JP2738646B2 - 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構造 - Google Patents
鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構造Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄筋コンクリート柱と鉄
骨梁との接合部構造に関するものである。
骨梁との接合部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄骨梁が鉄筋コンクリート柱内を貫通し
て接合された鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構
造において、パネルゾーンの補強は図5及び図6に示す
ような方法で行なわれていた。
て接合された鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構
造において、パネルゾーンの補強は図5及び図6に示す
ような方法で行なわれていた。
【0003】図5に示す方法は鉄筋コンクリート柱1と
鉄骨梁2の接合部を囲む塞ぎ板3や鉄骨梁2のウエブ2
aにプレート4を溶接したものであり、図6に示す方法
は鉄筋コンクリート柱1と鉄骨梁2の接合部の上下をバ
ンドプレート5で補強したものである。
鉄骨梁2の接合部を囲む塞ぎ板3や鉄骨梁2のウエブ2
aにプレート4を溶接したものであり、図6に示す方法
は鉄筋コンクリート柱1と鉄骨梁2の接合部の上下をバ
ンドプレート5で補強したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記のような鉄
筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合部構造は、せん断補強
筋のみでは地震力等で外力が作用した時に十分な変形性
能を発揮させることができず建物の安全性を確保するこ
とができないという問題があった。
筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合部構造は、せん断補強
筋のみでは地震力等で外力が作用した時に十分な変形性
能を発揮させることができず建物の安全性を確保するこ
とができないという問題があった。
【0005】本発明は上記のような問題に鑑みてなされ
たものであり、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部
構造が地震等の外力を受けたときに破壊しないようにす
ることを目的としている。
たものであり、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部
構造が地震等の外力を受けたときに破壊しないようにす
ることを目的としている。
【0006】
【課題を達成するための手段】以上の課題を達成するた
めの本発明の鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構
造は、鉄骨梁が交差して一体形成され、その交差部が鉄
筋コンクリート柱内に配設して接合された鉄筋コンクリ
ート柱と鉄骨梁との接合部構造において、支圧補強板を
前記鉄筋コンクリート柱の外周面が位置する鉄骨梁の上
下フランジの両側面に外方向へ張り出して設け、これら
上下の支圧補強板間と上下のフランジ間とにわたってエ
ンドプレートを設けたことを特徴とする構成とすること
である。
めの本発明の鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構
造は、鉄骨梁が交差して一体形成され、その交差部が鉄
筋コンクリート柱内に配設して接合された鉄筋コンクリ
ート柱と鉄骨梁との接合部構造において、支圧補強板を
前記鉄筋コンクリート柱の外周面が位置する鉄骨梁の上
下フランジの両側面に外方向へ張り出して設け、これら
上下の支圧補強板間と上下のフランジ間とにわたってエ
ンドプレートを設けたことを特徴とする構成とすること
である。
【0007】
【作用】上記構成による接合部が地震等の外力を受けた
場合、鉄骨梁の上下フランジ両側面に設けた補強板によ
る支圧面積の増大は、鉄骨梁のせん断力によって鉄筋コ
ンクリート柱に生ずる支圧力を拡散して鉄筋コンクリー
ト柱の圧縮破壊を抑制することができる。また、上下の
支圧補強板間と上下のフランジ間とにわたって設けたエ
ンドプレートは接合部に働くせん断力に対する抵抗力を
向上させることができる。
場合、鉄骨梁の上下フランジ両側面に設けた補強板によ
る支圧面積の増大は、鉄骨梁のせん断力によって鉄筋コ
ンクリート柱に生ずる支圧力を拡散して鉄筋コンクリー
ト柱の圧縮破壊を抑制することができる。また、上下の
支圧補強板間と上下のフランジ間とにわたって設けたエ
ンドプレートは接合部に働くせん断力に対する抵抗力を
向上させることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁
との接合部構造の一実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。図1は鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構
造の斜視図、図2は同平面図、図3は同正面図である。
との接合部構造の一実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。図1は鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構
造の斜視図、図2は同平面図、図3は同正面図である。
【0009】鉄筋コンクリート柱10と鉄骨梁20との
接合部構造Aは、主方向梁21に直交梁22が交差して
鉄骨梁20が一体形成され、この交差部30が鉄筋コン
クリート柱10内に設置された梁貫通形の構造である。
接合部構造Aは、主方向梁21に直交梁22が交差して
鉄骨梁20が一体形成され、この交差部30が鉄筋コン
クリート柱10内に設置された梁貫通形の構造である。
【0010】この鉄骨梁20における鉄筋コンクリート
柱10の外周面が位置する上下フランジ21a、22a
の両側面には平面三角形状の支圧補強板40が溶接され
ている。
柱10の外周面が位置する上下フランジ21a、22a
の両側面には平面三角形状の支圧補強板40が溶接され
ている。
【0011】この支圧補強板40は外方向及び鉄筋コン
クリート柱10側へ張り出して取り付けることにより、
鉄骨梁20が外力により曲げを受けたときに接合部のコ
ンクリートへの支圧力を拡散させる。したがって、この
支圧力の拡散により圧縮破壊の発生を抑制して接合部架
構における変形性能の向上を図ることができる。
クリート柱10側へ張り出して取り付けることにより、
鉄骨梁20が外力により曲げを受けたときに接合部のコ
ンクリートへの支圧力を拡散させる。したがって、この
支圧力の拡散により圧縮破壊の発生を抑制して接合部架
構における変形性能の向上を図ることができる。
【0012】なお、この支圧補強板40は本実施例にお
いては平面三角形状としたが、この形状に限定されるも
のではなく任意の形状を選択することができる。
いては平面三角形状としたが、この形状に限定されるも
のではなく任意の形状を選択することができる。
【0013】また、鉄筋コンクリート柱10の外周面に
おける上下のフランジ21a、22a間にはエンドプレ
ート41が溶接され、これが前記支圧補強板40まで延
設されている。これは支圧補強板40に合わせて広げる
ことにより接合部に働くせん断力に対する抵抗力を向上
させるものである。
おける上下のフランジ21a、22a間にはエンドプレ
ート41が溶接され、これが前記支圧補強板40まで延
設されている。これは支圧補強板40に合わせて広げる
ことにより接合部に働くせん断力に対する抵抗力を向上
させるものである。
【0014】また前記エンドプレート41内側の鉄筋コ
ンクリート柱10内には帯筋11が配筋され、この帯筋
11内側に沿って柱主筋12が配筋されている。そし
て、この接合部及び鉄筋コンクリート柱10の型枠内に
コンクリート31を打設することにより、図4に示すよ
うに鉄筋コンクリート柱10と鉄骨梁20とが一体的に
接合された接合部構造Aが形成される。
ンクリート柱10内には帯筋11が配筋され、この帯筋
11内側に沿って柱主筋12が配筋されている。そし
て、この接合部及び鉄筋コンクリート柱10の型枠内に
コンクリート31を打設することにより、図4に示すよ
うに鉄筋コンクリート柱10と鉄骨梁20とが一体的に
接合された接合部構造Aが形成される。
【0015】なお、この鉄筋コンクリート柱10は上記
のように現場打鉄筋コンクリート柱に限らず、プレキャ
スト鉄筋コンクリート柱であってもよい。
のように現場打鉄筋コンクリート柱に限らず、プレキャ
スト鉄筋コンクリート柱であってもよい。
【0016】
【発明の効果】鉄骨梁が交差して一体形成され、その交
差部が鉄筋コンクリート柱内に配設して接合された鉄筋
コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構造において、支圧
補強板を前記鉄筋コンクリート柱の外周面が位置する鉄
骨梁の上下フランジの両側面に外方向へ張り出して設け
たことにより、地震力等の外力により鉄骨梁が曲げを受
けても接合部のコンクリートへの支圧力を拡散させるこ
とができるので、支圧力による圧縮破壊の発生を抑制し
て接合部架構における変形性能の向上を図ることがで
き、建物の安全性を確保することができる。
差部が鉄筋コンクリート柱内に配設して接合された鉄筋
コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構造において、支圧
補強板を前記鉄筋コンクリート柱の外周面が位置する鉄
骨梁の上下フランジの両側面に外方向へ張り出して設け
たことにより、地震力等の外力により鉄骨梁が曲げを受
けても接合部のコンクリートへの支圧力を拡散させるこ
とができるので、支圧力による圧縮破壊の発生を抑制し
て接合部架構における変形性能の向上を図ることがで
き、建物の安全性を確保することができる。
【0017】鉄骨梁の上下のフランジ間のエンドプレー
トを支圧補強板にまで広げて設けたことにより、鉄筋コ
ンクリート柱と鉄骨梁との接合部に働くせん断力に対す
る抵抗力を向上させることができる。
トを支圧補強板にまで広げて設けたことにより、鉄筋コ
ンクリート柱と鉄骨梁との接合部に働くせん断力に対す
る抵抗力を向上させることができる。
【図1】本発明の鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合
部構造の斜視図である。
部構造の斜視図である。
【図2】鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構造の
平面図である。
平面図である。
【図3】鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構造の
正面図である。
正面図である。
【図4】コンクリートを打設した鉄筋コンクリート柱と
鉄骨梁との接合部構造の斜視図である。
鉄骨梁との接合部構造の斜視図である。
【図5】従来の鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部
構造の斜視図である。
構造の斜視図である。
【図6】従来の鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部
構造の斜視図である。
構造の斜視図である。
1、10 鉄筋コンクリート柱 2、20 鉄骨梁 11 帯筋 12 柱主筋 21 主方向梁 21a、22a フランジ 21b、22b ウエブ 22 直交梁 30 交差部 40 エンドプレート
Claims (1)
- 【請求項1】 鉄骨梁が交差して一体形成され、その交
差部が鉄筋コンクリート柱内に配設して接合された鉄筋
コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構造において、支圧
補強板を前記鉄筋コンクリート柱の外周面が位置する鉄
骨梁の上下フランジの両側面に外方向へ張り出して設
け、これら上下の支圧補強板間と上下のフランジ間とに
わたってエンドプレートを設けたことを特徴とする鉄筋
コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33154193A JP2738646B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33154193A JP2738646B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07189337A JPH07189337A (ja) | 1995-07-28 |
JP2738646B2 true JP2738646B2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=18244820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33154193A Expired - Fee Related JP2738646B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2738646B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020060429A (ko) * | 2001-01-11 | 2002-07-18 | 유인균 | 철근콘크리트 기둥과 철골 보의 접합구조물 및 접합구조물제조 방법 |
KR100513923B1 (ko) | 2004-08-13 | 2005-09-08 | 재단법인서울대학교산학협력재단 | 질화물 반도체층을 성장시키는 방법 및 이를 이용하는 질화물 반도체 발광소자 |
JP6830394B2 (ja) * | 2017-03-31 | 2021-02-17 | 株式会社熊谷組 | 剪断補強部材及び柱梁接合部構造 |
JP6830393B2 (ja) * | 2017-03-31 | 2021-02-17 | 株式会社熊谷組 | 柱梁接合部構造 |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP33154193A patent/JP2738646B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07189337A (ja) | 1995-07-28 |
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Legal Events
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