向にわたって基礎コンクリート12と非接着の状態(アンボンド)で設けられており、その下端部は定着部材29や定着板(図示せず)等を介して、基礎コンクリート12中に定着されている。ベースプレート22の中央部下面と基礎コンクリート12の上面との間には、縦横又は径の大きさがベースプレート22より小さく、所定の厚さを有する第1の板部材32が挟まれて設けられている。この第1の板部材32は、図1に示すように、スタッドボルト33を介して基礎コンクリート12に固定されている。
この第1の板部材32は、柱10の根元部10aの軸方向の力を、ベースプレート22を介して基礎コンクリート12に伝達することにより支持させるために設けられている。
また、このような第1の実施の形態においては、いうまでもなく、ベースプレート22の中央部下面はその周部下面と同一平面状に形成されている。
また、このような第1の実施の形態においては、ベースプレート22周部のアンカーボルト24との固定部と、基礎コンクリート12上面との間、すなわち、ナット27の下面と基礎コンクリート12上面との間には、第1の板部材32の厚さからナット27の高さを差し引いた寸法の隙間が設けられている。
このように構成された本発明の第1の実施の形態によれば、ベースプレート22の中央部のみを基礎コンクリート12により支持させ、中央部より外側の周部は空中に張り出すように構成すると共に、ベースプレート22の前記周部とアンカーボルト24間を相対変位不能に固定して連結し、ベースプレート22の前記周部のアンカーボルト24との連結部と基礎コンクリート12との間に隙間を設けたため、上記連結部が上下方向に変位可能となる。
このため、上記連結部の上下変位によって、アンカーボルト24が長さ方向に引っ張られて伸びることによりエネルギー吸収を行なうことができるだけでなく、長さ方向に押圧されて圧縮することによりエネルギー吸収を行なうこともできる。
このため、アンカーボルト24がその引張方向及び圧縮方向のいずれの方向においてもエネルギー吸収を行なうことができるので、アンカーボルト24によるエネルギー吸収能力を従来よりも増大させることができるため、外力の大きなエネルギーによって構造骨組及び建物の機能が損なわれるおそれを軽減することができる。
なお、このような第1の実施の形態に係る制震柱脚構造101においては、ベースプレート22と第1の板部材32が互いに別部材として構成されていたが、図2に示す制震柱脚構造101Aのように、ベースプレート22と第1の板部材32は共に一個の同一部品として、同一材料により一体的に構成してもよいことはいうまでもない。この場合は、ベースプレート22の中央部下面が、その周部下面より下方に突出するように、ベースプレート22の中央部と周部との間に段部を形成することができる。
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る制震柱脚構造102について説明するために参照する図である。前記第1の実施の形態と同じ部品には同じ符号を付して説明し、前記第1の実施の形態と同様の構成についての重複する説明は省略するものとする。
前記第1の実施の形態においては、ベースプレート22と第1の板部材32が互いに直接接触するよう構成されていたのに対して、この第2の実施の形態は、ベースプレート22と第1の板部材32との間に、縦横又は径の大きさが第1の板部材32より小さく、所定の厚さを有する第2の板部材34が、溶接により板部材32に一体的に設けられている点において異なるものである。
なお、上記第2の板部材34は、前記第1の実施の形態のように、第1の板部材32に一体的に設けるのではなく、ベースプレート22の方に、溶接により一体的に設けてもよい。
このような第2の実施の形態に係る制震柱脚構造102によれば、前記第1の実施の形態と同様の効果が得られると共に、次のような効果が得られる。
すなわち、第2の板部材34は第1の板部材32より縦横又は径の大きさが小さいので、ベースプレート22の、柱10の根元部10a近傍の下面と、第1の板部材32の上面との間に隙間ができる。また、地震等の大きな外力が加えられた場合に、柱10の根元部10aにその垂直軸が傾くように回動するような力が働いたとき、ベースプレート22が第2の板部材34に押圧する面積が、前記第1の実施の形態における第1の板部材32に押圧する面積に比べて少なくなるので、それだけ抵抗が少なくなって、柱10の根元部10aが傾くように回動することを許容し易くなる。
このように柱10の根元部10aの垂直軸が傾くように回動する場合は、柱10の両側のアンカーボルト24の一方が伸びて、他方のアンカーボルト24が圧縮されるので、従来のようにアンカーボルト24が伸びるだけの場合に比べてエネルギーの吸収量を増大することができるため、柱10の根元部10aにかかる外力のエネルギーを低減させることができる。このため、外力の大きなエネルギーにより柱10の根元部10aが塑性変形して構造骨組及び建物の機能が損なわれるおそれを軽減することができる。
図4は、本発明の第3の実施の形態に係る制震柱脚構造103について説明するために参照する図である。
前記第2の実施の形態においては、ベースプレート22と第1の板部材32との間に、縦横又は径の大きさが第1の板部材32より小さい第2の板部材34が設けられていたのに対して、この第3の実施の形態は、ベースプレート22と第1の板部材32との間に、半球状に形成された凸状部材36が、その半球形状の先端部を第1の板部材32に接触させるように配置されて設けられている点において異なるものである。
なおこの第3の実施の形態においては、凸状部材36を逆さまにして第1の板部材32の側に設け、その凸状部材36の半球形状の先端部をベースプレート22の下面に接触させるように構成してもよい。
このような第3の実施の形態に係る制震柱脚構造103によれば、前記第1の実施の形態と同様の効果が得られると共に、次のような効果が得られる。
すなわち、このような制震柱脚構造103の構成によれば、前記第2の実施の形態と同様に、ベースプレート22の柱10の根元部10a近傍の下面と、第1の板部材32の上面との間に隙間ができる。また、地震等の大きな外力が加えられた場合に、柱10の根元部10aにその垂直軸が傾くように回動するような力が働いたとき、ベースプレート22が凸状部材36を介して第1の板部材32の上面に接触する面積が、前記第2の実施の形態における第2の板部材34に接触する面積に比べて著しく少なくなるので、抵抗が著しく少なくなって、柱10の根元部10aが傾くように回動することをさらに許容し易くなる。
この場合も、柱10の根元部10aの垂直軸が傾くように回動する場合は、柱10の両側のアンカーボルト24の一方と他方は引っ張りと圧縮の互いに反対の方向に変形して、大きなエネルギーを吸収することができるので、柱10の根元部10aが外力の大きなエネルギーにより塑性変形して構造骨組及び建物の機能が損なわれるおそれを軽減することができる。
図5は、本発明の第4の実施の形態に係る制震柱脚構造104について説明するために参照する図である。
この第4の実施の形態は、ベースプレート22の下面に球面凹部22a(凹状部)が形成されていると共に、ベースプレート22と第1の板部材32との間に、半球状に形成された凸状部材38が、その半球形状の先端部をベースプレート22の球面凹部22aに摺接させるように配置されていると共に、溶接により第1の板部材32と一体的に設けられている。
なお、この第4の実施の形態においては、凸状部材38を逆さまにしてベースプレート22側に設け、第1の板部材32(凹状部材)側に、その凸状部材38の半球形状の先端部が摺接する球面凹部を形成してもよい。
このような第4の実施の形態に係る制震柱脚構造104によれば、前記第1の実施の形態と同様の効果が得られると共に、次のような効果が得られる。
すなわち、このような制震柱脚構造104の構成によれば、前記第3の実施の形態と同様に、ベースプレート22の柱10の根元部10a近傍の下面と、第1の板部材32の上面との間に隙間ができると共に、地震等の大きな外力が加えられて、柱10の根元部10aにその垂直軸が傾くように回動するような力が働いたときでも、ベースプレート22と凸状部材38は凹凸の各球面を介して摺接されているので、柱10の根元部10aが傾くように回動することをさらに許容し易くなっている。
また、前記のような、柱10の根元部10a(柱下端部)の垂直軸が傾くような回動を許容する構造によれば、柱10にかかる水平方向の剪断力を確実に基礎コンクリート12に伝達することができる。
この場合も、柱10の根元部10aの垂直軸が傾くように回動する場合は、柱10の両側のアンカーボルト24の一方と他方は引っ張りと圧縮の互いに反対の方向に変形して、大きなエネルギーを吸収することができるので、柱10の根元部10aが外力の大きなエネルギーにより塑性変形して構造骨組及び建物の機能が損なわれるおそれを軽減することができる。
図6は、本発明の第5の実施の形態に係る制震柱脚構造105について説明するために参照する図である。
この第5の実施の形態は、ベースプレート22の下面に球面凹部22a(凹状部)が形成されており、かつ、第1の板部材32(凹状部材)の上面にも球面凹部32aが形成されていると共に、ベースプレート22と第1の板部材32の間に、これらの球面凹部22a,32aの各々と摺接する球面凸部40a,40bが表裏両面に形成された、両面凸状部材40が挟まれて設けられている。
このような第5の実施の形態に係る制震柱脚構造105によれば、前記第1の実施の形態と同様の効果が得られると共に、次のような効果が得られる。
すなわち、このような制震柱脚構造105の構成によれば、前記第4の実施の形態と同様に、ベースプレート22の柱10の根元部10a近傍の下面と、第1の板部材32の上面との間に隙間ができると共に、地震等の大きな外力が加えられて、柱10の根元部10aにその垂直軸が傾くように回動するような力が働いたときでも、ベースプレート22及び第1の板部材32と両面凸状部材40は、凹凸の各球面を介して摺接されているので、柱10が傾いて倒れることを許容し易くなる。
この場合も、柱10の根元部10aの垂直軸が傾くように回動する場合は、柱10の両側のアンカーボルト24の一方と他方は引っ張りと圧縮の互いに反対の方向に変形して、大きなエネルギーを吸収することができるので、柱10の根元部10aが外力の大きなエネルギーにより塑性変形して構造骨組及び建物の機能が損なわれるおそれを軽減することができる。
図7は、本発明の第6の実施の形態に係る制震柱脚構造106について説明するために参照する図である。
この第6の実施の形態は、ベースプレート22の中央部下面に、縦横又は径の大きさが、柱10の断面の縦横又は径の大きさより小さく、所定の厚さを有する第3の板部材35が設けられ、この第3の板部材35の図中下面には、ゴム支承を構成するピストンゴム44(弾性体)が設けられている。
また、基礎コンクリート12の上には、その縦横又は径の大きさが第3の板部材35より大きい受け部材42が、スタッドボルト33を介して設けられており、この受け部材42の周部より内側には、板部材35に設けられたピストンゴム44がその板部材35と共に嵌合し、その底面にピストンゴム44が圧接する、凹部42aが形成されている。そして、板部材35はピストンゴム44を介してその凹部42a内で、受け部材42に対して図中上下方向に相対移動できるようになっている。
このような第6の実施の形態に係る制震柱脚構造106によれば、前記第1の実施の形態と同様の効果が得られると共に、次のような効果が得られる。
すなわち、このような制震柱脚構造106の構成によれば、前記第1の実施の形態と同様に、ベースプレート22周部のアンカーボルト24との固定部と、基礎コンクリート12上面との間には隙間が設けられているので、アンカーボルト24は長さ方向に引っ張られて伸びることによりエネルギー吸収を行なうことができるだけでなく、長さ方向に押圧されて圧縮することによりエネルギー吸収を行なうこともできる。
そしてさらに、第3の板部材35と受け部材42の凹部42aの底面との間には、ピストンゴム44が設けられているので、抵抗が著しく少なくなって柱10が傾いて倒れることを許容し易くなる。このため、柱10の根元部10aの垂直軸が傾くように回動する場合は、柱10の両側のアンカーボルト24の一方と他方は引っ張りと圧縮の互いに反対の方向に変形して、大きなエネルギーを吸収することができるので、柱10の根元部10aが外力の大きなエネルギーにより塑性変形して構造骨組及び建物の機能が損なわれるおそれを軽減することができる。
なお、前記各実施の形態においては本発明が制震柱脚構造に適用されたものの場合について説明してきたが、本発明は、制震柱脚構造を用いた制震構造物についても適用することができる。
以上、本発明に係る制震柱脚構造及びそれを用いた制震構造物の各実施の形態について具体的に述べてきたが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて、その他にも各種の変更が可能なものである。
本発明の第1の実施の形態に係る制震柱脚構造101を示す一部断面側面図である。 制震柱脚構造101と異なる他の実施例に係る制震柱脚構造101Aを示す一部断面側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る制震柱脚構造102を示す一部断面側面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る制震柱脚構造103を示す一部断面側面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る制震柱脚構造104を示す一部断面側面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る制震柱脚構造105を示す一部断面側面図である。 本発明の第6の実施の形態に係る制震柱脚構造106を示す一部断面側面図である。
符号の説明
10 柱
10a 根元部
12 基礎コンクリート
22 ベースプレート
22a 球面凹部
24 アンカーボルト
26,27 ナット
29 埋め込みナット
32 第1の板部材
32a 球面凹部
34 第2の板部材
36 凸状部材
38 凸状部材
40 両面凸状部材
40a,40b 球面凸部
101,102,103,104,105,106 制震柱脚構造

Claims (10)

  1. 基礎コンクリートの上方に露出して配置され柱下端部に固定されたベースプレートと、 前記ベースプレートを基礎コンクリートに連結するのに用いられるアンカーボルトと
    を備えた柱脚構造において、
    前記ベースプレートと前記基礎コンクリートとの間に、縦横又は径の大きさが前記ベースプレートより小さいと共に、所定の厚さを有するプレートを設け、
    前記ベースプレートの中央部のみを前記プレートにより支持させることにより、前記ベースプレートの前記柱より径方向外側の周部は空中に張り出すように構成されると共に、
    前記ベースプレートは、前記周部前記アンカーボルトにより相対変位不能に固定して連結され、
    前記ベースプレートの前記周部の前記アンカーボルトとの連結部と前記基礎コンクリートとの間に、前記連結部から前記基礎コンクリートまでの距離と同じ寸法の、前記連結部が変位可能な隙間を設けたことを特徴とする制震柱脚構造。
  2. 前記アンカーボルトは、下端部が定着部材により基礎コンクリートに定着され、下端部を除く長さ部分の円周面が基礎コンクリートに対して非接着(アンボンド)の状態で設けられたことを特徴とする請求項1に記載の制震柱脚構造。
  3. 前記ベースプレートの中央部と基礎コンクリートとの間に、柱下端部の垂直軸が傾くような回動を許容する構造を設けたことを特徴とする請求項1に記載の制震柱脚構造。
  4. 前記ベースプレートの中央部下面に下方に突出する突出部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の制震柱脚構造。
  5. 前記ベースプレートと前記プレートとの間に、ベースプレートの中央部のみを支持する突出部をベースプレートの下面又は前記プレートの上面のいずれか一方に設けたことを特徴とする請求項に記載の制震柱脚構造。
  6. 前記ベースプレートと前記基礎コンクリートとの間に、ベースプレートの中央部のみを支持する、曲面を有した凸状部材をベースプレートの下面又は前記プレートの上面のいずれか一方に設けたことを特徴とする請求項に記載の制震柱脚構造。
  7. 前記ベースプレートと前記基礎コンクリートとの間に、一方に曲面を有した凸状部材と他方に前記凸状部材に摺接する凹状部又は凹状部材とを設けたことを特徴とする請求項3に記載の制震柱脚構造。
  8. 前記ベースプレートと前記基礎コンクリートとの間に、上下両面に凸部を曲面に形成した両面凸状部材と、前記両面凸状部材のそれぞれの曲面に摺接する凹状部又は凹状部材をベースプレートの下面及び基礎コンクリート上面のそれぞれに設けたことを特徴とする請求項3に記載の制震柱脚構造。
  9. 前記ベースプレートと前記基礎コンクリートとの間に弾性体を設けたことを特徴とする請求項3に記載の制震柱脚構造。
  10. 基礎コンクリートの上方に露出して配置され柱下端部に固定されたベースプレートと、 前記ベースプレートを基礎コンクリートに連結するのに用いられるアンカーボルトと
    を備えた柱脚構造において、
    前記ベースプレートと前記基礎コンクリートとの間に、縦横又は径の大きさが前記ベースプレートより小さいと共に、所定の厚さを有するプレートを設け、
    前記ベースプレートの中央部のみを前記プレートにより支持させることにより、前記ベースプレートの前記柱より径方向外側の周部は空中に張り出すように構成されると共に、
    前記ベースプレートは、前記周部前記アンカーボルトにより相対変位不能に固定して連結され、
    前記ベースプレートの前記周部の前記アンカーボルトとの連結部と前記基礎コンクリートとの間に、前記連結部から前記基礎コンクリートまでの距離と同じ寸法の、前記連結部が変位可能な隙間を設けたことを特徴とする制震柱脚構造
    を用いたことを特徴とする制震構造物。
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