JP2006328048A - 皮膚化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コウボク抽出物と、ジオスコリア・コンポジータ(Dioscorea composita)から得られる抽出物とを含有することを特徴とする皮膚化粧料。
【選択図】なし
Description
Pyracantha)の1種である中国名「火棘」(Pyracantha fortuneana)の果実の溶媒抽出物とを含有することを特徴とする皮膚化粧料である。
ホオノキ(ワコウボク)(Magnolia obovata Thunb.)を、水、エタノール、又は1,3−ブチレングリコール中で温浸し、濾別して得られた抽出液である。
実施例では、下記の方法で得られた抽出液を利用した。
0質量%、より好ましくは0.001〜8.0質量%、更に好ましくは0.01〜5.0質量%である。この範囲内であると、充分な美白効果が得られると共に、使用時の感触が良好で、また個々の剤型を安定に保つことができる。また、抽出液を使用する場合は、溶質である乾燥固形分の含有量が上記範囲内であれば、その抽出液濃度は何ら限定されるものではない。
火棘の乾燥果実5.00gを90℃の熱水50mLに浸漬し、3時間煮沸の後に濾過し、得られた抽出液をダイヤイオンHP−20(三菱化成工業社製)のカラム(φ3cm×11cm,Vt=80mL)に負荷後、800mLの10%エタノール水溶液で洗浄した。次いで、400mLの40%エタノール水溶液で溶出し、溶出液を減圧濃縮した後、凍結乾燥して固形物1.04gを得た。
これを実施例において火棘抽出物として用いた。
尚、実施例に記載の皮膚色明度回復試験法、しわ形成抑制試験方法(老化防止効果)、荒れ肌改善効果の測定法、官能テスト(美肌効果)は下記の通りである。
被験者20名の背部皮膚にUV−B領域の紫外線を最小紅斑量の2倍照射し、試料塗布部位と非塗布部位を設定して各々の皮膚の基準明度(V0値,V0’値)を測定した。引き続いて塗布部位には試料を1日2回ずつ15週間連続塗布した後、3,6,9,12,15週間後の塗布部位及び非塗布部位の皮膚の明度(Vn値,Vn’値)を測定し、下記の判定基準にしたがって皮膚色の回復を評価した。尚、皮膚の明度(マンセル表色系V値)は高速分光色彩計で測定して得られたX,Y,Z値より算出した。また評価は被験者20名ついて、3週間後の評価点の平均値で示した。
各週間の皮膚明度の回復値の差が下式を満足する試料
5 ΔV−ΔV’≧0.12
4 0.12>ΔV−ΔV’≧0.08
3 0.08>ΔV−ΔV’≧0.04
2 0.04>ΔV−ΔV’≧0
1 0>ΔV−ΔV’
ΔV ・・・塗布部位の回復値 (Vn −V0)
ΔV’・・・非塗布部位の回復値(Vn’−V0’)
ヘアレスマウス(HR/ICR、実験開始時6週齢)10匹を用い、その背部に試料を80μL塗布した。2時間後、70(v/v)%エタノールで皮膚表面上の試料を拭き取り、健康線用ランプ(東芝社性、SE20)を6本用意し、1回の照射量が1MED以下となるように調節してUV−B光の照射を行い、その直後に試料を塗布した。この操作を週5回、16週間にわたって行った。照射のエネルギー量をUV−Radiometer(TOKYO OPTICAL社製、UVR−305/365D)を用いて測定した。試験終了後しわの度数を肉眼により下記基準(しわ指数)で評価した。試験結果は評価点の平均で示した。
0:しわが無形成
1:しわがわずかに形成
2:しわが微量形成
3:しわが若干形成
4:しわが強固に形成
下脚に荒れ肌を有する中高年被験者20名を対象として4週間連続塗布効果を調べた。
被験者の左側下脚試験部位に1日2回約1gの試料を塗布し、試験開始前及び終了後の皮膚の状態を下記の判定基準により判定した。右側下脚は試料を塗布せず対照とした。試験前後の試験部位と対照部位の判定結果を比較し、皮膚乾燥度が2段階以上改善された場合(例えば;+→−,++→±)を「有効」、1段階改善された場合を「やや有効」、変化がなかった場合を「無効」とした。試験結果は「有効」「やや有効」となった被験者の人数で示した。
− :正常
± :軽微乾燥、落屑なし
+ :乾燥、落屑軽度
++ :乾燥、落屑中等度
+++:乾燥、落屑顕著
被験者20名が試料を10日間連用した後の試料の特性を評価した。評価は、平滑性、美白効果、弾力性のアンケート項目に対し、「美白効果が感じられた」、「皮膚が滑らかになった」、「皮膚に張りが生じた」と回答した人数で示した。
コウボク抽出物とジオスコリア・コンポジータ抽出物とを表1及び表2の組成において配合し、下記の調製方法に基いてスキンクリームを調製した。各々について前記の試験を実施し、その結果を表3に示した。
(A)及び(B)の各成分を70℃にて均一に溶解し、(A)を攪拌しながら(B)を(A)に注入して乳化分散した後、攪拌しながら温度50℃まで冷却して(C)を加え、更に攪拌しながら温度30℃まで冷却して調製する。
本発明の実施例1〜4のスキンクリームは、前記諸試験において良好な結果を示した。一方、比較例1〜4のスキンクリームは、十分な効果が認められず、本発明の実施例に比べて劣っていた。
コウボク抽出物とN−メチル−L−セリンとを表4及び表5の組成において配合し、下記の調製方法に基いてスキンクリームを調製した。各々について前記の試験を実施し、その結果を表6に示した。
(A)及び(B)の各成分を70℃にて均一に溶解し、(A)を攪拌しながら(B)を(A)に注入して乳化分散した後、攪拌しながら温度50℃まで冷却して(C)を加え、更に攪拌しながら温度30℃まで冷却して調製する。
本発明の実施例5〜8のスキンクリームは、前記諸試験において良好な結果を示した。一方、比較例5〜8のスキンクリームは、十分な効果が認められず、本発明の実施例に比べて劣っていた。
コウボク抽出物とビフェニル化合物を表7及び表8の組成において配合し、下記の調製方法に基いてスキンクリームを調製した。各々について前記の試験を実施し、その結果を表9に示した。尚、上記一般式(1)で示されるビフェニル化合物を「ビフェニル化合物1」と、上記一般式(2)で示されるビフェニル化合物を「ビフェニル化合物2」と記載する。
(A)及び(B)の各成分を70℃にて均一に溶解し、(A)を攪拌しながら(B)を(A)に注入して乳化分散した後、攪拌しながら温度50℃まで冷却して(C)を加え、更に攪拌しながら温度30℃まで冷却して調製する。
本発明の実施例9〜12のスキンクリームは、前記諸試験において良好な結果を示した。一方、比較例9〜12のスキンクリームは、十分な効果が認められず、本発明の実施例に比べて劣っていた。
コウボク抽出物と特定の配糖体とを表10及び表11の組成において配合し、下記の調製方法に基いてスキンクリームを調製した。各々について前記の試験を実施し、その結果を表12に示した。
(A)及び(B)の各成分を70℃にて均一に溶解し、(A)を攪拌しながら(B)を(A)に注入して乳化分散した後、攪拌しながら温度50℃まで冷却して(C)を加え、更に攪拌しながら温度30℃まで冷却して調製する。
本発明の実施例13〜15のスキンクリームは、前記諸試験において良好な結果を示した。一方、比較例13〜16のスキンクリームは、十分な効果が認められず、本発明の実施例に比べて劣っていた。
コウボク抽出物と火棘抽出物とを表13及び表14の組成において配合し、下記の調製方法に基いてスキンクリームを調製した。各々について前記の試験を実施し、その結果を表15に示した。
(A)及び(B)の各成分を70℃にて均一に溶解し、(A)を攪拌しながら(B)を(A)に注入して乳化分散した後、攪拌しながら温度50℃まで冷却して(C)を加え、更に攪拌しながら温度30℃まで冷却して調製する。
本発明の実施例16〜19のスキンクリームは、前記諸試験において良好な結果を示した。一方、比較例17〜20のスキンクリームは、十分な効果が認められず、本発明の実施例に比べて劣っていた。
表16の組成により本発明のスキンローションを下記の製法によって調製した。
(A)及び(B)の各成分をそれぞれ混合溶解し、(B)を(A)に加えて混合攪拌した後、(C)を加えて混合攪拌して調製した。
この実施例20のスキンローションは、前記諸試験において良好な結果を示した。
Claims (5)
- コウボク抽出物と、ジオスコリア・コンポジータ(Dioscorea composita)から得られる抽出物とを含有することを特徴とする皮膚化粧料。
- コウボク抽出物と、N−メチル−L−セリンとを含有することを特徴とする皮膚化粧料。
- コウボク抽出物と、バラ科ピラカンタ属(Rosaceae Pyrac
antha)の1種である中国名「火棘」(Pyracantha fortuneana)の果実の溶媒抽出物とを含有することを特徴とする皮膚化粧料。
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