JP5945218B2 - 制振装置及び鉄道車両 - Google Patents
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これに関連して、弾性体としてゴム製の円筒容器に水を充填したものを用い、それを鉄道車両の模型車体に搭載することによって、大きな制振効果が得られることが報告されている。(例えば、非特許文献1参照)
このような動吸振器を鉄道車両に適用する場合、円筒形状で十分な制振効果を得ようとすると、高さ方向の寸法が大きくなり、設置スペースの確保が困難であることが懸念される。
上述した問題点に鑑み、本発明の課題は、良好な制振性能を有しかつ高さ方向のサイズを小さくした制振装置及びこのような制振装置を有する鉄道車両を提供することである。
これによれば、円筒状の弾性体を有する動吸振器に対して、高さ方向の寸法を抑えつつ実質的に同様の制振効果を得ることができる。
これによって、鉄道車両用車体等の制振対象へ実装する際のスペースの確保が容易となる。
また、本発明の制振装置は、所定の断面形状を中心軸回りに回転させた円環状に形成された弾性体を上下方向に複数配列した積み重ね弾性体を有する動吸振器を、中心軸を実質的に上下方向に沿わせて制振対象に設置し、前記積み重ね弾性体の上端部及び下端部の一方を前記制振対象に固定するとともに他方を前記制振対象に対して変位可能な状態としたことを特徴とする。
これによれば、複数の弾性体を積み重ねて利用することによって、その重畳効果によって制振効果を高めることができる。
本発明において、前記弾性体は、可撓性を有する材質によって形成された袋状体に流体を封入して構成される構成とすることができる。
また、本発明において、前記弾性体は、粘弾性を有するゲル状体によって形成される構成とすることができる。
これによれば、振動の発生時に減衰力を発生させることによって、制振性能をより高めることができる。
この場合、前記第1の箇所と前記第2の箇所は、それぞれ前記弾性体の上部及び下部に設けられる構成とすることができる。
これによれば、錘の質量によって、固有振動数などのチューニングを容易に行うことができる。
これによれば、弾性体の横方向等への振動を抑制して上下方向の振動を効果的に減衰させることができる。
これによれば、車体の振動を抑制して、乗り心地を向上することができる。
本発明において、前記制振装置は、前記車体の床面上であって腰掛の下側に取付けられる構成とすることができる。
また、本発明において、前記制振装置は、前記車体の屋根構の上面又は下面に取り付けられる構成とすることができる。
また、本発明において、前記制振装置は、前記車体の内装部材に取付けられる構成とすることができる。
また、本発明において、前記制振装置は、前記車体の構体に設けられた梁状部材に取付けられる構成とすることができる。
また、本発明において、前記制振装置は、前記車体の床下に吊下げられる構成とすることができる。
また、本発明において、前記制振装置は、前記車体の床下に吊下げられた機器箱の内部に設けられる構成とすることができる。
また、本発明において、前記制振装置は、前記車体の内部に配置される腰掛の下部に吊下げられる構成とすることができる。
本発明の発明者らは、上述した非特許文献1において、弾性円筒容器の振動・変形を等価な1自由度系として扱う等価変形モデルを提案した。これによると、弾性円筒容器を動吸振器として用いる場合、容器の直径に対する高さの比が大きいほど制振効果が大きくなる。
そして、直径と高さの比が1:31/2以上のときに、最適設計された動吸振器よりも大きな制振効果が見込めることがわかっている。
すなわち、同じ材料、直径の円筒容器の場合には、高さが高くなるほど大きな制振効果が期待できる。
実際の鉄道車両車体の主要な曲げモードの固有振動数は10Hz程度であるため、弾性円筒容器も固有振動数が10Hz程度になるように設計する必要があるが、弾性円筒容器の固有振動数は、容器の高さが高くなるほど低くなる傾向がある。
しかし、実際に鉄道車両に搭載することを考えると、スペースの制約からあまり高さのあるものを搭載することはできない。
また、容器の直径に対して高さが高くなるとロッキングが生じやすくなり、意図した変形、振動をしなくなる可能性がある。
そこで、本発明の発明者らは、高さが低く、ロッキングが生じにくいような形状として、弾性トーラス容器状の動吸振器を提案するものである。
図1は、第1実施形態の制振装置の外観図であって、図1(a)は斜め上方から見た斜視図であり、図1(b)は直上から見た平面図である。
この弾性トーラス容器41におけるトーラスは、半径rの円を、円の中心O’からR離れた点Oを通り、線分OO’に垂直な直線を軸に回転させたものである。
このトーラスの体積Vは、以下の式1によって表される。
V=2π2r2R ・・・(式1)
弾性トーラス容器モデルでは、ゴム製のトーラス容器の中に水が充填されており、トーラス容器の底面にはアクリル板が取り付けられている。
ゴムの厚さは例えば2mmに設定した。
今回は、体積Vを8.5×10−3m3で一定とし、rを40mmから70mmまで5mm刻みで変えて、7種類のFEMモデルを作成した。
各モデルのr、R及びPAM−CRASHを用いた数値計算により得られた1次モードの固有振動数fを表1に示す。
シミュレーションにおいて、加振時間は60秒とした。
得られた底板中央の上下加速度から、トーラス頂点部の上下加速度までのFRFを図2に示す。
図2から明らかなように、各モデルともはっきりとした1次モードのピークを有することがわかる。
また、1次モードの固有振動数を回転円半径rに対してプロットしたグラフを図3に示す。
図3からは、7種類のモデルの場合、トーラスモデルのrと固有振動数fとは概ね比例関係にあることがわかる。
この相関関係を利用すると、同体積でrの異なる2つの弾性トーラス容器モデルの固有振動数から、さらにrの異なる弾性トーラス容器モデルの固有振動数を推定することができると考えられる。
図4は、加振シミュレーションで用いたモデルを示す図である。
このモデルは、ばねダンパモデルの上に質量を載せた1自由度系の上に、弾性トーラス容器を載せたものである。
設計した弾性トーラス容器の寸法値を表2に示す。
図5より、トーラスモデルの固有振動数が61.5Hzになっていることが確認できる。
系の質量、ばね定数、減衰係数を表3に示す。
加振信号は、5−200Hzのバンドランダム波とし、60秒間加振を行った。シミュレーションで得られた加振信号から剛体中央の上下加速度までのFRFを図6に示す。
図6を見ると、弾性トーラス容器は動吸振器として働いていることがわかる。
図7は、第1実施形態の鉄道車両の車体を示す模式的透視図であって、図7(a)は進行方向から見た図であり、図7(b)は側方から見た図である。(図8〜図22において同様)
車体10は、例えば、前後一対の2軸ボギー台車の上に、枕ばねを介して載置されるものである。
第1実施形態において、車体10は、例えば通勤車両等に用いられるロングシート車である。
車体10は、台枠によって支持された床面部11側端部、前後端部から、車体側面を構成する側構12、車体妻面を構成する妻構13を立設し、上部に屋根構14を設けることによって、実質的に六面体状に形成されている。
ドア20は、乗客の乗降に用いられる引き戸であって、例えばこのようなロングシート車の場合には、車体10の側部に2〜6箇所程度(図7においては3箇所の例を示す)に設けられている。
車室内におけるドア20の間隔には、腰掛30が設けられている。
腰掛30は、乗客が枕木方向中央側を向いて着座するロングシートであって、側構に沿って配置された背もたれ及び側構から車内側に突き出した座面部を有して構成されている。
制振装置40は、弾性トーラス容器の下部を床面部11上に固定し、上部はフリーな状態となっている。
第1実施形態においては、制振装置40は、腰掛30の下に、ロングシートの長手方向(車両前後方向)にほぼ沿って配列されている。
以下説明する各実施形態において、従前の実施形態と実質的に共通する箇所については同じ符号を付して説明を省略し、主に相違点について説明する。
図8は、第2実施形態の鉄道車両の車体を示す模式的透視図である。
第2実施形態において、車体10は、例えば、特急車両等に用いられるクロスシート車である。
ドア20は、例えば車両の前後端部に設けられたデッキに設けられている。
腰掛31は、乗客が前後方向を向いて着座するクロスシートである。
図8(a)に示すように、腰掛31は、通路を挟んだ両側に例えば2列ずつ設けられている。
第2実施形態においても、制振装置40は、各腰掛31の下側における床面部11上に固定されている。
以上説明した第2実施形態においても、上述した第1実施形態の効果と実質的に同様の効果を得ることができる。
図9は、第3実施形態の鉄道車両の車体を示す模式的透視図である。
第3実施形態の車体は、第1実施形態と同様のロングシート車において、制振装置40を屋根構14の上面部に取付けたものである。
制振装置40は、車幅方向に離間して例えば2列に配列されている。
以上説明した第3実施形態においても、上述した各実施形態の効果と実質的に同様の効果を得ることができる。
図10は、第4実施形態の鉄道車両の車体を示す模式的透視図である。
第4実施形態の車体は、第2実施形態と同様のクロスシート車において、第3実施形態と同様に制振装置40を屋根構14の上面部に取付けたものである。
以上説明した第4実施形態においても、上述した各実施形態の効果と実質的に同様の効果を得ることができる。
図11は、第5実施形態の鉄道車両の車体を示す模式的透視図である。
第5実施形態の車体は、第1実施形態と同様のロングシート車において、制振装置40を屋根構14の下面部に吊下げたものである。
制振装置40は、車幅方向に離間して例えば2列に配列されている。
以上説明した第5実施形態においても、上述した各実施形態の効果と実質的に同様の効果を得ることができる。
図12は、第6実施形態の鉄道車両の車体を示す模式的透視図である。
第6実施形態の車体は、第2実施形態と同様のクロスシート車において、第5実施形態と同様に制振装置40を屋根構14の下面部に吊下げたものである。
以上説明した第6実施形態においても、上述した各実施形態の効果と実質的に同様の効果を得ることができる。
図13は、第7実施形態の鉄道車両の車体を示す模式的透視図である。
第7実施形態の車体は、第1実施形態と同様のロングシート車において、制振装置40を屋根構14の下側に設けられる内装部材である化粧板15の上面部に取付けたものである。
制振装置40は、車幅方向に離間して例えば2列に配列されている。
以上説明した第7実施形態においても、上述した各実施形態の効果と実質的に同様の効果を得ることができる。
図14は、第8実施形態の鉄道車両の車体を示す模式的透視図である。
第8実施形態の車体は、第2実施形態と同様のクロスシート車において、第7実施形態と同様に制振装置40を化粧板15の上面部に取付けたものである。
以上説明した第8実施形態においても、上述した各実施形態の効果と実質的に同様の効果を得ることができる。
図15は、第9実施形態の鉄道車両の車体を示す模式的透視図である。
第9実施形態の車体は、第1実施形態と同様のロングシート車において、制振装置40を屋根構14の下側に設けられる梁状部材である垂木16の上面部に取付けたものである。
垂木16は、車両の前後方向に離間して複数配列されている。
制振装置40は、車幅方向に離間して例えば2列に配列されている。
以上説明した第9実施形態においても、上述した各実施形態の効果と実質的に同様の効果を得ることができる。
図16は、第10実施形態の鉄道車両の車体を示す模式的透視図である。
第10実施形態の車体は、第2実施形態と同様のクロスシート車において、第9実施形態と同様に制振装置40を垂木16の上面部に取付けたものである。
以上説明した第10実施形態においても、上述した各実施形態の効果と実質的に同様の効果を得ることができる。
図17は、第11実施形態の鉄道車両の車体を示す模式的透視図である。
第11実施形態の車体は、第1実施形態と同様のロングシート車において、制振装置40を腰掛30の下側における床面部11の下面に吊下げたものである。
以上説明した第11実施形態においても、上述した各実施形態の効果と実質的に同様の効果を得ることができる。
図18は、第12実施形態の鉄道車両の車体を示す模式的透視図である。
第12実施形態の車体は、第2実施形態と同様のクロスシート車において、第11実施形態と同様に制振装置40を腰掛31の下側における床面部11の下面に吊下げたものである。
以上説明した第12実施形態においても、上述した各実施形態の効果と実質的に同様の効果を得ることができる。
図19は、第13実施形態の鉄道車両の車体を示す模式的透視図である。
第13実施形態の車体は、第1実施形態と同様のロングシート車において、制振装置40を床面部11の下面に吊下げられた複数の機器箱17の内部に収容し、機器箱17の底面に取り付けたものである。
機器箱17は、車両の前後方向、車幅方向に離間して複数配置され、制振装置40は、機器箱17のいずれかあるいは複数の内部に配置される。
以上説明した第13実施形態においても、上述した各実施形態の効果と実質的に同様の効果を得ることができる。
図20は、第14実施形態の鉄道車両の車体を示す模式的透視図である。
第14実施形態の車体は、第2実施形態と同様のクロスシート車において、第13実施形態と同様に制振装置40を機器箱17の内部に収容したものである。
以上説明した第14実施形態においても、上述した各実施形態の効果と実質的に同様の効果を得ることができる。
図21は、第15実施形態の鉄道車両の車体を示す模式的透視図である。
第15実施形態の車体は、第1実施形態と同様のロングシート車において、制振装置40を腰掛30の下面から吊下げたものである。
以上説明した第15実施形態においても、上述した各実施形態の効果と実質的に同様の効果を得ることができる。
図22は、第16実施形態の鉄道車両の車体を示す模式的透視図である。
第16実施形態の車体は、第2実施形態と同様のクロスシート車において、第15実施形態と同様に制振装置40を腰掛31の下面から吊下げたものである。
以上説明した第16実施形態においても、上述した各実施形態の効果と実質的に同様の効果を得ることができる。
図23は、第17実施形態の制振装置の模式的断面図である。
第17実施形態の制振装置40は、弾性トーラス容器41、上面板42、下面板43、ダンパ44を備えて構成されている。
上面板42、下面板43は、弾性トーラス容器41の上端部、下端部にそれぞれ取り付けられた平板状の部材である。
ダンパ43は、ロッド伸縮方向を鉛直方向にほぼ沿わせて配置された、油圧式、摩擦式等の減衰要素であって、その両端部は上面板42、下面板43の中央部にそれぞれ取り付けられている。
ダンパ43は、上面板42と下面板43との上下方向の相対速度あるいは相対変位に応じて減衰力を発生するものである。
以上説明した第17実施形態によれば、制振装置の減衰特性のチューニングが容易となり、制振効果をより向上することができる。
図24は、第18実施形態の制振装置の模式的断面図である。
第18実施形態の制振装置40は、弾性トーラス容器41、上面板42、下面板43、錘45を備えて構成されている。
錘45は、上面板42の上部に固定された質量体である。
以上説明した第18実施形態によれば、制振装置の固有振動数のチューニングが容易となり、制振対象に対する適合性を向上することができる。
図25は、第19実施形態の制振装置の模式的断面図である。
第19実施形態の制振装置40は、弾性トーラス容器41、上面板42、下面板43、リニアガイド46を備えて構成されている。
リニアガイド46は、上面板42と下面板43とが鉛直方向にほぼ沿って相対変位するよう直進案内するものである。
リニアガイド46は、上面板42から下方に突き出した内筒46aを、下面板43から上方に突き出した外筒46bの内径側に実質的に同心となるように挿入して構成されている。
以上説明した第19実施形態によれば、上下方向以外への動きを抑制することによって、弾性トーラス容器41が横方向に振動することを防止できる。
図26は、第20実施形態の制振装置の模式的断面図である。
第20実施形態の制振装置40は、弾性トーラス容器41を複数段(例えば3段)、上下方向に積層して配置し、その上端部、下端部にそれぞれ上面板42、下面板43を取付けたものである。
以上説明した第20実施形態によれば、複数の弾性トーラス容器41を積層して用いることによって、その重畳効果によって制振効果を向上することができる。
このような積層した弾性トーラス容器を有する制振装置は、例えば、第13、第14実施形態の鉄道車両のように、機器箱17の内部等に収容することができる。
なお、本発明は上述した各実施形態のみに限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。
例えば、各実施形態では、ゴム等の可撓性を有する材料によって形成された環状の袋状体に水等の流体を収容した弾性トーラス容器を用いているが、これに代えて、動吸振器として機能する弾性体として、例えばゲル状体などの粘弾性を有する材料を円環状に形成して用いてもよい。
また、環状の袋状体に収容する流体は、水のほか油や吸水性樹脂、水溶性ポリマーなどより粘度の高いものや、ゲル状体としてもよい。また、液体やゲル状体に限らず、空気その他の気体を用いてもよい。
また、例えば第17実施形態等のような減衰要素が、第19実施形態等のようなリニアガイドを兼ねる構成としてもよい。
また、弾性体を径方向に切って見た断面形状は、各実施形態のように実質的に円形のものに限らず、例えば楕円状、長円状等、他の形状であってもよい。
また、制振装置が設けられる制振対象も、鉄道車両には限定されない。
また、鉄道車両に制振装置を取り付ける場合の設置手法、設置個数、配置等も各実施形態には限定されず、適宜変更することが可能である。
また、上述した実施形態では、一例としてロングシート車及びクロスシート車について説明したが、本発明は座席配置の形態等とは無関係に適用可能であり、収容可能な腰掛を有する車両、同一車両内にロングシート部分とクロスシート部分が混在するセミクロスシート車、これら以外の座席配置を有するサロンカー、寝台車、食堂車等にも適用することができる。さらに、旅客車に限定されず、貨車やコンテナ車等、腰掛の有無や座席配置に関わらず適用可能である。
12 側構 13 妻構
14 屋根構 15 化粧板
16 垂木 17 機器箱
20 ドア 30 腰掛
31 腰掛 40 制振装置
41 弾性トーラス容器 42 上面板
43 下面板 44 ダンパ
45 錘 46 リニアガイド
46a 内筒 46b 外筒
Claims (16)
- 所定の断面形状を中心軸回りに回転させた円環状に形成された弾性体を有する動吸振器を、中心軸を実質的に上下方向に沿わせて制振対象に設置し、
前記弾性体の上端部及び下端部の一方を前記制振対象に固定するとともに他方を前記制振対象に対して変位可能な状態としたこと
を特徴とする制振装置。 - 所定の断面形状を中心軸回りに回転させた円環状に形成された弾性体を上下方向に複数配列した積み重ね弾性体を有する動吸振器を、中心軸を実質的に上下方向に沿わせて制振対象に設置し、
前記積み重ね弾性体の上端部及び下端部の一方を前記制振対象に固定するとともに他方を前記制振対象に対して変位可能な状態としたこと
を特徴とする制振装置。 - 前記弾性体は、可撓性を有する材質によって形成された袋状体に流体を封入して構成されること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の制振装置。 - 前記弾性体は、粘弾性を有するゲル状体によって形成されること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の制振装置。 - 前記弾性体の第1の箇所と、前記第1の箇所から離間して配置された第2の箇所との相対速度あるいは相対変位に応じて減衰力を発生する減衰手段を有すること
を特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の制振装置。 - 前記第1の箇所と前記第2の箇所は、それぞれ前記弾性体の上部及び下部に設けられること
を特徴とする請求項5に記載の制振装置。 - 前記弾性体の上部に固有振動数チューニング用の錘を載置したこと
を特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の制振装置。 - 前記弾性体の上端部及び下端部を、実質的に上下方向に沿って直進案内する案内手段を有すること
を特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の制振装置。 - 前後方向に離間して配置された複数のボギー台車上に枕ばねを介して載置された車体と、
前記車体の一部に取付けられた請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の制振装置と
を備えることを特徴とする鉄道車両。 - 前記制振装置は、前記車体の床面上であって腰掛の下側に取付けられること
を特徴とする請求項9に記載の鉄道車両。 - 前記制振装置は、前記車体の屋根構の上面又は下面に取り付けられること
を特徴とする請求項9に記載の鉄道車両。 - 前記制振装置は、前記車体の内装部材に取付けられること
を特徴とする請求項9に記載の鉄道車両。 - 前記制振装置は、前記車体の構体に設けられた梁状部材に取付けられること
を特徴とする請求項9に記載の鉄道車両。 - 前記制振装置は、前記車体の床下に吊下げられること
を特徴とする請求項9に記載の鉄道車両。 - 前記制振装置は、前記車体の床下に吊下げられた機器箱の内部に設けられること
を特徴とする請求項9に記載の鉄道車両。 - 前記制振装置は、前記車体の内部に配置される腰掛の下部に吊下げられること
を特徴とする請求項9に記載の鉄道車両。
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