JP5604077B2 - 皮膚外用剤 - Google Patents

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本発明は、皮膚外用剤、メラニン産生抑制剤及びc−kit発現抑制剤に関する。
日焼け後の色素沈着やシミ・ソバカスは、一般に皮膚の紫外線暴露による刺激やホルモンの異常又は遺伝的要素等によって皮膚内に存在する色素細胞(メラノサイト)が活性化されメラニン産生が亢進した結果生じるものと考えられている。また、毛髪や体毛の色もメラニンの産生量に依存している。
一方、c−kitは、造血細胞の増殖、分化を促す膜結合型の増殖因子として知られているステムセルファクター(Stem cell factor、以下「SCF」という)の受容体として、造血幹細胞の表面に発現している。
近年、c−kitが造血細胞の他に、肥満細胞や生殖細胞の表面にも発現していることが明らかになり、SCFが肥満細胞上のc−kitレセプターに結合することにより、肥満細胞が遊走、分化・増殖し、これにより喘息やアトピー性皮膚炎等の即時型アレルギーが引き起こされることが報告されている(非特許文献1参照)。
そして最近では、c−kitの構造と機能の解析が進み、c−kitがメラノサイトにも発現し、c−kit遺伝子の異常により皮膚色素細胞の部分的欠如が起こることや、胎生期におけるメラノプラストの遊走と増殖維持にc−kitが必要であること等が報告され、メラニンの生産にSCF及びc−kitが深く関与すると考えられている(非特許文献2参照)。
また、キキョウ根50容量%エタノール水抽出物には、c−kit発現抑制作用(特許文献1)、白血球細胞接着阻害抑制作用(特許文献2)があることが知られている。
また、キキョウ全草又は根の60℃での温水抽出物又は全草乾燥粉末には、抗チロシナーゼ活性及び保湿効果があることが知られている(特許文献3)。
なお、キキョウ(Platycodon grandiflorum A.DC.)の根には、トリテルペノイドサポニン(キキョウサポニン)やステロールが含まれていることが知られており、糖類としてイヌリン;サポゲニンとして、polygalacic acid,platycodinin,platycogenic acid A−C,platycogenin;プロサポゲニンとして3-O-β-glucosylplatycodigenin;ステロール類としてα-spinasterol,Δ7 -stigmastenol,α-spinasteryl−β-D-glucoside,betulinが含まれていることが知られている。
しかしながら、アシル化トリテルペノイドサポニン類に、メラニン産生抑制作用やc−kit発現抑制作用があることは知られていない。
特開2004−35442号公報 特開平11−199500号公報 特開2000−198712号公報
J.Immunol 1996 May 15;156(10), 3945-3951 J.Invest Dermatol 111, p233-238, 1998
本発明は、医薬又は化粧料等として有用な皮膚外用剤、メラニン産生抑制剤又はc−kit発現抑制剤を提供することに関するものである。
本発明者は、メラニン産生を抑制する物質及び細胞表面上でのc−kitの発現を特異的に阻害する物質を探索したところ、キキョウ根の抽出物から種々のカラムクロマトを用いて分離精製することによって得られた下記一般式(1)で表わされるアシル化トリテルペノイドサポニン類に、メラニン産生抑制作用又はメラノサイト表面におけるc−kit発現抑制作用があることから、下記一般式(1)で表わされるアシル化トリテルペノイドサポニン類が、メラニンの過剰生成に伴う皮膚の褐色化やシミ・ソバカス等の発生又はc−kit発現に起因する症状や疾患の予防、改善又は治療の効果を発揮する、医薬品、化粧料、外用剤及び美白剤等として有用であることを見出した。
すなわち、本発明は以下の1)〜4)に係るものである。
1) 次の一般式(I):
(式中、R1及びR2は、各々同一又は異なって、水素原子又はアセチル基〔但し、R1及びR2が同時に水素原子であることはない〕を示し、R3は、メチル基、ヒドロキシメチル基又はカルボキシル基を示す。)で表わされるアシル化トリテルペノイドサポニン類を有効成分とする皮膚外用剤。
2)前記一般式(1)のアシル化トリテルペノイドサポニン類を有効成分とするメラニン産生抑制剤。
3)前記一般式(1)のアシル化トリテルペノイドサポニン類を有効成分とするc−kit発現抑制剤。
4)前記式(1)中、R3がカルボキシル基であるアシル化トリテルペノイドサポニン類。
本発明のc−kit阻害抑制剤、メラニン産生抑制剤又は外用剤(以下、「c−kit阻害抑制剤等」とも云う)を用いれば、皮膚におけるメラニンの過剰産生を抑制し、日焼け後の色素沈着やシミ・ソバカスの予防、改善或いは治療、また、c−kit発現に起因する症状や疾患の予防、改善或いは治療が可能となる。
活性成分を得る手段の一例として、活性成分をキキョウから分離精製する際の手順を示す図である。 キキョウ90容量%エタノール水抽出物、又はこれを芳香族合成吸着剤カラムクロマトに供し、得られた10ET,30ET,50ET,99.5ETの各画分のc−kit発現抑制効果を示す図である。 50ET画分をシリカゲルカラムクロマトに供し、得られた50ET−C1〜8の各画分のc−kit発現抑制効果を示す図である。 50ET−C5画分をODSカラムクロマトに供し、得られた50ET−C5a〜gの各画分のc−kit発現抑制効果を示す図である。
本発明のc−kit阻害抑制剤等に使用する活性成分は、キキョウ又はこの抽出物等から得ることができる。
ここで、キキョウとは、キキョウ科(Campanulaceae)のPlatycodon grandiflorum A. De Candolle又はその類縁植物を意味する。
また、「活性成分」とは、次の一般式(I)で表わされるアシル化トリテルペノイドサポニン類である。
上記式中、R1及びR2は、同一又は異なって、水素原子又はアセチル基〔但し、R1及びR2が同時に水素原子ではない〕を示し、R3は、メチル基、ヒドロキシメチル基又はカルボキシル基を示す。
後記実施例に示すように、一般式(I)中、R1及びR2が同時に水素原子であるplatycodin D及びplatyconic acid Aは、c−kit発現抑制作用又はメラニン抑制作用(以下、「c−kit発現抑制作用等」とも云う)が弱くなることから、強いc−kit発現抑制作用等を有するため一般式(I)中、R1及びR2の何れか一方がアセチル基であることが必要である。
また、後記実施例に示すように、一般式(I)のアグリコンの3位水酸基の結合糖がグルコース2分子である2''-O- acetylpolygalacin D2及び3''-O- acetylpolygalacin D2は、c−kit発現抑制作用等が弱くなることから、強いc−kit発現抑制作用等を有するため当該結合糖はグルコース1分子であることが必要である。
なかでも、上記活性成分としては、上記R1がアセチル基を示し、かつ上記R2が水素原子を示すか、又は上記R1が水素原子を示し、かつ上記R2がアセチル基を示すトリテルペノイドサポニン類が好ましい。
また、上記活性成分としては、上記R3がカルボキシル基であるacetylplatyconic acid A〔化合物(II)〕;上記R3がメチル基であるacetylpolygalacin D〔化合物(III)〕;上記R3がCH2OHであるacetylplatycodin D〔化合物(IV)〕が好ましい。後記実施例に示すように、これらは強いc−kit生成抑制作用等を有し、このうちacetylplatyconic acid Aが新規化合物であることを明らかにした。
さらに、acetylplatyconic acid Aのうち2''-O-acetylplatyconic acid A(上記式(I)中、R1=アセチル基,R2=水素原子,R3=カルボキシル基)及び3''-O-acetylplatyconic acid A (上記式(I)中、R1=水素原子,R2=アセチル基,R3=カルボキシル基)が好ましい。
acetylpolygalacin Dのうち、2''-O- acetylpolygalacin D(上記式(I)中、R1=アセチル基,R2=水素原子,R3=メチル基)及び3''-O- acetylpolygalacin D (上記式(I)中、R1=水素原子,R2=アセチル基,R3=メチル基)が好ましい。
また、acetylplatycodin Dのうち、2''-O- acetylplatycodin D(上記式(I)中、R1=アセチル基,R2=水素原子,R3=ヒドロキシ基)及び3''-O- acetylplatycodin D (R1=水素原子,R2=アセチル基,R3ヒドロキシ基)が好ましい。
なお、上記活性成分として、これら化合物から選ばれる1種又は2種以上のものを使用してもよい。
ここで、本発明の上記アシル化トリテルペノイドサポニン類には、公知の化学合成法により得られるもの、これらを活性の主体成分として含有する植物抽出物若しくはその精製物や単離物、これらの混合物も包含される。
なお、必要に応じて、上記植物等抽出物を、活性炭処理、液体クロマトグラフィー、液々分配、ゲルろ過、精密蒸留等の分離精製技術に供し、当該抽出物から、不活性な夾雑物等を除去し、目的の化合物を精製及び単離してもよい。
一例として、キキョウ科植物(好ましくは、キキョウ)又はその抽出物から、上記アシル化トリテルペノイドサポニン類、特に2''- or 3''- O-acetylplatyconic acid A;2''- or 3''-O-acetylpolygalacin D;2''- or 3''-O-acetylplatycodin Dから選ばれる1種又は2種以上のものを活性の主体成分として含有する溶出画分(以下、「活性画分」とも云う)を得ること又はこれらから目的の化合物を単離することもできる。また、これらの中間体を植物から抽出し、次いで化学合成により目的物を得ても良い。
ここで、上記植物の全草、葉、茎、花、果実、種子、根茎又は根等を、そのまま、破砕、粉砕、搾取して用いるか、又はこれら処理されたものを乾燥若しくは粉末化して用いることができる。用いる部位としては、根を、使用するのが好ましい。
上記植物の抽出物とは、当該植物を一定温度(低温、常温又は加温)下にて抽出すること;又はソックスレー抽出器等の抽出器具を用いて抽出すること等の抽出手段により得られる各種溶剤抽出液、その希釈液、その濃縮液又はその粉末を意味するものである。抽出手段は、具体的には、固液抽出、液液抽出、浸漬、煎出、浸出、還流抽出、超音波抽出、マイクロ波抽出、攪拌等の手段を用いることができる。
上記植物抽出物を得るために用いられる抽出溶剤としては、極性溶剤又は非極性溶剤のいずれをも使用することができる。抽出溶剤としては、例えば水;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;プロピレングリコール、ブチレングリコール等の多価アルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等の鎖状及び環状エーテル類;ポリエチレングリコール等のポリエーテル類;スクワラン、ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル等の炭化水素類;トルエン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;及び二酸化炭素等が挙げられる。或いは、上記溶剤の2種以上を組み合わせた混合物を、抽出溶剤として用いることができる。
好ましくは、アルコール類(好ましくは、炭素数1〜4のアルコール類)、アルコール類・水混合液であり、このときのアルコール類の濃度は70〜100容量%(好ましくは80〜99.5容量%)であるのが好ましい。
抽出溶剤の使用量は、植物1質量部(乾燥物換算)に対して、1〜50質量部であるのが好ましく、5〜40質量部であるのが好ましい。抽出温度は、0〜100℃であるのが好ましく、より4〜80℃、更に10〜40℃であるのが好ましい。抽出時間は、1分〜50日間であるのが好ましく、より1時間〜50日間、更に1〜10日間であるのが好ましい。
また、上記抽出物を液体クロマトグラフィーや液々分配等の分離技術(特にクロマトグラフィー)に供するのが、活性向上や不純物除去の点から、好ましい。
クロマトグラフィーに用いる固定相としては、例えば、強・弱酸性イオン交換樹脂又は強・弱塩基性イオン交換樹脂;オクタデシル化シリカゲル、オクチル化シリカゲル、ブチル化シリカゲル、トリメチルシリル化シリカゲル等の逆相担体;シリカゲル、フロリジール、アルミナ等の順相担体;スチレン−ジビニルベンゼン系、メタクリル酸エステル系等の芳香族系合成吸着樹脂;修飾デキストラン系、親水性ビニルポリマー系等のゲルろ過クロマトグラフィー用充填剤;活性炭等が挙げられるが、このうち、芳香族合成吸着樹脂、順相樹脂及び逆相樹脂等が好ましい。
上記植物抽出物をクロマトグラフィー(好ましくは、中・高圧クロマトやフラッシュクロマト)に供して活性画分を得る方法の一例として、以下の方法が挙げられる。
具体的には、上記植物抽出物を、芳香族系合成樹脂を用いたクロマトグラフィー、順相担体を用いたクロマトグラフィー、次いで逆相担体を用いたクロマトグラフィーの順に、供することによって、活性画分又は目的とする化合物を得ることができる(例えば図1参照)。なお、活性画分を検出する際の波長としては、一般的にトリテルペノイドサポニン類を検出できる波長(例えば210〜240nm)であれば特に限定されない。
まず、上記植物抽出物を、芳香族系合成樹脂を用いたクロマトグラフィーに供した後、炭素数1〜3のアルコール類(好ましくは、エタノール及び/又はメタノール)−水混合溶媒の当該アルコール類濃度(例えば10、30、50、99.5容量%の順)をステップワイズ溶出にて各画分を得、この中から活性画分(例えば、50容量%アルコール類溶出画分)を回収する。この活性画分には、上記アシル化トリテルペノイドサポニン類が、5質量%以上、より10質量%以上含まれているのが好ましい。
次いで、得られた活性画分(たとえば、50容量%アルコール類溶出画分)を、順相担体(好ましくはシリカゲル)を用いたクロマトグラフィーに供し、溶離液としてクロロホルム:メタノール:水混合溶媒を用い、順次混合比を変化させてステップワイズ溶出を行い、この中からc−kit発現抑制等の効果がある上記アシル化トリテルペノイドサポニン類を含む活性画分(例えば、50ET−C(以下、「C」とも云う)5活性画分、C7活性画分又はC8活性画分)を得る。
更に、得られた活性画分(例えば、C5活性画分、C7活性画分又はC8活性画分)を、逆相担体(好ましくはオクタデシルシリル化シリカゲル)を用いた高速液体クロマトグラフィーに供し、アイソクラティック溶出にて各活性画分(図1参照)を得る。
このときの溶出溶媒としては、15〜25mMリン酸2水素カリウム水溶液:アセトニトリル=60〜80:20〜40(容量比)混合液が好ましい。カラム温度としては20〜50℃、より30〜40℃が好ましい。
C5活性画分から得られるC5c活性画分には、3''-O-acetylpolygalacin D又は/及び3''-O-acetylplatycodin Dが活性成分が主として(好ましくは90質量%以上)含まれる。また、C5f活性画分には、2''-O-acetylpolygalacin D及び/又は2''-O-acetylplatycodin Dが主として(好ましくは90質量%以上)含まれる。
また、C7活性画分から得られるC7d活性画分には、3''-O-acetylplatyconic acid Aが主として(好ましくは90質量%以上)含まれ、C8活性画分から得られるC8g活性画分には、2''-O-acetylplatyconic acid Aが主として(好ましくは90質量%以上)含まれる。
本発明の上記アシル化トリテルペノイドサポニン類は、後記実施例に示すとおり、メラニン産生抑制作用又はメラノサイト表面におけるc−kit発現抑制作用を有し、また、このことから、前述のとおり、美白作用、またc−kit発現に起因する症状(例えば、喘息やアトピー性皮膚炎等)の予防、改善又は治療効果も有すると考えられる。
従って、本発明の上記アシル化トリテルペノイドサポニン類は、メラニン産生抑制;c−kit発現抑制;美白;c−kit発現に起因する各症状の予防、改善又は治療等の各効果を発揮する、ヒト若しくは動物(非ヒト動物)用の医薬品、医薬部外品、化粧料、外用剤、食品、機能性食品又は飼料等の有効成分として又はこれら医薬品等の有効成分として配合し得る製剤として使用可能であり、また、これらを、製剤を製造するために使用することができる。
本発明のc−kit発現抑制剤等を医薬品として用いる場合、当該医薬品は任意の投与形態で投与され得る。投与形態としては、経口投与、並びに経皮、経腸、経結膜及び注射等の非経口投与が挙げられる。経口投与のための製剤の剤型としては、例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤等が挙げられる。非経口投与のための製剤の剤型としては、塗布剤又は貼付剤等の外用剤、静脈内注射用、皮下注射用又は点滴注射用等の注射剤、吸入剤、輸液、座剤、経皮吸収剤、点眼剤、点鼻剤等が挙げられる。
斯かる医薬品製剤では、上述した活性成分を単独で、又この他と、薬学的に許容される担体とを組み合わせて使用してもよい。斯かる担体としては、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、希釈剤、浸透圧調整剤、pH調整剤、乳化剤、防腐剤、安定剤、酸化防止剤、着色剤、紫外線吸収剤、保湿剤、増粘剤、光沢剤、活性増強剤、抗炎症剤、殺菌剤、矯味剤、矯臭剤、増量剤、界面活性剤、分散剤、緩衝剤、保存剤、香料、被膜剤等が挙げられる。
本発明のc−kit発現抑制剤等を外用剤、外用医薬品、医薬部外品又は化粧品として用いる場合には、これら外用医薬品、医薬部外品又は化粧品は、皮膚外用剤、洗浄剤、入浴剤、又はメイクアップ化粧料等とすることができ、使用方法に応じて、これらを、美容液、化粧水、マッサージ剤、ローション、乳液、ゲル、クリーム、軟膏剤、粉末剤、パック、パップ剤、顆粒剤、ファンデーション、口紅、シャンプー、コンディショナー、ヘアトニック、錠剤、カプセル、吸収性物品、シート状製品等の種々の剤型で提供することができる。
このような種々の剤型の外用剤、外用医薬品、医薬部外品又は化粧品は、上述した活性成分を、単独で、又は外用剤、外用医薬品、医薬部外品若しくは皮膚化粧料に配合される、油又は油状物質(油脂類、ロウ類、高級脂肪酸類、精油類、シリコーン油類等)、保湿剤(グリセロール、ソルビトール、ゼラチン、ポリエチレングリコール等)、粉体(チョーク、タルク、フラー土、カオリン、デンプン、ゴム等)、色素、乳化剤、可溶化剤、洗浄剤、紫外線吸収剤、増粘剤、薬効成分、香料、樹脂、防菌防黴剤、他の植物抽出物(生薬、漢方薬、ハーブ類)、アルコール類、多価アルコール類、無機酸(重炭酸塩、炭酸塩、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム等)、有機酸(コハク酸、グルタル酸、フマル酸、グルタミン酸、リンゴ酸、クエン酸、アスコルビン酸等)、ビタミン類(ビタミンA類、ビタミンE類、ビタミンB類、ビタミンC、葉酸等)、水溶性高分子、アニオン性界面活性剤(アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩等)、カチオン性界面活性剤(アルキル四級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩等)、非イオン性界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等)、両性界面活性剤(アルキル基を有するイミダゾリン系、カルボベタイン系等)等を組み合わせることにより調製することができる。
上述した活性成分を、医薬品、医薬部外品又は化粧品等に使用する場合、上述した活性成分の配合量は、製剤全質量中、上記アシル化トリテルペノイドサポニン類換算で、通常0.0001〜0.1質量%、より0.001〜0.05質量%であるのが好ましい。
上述した活性成分を、医薬品等に用いる場合、上記活性成分の投与量は、上記アシル化トリテルペノイドサポニン類換算で、患者の状態、体重、性別、年齢又はその他の要因に従って変動し得るが、成人(60kg)1日当たり、通常0.001〜1mg、より0.01〜0.05mgであるのが好ましい。また、上記本発明の製剤は、任意の投与計画に従って投与され得るが、1日当たり1回〜数回に分けて投与することが好ましい。
以下、本発明を具体的に説明するために製造例、実施例及び試験例等を挙げるが本発明はこれらの実施例等に限定されるものではない。
図1を参照して本発明のアシル化トリテルペノイドサポニン類の調製を説明する。
実施例1:キキョウ抽出物の調製
キキョウ(Platycodon grandifloruin、中国安徽省産)根乾燥物の細断品1.0kgに90vol%(以下、「%」とも云う)エタノール水溶液(容量比:エタノール90:水10)10kgを加え、室温(20〜30℃)下で7日間静置抽出した後ろ過し、90vol%エタノール抽出液(1)を得た。
ろ別された抽出残渣に90%エタノール水溶液10kgを加え、再び室温下で7日間静置抽出した後ろ過し、90%エタノール抽出液(2)を得た。
90%エタノール抽出液(1)および(2)をまとめて減圧下濃縮を行い、90%エタノール抽出物(242.0g)を得た。
実施例2:吸着カラムクロマトグラフィーによる各画分の調製、これらの3次元培養皮膚でのメラニン産生抑制効果試験及びc−kit発現抑制試験
〔吸着カラムクロマトグラフィーによる各画分の調製〕
90%エタノール抽出物に10%エタノール水溶液1Lを加え、分散溶解させ、ダイヤイオンHP20(芳香族合成吸着剤:三菱化学製)を充填したカラムに吸着させた後、10、30、50、及び99.5%エタノール水溶液で順次溶出し、各画分を回収し、濃縮した。
これら各画分を50%エタノール水溶液に溶解し、それぞれ各試験の際に最終濃度が1.0w/v%となるように調製した。
その結果を図2及び表1に示す。このうちメラニン産生抑制効果及びc-kit発現抑制効果のあった50%エタノール溶出画分(以下、「50ET画分」と云う)(10.1g)を、活性画分とした。なお、50ET画分中に、アシル化トリテルペノイドサポニン類は、15.8質量%含まれていた。
〔3次元培養皮膚を用いたメラニン産生抑制試験〕
(1)MEL-300皮膚モデルの培養
メラノサイト入りMEL-300皮膚モデルカップ(倉敷紡績株式会社)に、メラノサイト活性化因子エンドセリン−1(ET-1)及び幹細胞増殖因子(SCF)を培地中終濃度で10×10-7mol/m3になるように添加したEPI-100-NMM113培地を添加し、37℃の条件下で培養した。培養期間中は3日に1度、培地交換を行った。培養1日目より、試料(得られた各画分)をそれぞれ0.1w/v%となるよう添加した。培地交換時には再度同じ試料をそれぞれ0.1w/v%となるよう添加した。
なお、ポジティブコントロールとして、SCF及びET-1を添加して上述のように培養し、試料として50%エタノールを添加したもの、ネガティブコントロールとして、SCF及びET-1を未添加のまま上述のように培養し、試料として50%エタノールを添加したもので培養を行った。
培養開始から14日後、皮膚モデルカップをPBS(リン酸緩衝生理食塩水)で十分洗浄した後、ピンセットで個々の皮膚モデルを剥離してエッペンドルフチューブに移し、PBSで更に3回洗浄した。続いて50%エタノール水溶液で3回洗浄、100%エタノールで2回洗浄した後、室温で1晩乾燥させた。
(2)メラノサイトの培養
10cm培養皿に2-3継代目のヒト新生児包皮由来培養メラノサイト(NEHM,Lightly,倉敷紡績株式会社)を2×104/cm2の細胞密度となるよう播種した。培地はMedium254にPMAを除くHMGS(Human Melanocyte Growth Supplement)(いずれもCascade Biologics社)を添加したものを用いた。
72時間の培養後、試料を0.1w/v%となるように添加し、更に10日間培養を行った。培養期間中は3日に1度、培地交換を行った。培地交換時には再度同じ試料をそれぞれ0.1w/v%となるよう添加した。培養10日後にトリプシン処理によって細胞を回収した。
(3)吸光度によるトータルメラニンの定量
前記(1)で調製した乾燥させた皮膚モデルにSoluene-350(商品名、パーキンエルマージャパン):水=9:1の溶液200μLを加えて100℃で1時間処理した。皮膚モデルが完全に溶解した後、遠心分離により上清を回収し、500nm吸光度を測定し、トータルメラニンを定量した。
なお、トータルメラニン量は、ポジティブコントロールにおけるトータルメラニン量に対する相対値で示している。
〔c−kit発現抑制試験〕
96穴と24穴プレートにヒト培養メラノサイトを播種し、セミコンフルエントになるまで培養後、試料(得られた各画分)を所定の最終濃度になるように添加し、さらに4日間培養した。c-kitの発現量は、24穴プレートに125I-SCF(1nM)を加え、室温下にて90分間反応させた後、メラノサイトへの125I-SCF結合量をγ−カウンターで測定することにより求めた。その際125I-SCFに対してその100倍量の未標識SCFを加えることで非特異的結合量とした。50%エタノール濃度で0.1%になるように添加した時の測定値から非特異的結合分の値を差し引いた値を100%とし、これに対する相対値で評価した。
実施例3:順相カラムクロマトグラフィーによる各画分の調製及びこれら画分のc−kit発現抑制試験
〔順相カラムクロマトグラフィーによる各画分の調製〕
上記50ET画分を、シリカゲル(順相担体)を充填したフラッシュカラムクロマトグラフィーに供し、クロロホルム:メタノール=容量比9:1→容量比7:3、次いでクロロホルム:メタノール:水=容量比7::3:1→容量比6:4:1、更にメタノールで順次溶出し、50ET-C(以下、「50ET-C」とする)1画分、C2画分、C3画分、C4画分、C5画分(2.21g)、C6画分、C7画分(1.75g)、及びC8画分(1.32g)を得た。
これら各画分を50%エタノール水溶液に溶解し、c-kit発現抑制試験の際の最終濃度がそれぞれ表2に示すような濃度になるように調製し、上記c-kit発現抑制試験に従って測定を行った。
このうち、強いc-kit抑制作用が認められた50ET-C5画分、50ET-C7画分及び50ET-C8画分を活性画分とした。なお、それぞれの画分中に、アシル化トリテルペノイドサポニン類が含まれていた。
実施例4:C5画分の逆相カラムクロマトグラフィーによる各画分の調製及びこれら画分のc-kit発現抑制試験
上記50ET-C5画分(280mg)を、ODSカラムを備えた高速液体クロマトグラフィーに供し、20mMリン酸2水素カリウム水溶液:アセトニトリル=70:30(容量比)混合液でアイソクラティック溶出し、図1に示すように50ET-C5a〜C5g画分に取りまとめた。溶出液は減圧濃縮し、アセトニトリルを除去した後、ダイヤイオンHP20を充填したショートカラムに通液し、サポニンを樹脂に吸着させた。樹脂をイオン交換水で洗浄し、溶離液に使用したリン酸2水素カリウムを除去したあと、80%EtOHで溶出、溶媒を減圧濃縮して目的のサポニンを得た。
NMR、MSスペクトル等により、各画分の化合物の同定を行った結果、以下に示す既存の化合物であることが確認された。これらはいずれもビスデスモシド型サポニンであった。
50ET-C5b画分:platycodin D
50ET-C5c画分:3''-O-acetylplatycodin D及び3''-O-acetylpolygalacin D(質量比割合7:3)の混合物
50ET-C5d画分:3''-O-acetylplatycodin D2
50ET-C5e画分:2''-O-acetylplatycodin D2
50ET-C5f画分:2''-O-acetylplatycodin Dおよび2''-O-acetylpolygalacin D(質量比割合7:3)の混合物
50ET-C5a画分〜50ET-C5g画分の各画分について上記c-kit発現抑制試験(最終濃度0.1w/v%)に従って測定を行った(図4)。
その結果、50ET-C5c画分(106.2mg)及び50ET-C5f画分(48.7mg)に強いc-kit抑制効果が認められた。一方、50ET-C5b画分(platycodin D:上記一般式(I)中、R1がヒドロキシメチル基、ラムノース残基の2及び3位が共に水素原子)、50ET-C5d画分及び50ET-C5e画分(2''-or 3''-O-acetylplatycodin D2:アグリコンの3位の水酸基結合糖がグルコース2分子)のc-kit抑制効果が、精製前の50ET-5C画分のときよりも弱くなったことが認められた。このことは、ビスデスモシド型サポニンのラムノース残基の2又は3位に少なくともアセチル基が結合し、かつアグリコンの3位の水酸基結合糖がグルコース1分子であることが、強い活性を有する点で必要であると考えた。
よって、50ET-C5c画分及び50ET-C5f画分を活性画分として得た。
実施例5:C7画分又はC8画分の逆相カラムクロマトグラフィーによる各画分の調製及びこれら画分のc−kit発現抑制試験
50ET-C8画分(270mg)を、上記ODSカラムを備えた高速液体クロマトグラフィーに供し、20mMリン酸2水素カリウム水溶液:アセトニトリル=70:30(容量比)混合液でアイソクラティック溶出にて分画し、50ET-C8a画分〜50ET-C8g画分の各画分を回収し、濃縮した。
これら画分のうち、50ET-C7d画分又は50ET-C8g画分について、NMRによる構造解析を行った結果、前者は3''-O-acetylplatyconic acid Aであり、後者は2''-O-acetylplatyconic acid Aであると同定した(表3)。これらの化合物はいずれも新規化合物であることを明らかにした(表3)。
同様にNMR解析により、50ET-C8e画分は、Platyconic acid A(上記一般式(I)中、R1がカルボキシル基、ラムノース残基の2及び3位が共に水素原子)であることを確認した。
50ET-C7d画分:3''-O-acetylplatyconic acid A
50ET-C8g画分:2''-O-acetylplatyconic acid A
50ET-C8e画分:platyconic acid A
50ET-C7d画分(3''-O-acetylplatyconic acid A)、50ET-C8g画分(2''-O-acetylplatyconic acid A)、50ET-C8e画分(platyconic acid A)について、上記c-kit発現抑制試験に従って測定を行った。表4に示すように、ラムノース残基の2又は3位に少なくともアセチル基を1つ有することによって、c-kit発現抑制効果が発現すると考えた。
以上のことから、得られたアシル化トリテルペノイド化合物には、優れたメラニン産生抑制作用又はc-kit発現抑制作用、従ってまた優れた美白作用があることが認められたことから、単離物のみならず混合物、更にこれらから選ばれる1種又は2種以上を活性成分として含有する活性画分を本発明の皮膚外用剤、美白剤等に用いることができる。

Claims (4)

  1. 次の一般式(I):
    (式中、R1及びR2は、各々異なって、水素原子又はアセチル基を示し、R3、カルボキシル基を示す。)で表わされるアシル化トリテルペノイドサポニン類を有効成分とする皮膚外用剤。
  2. 次の一般式(I):
    (式中、R1及びR2は、各々異なって、水素原子又はアセチル基を示し、R3は、メチル基、ヒドロキシメチル基又はカルボキシル基を示す。)で表わされるアシル化トリテルペノイドサポニン類を有効成分とするメラニン産生抑制剤。
  3. 次の一般式(I):
    (式中、R1及びR2は、各々異なって、水素原子又はアセチル基を示し、R3は、メチル基、ヒドロキシメチル基又はカルボキシル基を示す。)で表わされるアシル化トリテルペノイドサポニン類を有効成分とするc−kit発現抑制剤。
  4. 上記アシル化トリテルペノイドサポニン類を、製剤全質量中、0.0001〜0.1質量%含有する請求項1に記載の皮膚外用剤。
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