JP2002227452A - 空間骨組構造体の制振構造 - Google Patents

空間骨組構造体の制振構造

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JP2002227452A JP2001020151A JP2001020151A JP2002227452A JP 2002227452 A JP2002227452 A JP 2002227452A JP 2001020151 A JP2001020151 A JP 2001020151A JP 2001020151 A JP2001020151 A JP 2001020151A JP 2002227452 A JP2002227452 A JP 2002227452A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 骨組構造体に生じる横振動を構造体全体とし
て効率的に制振することを可能とした空間骨組構造体の
制振構造を提供するにある。 【解決手段】 骨組構造体1の制振構造Aは、該1の四
隅の上方四角平枠体5に、該5の骨組構造体1の中央向
きの対角関係にある上弦接合部4、4に両端を接合して
なる、水平荷重に抵抗する特定部材を塑性化させて振動
エネルギー吸収を行う機能を有する制振部材である座屈
拘束用制振部材14を取り付けた構成となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弦材を接合してな
る構造物や建造物の主に天井や屋根を形成する空間骨組
構造体の制振構造に関する。
【0002】
【従来技術】従来から、間構造物の屋根等に骨組構造体
が多く採用されている。この骨組構造体は、基本要素を
なす四角平枠体を連続延ばして多数の格子状に組み立て
て作る架構の骨組構造が知られている。また、四角平枠
体を二層にして上層部と下層部を斜弦材や垂直弦で接合
する骨組構造体があり、平板、切妻、方形、寄棟、アー
チ(部分円筒)、球殻状のドーム等の各種形態がある。
これら空間骨組構造体の制振構造としては次のようなも
のが知られている。 (1)骨組構造体とそれを支持する下部構造体の間に免
震装置を配置するもの、下部構造体に制振部材を設ける
技術が知られている。 (2)また、斜材に粘弾性ダンパーを組み込んだものが
知られている。 (3)、空間骨組構造体の制振構造として特開平11−
2048号に、菱形四角平枠体の上方斜弦材接合部と下
方斜弦材接合部に先端を接合したTMDユニット(エア
ーダンパーである軸に取り付けられた対角する圧縮コイ
ルバネの間に振動で上下(軸方向)に動く負荷質量体
(重り)が設けられたもの。)を設けた技術が開示され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術のう
ち(1)の技術は、骨組構造体の振動のうち下部構造に
誘導・伝達された振動を制振しようとするものであるの
で、骨組構造体全体の横向き振動を効率的に制振できな
いものであった。(2)の技術は、四角錐骨組枠を構成
する斜材の一部に粘弾性ダンパーを組み込んだものであ
るので、四角平枠体が振動エネルギーにより菱形状に変
形することを効率的に阻止できない、四角平枠体の変形
が制振機能をはたして粘弾性ダンパーの制振機能が発揮
されない、多数の粘弾性ダンパーを設けなければ効果が
期待できないものでもあり、骨組構造体全体の横向き振
動を効率的に制振できないものであった。(3)の技術
は、鉛直方向の揺れを含む振動を減衰・制振するもので
あるので、横揺れなどの横からの振動を効果的に制振で
きないものであったし、多数のTMDユニットを取り付
けないと効果が期待できないという問題を持つものであ
った。
【0004】本発明は以上のような従来技術の持つ問題
点に鑑みてなされたものであって、その目的は、骨組構
造体に生じる横振動を構造体全体として効率的に制振す
ることを可能とした空間骨組構造体の制振構造(制振構
造を有した骨組構造体)を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために本発明は次に述べるようになっている。 <請求項1記載の発明>パイプ材などの弦材を四角形に
接合してなる四角形平枠体を、伏せ状態(水平伏せ、傾
斜(勾配)伏せを含む。)で横方向に多数連続させて形
成した骨組平枠構造部を有する空間骨組構造体の制振構
造であって、水平荷重に抵抗する特定部材を塑性化させ
て振動エネルギー吸収を行う機能を有する制振部材を、
前記四角平枠体の対角関係にある弦接合部間に筋交い機
能を果たすように取り付けることを特徴とする。本出願
では便宜上、「空間骨組構造体の制振構造」としている
が、「制振構造を有した骨組構造体」の発明であり、骨
組構造体そのものを権利範囲とするものである。すなわ
ち、侵害、実施権の請求金額の範囲は骨組構造体そのも
のの価値を基準にするものである。「四角形平枠体」に
は、四角形の平枠が単層構造のもの、四角形平枠体を複
数層設けて上下を斜弦材で連結するものなどがある。
「四角形平枠体」は、菱形平枠体、三角平枠体を向かい
合わせに連結して、中に位置する二弦材のいずれもある
いはいずれか一方を制振部材にしてなるものも技術範囲
に含まれるものである。
【0006】<請求項2記載の発明>請求項1記載の構
成の骨組構造体が、パイプ鋼材、L鋼材、C鋼材などの
弦材を四角形に接合してなる四角平枠体を、伏せ状態
(水平伏せ、傾斜(勾配)伏せを含む。)で横方向に多
数連続させて形成した骨組平枠構造からなる小屋鉄骨構
造の屋根であることを特徴とする。
【0007】<請求項3記載の発明>請求項1又は2記
載の発明において、第1の制振部材を設けた第1の四角
形平枠体と第2の制振部材を設けた第2の四角形平枠体
が対角関係にあり(骨組平枠構造部の形態によって直線
対角、上下方向曲線対角、上下方向折れ線対角などがあ
る。)且つその間に幾つかの四角形平枠体を有し、前記
第1の制振部材と前記第2の制振部材の間に、該第1、
第2の制振部材に振動エネルギーを誘導・集中させるた
めの弾性部材を設けることを特徴とする。この場合は、
第1の制振部材と第2の制振部材との間には制振部材を
設けない四角平枠体が多数連続しているのが一般的な形
態である。また、弾性部材の取付場所は四角平枠体内に
筋交い機能部として複数本弦接合部を介して連結してな
るものや、複数の四角平枠体にまたがる弾性部材を四角
平枠体外側に設けてなるものなどがある。
【0008】<請求項4記載の発明>請求項1又は2記
載の発明において、骨組平枠構造部の対角線上関係(骨
組平枠構造部の形態によって直線上対角、上下方向曲線
上対角、上下方向折れ線上対角などがある。)にあり、
且つ、全体の振動エネルギーが集中する部位にある第1
の四角形平枠体と第2の四角形平枠体に、長手方向を向
かい合わせるように制振部材を取り付けるようにするこ
とを特徴とする。骨組構造体の横からの振動エネルギー
が集中する部位は、一般的には縁の中央部や構造体を支
持する支柱などの支持体との接合部などであることが多
い。
【0009】<請求項5記載の発明>請求項1又は2記
載の発明において、骨組平枠構造部の対角線上(骨組平
枠構造部の形態によって直線上対角、上下方向曲線上対
角、上下方向折れ線上対角などがある。)にあり、且
つ、全体の振動エネルギーが集中し易い部位の両方ある
いはいずれか一方に制振部材を取り付けると共に、この
制振部材に振動エネルギーを誘導・集中させるための弾
性部材を該制振部材と前記対角線上で接合設けることを
特徴とする。
【0010】<請求項6記載の発明>請求項3又は5記
載の発明において、弾性部材の弾性挙動により制振部材
が弾性挙動及び塑性挙動するように、前記弾性部材の降
伏点応力が前記制振部材の降伏点応力よりも高い部材
(一般的には降伏点応力が高い鋼材。)にすることを特
徴とする。
【0011】<請求項7記載の発明>請求項3、5又は
6載の発明において、骨組構造体を支持するピン支承部
の近傍に制振部材あるいは弾性部材を設けてなることを
特徴とする。
【0012】<請求項8記載の発明>請求項1、2、
3、4、5、6又は7記載の発明において、制振部材
が、鋼管で被覆したコンクリート層等の拘束材で鋼製の
芯材が座屈拘束され、前記芯材と前記コンクリート層の
間に適切な厚さのアンボンド材層を有するブレース本体
(エネルギー吸収部)と、このブレース本体から露出し
て前記芯材の両端に設けられたブレース側接合部とから
なる座屈拘束用制振部材であることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
しながら説明する。以下の実施の形態の説明において、
骨組構造体の規模は説明便宜上小規模のものを例に挙げ
ているが、それは説明をし易くするためであり、骨組構
造体の規模を限定する趣旨ではないし、座屈拘束用制振
部材や弾性部材の使用本数や長さ(連結長さを含む)を
限定する趣旨のものでもない。
【0014】<実施の形態1>図1は本発明の実施の形
態1の空間骨組構造の制振構造を示す側面図、平面図及
び部分拡大斜視図、図2は同じ実施の形態1の制振部材
である座屈拘束用制振部材の組立分解正面図、エネルギ
ー吸収部(ブレース本体)の拡大断面図及び組立正面
図、図3は同じ実施の形態1の座屈拘束用制振部材の部
分拡大断面図、図4及び図5は同じ実施の形態1の座屈
拘束用制振部材の構成と降伏耐力の関係図及びその説
明、図6及び図7は同じ実施の形態1の座屈拘束用制振
部材を多数の上方四角平枠体に取付た状態を示す平面視
図及び側面視図である。骨組構造体1は、鋼管製部材か
らなる上弦材2を四角形に接合してなる、各角にネジ穴
3を決められた部位に決められた方向で多数設けてなる
円殻状の上弦接合部4を有する上方四角平枠体5を、伏
せ状態(水平伏せ、傾斜(勾配)伏せを含む。)で横方
向に多数連続させて形成した上方骨組平枠構造部6と、
上弦材2と同じ構造の下弦材7を四角形に接合してな
る、各角に上弦材接合部4と同じ構造の下弦接合部8を
有する下方四角平枠体9を、伏せ状態(水平伏せ、傾斜
(勾配)伏せを含む。)で横方向に多数連続させて形成
した下方骨組平枠構造部10と、この下方骨組平枠構造
部10と上方骨組平枠構造部6を連結する上弦材2と同
じ構造の斜弦材12とからなり、上方四角平枠体5の略
中心線上に下方四角平枠体9の下弦接合部8が位置する
ようにして、上方骨組平枠構造部6の下方に適宜な距離
を取って下方骨組平枠構造部10を配置し、下弦接合部
8と上弦接合部4に斜弦材12のそれぞれ端方を接合し
て形成した多数の四角錐骨組枠13を横方向に連続させ
てなるものである。
【0015】骨組構造体1の制振構造Aは、該1の四隅
の上方四角平枠体5に、該5の骨組構造体1の中央向き
の対角関係にある上弦接合部4、4に両端を接合してな
る、水平荷重に抵抗する特定部材を塑性化させて振動エ
ネルギー吸収を行う機能を有する制振部材である座屈拘
束用制振部材14を取り付けた構成となっている。骨組
構造体1は、説明し易くするために四角錐骨組枠13を
更に多数連続させた巨大な空間構造体のものも含まれる
ことはいうまでもない。
【0016】座屈拘束用制振部材14は次に述べるよう
な構成となっている。円筒の被覆鋼管15(多角形のも
のもある。)で被覆したコンクリート層16で鋼製の一
枚プレートからなる芯材17が座屈拘束され、芯材17
とコンクリート層16の間に適切な厚さのアンボンド材
層(付着防止層)18を有するブレース本体19(エネ
ルギー吸収部)と、このブレース本体19から露出して
芯材17の両端に設けられたブレース本体側接合部2
0、20と、このブレース本体側接合部20に接合され
る第1の接合部21を一方の側に設け、他方の側に上弦
接合部4あるいは下弦接合部8にネジにより螺合接合さ
れる第2の接合部22を設けてなる補助接合体23とか
らなっている。ブレース本体側接合部20は4枚のプレ
ート24、24、24、24からなる十字プレートから
なっている。
【0017】補助接合体23は、第1の接合部21と第
2の接合部22と該21と該22を連絡するエンドコー
ン25からなっていて、第1の接合部(補助側筒状接合
部)21はブレース本体側接合部20の各プレート24
がそれぞれの一部を外側に突出させて差し込まれるスリ
ット26を4箇所に有する筒状部材からなっていて、第
2の接合部22はエンドコーン25の先端にあけられた
ボルト透孔(図示せず)に内側から差し込まれネジ部分
を外に突出した、先端に六角穴(図示せず)を有する接
合ボルト29が設けられ、上弦接合部4あるいは下弦接
合部8のネジ穴3に螺合接合されるようになっている。
ブレース本体側接合部20と補助接合体23の接合固定
は、スリット26に差し込まれたプレート24を外側か
ら隅肉溶接30により行うようになっている。ブレース
本体側接合部20への補助接合体23の接合固定は、差
し込み中途で接合する中途溶接、全部差し込んで溶接す
る全部溶接、適当なところで両者を切断して全部溶接な
どにより、構造体への取り付け長さを自在に得ることが
できる。
【0018】図3に示すように、座屈拘束用制振部材1
4は、ブレース本体側接合部20の十字プレートからな
る根本がブレース本体19に少し入り込んで、この入り
込んだ部分を鉛製部材や高減衰ゴムなどの粘弾性部材や
弾性部材からなる弾性層31で被覆するようになってい
る。このようにすることにより、振動エネルギーを弾性
層31で吸収減衰されるので、芯材の動き変形を少なく
でき、全体として振動エネルギー吸収能力と耐久性を大
幅に改善することができる。以下に述べる実施の形態の
説明において、上述した実施の形態の構成と同じ構成に
は同じ符号を付与しその説明を省略する。
【0019】<実施の形態2>図10は本発明の実施の
形態2の空間骨組構造体の制振構造を示す平面図であ
る。制振構造Bは、骨組構造体1のそれぞれの縁の中央
に隣接する二つの上方四角平枠体5、5に縁側の上弦接
合部4を共通の起点にして、該4と対角側の上弦接合部
4に座屈拘束用制振部材14を取り付けている。
【0020】<実施の形態3>図11は本発明の実施の
形態3の空間骨組構造体の制振構造を示す平面図であ
る。制振構造Cは、骨組構造体1の対向する一対の縁の
中央に隣接する二つの上方四角平枠体5、5に縁側の上
弦接合部4を共通の起点にして、対角側の上弦接合部4
に座屈拘束用制振部材14を取り付け、各座屈拘束用制
振部材14の対角線上に延長するように該15と上弦接
合部4を介して連結された、座屈拘束用制振部材14よ
りも降伏点及び剛性の高い弾性部材33、33が取り付
けられている。延びた弾性部材33の先端同士はもう一
方の縁の中央に位置する上弦接合部4で接合している。
弾性部材33の接合構造は、座屈拘束用制振部材14や
弦材と同じボルト接合によるものである。
【0021】<実施の形態4>図12は本発明の実施の
形態4の空間骨組構造体の制振構造を示す平面図であ
る。骨組構造体1の制振構造Dは、該1の四隅の上方四
角平枠体5に、該5の骨組構造体1の中央向きの対角関
係にある上弦接合部4、4に両端を接合した座屈拘束用
制振部材14を取り付け、対角関係にある座屈拘束用制
振部材14,14を、空間構造体1の全体におよんでい
る地震力を該14,14に誘導するための、一本の弾性
部材34が架け渡され、該34,34は交差部分の連結
部35で連結されている。弾性部材33を連結して使用
するのもよい。弾性部材34は天井支持梁部材を兼ねる
ようにするなどもよい。
【0022】<実施の形態5>図13は本発明の実施の
形態5の空間骨組構造体の制振構造を示す平面図であ
る。四角錐骨組枠13を連続させて形成された平長方形
の骨組構造体40の制振構造Eは、空間骨組構造40の
対向する短手方向の各縁の中央に隣接する二つの上方四
角平枠体5、5に縁側の上弦接合部4を共通の起点にし
て、対角側の上弦接合部4に座屈拘束用制振部材14を
取り付け、各座屈拘束用制振部材14の対角線上に延長
するように該15と上弦接合部4を介して二本の弾性部
材33が連結されている。
【0023】<実施の形態6>図14は本発明の実施の
形態6の空間骨組構造体の制振構造を示す平面図であ
る。骨組構造体40の制振構造Fは、空間骨組構造40
の対向する長手方向の各縁の中央に隣接する二つの上方
四角平枠体5、5に縁側の上弦接合部4を共通の起点に
して、対角側の上弦接合部4に座屈拘束用制振部材14
を取り付け、各座屈拘束用制振部材14の対角線上に延
長するように該15と上弦接合部4を介して5本の弾性
部材33が連結されている。弾性部材33は対向する側
の弾性部材33と交わる上弦接合部4に接合される。
【0024】<実施の形態7>図15は本発明の実施の
形態7の空間骨組構造体の制振構造を示す斜視図、側面
図及び平面図である。アーチ(部分円形)形の骨組構造
体42の制振構造Gは、骨組構造体42のそれぞれの縁
の中央(頂上と裾)に隣接する二つの上方四角平枠体
5、5に縁側の上弦接合部4を共通の起点にして、該4
と対角側の上弦接合部4に座屈拘束用制振部材14を取
り付けている。骨組構造体42の場合、下弦材43、下
方四角平枠体44及び下方骨組平構造部45は、上弦材
2、上方四角平枠体5及び上方骨組平構造部6より短形
である。
【0025】<実施の形態8>図16は本発明の実施の
形態8の空間骨組構造体の制振構造を示す斜視図であ
る。骨組構造体42の制振構造Hは、骨組構造体42の
各縁角(4つの裾角)の上方四角平枠体5に縁側の上弦
接合部4と対角側の上弦接合部4に座屈拘束用制振部材
14を取り付け、該14を対角線上に延長するかのよう
に、上弦接合部4を介して弾性部材33が二本連結・接
合されている。
【0026】<実施の形態9>図17は本発明の実施の
形態9の空間骨組構造体の制振構造を示す斜視図及び平
面図である。切妻形の骨組構造体47の制振構造Jは、
骨組構造体47の各縁角(4つの裾角)の上方四角平枠
体5に縁側の上弦接合部4と対角側の上弦接合部4に座
屈拘束用制振部材14を取り付け、それぞれの座屈拘束
用制振部材14を対角線上に延長するかのように上弦接
合部4を介して、4つの上方四角平枠体5に跨り架かる
ように弾性部材48が設けられている。
【0027】<実施の形態10>図18は本発明の実施
の形態10の空間骨組構造体の制振構造を示す斜視図及
び平面図である。ドーム形の骨組構造体50の制振構造
Kは、骨組構造体50の裾縁を形成する4箇所の同間隔
にある4箇所の上弦接合部4を共通の起点にして、該4
と対角側の上弦接合部4(上方四角平枠体5の)に座屈
拘束用制振部材14を取り付け、それぞれの座屈拘束用
制振部材14を対角線上に延長するよかのように該14
の上弦接合部4を介して、いくつかの上方四角平枠体5
に跨り架かるように弾性部材51が設けられている。骨
組構造体50の場合、下弦材、下方四角平枠体、上弦
材、上方四角平枠体は内側に行くにしたがって短く小さ
くなり、平枠体の形状も略台形形状を有するものとなる
が、ここでは便宜上前述してきた符号を付与して説明し
ている。
【0028】<実施の形態11>図8は本発明の実施の
形態11の小屋組鉄骨構造の屋根(切妻形)の制振構造
を示す斜視図、図9は図8の制振部材の取付状態を示す
平面図である。制振構造は基本的には実施の形態9の制
振構造Jとおなじであり、より詳しくは四角錐骨組枠を
形成しないH鋼を主材とする四角平枠体54が横に連続
してなる骨組平枠構造部52のみの屋根骨組53であっ
ても、制振構造J同じような制振効果を得ることができ
る。ここでは、座屈拘束用制振部材49の取付接合はボ
ルト接合による。
【0029】<実施の形態12>図19及び図20は本
発明の実施の形態12の骨組構造体を支持する下部構造
への取付構造を示す部分平視図及び部分側視図である。
パイプ鋼管(H鋼材なども使用される)からなる上弦材
55と上弦材56を溶接して四角形の上方四角平枠体5
7を形成し、その上方四角枠体57(上方骨組平枠構造
部6が接合:図示せず)の対角に平板からなるピン接合
の枠体側接合部58、58を設け、この58、58にク
レビス59を有する座屈拘束用制振部材60が取り付け
られていて、いわゆるピン支持方式となっている。座屈
拘束用制振部材60は座屈拘束用制振部材14の補助接
合体21の第2の接合部をクレビス59とした補助接合
体69を使用しているものである。下弦材61が形成す
る下方四角平枠体62は下方骨組平枠構造部10(図示
せず)が接合されている。
【0030】上方四角枠体57の端は下部支持鋼材70
に載せ固定されてコンクリート製の下部構造63にアン
カーボルト64により固定され、ベースプレート65の
下方には下部構造63に埋め込まれたシアキー66が設
けられている。ピン支持方式の場合、支承部に作用する
地震荷重のうち、引張力又はせん断力はアンカーボルト
を介して下部構造に伝達される。その際、溶接部やボル
トの接合ディテールとしての信頼性、材料の安全率によ
る安全性の確保のほかに、フェイルセーフの設計を行う
のが望ましい。例えば、骨組構造体から下部構造に伝達
するせん断力をシアキーで100パーセント負担させ
る。アンカーボルトのせん断力を余力とするような二重
の安全性の確保である。その支承部にシアキーと一体型
とした鋳鋼ブロックを使用することでディテールの改善
を図ることができる。支承部に作用するせん断力は、シ
アキーを介して下部構造へ伝達されるフェイルセーフの
設計である。
【0031】<実施の形態13>図21及び図22は本
発明の実施の形態13の骨組構造体を支持する下部構造
への取付構造を示す部分平視図及び部分側視図である。
下部構造63の端角の上部に立設された十字形態のメイ
ン下部支持鋼材75の上部に屋根梁枠76が支持され、
メイン下部支持鋼材75の中途に円殻形態の上弦接合部
77が取付られ、上弦接合部77には上方骨組平枠構造
部6の端角を形成する上方四角平枠体5の上弦材2、2
と斜弦材12と座屈拘束用制振部材78が接合されてい
る。座屈拘束用制振部材78は、座屈拘束用制振部材1
4の補助接合体21の第2の接合部を十字プレートにボ
ルト透穴を設けた第2の接合部79とした補助接合体8
0を使用しているものである。枠体側は当然補助接合体
80に対応してプレートにボルト透し穴を設けた枠体側
接合部81となっている。下部支持鋼材82のベースプ
レート83は下部構造63にアンカーボルト64により
固定されているが、ベースプレート83と下部構造63
の間には移動抵抗を少なくするための線状突起86をい
くつか設けたステンレス板からなる滑り機構84が設け
られたローラー支持構造となっている。下部支持鋼材8
2による支持は主要箇所になり、その間の支持は該82
と同じような構成の小規模な下部支持鋼材85により支
持するようになっていて、滑り機構88はテフロン板と
なっている。
【0032】<実施の形態14>図23は本発明の実施
の形態14の制振構造の加速度応答例を示した骨組構造
体の斜視図及び加速度応答グラフである。平らな骨組構
造体92の一辺の中央である上弦接合部4を共通の接合
部とする座屈拘束用制振部材14、14が設けられてい
る。地震力93が水平力として加わった場合の、制振部
材無し(点線)、制振部材有り(実線)の場合の加速度
応答をグラフに示している。
【0033】<実施の形態15>図24は本発明の実施
の形態15の空間骨組構造体の制振構造を示す斜視図で
ある。四角平枠体46が連続してなる一層の骨組平枠構
造部101からなる単層トラス骨組構造体(骨組構造
体)100の制振構造Lは、四隅の四角平枠体46に、
該46の骨組構造体100の内向きの対角関係にある接
合部に両端を接合した座屈拘束用制振部材60を取り付
け、対角関係にある座屈拘束用制振部材60に、単層ト
ラス骨組構造体100の全体におよんでいる地震力を誘
導するための弾性部材34が座屈拘束用制振部材60を
延長したような形態で取り付けられている。
【0034】<実施の形態16>図25は本発明の実施
の形態16の空間骨組構造体の制振構造を示す斜視図で
ある。本図では見やすくするために上部層と下部層の線
の太さを変えてあるが他意はない。四角平枠体46が連
続してなる骨組平枠構造部101と同じ構成の上部骨組
平枠構造部105と下部骨組平枠構造部106を二層に
して、四角平枠46の角同士を垂直弦104で接合して
なる複層トラス骨組構造体(二層骨組構造体)103の
制振構造Mは、単層トラス骨組構造体(骨組構造体)1
00の制振構造Lとおなじ構成のものが、上部骨組平枠
構造部105に施してなるものである。当然上部、下部
のそれぞれの骨組平枠構造部に制振構造を施すのもよい
ことは言うまでもない。
【0035】<実施の形態17>図26は本発明の実施
の形態17の空間骨組構造体の制振構造を示す部分斜視
図、図27は図26の平面図である。本図では見やすく
するために上部層、下部層、斜弦材、弦接合部の線等の
種類を変えてあるが他意はない。二層骨組構造体108
は、四角平枠体46が角同士を上弦接合部4で接合し連
続してなる上部骨組平枠構造部6と、四角平枠体46の
各上弦材2(4本)の中央に対応する角が位置する四角
平枠体109(下弦材112により形成され、四角平枠
体46よりも小さい形態となる。)の角同士を下弦接合
部8で接合し連続してなる下部骨組平枠構造部110
と、一の下弦接合部8の垂直上部に位置する上弦材2の
両端の上弦接合部4、4とを斜弦材111で該一の下弦
接合部8に接合してなる構成となっている。二層骨組構
造体108の制振構造Nは、図12に示した制振構造D
と同じである。
【0036】<実施の形態18>図28は本発明の実施
の形態18の空間骨組構造体の制振構造を示す部分斜視
図である。本図では見やすくするために上部層、下部
層、斜弦材、弦接合部の線等の種類を変えてあるが他意
はない。二層骨組構造体115は、上部骨組平枠構造部
6と、四角平枠体46と同じ大きさの形態からなる四角
平枠体116を連続してなる下部骨組平枠構造部117
と、上下位置を同じにして配置された四角平枠体46と
四角平枠体116、四角平枠体46の同一線上の上弦接
合部4、4から対応する四角平枠体116の下弦材11
8の中央に斜弦材119、119が接合してなる構成と
なっている。二層骨組構造体108の制振構造Pは、図
12に示した制振構造Dと同じである。
【0037】<実施の形態19>図29は本発明の実施
の形態19の空間骨組構造体の制振構造を示す部分斜視
図であり、図30は同じく実施の形態19の説明図であ
る。本発明の実施の形態19は、丸棒材、パイプ材等の
下弦材122で形成された四角平枠体120を連続して
なる下部骨組平枠構造部と、横方向の下弦材122にの
み立設された束材125と、束材125の上部に接合さ
れた上弦材123と、上弦材に固着して縦方向に走る補
鋼材124からなっている。すなわち、本実施の形態1
9は、下部骨組平枠構造部は四角平枠体120を構成す
るが、上弦材123は四角平枠体を構成しない点が他の
実施の形態と異なる、変形二層トラス骨組構造体であ
る。補剛材124は、このような構成に対応して強度を
補強するために設けられている。本実施の形態19の制
振構造Qは、単層トラス骨組構造体100の制振構造L
に類似し、四隅の四角平枠体120に、骨組構造体の内
向きの対角関係にある接合部に両端を接合した座屈拘束
用制振部材121を取り付け、本構造体の全体におよぶ
地震力を誘導するための弾性部材が座屈拘束用制振部材
に取り付けられている。
【0038】
【発明の効果】上述した目的を達成するために本発明は
次に述べるようになっている。 <請求項1記載の発明の効果>骨組平枠構造部の構成単
位である適宜な四角平枠体(伏せ状態にある四角平枠
体)の対角関係にある弦接合部と弦接合部間に、水平荷
重に抵抗する特定部材を塑性化させて振動エネルギー吸
収を行う機能を有する制振部材を筋交い機能を有するよ
うに接合・取り付けたものである。すなわち、四角平枠
体に制振部材が筋交い(横筋交い)状態で接合されるの
で、横振動により四角平枠体が菱形に変形しないよう強
力に抵抗すると共に、その結果として制振部材に横振動
が誘導され・集中し、振動エネルギーを効率的に制振
(減衰)できるという効果を奏する。そして、その設置
場所を適切にすることにより横からの振動エネルギーを
空間構造体全体で効率よく制振する骨組構造体を現する
ものである。
【0039】<請求項2記載の発明の効果>請求項1記
載の発明効果に加えて、小屋組鉄骨構造の屋根に用いる
ことにより、最も大きな効果を得ることができるという
効果を奏する。
【0040】<請求項3記載の発明の効果>請求項1又
は2記載の発明の効果に加えて、対角線関係にある第1
の制振部材と第2の制振部材の間に、該制振部材に振動
エネルギーを誘導・集中させるための弾性部材を設ける
構造としたことにより、長く延ばした弾性部材に骨組構
造体の全体の振動エネルギーを誘導・伝達させて、その
振動エネルギーを少ない制振部材に集中させることがで
き、少ない制振部材による効率的な振動エネルギー吸収
構造を実現するという効果を奏する。また、制振部材の
設置数を少なくできると共に、制振部材の座屈状態を調
べるのが短時間に容易に行える、破損した制振部材の取
り替えも容易であるなど、メンテナンス性に優れた制振
構造を実現するものである。
【0041】<請求項4記載の発明の効果>請求項1又
は2記載の発明の効果に加えて、骨組平枠構造部の対角
線上関係にあり、且つ、全体の振動エネルギーが集中す
る部位にある四角平枠体に制振部材を取り付けるもので
あるので、制振部材の設置数を少なくできると共に、制
振部材の座屈状態を調べるのが短時間に容易に行える、
破損した制振部材の取り替えが容易であるなど、安価で
メンテナンス性に優れた制振構造を実現するという効果
を奏する。
【0042】<請求項5記載の発明の効果>請求項1又
は2記載の発明の発明の効果に加えて、骨組平枠構造部
の対角線上にあり、且つ、全体の振動エネルギーが集中
し易い部位にある四角平枠体の両方あるいはいずれか一
方に制振部材を取り付けると共に、この制振部材に振動
エネルギーを誘導・集中させるための弾性部材を該制振
部材と前記対角線上で接合設けてなるものであるので、
長く延ばした弾性部材に骨組構造体の全体の振動エネル
ギーを誘導・伝達させて、その振動エネルギーを少ない
制振部材に集中させることができ、少ない制振部材によ
るより効率的な振動エネルギー吸収構造を実現するとい
う効果を奏する。また、制振部材の設置数をより少なく
できると共に、制振部材の座屈状態を調べるのが短時間
に容易に行える、破損した制振部材の取り替えが容易で
あるなど、より安価でメンテナンス性に優れた制振構造
を実現するものである。
【0043】<請求項6記載の発明の効果>請求項3又
は5記載の発明の効果に加えて、弾性部材の弾性挙動に
より制振部材が弾性挙動及び塑性挙動するように、前記
弾性部材の降伏点応力が前記制振部材の降伏点応力より
も高い部材(一般的には高い鋼材)にしてなるものであ
るので、骨組構造体にかかる横振動エネルギーをより効
率的に制振部材に集中誘導・伝達できると共に制振部材
が弾性挙動と塑性挙動の双挙動機能を発揮させるという
効果を奏する。
【0044】<請求項7記載の発明の効果>請求項3、
5又は6記載の発明の効果と同じような効果を奏する。
【0045】<請求項8記載の発明の効果>請求項1、
2、3、4、5、6又は7記載の発明の効果に加えて、
制振部材が座屈拘束用制振部材であるので、その形態を
弦材と類似したものにできるので、空間構造体全体の意
匠(景観)に大きな影響をおよぼすことがなく、構造が
単純で多様な制振性能のものが製作容易であり、コスト
を安価にできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の空間骨組構造の制振構
造を示す側面図、平面図及び部分拡大斜視図。
【図2】本発明の実施の形態1の制振部材である座屈拘
束用制振部材の組立分解正面図、エネルギー吸収部(ブ
レース本体)の拡大断面図及び組立正面図。
【図3】本発明の実施の形態1の座屈拘束用制振部材の
部分拡大断面図。
【図4】本発明の実施の形態1の座屈拘束用制振部材の
構成と降伏耐力の関係図。
【図5】本発明の実施の形態1の座屈拘束用制振部材の
構成と降伏耐力の説明。
【図6】本発明の実施の形態1の座屈拘束用制振部材を
多数の上方四角平枠体に取付た状態を示す平面視図。
【図7】本発明の実施の形態1の座屈拘束用制振部材を
多数の上方四角平枠体に取付た状態を示す側面視図。
【図8】本発明の実施の形態11の小屋組鉄骨構造の屋
根(切妻形)の制振構造を示す斜視図。
【図9】図8の制振部材の取付状態を示す平面図。
【図10】本発明の実施の形態2の空間骨組構造体の制
振構造を示す平面図。
【図11】本発明の実施の形態3の空間骨組構造体の制
振構造を示す平面図。
【図12】本発明の実施の形態4の空間骨組構造体の制
振構造を示す平面図。
【図13】本発明の実施の形態5の空間骨組構造体の制
振構造を示す平面図。
【図14】本発明の実施の形態6の空間骨組構造体の制
振構造を示す平面図。
【図15】本発明の実施の形態7の空間骨組構造体の制
振構造を示す斜視図、側面図及び平面図。
【図16】本発明の実施の形態8の空間骨組構造体の制
振構造を示す斜視図。
【図17】本発明の実施の形態9の空間骨組構造体の制
振構造を示す斜視図及び平面図。
【図18】本発明の実施の形態10の空間骨組構造体の
制振構造を示す斜視図及び平面図。
【図19】本発明の実施の形態12の骨組構造体を支持
する下部構造への取付構造を示す部分平視図。
【図20】本発明の実施の形態12の骨組構造体を支持
する下部構造への取付構造を示す部分側視図。
【図21】本発明の実施の形態13の骨組構造体を支持
する下部構造への取付構造を示す部分平視図。
【図22】本発明の実施の形態13の骨組構造体を支持
する下部構造への取付構造を示す部分側視図。
【図23】本発明の実施の形態14の精神構造の加速度
応答例を示した骨組構造体の斜視図及び加速度応答グラ
フ。
【図24】本発明の実施の形態15の空間骨組構造体の
制振構造を示す斜視図。
【図25】本発明の実施の形態16の空間骨組構造体の
制振構造を示す斜視図。
【図26】本発明の実施の形態17の空間骨組構造体の
制振構造を示す部分斜視図。
【図27】図26の平面図。
【図28】本発明の実施の形態18の空間骨組構造体の
制振構造を示す部分斜視図。
【図29】本発明の実施の形態19の空間骨組構造体の
制振構造を示す部分斜視図。
【図30】本発明の実施の形態19の空間骨組構造体の
制振構造の説明図
【符号の説明】
A・・・・・制振構造 B・・・・・制振構造 C・・・・・制振構造 D・・・・・制振構造 E・・・・・制振構造 F・・・・・制振構造 G・・・・・制振構造 H・・・・・制振構造 J・・・・・制振構造 K・・・・・制振構造 L・・・・・制振構造 M・・・・・制振構造 N・・・・・制振構造 P・・・・・制振構造 Q・・・・・制振構造 1・・・・・骨組構造体 2・・・・・上弦材 3・・・・・ネジ孔穴 4・・・・・上弦接合部 5・・・・・上方四角平枠体 6・・・・・上方骨組平枠構造部 7・・・・・下弦材 8・・・・・下弦接合部 9・・・・・下方四角平枠体 10・・・・・下方骨組平枠構造部 12・・・・・斜弦材 13・・・・・四角錐骨組枠 14・・・・・座屈拘束用制振部材 15・・・・・被覆鋼管 16・・・・・コンクリート層 17・・・・・芯材 18・・・・・アンボンド材層 19・・・・・ブレース本体 20・・・・・ブレース本体側接合部 21・・・・・第1の接合部 22・・・・・第2の接合部 23・・・・・補助接合体 24・・・・・プレート 25・・・・・エンドコーン 26・・・・・スリット 29・・・・・接合ボルト 30・・・・・隅肉溶接 31・・・・・弾性層 33・・・・・弾性部材 34・・・・・弾性部材 35・・・・・連結部 40・・・・・骨組構造体 42・・・・・骨組構造体 43・・・・・下弦材 44・・・・・下方四角平枠体 45・・・・・下方骨組平構造部 46・・・・・四角平枠体 47・・・・・骨組構造体 48・・・・・弾性部材 49・・・・・座屈拘束用制振部材 50・・・・・骨組構造体 51・・・・・弾性部材 52・・・・・骨組平枠構造部 53・・・・・屋根骨組 54・・・・・四角平枠体 55・・・・・上弦材 56・・・・・上弦材 57・・・・・上方四角枠体 58・・・・・枠体側接合部 59・・・・・クレビス 60・・・・・座屈拘束用制振部材 61・・・・・下弦材 62・・・・・下方四角平枠体 63・・・・・下部構造 64・・・・・アンカーボルト 65・・・・・ベースプレート 66・・・・・シアキー 67・・・・・ピン 68・・・・・斜弦材 69・・・・・補助接合体 70・・・・・下部支持鋼材 75・・・・・メイン下部支持鋼材 76・・・・・屋根梁枠 77・・・・・上弦接合部 78・・・・・座屈拘束用制振部材 79・・・・・第2の接合部 80・・・・・補助接合体 81・・・・・枠体側接合部 82・・・・・下部支持鋼材 83・・・・・ベースプレート 84・・・・・滑り機構 85・・・・・下部支持鋼材 86・・・・・線状突起 88・・・・・滑り機構 89・・・・・上弦接合部 90・・・・・ベースプレート 92・・・・・骨組構造体 93・・・・・地震力 100・・・・・単層トラス骨組構造体 101・・・・・骨組平枠構造部 103・・・・・複層トラス骨組構造体 104・・・・・垂直弦 105・・・・・上部骨組平枠構造部 106・・・・・下部骨組平枠構造部 108・・・・・二層骨組構造体 109・・・・・四角平枠体 110・・・・・下部骨組平枠構造部 111・・・・・斜弦材 112・・・・・下弦材 115・・・・・二層骨組構造体 116・・・・・四角平枠体 117・・・・・下部骨組平枠構造部 118・・・・・下弦材 119・・・・・斜弦材 120・・・・・四角平枠体 121・・・・・座屈拘束用制振部材 122・・・・・下弦材 123・・・・・上弦材 124・・・・・補剛材 125・・・・・束材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 丸棒部材やパイプ材などの弦材を四角形
    に接合してなる四角形平枠体を、伏せ状態(水平伏せ、
    傾斜(勾配)伏せを含む。)で横方向に多数連続させて
    形成した骨組平枠構造部を有する空間骨組構造体の制振
    構造であって、 水平荷重に抵抗する特定部材を塑性化させて振動エネル
    ギー吸収を行う機能を有する制振部材を、前記四角平枠
    体の対角関係にある弦接合部間に筋交い機能を果たすよ
    うに取り付けることを特徴とする空間骨組構造体の制振
    構造。
  2. 【請求項2】 骨組構造体がパイプ材鋼材、L鋼材、C
    鋼材などの弦材を四角形に接合してなる四角平枠体を、
    伏せ状態(水平伏せ、傾斜(勾配)伏せを含む。)で横
    方向に多数連続させて形成した骨組平枠構造からなる小
    屋組鉄骨構造の屋根であることを特徴とする請求項1記
    載の空間骨組構造体の制振構造。
  3. 【請求項3】 第1の制振部材を設けた第1の四角形平
    枠体と第2の制振部材を設けた第2の四角形平枠体が対
    角関係にあり(骨組平枠構造部の形態によって直線対
    角、上下方向曲線対角、上下方向折れ線対角などがあ
    る。)且つその間に幾つかの四角形平枠体を有し、前記
    第1の制振部材と前記第2の制振部材の間に、該第1、
    第2の制振部材に振動エネルギーを誘導・集中させるた
    めの弾性部材を設けることを特徴とする請求項1又は2
    記載の空間骨組構造体の制振構造。
  4. 【請求項4】 骨組平枠構造部の対角線上関係(骨組平
    枠構造部の形態によって直線上対角、上下方向曲線上対
    角、上下方向折れ線上対角などがある。)にあり、且
    つ、全体の振動エネルギーが集中する部位にある第1の
    四角形平枠体と第2の四角形平枠体に、長手方向を向か
    い合わせるように制振部材を取り付けるようにすること
    を特徴とする請求項1又は2記載の空間骨組構造体の制
    振構造。
  5. 【請求項5】 骨組平枠構造部の対角線上(骨組平枠構
    造部の形態によって直線上対角、上下方向曲線上対角、
    上下方向折れ線上対角などがある。)にあり、且つ、全
    体の振動エネルギーが集中し易い部位の両方あるいはい
    ずれか一方に制振部材を取り付けると共に、この制振部
    材に振動エネルギーを誘導・集中させるための弾性部材
    を該制振部材と前記対角線上で接合することを特徴とす
    る請求項1又は2記載の空間骨組構造体の制振構造。
  6. 【請求項6】 弾性部材の弾性挙動により制振部材が弾
    性挙動及び塑性挙動するように、前記弾性部材の降伏点
    応力が前記制振部材の降伏点応力よりも高い部材(一般
    的には降伏点応力が高い鋼材。)にすることを特徴とす
    る請求項3又は5記載の空間骨組構造体の制振構造。
  7. 【請求項7】 骨組構造体を支持するピン支承部の近傍
    に制振部材あるいは弾性部材を設けることを特徴とする
    請求項3、5又は6記載の空間骨組構造体の制振構造。
  8. 【請求項8】 制振部材が、鋼管で被覆したコンクリー
    ト層等の拘束材で鋼製の芯材が座屈拘束され、前記芯材
    と前記コンクリート層の間に適切な厚さのアンボンド材
    層を有するブレース本体(エネルギー吸収部)と、この
    ブレース本体から露出して前記芯材の両端に設けられた
    ブレース側接合部とからなる座屈拘束用制振部材である
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7
    記載の空間骨組構造体の制振構造。
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