JPH08291840A - ダイナミックダンパー - Google Patents

ダイナミックダンパー

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Publication number
JPH08291840A
JPH08291840A JP9701495A JP9701495A JPH08291840A JP H08291840 A JPH08291840 A JP H08291840A JP 9701495 A JP9701495 A JP 9701495A JP 9701495 A JP9701495 A JP 9701495A JP H08291840 A JPH08291840 A JP H08291840A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elastic body
liquid
dynamic damper
vibration
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9701495A
Other languages
English (en)
Inventor
Naohisa Matsuda
尚久 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
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Publication of JPH08291840A publication Critical patent/JPH08291840A/ja
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  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構成部品を少なくして構成を簡単にする。 【構成】 振動を抑制する部分12に連結される外筒1
4の外フランジ14B側の開口部を弾性体16で閉塞
し、弾性体16の中央にマス部材20を固着する。外筒
14のマス部材20とは反対側の開口は、弾性膜24で
閉塞する。弾性体16及び弾性膜24で閉塞される外筒
14の内部空間を液室26とし、液体28を充填する。
液体28が共振したときと、共振しないときでは、ばね
定数がことなるので、異なる2つの周波数域でマス部材
20が共振して高低両方の振動を抑制する。液体を流動
させる狭窄部を形成するための部材を必要としてないの
で構成部品が少なくて済む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マスを弾性的に支持
し、所定の振動に対して逆位相のマス共振を発生させて
取付部分の振動を抑制するダイナミックダンパーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車や機械に生ずる振動を抑制するた
めにダイナミックダンパーを用いることがある。
【0003】従来では、ゴムやスプリング等の弾性体に
マス部材を取り付けてダイナミックダンパーを構成して
いたが、近年では、弾性体の内部に液室を設けたダイナ
ミックダンパーが提案されている。
【0004】この種のダイナミックダンパーとして、特
開平5−87184号に開示されているような液体封入
式のダイナミックダンパーがある。このダイナミックダ
ンパーは、振動時に液体を狭窄部で流通させて減衰性能
を発揮させるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、狭窄部を形成
するために延長部材を必要としており、部品点数が多
く、構造が複雑である。このため、コストが高くなると
いう問題を抱えている。
【0006】また、弾性体と延長部材との間隔が狭いた
め、軸直角方向に大きな変位が生じた場合等に弾性体と
延長部材とが接触して特性が変化する虞れがある。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、最小限の部品
点数で効果的にかつ確実に振動を抑制することのできる
ダイナミックダンパーを提供することが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のダイナ
ミックダンパーは、振動発生部に連結される筒部と、前
記筒部の一方の開口を閉塞する弾性体と、前記弾性体に
連結されるマス部材と、前記弾性体よりも低剛性に設定
され前記筒部の他方の開口を閉塞して前記弾性体との間
に液室を形成する弾性膜と、前記液室に充填される液体
と、を有することを特徴としている。
【0009】
【作用】本発明のダイナミックダンパーは、振動を抑え
るべき部分に筒部を連結する。このダイナミックダンパ
ーでは、弾性体、液室に充填される液体及び弾性膜によ
ってダイナミックダンパーのバネ部分が構成され、この
バネによってマス部材が支持されている。
【0010】振動を抑えるべき部分から筒部に振動が伝
達されると、筒部とマス部材との相対変位により弾性体
が変形する。振動の周波数が比較的低い領域において
は、液体を弾性体と弾性膜との間の筒部内で共振させ、
ばね定数を低くした状態でマス部材を逆位相で共振させ
ることにより振動を抑えるべき部分の低周波数域の振動
を抑制する。
【0011】振動の周波数が高くなると、筒部内で液体
が共振しなくなる(目詰まり状態となる)ため、ばね定
数が高くなった状態でマス部材を逆位相で共振させるこ
とにより振動を抑えるべき部分の高い周波数域の振動を
抑制する。
【0012】また、液体の粘度、筒部の径、筒部の長
さ、弾性体及び弾性膜の剛性、マス部材の重量によって
特性を変えることができる。
【0013】
【実施例】本発明のダイナミックダンパーの一実施例を
図1及び図2にしたがって説明する。
【0014】図1に示すように、ダイナミックダンパー
10は、振動を抑制する部分12に連結される外筒14
を備えている。
【0015】外筒14は、鋼板等の金属板から形成され
ており、一定径とされた本体14Aの一端に外フランジ
14Bが形成されている。
【0016】外筒14の外フランジ14B側の開口部
は、外形が略円錐台形状状とされた弾性体16(例えば
ゴム等)が接着されて閉塞されている。
【0017】弾性体16の中央平面部分には、円板18
が接着されており、円板18に所定の重量のマス部材2
0が固着されている。
【0018】本体14Aには、外フランジ14B側とは
反対側に、金属のパイプ22が圧入されている。パイプ
22の内周面には、円形の弾性膜24(例えば薄肉のゴ
ム等)の外周縁部分が接着されている。
【0019】弾性体16及び弾性膜24で閉塞される外
筒14の内部空間は液室26とされ、液体28(粘度の
好ましい範囲は100cst以下)が充填されている。
【0020】次に本実施例の作用を説明する。本実施例
のダイナミックダンパー10では、例えば図2に示すよ
うに、比較的低い周波数領域においては、液体28が液
室26内で共振し、ばね定数を低くした状態でマス部材
20を逆位相で共振させることにより振動を抑制する部
分12の低周波数域の振動を抑制する。
【0021】振動の周波数が高くなると、液室26内で
液体28が共振しなくなる(目詰まり状態となる)た
め、ばね定数が高くなった状態でマス部材20を逆位相
で共振させることにより振動を抑制する部分12の高い
周波数域の振動を抑制する。
【0022】即ち、本実施例のダイナミックダンパー1
0では、図2に示すように、異なる周波数において大き
く違うばね定数をもつため、マス部材20をA点及びB
点の2ヵ所で共振させることができる。
【0023】ダイナミックダンパー10の共振周波数は
以下の式(1)で表すことができ、低周波数の振動を抑
制しようとしてマス部材20の共振周波数を下げようと
すると、ばね定数Kは小さく、重量(質量)mは大きく
する必要がある。本実施例では、液室26(液体28の
流れる部分)を大きくして液体28を共振させることに
よりばね定数を低下させることができるので、大きなマ
ス部材20を用いることなく低周波数の振動を効果的に
抑制することができる。即ち、マス部材20は金属等の
比重の大きな部材で形成するため、ダイナミックダンパ
ー10の重量増加原因となっているが、本実施例では、
本体14A及び液体28の重量を増加させることにはな
るが、マス部材20を大きくするよりは重量増を抑える
ことができる。
【0024】また、液体28の共振時の流量は少ないの
で、弾性膜24側に特別に副液室等を設ける必要は無
い。
【0025】なお、前記実施例では、外筒14の本体1
4Aの径が一定であったが、図3に示すように、途中か
ら径を細くすることもできる。このような形状は、プレ
ス成形によって容易に実施することができる。このよう
に、本体14Aの径を変えることによって、共振周波数
を適宜変更することが可能である。
【0026】また、本発明のダイナミックダンパーは、
図1及び図3に示す構造に限らず、図4乃至図6に示す
ような構造であっても良い。
【0027】図4に示すダイナミックダンパー10は、
外筒14の下端部に弾性膜24を接着した薄肉の金属環
30がかしめ固定されており、外側には金属板のプレス
成形品であるキャップ32の縁部分がかしめられてい
る。なお、弾性体16には、中央に穴34が形成されて
おり、この穴34にマス部材20の突起36が挿入され
て接着されている。
【0028】また、図5に示すダイナミックダンパー1
0は、図4に示すダイナミックダンパー10からキャッ
プ32を取り除いたものである。
【0029】また、図6に示すダイナミックダンパー1
0は、図5に示すダイナミックダンパー10とはマス部
材20の取り付け方が異なっているものである。弾性体
16の平面部分には金属平板38が接着されている。こ
の金属平板38の中央にはボルト40が固着しており、
このボルト40に雌ねじ42の形成されたマス部材20
を取り付けたものである。
【0030】
【発明の効果】従来の液体封入式のダイナミックダンパ
ーでは、狭窄部で液体を流通させており、この狭窄部を
形成するための延長部材が必要であり、部品点数が多か
ったが、本発明のダイナミックダンパーでは、弾性体と
弾性膜との間の筒部内で液体を共振させるようにしてお
り、延長部材を必要としないので簡単な構造で振動を抑
制できるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るダイナミックダンパー
の断面図である。
【図2】振動の周波数と動ばね定数との関係を示すグラ
フである。
【図3】本発明の他の実施例に係るダイナミックダンパ
ーの断面図である。
【図4】本発明の更に他の実施例に係るダイナミックダ
ンパーの断面図である。
【図5】本発明の更に他の実施例に係るダイナミックダ
ンパーの断面図である。
【図6】本発明の更に他の実施例に係るダイナミックダ
ンパーの断面図である。
【符号の説明】
10 ダイナミックダンパー 14 外筒(筒部) 16 弾性体 20 マス部材 24 弾性膜 26 液室 28 液体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動発生部に連結される筒部と、 前記筒部の一方の開口を閉塞する弾性体と、 前記弾性体に連結されるマス部材と、 前記弾性体よりも低剛性に設定され前記筒部の他方の開
    口を閉塞して前記弾性体との間に液室を形成する弾性膜
    と、 前記液室に充填される液体と、 を有することを特徴とするダイナミックダンパー。
JP9701495A 1995-04-21 1995-04-21 ダイナミックダンパー Pending JPH08291840A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9701495A JPH08291840A (ja) 1995-04-21 1995-04-21 ダイナミックダンパー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9701495A JPH08291840A (ja) 1995-04-21 1995-04-21 ダイナミックダンパー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08291840A true JPH08291840A (ja) 1996-11-05

Family

ID=14180490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9701495A Pending JPH08291840A (ja) 1995-04-21 1995-04-21 ダイナミックダンパー

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JP (1) JPH08291840A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014109300A (ja) * 2012-11-30 2014-06-12 Railway Technical Research Institute 制振装置及び鉄道車両

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040106