JP3218297B2 - 並列連層耐震壁を備えた建物 - Google Patents

並列連層耐震壁を備えた建物

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JP3218297B2 JP17375293A JP17375293A JP3218297B2 JP 3218297 B2 JP3218297 B2 JP 3218297B2 JP 17375293 A JP17375293 A JP 17375293A JP 17375293 A JP17375293 A JP 17375293A JP 3218297 B2 JP3218297 B2 JP 3218297B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、並列連層耐震壁を備
えた建物、特に、連層耐震壁を鉄筋コンクリート造と
し、連層耐震壁の繋ぎ梁を鉄骨造とした並列連層耐震壁
を備えた建物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の並列連層耐震壁を備えた建物1
は、図27に示すように、二つの連層耐震壁2A、2B
が同一平面内に間隔Dをおいて形成され、この並列した
二つの連層耐震壁2A、2Bが繋ぎ梁3で連結されてい
る構造部分を備えている。並列連層耐震壁を備えた建物
1は、並列した連層耐震壁2A、2B及び繋ぎ梁3を耐
震要素として機能させるために、連層耐震壁2A、2B
に必要な強度を付与し、繋ぎ梁3に必要な強度とエネル
ギー吸収能力を付与する必要がある。換言すると、並列
連層耐震壁2A、2B及び繋ぎ梁3が地震荷重を受けた
とき、連層耐震壁2A、2Bと繋ぎ梁3との接合部分が
塑性ヒンジ3Aを形成し、エネルギー吸収能力を有する
ことが必要である。一般的に繋ぎ梁はせん断スパン比の
小さい短スパン梁となり、この短スパン梁を鉄筋コンク
リート造にしても、塑性ヒンジ3Aを形成することは難
しい。そのため、並列連層耐震壁を備えた建物1では、
並列する耐震壁2A、2B及び繋ぎ梁3を鉄筋コンクリ
ート造にし、繋ぎ梁3に充分な強度とエネルギー吸収能
力を与えるため、(イ)剪断補強筋が多量になるよう
に、繋ぎ梁用鉄筋を多量に配筋して、鉄筋コンクリート
造の繋ぎ梁を形成し、または、図30及び図31に示す
ように、(ロ)複数本の太い主鉄筋4aをX字形に配
し、これらの太い主鉄筋4aのまわりに細い鉄筋4bを
螺旋状に巻き付けてX字形の鉄筋4Aを形成し、その周
囲に梁主筋4B、肋筋4Cを配して繋ぎ梁用鉄筋4を形
成し、鉄筋コンクリート造の繋ぎ梁3を形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】剪断補強筋を多量にす
る上記(イ)の場合は、塑性シンジを形成できても、エ
ネルギー吸収能力は図28及び図29に示すように逆S
字形の履歴ループを描くために構造上十分でなく、ま
た、配筋に手間がかかり、コンクリートの充填性が悪く
なるという施工上の欠点がある。鉄筋4aをX字形に配
して繋ぎ梁用鉄筋4を形成する上記(ロ)の場合は、配
筋が非常に複雑になり、配筋に手間がかかり過ぎるとい
う施工上の欠点がある。この発明の解決しようとする課
題は、上記の従来技術の欠点を有しない並列連層耐震壁
を備えた建物を提供すること、換言すると、構造が簡単
で、施工が容易で、繋ぎ梁が必要な強度と十分なエネル
ギー吸収能力を有する並列連層耐震壁を備えた建物を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するための手段として、次の構成を採用する。この
発明の4つの並列連層耐震壁からなるコア部を備えた建
物は、平面視でL形の鉄筋コンクリート造の連層耐震壁
が、平面視で四角形の4隅部に位置するように間隔をお
いてそれぞれ建造され、第1の連層耐震壁の一方の辺部
分とこの辺部分と対向する第2の連層耐震壁の辺部分と
が前記四角形の第1辺の両方の端によった部分にそれぞ
れ配置され、第2の連層耐震壁の一方の辺部分とこの辺
部分と対向する第3の連層耐震壁の辺部分とが前記四角
形の第2辺の両方の端によった部分にそれぞれ配置さ
れ、第3の連層耐震壁の一方の辺部分とこの辺部分と対
向する第4の連層耐震壁の辺部分とが前記四角形の第3
辺の両方の端によった部分にそれぞれ配置され、第4の
連層耐震壁の一方の辺部分とこの辺部分と対向する第1
の連層耐震壁の辺部分とが前記四角形の第4辺の両方の
端によった部分にそれぞれ配置され、前記四角形の各辺
に属する各連層耐震壁のL形の辺部分の各層間がそれぞ
れ鉄骨造の繋ぎ梁で連結され、辺部分間に位置する各繋
ぎ梁の長さが四角形の各辺に属する各辺部分の水平方向
の長さよりも短くなるようにされ、各繋ぎ梁の辺部分間
に位置する部分以外の埋込部分がコンクリート中に埋め
込まれて各連層耐震壁の辺部分中に定着され、地震力等
の強い外力を受けると、各繋ぎ梁が大きな変形を受け
て、地震力等のエネルギーを積極的に吸収するようにな
っていることを特徴とするものである。繋ぎ梁は、鉄骨
を所定の長に切断して形成する。鉄骨として、通常はH
形鋼を使用する。
【0005】この発明の並列連層耐震壁を備えた建物の
形態1は、(A)対の鉄筋コンクリート造の連層耐震壁
が間隔をおいて並列に形成され、対の連層耐震壁の各層
間を連結する鉄骨造の繋ぎ梁の両方の端よりの埋込部分
が連層耐震壁のコンクリート中に埋め込まれ、コンクリ
ート中に埋め込まれていない各繋ぎ梁の長さが各連層耐
震壁の水平方向の長さよりも短くなっている並列連層耐
震壁を備えた建物において、前記連層耐震壁のコンクリ
ート中に、縦鉄筋と横鉄筋とを格子状に配してなる格子
状鉄筋が間隔をおいた二つの鉛直な平面に沿って配さ
れ、H形鋼の繋ぎ梁の埋め込む処に対応しない連層耐震
壁の端部分にあっては一方の格子状鉄筋の横鉄筋と他方
の格子状鉄筋の横鉄筋とが連結鉄筋を介して互いに連結
され、多数の繋ぎ梁の埋め込む処に対応する連層耐震壁
の端部分の各部分にあっては一方の格子状鉄筋と他方の
格子状鉄筋と間に前記連結鉄筋がなく、それらの処の両
方の格子状鉄筋間に繋ぎ梁のH形鋼の埋込部分がそれぞ
れ差し込まれるという特徴と、(B)繋ぎ梁の上下のフ
ランジ及びウエブで囲まれる部分の形状寸法に合わせて
形成した鋼製の端板が各繋ぎ梁の埋込部分のH形鋼の連
層耐震壁の端縁部に対応する部分のウエブの両側に梁の
長手方向に直角にそれぞれ配されて、それらの端板が連
層耐震壁の端面と面一になるように前記H型鋼の上下の
フランジ及びウエブに固着され、かつ前記端板と同じ端
板が繋ぎ梁の埋込部分のH形鋼の端部のウェブの両側に
梁の長手方向に直角にそれぞれ配されて、これらの端板
が前記H型鋼の上下のフランジ及びウエブに固着される
という特徴と、(C)繋ぎ梁の埋込部分のH形鋼に多数
の頭付スタッドが間隔をおいてそれぞれ立設されている
という特徴とを有している。
【0006】この発明の並列連層耐震壁を備えた建物の
形態2は、前記(A)及び(B)の特徴と、各繋ぎ梁の
埋込部分のH形鋼の両方のフランジに間隔をおいてフラ
ンジ面に対して直角に多数の貫通孔が穿設され、各貫通
孔に繋ぎ梁のH形鋼の成程度の長さの定着用鉄筋がそれ
ぞれ差し込まれ、各定着用鉄筋の端より部分のねじ部に
ねじ込まれたナットにて各定着用鉄筋の端部が前記フラ
ンジに固着され、多数の定着用鉄筋の固着された部分以
外の主部分が格子状鉄筋間にあるという特徴とを有して
いる。この発明の並列連層耐震壁を備えた建物の形態3
は、前記(A)の特徴と、互いに隣接して埋め込まれる
各繋ぎ梁のH形鋼の埋込部分間に繋ぎ梁より小さい横断
面の連結用鉄骨がそれぞれ配され、各連結用鉄骨の両方
の端部が繋ぎ梁のH形鋼の埋込部分に固着され、各連結
用鉄骨が格子状鉄筋間にあるという特徴とを有してい
る。
【0007】この発明の並列連層耐震壁を備えた建物の
形態4は、前記(A)の特徴と、各繋ぎ梁のH形鋼の埋
込部分の上側及び下側のフランジの上側及び下側に繋ぎ
梁のH形鋼よりもその幅及び成が小さく繋ぎ梁の成程度
の長さの定着用鉄骨を繋ぎ梁の長手方向に間隔をおきか
つ繋ぎ梁のフランジ面に対して直角に複数配され、各定
着用鉄骨の下端又は上端が繋ぎ梁のH形鋼の上側又は下
側のフランジに固着されているという特徴とを有してい
る。この発明の並列連層耐震壁を備えた建物の形態5
は、前記(A)の特徴と、各繋ぎ梁のH形鋼の埋込部分
の上側及び下側のフランジの上側及び下側に繋ぎ梁のH
形鋼と同程度のフランジ幅で繋ぎ梁の埋込部分の長さと
同じ長さのH形鋼の定着用鉄骨がそれぞれ配され、各定
着用鉄骨の一方のフランジが各定着用鉄骨の長手方向と
繋ぎ梁の長手方向とを一致させて上側及び下側のフラン
ジに固着されているという特徴とを有している。
【0008】この発明の並列連層耐震壁を備えた建物の
形態6は、前記(A)の特徴と、各繋ぎ梁のH形鋼の埋
込部分の上側及び下側のフランジの上側及び下側に、連
層耐震壁の厚さよりも短くて繋ぎ梁のH形鋼のフランジ
幅よりも長いL形又は溝形の定着用鉄骨を梁の長手方向
に間隔をおいて複数配され、繋ぎ梁の埋込部分の連層耐
震壁の端縁部に対応する部分に配された定着用鉄骨はそ
の一つの辺部分の表面が連層耐震壁の端面と面一になる
ように繋ぎ梁の長手方向に対して直角に固着され、繋ぎ
梁の埋込部分の他の部分に配された定着用鉄骨はその一
つの辺部分が梁の長手方向に対して直角になるように固
着されているという特徴とを有している。
【0009】
【作 用】この発明の4つの並列連層耐震壁からなるコ
ア部を備えた建物は、平面視でL形の鉄筋コンクリート
造の連層耐震壁が、平面視で四角形の4隅部に位置する
ように間隔をおいてそれぞれ建造されて、連層耐震壁の
辺部分を並列して配置され、鉄骨造の繋ぎ梁の両方の端
よりの埋込部分が並列に配置された辺部分のコンクリー
ト中に埋め込まれ、各連層耐震壁の対向する辺部分の各
層間が繋ぎ梁で連結され、前記コンクリート中に埋め込
まれていない部分の各繋ぎ梁の長さが連層耐震壁の辺部
分の水平方向の長さ(幅)よりも短くなっているから、
地震力等の強い外力を受けると、各素ぎ梁が大きな変形
を受けて、地震力等のエネルギーを積極的に吸収し、各
繋ぎ梁が地震力に対して大きな抵抗要素となる。また、
鉄骨造の繋ぎ梁は、鉄筋コンクリート造の繋ぎ梁に比
べ、強度も高く、十分なエネルギー吸収能力を有するの
で、並列連層耐震壁の耐震性能を飛躍的に向上できる。
【0010】
【実施例】実施例の建物の並列連層耐震壁10は、図1
ないし図3に示すように、並列する二つの連層耐震壁1
1を、鉛直な同一平面内で所定の間隔Dをおいて、鉄筋
コンクリート造により建造する。図4に示すように、鉄
骨造の繋ぎ梁12の端から長さLの部分(埋込部分)を
連層耐震壁11のコンクリート中に埋め込み、二つの連
層耐震壁11を繋ぎ梁12にて連結する。各連層耐震壁
11は、図2のように同じ厚さにしてもよいし、図3の
ように中央部よりも端部よりの部分を厚くしてもよい。
繋ぎ梁12の埋込部分を除いた長さLは連層耐震壁の
水平方向の長さ(幅)L,Lよりも短くする。鉄筋
コンクリート造の連層耐震壁11の鉄筋と鉄骨造の繋ぎ
梁の鉄骨との関連構造には、種々の形式があり得る。そ
れらの幾つかを以下に説明する。第1形式の並列連層耐
震壁10が図4ないし図6に示されている。二つの連層
耐震壁11には、間隔をおいた二つの鉛直な平面に沿っ
て、縦鉄筋11a、11a、と横鉄筋11b、1
1bとを格子状に配した格子状鉄筋を配設する。各横
鉄筋11b、11bは、左側の連層耐震壁11と右
側の連層耐震壁11とが互いに対面する端面11eによ
った連層耐震壁11の端部分11dにおいて、横鉄筋1
1bと横鉄筋11bとが連結鉄筋部分11cを介し
て互いに連結されるように配筋される。ただし、繋ぎ梁
12の鉄骨を埋込部分の横鉄筋11b、11bはそ
れらの端部を互いに連結しない(連結鉄筋部分11cを
設けない)。そのため、繋ぎ梁12の鉄骨に鉄筋挿通用
の孔を穿たなくてもよい。繋ぎ梁12としてH型鋼を使
い、繋ぎ梁13の鉄骨の埋込部分を格子状に配した格子
状鉄筋11a、11b、11a、11bの間に
配置し、格子状鉄筋の外側に型枠を配置し、この型枠内
にコンクリートを打設して、鉄筋コンクリート造の連層
耐震壁11を形成し、同時に、繋ぎ梁12の鉄骨の埋込
部分をそのコンクリートC中に埋め込んで、二つの連層
耐震壁11を繋ぎ梁12で連結し、並列連層耐震壁10
を形成する。なお、コンクリートC中に埋め込まれるH
型鋼の繋ぎ梁12の埋込部分の長さLは定着に必要な長
さにする。第1形式のものは、H形鋼の緊ぎ梁12の埋
込部分に何も加工を施す必要がなく、施工が非常に簡単
であるが、繋ぎ梁の長さを大きくする必要がある。
【0011】第2形式の並列連層耐震壁10の半分が図
7ないし図9に示され、第2形式と第1形式との相違点
は鉄骨造の繋ぎ梁12の構成のみである。繋ぎ梁12と
して、その埋込部分に対応するH型鋼の上側のフランジ
12aの上側面及び下側のフランジ12bの下側面に多
数の頭付スタッド13を間隔をおいてねじ、溶接等の適
宜の接合手段により接合したものを使う。または、繋ぎ
梁12として、多数の頭付スタッド13を溶接等により
接合したものに、H型鋼梁の上下のフランジ12a、1
2b及びウエブ12cで囲まれる部分の形状寸法の鋼製
の端板12d,12dを、繋ぎ梁12のコンクリートC
中に埋め込まれる埋込部分の内方の端面及び連層耐震壁
11の端面12eと面一になるように、繋ぎ梁のH型鋼
の上下のフランジ12a、12b及びウエブ12cに溶
接等によりそれぞれ接合したものを使う。第2形式のも
のは、コンクリートC中に埋め込まれる繋ぎ梁12の埋
込部分に多数の頭付スタッド13等が接合されているか
ら、繋ぎ梁12の埋込部分をコンクリートCに確実に定
着することができ、そのうえ、繋ぎ梁のH型鋼の埋込部
分の端部と連層耐震壁11の端面12eより少々内方の
端縁部に対応する部分とに端板12d,12dを固着し
て、繋ぎ梁のH型鋼の長手方向に対して直角な方向の面
積を大きくしたから、繋ぎ梁のH型鋼の長手方向に作用
する力を、コンクリートから繋ぎ梁のH型鋼へ、或は繋
ぎ梁のH型鋼からコンクリートへ無理なく伝達すること
ができ、施工も非常に簡単である。また、繋ぎ梁12の
鉄骨の埋め込み部分の長さを短くすることができ、繋ぎ
梁12に必要な強度と十分なエネルギー吸収能力を容易
に付与できる。
【0012】第3形式の並列連層耐震壁10の半分が図
10ないし図12に示され、第3形式と第1形式との相
違点は鉄骨造の繋ぎ梁12の構成のみである。繋ぎ梁1
3として、埋込部分に対応するH型鋼梁の上側及び下側
のフランジ13a、13bに、定着用鉄筋14を通す多
数の貫通孔を間隔をおいて穿設し、繋ぎ梁13の成程度
の長さの定着用鉄筋14の端部を前記貫通孔に通し、定
着用鉄筋14の端部のねじ部にナットnをねじ込んで、
多数の定着用鉄筋14をフランジ12a、12bに固着
したものを使う。なお、第3形式のものは、第2形式の
ものと同様に、繋ぎ梁の上下のフランジ12a、12b
及びウエブ12cで囲まれる部分の形状寸法の鋼製の端
板12d,12dが、繋ぎ梁の埋込部分の内方の端部と
連層耐震壁11の端面12eより少々内方の端縁部に対
応する部分とに固着されて、前記端部分に対応させて繋
ぎ梁に固着した各端板12d,12dは前記端面12e
と面一になっている。第3形式のものは、繋ぎ梁12と
してそのフランジ12a、12bに多数の定着用鉄筋1
4が固着されているものを使うから、繋ぎ梁12の埋込
部分をコンクリートCに確実に定着することができ、施
工も簡単である。また、繋ぎ梁12の埋込部分の長さを
短くすることができ、繋ぎ梁に必要な強度と十分なエネ
ルギー吸収能力を容易に付与できる。
【0013】第4形式の並列連層耐震壁10の半分が図
13ないし図15に示され、格子状鉄筋11a、11
,11b、11bや連結鉄筋部分11cの配筋
の仕方は第1形式と同じであり、繋ぎ梁12の構成は第
1形式と略同じである。下側の繋ぎ梁12の埋込部分の
上側のフランジ12aと、上側の繋ぎ梁12の埋込部分
の下側のフランジ12bとの間に、繋ぎ梁12よりも少
々小型のH形鋼の連結用鉄骨15を配置し、各連結用鉄
骨15の端部を上側の繋ぎ梁12の下側のフランジ12
b及び下側の繋ぎ梁12の上側のフランジ12aに溶接
等の接合手段により接合する。それから、繋ぎ梁12の
埋込部分及び連結用鉄骨15の両方の外側に縦横の鉄筋
11a、11b、11a、11bを格子状に配
筋し、縦横の鉄筋の外側に型枠を配置し、この型枠内に
コンクリートCを打設して、鉄筋コンクリート造の連層
耐震壁11,11を形成し、同時に、繋ぎ梁12の鉄骨
の埋込部分及び連結用鉄骨15をそれらのコンクリート
C中に埋め込んで、並列連層耐震壁10を形成する。第
4形式のものは、上下の繋ぎ梁12を連結用鉄骨15で
接合支持するから、繋ぎ梁12の所定位置への配置が容
易であり、連結用鉄骨15により定着面積等が増大する
から、各繋ぎ梁12をコンクリートCに確実に定着する
ことができ、施工も簡単になる。また、繋ぎ梁に必要な
強度と十分なエネルギー吸収能力を容易に付与できる。
【0014】第5形式の並列連層耐震壁10の半分が図
16ないし図18に示され、第5形式と第1形式との相
違点は鉄骨造の繋ぎ梁12の構成のみである。繋ぎ梁1
2として、繋ぎ梁12よりも少々小型のH形鋼からなる
繋ぎ梁12の成程度の長さの定着用鉄骨16を、例え
ば、2個ずつ、埋込部分に対応するH型鋼の繋ぎ梁の上
側のフランジ12aの上面及び下側のフランジ12bの
下面に、間隔をおいてフランジ面に略直角に溶接等の接
合手段により接合したものを使う。または、各定着用鉄
骨16が溶接されている繋ぎ梁12の箇所のウェブ12
cの両側のフランジ12a、12b間に、鋼製の細長板
16aを各定着用鉄骨16のフランジと一致させて1対
ずつ配し、各細長板16aをフランジ12a、12b及
びウェブ12cに溶接したものを使う。第5形式のもの
は、繋ぎ梁13としてそのフランジ12a、12bに複
数の定着用鉄骨16等が固着されているものを使うか
ら、定着用鉄骨16により定着面積が増大するから、繋
ぎ梁13の鉄骨の埋込部分をコンクリートCと確実に定
着でき、施工も簡単である。また、繋ぎ梁12の埋込部
分の長さを短くすることができ、繋ぎ梁に必要な強度と
十分なエネルギー吸収能力を容易に付与できる。
【0015】第6形式の並列連層耐震壁10の半分が図
19ないし図21に示され、第6形式と第1形式との相
違点は鉄骨造の繋ぎ梁12の構成のみである。繋ぎ梁1
2として、繋ぎ梁12と略同フランジ幅のH形鋼からな
り繋ぎ梁12の埋込部分の長さと略一致する長さの定着
用鉄骨17を、埋込部分に対応する繋ぎ梁のH型鋼の上
側のフランジ12aの上側及び下側のフランジ12bの
下側に、繋ぎ梁12と平行に配置し、ボルト・ナットb
nにより又は溶接等の他の接合手段により繋ぎ梁12の
フランジ12a、12bに接合してものを使う。また
は、繋ぎ梁12として、上側及び下側のフランジ12
a、12bに定着用鉄骨17を接合したものに、繋ぎ梁
12の上下のフランジ12a、12b及びウエブ12c
で囲まれる部分の形状寸法に合わせて形成した鋼製の端
板12d,12dを、コンクリートC中に埋め込まれる
内方の端面及び連層耐震壁11の端面12eと面一にな
るように、繋ぎ梁の上下のフランジ12a、12b及び
ウエブ12cに溶接等により接合したもの使う。さら
に、前記のほかに、H型鋼の定着用鉄骨17の上下のフ
ランジ17a、17b及びウエブ17cで囲まれる部分
の形状寸法に合わせて形成した鋼製の端板17d,17
dを、コンクリートC中に埋め込まれる内方の端面及び
連層耐震壁11の端面12eと面一になるように、定着
用鉄骨17の上下のフランジ17a、17b及びウエブ
17cに溶接等により接合したものを使う。第6形式の
ものは、繋ぎ梁12としてそのフランジ12a、12b
にこれと平行に定着用鉄骨17等が接合されているもの
を使うから、定着用鉄骨17により繋ぎ梁12の埋込部
分が補強され、定着用鉄骨17により定着面積が増大す
るから、繋ぎ梁12の埋込部分をコンクリートCに確実
に定着でき、施工も簡単である。また、繋ぎ梁12の埋
込部分の長さを短くすることができ、繋ぎ梁に必要な強
度と十分なエネルギー吸収能力を容易に付与できる。
【0016】第7形式の並列連層耐震壁10の半分が図
22ないし図24に示され、第7形式と第1形式との相
違点は鉄骨造の繋ぎ梁12の構成のみである。緊ぎ梁1
2として、緊ぎ梁12よりも小型のL形又は溝形の鉄骨
からなる連層耐震壁の厚さよりも少々短くて繋ぎ梁12
のフランジ幅よりも長い定着用鉄骨18を、埋込部分に
対応するH型鋼の繋ぎ梁12の上側のフランジ12aの
上側及び下側のフランジ12bの下側に、繋ぎ梁12の
長手方向に対して略直角に所定の間隔をおいて複数本配
置し、ボルト・ナットbnにより又は溶接等の他の接合
手段により繋ぎ梁12のフランジ12a、12bに接合
したものを使う。なお、連層耐震壁11の端部の近傍に
埋め込む定着用鉄骨18はその一つ辺部分の端面18a
が連層耐震壁11の端面12eと面一になるように配設
する。第7形式のものは、繋ぎ梁12としてそのフラン
ジ12a、12bにこれと直角に定着用鉄骨18が接合
されているものを使うから、各定着用鉄骨18の端部が
格子状鉄筋の延在域の近傍に位置し、各定着用鉄骨18
により定着面積が増大して、繋ぎ梁12の鉄骨の埋込部
分をコンクリートCに確実に定着することができ、施工
も簡単である。また、繋ぎ梁12の埋め込み部分の長さ
を短くすることができ、繋ぎ梁に必要な強度と十分なエ
ネルギー吸収能力を容易に付与できる。
【0017】建物のコア部20は、図25及び図26に
示すように、平面視でL字形の鉄筋コンクリート造の連
層耐震壁21、22、23、24を、平面視で四角形の
4隅部に位置するように間隔をおいて建造する。そうす
ると、連層耐震壁21の一方の辺部分21aとこの辺部
分と対向する連層耐震壁22の辺部分22bとが前記四
角形の第1辺20Aの両方の端よりの部分に配置され、
連層耐震壁22の一方の辺部分22aとこの辺部分と対
向する連層耐震壁23の辺部分23bとが平面視の前記
四角形の第2辺20Bの両方の端よりの部分に配置さ
れ、連層耐震壁23の一方の辺部分23aとこの辺部分
と対向する連層耐震壁24の辺部分24bとが前記四角
形の第3辺20Cの両方の端よりの部分に配置され、連
層耐震壁24の一方の辺部分24aとこの辺部分と対向
する連層耐震壁21の辺部分21bとが前記四角形の第
4辺20Dの両方の端よりの部分に配置され、辺部分2
1aと辺部分22b、辺部分22aと辺部分23b、辺
部分23aと辺部分24b、及び辺部分24aと辺部分
21bの4つの並列連層耐震壁が構成される。平面視で
L字形の連層耐震壁21、22、23、24を鉄筋コン
クリート造にて建造する際に、四角形の各辺20A〜2
0Dに属する辺部分21aと辺部分22bとの間、辺部
分22aと辺部分23bとの間、辺部分23aと辺部分
24bとの間、及び辺部分24aと辺部分21bとの間
の各層(図示の例では6層)がそれぞれ繋ぎ梁25にて
連結されるように、各繋ぎ梁25の両端よりの埋込部分
をコンクリート中に埋め込み、辺部分間に位置する各繋
ぎ梁25の長さLが、辺部分21a〜24a及び辺部
分21b〜24bの水平方向の長さ(幅)L,L
りも短くなるように平面視でL字形の連層耐震壁21〜
24を建造する。
【0018】すなわち、各繋ぎ梁25の両端よりの埋込
部分は、各連層耐震壁21〜24の辺部分21a〜24
a及び辺部分21b〜24bに埋め込まれ、21〜24
は、各層毎に多数(4本)の繋ぎ梁25で連結されて、
建物のコア部20が構築される。なお、鉄骨造の繋ぎ梁
25の埋込部分の鉄筋コンクリート造の連層耐震壁の辺
部分21a〜24a,21b〜24bへの埋め込み方と
して、前記第1型式ないし第7型式のやり方を適用す
る。地震時等に、地震力等が作用すると、建物のコア部
20の平面視でL字形の4つの連層耐震壁の互いに対面
する対の辺部分からなる並列連層耐震壁は、図27及び
図28に図示の場合と同様に変形する。繋ぎ梁25の各
連層耐震壁21〜24の辺部分21a〜24aと辺部分
21b〜24bとの間のコンクリート中に埋め込まれて
いない部分の長さLが、各連層耐震壁の辺部分21a
〜24aや辺部分21b〜24bの水平方向の長さ
(幅)L,Lよりも短くなっているから、短い繋ぎ
梁25が大きな変形を受け、この鉄骨造の繋ぎ梁25の
大きな変形により地震力等のエネルギーが積極的に吸収
され、各繋ぎ梁25が地震力に対して大きな抵抗要素と
なる。なお、上述の実施例においては、連層耐震壁11
とこれに接合する床との関係等の説明を省略したが、そ
の関係等は従来の並列連層耐震壁と同じである。
【0019】
【発明の効果】各請求項に係る発明は、特許請求の範囲
に記載した構成を備えることにより、次の(イ)ないし
(ト)の効果を奏する。 (イ)請求項1の4つの並列連層耐震壁からなるコア部
を備えた建物は、次の(1)〜(3)の効果を奏する。 (1)平面視で四角形の4隅部にそれぞれ建造した平面
視でL形の連層耐震壁により4つの並列連層耐震壁が構
成され、多数の鉄骨造の繋ぎ梁がその埋込部分を各層の
連層耐震壁の辺部分のコンクリート中に埋め込まれ、L
形の連層耐震壁の辺部分同士が連結されているから、各
繋ぎ梁に必要な強度と十分なエネルギー吸収能力を付与
することができる。そのうえ、構成が簡単で、施工も容
易である。 (2)四角形の各辺に属するL形の連層耐震壁の各辺部
分間に位置する鉄骨造の各繋ぎ梁の長さが四角形の各辺
に属する各辺部分の水平方向の長さよりも短くなるよう
にしてあるから、地震時等に、短い各繋ぎ梁が大きな変
形を受け、多数の鉄骨造の繋ぎ梁の大きな変形により地
震力等のエネルギーを積極的に吸収することができ、並
列連層耐震壁となる各連層耐震壁の辺部分を連結する各
繋ぎ梁が、四角形の各辺の方向の地震力等に対して大き
な抵抗要素となる。 (3)鉄骨造の繋ぎ梁は鉄筋コンクリート造の繋ぎ梁に
比べ、強度も高く、十分なエネルギー吸収能力を有する
ので、4つの並列連層耐震壁からなるコア部の耐震性能
を飛躍的に向上させることができる。
【0020】(ロ)請求項2の並列連層耐震壁を備えた
建物は、次の(4)〜(7)の効果を奏する。 (4)連層耐震壁のコンクリート中に埋め込まれていな
い各繋ぎ梁の長さが連層耐震壁の水平方向の長さ(幅)
よりも短くなっているから、地震時等に、短い各繋ぎ梁
が大きな変形を受け、鉄骨造の各繋ぎ梁の大きな変形に
より地震力等のエネルギーを積極的に吸収することがで
きる。また、鉄骨造の繋ぎ梁は鉄筋コンクリート造の繋
ぎ梁に比べ、強度が高く、エネルギー吸収能力が高いの
で、各繋ぎ梁が地震力に対して大きな抵抗要素となる。 (5)繋ぎ梁を埋め込む処に対応しない連層耐震壁の端
部分にあっては一方の格子状鉄筋の横鉄筋と他方の格子
状鉄筋の横鉄筋とが連結鉄筋を介して互いに連結され、
各繋ぎ梁を埋め込む処に対応する連層耐震壁の端部分に
あっては一方の格子状鉄筋と他方の格子状鉄筋と間に前
記連結鉄筋がなく、それらの処の両方の格子状鉄筋間に
繋ぎ梁のH形鋼の埋込部分がそれぞれ差し込まれている
から、繋ぎ梁の埋込部分に、連結鉄筋を通す貫通孔を穿
つ必要がなく、繋ぎ梁のH形鋼の埋込部分の大きな力の
作用する箇所を貫通孔の穿設により弱めることがない。 (6)繋ぎ梁の埋込部分に連層耐震壁の端面と面一にな
るように固着した端板及び前記埋込部分の内方の端部に
固着した端板により、繋ぎ梁の長手方向に対して直角な
面の面積が増加するから、繋ぎ梁の長手方向に作用する
力を、繋ぎ梁からコンクリートへ、或はコンクリートか
ら繋ぎ梁へ無理なく伝達できる。 (7)コンクリート中に埋め込まれる繋ぎ梁の埋込部分
に多数の頭付スタッドが立設されているから、繋ぎ梁の
埋込部をコンクリートに確実に定着することができ、繋
ぎ梁の埋込部分の長さを短くすることができる。
【0021】(ハ)請求項3の並列連層耐震壁を備えた
建物は、上記(4)〜(6)の効果のほかに、次の
(8)の効果を奏する。 (8)各繋ぎ梁の埋込部分のH形鋼の両方のフランジに
間隔をおいてフランジ面に対して直角に多数の貫通孔が
穿設され、各貫通孔に繋ぎ梁のH形鋼の成程度の長さの
定着用鉄筋がそれぞれ差し込まれ、各定着用鉄筋の端よ
り部分のねじ部にねじ込まれたナットにて各定着用鉄筋
の端部が前記フランジに固着され、多数の定着用鉄筋の
固着された部分以外の主部分が格子状鉄筋間に延在し
て、繋ぎ梁の埋込部分をより確実にコンクリートに定着
でき、繋ぎ梁の埋込部分の長さを短くすることができ、
施工も簡単である。 (ニ)請求項4の並列連層耐震壁を備えた建物は、上記
(4)及び(5)の効果のほかに、次の(9)の効果を
奏する。 (9)互いに隣接して埋め込まれる繋ぎ梁のH形鋼の埋
込部分間に繋ぎ梁より小さい横断面の連結用鉄骨が配さ
れ、各連結用鉄骨の両方の端部が繋ぎ梁のH形鋼の埋込
部分に固着され、各連結用鉄骨が両方の格子状鉄筋間に
あるから、繋ぎ梁の所定位置への配置が容易になり、各
連結用鉄骨により定着面積も増加して、各繋ぎ梁をコン
クリートに確実に定着でき、施工も容易である。 (ホ)請求項5の並列連層耐震壁を備えた建物は、上記
(4)及び(5)の効果のほかに、次の(10)の効果
を奏する。 (10)各繋ぎ梁の埋込部分のH形鋼の上側及び下側の
フランジの上側及び下側に繋ぎ梁のH形鋼よりもその幅
及び成が小さく繋ぎ梁の成程度の長さの定着用鉄骨を梁
の長手方向に間隔をおきかつ梁のフランジ面に対して略
直角に複数配され、各定着用鉄骨の下端又は上端が繋ぎ
梁のH形鋼の上側又は下側のフランジに固着されている
から、各定着用鉄骨により定着面積が増大し、繋ぎ梁の
埋込部分をコンクリートに確実に定着でき、繋ぎ梁の埋
込部分の長さを短くすることができ、施工も簡単であ
る。
【0022】(ヘ)請求項6の並列連層耐震壁を備えた
建物は、上記(4)及び(5)の効果のほかに、次の
(11)の効果を奏する。 (11)各繋ぎ梁の埋込部分のH形鋼の上側及び下側の
フランジの上側及び下側に繋ぎ梁のH形鋼と同程度のフ
ランジ幅で繋ぎ梁の埋込部分の長さと同じ長さのH形鋼
の定着用鉄骨がそれぞれ配され、各定着用鉄骨の一方の
フランジが各定着用鉄骨の長手方向と繋ぎ梁の長手方向
とを一致させて上側及び下側のフランジに固着されてい
るから、各定着用鉄骨により繋ぎ梁の埋込部分が補強さ
れ、各定着用鉄骨により定着面積も増加するから、繋ぎ
梁の埋込部分をコンクリートに確実に定着でき、繋ぎ梁
の埋込部分の長さを短くすることができ、施工も簡単で
ある。 (ト)請求項7の並列連層耐震壁を備えた建物は、上記
(4)及び(5)の効果のほかに、次の(12)の効果
を奏する。 (12)各繋ぎ梁の埋込部分のH形鋼の上側及び下側の
フランジの上側及び下側に連層耐震壁の厚さよりも短く
て繋ぎ梁のH形鋼のフランジ幅よりも長いL形又は溝形
の定着用鉄骨が梁の長手方向に間隔をおいて複数配さ
れ、繋ぎ梁の埋込部分のH形鋼の連層耐震壁の端縁部に
対応する部分に配された定着用鉄骨はその一方の辺部分
の表面が連層耐震壁の端面と面一になるように繋ぎ梁の
長手方向に対して直角になるように固着され、繋ぎ梁の
埋込部分の他の部分に配された定着用鉄骨はその一方の
辺部分が繋ぎ梁の長手方向に対して直角になるように固
着されているから、各定着用鉄骨の端部が格子状鉄筋の
延在域の近傍に位置し、かつ各定着用鉄骨により繋ぎ梁
の埋込部分の定着面積が増加して、繋ぎ梁の埋込部分を
コンクリートに確実に定着でき、繋ぎ梁の埋込部分の長
さを短くすることができ、施工も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の並列連層耐震壁の立面図
【図2】実施例の並列連層耐震壁の平面図
【図3】実施例の他の形態の並列連層耐震壁の平面図
【図4】第1形式の対の連層耐震壁の鉄筋と繋ぎ梁の鉄
骨との関連構造を示す立面図
【図5】図4のものをそのA−A線で断面し矢印方向に
みた平面図
【図6】図4のものをそのB−B線で断面し矢印方向に
みた平面図
【図7】第2形式の連層耐震壁の鉄筋と繋ぎ梁の鉄骨と
の関連構造を示す立面図
【図8】図7のものを図4のA−A線と同じ線で断面し
矢印方向にみた平面図
【図9】図7のものを図4のB−B線と同じ線で断面し
矢印方向にみた平面図
【図10】第3形式の連層耐震壁の鉄筋と繋ぎ梁の鉄骨
との関連構造を示す立面図
【図11】図10のものを図4のA−A線と同じ線で断
面し矢印方向にみた平面図
【図12】図10のものを図4のB−B線と同じ線で断
面し矢印方向にみた平面図
【図13】第4形式の連層耐震壁の鉄筋と繋ぎ梁の鉄骨
との関連構造を示す立面図
【図14】図13のものを図4のA−A線と同じ線で断
面し矢印方向にみた平面図
【図15】図13のものを図4のB−B線と同じ線で断
面し矢印方向にみた平面図
【図16】第5形式の連層耐震壁の鉄筋と繋ぎ梁の鉄骨
との関連構造を示す立面図
【図17】図16のものを図4のA−A線と同じ線で断
面し矢印方向にみた平面図
【図18】図16のものを図4のB−B線と同じ線で断
面し矢印方向にみた平面図
【図19】第6形式の連層耐震壁の鉄筋と繋ぎ梁の鉄骨
との関連構造を示す立面図
【図20】図19のものを図4のA−A線と同じ線で断
面し矢印方向にみた平面図
【図21】図19のものを図4のB−B線と同じ線で断
面し矢印方向にみた平面図
【図22】第7形式の連層耐震壁の鉄筋と繋ぎ梁の鉄骨
との関連構造を示す立面図
【図23】図22のものを図4のA−A線と同じ線で断
面し矢印方向にみた平面図
【図24】図22のものを図4のB−B線と同じ線で断
面し矢印方向にみた平面図
【図25】4つの連層耐震壁からなる並列連層耐震壁を
備えた建物のコア部の斜視図
【図26】図25のものの平面図
【図27】従来の並列連層耐震壁の繋ぎ梁等の地震時等
の変形状態を拡大して示す立面図
【図28】従来の繋ぎ梁の地震時等の変形状態を拡大し
て示す立面図
【図29】従来の繋ぎ梁を備えた並列連層耐震壁のエネ
ルギー吸収能力を示す線図
【図30】従来の並列連層耐震壁の鉄筋コンクリート造
の繋ぎ梁の配筋状態の立面図
【図31】図30のものをそのC−C線で断面し矢印方
向にみた側面図
【符号の説明】
10 並列連層耐震壁 11 連層耐震壁 11a,11a 縦鉄筋 11b,11b 横鉄筋 11c 連結鉄筋部分 11d 端部分 11e 端面 12 繋ぎ梁 12a 上側のフランジ 12b 下側のフランジ 12c ウエブ 12d 端板 14 定着用鉄筋 15 連結用鉄骨 16 定着用鉄骨 17 定着用鉄骨 17d 端板 18 定着用鉄骨 20 建物のコア部 21〜24 L字形の連層耐震壁 21a〜24a,21b〜24b 辺部分 25 繋ぎ梁 C コンクリート L 繋ぎ梁の埋め込み部分の長さ L 連層耐震壁間の繋ぎ梁の長さ L,L 連層耐震壁の繋ぎ梁方向の長さ(幅)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平面視でL形の鉄筋コンクリート造の連層
    耐震壁が、平面視で四角形の4隅部に位置するように間
    隔をおいてそれぞれ建造され、第1の連層耐震壁の一方
    の辺部分とこの辺部分と対向する第2の連層耐震壁の辺
    部分とが前記四角形の第1辺の両方の端によった部分に
    それぞれ配置され、第2の連層耐震壁の一方の辺部分と
    この辺部分と対向する第3の連層耐震壁の辺部分とが前
    記四角形の第2辺の両方の端によった部分にそれぞれ配
    置され、第3の連層耐震壁の一方の辺部分とこの辺部分
    と対向する第4の連層耐震壁の辺部分とが前記四角形の
    第3辺の両方の端によった部分にそれぞれ配置され、第
    4の連層耐震壁の一方の辺部分とこの辺部分と対向する
    第1の連層耐震壁の辺部分とが前記四角形の第4辺の両
    方の端によった部分にそれぞれ配置され、前記四角形の
    各辺に属する各連層耐震壁のL形の辺部分の各層間がそ
    れぞれ鉄骨造の繋ぎ梁で連結され、辺部分間に位置する
    各繋ぎ梁の長さが四角形の各辺に属する各辺部分の水平
    方向の長さよりも短くなるようにされ、各繋ぎ梁の辺部
    分間に位置する部分以外の埋込部分がコンクリート中に
    埋め込まれて各連層耐震壁の辺部分中に定着され、地震
    力等の強い外力を受けると、各繋ぎ梁が大きな変形を受
    けて、地震力等のエネルギーを積極的に吸収するように
    なっていることを特徴とする4つの並列連層耐震壁から
    なるコア部を備えた建物。
  2. 【請求項2】対の鉄筋コンクリート造の連層耐震壁
    隔をおいて並列に形成され、対の連層耐震壁の各層間を
    連結する鉄骨造の繋ぎ梁の両方の端よりの埋込部分が連
    層耐震壁のコンクリート中に埋め込まれ、コンクリート
    中に埋め込まれていない各繋ぎ梁の長さが各連層耐震壁
    の水平方向の長さよりも短くなっている並列連層耐震壁
    を備えた建物において、前記連層耐震壁のコンクリート
    中に、縦鉄筋と横鉄筋とを格子状に配してなる格子状鉄
    筋が間隔をおいた二つの鉛直な平面に沿って配され、H
    形鋼の繋ぎ梁の埋め込む処に対応しない連層耐震壁の端
    部分にあっては一方の格子状鉄筋の横鉄筋と他方の格子
    状鉄筋の横鉄筋とが連結鉄筋を介して互いに連結され、
    多数の繋ぎ梁の埋め込む処に対応する連層耐震壁 の端部
    分の各部分にあっては一方の格子状鉄筋と他方の格子状
    鉄筋と間に前記連結鉄筋がなく、それらの処の両方の格
    子状鉄筋間に繋ぎ梁のH形鋼の埋込部分がそれぞれ差し
    込まれ、繋ぎ梁の上下のフランジ及びウエブで囲まれる
    部分の形状寸法に合わせて形成した鋼製の端板が各繋ぎ
    梁の埋込部分のH形鋼の連層耐震壁の端縁部に対応する
    部分のウエブの両側に梁の長手方向に直角にそれぞれ配
    されて、それらの端板が連層耐震壁の端面と面一になる
    ように前記H型鋼の上下のフランジ及びウエブに固着さ
    れ、かつ前記端板と同じ端板が繋ぎ梁の埋込部分のH形
    鋼の端部のウェブの両側に梁の長手方向に直角にそれぞ
    れ配されて、これらの端板が前記H型鋼の上下のフラン
    ジ及びウエブに固着され、繋ぎ梁の埋込部分のH形鋼に
    多数の頭付スタッドが間隔をおいてそれぞれ立設され
    て、格子状鉄筋、繋ぎ梁の埋込部分、端板及び頭付スタ
    ッドとコンクリートとが一体化されていることを特徴と
    する並列連層耐震壁を備えた建物。
  3. 【請求項3】対の鉄筋コンクリート造の連層耐震壁が間
    隔をおいて並列に形成され、対の連層耐震壁の各層間を
    連結する鉄骨造の繋ぎ梁の両方の端よりの埋込部分が連
    層耐震壁のコンクリート中に埋め込まれ、コンクリート
    中に埋め込まれていない各繋ぎ梁の長さが各連層耐震壁
    の水平方向の長さよりも短くなっている並列連層耐震壁
    を備えた建物において、前記連層耐震壁のコンクリート
    中に、縦鉄筋と横鉄筋とを格子状に配してなる格子状鉄
    筋が間隔をおいた二つの鉛直な平面に沿って配され、H
    形鋼の繋ぎ梁の埋め込む処に対応しない連層耐震壁の端
    部分にあっては一方の格子状鉄筋の横鉄筋と他方の格子
    状鉄筋の横鉄筋とが連結鉄筋を介して互いに連結され、
    多数の繋ぎ梁の埋め込む処に対応する連層耐震壁の端部
    分の各部分にあっては一方の格子状鉄筋と他方の格子状
    鉄筋と間に前記連結鉄筋がなく、それらの処の両方の格
    子状鉄筋間に繋ぎ梁のH形鋼の埋込部分がそれぞれ差し
    込まれ、繋ぎ梁の上下のフランジ及びウエブで囲まれる
    部分の形状寸法に合わせて形成した鋼製の端板が各繋ぎ
    梁の埋込部分のH形鋼の連層耐震壁の端縁部に対応する
    部分のウエブの両側に梁の長手方向に直角にそれぞれ配
    されて、それらの端板が連層耐震壁の端面と面一になる
    ように前記H型鋼の上下のフランジ及びウエブに固着さ
    れ、かつ前記端板と同じ端板が繋ぎ梁の埋込部分のH形
    鋼の端部のウェブの両側に梁の長手方向に直角にそれぞ
    れ配されて、これらの 端板が前記H型鋼の上下のフラン
    ジ及びウエブに固着され、各繋ぎ梁の埋込部分のH形鋼
    の両方のフランジに間隔をおいてフランジ面に対して直
    角に多数の貫通孔が穿設され、各貫通孔に繋ぎ梁のH形
    鋼の成程度の長さの定着用鉄筋がそれぞれ差し込まれ、
    各定着用鉄筋の端より部分のねじ部にねじ込まれたナッ
    トにて各定着用鉄筋の端部が前記フランジに固着され、
    多数の定着用鉄筋の固着された部分以外の主部分が格子
    状鉄筋間にあって、格子状鉄筋、繋ぎ梁の埋込部分及び
    定着用鉄筋とコンクリートとが一体化されていることを
    特徴とす並列連層耐震壁を備えた建物。
  4. 【請求項4】対の鉄筋コンクリート造の連層耐震壁が間
    隔をおいて並列に形成され、対の連層耐震壁の各層間を
    連結する鉄骨造の繋ぎ梁の両方の端よりの埋込部分が連
    層耐震壁のコンクリート中に埋め込まれ、コンクリート
    中に埋め込まれていない各繋ぎ梁の長さが各連層耐震壁
    の水平方向の長さよりも短くなっている並列連層耐震壁
    を備えた建物において、前記連層耐震壁のコンクリート
    中に、縦鉄筋と横鉄筋とを格子状に配してなる格子状鉄
    筋が間隔をおいた二つの鉛直な平面に沿って配され、H
    形鋼の繋ぎ梁の埋め込む処に対応しない連層耐震壁の端
    部分にあっては一方の格子状鉄筋の横鉄筋と他方の格子
    状鉄筋の横鉄筋とが連結鉄筋を介して互いに連結され、
    多数の繋ぎ梁の埋め込む処に対応する連層耐震壁の端部
    分の各部分にあっては一方の格子状鉄筋と他方の格子状
    鉄筋と間に前記連結鉄筋がなく、それらの処の両方の格
    子状鉄筋間に繋ぎ梁のH形鋼の埋込部分がそれぞれ差し
    込まれ、互いに隣接して埋め込まれる各繋ぎ梁のH形鋼
    の埋込部分間に繋ぎ梁より小さい横断面の連結用鉄骨が
    それぞれ配され、各連結用鉄骨の両方の端部が繋ぎ梁の
    H形鋼の埋込部分に固着され、各連結用鉄骨が格子状鉄
    筋間にあって、格子状鉄筋、繋ぎ梁の埋込部及び連結用
    鉄骨とコンクリートとが一体化していることを特徴とす
    並列連層耐震壁を備えた建物。
  5. 【請求項5】対の鉄筋コンクリート造の連層耐震壁が間
    隔をおいて並列に形成され、対の連層耐震壁の各層間を
    連結する鉄骨造の繋ぎ梁の両方の端よりの埋込部分が連
    層耐震壁のコンクリート中に埋め込まれ、コンクリート
    中に埋め込まれていない各繋ぎ梁の長さが各連層耐震壁
    の水平方向の長さよりも短くなっている並列連層耐震壁
    を備えた建物において、前記連層耐震壁のコンクリート
    中に、 縦鉄筋と横鉄筋とを格子状に配してなる格子状鉄
    筋が間隔をおいた二つの鉛直な平面に沿って配され、H
    形鋼の繋ぎ梁の埋め込む処に対応しない連層耐震壁の端
    部分にあっては一方の格子状鉄筋の横鉄筋と他方の格子
    状鉄筋の横鉄筋とが連結鉄筋を介して互いに連結され、
    多数の繋ぎ梁の埋め込む処に対応する連層耐震壁の端部
    分の各部分にあっては一方の格子状鉄筋と他方の格子状
    鉄筋と間に前記連結鉄筋がなく、それらの処の両方の格
    子状鉄筋間に繋ぎ梁のH形鋼の埋込部分がそれぞれ差し
    込まれ、各繋ぎ梁のH形鋼の埋込部分の上側及び下側の
    フランジの上側及び下側に繋ぎ梁のH形鋼よりもその幅
    及び成が小さく繋ぎ梁の成程度の長さの定着用鉄骨を繋
    ぎ梁の長手方向に間隔をおきかつ繋ぎ梁のフランジ面に
    対して直角に複数配され、各定着用鉄骨の下端又は上端
    が繋ぎ梁のH形鋼の上側又は下側のフランジに固着さ
    れ、格子状鉄筋、繋ぎ梁の埋込部分及び定着用鉄骨とコ
    ンクリートとが一体化していることを特徴とする並列連
    層耐震壁を備えた建物。
  6. 【請求項6】対の鉄筋コンクリート造の連層耐震壁が間
    隔をおいて並列に形成され、対の連層耐震壁の各層間を
    連結する鉄骨造の繋ぎ梁の両方の端よりの埋込部分が連
    層耐震壁のコンクリート中に埋め込まれ、コンクリート
    中に埋め込まれていない各繋ぎ梁の長さが各連層耐震壁
    の水平方向の長さよりも短くなっている並列連層耐震壁
    を備えた建物において、前記連層耐震壁のコンクリート
    中に、縦鉄筋と横鉄筋とを格子状に配してなる格子状鉄
    筋が間隔をおいた二つの鉛直な平面に沿って配され、H
    形鋼の繋ぎ梁の埋め込む処に対応しない連層耐震壁の端
    部分にあっては一方の格子状鉄筋の横鉄筋と他方の格子
    状鉄筋の横鉄筋とが連結鉄筋を介して互いに連結され、
    多数の繋ぎ梁の埋め込む処に対応する連層耐震壁の端部
    分の各部分にあっては一方の格子状鉄筋と他方の格子状
    鉄筋と間に前記連結鉄筋がなく、それらの処の両方の格
    子状鉄筋間に繋ぎ梁のH形鋼の埋込部分がそれぞれ差し
    込まれ、各繋ぎ梁のH形鋼の埋込部分の上側及び下側の
    フランジの上側及び下側に繋ぎ梁のH形鋼と同程度のフ
    ランジ幅で繋ぎ梁の埋込部分の長さと同じ長さのH形鋼
    の定着用鉄骨がそれぞれ配され、各定着用鉄骨の一方の
    フランジが各定着用鉄骨の長手方向と繋ぎ梁の長手方向
    とを一致させて上側及び下側のフランジに固着され、格
    子状鉄筋、繋ぎ梁の埋込部分及び定着用鉄骨とコンクリ
    ートとが一体化していることを特徴とする並列連層耐震
    壁を備えた建物。
  7. 【請求項7】対の鉄筋コンクリート造の連層耐震壁が間
    隔をおいて並列に形成され、対の連層耐震壁の各層間を
    連結する鉄骨造の繋ぎ梁の両方の端よりの埋込部分が連
    層耐震壁のコンクリート中に埋め込まれ、コンクリート
    中に埋め込まれていない各繋ぎ梁の長さが各連層耐震壁
    の水平方向の長さよりも短くなっている並列連層耐震壁
    を備えた建物において、前記連層耐震壁のコンクリート
    中に、縦鉄筋と横鉄筋とを格子状に配してなる格子状鉄
    筋が間隔をおいた二つの鉛直な平面に沿って配され、H
    形鋼の繋ぎ梁の埋め込む処に対応しない連層耐震壁の端
    部分にあっては一方の格子状鉄筋の横鉄筋と他方の格子
    状鉄筋の横鉄筋とが連結鉄筋を介して互いに連結され、
    多数の繋ぎ梁の埋め込む処に対応する連層耐震壁の端部
    分の各部分にあっては一方の格子状鉄筋と他方の格子状
    鉄筋と間に前記連結鉄筋がなく、それらの処の両方の格
    子状鉄筋間に繋ぎ梁のH形鋼の埋込部分がそれぞれ差し
    込まれ、各繋ぎ梁のH形鋼の埋込部分の上側及び下側の
    フランジの上側及び下側に、連層耐震壁の厚さよりも短
    くて繋ぎ梁のH形鋼のフランジ幅よりも長いL形又は溝
    形の定着用鉄骨を梁の長手方向に間隔をおいて複数配さ
    れ、繋ぎ梁の埋込部分の連層耐震壁の端縁部に対応する
    部分に配された定着用鉄骨はその一つの辺部分の表面が
    連層耐震壁の端面と面一になるように繋ぎ梁の長手方向
    に対して直角に固着され、繋ぎ梁の埋込部分の他の部分
    に配された定着用鉄骨はその一つの辺部分が梁の長手方
    向に対して直角になるように固着され、格子状鉄筋、繋
    ぎ梁の埋込部分及び定着用鉄骨とコンクリートとが一体
    化しているこていることを特徴とする並列連層耐震壁を
    備えた建物
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