JP5953499B1 - 花立てスタンド - Google Patents

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Abstract

【課題】自立姿勢を安定化できる花立てスタンドを提供する。【解決手段】花立てスタンド100は、支持板10と、その支持板10の一辺(背板折曲辺61)を折り曲げて形成される背板20と、その背板20の対向する二辺(脚板折曲辺62)を折り曲げて形成され支持板10の底面側に配置される一対の脚板30とから本体部材1が形成されるので、支持板10を、背板20及び一対の脚板30によって三方から支えることができる。よって、従来品のように、折り曲げ部分を基点として本体部材1が傾倒することを抑制でき、花立てスタンド100の自立姿勢を安定化できる。【選択図】図1

Description

本発明は花立てスタンドに関し、特に、自立姿勢を安定化できる花立てスタンドに関するものである。
切り花は、段ボール製の細長い箱状の花梱包箱に収容されて輸送される。特許文献1には、花梱包箱に組み込んで使用する花立てスタンドが開示される。この花立てスタンドは、花茎挿入口が開口される支持板と、その支持板の対向する二辺を折り曲げて形成される脚板と、支持板の底面に取り付けられる給水袋とからなり、給水袋の袋口は、支持板の花茎挿入口に連通される。よって、切り花の花茎の基端を花茎挿入口から給水袋内に挿入しておくことで、給水袋内の水分を吸水可能な状態で切り花を輸送することができる。
この場合、花立てスタンドは、支持板の対向する二辺を折り曲げ、一対の脚板を起立状態とすることで、自立させ、花茎挿入口から給水袋内へ注水した後、花梱包箱に組み込まれる。
特許第3646807号(例えば、段落0006〜0009、第1図から第4図など)
しかしながら、上述した従来の花立てスタンドでは、段ボールをコ字形状に折り曲げる形状であるため、折り曲げ部分(支持板の対向する二辺)を基点として傾倒しやすく(折り畳まれやすく)、そのため、自立姿勢が不安定であるという問題点があった。そのため、給水袋へ注水する作業時に、花立てスタンドを作業者が手で支えることが必要となる場合があった。
なお、上述した従来の花立てスタンドでは、一対の脚板の間に板状の補強板を架設して、自立姿勢を保ちやすくする構造が採用される。しかしながら、補強板は、折り曲げ部分に対して平行な姿勢で架設されるため、折り曲げ部分を基点する傾倒(折り畳み)を十分に抑制することができなかった。更に、補強板が別部品であるため、その分、花立てスタンドの組み立て工数が嵩むだけでなく、補強板を紛失するおそれがあった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、自立姿勢を安定化できる花立てスタンドを提供することを目的としている。
課題を解決するための手段および発明の効果
請求項1記載の花立てスタンドによれば、本体部材は、花茎挿入口が開口形成されると共に給水袋が底面側に取り付けられる支持板と、その支持板との間に折り曲げ部分である背板折曲辺が形成される背板と、その背板との間に折り曲げ部分である脚板折曲辺が形成され支持板の底面側に配置される一対の脚板とを備えるので、支持板を、背板および一対の脚板によって三方から支えることができる。即ち、折り曲げ部分を基点として傾倒することを抑制できる。よって、自立姿勢を安定化できる。
また、本体部材は、一対の脚板の側縁のうちの支持板の底面に対面する側の側縁からそれぞれ突設される突片と、それら一対の脚板の突片がそれぞれ差し込み可能に支持板に開口形成される一対の差し込み孔とを備えるので、支持板と一対の脚板との相対位置を固定でき、自立姿勢を安定化できる。
なお、本体部材の素材としては、例えば、紙製の紙板、プラスチック(例えば、ポリプロピレンやポリカーボネート)製のシート又は板状体、紙製またはプラスチック製の段ボールが例示される。段ボールは、片面段ボール又は両面段ボールのいずれであっても良い。また、紙製の紙板・段ボールは、防水紙板・防水段ボール、はっ水紙板・はっ水段ボール、耐水紙板・耐水段ボールのいずれでであっても良い。
請求項2記載の花立てスタンドによれば、請求項1記載の花立てスタンドの奏する効果に加え、本体部材は、支持板における背板側の側縁と一対の脚板における背板側の側縁との間をそれぞれ連結する一対の連結板を備えるので、背板に対して一対の脚板を折り曲げる際に、連結板を介して、支持板を背板に対して折り曲げることができる。よって、花立てスタンドの組み立てを効率化できる。
請求項3記載の花立てスタンドによれば、請求項2記載の花立てスタンドの奏する効果に加え、本体部材は、支持板および連結板の間の折り曲げ部分となる第1連結辺と、脚板および連結板の間の折り曲げ部分となる第2連結辺とが交差する部分に開口形成される交差部開口を備えるので、かかる交差部開口の空間内へ素材を受け入れて、第1連結辺および第2連結辺の折り曲げを許容しやすくできる。
請求項記載の花立てスタンドによれば、請求項1から3のいずれかに記載の花立てスタンドの奏する効果に加え、支持板の一対の差し込み孔に一対の脚板の突片がそれぞれ差し込まれた状態では、一対の脚板の対向間隔が背板から離間するほど大きくされるので、接地領域を確保でき、その分、自立姿勢を安定化できる。
請求項記載の花立てスタンドによれば、請求項1から4のいずれかに記載の花立てスタンドの奏する効果に加え、本体部材は、背板に開口形成される把持用開口を備えるので、把持用開口を利用して本体部材を把持でき、給水袋を持つ必要がないので、運搬や花梱包箱へ組み込む際に、給水袋から水があふれることを抑制できる。
また、把持用開口は、背板に形成される、即ち、支持板から背板を折り曲げる一辺と背板から一対の脚板を折り曲げる二辺との三辺に取り囲まれた領域に形成されるので、本体部材の剛性の高い部分を持ち手とすることができる。よって、花立てスタンドを安定した姿勢で運搬できる。
請求項記載の花立てスタンドによれば、請求項からのいずれかに記載の花立てスタンドの奏する効果に加え、本体部材は、支持板の背板と反対側の側縁に突片と同一の形状で凹設される凹部を備えるので、例えば、1枚の板状の素材から2組の本体部材を打ち抜く場合には、打ち抜き前の状態において、一方の本体部材の突片を他方の本体部材の凹部に受け入れさせておくことができ、その分、板状の素材に必要とされる面積を抑制できる。
(a)は、一実施形態における花立てスタンドの正面斜視図であり、(b)は、花立てスタンドの背面斜視図である。 本体部材の展開図である。 (a)から(d)は、本体部材の折り曲げ過程を時系列で示す花立てスタンドの上面図である。 (a)から(d)は、本体部材の折り曲げ過程を時系列で示す花立てスタンドの側面図である。 (a)は、花梱包箱に組み込まれる前の状態における花立てスタンドの背面斜視図であり、(b)は、花梱包箱に組み込まれた状態における花立てスタンドの背面斜視図である。 打ち抜き素材の正面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、図1及び図2を参照して一実施形態における花立てスタンド100の全体構成について説明する。
図1(a)は、一実施形態における花立てスタンド100の正面斜視図であり、図1(b)は、花立てスタンド100の背面斜視図である。図2は、本体部材1の展開図である。なお、図1(a)では、図面を簡素化して、理解を容易とするために、給水袋90が二点鎖線を用いて模式的に図示される。
図1に示すように、花立てスタンド100は、柔軟性を有する給水袋90と、その給水袋90の袋口が連通される花茎挿入口11を有すると共に段ボールを折り曲げて形成される本体部材10とを備え、後述するように、花梱包箱BXに収容され(組み込まれ)、切り花の花茎の基端を本体部材10の花茎挿入口11から給水袋内90に挿入した状態で使用される(図5参照)。
図1及び図2に示すように、本体部材1は、正面視略円形の花茎挿入口11が略中央に開口形成されると共に給水袋90が底面側に取り付けられる正面視略矩形の支持板10と、その支持板10の一辺(背板折曲辺61)を折り曲げて形成される正面視略矩形の背板20と、その背板20の対向する二辺(脚板折曲辺62)を折り曲げて形成され支持板10の底面側に配置される正面視略矩形の一対の脚板30とを備える。
また、本体部材1は、支持板10における背板20側の側縁(第1連結辺63)と一対の脚板30における背板20側の側縁(第2連結辺64)との間をそれぞれ連結する正面視略三角形の一対の連結板40を備える。本実施形態では、支持板10の幅寸法(図2左右方向寸法)が、背板20の幅寸法(図2左右方向寸法)よりも大きな寸法に設定され、支持板10の側縁(第1連結辺63を除く部分)と連結板40の側縁とが一直線上に配置とされる。
背板折曲辺61は、支持板10及び背板20の間の折り曲げ部分であり、脚板折曲辺62は、背板20及び脚板30の間の折り曲げ部分であり、第1連結辺63は、支持板10及び連結板40の間の折り曲げ部分であり、第2連結辺64は、脚板30及び連結板40の間の折り曲げ部分である。
これら背板折曲辺61、脚板折曲辺62、第1連結辺63及び第2連結辺64には、図1に示す展開状態において、折り目が形成され、これら各辺61〜64が折り曲げやすくされる。なお、本実施形態では、脚板折曲辺62、第1連結辺63及び第2連結辺64には、ミシン目(所定の間隔を隔てて連続する小孔)が形成される。よって、後述するように、背板20の対向する二辺(脚板折曲辺62)を折り曲げて一対の脚板30を形成する際には、その折り曲げに伴って、第1連結辺63及び第2連結辺64を折り曲げやすくできる(図3及び図4参照)。
ここで、本体部材1を箱状に形成するために、背板折曲辺61、脚板折曲辺62、第1連結辺63及び第2連結辺64を折り曲げる際には、それら各辺61〜64の交差部分に変形が集中し、折り曲げが阻害されるおそれがあるところ、本体部材1は、背板折曲辺61、脚板折曲辺62、第1連結辺63及び第2連結辺64が交差する部分に正面視円形に開口形成される交差部開口50を備える。よって、交差部開口50の空間内へ素材(段ボール)を受け入れて、各辺61〜64の折り曲げを許容しやすくできる。
本体部材1は、一対の脚板30の側縁のうちの支持板10の底面に対面する側の側縁(図2上側の側縁)からそれぞれ突設される一対の突片31と、それら一対の突片31がそれぞれ差し込み可能に支持板10に開口形成される一対の差し込み孔12とを備える。よって、支持板10と一対の脚板30との相対位置を固定できるので、花立てスタンド100の自立姿勢を安定化できる。
ここで、差し込み孔12は、正面視長方形の開口として形成される開口部12aと、その開口部12aの長手方向端部(背板20側の端部)に連設され正面視円弧状に湾曲するスリット(切れ目)として形成されるスリット部12bとからなる。一方、突片31は、脚板30との接続部分となる基部の一側(背板20側)に正面視コ字状の切り込み31aが凹設される。
開口部12aの幅寸法(開口部12aの長手方向に直交する方向の寸法)及び切り込み31aの幅寸法(図2上下方向寸法)は、本体部材1(段ボール)の厚み寸法(図2紙面垂直方向寸法)と略同等とされる。また、スリット部12bの長さ寸法(開口部12aの長手方向に沿う方向の寸法)は、切り込み31aの凹設深さ(図2左右方向寸法)と略同等とされる。
よって、差し込み孔12に突片31を差し込んだ状態では、差し込み孔12のスリット部12b近傍の段ボールを、切り込み31aの凹設部分に挟み込ませることができる。これにより、支持板10と脚板30との相対位置を強固に固定できるので、後述するように、給水袋90に注水する際に(図5(a)参照)、給水袋90が一方の脚板30へ寄り掛かった場合でも、花立てスタンド100が傾倒することを抑制できる。また、花立てスタンド100を作業者が運搬する際に、差し込み孔12から突片31が抜け出ることを抑制できる。
本体部材1は、背板20に開口形成される把持用開口21を備える。把持用開口21は、横長(即ち、背板折曲辺61に沿う方向に長い)長穴形状に形成され、背板折曲辺61と所定間隔を隔てた位置に配置される。よって、花立てスタンド100を運搬する際や花梱包箱BX(図5参照)へ組み込む際には、第二指から第五指(人差し指、中指、薬指、小指)のいずれか又は全てを把持用開口21に挿入しつつ、第一指(親指)で支持板10の上面を押さえて、花立てスタンド100を持つ(把持する)ことができる。これにより、給水袋90を持つ必要がないので、花立てスタンド100を運搬する際や花梱包箱BXへ組み込む際に、給水袋90から水があふれることを抑制できる。
この場合、把持用開口21は、背板20に形成される。即ち、支持板10から背板20を折り曲げる一辺(背板折曲辺61)と、背板20から一対の脚板30を折り曲げる二辺(脚板折曲辺62)とに囲まれた領域に把持用開口21が形成されるので、本体部材1の剛性の高い部分を持ち手とすることができる。よって、花立てスタンド100を安定した姿勢で運搬できる。
なお、把持用開口21と背板折曲辺61との間の間隔(図2上下方向寸法)は、花立てスタンド100の持ちやすさを考慮して、略10mmから略150mmの間の寸法に設定されることが好ましい。本実施形態では、把持用開口21と背板折曲辺61との間の間隔(図2上下方向寸法)が30mmに設定される。
次いで、図3及び図4を参照して、本体部材1を折り曲げて、花立てスタンド100を組み立てる方法について説明する。
図3(a)から図3(d)は、本体部材1の折り曲げ過程を時系列で示す花立てスタンド100の上面図であり、図4(a)から図4(d)は、本体部材1の折り曲げ過程を時系列で示す花立てスタンド100の側面図である。
なお、図3及び図4では、図面を簡素化して、理解を容易とするために、給水袋90の図示が省略される。また、図3(a)、図3(b)、図3(c)及び図3(d)に示す各状態は、図4(a)、図4(b)、図4(c)及び図4(d)に示す各状態にそれぞれ対応する。
花立てスタンド100の組み立ては、図3(a)及び図4(a)に示す状態から、背板20の対向する二辺(脚板折曲辺62)を折り曲げて、一対の脚板30を互いに近接する方向へ変位させる。この場合、上述したように、本体部材1は、支持板10における背板20側の側縁(第1連結辺63)と一対の脚板30における背板20側の側縁(第2連結辺64)との間が一対の連結板40によって連結される。
よって、一対の脚板30が互いに近接する方向へ変位されると、その変位に伴って、第2連結辺64が谷折りとなる方向(折り目の線が内側に隠れる方向)に折り曲げられることで、第1連結辺63が山折りとなる方向(折り目の線が外側となる方向)に折り曲げられ、これにより、図3(b)から図3(d)及び図4(b)から図4(d)に示すように、支持板10の一辺(背板折曲辺61)が折り曲げられて、支持板10が脚板30へ近接する方向へ傾倒される。即ち、一対の脚板30の変位に支持板10が追従される。
突片31は、上述したように、脚板30の側縁のうちの支持板10の底面に対面する側の側縁から突設されるので、図3(d)及び図4(d)に示す位置まで一対の脚板30を変位させると、支持板10の差し込み孔12に対して突片31を対面させることができる。よって、その後は、支持板10を下方(脚板30)へ向けて押し込むのみで、突片31を差し込み孔12へ差し込むことができる。
このように、花立てスタンド100によれば、一対の脚板30を互いに近接する方向へ変位させると、連結板40を介して、一対の脚板30の変位を支持板10に伝達して、支持板10を下方(脚板30)へ向けて傾倒させることができる。
即ち、支持板10と一対の脚板30との3枚をそれぞれ別々に折り曲げる必要がなく、右手および左手で左右から一対の脚板30を互いに近接する方向へ変位させれば(折り曲げれば)、支持板10が追従されるので、花立てスタンド100を効率的に組み立てることができる。また、図3(d)及び図4(d)に示す位置まで一対の脚板30を変位させれば、脚板を操作する手を放しても、その状態が維持されるので、突片31を差し込み孔12へ差し込む操作を両手で行うことができ、この点からも、花立てスタンド100を効率的に組み立てることができる。
なお、図3(d)に示すように、支持板10の一対の差し込み孔12に一対の脚板30の突片31がそれぞれ差し込まれる位置では、一対の脚板30の対向間隔が、背板20から離間するほど大きくされる。即ち、背板20と反対側(即ち、接地する部材が無い側)ほど一対の脚板30の対向間隔を大きくするので、花立てスタンド100の自立姿勢を安定化できる。
次いで、図5を参照して、花立てスタンド100の使用方法について説明する。図5(a)は、花梱包箱BXに組み込まれる前の状態における花立てスタンド100の背面斜視図であり、図5(b)は、花梱包箱BXに組み込まれた状態における花立てスタンド100の背面斜視図である。
図5(a)に示すように、花立てスタンド100を上述のように組み立てた後は、その花立てスタンド100を、例えば、作業台に設置する。作業台に設置された花立てスタンド100は、自立するので、花茎挿入口11から給水袋90内への注水を行う。その後、図5(b)に示すように、花立てスタンド100を地面に設置した花梱包箱BXへ組み込み、切り花の花茎の基端を花茎挿入口11から給水袋90内に挿入し、花梱包箱BXを閉封する。これにより、給水袋90内の水分を吸水可能な状態で切り花を輸送することができる。
花立てスタンド100によれば、上述したように、支持板10と、その支持板10の一辺(背板折曲辺61)を折り曲げて形成される背板20と、その背板20の対向する二辺(脚板折曲辺62)を折り曲げて形成され支持板10の底面側に配置される一対の脚板30とから本体部材1が形成されるので、図5(a)に示す状態において、支持板10を、背板20及び一対の脚板30によって三方から支えることができる。よって、従来品のように、折り曲げ部分を基点として本体部材1が傾倒することを抑制でき、注水の際の花立てスタンド100の自立姿勢を安定化できる。
最後に、図6を参照して、本体部材1の打ち抜き方法について説明する。図6は、打ち抜き素材CBの正面図である。なお、図6では、打ち抜き素材CBの外形を二点鎖線を用いて図示する。
図6に示すように、打ち抜き素材CBは、本体部材1を図2に示す展開図の如く打ち抜くための正面視矩形の段ボールであり、本実施形態では、1枚の打ち抜き素材CBから2組の本体部材1が打ち抜かれる。2組の本体部材1は、互いの支持板10を左右に隣接させつつ、支持板10の背板20と反対側の側縁を、相手の脚板30の突片31が突設される側の側縁に隣接させた向い合せの姿勢で配置される。
この場合、本実施形態では、本体部材1は、支持板10の背板20と反対側の側縁に、突片31と同一の形状で凹設される凹部13を備えるので、凹部13に相手の突部31を受け入れさせておくことができる。よって、その分、突片31の突設方向(図6上下方向)における打ち抜き素材CBの寸法を小さくでき、かかる打ち抜き素材CBに必要とされる面積を抑制できる。言い換えると、1の打ち抜き素材CBからの本体部材1の取り個数を多くできる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
上記実施形態では、支持板10及び脚板30に差し込み孔12及び突片31を形成し、差し込み孔12へ突片31を差し込む構成を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、差し込み孔12及び突片31の形成を省略しても良い。
上記実施形態では、支持板10及び脚板30の側縁の間を連結板40により連結する構成を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、連結板40の形成を省略しても良い。
上記実施形態では、支持板10の幅寸法(図2左右方向寸法)が背板20の幅寸法(図2左右方向寸法)よりも大きくされる場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、支持板10の幅寸法は、背板20の幅寸法と同等であっても良く、或いは、背板20の幅寸法よりも小さくされても良い。
<その他>
<手段>
技術的思想1の花立てスタンドは、柔軟性を有する給水袋と、その給水袋の袋口が連通される花茎挿入口を有する本体部材とを備え、箱状の花梱包箱に収容され、切り花の花茎の基端を前記本体部材の花茎挿入口から前記給水袋内に挿入した状態で使用される花立てスタンドにおいて、前記本体部材は、前記花茎挿入口が開口形成されると共に前記給水袋が底面側に取り付けられる支持板と、その支持板の一辺を折り曲げて形成される背板と、その背板の対向する二辺を折り曲げて形成され前記支持板の底面側に配置される一対の脚板と、を備える。
技術的思想2の花立てスタンドは、技術的思想1記載の花立てスタンドにおいて、前記本体部材は、前記支持板における前記背板側の側縁と前記一対の脚板における前記背板側の側縁との間をそれぞれ連結する一対の連結板を備える。
技術的思想3の花立てスタンドは、技術的思想2記載の花立てスタンドにおいて、前記本体部材は、前記支持板および連結板の間の折り曲げ部分となる第1連結辺と、前記脚板および連結板の間の折り曲げ部分となる第2連結辺とが交差する部分に開口形成される交差部開口を備える。
技術的思想4の花立てスタンドは、技術的思想1から3のいずれかに記載の花立てスタンドにおいて、前記本体部材は、前記一対の脚板の側縁のうちの前記支持板の底面に対面する側の側縁からそれぞれ突設される突片と、それら一対の脚板の突片がそれぞれ差し込み可能に前記支持板に開口形成される一対の差し込み孔とを備える。
技術的思想5の花立てスタンドは、技術的思想4記載の花立てスタンドにおいて、前記支持板の一対の差し込み孔に前記一対の脚板の突片がそれぞれ差し込まれた状態では、前記一対の脚板の対向間隔が前記背板から離間するほど大きくされる。
技術的思想6の花立てスタンドは、技術的思想1から5のいずれかに記載の花立てスタンドにおいて、前記本体部材は、前記背板に開口形成される把持用開口を備える。
技術的思想7の花立てスタンドは、技術的思想4から6のいずれかに記載の花立てスタンドにおいて、前記本体部材は、前記支持板の前記背板と反対側の側縁に前記突片と同一の形状で凹設される凹部を備える。
<効果>
技術的思想1記載の花立てスタンドによれば、本体部材は、花茎挿入口が開口形成されると共に給水袋が底面側に取り付けられる支持板と、その支持板の一辺を折り曲げて形成される背板と、その背板の対向する二辺を折り曲げて形成され支持板の底面側に配置される一対の脚板とを備えるので、支持板を、背板および一対の脚板によって三方から支えることができる。即ち、折り曲げ部分を基点として傾倒することを抑制できる。よって、自立姿勢を安定化できる。
なお、本体部材の素材としては、例えば、紙製の紙板、プラスチック(例えば、ポリプロピレンやポリカーボネート)製のシート又は板状体、紙製またはプラスチック製の段ボールが例示される。段ボールは、片面段ボール又は両面段ボールのいずれであっても良い。また、紙製の紙板・段ボールは、防水紙板・防水段ボール、はっ水紙板・はっ水段ボール、耐水紙板・耐水段ボールのいずれでであっても良い。
技術的思想2記載の花立てスタンドによれば、技術的思想1記載の花立てスタンドの奏する効果に加え、本体部材は、支持板における背板側の側縁と一対の脚板における背板側の側縁との間をそれぞれ連結する一対の連結板を備えるので、背板に対して一対の脚板を折り曲げる際に、連結板を介して、支持板を背板に対して折り曲げることができる。よって、花立てスタンドの組み立てを効率化できる。
技術的思想3記載の花立てスタンドによれば、技術的思想2記載の花立てスタンドの奏する効果に加え、本体部材は、支持板および連結板の間の折り曲げ部分となる第1連結辺と、脚板および連結板の間の折り曲げ部分となる第2連結辺とが交差する部分に開口形成される交差部開口を備えるので、かかる交差部開口の空間内へ素材を受け入れて、第1連結辺および第2連結辺の折り曲げを許容しやすくできる。
技術的思想4記載の花立てスタンドによれば、技術的思想1から3のいずれかに記載の花立てスタンドの奏する効果に加え、本体部材は、一対の脚板の側縁のうちの支持板の底面に対面する側の側縁からそれぞれ突設される突片と、それら一対の脚板の突片がそれぞれ差し込み可能に支持板に開口形成される一対の差し込み孔とを備えるので、支持板と一対の脚板との相対位置を固定でき、自立姿勢を安定化できる。
技術的思想5記載の花立てスタンドによれば、技術的思想4記載の花立てスタンドの奏する効果に加え、支持板の一対の差し込み孔に一対の脚板の突片がそれぞれ差し込まれた状態では、一対の脚板の対向間隔が背板から離間するほど大きくされるので、接地領域を確保でき、その分、自立姿勢を安定化できる。
技術的思想6記載の花立てスタンドによれば、技術的思想4又は5に記載の花立てスタンドの奏する効果に加え、本体部材は、背板に開口形成される把持用開口を備えるので、把持用開口を利用して本体部材を把持でき、給水袋を持つ必要がないので、運搬や花梱包箱へ組み込む際に、給水袋から水があふれることを抑制できる。
また、把持用開口は、背板に形成される、即ち、支持板から背板を折り曲げる一辺と背板から一対の脚板を折り曲げる二辺との三辺に取り囲まれた領域に形成されるので、本体部材の剛性の高い部分を持ち手とすることができる。よって、花立てスタンドを安定した姿勢で運搬できる。
技術的思想7記載の花立てスタンドによれば、技術的思想4から6のいずれかに記載の花立てスタンドの奏する効果に加え、本体部材は、支持板の背板と反対側の側縁に突片と同一の形状で凹設される凹部を備えるので、例えば、1枚の板状の素材から2組の本体部材を打ち抜く場合には、打ち抜き前の状態において、一方の本体部材の突片を他方の本体部材の凹部に受け入れさせておくことができ、その分、板状の素材に必要とされる面積を抑制できる。
100 花立てスタンド
1 本体部材
90 給水袋
10 支持板
11 花茎挿入口
12 差し込み孔
13 凹部
20 背板
21 把持用開口
30 脚板
31 突片
40 連結板
50 交差部開口
61 背板折曲辺(支持板の一辺)
62 脚板折曲辺(背板の二辺)
63 第1連結辺
64 第2連結辺
BX 花梱包箱

Claims (6)

  1. 柔軟性を有する給水袋と、その給水袋の袋口が連通される花茎挿入口を有する本体部材とを備え、箱状の花梱包箱に収容され、切り花の花茎の基端を前記本体部材の花茎挿入口から前記給水袋内に挿入した状態で使用される花立てスタンドにおいて、
    前記本体部材は、
    前記花茎挿入口が開口形成されると共に前記給水袋が底面側に取り付けられる支持板と、
    その支持板との間に折り曲げ部分である背板折曲辺が形成される背板と、
    その背板との間に折り曲げ部分である脚板折曲辺が形成され前記支持板の底面側に配置される一対の脚板と、
    前記一対の脚板の側縁のうちの前記支持板の底面に対面する側の側縁からそれぞれ突設される突片と、
    それら一対の脚板の突片がそれぞれ差し込み可能に前記支持板に開口形成される一対の差し込み孔と、を備え、
    前記支持板の一対の差し込み孔に前記一対の脚板の突片がそれぞれ差し込まれた状態では、前記支持板が前記背板および一対の脚板によって三方から支えられることを特徴とする花立てスタンド。
  2. 前記本体部材は、前記支持板における前記背板側の側縁と前記一対の脚板における前記背板側の側縁との間をそれぞれ連結する一対の連結板を備えることを特徴とする請求項1記載の花立てスタンド。
  3. 前記本体部材は、前記支持板および連結板の間の折り曲げ部分となる第1連結辺と、前記脚板および連結板の間の折り曲げ部分となる第2連結辺とが交差する部分に開口形成される交差部開口を備えることを特徴とする請求項2記載の花立てスタンド。
  4. 前記支持板の一対の差し込み孔に前記一対の脚板の突片がそれぞれ差し込まれた状態では、前記一対の脚板の対向間隔が前記背板から離間するほど大きくされることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の花立てスタンド。
  5. 前記本体部材は、前記背板に開口形成される把持用開口を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の花立てスタンド。
  6. 前記本体部材は、前記支持板の前記背板と反対側の側縁に前記突片と同一の形状で凹設される凹部を備えることを特徴とする請求項からのいずれかに記載の花立てスタンド。
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