JP2000204788A - 鋼製制震ダンパ―および鋼製制震ダンパ―による制震装置 - Google Patents
鋼製制震ダンパ―および鋼製制震ダンパ―による制震装置Info
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- JP2000204788A JP2000204788A JP11001902A JP190299A JP2000204788A JP 2000204788 A JP2000204788 A JP 2000204788A JP 11001902 A JP11001902 A JP 11001902A JP 190299 A JP190299 A JP 190299A JP 2000204788 A JP2000204788 A JP 2000204788A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】構造物の主要骨組みに組み込まれる制震ダンパ
ーにおいて、設置に要するスペースが小さく、居室内に
突出させることなく主要骨組みに組み込むことができ、
かつ安定した履歴特性を有する制震ダンパーを安価に提
供でき、大地震等による大変形後は、簡単に取り替える
ことができるようにする。 【解決手段】ウェブ2の材軸方向の一端側を複数個の開
口部8による塑性変形部2aとし、他端側を変形吸収部
2bを介して取付部2cとし、塑性変形部2a・取付部
2cに外側フランジ3を設け、塑性変形部2aに内側フ
ランジ4を設けてなる鋼製制震ダンパー1を内側フラン
ジ4、4が鉄骨柱と鉄骨梁の接合部近傍における梁ウェ
ブを挟み込むように2組配設し、内側フランジを梁ウェ
ブに添接してボルトで固定し、2組の鋼製制震ダンパー
の取付部2c、2cおよび外側フランジ3を取付ブラケ
ットを介して鉄骨柱に固定する。
ーにおいて、設置に要するスペースが小さく、居室内に
突出させることなく主要骨組みに組み込むことができ、
かつ安定した履歴特性を有する制震ダンパーを安価に提
供でき、大地震等による大変形後は、簡単に取り替える
ことができるようにする。 【解決手段】ウェブ2の材軸方向の一端側を複数個の開
口部8による塑性変形部2aとし、他端側を変形吸収部
2bを介して取付部2cとし、塑性変形部2a・取付部
2cに外側フランジ3を設け、塑性変形部2aに内側フ
ランジ4を設けてなる鋼製制震ダンパー1を内側フラン
ジ4、4が鉄骨柱と鉄骨梁の接合部近傍における梁ウェ
ブを挟み込むように2組配設し、内側フランジを梁ウェ
ブに添接してボルトで固定し、2組の鋼製制震ダンパー
の取付部2c、2cおよび外側フランジ3を取付ブラケ
ットを介して鉄骨柱に固定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造物の主要骨組
みに組み込まれ、大きな層間変形が生じた際に塑性変形
することで振動エネルギーを吸収し、主要骨組みの揺れ
を減衰させる鋼製制震ダンパーおよび鋼製制震ダンパー
による制震装置に関するものである。
みに組み込まれ、大きな層間変形が生じた際に塑性変形
することで振動エネルギーを吸収し、主要骨組みの揺れ
を減衰させる鋼製制震ダンパーおよび鋼製制震ダンパー
による制震装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、構造物は耐震設計法に基づき設計
されてきた。耐震設計法では、頻繁に発生する中地震に
対しては構造体の各部を弾性範囲で挙動させ、数十年に
一度の大地震に対しては構造体のある程度の塑性化を許
容している。即ち、人命保護を最優先し、構造体の崩壊
や圧壊を防止することを目的とし、大地震によるある程
度の被害は仕方ないとされている。しかし、このような
構造物が一度、大地震に見舞われた場合、構造物に大き
な塑性変形が残り、修復に莫大な費用がかかり、継続使
用は困難な状態になりかねない。
されてきた。耐震設計法では、頻繁に発生する中地震に
対しては構造体の各部を弾性範囲で挙動させ、数十年に
一度の大地震に対しては構造体のある程度の塑性化を許
容している。即ち、人命保護を最優先し、構造体の崩壊
や圧壊を防止することを目的とし、大地震によるある程
度の被害は仕方ないとされている。しかし、このような
構造物が一度、大地震に見舞われた場合、構造物に大き
な塑性変形が残り、修復に莫大な費用がかかり、継続使
用は困難な状態になりかねない。
【0003】これに対し、近年、特に阪神大震災以降、
大地震後も主要構造材は損傷させないといった要求が強
くなった。これに答える方法として、地震の被害をある
鋼部材に集中させ、その部材の塑性変形を積極的に利用
し、その履歴減衰で構造物の地震時応答を低減させる試
みが増えている。
大地震後も主要構造材は損傷させないといった要求が強
くなった。これに答える方法として、地震の被害をある
鋼部材に集中させ、その部材の塑性変形を積極的に利用
し、その履歴減衰で構造物の地震時応答を低減させる試
みが増えている。
【0004】一つの方法として、鋼板を軸降伏させるブ
レース型の制震ダンパーがある。例えば、特開平6−5
7820号では、構面内に斜めに配設される座屈拘束ブ
レースの心材に極低降伏点鋼を、柱材と梁材には高降伏
点鋼を用い、地震エネルギーをブレースに集中させるこ
とで、主要骨組みの柱および梁の塑性化を防止してい
る。
レース型の制震ダンパーがある。例えば、特開平6−5
7820号では、構面内に斜めに配設される座屈拘束ブ
レースの心材に極低降伏点鋼を、柱材と梁材には高降伏
点鋼を用い、地震エネルギーをブレースに集中させるこ
とで、主要骨組みの柱および梁の塑性化を防止してい
る。
【0005】また、鋼板を曲げせん断降伏させる制震ダ
ンパーを用いる方法もある。例えば、特開平7−158
315号では、スリットを設けた鋼板を、構面内に設置
された壁と梁(あるいは柱)との間に配置している。こ
の場合も、地震エネルギーはスリットを設けた鋼板に集
中し、制震効果が発揮される。
ンパーを用いる方法もある。例えば、特開平7−158
315号では、スリットを設けた鋼板を、構面内に設置
された壁と梁(あるいは柱)との間に配置している。こ
の場合も、地震エネルギーはスリットを設けた鋼板に集
中し、制震効果が発揮される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記2つの方法は、い
ずれも、地震の際、構造物の振動を減少させ、構造物自
体に大きな塑性変形を発生させない効果を発揮すること
が予想される。しかしながら、上記の方法では、ダンパ
ーおよびダンパーを固定するための壁や鋼部材が、柱と
梁で囲まれた構面内で大きな面積を占有するため、居室
内にダンパーが大きく突出したり、窓やドアなどの開口
部が設けられなかったり、プランニング面での自由度が
大きく制約されるという問題点がある。
ずれも、地震の際、構造物の振動を減少させ、構造物自
体に大きな塑性変形を発生させない効果を発揮すること
が予想される。しかしながら、上記の方法では、ダンパ
ーおよびダンパーを固定するための壁や鋼部材が、柱と
梁で囲まれた構面内で大きな面積を占有するため、居室
内にダンパーが大きく突出したり、窓やドアなどの開口
部が設けられなかったり、プランニング面での自由度が
大きく制約されるという問題点がある。
【0007】本発明は、前述のような問題点を解消すべ
くなされたもので、その目的は、設置に要するスペース
が小さく、居室内に突出させることなく主要骨組みに組
み込むことができ、かつ安定した履歴特性を有する制震
ダンパーを安価に提供することができ、さらに大地震等
による大変形後は、簡単に取り替えることが可能で、経
済的に負担の小さい鋼製制震ダンパーおよび鋼製制震ダ
ンパーによる制震装置を提供することにある。
くなされたもので、その目的は、設置に要するスペース
が小さく、居室内に突出させることなく主要骨組みに組
み込むことができ、かつ安定した履歴特性を有する制震
ダンパーを安価に提供することができ、さらに大地震等
による大変形後は、簡単に取り替えることが可能で、経
済的に負担の小さい鋼製制震ダンパーおよび鋼製制震ダ
ンパーによる制震装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明鋼製制震ダンパー
は、ウェブと平行フランジから構成され、ウェブの材軸
方向の一端側を複数個の開口部による塑性変形部とし、
他端側を変形吸収部を介して取付部とし、塑性変形部お
よび取付部に外側フランジを設け、塑性変形部に内側フ
ランジを設けたことを特徴とする(請求項1)。
は、ウェブと平行フランジから構成され、ウェブの材軸
方向の一端側を複数個の開口部による塑性変形部とし、
他端側を変形吸収部を介して取付部とし、塑性変形部お
よび取付部に外側フランジを設け、塑性変形部に内側フ
ランジを設けたことを特徴とする(請求項1)。
【0009】本発明の鋼製制震ダンパーによる制震装置
は、請求項1に記載の鋼製制震ダンパーをその内側フラ
ンジが構造物の鉄骨柱と鉄骨梁の接合部近傍における鉄
骨梁のウェブを挟み込むように2組配設し、前記内側フ
ランジを鉄骨梁のウェブに添接して固定し、2組の鋼製
制震ダンパーの取付部および外側フランジを取付ブラケ
ットを介して鉄骨柱に固定したことを特徴とする(請求
項2)。一対の内側フランジと梁ウェブはボルト・ナッ
トで締結し、取付部および外側フランジと取付ブラケッ
トは継手板を介してボルト・ナットで締結するのが好ま
しい。
は、請求項1に記載の鋼製制震ダンパーをその内側フラ
ンジが構造物の鉄骨柱と鉄骨梁の接合部近傍における鉄
骨梁のウェブを挟み込むように2組配設し、前記内側フ
ランジを鉄骨梁のウェブに添接して固定し、2組の鋼製
制震ダンパーの取付部および外側フランジを取付ブラケ
ットを介して鉄骨柱に固定したことを特徴とする(請求
項2)。一対の内側フランジと梁ウェブはボルト・ナッ
トで締結し、取付部および外側フランジと取付ブラケッ
トは継手板を介してボルト・ナットで締結するのが好ま
しい。
【0010】以上のような構成において、鋼製制震ダン
パーに軸方向変位が生じると、開口部を設けたウェブの
塑性変形部に曲げせん断変形が生じ、地震エネルギーが
吸収され、主要骨組みの柱・梁の塑性化が防止される。
鋼製制震ダンパーはその内側フランジが梁ウェブを挟み
込むように取付けられるため、ダンパー本体の殆どが梁
の断面せいの中に納まり、構面内へのダンパーの突出量
が著しく減少し、開口部を完全に確保することができ
る。また、鋼製制震ダンパーは他の部材にボルト接合す
ることが可能であるため、被災後の取り替えも簡単とな
る。
パーに軸方向変位が生じると、開口部を設けたウェブの
塑性変形部に曲げせん断変形が生じ、地震エネルギーが
吸収され、主要骨組みの柱・梁の塑性化が防止される。
鋼製制震ダンパーはその内側フランジが梁ウェブを挟み
込むように取付けられるため、ダンパー本体の殆どが梁
の断面せいの中に納まり、構面内へのダンパーの突出量
が著しく減少し、開口部を完全に確保することができ
る。また、鋼製制震ダンパーは他の部材にボルト接合す
ることが可能であるため、被災後の取り替えも簡単とな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施の形
態に基づいて説明する。図1は、本発明の鋼製制震ダン
パーの1例を示したものであり、図2は本発明の鋼製制
震ダンパーの主要骨組みへの取付状態の1例を示したも
のである。
態に基づいて説明する。図1は、本発明の鋼製制震ダン
パーの1例を示したものであり、図2は本発明の鋼製制
震ダンパーの主要骨組みへの取付状態の1例を示したも
のである。
【0012】図1において、本発明の鋼製制震ダンパー
1は、ウェブ2と平行フランジ3、4からなり、ウェブ
2の材軸方向の一端側を塑性変形部2aとし、他端側を
変形吸収部2bを介して取付部2cとし、取付状態で外
側に位置するフランジ3を塑性変形部2aから取付部2
cまで設け、取付状態で内側に位置するフランジ4を塑
性変形部2aに設けて構成される。
1は、ウェブ2と平行フランジ3、4からなり、ウェブ
2の材軸方向の一端側を塑性変形部2aとし、他端側を
変形吸収部2bを介して取付部2cとし、取付状態で外
側に位置するフランジ3を塑性変形部2aから取付部2
cまで設け、取付状態で内側に位置するフランジ4を塑
性変形部2aに設けて構成される。
【0013】このような鋼製制震ダンパー1を、図1、
図2に示すように、2組用いて対向配置し、一対の内側
フランジ4、4で鉄骨梁AのウェブA1 を挟み込み、内
側フランジ4、4をボルト・ナットで梁ウェブA1 に固
定し、鉄骨柱BのフランジB 2 に取付けたH形鋼からな
る取付ブラケット5に外側フランジ3、3および取付部
2cの端部を継手板6、7を介してボルト・ナットで固
定することにより、鋼製制震ダンパーによる制震装置が
構成される。
図2に示すように、2組用いて対向配置し、一対の内側
フランジ4、4で鉄骨梁AのウェブA1 を挟み込み、内
側フランジ4、4をボルト・ナットで梁ウェブA1 に固
定し、鉄骨柱BのフランジB 2 に取付けたH形鋼からな
る取付ブラケット5に外側フランジ3、3および取付部
2cの端部を継手板6、7を介してボルト・ナットで固
定することにより、鋼製制震ダンパーによる制震装置が
構成される。
【0014】塑性変形部2aは、材軸方向に間隔をおい
て開口部8を複数設けて構成され、ダンパーに軸方向変
位が生じると、塑性変形部2aに曲げせん断変形が生
じ、地震エネルギーを吸収する。他の部分(フランジ3
・4)および他の部材(取付ブラケット5、鉄骨梁A、
鉄骨柱B)は弾性範囲内に留まる。
て開口部8を複数設けて構成され、ダンパーに軸方向変
位が生じると、塑性変形部2aに曲げせん断変形が生
じ、地震エネルギーを吸収する。他の部分(フランジ3
・4)および他の部材(取付ブラケット5、鉄骨梁A、
鉄骨柱B)は弾性範囲内に留まる。
【0015】塑性変形部2aを有するウェブ2に使用す
る鋼種は普通鋼でもよいが、塑性変形部2aが主要骨組
みよりも先に降伏して地震エネルギーを吸収するために
は、極低降伏点鋼の使用が好ましい。また、このウェブ
2の製作方法としては、鋼板に孔明け加工をして複数個
の開口部8等を設ける以外に、鋳造で一体成形すること
も可能である。開口部8の形状は、図示例では矩形(長
円形)であるが、塑性変形部が効率良くエネルギー吸収
を行えるのであれば、円形、台形、菱形、三角形等、い
かなる形状でもよい。
る鋼種は普通鋼でもよいが、塑性変形部2aが主要骨組
みよりも先に降伏して地震エネルギーを吸収するために
は、極低降伏点鋼の使用が好ましい。また、このウェブ
2の製作方法としては、鋼板に孔明け加工をして複数個
の開口部8等を設ける以外に、鋳造で一体成形すること
も可能である。開口部8の形状は、図示例では矩形(長
円形)であるが、塑性変形部が効率良くエネルギー吸収
を行えるのであれば、円形、台形、菱形、三角形等、い
かなる形状でもよい。
【0016】内側フランジ4にはボルト孔9が穿設さ
れ、外側フランジ3の柱側端部および取付部2Cにはボ
ルト孔10を穿設されており、ウェブ2に外側フランジ
3および内側フランジ4を溶接等で接合する。ウェブ2
の取付部2cの形状および外側フランジ3の柱側端部の
形状は、一対の内側フランジ4、4で梁ウェブA1 を挟
持したとき、H形鋼の取付ブラケット5の断面形状と一
致するような形状とする。また、外側フランジ3の梁側
端部を狭幅に、内側フランジ4を幅広に形成すること
で、ボルト締結を容易に行えるようにする。
れ、外側フランジ3の柱側端部および取付部2Cにはボ
ルト孔10を穿設されており、ウェブ2に外側フランジ
3および内側フランジ4を溶接等で接合する。ウェブ2
の取付部2cの形状および外側フランジ3の柱側端部の
形状は、一対の内側フランジ4、4で梁ウェブA1 を挟
持したとき、H形鋼の取付ブラケット5の断面形状と一
致するような形状とする。また、外側フランジ3の梁側
端部を狭幅に、内側フランジ4を幅広に形成すること
で、ボルト締結を容易に行えるようにする。
【0017】以上のような2組の鋼製制震ダンパー1、
1を、図2に示すように、柱梁接合部における天井Cの
上(裏)に梁中央に向かって上り勾配の傾斜角で取付け
る。図2の例では、鉄骨梁Aの接合端部における下部を
切り欠き、この切欠部にウェブ2の取付部2cおよび取
付ブラケット5を配置できるようにする。なお、取付角
等によっては、鉄骨梁Aに切り欠きを設けなくても、設
置は可能である。鉄骨梁Aには、補強のため、必要に応
じてスチフナー11を設ける。取付ブラケット5の基部
は柱フランジB2 に溶接等で固定する。
1を、図2に示すように、柱梁接合部における天井Cの
上(裏)に梁中央に向かって上り勾配の傾斜角で取付け
る。図2の例では、鉄骨梁Aの接合端部における下部を
切り欠き、この切欠部にウェブ2の取付部2cおよび取
付ブラケット5を配置できるようにする。なお、取付角
等によっては、鉄骨梁Aに切り欠きを設けなくても、設
置は可能である。鉄骨梁Aには、補強のため、必要に応
じてスチフナー11を設ける。取付ブラケット5の基部
は柱フランジB2 に溶接等で固定する。
【0018】梁ウェブA1 と一対の内側フランジ4、4
をボルト・ナットで締結し、取付ブラケット5と外側フ
ランジ3、3および取付部2cに継手板6、7を添接し
ボルト・ナットで締結すれば、取付けが完了する。鋼製
制震ダンパー1、1、取付ブラケット5等からなる制震
装置は殆どが鉄骨梁Aの断面内に納まり、構面の面内方
向および面外方向に突出することがない。特に、構面内
への制震装置の突出が従来と比べて著しく減少し、開口
部を完全に確保することができる。また、大地震等によ
る大変形後は、変形した鋼製制震ダンパー1、1を簡単
に取外すことができ、また新たな鋼製制震ダンパー1、
1を簡単に取付けることができる。
をボルト・ナットで締結し、取付ブラケット5と外側フ
ランジ3、3および取付部2cに継手板6、7を添接し
ボルト・ナットで締結すれば、取付けが完了する。鋼製
制震ダンパー1、1、取付ブラケット5等からなる制震
装置は殆どが鉄骨梁Aの断面内に納まり、構面の面内方
向および面外方向に突出することがない。特に、構面内
への制震装置の突出が従来と比べて著しく減少し、開口
部を完全に確保することができる。また、大地震等によ
る大変形後は、変形した鋼製制震ダンパー1、1を簡単
に取外すことができ、また新たな鋼製制震ダンパー1、
1を簡単に取付けることができる。
【0019】
【実施例】図3は、本発明の2組鋼製制震ダンパー1、
1による制震装置の主要骨組みへの設置状況を示したも
のである。被災後の交換を考え、図3(a) に示すよう
に、上階の梁下への取付けが基本となるが、図3(b) に
示すように、当該階の梁上に設置してもよい。いずれ
も、天井Cの内側、あるいは床コンクリートDの内部・
下側に納まり、プランニング制約は一切生じない。
1による制震装置の主要骨組みへの設置状況を示したも
のである。被災後の交換を考え、図3(a) に示すよう
に、上階の梁下への取付けが基本となるが、図3(b) に
示すように、当該階の梁上に設置してもよい。いずれ
も、天井Cの内側、あるいは床コンクリートDの内部・
下側に納まり、プランニング制約は一切生じない。
【0020】図4は、従来のダンパーの設置状況を示す
図である。主要骨組みの構面内部に大きく突出した制震
デバイス本体(ブレース型制震ダンパー)40、あるい
は制震デバイス(鋼板ダンパー)41を取付けるための
壁50や間柱51がプランニングを大きく制約してお
り、窓やドアを自由に設けられなかったり、居室空間が
分断されてしまったりする。
図である。主要骨組みの構面内部に大きく突出した制震
デバイス本体(ブレース型制震ダンパー)40、あるい
は制震デバイス(鋼板ダンパー)41を取付けるための
壁50や間柱51がプランニングを大きく制約してお
り、窓やドアを自由に設けられなかったり、居室空間が
分断されてしまったりする。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上のような構成からなるの
で、次のような効果を奏することができる。
で、次のような効果を奏することができる。
【0022】(1) 鋼製制震ダンパーの殆どを主要骨組み
を構成する梁の断面せいの中に納めることができ、構面
内へのダンパーの突出量を最小限に抑えることができ
る。これにより、窓やドアなどの開口を自由に設けるこ
とができ、また居室空間が分断されるのを防止すること
ができる。
を構成する梁の断面せいの中に納めることができ、構面
内へのダンパーの突出量を最小限に抑えることができ
る。これにより、窓やドアなどの開口を自由に設けるこ
とができ、また居室空間が分断されるのを防止すること
ができる。
【0023】(2) 鋼製制震ダンパーをボルト接合により
他の部材に接合可能であり、大地震を受けて鋼板が塑性
し継続使用できない場合には、本ダンパーのみを簡単に
交換することができ、経済的な負担を少なくすることが
できる。
他の部材に接合可能であり、大地震を受けて鋼板が塑性
し継続使用できない場合には、本ダンパーのみを簡単に
交換することができ、経済的な負担を少なくすることが
できる。
【0024】(3) 鋼製制震ダンパーは、塑性変形部を有
するウェブと外側フランジおよび内側フランジにより構
成されるため、小型・軽量で安価なダンパーが得られ
る。 (4) 鋼製制震ダンパーの塑性変形部は、開口部の塑性変
形で地震エネルギーを吸収するため、溶接による材質劣
化の影響もなく、低サイクル疲労特性に優れた紡錘型の
安定した履歴曲線が得られ、大きな減衰エネルギーを期
待できる。また、開口部の個数、大きさ、あるいは配置
を変化させることにより、任意の耐力・剛性を得ること
ができ、設計の自由度が増す。
するウェブと外側フランジおよび内側フランジにより構
成されるため、小型・軽量で安価なダンパーが得られ
る。 (4) 鋼製制震ダンパーの塑性変形部は、開口部の塑性変
形で地震エネルギーを吸収するため、溶接による材質劣
化の影響もなく、低サイクル疲労特性に優れた紡錘型の
安定した履歴曲線が得られ、大きな減衰エネルギーを期
待できる。また、開口部の個数、大きさ、あるいは配置
を変化させることにより、任意の耐力・剛性を得ること
ができ、設計の自由度が増す。
【図1】本発明の鋼製制震ダンパーの1例であり、(a)
は正面図、(b) は平面図、(c)は断面図である。
は正面図、(b) は平面図、(c)は断面図である。
【図2】本発明の鋼製制震ダンパーの主要骨組みへの取
付状態の1例を示す正面図である。
付状態の1例を示す正面図である。
【図3】本発明の鋼製制震ダンパーの実施例を示す正面
図である。
図である。
【図4】従来の制震ダンパーの取付状態を示す正面図で
ある。
ある。
A……鉄骨梁、A1 …梁ウェブ、A2 …梁フランジ B……鉄骨柱、B1 …柱ウェブ、B2 …柱フランジ 1……鋼製制震ダンパー 2……ウェブ 2a…塑性変形部 2b…変形吸収部 2c…取付部 3……外側フランジ 4……内側フランジ 5……取付ブラケット 6……継手板 7……継手板 8……開口部 9……ボルト孔 10……ボルト孔 11……スチフナー
フロントページの続き (72)発明者 久保田 一男 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DG01 FA01 FA02 FA14 KA09 LA01 PA01
Claims (2)
- 【請求項1】 ウェブと平行フランジから構成され、ウ
ェブの材軸方向の一端側を複数個の開口部による塑性変
形部とし、他端側を変形吸収部を介して取付部とし、塑
性変形部および取付部に外側フランジを設け、塑性変形
部に内側フランジを設けたことを特徴とする鋼製制震ダ
ンパー。 - 【請求項2】 請求項1に記載の鋼製制震ダンパーをそ
の内側フランジが構造物の鉄骨柱と鉄骨梁の接合部近傍
における鉄骨梁のウェブを挟み込むように2組配設し、
前記内側フランジを鉄骨梁のウェブに添接して固定し、
2組の鋼製制震ダンパーの取付部および外側フランジを
取付ブラケットを介して鉄骨柱に固定したことを特徴と
する鋼製制震ダンパーによる制震装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11001902A JP2000204788A (ja) | 1999-01-07 | 1999-01-07 | 鋼製制震ダンパ―および鋼製制震ダンパ―による制震装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11001902A JP2000204788A (ja) | 1999-01-07 | 1999-01-07 | 鋼製制震ダンパ―および鋼製制震ダンパ―による制震装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000204788A true JP2000204788A (ja) | 2000-07-25 |
Family
ID=11514519
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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