JP4059634B2 - 空間骨組構造体の制振構造 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、弦材を接合してなる構造物や建造物の主に天井や屋根を形成する空間骨組構造体の制振構造に関する。
【0002】
【従来技術】
従来から、間構造物の屋根等に骨組構造体が多く採用されている。この骨組構造体は、基本要素をなす四角平枠体を連続延ばして多数の格子状に組み立てて作る架構の骨組構造が知られている。
また、四角平枠体を二層にして上層部と下層部を斜弦材や垂直弦で接合する骨組構造体があり、平板、切妻、方形、寄棟、アーチ(部分円筒)、球殻状のドーム等の各種形態がある。
これら空間骨組構造体の制振構造としては次のようなものが知られている。
(1)骨組構造体とそれを支持する下部構造体の間に免震装置を配置するもの、下部構造体に制振部材を設ける技術が知られている。
(2)また、斜材に粘弾性ダンパーを組み込んだものが知られている。
(3)、空間骨組構造体の制振構造として特開平11−2048号に、菱形四角平枠体の上方斜弦材接合部と下方斜弦材接合部に先端を接合したTMDユニット(エアーダンパーである軸に取り付けられた対角する圧縮コイルバネの間に振動で上下(軸方向)に動く負荷質量体(重り)が設けられたもの。)を設けた技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術のうち(1)の技術は、骨組構造体の振動のうち下部構造に誘導・伝達された振動を制振しようとするものであるので、骨組構造体全体の横向き振動を効率的に制振できないものであった。
(2)の技術は、四角錐骨組枠を構成する斜材の一部に粘弾性ダンパーを組み込んだものであるので、四角平枠体が振動エネルギーにより菱形状に変形することを効率的に阻止できない、四角平枠体の変形が制振機能をはたして粘弾性ダンパーの制振機能が発揮されない、多数の粘弾性ダンパーを設けなければ効果が期待できないものでもあり、骨組構造体全体の横向き振動を効率的に制振できないものであった。
(3)の技術は、鉛直方向の揺れを含む振動を減衰・制振するものであるので、横揺れなどの横からの振動を効果的に制振できないものであったし、多数のTMDユニットを取り付けないと効果が期待できないという問題を持つものであった。
【0004】
本発明は以上のような従来技術の持つ問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、骨組構造体に生じる横振動を構造体全体として効率的に制振することを可能とした空間骨組構造体の制振構造(制振構造を有した骨組構造体)を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために本発明は次に述べるようになっている。
<請求項1記載の発明>
丸棒部材やパイプ材などの弦材を平面的な四角形をなすように接合してなる四角形平枠体を、伏せ状態(水平伏せ、傾斜(勾配)伏せを含む。)で横方向に多数連続させて形成した骨組平枠構造部を有する空間骨組構造体の制振構造であって、水平荷重に抵抗する特定部材を塑性化させて振動エネルギー吸収を行う機能を有する制振部材を、前記四角平枠体の対角関係にある弦接合部間に筋交い機能を果たすように取り付けることを特徴とする。
本出願では便宜上、「空間骨組構造体の制振構造」としているが、「制振構造を有した骨組構造体」の発明であり、骨組構造体そのものを権利範囲とするものである。すなわち、侵害、実施権の請求金額の範囲は骨組構造体そのものの価値を基準にするものである。
「四角形平枠体」には、四角形の平枠が単層構造のもの、四角形平枠体を複数層設けて上下を斜弦材で連結するものなどがある。
「四角形平枠体」は、菱形平枠体を向かい合わせに連結して、中に位置する二弦材のいずれもあるいはいずれか一方を制振部材にしてなるものも技術範囲に含まれるものである。
【0006】
<請求項2記載の発明>
請求項1記載の構成の骨組構造体が、パイプ鋼材、L鋼材、C鋼材などの弦材を四角形に接合してなる四角平枠体を、伏せ状態(水平伏せ、傾斜(勾配)伏せを含む。)で横方向に多数連続させて形成した骨組平枠構造からなる小屋鉄骨構造の屋根であることを特徴とする。
【0007】
<請求項3記載の発明>
請求項1又は2記載の発明において、第1の制振部材を設けた第1の四角形平枠体と第2の制振部材を設けた第2の四角形平枠体が対角関係にあり(骨組平枠構造部の形態によって直線対角、上下方向曲線対角、上下方向折れ線対角などがある。)且つその間に幾つかの四角形平枠体を有し、前記第1の制振部材と前記第2の制振部材の間に、該第1、第2の制振部材に振動エネルギーを誘導・集中させるための弾性部材を設けることを特徴とする。
この場合は、第1の制振部材と第2の制振部材との間には制振部材を設けない四角平枠体が多数連続しているのが一般的な形態である。
また、弾性部材の取付場所は四角平枠体内に筋交い機能部として複数本弦接合部を介して連結してなるものや、複数の四角平枠体にまたがる弾性部材を四角平枠体外側に設けてなるものなどがある。
【0008】
<請求項4記載の発明>
請求項1又は2記載の発明において、骨組平枠構造部の対角線上関係(骨組平枠構造部の形態によって直線上対角、上下方向曲線上対角、上下方向折れ線上対角などがある。)にあり、且つ、全体の振動エネルギーが集中する部位にある第1の四角形平枠体と第2の四角形平枠体に、長手方向を向かい合わせるように制振部材を取り付けるようにすることを特徴とする。
骨組構造体の横からの振動エネルギーが集中する部位は、一般的には縁の中央部や構造体を支持する支柱などの支持体との接合部などであることが多い。
【0009】
<請求項5記載の発明>
請求項1又は2記載の発明において、骨組平枠構造部の対角線上(骨組平枠構造部の形態によって直線上対角、上下方向曲線上対角、上下方向折れ線上対角などがある。)にあり、且つ、全体の振動エネルギーが集中し易い部位の両方あるいはいずれか一方に制振部材を取り付けると共に、この制振部材に振動エネルギーを誘導・集中させるための弾性部材を該制振部材と前記対角線上で接合設けることを特徴とする。
【0010】
<請求項6記載の発明>
請求項3又は5記載の発明において、弾性部材の弾性挙動により制振部材が弾性挙動及び塑性挙動するように、前記弾性部材の降伏点応力が前記制振部材の降伏点応力よりも高い部材(一般的には降伏点応力が高い鋼材。)にすることを特徴とする。
【0011】
<請求項7記載の発明>
請求項3、5又は6載の発明において、骨組構造体を支持するピン支承部の近傍に制振部材あるいは弾性部材を設けてなることを特徴とする。
【0012】
<請求項8記載の発明>
請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の発明において、制振部材が、鋼管で被覆したコンクリート層等の拘束材で鋼製の芯材が座屈拘束され、前記芯材と前記コンクリート層の間に適切な厚さのアンボンド材層を有するブレース本体(エネルギー吸収部)と、このブレース本体から露出して前記芯材の両端に設けられたブレース側接合部とからなる座屈拘束用制振部材であることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。以下の実施の形態の説明において、骨組構造体の規模は説明便宜上小規模のものを例に挙げているが、それは説明をし易くするためであり、骨組構造体の規模を限定する趣旨ではないし、座屈拘束用制振部材や弾性部材の使用本数や長さ(連結長さを含む)を限定する趣旨のものでもない。
【0014】
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1の空間骨組構造の制振構造を示す側面図、平面図及び部分拡大斜視図、図2は同じ実施の形態1の制振部材である座屈拘束用制振部材の組立分解正面図、エネルギー吸収部(ブレース本体)の拡大断面図及び組立正面図、図3は同じ実施の形態1の座屈拘束用制振部材の部分拡大断面図、図4及び図5は同じ実施の形態1の座屈拘束用制振部材の構成と降伏耐力の関係図及びその説明、図6及び図7は同じ実施の形態1の座屈拘束用制振部材を多数の上方四角平枠体に取付た状態を示す平面視図及び側面視図である。
骨組構造体1は、鋼管製部材からなる上弦材2を四角形に接合してなる、各角にネジ穴3を決められた部位に決められた方向で多数設けてなる円殻状の上弦接合部4を有する上方四角平枠体5を、伏せ状態(水平伏せ、傾斜(勾配)伏せを含む。)で横方向に多数連続させて形成した上方骨組平枠構造部6と、上弦材2と同じ構造の下弦材7を四角形に接合してなる、各角に上弦材接合部4と同じ構造の下弦接合部8を有する下方四角平枠体9を、伏せ状態(水平伏せ、傾斜(勾配)伏せを含む。)で横方向に多数連続させて形成した下方骨組平枠構造部10と、この下方骨組平枠構造部10と上方骨組平枠構造部6を連結する上弦材2と同じ構造の斜弦材12とからなり、上方四角平枠体5の略中心線上に下方四角平枠体9の下弦接合部8が位置するようにして、上方骨組平枠構造部6の下方に適宜な距離を取って下方骨組平枠構造部10を配置し、下弦接合部8と上弦接合部4に斜弦材12のそれぞれ端方を接合して形成した多数の四角錐骨組枠13を横方向に連続させてなるものである。
【0015】
骨組構造体1の制振構造Aは、該1の四隅の上方四角平枠体5に、該5の骨組構造体1の中央向きの対角関係にある上弦接合部4、4に両端を接合してなる、水平荷重に抵抗する特定部材を塑性化させて振動エネルギー吸収を行う機能を有する制振部材である座屈拘束用制振部材14を取り付けた構成となっている。
骨組構造体1は、説明し易くするために四角錐骨組枠13を更に多数連続させた巨大な空間構造体のものも含まれることはいうまでもない。
【0016】
座屈拘束用制振部材14は次に述べるような構成となっている。
円筒の被覆鋼管15(多角形のものもある。)で被覆したコンクリート層16で鋼製の一枚プレートからなる芯材17が座屈拘束され、芯材17とコンクリート層16の間に適切な厚さのアンボンド材層(付着防止層)18を有するブレース本体19(エネルギー吸収部)と、このブレース本体19から露出して芯材17の両端に設けられたブレース本体側接合部20、20と、このブレース本体側接合部20に接合される第1の接合部21を一方の側に設け、他方の側に上弦接合部4あるいは下弦接合部8にネジにより螺合接合される第2の接合部22を設けてなる補助接合体23とからなっている。
ブレース本体側接合部20は4枚のプレート24、24、24、24からなる十字プレートからなっている。
【0017】
補助接合体23は、第1の接合部21と第2の接合部22と該21と該22を連絡するエンドコーン25からなっていて、第1の接合部(補助側筒状接合部)21はブレース本体側接合部20の各プレート24がそれぞれの一部を外側に突出させて差し込まれるスリット26を4箇所に有する筒状部材からなっていて、第2の接合部22はエンドコーン25の先端にあけられたボルト透孔(図示せず)に内側から差し込まれネジ部分を外に突出した、先端に六角穴(図示せず)を有する接合ボルト29が設けられ、上弦接合部4あるいは下弦接合部8のネジ穴3に螺合接合されるようになっている。
ブレース本体側接合部20と補助接合体23の接合固定は、スリット26に差し込まれたプレート24を外側から隅肉溶接30により行うようになっている。
ブレース本体側接合部20への補助接合体23の接合固定は、差し込み中途で接合する中途溶接、全部差し込んで溶接する全部溶接、適当なところで両者を切断して全部溶接などにより、構造体への取り付け長さを自在に得ることができる。
【0018】
図3に示すように、座屈拘束用制振部材14は、ブレース本体側接合部20の十字プレートからなる根本がブレース本体19に少し入り込んで、この入り込んだ部分を鉛製部材や高減衰ゴムなどの粘弾性部材や弾性部材からなる弾性層31で被覆するようになっている。
このようにすることにより、振動エネルギーを弾性層31で吸収減衰されるので、芯材の動き変形を少なくでき、全体として振動エネルギー吸収能力と耐久性を大幅に改善することができる。
以下に述べる実施の形態の説明において、上述した実施の形態の構成と同じ構成には同じ符号を付与しその説明を省略する。
【0019】
<実施の形態2>
図10は本発明の実施の形態2の空間骨組構造体の制振構造を示す平面図である。
制振構造Bは、骨組構造体1のそれぞれの縁の中央に隣接する二つの上方四角平枠体5、5に縁側の上弦接合部4を共通の起点にして、該4と対角側の上弦接合部4に座屈拘束用制振部材14を取り付けている。
【0020】
<実施の形態3>
図11は本発明の実施の形態3の空間骨組構造体の制振構造を示す平面図である。
制振構造Cは、骨組構造体1の対向する一対の縁の中央に隣接する二つの上方四角平枠体5、5に縁側の上弦接合部4を共通の起点にして、対角側の上弦接合部4に座屈拘束用制振部材14を取り付け、各座屈拘束用制振部材14の対角線上に延長するように該15と上弦接合部4を介して連結された、座屈拘束用制振部材14よりも降伏点及び剛性の高い弾性部材33、33が取り付けられている。
延びた弾性部材33の先端同士はもう一方の縁の中央に位置する上弦接合部4で接合している。
弾性部材33の接合構造は、座屈拘束用制振部材14や弦材と同じボルト接合によるものである。
【0021】
<実施の形態4>
図12は本発明の実施の形態4の空間骨組構造体の制振構造を示す平面図である。
骨組構造体1の制振構造Dは、該1の四隅の上方四角平枠体5に、該5の骨組構造体1の中央向きの対角関係にある上弦接合部4、4に両端を接合した座屈拘束用制振部材14を取り付け、対角関係にある座屈拘束用制振部材14,14を、空間構造体1の全体におよんでいる地震力を該14,14に誘導するための、一本の弾性部材34が架け渡され、該34,34は交差部分の連結部35で連結されている。弾性部材33を連結して使用するのもよい。
弾性部材34は天井支持梁部材を兼ねるようにするなどもよい。
【0022】
<実施の形態5>
図13は本発明の実施の形態5の空間骨組構造体の制振構造を示す平面図である。
四角錐骨組枠13を連続させて形成された平長方形の骨組構造体40の制振構造Eは、空間骨組構造40の対向する短手方向の各縁の中央に隣接する二つの上方四角平枠体5、5に縁側の上弦接合部4を共通の起点にして、対角側の上弦接合部4に座屈拘束用制振部材14を取り付け、各座屈拘束用制振部材14の対角線上に延長するように該15と上弦接合部4を介して二本の弾性部材33が連結されている。
【0023】
<実施の形態6>
図14は本発明の実施の形態6の空間骨組構造体の制振構造を示す平面図である。
骨組構造体40の制振構造Fは、空間骨組構造40の対向する長手方向の各縁の中央に隣接する二つの上方四角平枠体5、5に縁側の上弦接合部4を共通の起点にして、対角側の上弦接合部4に座屈拘束用制振部材14を取り付け、各座屈拘束用制振部材14の対角線上に延長するように該15と上弦接合部4を介して5本の弾性部材33が連結されている。
弾性部材33は対向する側の弾性部材33と交わる上弦接合部4に接合される。
【0024】
<実施の形態7>
図15は本発明の実施の形態7の空間骨組構造体の制振構造を示す斜視図、側面図及び平面図である。
アーチ(部分円形)形の骨組構造体42の制振構造Gは、骨組構造体42のそれぞれの縁の中央(頂上と裾)に隣接する二つの上方四角平枠体5、5に縁側の上弦接合部4を共通の起点にして、該4と対角側の上弦接合部4に座屈拘束用制振部材14を取り付けている。
骨組構造体42の場合、下弦材43、下方四角平枠体44及び下方骨組平構造部45は、上弦材2、上方四角平枠体5及び上方骨組平構造部6より短形である。
【0025】
<実施の形態8>
図16は本発明の実施の形態8の空間骨組構造体の制振構造を示す斜視図である。
骨組構造体42の制振構造Hは、骨組構造体42の各縁角(4つの裾角)の上方四角平枠体5に縁側の上弦接合部4と対角側の上弦接合部4に座屈拘束用制振部材14を取り付け、該14を対角線上に延長するかのように、上弦接合部4を介して弾性部材33が二本連結・接合されている。
【0026】
<実施の形態9>
図17は本発明の実施の形態9の空間骨組構造体の制振構造を示す斜視図及び平面図である。
切妻形の骨組構造体47の制振構造Jは、骨組構造体47の各縁角(4つの裾角)の上方四角平枠体5に縁側の上弦接合部4と対角側の上弦接合部4に座屈拘束用制振部材14を取り付け、それぞれの座屈拘束用制振部材14を対角線上に延長するかのように上弦接合部4を介して、4つの上方四角平枠体5に跨り架かるように弾性部材48が設けられている。
【0027】
<実施の形態10>
図18は本発明の実施の形態10の空間骨組構造体の制振構造を示す斜視図及び平面図である。
ドーム形の骨組構造体50の制振構造Kは、骨組構造体50の裾縁を形成する4箇所の同間隔にある4箇所の上弦接合部4を共通の起点にして、該4と対角側の上弦接合部4(上方四角平枠体5の)に座屈拘束用制振部材14を取り付け、それぞれの座屈拘束用制振部材14を対角線上に延長するよかのように該14の上弦接合部4を介して、いくつかの上方四角平枠体5に跨り架かるように弾性部材51が設けられている。
骨組構造体50の場合、下弦材、下方四角平枠体、上弦材、上方四角平枠体は内側に行くにしたがって短く小さくなり、平枠体の形状も略台形形状を有するものとなるが、ここでは便宜上前述してきた符号を付与して説明している。
【0028】
<実施の形態11>
図8は本発明の実施の形態11の小屋組鉄骨構造の屋根(切妻形)の制振構造を示す斜視図、図9は図8の制振部材の取付状態を示す平面図である。
制振構造は基本的には実施の形態9の制振構造Jとおなじであり、より詳しくは四角錐骨組枠を形成しないH鋼を主材とする四角平枠体54が横に連続してなる骨組平枠構造部52のみの屋根骨組53であっても、制振構造J同じような制振効果を得ることができる。
ここでは、座屈拘束用制振部材49の取付接合はボルト接合による。
【0029】
<実施の形態12>
図19及び図20は本発明の実施の形態12の骨組構造体を支持する下部構造への取付構造を示す部分平視図及び部分側視図である。
パイプ鋼管(H鋼材なども使用される)からなる上弦材55と上弦材56を溶接して四角形の上方四角平枠体57を形成し、その上方四角枠体57(上方骨組平枠構造部6が接合:図示せず)の対角に平板からなるピン接合の枠体側接合部58、58を設け、この58、58にクレビス59を有する座屈拘束用制振部材60が取り付けられていて、いわゆるピン支持方式となっている。
座屈拘束用制振部材60は座屈拘束用制振部材14の補助接合体21の第2の接合部をクレビス59とした補助接合体69を使用しているものである。
下弦材61が形成する下方四角平枠体62は下方骨組平枠構造部10(図示せず)が接合されている。
【0030】
上方四角枠体57の端は下部支持鋼材70に載せ固定されてコンクリート製の下部構造63にアンカーボルト64により固定され、ベースプレート65の下方には下部構造63に埋め込まれたシアキー66が設けられている。
ピン支持方式の場合、支承部に作用する地震荷重のうち、引張力又はせん断力はアンカーボルトを介して下部構造に伝達される。その際、溶接部やボルトの接合ディテールとしての信頼性、材料の安全率による安全性の確保のほかに、フェイルセーフの設計を行うのが望ましい。例えば、骨組構造体から下部構造に伝達するせん断力をシアキーで100パーセント負担させる。アンカーボルトのせん断力を余力とするような二重の安全性の確保である。その支承部にシアキーと一体型とした鋳鋼ブロックを使用することでディテールの改善を図ることができる。支承部に作用するせん断力は、シアキーを介して下部構造へ伝達されるフェイルセーフの設計である。
【0031】
<実施の形態13>
図21及び図22は本発明の実施の形態13の骨組構造体を支持する下部構造への取付構造を示す部分平視図及び部分側視図である。
下部構造63の端角の上部に立設された十字形態のメイン下部支持鋼材75の上部に屋根梁枠76が支持され、メイン下部支持鋼材75の中途に円殻形態の上弦接合部77が取付られ、上弦接合部77には上方骨組平枠構造部6の端角を形成する上方四角平枠体5の上弦材2、2と斜弦材12と座屈拘束用制振部材78が接合されている。
座屈拘束用制振部材78は、座屈拘束用制振部材14の補助接合体21の第2の接合部を十字プレートにボルト透穴を設けた第2の接合部79とした補助接合体80を使用しているものである。枠体側は当然補助接合体80に対応してプレートにボルト透し穴を設けた枠体側接合部81となっている。
下部支持鋼材82のベースプレート83は下部構造63にアンカーボルト64により固定されているが、ベースプレート83と下部構造63の間には移動抵抗を少なくするための線状突起86をいくつか設けたステンレス板からなる滑り機構84が設けられたローラー支持構造となっている。
下部支持鋼材82による支持は主要箇所になり、その間の支持は該82と同じような構成の小規模な下部支持鋼材85により支持するようになっていて、滑り機構88はテフロン板となっている。
【0032】
<実施の形態14>
図23は本発明の実施の形態14の制振構造の加速度応答例を示した骨組構造体の斜視図及び加速度応答グラフである。
平らな骨組構造体92の一辺の中央である上弦接合部4を共通の接合部とする座屈拘束用制振部材14、14が設けられている。
地震力93が水平力として加わった場合の、制振部材無し(点線)、制振部材有り(実線)の場合の加速度応答をグラフに示している。
【0033】
<実施の形態15>
図24は本発明の実施の形態15の空間骨組構造体の制振構造を示す斜視図である。
四角平枠体46が連続してなる一層の骨組平枠構造部101からなる単層トラス骨組構造体(骨組構造体)100の制振構造Lは、四隅の四角平枠体46に、該46の骨組構造体100の内向きの対角関係にある接合部に両端を接合した座屈拘束用制振部材60を取り付け、対角関係にある座屈拘束用制振部材60に、単層トラス骨組構造体100の全体におよんでいる地震力を誘導するための弾性部材34が座屈拘束用制振部材60を延長したような形態で取り付けられている。
【0034】
<実施の形態16>
図25は本発明の実施の形態16の空間骨組構造体の制振構造を示す斜視図である。本図では見やすくするために上部層と下部層の線の太さを変えてあるが他意はない。
四角平枠体46が連続してなる骨組平枠構造部101と同じ構成の上部骨組平枠構造部105と下部骨組平枠構造部106を二層にして、四角平枠46の角同士を垂直弦104で接合してなる複層トラス骨組構造体(二層骨組構造体)103の制振構造Mは、単層トラス骨組構造体(骨組構造体)100の制振構造Lとおなじ構成のものが、上部骨組平枠構造部105に施してなるものである。
当然上部、下部のそれぞれの骨組平枠構造部に制振構造を施すのもよいことは言うまでもない。
【0035】
<実施の形態17>
図26は本発明の実施の形態17の空間骨組構造体の制振構造を示す部分斜視図、図27は図26の平面図である。本図では見やすくするために上部層、下部層、斜弦材、弦接合部の線等の種類を変えてあるが他意はない。
二層骨組構造体108は、四角平枠体46が角同士を上弦接合部4で接合し連続してなる上部骨組平枠構造部6と、四角平枠体46の各上弦材2(4本)の中央に対応する角が位置する四角平枠体109(下弦材112により形成され、四角平枠体46よりも小さい形態となる。)の角同士を下弦接合部8で接合し連続してなる下部骨組平枠構造部110と、一の下弦接合部8の垂直上部に位置する上弦材2の両端の上弦接合部4、4とを斜弦材111で該一の下弦接合部8に接合してなる構成となっている。
二層骨組構造体108の制振構造Nは、図12に示した制振構造Dと同じである。
【0036】
<実施の形態18>
図28は本発明の実施の形態18の空間骨組構造体の制振構造を示す部分斜視図である。
本図では見やすくするために上部層、下部層、斜弦材、弦接合部の線等の種類を変えてあるが他意はない。
二層骨組構造体115は、上部骨組平枠構造部6と、四角平枠体46と同じ大きさの形態からなる四角平枠体116を連続してなる下部骨組平枠構造部117と、上下位置を同じにして配置された四角平枠体46と四角平枠体116、四角平枠体46の同一線上の上弦接合部4、4から対応する四角平枠体116の下弦材118の中央に斜弦材119、119が接合してなる構成となっている。
二層骨組構造体108の制振構造Pは、図12に示した制振構造Dと同じである。
【0037】
<実施の形態19>
図29は本発明の実施の形態19の空間骨組構造体の制振構造を示す部分斜視図であり、図30は同じく実施の形態19の説明図である。
本発明の実施の形態19は、丸棒材、パイプ材等の下弦材122で形成された四角平枠体120を連続してなる下部骨組平枠構造部と、横方向の下弦材122にのみ立設された束材125と、束材125の上部に接合された上弦材123と、上弦材に固着して縦方向に走る補鋼材124からなっている。すなわち、本実施の形態19は、下部骨組平枠構造部は四角平枠体120を構成するが、上弦材123は四角平枠体を構成しない点が他の実施の形態と異なる、変形二層トラス骨組構造体である。補剛材124は、このような構成に対応して強度を補強するために設けられている。
本実施の形態19の制振構造Qは、単層トラス骨組構造体100の制振構造Lに類似し、四隅の四角平枠体120に、骨組構造体の内向きの対角関係にある接合部に両端を接合した座屈拘束用制振部材121を取り付け、本構造体の全体におよぶ地震力を誘導するための弾性部材が座屈拘束用制振部材に取り付けられている。
【0038】
【発明の効果】
上述した目的を達成するために本発明は次に述べるようになっている。
<請求項1記載の発明の効果>
骨組平枠構造部の構成単位である適宜な四角平枠体(伏せ状態にある四角平枠体)の対角関係にある弦接合部と弦接合部間に、水平荷重に抵抗する特定部材を塑性化させて振動エネルギー吸収を行う機能を有する制振部材を筋交い機能を有するように接合・取り付けたものである。
すなわち、四角平枠体に制振部材が筋交い(横筋交い)状態で接合されるので、横振動により四角平枠体が菱形に変形しないよう強力に抵抗すると共に、その結果として制振部材に横振動が誘導され・集中し、振動エネルギーを効率的に制振(減衰)できるという効果を奏する。そして、その設置場所を適切にすることにより横からの振動エネルギーを空間構造体全体で効率よく制振する骨組構造体を現するものである。
【0039】
<請求項2記載の発明の効果>
請求項1記載の発明効果に加えて、小屋組鉄骨構造の屋根に用いることにより、最も大きな効果を得ることができるという効果を奏する。
【0040】
<請求項3記載の発明の効果>
請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、対角線関係にある第1の制振部材と第2の制振部材の間に、該制振部材に振動エネルギーを誘導・集中させるための弾性部材を設ける構造としたことにより、長く延ばした弾性部材に骨組構造体の全体の振動エネルギーを誘導・伝達させて、その振動エネルギーを少ない制振部材に集中させることができ、少ない制振部材による効率的な振動エネルギー吸収構造を実現するという効果を奏する。
また、制振部材の設置数を少なくできると共に、制振部材の座屈状態を調べるのが短時間に容易に行える、破損した制振部材の取り替えも容易であるなど、メンテナンス性に優れた制振構造を実現するものである。
【0041】
<請求項4記載の発明の効果>
請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、骨組平枠構造部の対角線上関係にあり、且つ、全体の振動エネルギーが集中する部位にある四角平枠体に制振部材を取り付けるものであるので、制振部材の設置数を少なくできると共に、制振部材の座屈状態を調べるのが短時間に容易に行える、破損した制振部材の取り替えが容易であるなど、安価でメンテナンス性に優れた制振構造を実現するという効果を奏する。
【0042】
<請求項5記載の発明の効果>
請求項1又は2記載の発明の発明の効果に加えて、骨組平枠構造部の対角線上にあり、且つ、全体の振動エネルギーが集中し易い部位にある四角平枠体の両方あるいはいずれか一方に制振部材を取り付けると共に、この制振部材に振動エネルギーを誘導・集中させるための弾性部材を該制振部材と前記対角線上で接合設けてなるものであるので、長く延ばした弾性部材に骨組構造体の全体の振動エネルギーを誘導・伝達させて、その振動エネルギーを少ない制振部材に集中させることができ、少ない制振部材によるより効率的な振動エネルギー吸収構造を実現するという効果を奏する。
また、制振部材の設置数をより少なくできると共に、制振部材の座屈状態を調べるのが短時間に容易に行える、破損した制振部材の取り替えが容易であるなど、より安価でメンテナンス性に優れた制振構造を実現するものである。
【0043】
<請求項6記載の発明の効果>
請求項3又は5記載の発明の効果に加えて、弾性部材の弾性挙動により制振部材が弾性挙動及び塑性挙動するように、前記弾性部材の降伏点応力が前記制振部材の降伏点応力よりも高い部材(一般的には高い鋼材)にしてなるものであるので、骨組構造体にかかる横振動エネルギーをより効率的に制振部材に集中誘導・伝達できると共に制振部材が弾性挙動と塑性挙動の双挙動機能を発揮させるという効果を奏する。
【0044】
<請求項7記載の発明の効果>
請求項3、5又は6記載の発明の効果と同じような効果を奏する。
【0045】
<請求項8記載の発明の効果>
請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の発明の効果に加えて、制振部材が座屈拘束用制振部材であるので、その形態を弦材と類似したものにできるので、空間構造体全体の意匠(景観)に大きな影響をおよぼすことがなく、構造が単純で多様な制振性能のものが製作容易であり、コストを安価にできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の空間骨組構造の制振構造を示す側面図、平面図及び部分拡大斜視図。
【図2】本発明の実施の形態1の制振部材である座屈拘束用制振部材の組立分解正面図、エネルギー吸収部(ブレース本体)の拡大断面図及び組立正面図。
【図3】本発明の実施の形態1の座屈拘束用制振部材の部分拡大断面図。
【図4】本発明の実施の形態1の座屈拘束用制振部材の構成と降伏耐力の関係図。
【図5】本発明の実施の形態1の座屈拘束用制振部材の構成と降伏耐力の説明。
【図6】本発明の実施の形態1の座屈拘束用制振部材を多数の上方四角平枠体に取付た状態を示す平面視図。
【図7】本発明の実施の形態1の座屈拘束用制振部材を多数の上方四角平枠体に取付た状態を示す側面視図。
【図8】本発明の実施の形態11の小屋組鉄骨構造の屋根(切妻形)の制振構造を示す斜視図。
【図9】図8の制振部材の取付状態を示す平面図。
【図10】本発明の実施の形態2の空間骨組構造体の制振構造を示す平面図。
【図11】本発明の実施の形態3の空間骨組構造体の制振構造を示す平面図。
【図12】本発明の実施の形態4の空間骨組構造体の制振構造を示す平面図。
【図13】本発明の実施の形態5の空間骨組構造体の制振構造を示す平面図。
【図14】本発明の実施の形態6の空間骨組構造体の制振構造を示す平面図。
【図15】本発明の実施の形態7の空間骨組構造体の制振構造を示す斜視図、側面図及び平面図。
【図16】本発明の実施の形態8の空間骨組構造体の制振構造を示す斜視図。
【図17】本発明の実施の形態9の空間骨組構造体の制振構造を示す斜視図及び平面図。
【図18】本発明の実施の形態10の空間骨組構造体の制振構造を示す斜視図及び平面図。
【図19】本発明の実施の形態12の骨組構造体を支持する下部構造への取付構造を示す部分平視図。
【図20】本発明の実施の形態12の骨組構造体を支持する下部構造への取付構造を示す部分側視図。
【図21】本発明の実施の形態13の骨組構造体を支持する下部構造への取付構造を示す部分平視図。
【図22】本発明の実施の形態13の骨組構造体を支持する下部構造への取付構造を示す部分側視図。
【図23】本発明の実施の形態14の精神構造の加速度応答例を示した骨組構造体の斜視図及び加速度応答グラフ。
【図24】本発明の実施の形態15の空間骨組構造体の制振構造を示す斜視図。
【図25】本発明の実施の形態16の空間骨組構造体の制振構造を示す斜視図。
【図26】本発明の実施の形態17の空間骨組構造体の制振構造を示す部分斜視図。
【図27】図26の平面図。
【図28】本発明の実施の形態18の空間骨組構造体の制振構造を示す部分斜視図。
【図29】本発明の実施の形態19の空間骨組構造体の制振構造を示す部分斜視図。
【図30】本発明の実施の形態19の空間骨組構造体の制振構造の説明図
【符号の説明】
A・・・・・制振構造
B・・・・・制振構造
C・・・・・制振構造
D・・・・・制振構造
E・・・・・制振構造
F・・・・・制振構造
G・・・・・制振構造
H・・・・・制振構造
J・・・・・制振構造
K・・・・・制振構造
L・・・・・制振構造
M・・・・・制振構造
N・・・・・制振構造
P・・・・・制振構造
Q・・・・・制振構造
1・・・・・骨組構造体
2・・・・・上弦材
3・・・・・ネジ孔穴
4・・・・・上弦接合部
5・・・・・上方四角平枠体
6・・・・・上方骨組平枠構造部
7・・・・・下弦材
8・・・・・下弦接合部
9・・・・・下方四角平枠体
10・・・・・下方骨組平枠構造部
12・・・・・斜弦材
13・・・・・四角錐骨組枠
14・・・・・座屈拘束用制振部材
15・・・・・被覆鋼管
16・・・・・コンクリート層
17・・・・・芯材
18・・・・・アンボンド材層
19・・・・・ブレース本体
20・・・・・ブレース本体側接合部
21・・・・・第1の接合部
22・・・・・第2の接合部
23・・・・・補助接合体
24・・・・・プレート
25・・・・・エンドコーン
26・・・・・スリット
29・・・・・接合ボルト
30・・・・・隅肉溶接
31・・・・・弾性層
33・・・・・弾性部材
34・・・・・弾性部材
35・・・・・連結部
40・・・・・骨組構造体
42・・・・・骨組構造体
43・・・・・下弦材
44・・・・・下方四角平枠体
45・・・・・下方骨組平構造部
46・・・・・四角平枠体
47・・・・・骨組構造体
48・・・・・弾性部材
49・・・・・座屈拘束用制振部材
50・・・・・骨組構造体
51・・・・・弾性部材
52・・・・・骨組平枠構造部
53・・・・・屋根骨組
54・・・・・四角平枠体
55・・・・・上弦材
56・・・・・上弦材
57・・・・・上方四角枠体
58・・・・・枠体側接合部
59・・・・・クレビス
60・・・・・座屈拘束用制振部材
61・・・・・下弦材
62・・・・・下方四角平枠体
63・・・・・下部構造
64・・・・・アンカーボルト
65・・・・・ベースプレート
66・・・・・シアキー
67・・・・・ピン
68・・・・・斜弦材
69・・・・・補助接合体
70・・・・・下部支持鋼材
75・・・・・メイン下部支持鋼材
76・・・・・屋根梁枠
77・・・・・上弦接合部
78・・・・・座屈拘束用制振部材
79・・・・・第2の接合部
80・・・・・補助接合体
81・・・・・枠体側接合部
82・・・・・下部支持鋼材
83・・・・・ベースプレート
84・・・・・滑り機構
85・・・・・下部支持鋼材
86・・・・・線状突起
88・・・・・滑り機構
89・・・・・上弦接合部
90・・・・・ベースプレート
92・・・・・骨組構造体
93・・・・・地震力
100・・・・・単層トラス骨組構造体
101・・・・・骨組平枠構造部
103・・・・・複層トラス骨組構造体
104・・・・・垂直弦
105・・・・・上部骨組平枠構造部
106・・・・・下部骨組平枠構造部
108・・・・・二層骨組構造体
109・・・・・四角平枠体
110・・・・・下部骨組平枠構造部
111・・・・・斜弦材
112・・・・・下弦材
115・・・・・二層骨組構造体
116・・・・・四角平枠体
117・・・・・下部骨組平枠構造部
118・・・・・下弦材
119・・・・・斜弦材
120・・・・・四角平枠体
121・・・・・座屈拘束用制振部材
122・・・・・下弦材
123・・・・・上弦材
124・・・・・補剛材
125・・・・・束材

Claims (8)

  1. 丸棒部材やパイプ材などの弦材を、平面的な四角形をなすように接合してなる四角形平枠体を、伏せ状態(水平伏せ、傾斜(勾配)伏せを含む。)で横方向に多数連続させて形成した骨組平枠構造部を有する空間骨組構造体の制振構造であって、
    水平荷重に抵抗する特定部材を塑性化させて振動エネルギー吸収を行う機能を有する制振部材を、前記四角平枠体の対角関係にある弦接合部間に筋交い機能を果たすように取り付けることを特徴とする空間骨組構造体の制振構造。
  2. 骨組構造体がパイプ材鋼材、L鋼材、C鋼材などの弦材を四角形に接合してなる四角平枠体を、伏せ状態(水平伏せ、傾斜(勾配)伏せを含む。)で横方向に多数連続させて形成した骨組平枠構造からなる小屋組鉄骨構造の屋根であることを特徴とする請求項1記載の空間骨組構造体の制振構造。
  3. 第1の制振部材を設けた第1の四角形平枠体と第2の制振部材を設けた第2の四角形平枠体が対角関係にあり(骨組平枠構造部の形態によって直線対角、上下方向曲線対角、上下方向折れ線対角などがある。)且つその間に幾つかの四角形平枠体を有し、前記第1の制振部材と前記第2の制振部材の間に、該第1、第2の制振部材に振動エネルギーを誘導・集中させるための弾性部材を設けることを特徴とする請求項1又は2記載の空間骨組構造体の制振構造。
  4. 骨組平枠構造部の対角線上関係(骨組平枠構造部の形態によって直線上対角、上下方向曲線上対角、上下方向折れ線上対角などがある。)にあり、且つ、全体の振動エネルギーが集中する部位にある第1の四角形平枠体と第2の四角形平枠体に、長手方向を向かい合わせるように制振部材を取り付けるようにすることを特徴とする請求項1又は2記載の空間骨組構造体の制振構造。
  5. 骨組平枠構造部の対角線上(骨組平枠構造部の形態によって直線上対角、上下方向曲線上対角、上下方向折れ線上対角などがある。)にあり、且つ、全体の振動エネルギーが集中し易い部位の両方あるいはいずれか一方に制振部材を取り付けると共に、この制振部材に振動エネルギーを誘導・集中させるための弾性部材を該制振部材と前記対角線上で接合することを特徴とする請求項1又は2記載の空間骨組構造体の制振構造。
  6. 弾性部材の弾性挙動により制振部材が弾性挙動及び塑性挙動するように、前記弾性部材の降伏点応力が前記制振部材の降伏点応力よりも高い部材(一般的には降伏点応力が高い鋼材。)にすることを特徴とする請求項3又は5記載の空間骨組構造体の制振構造。
  7. 骨組構造体を支持するピン支承部の近傍に制振部材あるいは弾性部材を設けることを特徴とする請求項3、5又は6記載の空間骨組構造体の制振構造。
  8. 制振部材が、鋼管で被覆したコンクリート層等の拘束材で鋼製の芯材が座屈拘束され、前記芯材と前記コンクリート層の間に適切な厚さのアンボンド材層を有するブレース本体(エネルギー吸収部)と、このブレース本体から露出して前記芯材の両端に設けられたブレース側接合部とからなる座屈拘束用制振部材であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の空間骨組構造体の制振構造。
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