JP5954282B2 - 鋼帯切断片移送シュート及び鋼帯切断片の移送方法 - Google Patents

鋼帯切断片移送シュート及び鋼帯切断片の移送方法 Download PDF

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Description

本発明は、鋼帯を切断する時に発生する鋼帯切断片を切断片搬送用コンベアに移送する鋼帯切断片移送シュート及び該鋼帯切断片移送シュートを用いて、鋼帯切断片を切断片搬送用コンベアに移送する鋼帯切断片の移送方法に関する。
例えば、製鉄所において、冷間圧延後の鋼帯を連続処理ラインで焼鈍するときには、ペイオフリールから払い出された鋼帯(先行材)の後端部と、別のペイオフリールから払い出された鋼帯(後行材)の先端部と、を溶接機などの鋼帯接続機により接続してから、連続処理ラインで鋼帯が搬送される。先行材と後行材とを接続するときには、先行材の後端部及び後行材の先端部の形状不良部を除去するために、鋼帯接続機の入側に配置されたシャーで先行材の後端部及び後行材の先端部を切断する。次いで、先行材及び後行材の端部同士の接続が行われる。端部同士が接続された鋼帯は、ルーパー等の鋼帯貯留設備を経て焼鈍炉に送られるとともに、切断時に発生する鋼帯切断片は、切断片排出シュートを通じて、スクラップ処理設備へ繋がる切断片搬送用コンベアに移送される。
特許文献1には、斜め下方に配置される切断片搬送用コンベアへ鋼帯切断片を排出する切断片排出シュート(本発明の「シュート本体」に対応する)と、該切断片排出シュートの高さを調整するシュート高さ調整機構と、前記切断片排出シュートの傾斜角度を調整するシュート角度調整機構と、が記載されており、切断片排出シュートの高さ及び傾斜角度を調整することで、鋼帯切断片が、切断片搬送用コンベアから落下したり、切断片排出シュートで詰まることなく、鋼帯切断片を切断片搬送用コンベアに移送することが可能である旨が記載されている。
特開2012−111002号公報
特許文献1で提案されている、高さ及び傾斜角度を変更可能な切断片排出シュートを用いれば、鋼帯切断片を切断片搬送用コンベアに確実に移送させることが可能となる。しかしながら、この切断片排出シュートでは、次の問題(1)及び(2)がある。
問題(1):切断片排出シュートが設置されている空間には限りがあり、調整される高さ及び傾斜角度には限界がある。
問題(2):問題(1)に記載の通り、切断片排出シュートの高さ及び傾斜角度には限界があるので、鋼帯切断片のサイズによっては、短時間ではあるが、切断片搬送用コンベアに落下する際に、鋼帯切断片の落下方向先端部が切断片搬送用コンベアに当接した状態となるとともに、鋼帯切断片の後端部が切断片排出シュートの端部に止まる状態が続いてしまう場合がある。連続処理ラインでは、連続的に所定の長さで、シャーで鋼帯が切断されており、鋼帯切断片が切断片排出シュートに連続的に複数投入されるので、更に、切断片排出シュートに投入される鋼帯切断片が、切断片排出シュートに止まった鋼帯切断片の上に重なってしまう場合がある。そうなると、止まった鋼帯切断片が切断片搬送用コンベアで搬送されず、更に投入される複数の鋼帯切断片が、切断片排出シュート内で積み重なってしまい、切断片排出シュートが鋼帯切断片で詰まってしまう可能性がある。
本発明は、上記問題を鑑みてなされたもので、その目的とするところは、鋼帯切断片移送シュート(シュート本体)が設けられている既存の空間に適合するとともに、鋼帯切断片のサイズに拘らず、切断片搬送用コンベアに落下する際に鋼帯切断片の先端部がシュート本体に止まり、その上に、更なる鋼帯切断片が重なることを防いで、鋼帯切断片で詰まることを防止することが可能な鋼帯切断片移送シュート及び鋼帯切断片の移送方法を提供することである。
上記課題を解決するための本発明の要旨は以下の通りである。
(1)鋼帯の切断時に発生する鋼帯切断片を切断片搬送用コンベアに移送する鋼帯切断片移送シュートであって、切断片搬送用コンベアに鋼帯切断片を排出するシュート本体と、該シュート本体に取り付けられる支持部材と、を有し、前記シュート本体は、前記切断片搬送用コンベアでの前記鋼帯切断片の搬送方向に対して、搬送方向前方が搬送方向後方より低くなるように傾斜していることを特徴とする鋼帯切断片移送シュート。
(2)前記支持部材は、前記切断片搬送用コンベアでの前記鋼帯切断片の搬送方向に対して、搬送方向前方が搬送方向後方より低くなるように、前記シュート本体を傾斜させることを可能とする傾斜角度調整機構を有することを特徴とする上記(1)に記載の鋼帯切断片移送シュート。
(3)上記(1)または上記(2)に記載の鋼帯切断片移送シュートを用いて、鋼帯切断片を切断片搬送用コンベアに複数移送する鋼帯切断片の移送方法であって、複数の鋼帯切断片を、切断片搬送用コンベアでの鋼帯切断片の搬送方向前方が搬送方向後方より低く傾斜しているシュート本体へ、連続的に投入することを特徴とする鋼帯切断片の移送方法。
本発明の鋼帯切断片移送シュートは、既に設けられている空間に適合するとともに、切断片搬送用コンベアに落下する際に、鋼帯切断片の端部がシュート本体に止まってしまい、その上に、更なる鋼帯切断片が重なってしまうことを防ぐので、鋼帯切断片移送シュートは、積み重なる鋼帯切断片で詰まることが防止される。
本発明の実施形態の一例を適用した連続処理ラインを示す説明図である。 鋼帯切断片がシュート本体に止まってしまう原因を示す説明図である。 図1に示す鋼帯切断片移送シュートを示す側面図である。 図1に示す鋼帯切断片移送シュートを示す平面図である。 鋼帯切断片による詰まりを防止する作用を示す説明図である。
添付図面を参照して本発明の実施形態の一例を説明する。まずは、図1を参照して、連続処理ラインで切断された鋼帯切断片を、鋼帯切断片移送シュートを通じて切断片搬送用コンベアに移送する状況を説明する。連続処理ライン1には、鋼帯接続機2、ペイオフリール7から払い出される鋼帯3を搬送する搬送ロール4、鋼帯接続機2の入側に配置されたシャー5が設けられている。鋼帯3を連続処理ライン1で焼鈍などするときには、鋼帯3a(後行材)の先端部と、後行材3aより先行している鋼帯(先行材)3bの後端部と、を溶接機などの鋼帯接続機2により接続してから連続処理ライン1への通板が行われる。
鋼帯接続機2で鋼帯3a,3bの端部同士を接続する前に、該端部の形状不良部をシャー5で切断する。接続された鋼帯3a,3bは、次工程の処理設備に送られる。シャー5による切断によって、形状不良部は、複数の平板状の鋼帯切断片6となる。
鋼帯3a,3bが切断される位置には、切断片搬送用コンベア10及び鋼帯切断片移送シュート20が配置されており、鋼帯切断片移送シュート20は鋼帯3a,3bより低い位置に配置され、切断片搬送用コンベア10は鋼帯切断片移送シュート20よりも低い位置に配置されている。鋼帯切断片6は、切断片搬送用コンベア10に向けて傾斜している鋼帯切断片移送シュート20に投入され、シュート本体21を滑落して、切断片搬送用コンベア10へ排出(移送)される。次いで、切断片搬送用コンベア10はスクラップ処理設備に鋼帯切断片6を搬送する。
次に、特許文献1に記載されているような、従来技術の切断片排出シュート(本発明の「シュート本体」に対応する)は、鋼帯切断片で詰まってしまう状況があることを説明する。図2は、鋼帯切断片がシュート本体に止まってしまう原因を示す説明図であり、(a)は、詰りが生じない場合の落下時の鋼帯切断片の姿勢、(b)は、詰りが生じる可能性がある場合の鋼帯切断片の姿勢、を示している。図2では、説明を簡略化するために、切断片搬送用コンベア10と鋼帯切断片6と(従来技術の)シュート本体121の先端部のみを示している。なお、図2を参照した説明では、図1における本実施形態のシュート本体21ではなく、(従来技術の)シュート本体121が設けられているものする。
図2(a)に示すように、平板状の鋼帯切断片6が、その長辺が搬送方向A(図1においては、紙面裏から表に向かう方向)に略平行な姿勢で落下する場合には、鋼帯切断片6の一部がシュート本体121の先端部に止まることなく、切断片搬送用コンベア10に移送される。
しかしながら、図2(b)に示すように、鋼帯切断片6が、その長辺が搬送方向Aに略直交した姿勢で落下する場合には、その落下方向先端部が切断片搬送用コンベア10に当接する。この際、鋼帯切断片6のサイズが大きく、切断片搬送用コンベア10とシュート本体121の先端部との間隔(シュート本体121の高さ)が十分でなければ、鋼帯切断片6の落下方向後端部が、シュート本体121の先端部に止まる。次に、切断片搬送用コンベア10によって、鋼帯切断片6の落下方向先端部が搬送方向Aに搬送される。大抵の場合、この搬送によって、鋼帯切断片6の落下方向後端部はシュート本体121の先端部から離れるが、鋼帯切断片6の姿勢によっては、切断片搬送用コンベア10に搬送されると、鋼帯切断片6が方向Bに回転してしまい、短時間ではあるが、鋼帯切断片6の落下方向後端部が、シュート本体121の先端部に更に止まってしまう場合がある。連続処理ライン1では、シャー5で鋼帯3が連続的に切断され、鋼帯切断片6が鋼帯切断片移送シュートに複数投入されており、次の鋼帯切断片6が、シュート本体121の先端部に止まってしまった鋼帯切断片6に重なってしまう場合がある。そうなると、鋼帯切断片6は、切断片搬送用コンベア10に搬送されにくくなり、連続的に投入される複数の鋼帯切断片6が順々に、シュート本体121の先端部で積み重なってしまい、最終的には、シュート本体121が鋼帯切断片6で詰まってしまう。
切断片搬送用コンベア10を幅広にするか、シュート本体121の配置位置を高くして、鋼帯切断片6の落下方向先端部が切断片搬送用コンベア10に当接した際には、既に、鋼帯切断片6がシュート本体121から離れている状態とすれば、鋼帯切断片6の落下方向後端部がシュート本体121の先端部に止まってしまうことを防ぐことができる。しかしながら、シュート本体121が配置される高さや切断片搬送用コンベア10の幅の変更はある程度はできるとしても、既に設けられている他の設備のサイズ及び位置関係を鑑みると、シュート本体121の配置位置(高さ)や切断片搬送用コンベア10の幅を変更することは、経済性の観点から現実的ではない場合がある。
そこで、本発明者らは、鋼帯切断片6をシュート本体の先端部に止まらないようにするシュート本体の構造・作用を鋭意検討した結果、まずは、下記(イ)及び(ロ)に述べる鋼帯切断片6の作用が問題となっていると認識した。
(イ)図2(b)に示すように、方向Bに鋼帯切断片6が回転することを考慮すると、特に、落下方向先端部が搬送方向後方にあり、落下方向後端部が搬送方向前方にある姿勢で、鋼帯切断片6が落下すると、鋼帯切断片6の回転時間が長くなるので、落下方向後端部がシュート本体121に止まる時間が長くなる。
(ロ)シュート本体121の先端部が搬送方向Aに平行だと、鋼帯切断片6の落下方向後端部のうち、シュート本体121の先端部に接触する部分が多いので、鋼帯切断片6の質量がシュート本体121に掛かり、鋼帯切断片6が切断片搬送用コンベア10に搬送されにくくなる。
上記(イ)及び(ロ)の作用を考慮して、本発明者らは、鋼帯切断片6の落下方向先端部が搬送方向前方にあり、落下方向後端部が搬送方向後方にある姿勢で、鋼帯切断片6をシュート本体から落下させるために、シュート本体を、搬送方向前方が搬送方向後方より低くなるように、搬送方向Aに対して傾斜させることに想到した。このようにシュート本体を傾斜させると、(イ’)鋼帯切断片6の落下方向先端部が搬送方向前方にあり、落下方向後端部が搬送方向後方にあることになる上に、(ロ’)鋼帯切断片6の落下方向先端部がシュート本体に当接し、後端部がシュート本体先端部に止まったとしても、鋼帯切断片6がシュート本体先端部に接触する部分が少なくなり、鋼帯切断片6が切断片搬送用コンベア10に容易に搬送される。
次に、シュート本体21が、搬送方向前方が搬送方向後方より低くなるように、搬送方向Aに対して傾斜している鋼帯切断片移送シュート20の構成を説明する。図3は、図1に示す鋼帯切断片移送シュートを示す側面図、図4はその平面図である。鋼帯切断片移送シュート20は、シュート本体21、該シュート本体21に取り付けられる支持部材22、及び、土台部23、を有する。シュート本体21は、斜め下方に傾斜している上板21a及び下板21bから構成されており、上板21aの下端の一部が、下板21bの上端の一部の上方に、距離を持って重なった構造となっている。鋼帯切断片6は、上板21aに落下し、上板21aを滑落する。次いで、下板21bに移り、下板21bを滑落して、斜め下方に排出され、切断片搬送用コンベア10に移送される。図3及び図4に示すように、鋼帯切断片6のシュート本体21上を滑落する方向と、切断片搬送用コンベア10における鋼帯切断片6の搬送方向Aとは、交差している。
土台部23は、支持台31及びシュート高さ調整機構32から構成されている。上板21aには、上端部の左右に、水平方向に突出する一対の枢軸41a,41bが設けられており、支持台31には、その上端部の左右に一対の支持板33a,33bが設けられている。該支持板33a,33bには貫通孔が形成されており、該貫通孔に枢軸41a,41bが挿入されて、支持台31は、支持板33a,33bによって、上板21aの上端部(枢軸41a,41b)を中心として、上板21aを水平な軸回りに回動自在に支持している。
支持台31には、上板21aが回動可能となるように、該上板21aに接続されている上板傾斜角度調整機構34が設けられている。上板傾斜角度調整機構34は、上板21aの水平方向に対する傾斜角度を調整するもので、油圧ジャッキ35と、リンク部材36と、連結ピン37,38とを有している。油圧ジャッキ35は、支持台31から上板21aに向かって突出しており、リンク部材36は、この油圧ジャッキ35の先端部と上板21aとの間に水平に配置されている。連結ピン37は、リンク部材36の先端部が上板21aに対して回動可動に、上板21aの下面に設けられた接続部に、リンク部材36を連結しており、連結ピン38は、リンク部材36の後端部を油圧ジャッキ35の先端部に対して回動可能に連結している。上板傾斜角度調整機構34は、油圧ジャッキ35のピストンロッドが伸縮動作することによって、上板21aが前後に可動して(図3における紙面左右方向)、上板21a(シュート本体21)の傾斜角度を変更可能としている。
シュート高さ調整機構32は、伸縮可能な機構となる油圧ジャッキ39を有し、支持台31に取り付けられて、上板21aの高さを調整する。油圧ジャッキ39のピストンロッドが伸縮動作することによって支持台31が上下動して、上板21aが昇降する。
図3及び図4に示すように、下板21b(シュート本体21)には、その姿勢を規制しないように、下板21bを支持する支持部材22が複数取り付けられている。支持部材22は、伸縮可能な機構となる油圧ジャッキ42と、リンク部材43と、連結部44と、を有している。油圧ジャッキ42の柱部は、建屋内の基礎に固定され、基礎から下板21bに向けて延在している。リンク部材43は、この油圧ジャッキ42の先端と下板21bとの間に配置されている。連結部44は、リンク部材43の先端部に設けられており、下板21bの姿勢が規制されないように、下板21bの下面に設けられた接続部45に連結している。例えば、連結部44を球面軸受とし、接続部45に、その球面軸受に嵌合する軸を設け、該軸を球面軸受に嵌合すれば、下板21bの姿勢が規制されることなく、接続部45と連結部44とを連結することが可能となる。
下板21bの下面における4箇所の端部には接続部45が複数設けられ、各接続部45には支持部材22が取り付けられている。支持部材22は、下板21bの4箇所の端部を支持しつつ、支持部材22が伸縮することで、各端部の高さを変更し、下板21bを、搬送方向Aに対して傾斜させるとともに、搬送方向Aに直交な方向に対しても傾斜させることを可能としている。すなわち、支持部材22は、搬送方向Aに対して、搬送方向前方を搬送方向後方より低くなるように、シュート本体21を傾斜させることを可能とする傾斜角度調整機構を有していることになる。
以下の説明では、図3及び図4における紙面左側を「前」とし、紙面右側を「後」とする。また、図4における紙面下側を「左」とし、紙面上側を「右」とする。したがって、支持部材22のうち、図4の紙面左下方に位置する支持部材22aを左前支持部材、紙面右下方の支持部材22bを左後支持部材、紙面上左方に位置する支持部材22cを、右前支持部材と呼び、紙面上右に位置する支持部材22dを、右後支持部材と呼ぶ。
支持部材22a〜22dの各油圧ジャッキ42を伸縮させて、支持部材22a〜22dを適宜伸縮させることで、左前支持部材22a及び左後支持部材22bが取り付けられている下板21bの左方部位を、右前支持部材22c及び右後支持部材22dが取り付けられている右方部位より低くするように設定することができる。
図5を参照して、鋼帯切断片による詰まりを防止する鋼帯切断片移送シュートの作用を説明する。本実施形態の一例では、前述の通り、詰まりを防止するために、シュート本体を、搬送方向前方が搬送方向後方より低くなるように、搬送方向Aに対して傾斜させる。図5において、(a)は、その傾斜している下板21b(シュート本体21)の説明図であり、(b)その傾斜の角度αを示す説明図である。説明を簡略化するために、図5(a)では、切断片搬送用コンベア10と鋼帯切断片6と下板21bの先端部と右前支持部材22cのみを示している。左前支持部材22a及び右前支持部材22cを、左後支持部材22b及び右後支持部材22dより短い状態としておき、左前支持部材22aを伸縮させずに、右前支持部材22cを方向Cに伸長させることで、搬送方向Aの前方が後方より低くなるように、搬送方向Aに対して下板21bが傾斜する。これにより、図2(b)に示すような場合の鋼帯切断片6の落下姿勢と異なり、鋼帯切断片6が、落下方向先端部が搬送方向Aの前方にあり、落下方向後端部が搬送方向Aの後方にあることになる上に、仮に、鋼帯切断片6の落下方向先端部が下板21bに当接した状態が続いたとしても、下板21b先端部に接触する鋼帯切断片6の部分が少なくなり、鋼帯切断片6が切断片搬送用コンベア10に容易に搬送されることになる。
図5(b)に示す傾斜角度αは、切断片搬送用コンベア10における鋼帯切断片6の搬送面を基準とした、下板21bの傾斜角度であり、1〜10°であることが好ましい。傾斜角度αが1°以上だと、鋼帯切断片6が、図2(b)に示すような姿勢で落下してしまうことをより確実に防ぎ、10°以下だと、鋼帯切断片6が、シュート本体21に止まることなく干渉すること(鋼帯切断片6の回転や詰り)を効果的に防ぐことができる。
鋼帯切断片移送シュート20を用いて鋼帯切断片6を移送する場合には、複数の鋼帯切断片6を鋼帯切断片移送シュート20へ連続的に投入する前に、予め、上述の通りに、下板21b(シュート本体21)が搬送方向に対して、適宜、傾斜角度αで傾斜するように、支持部材22a〜22dの油圧ジャッキ42を操作(支持部材22の傾斜角度調節機構を設定)しておくことになる。
上記実施形態では、シュート本体21を、上板21a及び下板21bの2枚の板部材からなる構成としてある。シュート本体が一枚の板部材からなる鋼帯切断片移送シュートが、連続処理ライン1に既に設けられていた場合には、それのシュート本体を本実施形態の構成とするように、既存の鋼帯切断片移送シュートを改造することが容易である。シュート本体の、切断片搬送用コンベアに最も近い板部材を、下板21bに代えれば上記実施形態の構成とすることが可能となる。但し、本発明はこの構成に限られず、鋼帯3を切断した後に、鋼帯切断片6を受けることが可能であれば、シュート本体21を下板21bの1枚の板部材からなる構成としてもよい。
また、本実施形態では、支持部材22は、下板21bに4本取り付けられ、下板21bの4箇所の端部を支持している。しかしながら、本発明は、この数に限られず、シュート本体21を傾斜させる傾斜角度調整機構の機能を発揮する限り、支持部材22は1本であってもよい。例えば、下板21bの下面の左右のいずれか一箇所に、伸縮する支持部材22を取り付け、支持部材22が取り付けられていない左右のいずれかに、長さが固定された棒部材を取り付ければ、1本の支持部材22が伸縮することで、シュート本体21が、鋼帯切断片6の搬送方向Aに対して、搬送方向前方が搬送方向後方より低くなるように傾斜することになる。
なお、本実施形態では、伸縮可能な機構として油圧ジャッキを示しているが、本発明では、伸縮可能な機構としては、これに限られず、例えば、分解可能な複数の柱形状の部材を積み重ねることで、伸張可能な機構としてもよい。上板傾斜角度調整機構34では、油圧ジャッキ35に代わる部材が伸縮すれば、上板21a(シュート本体21)の傾斜角度が変更可能であるし、シュート高さ調整機構32では、油圧ジャッキ39に代わる部材が伸縮すれば、上板21a(シュート本体21)の高さが調整可能である。支持部材22も、伸縮すれば、シュート本体21(下板21b)を、鋼帯切断片6の搬送方向Aに対して、搬送方向前方が搬送方向後方より低くなるように傾斜させる機能を発揮する。
支持部材22が傾斜角度調整機構を有していれば、搬送方向Aに対して、搬送方向前方を搬送方向後方より低くなるように、シュート本体21を傾斜させることが容易に可能となる上に、容易に傾斜角度を変更することも可能となる。しかしながら、本発明は、搬送方向Aに対して、搬送方向前方を搬送方向後方より低くなるように、シュート本体21が傾斜していればよく、支持部材22は、必ずしも傾斜角度調整機構を有していなくてもよい。例えば、支持部材22の長さを変更不能の柱部材とすれば、支持部材22は傾斜角度調整機構を有しなくなるが、右前支持部材22c及び右後支持部材22dを、左前支持部材22a及び左後支持部材22bより長くすれば、シュート本体21は、搬送方向前方が搬送方向後方より低くなるように傾斜することになる。よって、傾斜角度調整機構がなくても、鋼帯切断片6の落下方向先端部が搬送方向前方にあり、落下方向後端部が搬送方向後方にある姿勢で、鋼帯切断片6がシュート本体から落下させることが可能となる。
以上の通り、本発明の実施形態に係る鋼帯切断片移送シュートは、搬送方向に対して、搬送方向前方が搬送方向後方より低くなるように、シュート本体が傾斜している。よって、鋼帯切断片移送シュートは、既存の空間に適合するとともに、鋼帯切断片が切断片搬送用コンベアに落下する際に、鋼帯切断片の端部がシュート本体に止まってしまい、その上に、更なる鋼帯切断片が重なることを防いで、鋼帯切断片で詰まることを防止する。
1 連続処理ライン
2 鋼帯接続機
3 鋼帯
3a 鋼帯(後行材)
3b 鋼帯(先行材)
4 搬送ロール
5 シャー
6 鋼帯切断片
7 ペイオフリール
10 切断片搬送用コンベア
20 鋼帯切断片移送シュート
21 シュート本体
21a 上板
21b 下板
22 支持部材
22a 左前支持部材
22b 左後支持部材
22c 右前支持部材
22d 右後支持部材
23 土台部
31 支持台
32 シュート高さ調整機構
33a 支持板
33b 支持板
34 上板傾斜角度調整機構
35 油圧ジャッキ
36 リンク部材
37 連結ピン
38 連結ピン
39 油圧ジャッキ
41a 枢軸
41b 枢軸
42 油圧ジャッキ
43 リンク部材
44 連結部
45 接続部
121 (従来技術の)シュート本体

Claims (3)

  1. 鋼帯の切断時に発生する鋼帯切断片を切断片搬送用コンベアに移送する鋼帯切断片移送シュートであって、
    切断片搬送用コンベアに鋼帯切断片を排出するシュート本体と、
    該シュート本体に取り付けられる支持部材と、を有し、
    前記シュート本体において鋼帯切断片が滑落する方向と前記切断片搬送用コンベアにおける鋼帯切断片の搬送方向とが交差するように、前記シュート本体が配置され、
    前記シュート本体は、前記切断片搬送用コンベアでの前記鋼帯切断片の搬送方向に対して、搬送方向前方が搬送方向後方より低くなるように傾斜していることを特徴とする鋼帯切断片移送シュート。
  2. 前記支持部材は、前記切断片搬送用コンベアでの前記鋼帯切断片の搬送方向に対して、搬送方向前方が搬送方向後方より低くなるように、前記シュート本体を傾斜させることを可能とする傾斜角度調整機構を有することを特徴とする請求項1に記載の鋼帯切断片移送シュート。
  3. 請求項1または請求項2に記載の鋼帯切断片移送シュートを用いて、鋼帯切断片を切断片搬送用コンベアに複数移送する鋼帯切断片の移送方法であって、
    複数の鋼帯切断片を、切断片搬送用コンベアでの鋼帯切断片の搬送方向前方が搬送方向後方より低く傾斜しているシュート本体へ、連続的に投入することを特徴とする鋼帯切断片の移送方法。
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