JP5946698B2 - 美白剤及び皮膚化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、美白剤及び皮膚化粧料に関するものである。
皮膚においてメラニンは、紫外線から生体を保護する役目も果たしているが、過剰生成や不均一な蓄積は、皮膚の黒化やシミの原因となる。一般にメラニンは、色素細胞の中で生合成される酵素チロシナーゼの働きによって、チロシンからドーパ、ドーパからドーパキノンに変化し、ついで5,6−ジヒドロキシインドフェノール等の中間体を経て形成されるものとされている。したがって、皮膚の色黒(皮膚色素沈着症)、シミ、ソバカス等を予防、治療又は改善するためには、メラニンの生成を抑制することが考えられる。
従来、皮膚色素沈着症、シミ、ソバカス等の予防、治療又は改善には、ハイドロキノン等の化学合成品を有効成分とする美白剤を外用する処置が行われてきた。しかしながら、ハイドロキノン等の化学合成品は、皮膚刺激、アレルギー等の副作用のおそれがある。そこで、安全性の高い天然原料を有効成分とする美白剤の開発が望まれており、メラニン生成抑制作用を有するものとしては、例えば、トウゴマ根部からの抽出物(特許文献1参照)、サウスウレア(Saussurea)属に属する植物からの抽出物(特許文献2参照)等が知られている。
特開2001−213757号公報 特開2002−201122号公報
本発明は、安全性の高い天然物の中から美白作用を有するものを見出し、それを有効成分とする美白剤、及び美白作用を有する天然物を配合した皮膚化粧料を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の美白剤は、下記式(I)で表わされる化合物、及び/又は、有色素米の糠を酸性溶媒で抽出して得られる抽出物を有効成分として含有することを特徴とする。
Figure 0005946698
また、本発明の皮膚化粧料は、上記式(I)で表わされる化合物、及び/又は、有色素米の糠を酸性溶媒で抽出して得られる抽出物を配合したことを特徴とする。本発明の皮膚化粧料は、美白用途に用いられることが好ましい。
本発明によれば、優れた美白作用を有し、かつ安全性の高い美白剤及び皮膚化粧料を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
〔美白剤〕
本実施形態の美白剤は、下記式(I)で表わされる化合物、及び/又は、有色素米の糠を酸性溶媒で抽出して得られる抽出物を有効成分として含有するものである。
Figure 0005946698
本実施形態においては、上記式(I)で表わされる化合物を「フラボノイドA」と称する。また、有色素米の糠を酸性溶媒で抽出して得られる抽出物を、単に「有色素米糠酸性抽出物」と称することがある。
本実施形態における「有色素米の糠を酸性溶媒で抽出して得られる抽出物」には、抽出原料として有色素米の糠を用い、酸性溶媒で抽出して得られる抽出液、当該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、当該抽出液を乾燥して得られる乾燥物、又はこれらの粗精製物若しくは精製物のいずれもが含まれる。
ここで、「有色素米」とは、イネ科に属するイネ(Oryza sativa)のうち、糠層(搗精する際に糠となって剥落する部分)に色素(例えば、タンニン系の赤色の色素、アントシアニン系の紫色の色素)を有するものであり、糠層に色素を有するものであれば、ジャポニカ種(Oryza sativa subsp. Japonica)、インディカ種(Oryza sativa subsp. Indica)などの亜種の別は特に限定されない。また、「有色素米の糠」とは、有色素米を搗精する際に生ずる、果皮・種皮・外胚乳等の粉状の混合物を意味する。
有色素米の糠層には、上述のように、タンニン系の赤色の色素、アントシアニン系の紫色の色素等が含まれているので、糠層を有する状態の有色素米(例えば玄米)は、淡赤色〜紫黒色を呈し、褐色を呈する一般的な白米の玄米とは外観によって容易に識別が可能である。また、有色素米を搗精する際に生じる糠も、一般的な白米の糠とは外観によって容易に識別が可能である。
有色素米には、赤米、紅米、紫米、黒米等の種類があり、それぞれ様々な品種や産地が存在する。本実施形態の美白剤においては、いずれの種類、品種、産地等の有色素米またはその糠を抽出原料として使用してもよいが、中でも赤米の糠を用いることが好ましい。
本実施形態において使用し得る赤米の栽培品種としては、特に限定されるものではないが、紅染めもち、西海糯197号、ひみこもち、は系赤124、ベニロマン、夕やけもち、総社赤米、対馬赤米、種子島赤米、冷水、赤室、トウコン、つくし赤もち、紅更紗、紅香、紅衣、西海観246号等を好適に用いることができる。
また、本実施形態において用いられる「酸性溶媒」とは、水をpH6.5以下、好ましくは4.5〜1.5に調整した酸性水、又は当該酸性水と親水性有機溶媒との混合溶媒を意味する。
ここで、上記酸性水の調製に使用し得る水としては、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等のほか、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に施す処理としては、後述するpH調整のほか、例えば、精製、加熱、殺菌、濾過、イオン交換、浸透圧調整、緩衝化等が含まれる。したがって、本実施形態において抽出溶媒として使用し得る水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、有機酸緩衝液、有機酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
本実施形態においては、上記水のpHを調整した酸性水を用いる。酸性水としては、塩酸、硫酸、燐酸などの無機酸;酢酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸などの有機酸などの酸を水に添加してpHを調整したものを用いてもよく、また上記水の電気分解により生じる陽極水を用いても良い。
酸性水との混合に使用し得る親水性有機溶媒としては、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜5の低級脂肪族アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜5の多価アルコール等が挙げられ、これらを混合して用いても良い。
酸性水と親水性有機溶媒との混合溶媒を抽出溶媒として使用する場合、その混合比は適宜調整することができる。例えば、酸性水と低級脂肪族アルコールとの混合液を使用する場合には、酸性水10容量部に対して低級脂肪族アルコール1〜90容量部を混合することが好ましく、酸性水と低級脂肪族ケトンとの混合液を使用する場合には、酸性水10容量部に対して低級脂肪族ケトン1〜40容量部を混合することが好ましく、酸性水と多価アルコールとの混合液を使用する場合には、酸性水10容量部に対して多価アルコール10〜90容量部を混合することが好ましい。
以上述べた有色素米の糠の酸性溶媒による抽出方法は特に限定されず、常法に従って行うことができる。例えば、抽出原料である有色素米糠を乾燥した後、酸性溶媒による抽出に供する。乾燥は天日で行ってもよいし、通常使用される乾燥機を用いて行ってもよい。また、ヘキサン等の非極性溶媒によって脱脂等の前処理を施してから抽出原料として使用してもよい。脱脂等の前処理を行うことにより、有色素米の糠の酸性溶媒による抽出処理を効率よく行うことができる。
抽出処理は、抽出原料に含まれる可溶性成分を抽出溶媒に溶出させ得る限り特に限定されず、常法に従って行うことができる。例えば、抽出原料の5〜15倍量(質量比)の抽出溶媒に、抽出原料を浸漬し、常温又は還流加熱下で可溶性成分を抽出させる。抽出温度は、室温又は溶媒の沸点以下の温度であることが好ましい。このようにして得られた可溶性成分を濾過して抽出残渣を除去することにより、抽出液を得ることができる。得られた抽出液から溶媒を留去するとペースト状の濃縮物が得られ、この濃縮物をさらに乾燥すると乾燥物が得られる。
以上のようにして得られる有色素米糠酸性抽出物は、優れた美白作用を有しているため、美白剤の有効成分として用いることができる。
一方、本実施形態に係るフラボノイドAも、優れた美白作用を有しているため、美白剤の有効成分として用いることができる。フラボノイドAは、例えば、赤米等の有色素米の糠から単離することができるが、糠層(果皮・種皮・外胚乳等)が含まれていればよく、搗精する前の有色素米の玄米を用いても良い。また、有機色素米フラボノイドは、有色素米の他の構成部位や、有色素米以外のイネ、さらにはその他の植物にも存在する可能性がある。したがって、フラボノイドAの単離源は、有色素米の糠に限定されるものではなく、フラボノイドAを含有するいずれの植物を用いてもよい。
フラボノイドAは、例えば、フラボノイドAを含有する植物の抽出物に、液−液分配抽出、各種クロマトグラフィー、膜分離、再結晶などのフラボノイド化合物を単離するのに有効な精製処理を施した後、固定相としてオクタデシルシリル化シリカゲル(ODS)等を用いた液体クロマトグラフィー処理を行うことにより得ることができる。
フラボノイドAを含有する植物としては、有色素米を例示することができ、中でも赤米が好ましい。有色素米からフラボノイドAを単離する場合、抽出原料となる有色素米には糠層が含まれることが好ましい。これらの植物から抽出物を得るための抽出溶媒としては、極性溶媒を使用することが好ましく、例えば、水、親水性有機溶媒等が挙げられ、これらを単独で又は2種以上を組み合わせて、室温又は溶媒の沸点以下の温度で使用することが好ましい。ここで、抽出溶媒として水又は水と親水性有機溶媒との混合液を使用する場合、当該水の液性は特に限定されないが、中性又は酸性であることが好ましい。すなわち、上記有色素米糠酸性抽出物は、フラボノイドAを単離するための抽出物として好適なもののひとつである。
抽出溶媒として水を使用する場合、使用し得る水としては、上述した酸性水の調製に使用する水と同様のものを例示することができ、また親水性有機溶媒としても、上述した酸性水との混合溶媒に使用し得る親水性有機溶媒と同様のものを例示することができる。水と親水性有機溶媒との混合溶媒を抽出溶媒として使用する場合、その混合比は、上述した酸性水と親水性有機溶媒との混合比と同様に、適宜調整すればよい。
抽出処理は、抽出原料に含まれる可溶性成分を抽出溶媒に溶出させ得る限り特に限定はされず、常法に従って行うことができる。例えば、上述した有色素米糠酸性抽出物と同様に、フラボノイドAが含まれる植物を乾燥し、必要に応じて脱脂等の前処理を行い、抽出原料を得る。得られた抽出原料を5〜15倍量(質量比)の抽出溶媒に浸漬し、常温又は還流加熱下で可溶性成分を抽出させた後、濾過して抽出残渣を除去することにより抽出液を得ることができる。かかる抽出液から溶媒を留去するとペースト状の濃縮物が得られ、この濃縮物をさらに乾燥すると乾燥物が得られる。
このようにして得られた抽出物からフラボノイドAを精製する方法としては、液−液分配抽出、各種クロマトグラフィー、膜分離、再結晶などを例示することができる。中でも、合成吸着剤を充填したカラムを用いた吸着クロマトグラフィーと、多孔性担体を充填したカラムを用いたゲル濾過クロマトグラフィーとを併用することが好ましい。
最後に、上記精製処理により得られた精製物又は精製画分から、液体クロマトグラフィーにより、フラボノイドAを単離する。液体クロマトグラフィーによる分画方法は特に制限されないが、例えば、固定相としてオクタデシルシリル化シリカゲル(ODS)等を用いた逆相クロマトグラフィー、固定相にシリカゲル等を用いた順相クロマトグラフィー、固定相に多孔質ポリマー等を用いたサイズ排除クロマトグラフィー等を単独で又は組み合わせて用いることができる。
本実施形態に係る美白剤は、上記有色素米糠酸性抽出物及び/又はフラボノイドAを有効成分として含有する。本実施形態の美白剤は、医薬品、医薬部外品、化粧品等の幅広い用途に使用することができる。ここで、フラボノイドAは、有色素米糠酸性抽出物と比較してより強い美白作用を示すため、美白剤の有効成分として特に好ましい。
なお、本実施形態においては、フラボノイドA又は有色素米糠酸性抽出物のうちのいずれか一つを上記有効成分として用いてもよいし、これらを混合して上記有効成分として用いてもよい。フラボノイドA又は有色素米糠酸性抽出物を混合して上記有効成分として用いる場合、その配合比は、フラボノイドA又は有色素米糠酸性抽出物が有する美白作用の程度等により適宜調整すればよい。
本実施形態の美白剤は、フラボノイドA、有色素米糠酸性抽出物又はこれらの混合物のみからなるものでもよいし、フラボノイドA、有色素米糠酸性抽出物又はこれらの混合物を製剤化したものでもよい。
本実施形態の美白剤は、デキストリン、シクロデキストリン等の薬学的に許容し得るキャリアーその他任意の助剤を用いて、常法に従い、粉末状、顆粒状、錠剤状、液状等の任意の剤形に製剤化することができる。この際、助剤としては、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、安定剤、矯味・矯臭剤等を用いることができる。美白剤は、他の組成物(例えば、皮膚外用剤、美容用飲食品等)に配合して使用することができるほか、軟膏剤、外用液剤、貼付剤等として使用することができる。
本実施形態の美白剤を製剤化した場合、フラボノイドA、有色素米糠酸性抽出物又はこれらの混合物の含有量は、特に限定されるものではなく、目的に応じて適宜設定することができる。
なお、本実施形態の美白剤は、必要に応じて、美白作用を有する他の天然抽出物等を、フラボノイドA、有色素米糠酸性抽出物又はこれらの混合物とともに配合して有効成分として用いることができる。
本実施形態の美白剤の患者に対する投与方法としては、経皮投与、経口投与等が挙げられるが、疾患の種類に応じて、その予防・治療等に好適な方法を適宜選択すればよい。また、本実施形態の美白剤の投与量も、疾患の種類、重症度、患者の個人差、投与方法、投与期間等によって適宜増減すればよい。
本実施形態の美白剤は、フラボノイドA又は有色素米糠酸性抽出物が有するメラニン生成抑制作用を通じて、色素細胞におけるメラニンの生成を抑制し、シミ、ソバカス、皮膚色素沈着症等を予防又は改善することができ、美白効果を得ることができる。ただし、本実施形態の美白剤は、これらの用途以外にもメラニン生成抑制作用を発揮することに意義のあるすべての用途に用いることができる。
また、本実施形態の美白剤は、優れた美白作用を有するため、例えば、皮膚外用剤に配合するのに好適である。この場合に、フラボノイドA、有色素米糠酸性抽出物又はこれらの混合物をそのまま配合してもよいし、フラボノイドA、有色素米糠酸性抽出物又はこれらの混合物から製剤化した美白剤を配合してもよい。
ここで、皮膚外用剤としては、その区分に制限はなく、後述する皮膚化粧料のほか、経皮的に使用される医薬部外品、医薬品等を幅広く含むものである。
また、本実施形態の美白剤は、優れた美白作用を有するので、例えば色素細胞におけるメラニン生成機構に関連する研究のための試薬としても好適に利用することができる。
〔皮膚化粧料〕
フラボノイドA、有色素米糠酸性抽出物及びこれらの混合物は、優れた美白作用を有しているため、皮膚化粧料に配合するのに好適である。この場合、フラボノイドA、有色素米糠酸性抽出物又はこれらの混合物をそのまま配合してもよいし、フラボノイドA、有色素米糠酸性抽出物又はこれらの混合物から製剤化した美白剤を配合してもよい。フラボノイドA、有色素米糠酸性抽出物若しくはこれらの混合物又は上記美白剤を皮膚化粧料に配合することによって、皮膚化粧料に美白作用を付与することができる。
フラボノイドA、有色素米糠酸性抽出物若しくはこれらの混合物又は上記美白剤を配合し得る皮膚化粧料としては、特に限定されるものではなく、例えば、軟膏、クリーム、乳液、ローション、パック、ファンデーション、リップクリーム、入浴剤、ヘアートニック、ヘアーローション、石鹸、ボディシャンプー等が挙げられる。
フラボノイドA、有色素米糠酸性抽出物又はこれらの混合物を皮膚化粧料に配合する場合、その配合量は、皮膚化粧料の種類に応じて適宜調整することができるが、好適な配合率は約0.0001〜10質量%であり、特に好適な配合率は約0.001〜1質量%である。
本実施形態の皮膚化粧料は、フラボノイドA、有色素米糠酸性抽出物及びこれらの混合物が有する美白作用を妨げない限り、通常の皮膚化粧料の製造に用いられる主剤、助剤又はその他の成分、例えば、収斂剤、殺菌・抗菌剤、美白剤、紫外線吸収剤、保湿剤、細胞賦活剤、消炎・抗アレルギー剤、抗酸化・活性酸素除去剤、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、香料等を併用することができる。このように併用することで、より一般性のある製品となり、また、併用された他の有効成分との間の相乗作用が通常期待される以上の優れた効果をもたらすことがある。
本実施形態の皮膚化粧料は、フラボノイドA又は有色素米糠酸性抽出物が有するメラニン生成抑制作用を通じて、色素細胞におけるメラニンの生成を抑制し、シミ、ソバカス、皮膚色素沈着症等を予防又は改善することができ、美白効果を得ることができる。
なお、本実施形態の美白剤及び皮膚化粧料は、ヒトに対して好適に適用されるものであるが、それぞれの作用効果が奏される限り、ヒト以外の動物(例えば,マウス,ラット,ハムスター,イヌ,ネコ,ウシ,ブタ,サル等)に対して適用することもできる。
以下、製造例及び試験例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の各例に何ら制限されるものではない。
〔実施例1〕赤米脱脂糠酸性エキスの調製
赤米(紅染めもち,平成22年度,愛媛県産,あぐり社製)12kgを精米機(BR−EA35,ZOJIRUSHI社製)で精米後に得られた赤米糠1.2kgを、n−ヘキサン(ナカライテスク社製)4Lに0.5時間浸漬した後、二重ガーゼで濾過し、ヘキサン可溶性画分を除去した。n−ヘキサンによる脱脂を計5回行い、最後の1回は15分間の超音波処理を行った。ヘキサン可溶性画分を除いた残渣をドラフト内で風乾してn−ヘキサンを除去し、赤米脱脂糠885gを得た。
BG(1,3−ブチレングリコール,ハイシュガーケインBG,高級アルコール工業社製)とpH3.1の酸性水(パナソニック社製アルカリイオン整水器にて製造)とを等量混合し、50%(v/v)酸性BGを調製した。上記の赤米脱脂糠20gに50%(v/v)酸性BG 200mLを混合し、一昼夜浸漬した。メッシュ濾過後、遠心分離(15000rpm,10分,4℃)にて上清を回収し、赤米脱脂糠酸性エキスを得た(124g)。
〔実施例2〕赤米脱脂糠からのフラボノイドの調製
実施例1の調製過程で得られた赤米脱脂糠447gを用い、50%(v/v)エタノール3Lに0.5時間浸漬した後、二重ガーゼで濾過し、抽出液を得た。濾過した残渣についてさらに50%(v/v)エタノールにより同様に抽出し、計3回の抽出操作により得られた抽出液をセライト(No.545,和光純薬工業社製)にて濾過し、濾液をロータリーエバポレーター(R−200,柴田科学社製)で濃縮した。
濃縮した赤米脱脂糠50%(v/v)エタノール抽出液を、分離精製用樹脂カラム(ダイヤイオンHP20,1.5L,三菱化学社製)に供し、蒸留水、10%(v/v)メタノール、20%(v/v)メタノール、30%(v/v)メタノール、50%(v/v)メタノール、及びメタノール各4.5Lで順次溶出し、各画分を濃縮した後、フリーズドライヤ(DC−41B,ヤマト科学社製)にて凍結乾燥した。
10%(v/v)メタノール画分(1.37g)を少量(4〜5mL)の蒸留水に溶解し、ゲル濾過用樹脂カラム(TOYOPERL HW−40C,東ソー社製)に供し、同様に蒸留水、10%(v/v)メタノール、20%(v/v)メタノール、30%(v/v)メタノール、50%(v/v)メタノール、及びメタノールで順次溶出し、フラクションコレクター(DC−1000,EYELA社製)で集めた。HPLC装置(La Chrom Elite,日立ハイテク社製)を用い、下記に示す条件にて、ピークを確認しながら注入サンプル(フラクション)を順次切り替え、高速液体クロマトグラフィーにより分画した。同様なピーク形毎に溶出液を集め、濃縮し、凍結乾燥した。
<高速液体クロマトグラフィー条件>
固定相:InertSustainC18(ジーエルサイエンス社製)
カラム径:4.6mm
カラム長:150mm
カラムオーブン:40℃
移動相:10mM リン酸緩衝液:アセトニトリル=92:8
流速:1.0mL/min
検出:280nm
同様なピーク形であったfr.81−100(0.0185g)画分及びfr.101−120(0.0124g)画分を合わせ、シリカ系充填剤カラム(YMC−gel ODS−AQ12S50,ф1.8cm×18cm,ワイエムシィ社製)に供し、同様に蒸留水、10%(v/v)メタノール、20%(v/v)メタノール、30%(v/v)メタノール、50%(v/v)メタノール、及びメタノールで溶出し、フラクションコレクターで集めた。上記と同様のHPLC条件にて、ピークを確認しながら注入サンプル(フラクション)を切り替えて分画し、精製物(0.0031g)を単離した。
上述のようにして得られた精製物について、マススペクトル解析(micrOTOF−Q,BRUKER社製)及びNMR(核磁気共鳴分光法)スペクトル解析(AVANCE500,BRUKER社製)を行った。結果を下記に示す。
<マススペクトル(ESI−MS)>
[M−H] m/z 315.0489(理論値:C1612−H=315.0510)
H−NMRケミカルシフトδ>
7.06 (1H, s), 6.64 (1H, s), 5.87 (1H, d, J=2.0 Hz), 5.69 (1H, d, J=2.0 Hz), 5.02 (1H, dd, J=2.0, 2.5 Hz), 4.25 (1H, dd, J=2.0, 2.5 Hz), 3.87 (2H, m)
以上の結果から、赤米糠抽出物から単離された化合物が、分子式C1612であり、下記式(I)で表わされるフラボノイドであることが確認された。
Figure 0005946698
〔比較例1〕普通米脱脂糠酸性エキスの調製
抽出原料として赤米に代えて普通米(キヌヒカリ,平成22年度,愛媛県産,のうみん社製)を用いた他は実施例1と同様に調製し、普通米脱脂糠酸性エキスを得た(132.6g)。
〔比較例2〕赤米脱脂糠中性エキスの調製
抽出溶媒として、50%(v/v)酸性BGに代えて、BG(1,3−ブチレングリコール,ハイシュガーケインBG,高級アルコール工業社製)とpH7.3の中性水(ミリポア社製超純水製造装置にて製造)とを等量混合して調製した50%(v/v)中性BGを用いた他は実施例1と同様に調製し、赤米脱脂糠中性エキスを得た(144.6g)。
〔試験例1〕メラニン生成抑制作用試験−1
上述のようにして得られた赤米脱脂糠酸性エキス(実施例1)、普通米脱脂糠酸性エキス(比較例1)及び赤米脱脂糠中性エキス(比較例2)について、以下のようにしてメラニン生成抑制作用を試験した。
B16メラノーマ4A5細胞を、10%FBS(Fetal Bovine Serum,ギブコ社製)を含むDMEM(Dulbecco’s modified minimum essential medium,ギブコ社製)培地を用いて37℃、5%CO−95%airの条件下で培養し、0.25%トリプシン(シグマ社製)処理により細胞を集めた。回収した細胞を3×10cells/mLの濃度になるよう10%FBS含有DMEM培地で希釈した後、T25フラスコ(住友ベークライト社製)に5mLずつ播種した。37℃、5%CO−95%airの条件下で2時間培養後、被験試料(実施例1、比較例1及び2、試料濃度は下記表1を参照)を培地に添加し、4日間培養した。培養終了後、0.25%トリプシン処理により細胞を10mL滅菌スピッツに集め、遠心分離(1500rpm,10分)によりペレットを作製し、下記に示すペレット判定基準に従い、メラニン生成抑制作用を判定した。結果を表1に示す。
=ペレット判定基準=
―:未処理コントロールと同様
±:わずかな淡色化(還元)作用
+:顕著な淡色化(還元)作用
Figure 0005946698
表1に示すように、赤米脱脂糠酸性エキス(実施例1)は、普通米脱脂糠酸性エキス(比較例1)のみならず、赤米脱脂糠中性エキス(比較例2)と比較しても、優れたメラニン生成抑制作用を有することが確認された。
〔試験例2〕メラニン生成抑制作用試験−2
上述のようにして得られたフラボノイドA(実施例2,試料濃度は下記表2を参照)について、試験例1と同様の方法により、メラニン生成抑制作用を試験した。なお、比較例としてコウジ酸(比較例3,ナカライテスク社製,試料濃度は下記表2を参照)を用いた。結果を表2に示す。
Figure 0005946698
表2に示すように、フラボノイドA(実施例2)は、メラニン生成抑制作用を有することが知られているコウジ酸(比較例3)と比較して、同等以上の優れたメラニン生成抑制作用を有することが確認された。
〔配合例1〕
下記組成に従い、乳液を常法により製造した。
フラボノイドA(実施例2) 0.01g
ホホバオイル 4.00g
1,3−ブチレングリコール 3.00g
アルブチン 3.00g
ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 2.50g
オリーブオイル 2.00g
スクワラン 2.00g
セタノール 2.00g
モノステアリン酸グリセリル 2.00g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 2.00g
パラオキシ安息香酸メチル 0.15g
グリチルリチン酸ステアリル 0.10g
黄杞エキス 0.10g
グリチルリチン酸ジカリウム 0.10g
イチョウ葉エキス 0.10g
コンキオリン 0.10g
オウバクエキス 0.10g
カミツレエキス 0.10g
香料 0.05g
精製水 残部(全量を100gとする)
〔配合例2〕
下記組成のクリームを常法により製造した。
赤米脱脂糠酸性エキス(実施例1) 0.05g
クジンエキス 0.1g
オウゴンエキス 0.1g
流動パラフィン 5.0g
サラシミツロウ 4.0g
スクワラン 10.0g
セタノール 3.0g
ラノリン 2.0g
ステアリン酸 1.0g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 1.5g
モノステアリン酸グリセリル 3.0g
油溶性甘草エキス 0.1g
1,3−ブチレングリコール 6.0g
パラオキシ安息香酸メチル 1.5g
香料 0.1g
精製水 残部(全量を100gとする)
〔配合例3〕
下記組成の美容液を常法により製造した。
フラボノイドA(実施例2) 0.01g
カミツレエキス 0.1g
ニンジンエキス 0.1g
キサンタンガム 0.3g
ヒドロキシエチルセルロース 0.1g
カルボキシビニルポリマー 0.1g
1,3−ブチレングリコール 4.0g
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1g
グリセリン 2.0g
水酸化カリウム 0.25g
香料 0.01g
防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル) 0.15g
エタノール 2.0g
精製水 残部(全量を100gとする)
本発明の美白剤及び皮膚化粧料は、その優れたメラニン生成抑制作用により、シミ、ソバカス、皮膚色素沈着症等を予防又は改善に大きく貢献できる。

Claims (5)

  1. 下記式(I)で表わされる化合物を有効成分として含有することを特徴とする美白剤(前記式(I)で表わされる化合物が有色素米の糠の抽出物に含まれる場合を除く)。
    Figure 0005946698
  2. 有色素米の糠を、pH4.5〜1.5の酸性水10容量部と炭素数2〜5の多価アルコール10〜90容量部との混合溶媒で抽出して得られる抽出物を有効成分として含有することを特徴とする美白剤。
  3. 下記式(I)で表わされる化合物を配合したことを特徴とする皮膚化粧料(前記式(I)で表わされる化合物が有色素米の糠の抽出物に含まれる場合を除く)。
    Figure 0005946698
  4. 有色素米の糠を、pH4.5〜1.5の酸性水10容量部と炭素数2〜5の多価アルコール10〜90容量部との混合溶媒で抽出して得られる抽出物を配合したことを特徴とする美白用皮膚化粧料。
  5. 美白用途に用いられることを特徴とする請求項3に記載の皮膚化粧料(前記式(I)で表わされる化合物が有色素米の糠の抽出物に含まれる場合を除く)。
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