JP5938918B2 - 配線基板を有する半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、同軸状の貫通電極を形成し、電極間に誘電体を挟むことでキャパシタ構造部を構成した半導体装置に関するものである。
従来、配線基板を使った小型実装技術において、高集積化に伴い端子間の狭ピッチ化が行われているが、スルーホール間の輻射ノイズの影響が顕在化している。このため、配線基板の一面側に誘電体を挟んで上部電極および下部電極を配置したキャパシタ構造部を備えることでノイズ除去する構造や、スルーホールの中心に備えた中心導体の周囲に誘電体膜を介してシールド用の外側導体を備える構造が提案されている。
このような構造として、例えば特許文献1に示される半導体装置がある。この半導体装置では、半導体基板を貫通する一つの貫通孔内に、独立した第1の貫通電極とその周囲を囲むように配置された第2の貫通電極との間に第1の絶縁膜を配置すると共に第2の貫通電極の周囲に第2の絶縁膜を配置することでキャパシタ構造部の多重貫通プラグを構成している。そして、多重貫通プラグ中に備えられる第1の絶縁膜を比誘電率の高い材料により構成することで、デカップリングキャパシタを構成している。このため、半導体装置の回路形成面を接続することにより、回路の直上にキャパシタを近距離で実装することが可能となる。
特開2006−19455号公報
しかしながら、多重貫通プラグ内のキャパシタへの接続は、基板表面においてバンプあるいは配線を介して行われ、電源やGNDのインピーダンスがバンプの位置や配線長により異なってしまう。具体的には、多重貫通プラグとの接続部の位置によっては、配線長が長くなるなどによって寄生インダクタンス成分が大きくなり、デカップリングキャパシタとしての効果が十分に得られず、半導体装置の特性が悪化する可能性がある。特に、高周波などで用いられるようなL成分の影響を受け易いLSI(大規模集積回路)の電源に接続されるような場合には、上手く配線設計を行わないと、デカップリングキャパシタの性能を十分に発揮できない。
本発明は上記点に鑑みて、電源やGNDのような2つの配線間に配置されるキャパシタ構造部のデカップリングキャパシタとしての機能の低下を抑制し、半導体装置の特性悪化を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、基板(1)に形成したスルーホール(3)内に中心導体(2c)を中心として誘電体(2b)と外側導体(2a)とが同軸状に配置されたキャパシタ構造部(2)を複数構成し、基板(1)の表裏面のうち少なくとも表面側に、複数のキャパシタ構造部(2)における外側導体(2a)同士を電気的に接続する第1配線パターン(4)を形成すると共に複数のキャパシタ構造部(2)における中心導体(2c)同士を電気的に接続する第2配線パターン(6)を形成する。そして、第1配線パターン(4)および第2配線パターン(6)が、基板(1)の法線方向から見て、絶縁膜(5)を介して部分的に重なり合って配置され、該重なり合っている部分にキャパシタ構造部(2)が所定間隔毎に複数個配置されるようにすることを特徴としている。また、部分的重なり合い面積が20%以上であると好ましい。
このように、第1配線パターン(4)と第2配線パターン(6)とが部分的に重なり合うように配置し、この重なり合った部分にキャパシタ構造部(2)が所定間隔毎に複数個配置されるようにしている。これにより、寄生インダクタンス成分を小さくすることが可能となる。このため、キャパシタ構造部(2)のデカップリングキャパシタとしての機能の低下を抑制することが可能となり、半導体装置の特性悪化を抑制することが可能になる。
また、伝送線路としての効果の主力は重なり合い部である。その電磁界のエネルギーの広がりを考えると、電源・グランド線間距離の2乗でカップリングが反比例する。重なり合いからずれる部分のフリンジ効果による相互カップリングはこの原理で暫減するが、その部分を加えた総合のカップリングは20%であっても、電源・グランド配線の幅が80%(100−20%)相当分広いことから実効上のカップリング度は50%以上となる。このため、部分的重なり合い面積が20%以上であると、少なくとも50%以上は伝送線路として機能を発揮すると解釈できる。
また、請求項1に記載の発明では、第1配線パターン(4)および第2配線パターン(6)は、基板(1)の表裏面の両方に形成されており、基板(1)の表裏面の両方において、第1配線パターン(4)が複数のキャパシタ構造部(2)における外側導体(2a)同士を電気的に接続しており、第2配線パターン(6)が複数のキャパシタ構造部(2)における中心導体(2c)同士を電気的に接続していることを特徴としている。
このように、第1、第2配線パターン(4、6)を基板(1)の表裏面の両方に配置している。これにより、配線抵抗を小さくすることが可能となる。
請求項に記載の発明では、絶縁膜(5)にはコンタクトホール(5c)が形成されており、該コンタクトホール(5c)を介して第1配線パターン(4)と第2配線パターン(6)とが電気的に接続されることで、外側導体(2a)と中心導体(2c)とが同電位とされ、キャパシタ構造部(2)によって貫通電極が構成されていることを特徴としている。
このように、第1配線パターン(4)と第2配線パターン(6)とを電気的に接続することで、外側導体(2a)と中心導体(2c)とが同電位となるようにでき、キャパシタ構造部(2)が単なる貫通電極となるようにできる。したがって、キャパシタ構造部(2)をキャパシタとして機能させたときに遅延発生の要因になるような信号線などにおいて、キャパシタとして機能させないようにすることができる。
第1配線パターン(4)を信号配線とし、第2配線パターン(6)をグランド配線とする電気的な接続構成とすることで、外側導体(2a)と中心導体(2c)とが信号線の電源に対する特性インピーダンス整合条件となるようにでき、キャパシタ構造部(2)がインピーダンス整合貫通電極となるようにできる。したがって、キャパシタ構造部(2)をキャパシタとして機能させたときに遅延発生の要因になるような信号線などにおいて、キャパシタとして機能させないようにすることができる。
請求項に記載の発明では、誘電体(2b)は、スルーホール(3)の外側まで張り出して第1配線パターン(4)の表面まで形成されていることを特徴としている。
このように、誘電体(2b)をスルーホール(3)の外側まで張り出して第1配線パターン(4)の表面まで形成されるようにすることで、誘電体(2b)を超えて外側導体(2a)と中心導体(2c)とがショートしてしまうことをより確実に防止できる。
請求項に記載の発明では、第1配線パターン(4)を信号配線、第2配線パターン(6)をグランド配線とする電気的な接続構成とすることを特徴としている。このような接続構成とすることで、外側導体(2a)と中心導体(2c)とが信号線の電源に対する特性インピーダンス整合条件となるようにでき、キャパシタ構造部(2)がインピーダンス整合貫通電極となるようにできる。したがって、キャパシタ構造部(2)をキャパシタとして機能させたときに遅延発生の要因になるような信号線などにおいて、キャパシタとして機能させないようにすることができる。
請求項に記載の発明では、基板(1)が半導体を使った配線基板あるいは活性素子又は受動素子の入った半導体基板であることを特徴としている。このように、配線基板に限らず、活性素子又は受動素子の入った半導体基板に対しても本発明を適用することができる。
上記のような半導体装置における配線基板は、例えば請求項に記載した製造方法によって製造可能である。この場合において、請求項に記載したように、誘電膜(14)をパターニングして誘電体(2b)を構成するときに、誘電体(2b)をスルーホール(3)の外側まで張り出させ第1配線パターン(4)の表面まで残すようにすることで、誘電体(2b)を超えて外側導体(2a)と中心導体(2c)とがショートしてしまうことをより確実に防止できる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
本発明の第1実施形態にかかる半導体装置に備えられるキャパシタ構造部を有する配線基板の断面図である。 図1に示す配線基板のレイアウト図である。 各パッド10aを結ぶ配線経路中に単独のキャパシタ構造部2を備えた場合と本実施形態のように複数個を所定間隔毎に配置した場合の断面図や上面レイアウト図および回路図である。 図1に示す配線基板の製造工程を示した断面図である。 図4に続く配線基板の製造工程を示した断面図である。 図5に続く配線基板の製造工程を示した断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる配線基板を備えた半導体装置の断面図である。 (a)は、キャパシタ構造部2を貫通電極として用いる部分の断面図、(b)は、(a)の上面レイアウト図である。 他の実施形態で説明する配線レイアウト図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態にかかる半導体装置に備えられるキャパシタ構造部を有する配線基板の断面図である。また、図2は、図1に示す配線基板のレイアウト図である。図1は、図2中のA−A’線に沿ったライン上で配線基板を切断したときの断面図に相当している。以下、これらの図を参照して、本実施形態にかかる半導体装置に備えられる配線基板について説明する。
図1および図2に示すように、シリコン基板1に対してキャパシタ構造部2が形成されている。キャパシタ構造部2は、シリコン基板1の表面(上面)から裏面(下面)まで貫通するスルーホール3内に形成されている。具体的には、シリコン基板1の表面や裏面およびスルーホール3の内壁面を覆うように一層目絶縁膜1aが形成されており、キャパシタ構造部2は、スルーホール3の内壁面に形成された一層目絶縁膜1aの内側部分に配置され、外側導体2aと誘電体2bおよび中心導体2cを有した構成とされている。外側導体2aは、スルーホール3の内壁面に形成された一層目絶縁膜1aの表面に形成されており、その内側に誘電体2bを介して中心導体2cが形成されている。
本実施形態のキャパシタ構造部2は、シリコン基板1を貫通するように形成したスルーホール3内をすべて埋め尽くすように形成されており、シリコン基板1の表面側と裏面側それぞれから外側導体2aと誘電体2bおよび中心導体2cが露出した構造となっている。つまり、外側導体2aや誘電体2bおよび中心導体2cは、シリコン基板1の表面から裏面にかけてシリコン基板1の厚みと同じもしくはそれ以上の長さで形成されている。そして、中心導体2cを中心として、その周囲に誘電体2bと外側導体2aが順に配置されることによって、中心導体2cと誘電体2bおよび外側導体2aが同心円状に配置された構造とされている。
このようなキャパシタ構造部2は、シリコン基板1に対して複数個備えられ、各キャパシタ構造部2が互いに接続された構造とされる。本実施形態の場合、例えば図2に示すように複数個のキャパシタ構造部2が所定間隔毎に離間して配置されており、キャパシタ構造部2が複数列に並べて形成されていると共に各列間の間隔も所定間隔とされている。このため、複数個のキャパシタ構造部2がマトリクス状に配置されたレイアウトとされている。そして、各キャパシタ構造部2の中心導体2cが互いに接続されると共に、各キャパシタ構造部2の外側導体2aが互いに接続されることで、各キャパシタ構造部2が互いに接続された構造とされている。
具体的には、シリコン基板1の表面および裏面に形成された一層目絶縁膜1aの表面に、所望パターンにレイアウトされた第1配線パターン4を形成してある。第1配線パターン4のうち、シリコン基板1の表面側に配置された部分は外側導体2aのうちのシリコン基板1の表面側の端部と電気的に接続されており、シリコン基板1の裏面側に配置された部分は外側導体2aのうちのシリコン基板1の裏面側の端部に接続されている。このため、シリコン基板1の表裏両側に配置された第1配線パターン4が外側導体2aを通じて電気的に接続され、これら第1配線パターン4および外側導体2aが同電位となる構造になっている。本実施形態では、第1配線パターン4はGNDラインを構成するものとされる。すなわち、第1配線パターン4および外側導体2aによってGNDラインを構成し、これらがGND電位とされる。
なお、誘電体2bは、少なくとも外側導体2aと中心導体2cとが対向配置されている部分、つまりスルーホール3内にのみ形成されていれば良いが、本実施形態では、スルーホール3の外側まで張り出し、第1配線パターン4の表面まで形成されるようにしてある。このように、スルーホール3の外側まで張り出すように誘電体2bを備えることにより、外側導体2aと中心導体2cとがショートすることをより確実に防止できる。
また、第1配線パターン4および一層目絶縁膜1aの表面を含むシリコン基板1の表面および裏面には二層目絶縁膜5が形成されている。二層目絶縁膜5には、第1配線パターン4に繋がるコンタクトホール5aとキャパシタ構造部2における中心導体2cに繋がるコンタクトホール5bとが形成されている。また、シリコン基板1の表裏両側において、二層目絶縁膜5の表面には第2配線パターン6および引出配線部7が形成されている。第2配線パターン6は、シリコン基板1の法線方向から見て、二層目絶縁膜5を介して部分的に第1配線パターン6と重なりあって配置されており、この第1、第2配線パターン5、6が重なり合った部分に複数個のキャパシタ構造部2が備えられるようにしてある。これらの部分的重なり合い面積については任意であるが、全面積の20%以上であると好ましい。すなわち、伝送線路としての効果の主力は重なり合い部である。その電磁界のエネルギーの広がりを考えると、電源・グランド線間距離の2乗でカップリングが反比例する。重なり合いからずれる部分のフリンジ効果による相互カップリングはこの原理で暫減するが、その部分を加えた総合のカップリングは20%であっても、電源・グランド配線の幅が80%(100−20%)相当分広いことから実効上のカップリング度は50%以上となる。このため、部分的重なり合い面積が20%以上であると、少なくとも50%以上は伝送線路として機能を発揮すると解釈できる。
第2配線パターン6と引出配線部7とは同じ金属層によって構成されているが、パターニングにより分離されており、引出配線部7がコンタクトホール5aを介して第1配線パターン4に電気的に接続され、第2配線パターン6がコンタクトホール5bを介して中心導体2cに電気的に接続されている。
このため、シリコン基板1の表裏両側に配置された第2配線パターン6が中心導体2cを通じて電気的に接続され、これら第2配線パターン6および中心導体2cが同電位となる構造になっている。本実施形態では、第2配線パターン6は電源ラインを構成するものとされる。すなわち、第2配線パターン6および中心導体2cにて電源ラインを構成し、これらが電源電位とされる。
なお、ここでは第1配線パターン4および外側導体2aをGNDライン、第2配線パターン6および中心導体2cを電源ラインとして用いる場合を例に挙げて説明するが、これらが逆であっても良い。また、電源ラインとGNDラインとしてではなく、信号線とGNDラインとしても良い。
また、シリコン基板1の表裏両側において、第2配線パターン6および引出配線部7を含む二層目絶縁膜5の表面には、さらに絶縁膜にて構成された保護膜8が形成されている。保護膜8には、引出配線部7の一部を露出させるパッド開口部8aと第2配線パターン6の一部を露出させるパッド開口部8bとが形成されており、引出配線部7のうちパッド開口部8aから露出された部分によりパッド7aが構成されると共に、第1配線パターニング4のうちパッド開口部8bから露出されられた部分によりパッド6aが構成されている。そして、シリコン基板1の表裏両側において、パッド7aに対してバンプ10aが接続され、パッド6aに対してバンプ10bが接続されている。
したがって、シリコン基板1の表裏両側に配置された各バンプ10aが引出配線部7や第1配線パターン4を配線経路として互いに電気的に接続された状態となっている。また、シリコン基板1の表裏両側に配置された各バンプ10bについても、第2配線パターン6や中心導体2cを配線経路として互いに電気的に接続された状態となっている。
具体的には、図2に示すように、マトリクス状に配置されたキャパシタ構造部2の群れを挟んだ一方において、シリコン基板1の表面側の第1配線パターン4の一部および第2配線パターン6の一部が互いにずらして引き出されている。また、マトリクス状に配置されたキャパシタ構造部2の群れを挟んだ他方において、シリコン基板1の裏面側の第1配線パターン4の一部および第2配線パターン6の一部が互いにずらして引き出されている。このため、シリコン基板1の表裏両側に配置された各バンプ10aや各バンプ10bを結ぶ配線経路中に、その配線経路に沿って所定間隔毎にキャパシタ構造部2が配置されたレイアウトとされ、配線経路の太さに応じてキャパシタ構造部2を複数列に配置したレイアウトにしている。
このような構造により、本実施形態にかかるキャパシタ構造部2を有する配線基板が構成される。このような構成の配線基板では、シリコン基板1の表面側に配置されたバンプ10a、10bのピッチと、シリコン基板1の裏面側に配置されたバンプ10a、10bのピッチとを異ならせることでピッチ変換を行うことができる。そして、例えばシリコン基板1の表面側のバンプ10a、10bに図示しないLSIの半導体チップが電気的に接続されると共に、シリコン基板1の裏面側のバンプ10a、10bが外部回路などと電気的に接続されることで、LSIと外部回路との電気的接続が行えるようになっている。
以上のように構成された配線基板を有する半導体装置では、各パッド10aを結ぶ配線経路や各パッド10bを結ぶ配線経路に複数のキャパシタ構造部2を等間隔に配置した構造としている。具体的には、第1配線パターン4と第2配線パターン6とが部分的に重なり合うように配置し、この重なり合った部分にキャパシタ構造部2が所定間隔毎に複数個配置されるようにしている。このため、寄生インダクタンス成分を小さくすることが可能となる。このため、キャパシタ構造部2のデカップリングキャパシタとしての機能の低下を抑制することが可能となる。これについて、図3を参照して説明する。
図3は、各パッド10aを結ぶ配線経路中に単独のキャパシタ構造部2を備えた場合と本実施形態のように複数個を所定間隔毎に配置した場合の断面図や上面レイアウト図および回路図である。ただし、本図では、図を見易くするために図を簡略化してあり、断面図および上面レイアウト図では電源電位側の中心導体2cと第1配線パターン4とを通じて配線経路のみ示してあり、他の部分については省略してある。
図3(a)に示すように、単独のキャパシタ構造部2しか設けられていない場合には、キャパシタ構造部2からバンプ10bまでの距離が長くなり、寄生インダクタンス成分が大きくなる。このため、キャパシタ構造部2のデカップリングキャパシタとしての効果が十分に得られず、半導体装置の特性が悪化する可能性がある。特に、高周波などで用いられるようなL成分の影響を受け易いLSIの電源に接続されるような場合には、上手く配線設計を行わないと、デカップリングキャパシタの性能を十分に発揮できない。
これに対して、図3(b)に示すように、キャパシタ構造部2を複数個、配線経路に対して所定間隔毎に配置した構造とされる場合、各キャパシタ構造部2の間に形成される寄生インダクタンスが非常に小さくなる。すなわち、図3(b)における回路図に示されるように、複数のキャパシタが等間隔に並列的に接続された回路構成となり、その間しか寄生インダクタンス成分が生じないため、寄生インダクタンス成分が非常に小さくなる。このため、キャパシタ構造部2のデカップリングキャパシタとしての機能の低下を抑制することが可能となり、半導体装置の特性悪化を抑制することが可能になる。
以上説明したように、本実施形態のキャパシタ構造部2を有する配線基板では、電源およびGNDラインの配線間において、その配線経路に沿って複数個のキャパシタ構造部2を所定間隔毎に配置している。つまり、第1配線パターン4と第2配線パターン6とが部分的に重なり合うように配置し、この重なり合った部分にキャパシタ構造部2が所定間隔毎に複数個配置されるようにしている。これにより、寄生インダクタンス成分を小さくすることが可能となる。このため、キャパシタ構造部2のデカップリングキャパシタとしての機能の低下を抑制することが可能となり、半導体装置の特性悪化を抑制することが可能になる。
また、本実施形態では、電源およびGNDラインを構成する各部をシリコン基板1の表裏面の両方に配置し、電源およびGNDラインの配線経路が表裏両面に備えられるようにしている。これにより、配線抵抗を小さくすることが可能となるし、電源およびGNDラインとLSIなどの半導体チップと表面で電気的に接続した場合でも、配線基板に備えられた電源およびGNDラインを構成する各部を通じて、裏面側において外部回路などと電気的に接続することが可能となる。
なお、図1および図2では、1つの電源ラインおよびGNDラインについて説明したが、配線基板に複数種類のライン、例えば電源ラインや信号線が混在しているような場合もある。このような場合には、各線ごとに分離されるように電源ラインもしくは信号線とGNDラインとを対向配置させて配線経路を構成し、配線経路に沿って複数のキャパシタ構造部2を所定間隔毎に配置すれば良い。
次に、上記のように構成される本実施形態のキャパシタ構造部2を有する配線基板の製造方法について説明する。図4〜図6は、配線基板の製造工程を示した断面図である。
まず、図4(a)に示すように、シリコン基板1を用意する。次に、図4(b)に示すように、シリコン基板1の表面にスルーホール3の形成予定位置が開口するマスク11を配置し、異方性エッチングを行うことでトレンチ12を形成する。そして、図4(c)に示すように、マスク11を除去した後、トレンチ12の底部が露出するまでシリコン基板1を裏面側から研削することで、トレンチ12によってスルーホール3を形成する。続いて、図4(d)に示すように、シリコン基板1の表面や裏面およびスルーホール3の内壁面を覆うように一層目絶縁膜1aを形成する。例えば、熱酸化などによって一層目絶縁膜1aを形成することができる。一層目絶縁膜1aの表面に外側導体2aおよび第1配線パターン4を構成するための金属層13を成膜する。
次に、図5(a)に示すように、金属膜13の表面に誘電体2bを構成するための誘電膜14を成膜したのち、図5(b)に示すように、誘電膜14の表面を覆い、かつ、スルーホール3内を埋め込むように中心導体2cを構成するための金属膜15を成膜する。そして、金属膜15や誘電膜14および金属膜13の不要部分を順に除去する工程を行う。すなわち、図5(c)に示すように、研削やエッチバックなどによって金属膜13の不要部分を除去し、スルーホール3内にのみ金属膜13を残すことで中心導体2cを構成する。また、図5(d)に示すように、誘電膜14をパターニングし、スルーホール3内およびスルーホール3から張り出してスルーホール3の周囲を囲むように誘電膜14を残すことで誘電体2bを構成する。さらに、図6(a)に示すように、金属膜13をパターニングすることで第1配線パターン4および外側導体2aを構成する。
また、図6(b)に示すように、第1配線パターン4および一層目絶縁膜1aの表面を含むシリコン基板1の表面および裏面に二層目絶縁膜5を形成したのち、これをパターニングしてコンタクトホール5a、5bを形成し、さらに二層目絶縁膜5の表面に金属膜を配置したのち、これをパターニングして第2配線パターン6および引出配線部7を構成する。そして、図6(c)に示すように、シリコン基板1の表裏両側において、第2配線パターン6および引出配線部7を含む二層目絶縁膜5の表面に保護膜8を形成したのち、これをパターニングし、パッド開口部8a、8bを形成することでパッド6a、7aを形成する。この後、パッド6a、7aに対してバンプ10a、10bを接続することで、本実施形態にかかるキャパシタ構造部2を有する配線基板が完成する。
このような製造方法では、誘電体2bをスルーホール3の外側まで張り出した構造とし、第1配線パターン4の表面まで形成されるようにしている。キャパシタ構造部2を構成する場合、図5(b)に示す工程の後で金属膜15と誘電膜14および金属膜13を研削することで、キャパシタ構造部2を構成する各部のみがスルーホール3に残るようにすることもできる。しかしながら、このような工程でキャパシタ構造部2を形成すると、誘電膜14を超えて外側導体2aと中心導体2cとがショートしてしまう可能性がある。このため、誘電体2bをスルーホール3の外側まで張り出した構造とすることで、外側導体2aと中心導体2cとがショートしてしまうことをより確実に防止できる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態で示した配線基板を備えた半導体装置の一例について説明する。
図7は、本実施形態にかかる配線基板を備えた半導体装置の断面図である。なお、この図では、配線基板の構成を簡略化して記載してあるが、実際には図1に示したような断面構造とされている。
図7に示すように、シリコン基板1に対してキャパシタ構造部2を形成した配線基板の上にバンプ20を介してLSIチップ(半導体チップ)21が搭載されている。LSIチップ21内に形成されたLSIの所望箇所がバンプ21に接続されており、配線基板に備えられた電源ラインを構成する各部もしくはGNDラインを構成する各部を配線経路として、シリコン基板1の裏面側に配置されたバンプ22に電気的に接続された状態となっている。
すなわち、図7においてシリコン基板1の表面側、つまりLSIチップ側に配置されたバンプ20のうちの一部が図1においてシリコン基板1の表面側のバンプ10aもしくはバンプ10bに相当し、図7におけてシリコン基板1の裏面側に配置されたバンプ22の一部が図1においてシリコン基板1の裏面側のバンプ10aもしくはバンプ10bに相当している。LSIチップ21と接続が行われるバンプ20は、マイクロバンプのような非常に小さなもので構成され、配置間隔も短くなっている。一方、シリコン基板1の裏面側に配置されているバンプ22は、はんだバンプのような比較的大きなもので構成され、配置間隔も長くなっている。このように配線基板の表裏面において配置間隔(ピッチ)を異ならせるピッチ変換を行っている。
このように、キャパシタ構造部2が備えられた配線基板によってピッチ変換を行うことが可能となり、LSIチップ21のように狭ピッチで配置されるようなチップに備えられたバンプ20のピッチよりも広いピッチのバンプ22に変換できる。そして、このような構成の場合、シリコン基板1の表裏それぞれに配置されるバンプ20、22とキャパシタ構造部2とを極力近づけた配置となるようにすることで、より寄生インダクタンス成分を小さくすることが可能となる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してキャパシタ構造部2の一部を単なる貫通電極として用いるようにしたものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図8(a)は、キャパシタ構造部2を貫通電極として用いる部分の断面図、図8(b)は、図8(a)の上面レイアウト図である。
例えば、信号線によっては、キャパシタが付くと遅延発生の要因になるため、キャパシタ構造部2をキャパシタとして機能させたく無い場合がある。このような場合には、キャパシタ構造部2を単なる貫通電極として用いるようにする。
図8(a)に示すように、第1配線パターン4と第2配線パターン6との間において、二層目絶縁膜5にコンタクトホール5cを形成し、このコンタクトホール5cを介して第1配線パターン4と第2配線パターン6とが電気的に接続されるようにする。すなわち、配線基板に形成した配線(第1配線パターン4や第2配線パターン6)同士を電気的に接続する。このようにすれば、外側導体2aと中心導体2cとが同電位となるようにでき、キャパシタ構造部2が単なる貫通電極となるようにできる。したがって、キャパシタ構造部2をキャパシタとして機能させたときに遅延発生の要因になるような信号線などにおいて、キャパシタとして機能させないようにすることができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、基板としてシリコン基板1を用いる場合について説明したが、シリコン基板1以外の基板、例えばガラス基板や金属基板などを用いることができる。シリコン基板1の不純物濃度が高い場合や金属基板を用いる場合には、スルーホール3の内壁面や基板の表裏面に一層目絶縁膜1aを備えるようにすればよく、シリコン基板1であっても不純物濃度が低い場合もしくはガラス基板などの場合には、一層目絶縁膜1aを備えなくても良い。また、配線基板に限らず、活性素子又は受動素子の入った半導体基板に対しても本発明を適用することができる。
また、上記各実施形態では、配線構造として配線基板の表裏面の両方に第1配線パターン4や第2配線パターン6を備えた構造としたが、いずれか一方のみであっても良い。その場合、例えば配線基板のうちLSIチップ21が配置される表面と同じ表面において、LSIチップ21の外側にバンプ22が配置されるようにすることで、同じ面でピッチ変換が行われるようにしても良い。さらに、この場合、バンプ22の変わりにワイヤボンディングワイヤによって外部回路との電気的接続を行うようにしても良い。
また、上記各実施形態では、配線レイアウトの一例を示したが、勿論他のレイアウトとしても良い。例えば、図9(a)に示すように、第1配線パターン4および第2配線パターン6を屈曲した形状にレイアウトしたり、図9(b)に示すように、第1配線パターン4および第2配線パターン6を長方形状にレイアウトすることができる。そして、図9(a)に示すように配線幅が狭い場合には配線経路に沿って1列に複数のキャパシタ構造部2を配置すれば良く、図9(b)に示すように配線幅が広い場合には配線経路に沿って複数列に複数のキャパシタ構造部2を配置すれば良い。
また、上記したように、第1実施形態などでは第1配線パターン4および外側導体2aをGNDライン、第2配線パターン6および中心導体2cを電源ラインとして用いる場合を例に挙げて説明するが、いずれか一方を信号線とし、他方をGNDラインとしても良い。このように、信号線とGNDラインとする電気的な接続構成とすれば、外側導体2aと中心導体2cとが信号線の電源に対する特性インピーダンス整合条件となるようにでき、キャパシタ構造部2がインピーダンス整合貫通電極となるようにできる。したがって、キャパシタ構造部2をキャパシタとして機能させたときに遅延発生の要因になるような信号線などにおいて、キャパシタとして機能させないようにすることができる。
さらに、上記各実施形態では、同軸状に外側導体2aと誘電体2bおよび中心導体2cが備えられたキャパシタ構造部2として、各部が同心円状に配置される構造について説明した。しかしながら、キャパシタ構造部2の構成の一例を示したにすぎず、同軸状の他の構造、例えば四角形などの同心多角形状によってキャパシタ構造部2が構成されていても構わない。
1 シリコン基板
1a 一層目絶縁膜
2 キャパシタ構造部
2a 外側導体
2b 誘電体
2c 中心導体
3 スルーホール
4 第1配線パターン
5 二層目絶縁膜
6 第2配線パターン
7 引出配線部
8 二層目絶縁膜
10a、10b、20 バンプ
21 LSIチップ

Claims (7)

  1. 表面および裏面を有し、前記表面から前記裏面に貫通するスルーホール(3)が形成された基板(1)と、
    前記基板(1)の前記スルーホール(3)内に、中心導体(2c)を中心として誘電体(2b)と外側導体(2a)とが同軸状に配置された複数のキャパシタ構造部(2)と、
    前記基板(1)の表裏面のうち少なくとも表面側に形成され、前記複数のキャパシタ構造部(2)における前記外側導体(2a)同士を電気的に接続する第1配線パターン(4)と、
    前記基板(1)の表裏面のうち少なくとも表面側に形成され、前記複数のキャパシタ構造部(2)における前記中心導体(2c)同士を電気的に接続する第2配線パターン(6)とを有してなる配線基板を備え、
    前記第1配線パターン(4)および前記第2配線パターン(6)は、前記基板(1)の法線方向から見て、絶縁膜(5)を介して部分的に重なり合って配置され、該重なり合っている部分に前記キャパシタ構造部(2)が所定間隔毎に複数個配置されていると共に、前記基板(1)の表裏面の両方に形成されており、前記基板(1)の表裏面の両方において、前記第1配線パターン(4)が前記複数のキャパシタ構造部(2)における前記外側導体(2a)同士を電気的に接続しており、前記第2配線パターン(6)が前記複数のキャパシタ構造部(2)における前記中心導体(2c)同士を電気的に接続していることを特徴とする配線基板を有する半導体装置。
  2. 表面および裏面を有し、前記表面から前記裏面に貫通するスルーホール(3)が形成された基板(1)と、
    前記基板(1)の前記スルーホール(3)内に、中心導体(2c)を中心として誘電体(2b)と外側導体(2a)とが同軸状に配置された複数のキャパシタ構造部(2)と、
    前記基板(1)の表裏面のうち少なくとも表面側に形成され、前記複数のキャパシタ構造部(2)における前記外側導体(2a)同士を電気的に接続する第1配線パターン(4)と、
    前記基板(1)の表裏面のうち少なくとも表面側に形成され、前記複数のキャパシタ構造部(2)における前記中心導体(2c)同士を電気的に接続する第2配線パターン(6)とを有してなる配線基板を備え、
    前記第1配線パターン(4)および前記第2配線パターン(6)は、前記基板(1)の法線方向から見て、絶縁膜(5)を介して部分的に重なり合って配置され、該重なり合っている部分に前記キャパシタ構造部(2)が所定間隔毎に複数個配置されていると共に、
    前記絶縁膜(5)にはコンタクトホール(5c)が形成されており、該コンタクトホール(5c)を介して前記第1配線パターン(4)と前記第2配線パターン(6)とが電気的に接続されることで、前記外側導体(2a)と前記中心導体(2c)とが同電位とされ、前記キャパシタ構造部(2)によって貫通電極が構成されていることを特徴とする配線基板を有する半導体装置。
  3. 表面および裏面を有し、前記表面から前記裏面に貫通するスルーホール(3)が形成された基板(1)と、
    前記基板(1)の前記スルーホール(3)内に、中心導体(2c)を中心として誘電体(2b)と外側導体(2a)とが同軸状に配置された複数のキャパシタ構造部(2)と、
    前記基板(1)の表裏面のうち少なくとも表面側に形成され、前記複数のキャパシタ構造部(2)における前記外側導体(2a)同士を電気的に接続する第1配線パターン(4)と、
    前記基板(1)の表裏面のうち少なくとも表面側に形成され、前記複数のキャパシタ構造部(2)における前記中心導体(2c)同士を電気的に接続する第2配線パターン(6)とを有してなる配線基板を備え、
    前記第1配線パターン(4)および前記第2配線パターン(6)は、前記基板(1)の法線方向から見て、絶縁膜(5)を介して部分的に重なり合って配置され、該重なり合っている部分に前記キャパシタ構造部(2)が所定間隔毎に複数個配置されていると共に、
    前記誘電体(2b)は、前記スルーホール(3)の外側まで張り出して前記第1配線パターン(4)の表面まで形成されていることを特徴とする配線基板を有する半導体装置。
  4. 前記第1配線パターン(4)を信号配線とし、前記第2配線パターン(6)をグランド配線とする電気的な接続構成とすることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の半導体装置。
  5. 前記基板(1)が半導体を使った配線基板あるいは活性素子又は受動素子の入った半導体基板であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の半導体装置。
  6. 表面および裏面を有する基板(1)を用意する工程と、
    前記基板(1)の表面から裏面に貫通する複数のスルーホール(3)を形成する工程と、
    前記基板(1)の表面および裏面と前記スルーホール(3)の内壁面の上に第1金属膜(13)を成膜すると共に、該第1金属膜(13)の表面に誘電膜(14)を成膜し、さらに該誘電膜(14)の表面に第2金属膜(15)を成膜することで、前記スルーホール(3)内を前記第1金属膜(13)と前記誘電膜(14)および前記第2金属膜(15)によって埋め込む工程と、
    前記第2金属膜(15)、前記誘電膜(14)および前記第1金属膜(13)を順にパターニングし、前記スルーホール(3)内に残された前記第1金属膜(13)と前記誘電膜(14)および前記第2金属膜(15)によって、それぞれ、外側導体(2a)と誘電(2b)および中心導体(2c)を構成することで複数のキャパシタ構造部(2)を形成すると共に、前記基板(1)の表面および裏面の上に形成された前記第1金属膜(13)によって前記外側導体(2a)と電気的に接続された第1配線パターン(4)を形成する工程と、
    前記第1配線パターン(4)を含む、前記基板(1)の表面および裏面の上に、絶縁膜(5)を形成する工程と、
    前記絶縁膜(5)に対して、前記第1配線パターン(4)に繋がるコンタクトホール(5a)と前記中心導体(2c)に繋がるコンタクトホール(5b)とを形成する工程と、
    前記絶縁膜(5)の表面に金属膜を配置したのち、該金属膜をパターニングし、前記コンタクトホール(5a、5b)を介して、前記第1配線パターン(4)に接続される引出配線部(7)を形成すると共に、前記中心導体(2c)に電気的に接続される第2配線パターン(6)を形成する工程とを含み、
    前記第1配線パターン(4)および前記第2配線パターン(6)を、前記基板(1)の法線方向から見て、絶縁膜(5)を介して部分的に重なり合って配置し、該重なり合っている部分に前記キャパシタ構造部(2)が所定間隔毎に複数個配置されるようにすることを特徴とする配線基板を有する半導体装置の製造方法。
  7. 前記誘電膜(14)をパターニングして前記誘電体(2b)を構成するときには、前記誘電体(2b)を前記スルーホール(3)の外側まで張り出させ前記第1配線パターン(4)の表面まで残すことを特徴とする請求項6に記載の配線基板を有する半導体装置の製造方法。
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