JP6978901B2 - プレキャストコンクリート梁部材の接合構造および接合方法 - Google Patents

プレキャストコンクリート梁部材の接合構造および接合方法 Download PDF

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Description

本発明は、プレキャストコンクリート梁部材を用いた建築物の構築におけるプレキャストコンクリート部材の梁間の接合構造および接合方法に係り、特に梁部材の接合時に現場コンクリート工事が不要なプレキャストコンクリート梁部材の接合構造および接合方法に関する。
鉄筋コンクリート建築物において、施工の合理化や工期の短縮などのために、あらかじめ工場製作された種々のプレキャストコンクリート部材(以下、プレキャスト部材と記す。)が多く使用されている。このとき、梁をプレキャスト部材で構成する場合には、梁スパンの中央付近を分割位置とした梁接合部を設ける場合がある。この分割位置で梁の主筋を接合するためには、機械式継手作業あるいは溶接作業のために、梁接合部に600〜800mm程度の現場コンクリート打設部分が設けられるのが一般的である。このため、梁接合部では、現場打ちコンクリート作業が必要となり、型枠工事、型枠支保工工事やコンクリート工事などの各種工事が発生し、施工期間が長くかかり、また材料コスト、工事コスト増につながる。
これらの問題に対応するために、特許文献1では、梁接合部の型枠支保工が不要な型枠を使用するプレキャスト鉄筋コンクリートの梁施工方法が開示されている。
特開2016−216958号公報
しかしながら、特許文献1に記載の接合方法では、梁接合部に現場コンクリート打設部分があるので、依然として型枠工事やコンクリート工事などの各種工事が発生する。従って、特許文献1に記載のプレキャスト鉄筋コンクリートの梁施工方法で施工しても工期の短縮や省人化の効果が十分には得られない。
そこで、本発明の目的は、梁接合部分単独での型枠工事や配筋工事、コンクリート工事などが不要なプレキャスト梁部材の接合構造および接合方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、矩形梁断面の下部が梁長手方向に所定長だけ張り出し、該張り出した範囲に梁長手方向に沿って所定間隔をあけて略U字形状をなした下部スターラップ筋の上端上面から突出するように配筋された梁受端部が形成された第一のハーフプレキャストコンクリート梁部材と、前記梁受端部の張り出し長さと等しい長さの切欠部を有し、該切欠部位置の部材下面が前記梁受端部の上面に載置されて接合面となり、前記梁受端部の梁断面と一体化して前記矩形梁断面に相当する梁断面が形成されるとともに、略逆U字形状をなし前記切欠部位置の部材下部に機械式継手を有するように配筋された上部スターラップ筋と、部材端から梁長手方向の所定範囲にわた継手筋とが配筋された梁掛端部が形成された第二のハーフプレキャストコンクリート梁部材とを備え、前記第一のハーフプレキャストコンクリート梁部材の前記梁受端部上に、前記第二のハーフプレキャストコンクリート梁部材の梁掛端部が載置接合され梁接合部が構築されるとともに、該梁接合部内で前記下部スターラップ筋と前記上部スターラップ筋とが前記接合面位置で前記機械式継手を介して接合されて閉鎖せん断補強筋を構成するとともに、前記継手筋が前記第一のハーフプレキャストコンクリート梁部材の梁下辺に沿って前記梁受端部内まで配筋された下側主筋との間であき重ね継手を構成することを特徴とする。
前記継手筋の長さは、前記梁掛端部の切欠部の長さの少なくとも2倍であることが好ましい。
前記上部スターラップ筋の中間部分が、前記梁掛端部の上面から突出するように配筋され、前記上部スターラップ筋が前記梁受端部の上面から突出する部分に上端筋が配筋されているとよい。
接合方法として、本発明は、矩形梁断面の下部が梁長手方向に所定長だけ張り出し、該張り出した範囲に梁長手方向に沿って所定間隔をあけて略U字形状をなした下部スターラップ筋が配筋された梁受端部を有する第一のハーフプレキャストコンクリート梁部材上に、前記梁受端部の張り出し長と等しい長さの切欠部を有するとともに、略逆U字形状をなし前記切欠部位置の部材下部に機械式継手を有するように配筋された上部スターラップ筋と、部材端から梁長手方向の所定範囲にわた継手筋とが配筋された梁掛端部を有する第二のハーフプレキャストコンクリート梁部材を吊り下ろし、前記梁受端部の上面に、前記梁掛端部の切欠部を載置し、前記梁受端部と前記梁掛端部とを一体化して前記矩形梁断面に相当する梁断面の梁接合部を形成し、該梁接合部内の前記下部スターラップ筋と前記上部スターラップ筋とを前記機械式継手を介して接合するとともに、前記継手筋を前記第一のハーフプレキャストコンクリート梁部材の梁下辺に沿って前記梁受端部内まで配筋された下側主筋との間にあき重ね継手を形成するように配置させることを特徴とする。

本発明によれば、梁接合部分単独での型枠工事や配筋工事、コンクリート工事などが不要になる。従って、工期を短縮し、省人化し、コストを削減することができる。
(a)は、本発明の実施形態に係るプレキャスト梁部材の接合構造の上部コンクリート打設前の正面断面図、(b)は、(a)のIb−Ib断面線で示した側面断面図。 (a)は、本発明の実施形態に係る一のプレキャスト梁部材の正面断面図、(b)は、(a)のIIb−IIb断面線で示した一のプレキャスト梁部材の側面断面図、(c)は、(a)のIIc−IIc断面線で示した一のプレキャスト梁部材の側面断面図。 (a)は、本発明の実施形態に係る他のプレキャスト梁部材の正面断面図、(b)は、(a)のIIIb−IIIb断面線で示した他のプレキャスト梁部材の側面断面図、(c)は、(a)のIIIc−IIIc断面線で示した他のプレキャスト梁部材の側面断面図。 (a)は、本発明の実施形態に係るプレキャスト梁部材の梁配置時の正面断面図、(b)は、本発明の実施形態に係るプレキャスト梁部材の接合後の正面断面図。 (a)は、本実施形態に係る本発明の実施形態に係るプレキャスト梁部材の接合方法の梁配置工程(1)の正面断面図、(b)は、梁配置工程(2)の正面断面図、(c)は、配筋工程(2)の正面断面図。 (d)は、本実施形態に係る本発明の実施形態に係るプレキャスト梁部材の接合方法のコンクリート打設工程後の正面断面図。 本実施形態に係るプレキャスト梁部材の接合構造の変形例の正面断面図。 本実施形態に係るプレキャスト梁部材の変形例の正面断面図。 本実施形態に係るプレキャスト梁部材の接合部の変形例の斜視図。
本発明のプレキャスト梁部材の接合構造および接合方法について、以下、添付図面を参照して説明する。
図1各図は、本発明の一実施形態としてのプレキャストコンクリート梁部材は梁断面の上部約1/4を現場打ちコンクリートとするハーフプレキャスト部材を示している。このハーフプレキャスト部材の接合構造Jは、図1各図に示したように、梁端接合部10を有する梁部材Aと、梁端接合部20を有する梁部材Bとが直線状に接合された構造からなる。接合構造Jは、梁端接合部10と梁端接合部20との上部に突出したスターラップ筋および上端筋のかぶり厚を確保してコンクリートを打設することにより、一体的に形成される(図6(d)参照)。これらの梁端接合部10,20の形状は、一例として図2各図および図3各図に示したように、梁部材A、Bが連続して柱P、P間に架設され、梁スパンの中央位置で接合されることを想定している。すなわち、柱P、P間に梁端接合部10と梁端接合部20とが相対するように梁部材A、Bが直線状に配置されている。
[接合部の構成]
以下、梁端接合部10および梁端接合部20の構成について、図2各図、図3各図を参照して説明する。梁端接合部10および梁端接合部20は、プレキャストコンクリート部材製造工場において、必要なかぶり厚を確保して組み立てられた鉄筋組立体が配置された型枠内にコンクリートが打設されて製造された梁部材A、Bの梁端部に設けられたものである。
(梁端接合部10の構成)
梁端接合部10は、図2各図に示すように、梁端接合部10は、梁部材Aの矩形断面からなる設計梁断面の端面(矩形梁断面)11から所定の長さL1だけ梁下部が張り出すように一体的に延長された梁受端部12を備えている。梁受端部12には下端筋(下側主筋)13と下部スターラップ筋14とが配筋されている。梁受端部12は、本実施形態では、設計梁断面の高さ約120mm、幅500mm、張り出し長(設計梁断面位置からの張り出し長:L1)1200mmに設定されている。張り出し長L1は、本実施形態では、下端筋13(鉄筋径d1)に対してL1≧40・d1に設定されている。
下側主筋としての下端筋13は所定のかぶり厚を確保して梁下辺に沿って4本配筋されている(図2(c)参照)。
下部スターラップ筋14は下端筋13を取り囲むように配筋されている。下部スターラップ筋14は略U字状をなし、両端が梁受端部12の上面から突出するように、梁長手方向に200mmピッチで配筋されている。
一方、梁受端部12以外の梁部材Aの部分には、スターラップ筋15が配筋されている。スターラップ筋15は、略四角形状をなし、梁部材Aの上面から突出するように、梁長手方向に沿って下部スターラップ筋14と同ピッチで配筋されている。
梁部材Aの梁端接合部10の反対側の梁端部付近には、柱主筋貫通孔16が形成されている。柱主筋貫通孔16は、柱部材Pの主筋40(図1)を挿通させるための貫通孔で、柱部材Pに対して梁部材Aの位置を固定するための役割も果たす。
(梁端接合部20の構成)
梁端接合部20は、図3各図に示すように、相対する第一の梁端接合部10の張り出した梁受端部の上面に載置されて、梁端接合部10と一体化して梁断面を形成するように、所定形状の切欠部を有する梁掛端部22を備えている。梁端接合部20には継手筋23と、下端筋24と、上端筋27と、上端筋28と、機械式継手26が下部に取り付けられた上部スターラップ筋25とが配筋されている。梁掛端部22は、本実施形態では、設計梁断面の高さ約370mm、幅500mm、切欠長(設計梁断面位置からの切欠長)L2は梁受端部12の張り出し長L1に等しい。
梁掛端部22内には、梁スパン方向に、継手筋(鉄筋径:d2)23が配筋されている。継手筋23の長さLはL=L2+L3である。L3の長さはL3=40・d2である。また、継手筋23は、下端筋24とあき寸法Sをあけて配筋されている。あき寸法Sは、本実施形態では、0.2LEかつ150mm以下である。なお、継手長さLE=40・d2である。これにより、継手筋23は、下端筋24に対して有効にあき重ね継手として作用することができる。なお、継手筋23の長さLは、L=2・L1(L1;梁掛端部22の長さ)である。また、接合構造Jが形成されたとき、継手筋23は、下端筋13ともあき寸法Sをあけ、L1≧40・d1なので、下端筋13に対して有効にあき重ね継手として作用することができる。
下端筋24は、本実施形態では、下端筋13と同様である。上部スターラップ筋25が、下端筋24を取り囲むように配筋されている。上部スターラップ筋25は、略逆U字状をなし、中間部分が梁掛端部22の上面から突出するように、梁長手方向に200mmピッチで配筋されている。上部スターラップ筋25の各下端には、機械式継手26が取り付けられている(図3(a)参照)。
下部スターラップ筋14と上部スターラップ筋25とは機械式継手26を介して接合され、閉鎖形状のスターラップ筋となり、梁端接合部10と梁端接合部20との梁接合部のせん断補強筋の役目を果たすことができる。
上端筋27は、予め所定の長さに加工され、梁部材Bの上部スターラップ筋25の上端内側に配筋されている。上側主筋としての上端筋27は、本実施形態では、梁部材Bの上方に継手筋23および下端筋24と平行に4本配筋されている。上端筋28は、予め所定の長さに加工され、梁部材Bの上方に突出した上部スターラップ筋25の上端内側の上端筋27の下方に上端筋27と平行をなして4本配置されている。上端筋28は、梁部材Bが所定の位置に配置された後、梁部材B内から梁部材A内に移動され、機械式継手29を介して上端筋27とで1本の上端筋を構成するように接合される。また、梁部材A同様に梁部材Bも、スターラップ筋30および柱主筋貫通孔31を備えている。
[接合構造の構成]
プレキャストコンクリート梁部材(ハーフプレキャスト梁部材)の接合構造Jについて、図4各図を参照して説明する。ハーフプレキャスト梁部材の接合構造Jは、図4各図に示すように、梁部材Aの梁端接合部10の梁受端部12の上面に、梁部材Bの梁端接合部20の梁掛端部22の下面を載置するとともに、上端筋28を梁部材Bのスターラップ筋15の上端内側に配筋させ機械式継手29を介して上端筋27と接合させる。これによりハーフプレキャスト部材部分の接合が完了する。その後、スターラップ筋15,30、上部スターラップ筋25および上端筋27,28を所定のかぶり厚を確保して梁部材A,Bの上部にコンクリート60を打設することで梁全部断面としての部材の一体化が図られる。接合構造Jを、より確実に機能させるために、梁端接合部10と、梁端接合部20との隙間にグラウト材を充填する。
また、下端筋13,24は、継手筋23と所定の間隔で配筋され、あき重ね継手を形成し、下部スターラップ筋14と上部スターラップ筋25とは、機械式継手26を介して接合されている。また、下端筋13,24は、継手筋23とあき重ね継手が形成されている。下部スターラップ筋14と上部スターラップ筋25とは、機械式継手26を介して接合され、梁部材A,Bの上部にスターラップ筋15,30、上部スターラップ筋28および上端筋27,28を所定のかぶり厚を確保して上部コンクリート60が打設され、設計コンクリート断面が構成されているので、プレキャストコンクリート梁部材の接合構造Jは、設計上必要とされる曲げ強度やせん断強度を確保できる。
[プレキャスト梁部材の接合方法]
次に、梁部材Aおよび梁部材Bの接合方法について、図5〜図6各図等を参照して説明する。図5(a)に示すように、所定階のスラブ上の所定位置に立設された柱部材P1に梁部材Aを接合する。梁部材Aを接合位置にほぼ垂直に吊り下ろして、柱部材P1の柱主筋40を梁部材Aの柱主筋貫通孔16に貫通させ梁部材Aを柱部材P1の上端41に接合する。その後、梁部材Aの梁受端部12の下端の所定位置にパイプサポート50,50,50を設置し、梁部材Aを支持させる。
続いて、図5(b)に示すように、柱部材P2に梁部材Bを接合する。このとき梁受端部12の上面に梁掛端部22の切欠部の部材下面が載置されるように、梁端接合部20を梁端接合部10に対向させて、梁接合位置に吊り下ろして、柱部材P2の柱主筋40を梁部材Bの柱主筋貫通孔31に貫通させ梁部材Bを柱部材P2に接合する。これにより、梁部材Aと梁部材B(梁端接合部10と梁端接合部20)とが接合され、接合構造Jとなる。
上部コンクリート60の現場打ちコンクリート作業に先立ち、図5(c)に示すように、梁部材Bに配置されていた上端筋28を、機械式継手29を介して梁部材Aの上端筋27と接合する。そして設計コンクリート断面を完成させるために、図6(d)に示すように、接合構造Jで接合された梁部材A,Bの上部断面位置に、上部コンクリート60を打設する。また、接合構造Jをより確実に機能させるために、梁端接合部10と梁端接合部20との空隙にグラウト材を充填する。
[梁部材の変形例]
図7各図に示すように、本実施形態の変形例として、梁スパンの中心がL1とL2との境界に位置する場合のプレキャストコンクリート梁部材の接合構造J1を説明する。接合部の構造は本実施形態と同じであるが、接合位置が本実施形態と異なるため、梁部材Cと梁部材Dとはほぼ同じ重量になる。従って、梁部材の運搬時に、本実施形態で使用するトレーラーより最大積載重量の小さいトレーラーが使用でき、コストを削減できる。なお、L1(L2)とL3との境界の位置は、構造計算や施工作業性を考慮して、他の位置に設けてもよい。
図8各図は、接合構造Jを備えるラーメン構造に隣接する梁スパンの梁部材に本接合構造Jを適用する変形例を示している。梁部材Eは、柱部材Pに載置する部分を備えておらず、柱部材Pに載置された梁部材Bに嵌合させるために下端筋70の端部71が梁部材Eから突出している。梁部材Eを使用することにより、連続する梁スパンに、接合構造Jを設けることができる。さらに、図8(b)は梁部材Eと接合して接合構造Jを構成する梁部材Fを示している。梁部材Fは、梁部材AまたはBに嵌合させるために下端筋72の端部73が梁部材Fから突出している。これら梁部材E、Fを用いることにより、両ラーメン構造間の梁部材にさらに接合構造Jを設けることができる。
[接合部の変形例]
本実施形態の接合部の変形例として、図9(a)に示すように、梁部材A−1の梁掛端部12の上部の梁外周沿いに立上り部80を連続的に設け梁断面11とあわせて梁掛端部12の上部にグラウト材貯留部81を設けると良い。これにより、梁端接合部同士の接合が向上するので、あき重ね継手がより有効に働く。また、図9(b)に示すように、梁部材A−2の断面82に凸部83を設け、梁部材B−2の断面84に凹部85を設けることで断面82,84がより一体化する。また、図9(c)に示すように、梁部材A−3の断面86に凸部87を設け、梁部材B−3の断面88に凹部89を設けることにより、断面86,88がより一体化する。また、鉛直接合部にシャーコッターを設けて、鉛直接合部に作用するせん断力に対する抵抗力を向上させてもよい。なお、上端筋は、機械式継手29を介して接合されるのではなく、現場で適切な長さに加工されて配筋されてもよい。
本発明は上述した実施形態及に限定されるものではなく、各請求項に示した範囲内での種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲内で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態も、本発明の技術的範囲に含まれる。
10,20 梁接合部
11 設計梁断面の端面(矩形梁断面)
12 梁受端部
13 下端筋(第一下端筋)
14 下部スターラップ筋
15,30 スターラップ筋
16,31 柱主筋貫通孔
22 梁掛端部
23 継手筋
24 下端筋(第二下端筋)
25 上部スターラップ筋
26,29 機械式継手
27,28 上端筋
40 柱主筋
41 柱上面
60 コンクリート
J、J1 接合構造
A〜F 梁部材
P、P1、P2 柱部材

Claims (4)

  1. 矩形梁断面の下部が梁長手方向に所定長だけ張り出し、該張り出した範囲に梁長手方向に沿って所定間隔をあけて略U字形状をなした下部スターラップ筋の上端上面から突出するように配筋された梁受端部が形成された第一のハーフプレキャストコンクリート梁部材と、
    前記梁受端部の張り出し長さと等しい長さの切欠部を有し、該切欠部位置の部材下面が前記梁受端部の上面に載置されて接合面となり、前記梁受端部の梁断面と一体化して前記矩形梁断面に相当する梁断面が形成されるとともに、略逆U字形状をなし前記切欠部位置の部材下部に機械式継手を有するように配筋された上部スターラップ筋と、部材端から梁長手方向の所定範囲にわた継手筋とが配筋された梁掛端部が形成された第二のハーフプレキャストコンクリート梁部材と、
    を備え、
    前記第一のハーフプレキャストコンクリート梁部材の前記梁受端部上に、前記第二のハーフプレキャストコンクリート梁部材の梁掛端部が載置接合され梁接合部が構築されるとともに、該梁接合部内で前記下部スターラップ筋と前記上部スターラップ筋とが前記接合面位置で前記機械式継手を介して接合されて閉鎖せん断補強筋を構成するとともに、前記継手筋が前記第一のハーフプレキャストコンクリート梁部材の梁下辺に沿って前記梁受端部内まで配筋された下側主筋との間であき重ね継手を構成することを特徴とするプレキャストコンクリート梁部材の接合構造。
  2. 前記継手筋の長さは、前記梁掛端部の切欠部の長さの少なくとも2倍である請求項1に記載のプレキャストコンクリート部材の接合構造。
  3. 前記上部スターラップ筋の中間部分が、前記梁掛端部の上面から突出するように配筋され、前記上部スターラップ筋が前記梁受端部の上面から突出する部分に上端筋が配筋されている請求項1または2に記載のプレキャストコンクリート部材の接合構造。
  4. 矩形梁断面の下部が梁長手方向に所定長だけ張り出し、該張り出した範囲に梁長手方向に沿って所定間隔をあけて略U字形状をなした下部スターラップ筋が配筋された梁受端部を有する第一のハーフプレキャストコンクリート梁部材上に、
    前記梁受端部の張り出し長と等しい長さの切欠部を有するとともに、略逆U字形状をなし前記切欠部位置の部材下部に機械式継手を有するように配筋された上部スターラップ筋と、部材端から梁長手方向の所定範囲にわた継手筋とが配筋された梁掛端部を有する第二のハーフプレキャストコンクリート梁部材を吊り下ろし、
    前記梁受端部の上面に、前記梁掛端部の切欠部を載置し、前記梁受端部と前記梁掛端部とを一体化して前記矩形梁断面に相当する梁断面の梁接合部を形成し、該梁接合部内の前記下部スターラップ筋と前記上部スターラップ筋とを前記機械式継手を介して接合するとともに、前記継手筋を前記第一のハーフプレキャストコンクリート梁部材の梁下辺に沿って前記梁受端部内まで配筋された下側主筋との間にあき重ね継手を形成するように配置させることを特徴とするプレキャストコンクリート梁部材の接合方法。
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