JP2022030704A - 鉄筋コンクリートの補強構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンクリートの内部に配置された鉄筋等と干渉することなく、ブレース材との接合部を補強することができる鉄筋コンクリートの補強構造を提供する。【解決手段】鉄筋コンクリートの梁33の長さ途中部の、高さ方向の上側の表面に設けられた接合金物14にブレース材5の端部が固定されるような接合構造32において、梁33の長さ途中部の、接合金物14の下側に柱形部33aが形成され、柱形部33aのコンクリートの内部に、梁33の高さ方向に細長く伸びる棒状の柱形鉄筋34が配置された。【選択図】図1

Description

本発明は、V形ブレースのブレース材の端部と、基礎梁のような鉄筋コンクリートの構造物の接合部を補強するための、鉄筋コンクリートの補強構造に関するものである。
S造やSRC造等の建築構造物においては、柱と梁によって形成される架構に対して、ブレース材と呼ばれる細長い補強部材を斜め方向に配置して、その両端部を柱や梁に固定することにより、建築構造物の強度を向上させるブレース構造が広く用いられていた(例えば特許文献1参照)。
本願の図10は、そのようなブレース構造について説明するために参照する図である。
一般的なブレース構造2は、図10に示すように、水平方向(図中左右方向)に所定の間隔をおいて鉛直方向(図中上下方向)に伸びる2本の柱4と、それら2本の柱4の間に、鉛直方向に所定の間隔をおいて水平方向に伸びる2本の梁6によって形成される架構3に対して、細長い2本のブレース材5が、上記2本の柱4と2本の梁6を四辺とする架構3の矩形面の面内方向(図の紙面に平行方向)に沿って斜めに伸びるように配置され、それぞれの長さ方向の両端部が上記架構3の柱4や梁6に固定されていた。
これら2本のブレース材5は、図10に示すように、それぞれの長さ方向の一方の端部が、2本の柱4のそれぞれの上端部と図中上側の梁6が接合される接合部に固定され、それぞれの長さ方向の他方の端部が、図中下側の梁6の長さ方向の略中央部に固定されており、このようなブレース構造2は、配置されたブレース材5の形からV形ブレースと呼ばれていた。
このようなブレース構造2を用いることにより、地震等の外力によって生じる、架構3の矩形面の面内方向の相対変位をブレース材5の軸力に負担させて、建築構造物の強度を向上させることができるようになっていた。
すなわち、図10に示すように、地震等によって、架構3に対して、図中上側の梁6が図中左側に移動し、図中下側の梁6が図中右側に移動するような相対変位Uが生じるような外力が作用すると、図中左側のブレース材5に作用する引張力Tと、図中右側のブレース材5に作用する圧縮力Cによって、それに対抗することができるようになっていた。
一方、図10に示すようなブレース構造2においては、ブレース材5の端部は、架構3を形成する柱4や梁6に設けられたガセットプレート7と呼ばれる板状の部材を介して、架構3の柱4や梁6に固定されていた。
そして、これらのガセットプレート7は、柱4や梁6等の構造物が金属によって形成されている場合は、溶接等によって直接構造物に固定されていたが、基礎梁のように、構造物が鉄筋コンクリートによって形成されている場合は、構造物の長さ途中部に接合金物を設け、その接合金物にガセットプレートが固定されるような接合構造が用いられていた。
本願の図11は、そのような接合構造について説明するために参照する図である。
図11に示すように、接合構造12は、鉄筋コンクリートによって形成された基礎梁13と、基礎梁13の長さ方向(図中左右方向)の途中部に設けられた接合金物14と、基礎梁13のコンクリートの内部に埋設され、上端部が接合金物14に結合された複数のアンカーボルト18を備えていた。
接合金物14は、図11中上下方向に所定の厚さ寸法を有し、平面形状が略正方形の板状に形成され、その板面には、接合金物14を厚さ方向に貫通する複数のボルト挿通孔14aが形成され、接合金物14の下面と基礎梁13の高さ方向(図11中上下方向)の上側の表面の間に形成されたモルタル層16を介して、基礎梁13の長さ途中部に設けられていた。
そして、基礎梁13のコンクリートの内部には、複数のアンカーボルト18が埋設されており、これらのアンカーボルト18の上端部が、基礎梁13の表面より突出し、モルタル層16を貫いて接合金物14に形成されたボルト挿通孔14aに挿通され、接合金物14の上面より上方に突出するアンカーボルト18の上端部のオネジ部には、ナット20がネジ締結されていた。
そして、図11に示すように、図の紙面に垂直方向に所定の厚さ寸法を有する板状に形成されたガセットプレート7が、接合金物14の上面に溶接等によって固定され、そのガセットプレート7に2つのブレース材5のそれぞれの端部が連結されてボルト等によって固定されていた。
このような接合構造12を用いることにより、基礎梁のような、鉄筋コンクリートによって形成された構造物の長さ途中部に、V形ブレースのブレース材の端部が固定されていた。
特開昭62-101737号公報
しかしながら、上述したような接合金物14を用いた接合構造12では、ブレース材と基礎梁の接合部に大きな引張方向の負荷が生じるおそれがあった。
すなわち、地震等によって、図10に示すようなブレース構造2の架構3に対して大きな外力が加わり、その結果、V形ブレースの圧縮側(図中右側)のブレース材5に作用する圧縮力Cがブレース材5の耐力の限界を超えてしまうと、圧縮側のブレース材5が座屈してしまうことがあった。
そして、図12に示すように、圧縮側(図中右側)のブレース材5が座屈すると、圧縮側のブレース材5に作用する圧縮力Cが急激に小さくなって、2本のブレース材5に作用する圧縮力Cと引張力Tに差が生じ、ブレース材5と基礎梁13の接合部に、図中下から上に向かう大きな引張力Pが生じるおそれがあった。
そして、そのようにして生じた引張力Pの大きさが、ブレース材5と基礎梁13の接合部の鉄筋コンクリートの、基礎梁13の長さ方向に対して直角なせん断方向(図12中上下方向)の耐力の限度を超えてしまうと、接合部の鉄筋コンクリートの破損してしまうおそれがあるため、ブレース材5と基礎梁13の接合部、すなわち、接合金物14の下側の基礎梁13の鉄筋コンクリートを補強する必要があった。
一方、図12に示すように、鉄筋コンクリートによって形成された基礎梁13のコンクリートの内部には、基礎梁13の高さ方向(図中上下方向)の上側(及び下側)の表面に沿って表面と略平行な方向(図中左右方向)に伸びる複数の主鉄筋22が、基礎梁13の表面から所定の厚さ寸法だけコンクリートの内部側に入り込んだ位置に配置されており、それにより、基礎梁13の長さ方向(図中左右方向)の引張強度が補強されていた。
そして、それと併せて、基礎梁13の長さ方向に対して直角な方向のせん断強度を補強するために、主鉄筋22の長さ方向に対して直角方向に伸びる細長い鉄筋を、それら複数の主鉄筋22の周囲に巻き付けて、それら複数の主鉄筋22を取り囲むようにして形成されたスターラップ筋24が、主鉄筋22の長さ方向に所定の間隔をおいて複数配置されていた。
そのため、上記引張力Pに対抗するために、接合金物14の下側の基礎梁13のコンクリートの内部に、基礎梁13のせん断強度を補強するスターラップ筋24を追加して設けようとしても、予め配置されている他のスターラップ筋24や、接合金物14を固定するためのアンカーボルト18等と干渉するおそれがあり、鉄筋コンクリートを補強することができなくなってしまうという問題があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、コンクリートの内部に配置された鉄筋等と干渉することなく、ブレース材との接合部を補強することができる鉄筋コンクリートの補強構造を提供することを課題とするものである。
本発明による鉄筋コンクリートの補強構造は、上記課題を解決するために、
鉄筋コンクリートの梁の長さ途中部の、高さ方向の上側の表面に設けられた接合金物にブレース材の端部が固定されるような接合構造において、
前記梁の長さ途中部の、前記接合金物の下側に柱形部が形成され、
前記柱形部のコンクリートの内部に、前記梁の高さ方向に細長く伸びる棒状の柱形鉄筋が配置された
ことを特徴とするものである。
また、本発明による鉄筋コンクリートの補強構造は、
前記柱形部は、その高さ寸法が前記梁の高さ寸法以上に形成され、及び/又は、その幅寸法が前記梁の幅寸法より大きく形成された、略四角柱状に形成され、
複数の前記柱形鉄筋が、前記柱形部の外周部から所定の厚さ寸法だけ前記柱形部の内側に入り込んだ位置に、前記柱形部の外周部に沿って周方向に一定の間隔おいて、互いに略平行に並んで配置された
ことを特徴とするものである。
また、本発明による鉄筋コンクリートの補強構造は、
前記柱形鉄筋にコンクリートとの付着力を向上させるための定着部が設けられた
ことを特徴とするものである。
また、本発明による鉄筋コンクリートの補強構造は、
前記柱形部の底部に、上端部が前記柱形部に一体的に結合され、前記上端部から下方に伸びる長さ部分が前記梁の下側の地盤の内部に埋設されるような杭が設けられた
ことを特徴とするものである。
また、本発明による鉄筋コンクリートの補強構造は、
前記梁のコンクリートの内部には、前記梁の高さ方向の上側及び下側の表面から所定の厚さ寸法だけコンクリートの内部側に入り込んだ位置に、前記表面に沿って前記表面と略平行な方向に伸びる複数の主鉄筋が配置され、
前記複数の主鉄筋のうちの、前記梁の高さ方向の下側の表面側に配置された前記主鉄筋から前記コンクリートの内部側に所定の間隔をおいた位置に、前記主鉄筋と略平行に伸びる補強主鉄筋が設けられ、
前記補強主鉄筋の長さ部分が、前記梁の前記柱形部を横切るように配置された
ことを特徴とするものである。
また、本発明による鉄筋コンクリートの補強構造は、
前記接合金物は、板状のベースプレートと前記ベースプレートの下面から突出するように設けられた突出部を備え、前記突出部が前記梁のコンクリートの内部に埋設されるように、前記梁の長さ途中部に設けられた
ことを特徴とするものである。
また、本発明による鉄筋コンクリートの補強構造は、
前記梁のコンクリートの内部には、前記梁の高さ方向の上側及び下側の表面から所定の厚さ寸法だけコンクリートの内部側に入り込んだ位置に、前記表面に沿って前記表面と略平行な方向に伸びる複数の主鉄筋が配置され、
前記複数の主鉄筋のうちの一部の主鉄筋は、その長さ途中の2か所の分断端部の間の長さ部分が取り除かれたように形成され、
前記一部の主鉄筋から前記コンクリートの内部側に所定の間隔をおいた位置に、前記主鉄筋と略平行に伸びる追加主鉄筋が設けられ、
前記追加主鉄筋の両端部は、その前記追加主鉄筋の長さ方向の位置が、前記一部の主鉄筋の2つの前記分断端部より、前記追加主鉄筋の中央部と反対側に位置するように配置され、
前記接合金物の前記突出部が、前記一部の主鉄筋の2つの前記分断端部の間に配置されるように、前記梁のコンクリートの内部に埋設された
ことを特徴とするものである。
このような本発明の鉄筋コンクリートの補強構造によれば、
鉄筋コンクリートの梁の長さ途中部の、高さ方向の上側の表面に設けられた接合金物にブレース材の端部が固定されるような接合構造において、
前記梁の長さ途中部の、前記接合金物の下側に柱形部が形成され、
前記柱形部のコンクリートの内部に、前記梁の高さ方向に細長く伸びる棒状の柱形鉄筋が配置されたことにより、
コンクリートの内部に配置された鉄筋等と干渉することなく、ブレース材との接合部を補強することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造30を示す概略側面図である。 図1に示す鉄筋コンクリートの補強構造30のA-A線矢視概略断面図である。 図1に示す鉄筋コンクリートの補強構造30の効果について説明するための概略側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造40を示す概略側面図である。 図4に示す鉄筋コンクリートの補強構造40の効果について説明するための概略側面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造50を示す概略平面図である。 図6に示す鉄筋コンクリートの補強構造50のB-B線矢視概略断面図である。 図6に示す鉄筋コンクリートの補強構造50の効果について説明するための概略側面図である。 第1ないし第3の実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造30,40,50において用いられる柱形鉄筋34の、他の形態について示す側面図である。 一般的なブレース構造2を示す概略正面図である。 接合金物14を用いたブレース材5と基礎梁13の接合構造12を示す概略側面図である。 図11に示す接合構造12における基礎梁13の構成と、ブレース材5が座屈した際に、ブレース材5と基礎梁13の接合部に作用する力について説明するための概略側面図である。
以下、本発明に係る鉄筋コンクリートの補強構造を実施するための形態について、図面に基づいて具体的に説明する。なお、図10ないし図12に示す従来の構成と同様の部分には、一部を除き同じ符号を付し、重複する説明は原則として省略するものとする。
図1ないし図3は、本発明の第1の実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造30について説明するために参照する図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造30における接合構造32は、図11に示す接合構造12と同様に、基礎梁33の長さ方向(図中左右方向)の途中部に設けられた接合金物14と、基礎梁33のコンクリートの内部に埋設され、上端部が接合金物14に結合された複数のアンカーボルト18を備えている。
すなわち、接合金物14は、図1中上下方向に所定の厚さ寸法を有し、平面形状が略正方形の板状に形成され(図2の鎖線部参照)、その板面には接合金物14を厚さ方向に貫通する複数のボルト挿通孔14aが形成され、接合金物14の下面と基礎梁33の高さ方向(図中上下方向)の上側の表面の間に形成されたモルタル層16を介して、基礎梁33の長さ途中部に設けられている。
そして、基礎梁33のコンクリートの内部には、複数のアンカーボルト18が埋設されており、これらのアンカーボルト18の上端部は、基礎梁33の表面より突出し、モルタル層16を貫いて接合金物14に形成されたボルト挿通孔14aに挿通され、接合金物14の上面より上方に突出するアンカーボルト18の上端部のオネジ部には、ナット20がネジ締結されている。
そして、図1の紙面に垂直方向に所定の厚さ寸法を有する板状に形成されたガセットプレート7が、接合金物14の上面に溶接等によって固定され、そのガセットプレート7に2つのブレース部材5のそれぞれの端部が連結されてボルト等によって固定されている。
一方、図1に示すように、本実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造30における基礎梁33は、図11に示す基礎梁13と同様に、そのコンクリートの内部に、複数の主鉄筋22と、それら複数の主鉄筋22の周囲を取り囲むように形成された複数のスターラップ筋24が配置された鉄筋コンクリートの構造物として形成されている。
すなわち、図1に示すように、基礎梁33のコンクリートの内部には、基礎梁33の高さ方向(図中上下方向)の上側(及び下側)の表面に沿って表面と略平行な方向(図中左右方向)に伸びる複数の主鉄筋22が、基礎梁33の高さ方向の上側(及び下側)の表面から所定の厚さ寸法だけコンクリートの内部側に入り込んだ位置に配置されている。
そして、主鉄筋22の長さ方向に対して直角方向に伸びる細長い鉄筋を、それら複数の主鉄筋22の周囲に巻き付けてそれらを取り囲むようにして形成されたスターラップ筋24が、主鉄筋22の長さ方向に所定の間隔をおいて複数配置されている。
そして、図1に示すように、本実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造30における基礎梁33は、図12に示す基礎梁13と、基礎梁33の長さ方向(図中左右方向)の途中部に柱形部33aが形成され、柱形部33aのコンクリートの内部に複数の柱形鉄筋34が配置されている点で、その構成が異なるものである。
基礎梁33の柱形部33aは、図1に示すように、その高さ方向(図中上下方向)寸法が基礎梁33の高さ方向の寸法以上に形成され、図2に示すように、その幅方向(図中上下方向)寸法が基礎梁33の幅方向の寸法よりも大きく形成された略四角柱状に形成され、柱形部33aの水平断面形状は、図2の鎖線部に示すように、柱脚金物14の平面形状より大きく形成されている。
このような柱形部33aが、柱形部33aの長さ途中の、ブレース材5との接合部、すなわち、接合金物14の下側に、図1に示すように、柱形部33aの高さ方向の上側の面と基礎梁33の高さ方向の上側の表面が同一平面上に位置し、図2に示すように、柱形部33aの幅方向(図中上下方向)の中心が基礎梁33の幅方向の中心と一致するように、基礎梁33と一体的に形成されている。
そして、柱形部33aのコンクリートの内部には、図1に示すように、基礎梁33の高さ方向(図中上下方向)に伸びる複数の柱形鉄筋34が、図2に示すように、四角柱状の柱形部33aの外周部から所定の厚さ寸法だけ柱形部33aの内側に入り込んだ位置に、柱形部33aの外周部に沿って周方向に一定の間隔おいて、互いに略平行に並んで配置されている。
このような鉄筋コンクリートの補強構造30の基礎梁33は、例えば、捨てコンクリート(図示せず)の上に基礎梁33の型枠(図示せず)を設置して、その型枠の内側に主鉄筋22とスターラップ筋24を配置すると共に、型枠の内側の柱形部33aに相当する箇所にアンカーボルト18と柱形鉄筋34を配置し、それら主鉄筋22、スターラップ筋24、柱形鉄筋34、及びアンカーボルト18が基礎梁33のコンクリートの内部に配置されるように、型枠の内側にコンクリートを打設することによって形成されている。
このような本実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造30を用いることにより、基礎梁33のコンクリートの内部に配置された主鉄筋22やスターラップ筋24等と干渉することなく、ブレース材5と基礎梁33との接合部の鉄筋コンクリートを補強することができる。
すなわち、図3に示すように、ブレース材5と基礎梁33の接合部に設けられた、基礎梁33の柱形部33aのコンクリートの内部に、複数の柱形鉄筋34を、基礎梁33の長さ方向(図中左右方向)に対して直角な方向(図中上下方向)に伸びるように配置することにより、ブレース材5と基礎梁33の接合部に作用する引張力Pを、柱形鉄筋34の周囲のコンクリートの付着力を介してそれぞれの柱形鉄筋34へ伝達させて、それぞれの柱形鉄筋34の長さ方向(図中上下方向)の引張力P1に負担させることができる。
そして、柱形鉄筋34は、それ自身が図1中上下方向に細長く伸びる棒状に形成されると共に、基礎梁33の配筋(主鉄筋22やスターラップ筋24)とは独立した構成としてコンクリートの内部に設けることができるようになっているため、柱形鉄筋34の配置や長さ、径の大きさ等を自由に選択することができる。
それにより、柱形鉄筋34の位置を変更したり、柱形鉄筋34の径を大きくして本数を減らしたりすることにより、柱形部33aのコンクリートの内部に配置された主鉄筋22やスターラップ筋24等を避けて柱形鉄筋34を配置することができる。
このように、本実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造30によれば、コンクリートの内部に配置された鉄筋等と干渉することなく、ブレース材との接合部を補強することができる。
また、本実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造30によれば、柱形部33aの幅寸法が基礎梁33の幅寸法より大きく形成されているため、柱形鉄筋34を配置するための空間をより大きく確保することができる。
図4及び図5は、本発明の第2の実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造40について説明するために参照する図である。
図4に示すように、本実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造40における接合構造42は、図1に示す前記第1の実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造30における接合構造32と同様に、基礎梁43の長さ方向(図中左右方向)の途中部に設けられた接合金物14と、基礎梁43のコンクリートの内部に埋設され、上端部が接合金物14に結合された複数のアンカーボルト18を備え、接合金物14の上面に板状のガセットプレート7が固定され、ガセットプレート7に2つのブレース部材5のそれぞれの端部が連結されて固定されている。
そして、本実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造40における基礎梁43は、図1に示す前記第1の実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造30における基礎梁33と同様の構成を有し、更に補強主鉄筋44と杭46が設けられている点で、その構成が異なるものである。
すなわち、基礎梁43のコンクリートの内部には、図1に示す基礎梁33と同様に、基礎梁43の長さ方向に伸びる複数の主鉄筋22と、それら複数の主鉄筋22の周囲を取り囲むようにして形成された複数のスターラップ筋24が配置されている。
そして、図4に示すように、主鉄筋22と略平行な方向(図中左右方向)に伸びる補強主鉄筋44が、基礎梁43のコンクリートの内部の、基礎梁43の図中下側の表面側に配置された主鉄筋22より図中上方、すなわち、コンクリートの内部側に所定の間隔をおいた位置に配置されている。
そして、補強主鉄筋44の両端部は、その補強主鉄筋44の長さ方向(図4中左右方向)の位置が、基礎梁43の柱形部33aより外側、すなわち、基礎梁43の長さ方向の両端側に位置するように配置されている。
すなわち、補強主鉄筋44は、その長さ部分が、ブレース材5と基礎梁43の接合部、すなわち、接合金物14の下側の基礎梁43のコンクリートの内部を、基礎梁43の長さ方向に横切るように配置されている。
そして、補強主鉄筋44は、図4の紙面に垂直方向に所定の間隔をおいて、互いに略平行に並んで複数(例えば、図中下側の主鉄筋22と同じ数だけ)配置されている。
また、基礎梁43の長さ途中部には、図1に示す基礎梁33と同様に、略四角柱状の柱形部33aが形成され、その柱形部33aのコンクリートの内部には、上下方向に伸びる複数の柱形鉄筋34が配置されている。
そして、図4に示すように、基礎梁43の柱形部33aの底部には、上端部が柱形部33aのコンクリートの内部に埋設されて一体的に結合され、そこから図中下方に伸びる長さ部分が、基礎梁43の下側の地盤の内部に埋設されるように杭46が設けられている。
その他の構成は、前記第1の実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造30と同様であり、このような鉄筋コンクリートの補強構造40によっても、コンクリートの内部に配置された鉄筋等と干渉することなく、ブレース材との接合部を補強することができる。
そして、このような本実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造40によれば、ブレース材と基礎梁の接合部をより強固に補強することができる。
すなわち、図5に示すように、ブレース材5と基礎梁43の接合部である、基礎梁43の柱形部33aに作用する引張力Pを、それぞれの柱形鉄筋34の引張力P1だけでなく、杭46に作用する引張力P2にも負担させることができる。
そして、図5に示すように、上記引張力Pによって基礎梁43の図中下側の主鉄筋22に作用するせん断力F1によって生じる図中下側の主鉄筋22の曲げに、補強主鉄筋44に作用する引張力T1によって抵抗することができる。
ところで、図1,4,11等に示すような接合金物14を用いた接合構造12,32,42は、地震等によって、ブレース材5と基礎梁13,33,43の接合部にせん断方向(例えば、図11中左右方向、又は図の紙面に垂直方向)の力が作用した場合、そのせん断力を基礎梁13,33,43に伝達する際に、せん断力がアンカーボルト18に集中してしまうという問題があった。
そこで、ブレース材と基礎梁の接合部に作用するせん断力がアンカーボルトに集中することを防止して、せん断力を効率よく基礎梁に伝達させるために、接合金物の下面にシアコッターと呼ばれる突出部を設け、この突出部が基礎梁のコンクリートの内部に埋設されるように配置された接合構造が知られている。
図6ないし図8は、そのような接合構造を用いた、本発明の第3の実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造50について説明するために参照する図である。
図6に示すように、本実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造50における接合構造52は、図1に示す前記第1の実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造30の接合構造32と、接合金物14の代わりに接合金物54が用いられている点で、その構成が異なるものである。
接合金物54は、板状に形成されたベースプレート56と、ベースプレート56の下面から突出するように設けられた突出部58を備えている。
ベースプレート56は、図6に示すように、図中上下方向に所定の厚さ寸法を有し、平面形状が略正方形の板状に形成され、その板面には、ベースプレート56を厚さ方向に貫通するボルト挿通孔(図示せず)が形成されている。
突出部58は、図6に示すように、図中上下方向に所定の高さ寸法を有し、図7に示すように、水平断面形状が略十字型に形成され、上端部がベースプレート56の下面の略中央に一体的に結合されて、そこから下方に伸びる突出部58の高さ部分がベースプレート56の下面より下方に突出するように形成されている。
このような接合金物54が、ベースプレート56の下面と基礎梁53の高さ方向(図6中上下方向)の上側の表面の間に形成されたモルタル層16を介して、基礎梁53の長さ途中部に設けられ、そのベースプレート56の下面に設けられた突出部58は、その下端部が基礎梁53の表面より図6中下方に位置するように、基礎梁53のコンクリートの内部に埋設されている。
そして、図6に示すように、図1に示す接合構造32と同様に、基礎梁53のコンクリートの内部に埋設されたアンカーボルト18の上端部が接合金物54のベースプレート56に結合され、ベースプレート56の上面に板状のガセットプレート7が固定され、ガセットプレート7に2つのブレース部材5のそれぞれの端部が連結されて固定されている。
そして、本実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造50における基礎梁53は、図1に示す前記第1の実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造30における基礎梁33と、主鉄筋22の代わりに主鉄筋62が設けられ、更に、追加主鉄筋64が設けられている点で、その構成が異なるものである。
すなわち、図6に示すように、基礎梁53のコンクリートの内部には、基礎梁53の高さ方向(図中上下方向)の上側(及び下側)の表面に沿って表面と略平行な方向(図中左右方向)に伸びる複数の主鉄筋62が、基礎梁53の高さ方向の上側(及び下側)の表面から所定の厚さ寸法だけコンクリートの内部側に入り込んだ位置に配置されている。
そして、主鉄筋52の長さ方向に対して直角方向に伸びる細長い鉄筋を、それら複数の主鉄筋52の周囲に巻き付けてそれらを取り囲むようにして形成されたスターラップ筋24が、主鉄筋52の長さ方向に所定の間隔をおいて複数配置されている。
そして、8本の主鉄筋62が、図6に示すように、基礎梁53の図中上側の表面側と図中下側の表面側にそれぞれ4本ずつ、図7に示すように、鉄筋34の長さ方向(図中左右方向)に対して直角方向(図中上下方向)に所定の間隔をおいて、互いに略平行に並んで配置されている。
そして、図6及び図7に示すように、これら複数の(8本の)主鉄筋62のうちの一部の主鉄筋62、すなわち、基礎梁53の図6中上側の表面側に配置された4本の主鉄筋62のうちの中央寄りの2本(図7参照)が、その長さ途中の2か所の分断端部62aの位置で切断されて、その2か所の分断端部62aの間の長さ部分が取り除かれたように形成されている。
そして、図6に示すように、基礎梁53の長さ途中部に設けられた接合金物54のベースプレート56の下面に設けられた突出部58が、基礎梁53やモルタル層16の内部に埋設されて、それらの主鉄筋62の分断端部62aの間に配置されるようになっている。
すなわち、基礎梁53のコンクリートの内部に配置された複数の主鉄筋62のうち、そのままでは接合金物54の突出部58と干渉してしまうような位置に配置されている主鉄筋62は、その長さ途中の突出部58と干渉する長さ部分が取り除かれて、突出部58によって分断されたように形成されている。
そして、図6に示すように、主鉄筋62と略平行(図の紙面に垂直方向)に伸びる追加主鉄筋64が、基礎梁53のコンクリートの内部の、それら分断された2本の主鉄筋62から図中下方、すなわち、コンクリートの内部側に所定の間隔をおいた位置にそれぞれ配置されている。
これらの追加主鉄筋64の両端部は、図6に示すように、その追加主鉄筋64の長さ方向(図中左右方向)の位置が、分断された主鉄筋62の2つの分断端部62aより外側、すなわち追加主鉄筋64の中央部と反対側に位置するように配置されている。
すなわち、図6に示すように、主鉄筋62と追加主鉄筋64は、分断された主鉄筋62のそれぞれの分断端部62aの近傍の長さ部分と、その下方に配置された追加主鉄筋64の両端部の近傍の長さ部分が、それぞれの端部から所定の長さ寸法だけ、互いに重なり合うように配置されるようになっている。
そして、基礎梁53の長さ途中部には、図1に示す基礎梁33と同様に、略四角柱状の柱形部33aが形成され、その柱形部33aのコンクリートの内部には、上下方向に伸びる複数の柱形鉄筋34が配置されている。
その他の構成は、前記第1の実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造30と同様であり、このような鉄筋コンクリートの補強構造50によっても、コンクリートの内部に配置された鉄筋等と干渉することなく、ブレース材との接合部を補強することができる。
そして、このような本実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造50によれば、シアコッターを備えた接合金物を用いた接合構造であっても、接合金物の製造コストや施工コストが増加することなく、せん断力を基礎梁に効率よく伝達することができる。
すなわち、接合金物54のような、シアコッターを備えた接合金物を用いることにより、図8に示すように、地震等によって、ブレース材5と基礎梁53の接合部に作用するせん断力F2を、基礎梁53のコンクリートの内部に埋設された接合金物54の突出部58(シアコッター)の各側面に負担させることができる。
そして、基礎梁53のコンクリートの内部に配置された主鉄筋62が接合金物54の突出部58によって分断されていたとしても、図8に示すように、基礎梁53に対して引張方向(図8中左右方向)の力が作用した際に、主鉄筋62に作用する引張力T2を、主鉄筋62の分断端部62aの近傍の長さ部分とその周囲のコンクリートの付着力を介して追加主鉄筋64へと伝達させ、追加主鉄筋64に作用する引張力T3を、追加主鉄筋64の端部の近傍の長さ部分とその周囲のコンクリートの付着力を介して主鉄筋62へと伝達させることができる。
そして、図6に示すように、追加主鉄筋64が、分断された主鉄筋62の下方に配置されることにより、分断された主鉄筋62の分断端部62aの間に、接合金物54の突出部58が配置されるための十分な空間、特に高さ方向(図中上下方向)の寸法を確保することができる。
それにより、接合金物54の突出部58の高さ寸法を大きくすることができ、ブレース材と基礎梁の接合部に作用するせん断力を基礎梁に効率よく伝達することができる。
また、接合金物54の突出部58の高さ寸法を大きくしても、突出部58に主鉄筋62を通すための孔や溝等を設ける必要がなく、接合金物54の製造コストの増加や接合構造52の配筋作業の施工コストが増加することを防止することができる。
なお、本発明は、前記実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を達成することができる範囲内であれば、種々の変更が可能である。
例えば、前記第1ないし第3の実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造30,40,50においては、図2等に示すように、基礎梁33,43,53の柱形部33aのコンクリートの内部には、柱形鉄筋34が12本配置されていたが、コンクリートの内部に配置される柱形鉄筋の数は12本より多くてもよいし、少なくてもよい。
また、前記第1ないし第3の実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造30,40,50においては、図2等に示すように、基礎梁33,43,53の柱形部33aのコンクリートの内部に配置された柱形鉄筋34は、柱形部33aの外周部に沿って周方向に一定の間隔おいて、互いに略平行に並んで配置されているが、基礎梁33,43,53のコンクリートの内部の配筋(主鉄筋22,62やスターラップ筋24)と干渉しなければ、柱形鉄筋34の配置はこのような形に限定されることはない。
また、前記第1ないし第3の実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造30,40,50においては、図1等に示すように、基礎梁33,43,53の柱形部33aのコンクリートの内部に配置された柱形鉄筋34は、上下方向に細長く伸びる丸棒状に形成されているが、柱形鉄筋34が上下方向に細長く伸びる棒状に形成されていれば、その断面や両端部はどのような形態であってもよい。
例えば、柱形鉄筋34とコンクリートとの付着力を向上させるために、図9(a)に示すように、単なる丸棒状ではなく、柱形鉄筋34の長さ途中部に複数の節34aが設けられた異形鉄筋を用いてもよいし、図9(b)及び(c)に示すように、柱形鉄筋34の両端部をL字形に曲げた定着部34bや、U字形に曲げた定着部34cを、柱形鉄筋34の両端部に設けてもよいし、或いは、図9(d)に示すように、柱形鉄筋34の両端部に、板状の定着部材34dを固定した定着部を設けてもよい。
また、前記第1ないし第3の実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造30,40,50の接合構造32,42,52に用いられる接合金物14や接合金物54においては、接合金物14や接合金物54のベースプレート56は、その平面形状が略正方形に形成されているが、接合金物14や接合金物54のベースプレート56が、例えば、正八角形や円形等、正方形以外の形状に形成されていてもよい。
また、前記第1ないし第3の実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造30,40,50の接合構造32,42,52に用いられる接合金物14や接合金物54においては、接合金物14や接合金物54のベースプレート56の上面や下面は、いずれも平坦に形成されているが、それらの部分は平坦でなくともよく、例えば、上面に強度を向上させるためのリブが形成されていたり、下面にモルタル層16のモルタルとの付着力を向上させるための凹凸形状が形成されていてもよい。
また、前記第1ないし第3の実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造30,40,50においては、図1等に示すように、基礎梁33,43,53のコンクリートの内部には、8本の主鉄筋22,62が配置されていたが、コンクリートの内部に配置される主鉄筋の数は8本より多くてもよいし、少なくてもよい。
また、前記第3の実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造50の接合構造52に用いられる接合金物54においては、突出部58は、その水平断面形状が略十字型に形成されているが、接合金物54の突出部58が、例えば、水平断面形状が中心から八方に放射状に広がるような形状や、円筒状、角筒状等、十字型以外の形状に形成されていてもよい。
また、前記第3の実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造50の接合構造52に用いられる接合金物54においては、突出部58は、ベースプレート56の下面に1つ設けられているが、ベースプレート56の下面に2つ以上の突出部58が設けられていてもよい。
また、前記第3の実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造50においては、図6等に示すように、追加主鉄筋64は、主鉄筋62と略同一の径の鉄筋が用いられていたが、追加主鉄筋の径は、主鉄筋62の径より大きくてもよいし、小さくてもよい。
また、前記第3の実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造50においては、図6及び図7に示すように、基礎梁53のコンクリートの内部には、2本の追加主鉄筋64が配置されていたが、コンクリートの内部に配置される追加主鉄筋64の数は2本より多くてもよい。
また、前記第1ないし第3の実施の形態に係る鉄筋コンクリートの補強構造30,40,50の接合構造32,42,52は、水平方向に伸びる基礎梁33,43,53の長さ途中部にブレース材5を固定するために用いられているが、基礎梁以外の鉄筋コンクリートの梁の長さ途中部にブレース材5を固定するために用いてもよいし、また、その他の構造物であっても、そのコンクリートの内部に、その長さ方向に対して平行な複数の主鉄筋と、主鉄筋に対して直角な複数のスターラップ筋が配置されるような鉄筋コンクリートの構造物であれば、その構造物の長さ途中部にブレース材を固定するために用いることができるため、例えば、鉄筋コンクリートの柱の高さ途中部の鉛直面にブレース材5を固定するために用いてもよい。
2 ブレース構造
3 架構
4 柱
5 ブレース材
6 梁
7 ガセットプレート
12 接合構造
13 基礎梁
14 接合金物
14a ボルト挿通孔
16 モルタル層
18 アンカーボルト
20 ナット
22 主鉄筋
24 スターラップ筋
30 鉄筋コンクリートの補強構造
32 接合構造
33 基礎梁
33a 柱形部
34 柱形鉄筋
34a 節
34b 定着部
34c 定着部
34d 定着部材
40 鉄筋コンクリートの補強構造
42 接合構造
43 基礎梁
44 補強主鉄筋
46 杭
50 鉄筋コンクリートの補強構造
52 接合構造
54 接合金物
56 ベースプレート
58 突出部
62 主鉄筋
62a 分断端部
64 追加主鉄筋
C 圧縮力
T,T1,T2,T3 引張力
U 相対変位
P,P1,P2 引張力
F1,F2 せん断力

Claims (7)

  1. 鉄筋コンクリートの梁の長さ途中部の、高さ方向の上側の表面に設けられた接合金物にブレース材の端部が固定されるような接合構造において、
    前記梁の長さ途中部の、前記接合金物の下側に柱形部が形成され、
    前記柱形部のコンクリートの内部に、前記梁の高さ方向に細長く伸びる棒状の柱形鉄筋が配置された
    ことを特徴とする鉄筋コンクリートの補強構造。
  2. 前記柱形部は、その高さ寸法が前記梁の高さ寸法以上に形成され、及び/又は、その幅寸法が前記梁の幅寸法より大きく形成された、略四角柱状に形成され、
    複数の前記柱形鉄筋が、前記柱形部の外周部から所定の厚さ寸法だけ前記柱形部の内側に入り込んだ位置に、前記柱形部の外周部に沿って周方向に一定の間隔おいて、互いに略平行に並んで配置された
    ことを特徴とする請求項1に記載の鉄筋コンクリートの補強構造。
  3. 前記柱形鉄筋にコンクリートとの付着力を向上させるための定着部が設けられた
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄筋コンクリートの補強構造。
  4. 前記柱形部の底部に、上端部が前記柱形部に一体的に結合され、前記上端部から下方に伸びる長さ部分が前記梁の下側の地盤の内部に埋設されるような杭が設けられた
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の鉄筋コンクリートの補強構造。
  5. 前記梁のコンクリートの内部には、前記梁の高さ方向の上側及び下側の表面から所定の厚さ寸法だけコンクリートの内部側に入り込んだ位置に、前記表面に沿って前記表面と略平行な方向に伸びる複数の主鉄筋が配置され、
    前記複数の主鉄筋のうちの、前記梁の高さ方向の下側の表面側に配置された前記主鉄筋から前記コンクリートの内部側に所定の間隔をおいた位置に、前記主鉄筋と略平行に伸びる補強主鉄筋が設けられ、
    前記補強主鉄筋の長さ部分が、前記梁の前記柱形部を横切るように配置された
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の鉄筋コンクリートの補強構造。
  6. 前記接合金物は、板状のベースプレートと前記ベースプレートの下面から突出するように設けられた突出部を備え、前記突出部が前記梁のコンクリートの内部に埋設されるように、前記梁の長さ途中部に設けられた
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の鉄筋コンクリートの補強構造。
  7. 前記梁のコンクリートの内部には、前記梁の高さ方向の上側及び下側の表面から所定の厚さ寸法だけコンクリートの内部側に入り込んだ位置に、前記表面に沿って前記表面と略平行な方向に伸びる複数の主鉄筋が配置され、
    前記複数の主鉄筋のうちの一部の主鉄筋は、その長さ途中の2か所の分断端部の間の長さ部分が取り除かれたように形成され、
    前記一部の主鉄筋から前記コンクリートの内部側に所定の間隔をおいた位置に、前記主鉄筋と略平行に伸びる追加主鉄筋が設けられ、
    前記追加主鉄筋の両端部は、その前記追加主鉄筋の長さ方向の位置が、前記一部の主鉄筋の2つの前記分断端部より、前記追加主鉄筋の中央部と反対側に位置するように配置され、
    前記接合金物の前記突出部が、前記一部の主鉄筋の2つの前記分断端部の間に配置されるように、前記梁のコンクリートの内部に埋設された
    ことを特徴とする請求項6に記載の鉄筋コンクリートの補強構造。
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