JP2012131613A - 棒鋼の集積装置 - Google Patents

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道明 上田
Minoru Imai
稔 今井
Takanori Shiozawa
孝典 塩澤
Satoru Takeda
了 武田
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Abstract

【課題】圧延後の棒鋼を結束前に集積する際、棒鋼が落下することがなく、その結果、集積された棒鋼が綾状となることがない棒鋼の集積装置を提供する。
【解決手段】棒鋼1を搭載して径方向に斜め下方に搬送するコンベヤ6の上面と、棒鋼搬送方向先方が上向きの傾斜面8とを交差させ、傾斜面8に当接して移動が規制されている棒鋼1に当接した棒鋼1をコンベヤ6によって回転して先の棒鋼1を次の棒鋼1が押し上げて積み上げるように集積し、これを繰り返して傾斜面8とコンベヤ6との間で棒鋼1を集積する。コンベヤ6を搬送コンベヤ107の下方水平状態から傾斜状態まで傾斜させることにより、搬送コンベヤ107上を搬送されている棒鋼1を落下させることなく、コンベヤ6上に移載することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、棒鋼の集積装置に関し、特に圧延後の棒鋼を結束する前に集積するのに好適なものである。
圧延後、所定長さに切断された長尺な棒鋼は、径方向に積み上げるように集積した後、結束バンドで結束される。結束後の棒鋼で重要なのは、結束を解いたとき、棒鋼同士が交差しない、所謂綾状にならないことである。これを解束性と呼ぶこともある。解束された棒鋼同士が交差する、つまり綾状になると、例えば作業者が解束された棒鋼を搬送したり移送したりする際、棒鋼同士が絡んで作業性が大幅に低下する。解束性を向上するためには、結束前に集積した棒鋼同士が交差しない、つまり綾状になっていないことが必要となる。
このように棒鋼を積み上げる棒鋼集積装置としては、例えば下記特許文献1に記載されるものが挙げられる。この棒鋼集積装置は、棒鋼を径方向に搬送するローラ径の大きなコンベヤから、ローラ径の小さなコンベヤに落下させて乗り移らせ、更に積上部の載置面に落下させ、載置面に落下される棒鋼を順送りに押し込むようにして径方向に一列に並べたら積上部の載置面を下降し、並べられた棒鋼の上に、再び、ローラ径の小さなコンベヤから棒鋼を落下させ、これを繰り返して棒鋼を集積するというものである。
特開2010−260646号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載される棒鋼集積装置では、距離は小さいけれど、棒鋼を落下する工程がある。長さが10m以上にも及ぶ長尺な棒鋼は、距離が小さくても落下させるとバウンドし、そのとき姿勢が乱れ、綾状となる。従って、前記特許文献1に記載される棒鋼集積装置では、集積された棒鋼が綾状となる恐れがある。また、前記特許文献1に記載される棒鋼集積装置では、積上部の載置面に棒鋼を一列に並べたら積上部の載置面を下降し、しかもそれを繰り返さなければならないため、装置が複雑で大がかりとなるばかりでなく、棒鋼集積のためのサイクルタイムが長くなるという問題もある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、棒鋼を落下することがなく、その結果、集積された棒鋼が綾状となることがなく、構成が簡易で、集積のためのサイクルタイムを短縮することが可能な棒鋼の集積装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の棒鋼の集積装置は、圧延後の棒鋼を結束前に集積する集積装置であって、上面に棒鋼を搭載し且つ当該棒鋼を径方向に搬送し且つ少なくとも搬送方向先方が下向きに傾斜したコンベヤと、前記コンベヤの上面と交差し且つコンベヤによる棒鋼搬送方向先方が上向きに傾斜した傾斜面を有する傾斜面部材とを備えたことを特徴とするものである。
本発明の棒鋼の集積装置では、コンベヤの上面に搭載されて径方向に且つ下向きに搬送される棒鋼は傾斜面部材の傾斜面に当接する。傾斜面に当接した棒鋼の次の棒鋼はコンベヤの移動に伴って、傾斜面に当接した棒鋼を掬い上げる向きに回転している。その結果、傾斜面に当接した棒鋼の次の棒鋼は当該傾斜面に当接した棒鋼の下方に潜り込むようにして先に傾斜面に当接した棒鋼を押し上げ、棒鋼が積み上げられる。このとき、コンベヤによる棒鋼の搬送力だけでなく、コンベヤが棒鋼を下向きに搬送することによる重力も有効に作用する。この棒鋼の積み上げは、傾斜面に当接している棒鋼だけでなく、傾斜面に当接した棒鋼に当接して移動が規制されている棒鋼でも同様に行われ、傾斜面上だけでなく、傾斜面とコンベヤとの間で次々と棒鋼の下方からの押し上げによる積み上げが繰り返され、コンベヤ上の棒鋼は落下することなく、積み上げられる、つまり集積される。
また、前記コンベヤの上面の棒鋼搬送方向後方を水平状態から上昇して前記傾斜状態まで傾斜させる傾斜装置を備えたことを特徴とするものである。
また、前記コンベヤは水平状態から前記傾斜状態まで傾斜することにより、個別の第2コンベヤの上面で径方向に搬送される棒鋼を掬い上げることを特徴とするものである。
また、前記コンベヤは、前記傾斜面部材の傾斜面に積み上げた棒鋼が落下する以前に停止することを特徴とするものである。
傾斜面部材の傾斜面に沿って下方から棒鋼を押し上げるようにして積み上げられる棒鋼は、積み上げ自体には落下は生じないが、積み上げ高さが高くなると上方の棒鋼が落下する恐れがある。棒鋼を搬送し、集積するコンベヤを回転し続けると、傾斜面に沿って積み上げられた棒鋼の積み上げ高さが高くなって上方の棒鋼が落下するので、棒鋼が落下する以前にコンベヤを停止する。
また、前記コンベヤの上面と傾斜面部材の傾斜面との間に積み上げた棒鋼を下方から掬い上げる掬い上げ装置を備え、前記コンベヤは、前記掬い上げ装置で掬い上げられた棒鋼が当該掬い上げ装置の掬い上げ部内又は掬い上げ部外に落下しない状態となった以後に停止することを特徴とするものである。
集積された棒鋼を結束する結束装置は、例えば汎用のものであり、棒鋼を集積する装置とは個別のものである。従って、集積された棒鋼は、掬い上げ装置の掬い上げ部で下方から掬い上げられて結束装置に搬送される。棒鋼は集積されるほど、集積された棒鋼全体の径方向の長さ(集積幅ともいう)が短くなる。逆に、棒鋼の集積時間が短いと、掬い上げ装置の掬い上げ部で下方から掬い上げたとき、棒鋼の一部が掬い上げ部の外に落下したり、或いは掬い上げ部内で落下したりする恐れがあり、そのようになると集積された棒鋼に綾が生じたり(後者)、棒鋼の集積自体ができなくなったり(前者)する。そこで、棒鋼を搬送し、集積するコンベヤは、掬い上げ装置で掬い上げられた棒鋼が当該掬い上げ装置の掬い上げ部内となった以後又は掬い上げ部外に落下しない状態となった以後に停止することで、集積された棒鋼に綾が生じるのを防止したり、棒鋼の集積自体ができなくなることを回避したりすることができる。
また、前記コンベヤによる棒鋼の搬送速度を調整可能としたことを特徴とするものである。
コンベヤによる棒鋼の搬送速度が速ければ棒鋼の集積サイクルタイムを短縮することが可能となるが、コンベヤによる棒鋼の搬送速度が速すぎると棒鋼の積み上げ時に棒鋼が弾かれ、綾が生じる。コンベヤによる棒鋼の搬送速度を調整可能とすることにより、綾の発生を防止することができる。
また、前記傾斜装置によるコンベヤの傾斜速度を調整可能としたことを特徴とするものである。
コンベヤの傾斜速度が速ければ棒鋼の集積サイクルタイムを短縮することが可能となるが、コンベヤの傾斜速度が速すぎると棒鋼の積み上げ時に棒鋼が弾かれ、綾が生じる。コンベヤの傾斜速度を調整可能とすることにより、綾の発生を防止することができる。
而して、本発明の棒鋼の集積装置によれば、圧延後の棒鋼を結束前に集積するにあたり、コンベヤの上面に搭載されて径方向に且つ下向きに搬送される棒鋼は傾斜面部材の傾斜面に当接し、傾斜面に当接した棒鋼の次の棒鋼はコンベヤの移動に伴って、傾斜面に当接した棒鋼を掬い上げる向きに回転するので、傾斜面に当接した棒鋼の次の棒鋼は先に傾斜面に当接した棒鋼の下方に潜り込むようにして先に傾斜面に当接した棒鋼を押し上げ、棒鋼が積み上げられ、この棒鋼の積み上げは、傾斜面に当接している棒鋼だけでなく、傾斜面に当接した棒鋼に当接して移動が規制されている棒鋼でも、移動が規制されている棒鋼に当接して移動が規制された棒鋼でも同様に行われ、傾斜面上だけでなく、傾斜面とコンベヤとの間で次々と棒鋼の下方からの押し上げによる積み上げが繰り返され、コンベヤ上の棒鋼が集積される。このとき、棒鋼が落下することがないので、集積された棒鋼が綾状となることがない。また、装置の構成が簡易で、集積のためのサイクルタイムを短縮することも可能となる。
また、傾斜装置によりコンベヤの上面の棒鋼搬送方向後方を水平状態から上昇して傾斜状態まで傾斜させるようにすれば、個別の第2コンベヤの上面を径方向に搬送されている棒鋼を掬い上げることができる。
また、コンベヤが水平状態から傾斜状態まで傾斜することにより、個別の第2コンベヤの上面で径方向に搬送される棒鋼を掬い上げることとすれば、第2コンベヤ上の棒鋼を落下させることなくコンベヤ上に移載することができ、棒鋼の綾の発生を回避することができる。
また、傾斜面部材の傾斜面に積み上げた棒鋼が落下する以前にコンベヤを停止することにより、傾斜面に沿って積み上げられた棒鋼の積み上げ高さが高くなって上方の棒鋼が落下するのを防止することができる。
また、掬い上げ装置で掬い上げられた棒鋼が当該掬い上げ装置の掬い上げ部内又は掬い上げ部外に落下しない状態となった以後にコンベヤを停止することにより、集積された棒鋼に綾が生じるのを防止したり、棒鋼の集積自体ができなくなることを回避したりすることができる。
また、コンベヤによる棒鋼の搬送速度を調整可能としたことにより、棒鋼の積み上げ時に棒鋼が弾かれるのを防止して、綾の発生を防止することができる。
また、傾斜装置によるコンベヤの傾斜速度を調整可能としたことにより、棒鋼の積み上げ時に棒鋼が弾かれるのを防止して、綾の発生を防止することができる。
本発明の棒鋼の集積装置の一実施形態が配設された棒鋼圧延ラインの概略平面図である。 図1の棒鋼圧延ラインに設けられた棒鋼の集積装置及び結束装置の一実施形態を示す正面図である。 図2の棒鋼の集積装置の詳細正面図である。 図3の棒鋼の集積装置の作用の説明図である。 図4の棒鋼の集積装置の作用の詳細説明図である。 図2の棒鋼の集積装置のコンベヤ停止タイミングの説明図である。 棒鋼の理想結束直径の説明図である。 図2の棒鋼の集積装置のコンベヤ停止タイミングの説明図である。 コンベヤ停止タイミングが早いときの解束性の説明図である。 図2の棒鋼の集積装置のコンベヤ停止タイミングの説明図である。 コンベヤ停止タイミングが遅いときの解束性の説明図である。 コンベヤ搬送速度及びコンベヤ傾斜速度と解束性の関係を示す説明図である。 従来の棒鋼の集積装置の正面図である。 図2の棒鋼の集積装置及び従来の棒鋼の集積装置の解束性の説明図である。
次に、本発明の棒鋼の集積装置の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の棒鋼の集積装置が配設された棒鋼圧延ラインの概略平面図である。図中の符号101は加熱炉、符号102は粗ミル、符号103は中間ミル、符号104は仕上ミル、符号105は冷却床、符号106は切断機、符号107は搬送コンベヤ(第2コンベヤ)、符号108は棒鋼の集積装置、符号109は結束装置である。圧延後、切断された棒鋼は搬送コンベヤ107で径方向に搬送され、集積装置108で集積された後、結束装置109で結束され、払い出される。
図2は、図1の搬送コンベヤ107、集積装置108、結束装置109の正面図である。本実施形態の結束装置109は、汎用の結束ヘッド110を所定間隔で配置し、それらを集積装置108の出側上方に配設して構成され、集積装置108で集積された棒鋼1を図示しない結束バンドで所定間隔毎に結束する。集積装置108で集積された棒鋼1は、集積状態のまま、図示しない掬い上げ装置の掬い上げ部2で掬い上げられ、図の矢印a方向に、結束装置109まで搬送される。掬い上げ装置の掬い上げ部2には、集積された棒鋼1を収納する湾曲凹部3が形成されており、この湾曲凹部3内に棒鋼1を落下させないように集積して掬い上げることが綾を防止するために重要であり、湾曲凹部3から外に棒鋼1を落下しないように集積して掬い上げないと棒鋼1の集積そのものに支障を来す。
搬送コンベヤ107は、例えばチェーンコンベヤを棒鋼1の長手方向に所定間隔毎に配設して構成される。搬送コンベヤ107上には、棒鋼1を重ならないように搭載し、図の矢印b方向に、即ち棒鋼1の径方向に搬送する。搬送コンベヤ107には、棒鋼1が滑らないように係止する係止突子111が所定間隔毎に突設されている。搬送コンベヤ107には、例えばベルトコンベヤなども使用可能である。
図3には、棒鋼の集積装置108の詳細を示す。この集積装置108は、例えば径の小さいローラ(スプロケット)4にチェーン5を巻回して構成される比較的短尺なコンベヤ6と、前記コンベヤ6の上面と交差する傾斜面8を有する傾斜面部材7とを備えて構成される。傾斜面部材7の傾斜面は、コンベヤ6上の棒鋼1の搬送方向(矢印c方向)先方が上向きになるように設定されている。コンベヤ6はコンベヤモータ9によって図の矢印c方向に回転駆動される。また、このコンベヤ6は、傾斜モータ10によって、図に二点鎖線で示す水平状態から棒鋼1の搬送方向(矢印c方向)先方が下向きになる実線で示す傾斜状態まで、図の矢印d方向に傾斜させたり戻したりすることができる。水平状態にあるときのコンベヤ6は、前記搬送コンベヤ107より少し下方になる。また、本実施形態では、図示右方のローラ(スプロケット)4の位置を固定しているので、コンベヤ6が傾斜するときには棒鋼1の搬送方向(矢印c方向)後方(図中左側)を上昇させて傾斜することになる。従って、搬送コンベヤ107の上面に棒鋼1が搭載されているときに、コンベヤ6を水平状態から図3に実線で示す傾斜状態まで傾斜させると、当該搬送コンベヤ107上に搭載されていた棒鋼1がコンベヤ6の上面に、落下することなく、移載される。なお、コンベヤモータ9の回転速度、即ちコンベヤ6による棒鋼1の搬送速度、並びに傾斜モータ10の回転速度、即ちコンベヤ6の傾斜速度は、例えばホストコンピュータなどの制御装置11によって調整することができる。また、コンベヤ6にはチェーンコンベヤの他、周知のベルトコンベヤを用いることもできる。
図4、図5には、棒鋼の集積装置108で棒鋼1が集積される作用を示している。図4aは、便宜上、コンベヤ6の上面に棒鋼1が重ならないように一列に並んで搭載している状態を示している(搬送コンベヤ107からの移載直後の状態に相当)。この状態から図4bに示すように、コンベヤ6の上面、即ちチェーン5を矢印b方向に回転駆動し、且つコンベヤ6の棒鋼搬送方向(図2、図3の矢印b方向)後方を矢印d方向に上昇してコンベヤ6の棒鋼搬送方向(図2、図3の矢印b方向)先方を下向きに傾斜させると、コンベヤ6の搬送力並びに重力によって棒鋼1は傾斜面部材7の傾斜面8に当接する。棒鋼1が傾斜面部材7の傾斜面8に当接してもなおコンベヤ6を回転駆動し続けると、傾斜面8に沿って次第に棒鋼1が集積される。
図5には、棒鋼1の集積の詳細を示す。図5aに示すように、傾斜面8に当接した棒鋼1の次の棒鋼1はコンベヤ6の(チェーン5の)移動に伴って、傾斜面8に当接した棒鋼1を掬い上げる向き(図の矢印e方向)に回転している。その結果、図5bに示すように、傾斜面8に当接した棒鋼1の次の棒鋼1は当該傾斜面8に当接した棒鋼1の下方に潜り込むようにして先に傾斜面8に当接した棒鋼1を押し上げ、棒鋼1が積み上げられる。このとき、コンベヤ6による棒鋼1の搬送力だけでなく、コンベヤ6が棒鋼1を下向きに搬送することによる重力も有効に作用する。この棒鋼1の積み上げは、図5cに示すように、傾斜面8に当接している棒鋼1だけでなく、傾斜面8に当接した棒鋼1に当接して移動が規制されている棒鋼1でも、停止している棒鋼1に当接して停止した棒鋼1でも、同様に行われ、傾斜面8上だけでなく、傾斜面8とコンベヤ6との間で次々と棒鋼1の下方からの押し上げによる積み上げが繰り返され、コンベヤ6上の棒鋼1は落下することなく、積み上げられ、集積される。
従って、棒鋼1の押し上げによる積み上げを支障なく行えるようにするため、図5に示すように、傾斜面8は、棒鋼1の押し上げ方向に傾斜した角度である直角以上の鈍角となす角度が好ましい。また、チェーン5と傾斜面8のなす角度も、棒鋼1の集積中は、90°以上が好ましい。
このコンベヤ6による棒鋼1の積み上げによる集積を適切なタイミングで停止すれば、図4dに示すように、棒鋼1が一切落下することなく集積される。棒鋼1は落下しなければ交差することはなく、つまり綾が発生することはない。また、コンベヤ6の停止タイミングが適切であれば、図6に示すように、集積された棒鋼1を掬い上げ装置の掬い上げ部2で掬い上げたときも、棒鋼1は湾曲凹部3内に落下することも、湾曲凹部3から外部に落下することもなく、そのまま、結束装置109によって結束すれば、解束時の解束性も良好である。ちなみに、解束性とは、前述したように、結束された棒鋼1の結束を解いたとき、棒鋼1同士が交差していない、つまり綾状態になっていないことをいう。また、例えば図7に示すように、棒鋼1を理想的な円形に結束したときの結束直径を理想結束直径としたとき、例えば図6に示す傾斜面8とコンベヤ6のチェーン5の上面との交点に位置する最も下方の棒鋼1と、集積された棒鋼1のうちの最後尾の棒鋼1(図の最も左方の棒鋼1)との水平距離は、前記理想結束の約半分であるのが望ましい。
前述のように、本実施形態では、棒鋼1の集積時、棒鋼1を回転させつつ集積させるため、棒鋼1は下方から押し上げて積み上げられるので、集積されるほど、集積された棒鋼1全体の径方向の長さ(集積幅)が短くなる。逆に、棒鋼1の集積時間が短いと、集積幅が長い。例えば図8に示すように、棒鋼1の集積時間が短い、つまりコンベヤ6の停止タイミングが早いと、集積された棒鋼1を掬い上げ装置の掬い上げ部2で下方から掬い上げたとき、棒鋼1の後尾の一部が掬い上げ部2の湾曲凹部3内で落下する恐れがある。また、棒鋼1の集積時間が短すぎると、集積された棒鋼1の後尾の棒鋼1が掬い上げ部2の湾曲凹部3の外に落下する恐れがある。前者の場合は集積された棒鋼1に綾が生じる程度であるが、後者の場合は棒鋼1の集積自体ができない。従って、図4(d)に示すように、集積された棒鋼1のうち、頂部の棒鋼1aが落下することなく、最後尾の棒鋼1bが集積された棒鋼1群に接した状態が理想状態となるのである。
図9には、コンベヤ6の停止タイミングが早いときの棒鋼1の集積状態の良否を解束性で表記した。解束性は、例えば解束された棒鋼1を作業者が3本掴んで径方向に移動しようとしたとき、それら棒鋼1に交差する、つまり綾となっている棒鋼1が少ないほどよい。棒鋼1が掬い上げ部2の湾曲凹部3の外に落下するのは棒鋼1を集積したことにならないので、図では評価していない。図9でコンベヤ6の停止タイミングが早く、解束性がよくないのは、棒鋼1が掬い上げ部2の湾曲凹部3内に落下して棒鋼1に綾が生じたためである。従って、棒鋼1を搬送し、集積するコンベヤ6は、掬い上げ装置で掬い上げられた棒鋼1が当該掬い上げ装置の掬い上げ部2の湾曲凹部3内に落下しない状態となった以後に停止する必要がある。また、当然ながら、掬い上げ装置で掬い上げられた棒鋼1が当該掬い上げ装置の掬い上げ部2の湾曲凹部3の外に落下しない状態となった以後にコンベヤ6を停止する必要がある。
一方、棒鋼1の集積時間が長い、つまりコンベヤ6の停止タイミングが遅いと、図10に示すように、傾斜面部材7の傾斜面8上で積み上げられた棒鋼1の積み上げ高さが高くなり、上部の棒鋼1が落下する恐れがある。図11には、コンベヤ6の停止タイミングが遅いときの棒鋼1の集積状態の良否を解束性で表記した。図11でコンベヤ6の停止タイミングが遅く、解束性がよくないのは、傾斜面8上に積み上げられた棒鋼1が落下して棒鋼1に綾が生じたためである。従って、棒鋼1を搬送し、集積するコンベヤ6は、傾斜面8上に積み上げられた棒鋼1が落下する以前に停止する必要がある。
また、解束性には、コンベヤ6による棒鋼1の搬送速度や、コンベヤ6の傾斜速度も影響している。図12は、コンベヤ6による棒鋼1の搬送速度及びコンベヤ6の傾斜速度による解束性の影響度を表記した。何れの場合も、速度が速すぎると解束性がよくない。コンベヤ6による棒鋼1の搬送速度が速い場合も、コンベヤ6の傾斜速度が速い場合も、棒鋼1を速やかに積み上げることが可能となるから棒鋼1の集積サイクルタイムを短縮することが可能となるが、コンベヤ6による棒鋼1の搬送速度が速すぎる場合も、コンベヤ6の傾斜速度が速すぎる場合も棒鋼1の積み上げ時に棒鋼1が弾かれ、綾が生じる。本実施形態では、コンベヤモータ9によるコンベヤ6の棒鋼1の搬送速度及び傾斜モータ10によるコンベヤ6の傾斜速度を夫々調整可能とすることにより、集積される棒鋼1の綾の発生を防止することができる。
図13には、本出願人が実際に使用している棒鋼の集積装置の従来例を示す。図13aは、搬送コンベヤ107で搬送される棒鋼1を掬い上げ装置の掬い上げ部2の湾曲凹部3内に直接落下させるものである(従来例1とも記す)。図13bは、搬送コンベヤ107の出側端部に傾斜面部材7を配設し、当該搬送コンベヤ107の上面と交差する傾斜面8を設けると共に、傾斜面8との間で棒鋼1を集積する集積アーム112を設けた(従来例2とも記す)。傾斜面8は、搬送コンベヤ107の棒鋼搬送方向先方が上向きになっている。集積アーム112は、搬送コンベヤ107の上面よりも低い位置から上向きに回転し、傾斜面8との間で棒鋼1を挟み込むようにして集積する。
図14には、前記図2の本実施形態の棒鋼の集積装置及び図13a、図13bの従来の棒鋼の集積装置の解束性を表記した。図中の従来例1は図13aの集積装置、従来例2は図13bの集積装置を表す。棒鋼1を大きく落下させる図13aの従来例1の棒鋼の集積装置では、落下した棒鋼1が綾となりやすく、解束性がよくない。図13bの従来例2の棒鋼の集積装置では、棒鋼1を積極的に落下するものではないが、集積アーム112で強制的に棒鋼1を集積する際、どうしても棒鋼1が弾かれて綾になってしまうため、解束性がややよくない。これに対し、コンベヤ6によって搬送される棒鋼1が下方から先の棒鋼1を押し上げて積み上げる本実施形態の棒鋼の集積装置では、棒鋼1が落下することも弾かれることもないので綾になりにくく、解束性がよい。
このように本実施形態の棒鋼の集積装置では、圧延後の棒鋼1を結束前に集積するにあたり、コンベヤ6の上面に搭載されて径方向に且つ下向きに搬送される棒鋼1は傾斜面部材7の傾斜面8に当接し、傾斜面8に当接した棒鋼1の次の棒鋼1はコンベヤ6の移動に伴って、傾斜面8に当接した棒鋼1を掬い上げる向きに回転するので、傾斜面8に当接した棒鋼1の次の棒鋼1は先に傾斜面8に当接した棒鋼1の下方に潜り込むようにして先に傾斜面に当接した棒鋼1を押し上げ、棒鋼1が積み上げられ、この棒鋼1の積み上げは、傾斜面8に当接している棒鋼1だけでなく、傾斜面8に当接した棒鋼1に当接して移動が規制されている棒鋼1でも、移動が規制されている棒鋼1に当接して移動が規制された棒鋼1でも同様に行われ、傾斜面8上だけでなく、傾斜面8とコンベヤ6との間で次々と棒鋼1の下方からの押し上げによる積み上げが繰り返され、コンベヤ6上の棒鋼1が集積される。このとき、棒鋼1が落下することがないので、集積された棒鋼1が綾状となることがない。また、装置の構成が簡易で、集積のためのサイクルタイムを短縮することも可能となる。
また、傾斜モータ(傾斜装置)10によりコンベヤ6の上面の棒鋼搬送方向後方を水平状態から上昇して傾斜状態まで傾斜させるようにすれば、搬送コンベヤ(個別の第2コンベヤ)107の上面を径方向に搬送されている棒鋼を掬い上げることができる。
また、コンベヤ6が水平状態から傾斜状態まで傾斜することにより、搬送コンベヤ(個別の第2コンベヤ)107の上面で径方向に搬送される棒鋼1を掬い上げることとすれば、搬送コンベヤ(第2コンベヤ)107上の棒鋼1を落下させることなくコンベヤ6上に移載することができ、棒鋼1の綾の発生を回避することができる。
また、傾斜面部材7の傾斜面8に積み上げた棒鋼1が落下する以前にコンベヤ6を停止することにより、傾斜面8に沿って積み上げられた棒鋼1の積み上げ高さが高くなって上方の棒鋼1が落下するのを防止することができる。
また、掬い上げ装置で掬い上げられた棒鋼1が当該掬い上げ装置の掬い上げ部2内又は掬い上げ部2外に落下しない状態となった以後にコンベヤ6を停止することにより、集積された棒鋼1に綾が生じるのを防止したり、棒鋼1の集積自体ができなくなることを回避したりすることができる。
また、コンベヤ6による棒鋼1の搬送速度を調整可能とすることにより、棒鋼1の積み上げ時に棒鋼1が弾かれるのを防止して、綾の発生を防止することができる。
また、傾斜モータ(傾斜装置)10によるコンベヤ6の傾斜速度を調整可能とすることにより、棒鋼1の積み上げ時に棒鋼1が弾かれるのを防止して、綾の発生を防止することができる。
1は棒鋼
2は掬い上げ部
3は湾曲凹部
4はローラ
5はチェーン
6はコンベヤ
7は傾斜面部材
8は傾斜面
9はコンベヤモータ
10は傾斜モータ(傾斜装置)
11は制御装置

Claims (7)

  1. 圧延後の棒鋼を結束前に集積する集積装置であって、上面に棒鋼を搭載し且つ当該棒鋼を径方向に搬送し且つ少なくとも搬送方向先方が下向きに傾斜したコンベヤと、前記コンベヤの上面と交差し且つコンベヤによる棒鋼搬送方向先方が上向きに傾斜した傾斜面を有する傾斜面部材とを備えた棒鋼の集積装置。
  2. 前記コンベヤの上面の棒鋼搬送方向後方を水平状態から上昇して前記傾斜状態まで傾斜させる傾斜装置を備えた請求項1に記載の棒鋼の集積装置。
  3. 前記コンベヤは水平状態から前記傾斜状態まで傾斜することにより、個別の第2コンベヤの上面で径方向に搬送される棒鋼を掬い上げる請求項2に記載の棒鋼の集積装置。
  4. 前記コンベヤは、前記傾斜面部材の傾斜面に積み上げた棒鋼が落下する以前に停止する請求項1乃至3の何れか一項に記載の棒鋼の集積装置。
  5. 前記コンベヤの上面と傾斜面部材の傾斜面との間に積み上げた棒鋼を下方から掬い上げる掬い上げ装置を備え、前記コンベヤは、前記掬い上げ装置で掬い上げられた棒鋼が当該掬い上げ装置の掬い上げ部内又は掬い上げ部外に落下しない状態となった以後に停止する請求項1乃至4の何れか一項に記載の棒鋼の集積装置。
  6. 前記コンベヤによる棒鋼の搬送速度を調整可能とした請求項1乃至5の何れか一項に記載の棒鋼の集積装置。
  7. 前記傾斜装置によるコンベヤの傾斜速度を調整可能とした請求項2又は3に記載の棒鋼の集積装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08175667A (ja) * 1993-06-28 1996-07-09 Paul J Gepfert 管積み上げ装置とそのための方法

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