JP4335412B2 - 柱梁接合部の構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄骨鉄筋コンクリート造または鉄筋コンクリート造の柱と、鉄骨造の梁とから構成される柱梁接合部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
柱を鉄骨鉄筋コンクリート造または鉄筋コンクリート造、梁を鉄骨造とした骨組構造物の柱梁接合部は、そのせん断耐力を確保するため、図2に示すように、一般的には内部にせん断補強筋である帯筋122を配筋する。しかし、この工法では、梁鉄骨103のウェブ131に予め帯筋122の挿通孔131aを穿設しておき、現場において、この挿通孔131aにL型の割り帯筋を挿通させて配筋し互いに溶接することで、閉鎖型の帯筋122を組み立てることになるので、溶接数が非常に多い。また、柱梁接合部の帯筋の施工およびコンクリート打設時の型枠の取付は、床上3m程度の高さでの作業となる。したがって、多大の施工手間と時間とを要し、作業効率が悪いという問題点があった。
【0003】
このような欠点を解消するため、例えば、特開平5−98693号公報に開示されているように、上記柱梁接合部内において、帯筋に代えて、相隣する梁鉄骨のウェブ間にわたってL型の鋼板を溶接してなる、柱梁接合部のせん断補強構造が知られている。
しかし、このL型の鋼板は、曲げ加工によって製作するため、初期ひずみがあって亀裂などが発生しやすく、強度の低下が懸念される。
【0004】
また、このL型の鋼板を、柱の型枠を兼ねさせるために、柱の外周面に沿って配設すると、柱梁接合部内において柱の主筋の位置決め手段がなくなり、主筋の位置の精度が悪くなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、鉄骨鉄筋コンクリート造または鉄筋コンクリート造の柱と、鉄骨造の梁とからなる柱梁接合部において、該柱梁接合部内の帯筋を省略しても、柱梁接合部を確実にせん断補強できるとともに、柱の主筋の位置の精度を確保でき、加えて柱梁接合部のコンクリート打設用の型枠を省略することのできる、柱梁接合部の構造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、本発明の柱梁接合部の構造は、例えば図1に示すように、鉄骨鉄筋コンクリート造または鉄筋コンクリート造の柱2と、鉄骨造の梁3との柱梁接合部1において、前記柱2の周囲に突設された複数の梁鉄骨3のうち、相隣する梁鉄骨3のウェブ31間にわたって、前記柱2の外周面に沿うようにして鋼板4が配置された上で、前記ウェブ31に接合され、前記鋼板4の屈曲部は、補助鋼板5を介して突合せ溶接されていることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、前記鋼板4の屈曲部は、補助鋼板5を介して突合せ溶接されているので、該鋼板4の屈曲部が曲げ加工によって製作されている場合のように、前記屈曲部に大きな初期ひずみや亀裂などが発生することがない。したがって、前記屈曲部において鋼板4の強度が低下することがなく、鋼板4によって、柱梁接合部1を確実にせん断補強することができる。また、この結果、柱梁接合部1内の帯筋22を省略することができる。
また、前記鋼板4の屈曲部は、補助鋼板5を介して突合せ溶接されているので、補助鋼板5が鋼板4のスチフナの役目を果たすことになり、鋼板4の座屈を防いで鋼板4の力学的性能を効果的に引き出し、柱梁接合部1を確実にせん断補強することができる。
さらに、柱梁接合部1内において、前記鋼板4が前記柱2の外周面に沿うようにして配置されているので、柱梁接合部1内のコンクリート23を打設する際に、この鋼板4が型枠を兼ねることになり、型枠の設置や取り外し作業を省略できる。
【0008】
また、本発明は、例えば図1に示すように、上記の柱梁接合部の構造において、前記補助鋼板には、前記突合せ溶接された部分から柱の中心方向に向かって突出する突出部が形成され、前記補助鋼板5には、L型の鉄筋6が溶接され、前記L型の鉄筋6の内面に当接するようにして、前記柱2の主筋21がL型の鉄筋のそれぞれに対して複数配設されていることを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、前記L型の鉄筋6の内面に当接するようにして、前記柱2の主筋21が配設されているので、柱梁接合部1内の主筋の位置決め精度が良くなり、適正なかぶり厚を確保できる。特に、前記鋼板4を設けることで柱梁接合部1内の帯筋22を省略した場合であっても、通常帯筋22の内面に当接するようにして配設する主筋21が、前記L型の鉄筋6の内面に当接するようにして配設されているので、柱梁接合部1内の主筋21の位置決め精度が損なわれることがない。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、図を参照して本発明の柱梁接合部の構造の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の柱梁接合部の構造の一例を示すもので、(a)は縦断面図、(b)は横断面図である。
【0011】
本実施の形態の柱梁接合部の構造は、図1に示すように、鉄骨鉄筋コンクリート造の柱2と、鉄骨造の梁3とから構成される柱梁接合部1において、前記柱2の周囲に突設された複数の梁鉄骨3のうち、相隣する梁鉄骨3のウェブ31間にわたって、前記柱2の外周面に沿うようにして鋼板4が配置された上で、前記ウェブ31に溶接され、前記鋼板4の屈曲部は、補助鋼板5を介して突合せ溶接されて、概略構成されている。
この鋼板4は、柱梁接合部1部分の鉄骨ピースを工場で製作する際に、予め梁鉄骨のウェブ31に溶接しておく。
【0012】
前記補助鋼板5の上部と下部とには、図1に示すように、L型の鉄筋6が溶接されている。そして、前記L型の鉄筋6の内面に当接するようにして、前記柱2の主筋21が配設されている。
【0013】
そして、柱梁接合部1内のコンクリート23を打設する際に、鋼板4が型枠を兼ねるようになっている。
【0014】
以上、本実施の形態に記載の柱梁接合部1の構造によれば、前記鋼板4の屈曲部は、補助鋼板5を介して突合せ溶接されているので、該鋼板4の屈曲部が曲げ加工によって製作されている場合のように、前記屈曲部に大きな初期ひずみや亀裂などが発生することがない。したがって、前記屈曲部において鋼板4の強度が低下することがなく、鋼板4によって、柱梁接合部1を確実にせん断補強することができる。また、この結果、柱梁接合部1内の帯筋22を省略することができる。
また、前記鋼板4の屈曲部は、補助鋼板5を介して突合せ溶接されているので、補助鋼板5が鋼板4のスチフナの役目を果たすことになり、鋼板4の座屈を防いで鋼板4の力学的性能を効果的に引き出し、柱梁接合部1を確実にせん断補強することができる。
さらに、柱梁接合部1内において、前記鋼板4が前記柱2の外周面に沿うようにして配置されているので、柱梁接合部1内のコンクリート23を打設する際に、この鋼板4が型枠を兼ねることになり、型枠の設置や取り外し作業を省略できる。
【0015】
また、前記L型の鉄筋6の内面に当接するようにして、前記柱2の主筋21が配設されているので、柱梁接合部1内の主筋の位置決め精度が良くなり、適正なかぶり厚を確保できる。
特に、前記鋼板4を設けることで柱梁接合部1内の帯筋22を省略した場合であっても、通常帯筋22の内面に当接するようにして配設する主筋21が、前記L型の鉄筋6の内面に当接するようにして配設されているので、柱梁接合部1内の主筋21の位置決め精度が損なわれることがない。
【0016】
なお、本発明の柱梁接合部の構造は上記実施の形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、上記実施の形態の柱梁接合部の構造は、鉄骨鉄筋コンクリート造の柱2と、鉄骨造の梁3とから構成される柱梁接合部1に適用されたものであるが、本発明はこれに限定されることなく、鉄筋コンクリート造の柱と鉄骨造の梁とから構成される柱梁接合部にも、同様にして適用することができる。
また、前記鋼板4は、柱梁接合部1部分の鉄骨ピースを工場で製作する際に、予め梁鉄骨3のウェブ31に溶接によって接合されているが、本発明はこれに限定されることなく、鋼板4を梁鉄骨3のウェブ31に、ボルト接合などの手段で接合しても良いし、また鋼板4を梁鉄骨3のウェブ31に、工場でなく現場で接合しても良い。
その他、具体的な細部構造などについても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0017】
【発明の効果】
本発明によれば、前記鋼板の屈曲部は、補助鋼板を介して突合せ溶接されているので、該鋼板の屈曲部が曲げ加工によって製作されている場合のように、前記屈曲部に大きな初期ひずみや亀裂などが発生することがない。したがって、前記屈曲部において鋼板の強度が低下することがなく、鋼板によって、柱梁接合部を確実にせん断補強することができる。また、この結果、柱梁接合部内の帯筋を省略することができる。
また、前記鋼板の屈曲部は、補助鋼板を介して突合せ溶接されているので、補助鋼板が鋼板のスチフナの役目を果たすことになり、鋼板の座屈を防いで鋼板の力学的性能を効果的に引き出し、柱梁接合部を確実にせん断補強することができる。
さらに、柱梁接合部内において、前記鋼板が前記柱の外周面に沿うようにして配置されているので、柱梁接合部1内のコンクリートを打設する際に、この鋼板が型枠を兼ねることになり、型枠の設置や取り外し作業を省略できる。
【0018】
また、本発明によれば、前記L型の鉄筋の内面に当接するようにして、前記柱の主筋が配設されているので、柱梁接合部内の主筋の位置決め精度が良くなり、適正なかぶり厚を確保できる。
特に、前記鋼板を設けることで柱梁接合部内の帯筋を省略した場合であっても、通常帯筋の内面に当接するようにして配設する主筋が、前記L型の鉄筋の内面に当接するようにして配設されているので、柱梁接合部内の主筋の位置決め精度が損なわれることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の柱梁接合部の構造の一例を示すもので、(a)は縦断面図、(b)は横断面図である。
【図2】従来の柱梁接合部の構造の一例を示すもので、(a)は縦断面図、(b)は横断面図である。
【符号の説明】
1 柱梁接合部
2 柱
3 梁(梁鉄骨)
4 鋼板
5 補助鋼板
6 L型の鉄筋
21 主筋
31 (梁鉄骨の)ウェブ

Claims (1)

  1. 鉄骨鉄筋コンクリート造または鉄筋コンクリート造の柱と、鉄骨造の梁との柱梁接合部において、
    前記柱の周囲に突設された複数の梁鉄骨のうち、相隣する梁鉄骨のウェブ間にわたって、前記柱の外周面に沿うようにして鋼板が配置された上で、前記ウェブに接合され、
    前記鋼板の屈曲部は、補助鋼板を介して突合せ溶接され、
    前記補助鋼板には、前記突合せ溶接された部分から柱の中心方向に向かって突出する突出部が形成され、
    前記補助鋼板の突出部の先端には、L型の鉄筋が溶接され、
    前記L型の鉄筋の内面に当接するようにして、前記柱の主筋がL型の鉄筋のそれぞれに対して複数配設されていることを特徴とする柱梁接合部の構造。
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