JP6424715B2 - 半導体装置、及び、半導体装置の電圧設定方法 - Google Patents

半導体装置、及び、半導体装置の電圧設定方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置、及び、半導体装置の電圧設定方法に関する。
従来より、インターポーザの頂部表面及び底部表面のGND面と、TSVコア金属とを誘電体スリーブで絶縁することにより、キャパシタを構築したインターポーザがある(例えば、特許文献1の段落0033及び図7参照)。
特表2014−523141号公報
ところで、従来のインターポーザのキャパシタは、インターポーザの頂部表面及び底部表面のGND面と、TSVコア金属とで構築されるため、キャパシタの静電容量は物理的な構成によって決まる固定値となる。
このため、例えば、インターポーザに実装される電子素子の動作周波数あるいは動作電圧等の電気的な特性、又は、製造上のばらつき等に応じて、静電容量を設定することは困難であり、電源の品質が低下するおそれがある。
そこで、良好な品質の電源供給を行える半導体装置、及び、半導体装置の電圧設定方法を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態の半導体装置は、基板と、前記基板を貫通し、電源又は基準電位点に接続される第1貫通電極と、前記基板を貫通する第2貫通電極と、前記基板と前記第2貫通電極との間に接続され、前記基板と前記第2貫通電極との間に直流電圧を出力する電源部と、前記電源部が出力する直流電圧を制御する電圧制御部とを含み、前記電圧制御部は、前記第1貫通電極の電源インピーダンスが、前記第1貫通電極に生じるノイズの周波数を含む所定の周波数範囲内において所定値以下になるように、前記電源部が出力する直流電圧の値を制御する。
良好な品質の電源供給を行える半導体装置、及び、半導体装置の電圧設定方法を提供することができる。
実施の形態1に係る半導体装置1を示す断面図である。 図1の貫通ビア14の周囲を拡大して示す図である。 図1の貫通ビア14の周囲を拡大して示す図である。 電源インピーダンスの特性の一例を示す図である。 半導体装置1の制御部20が実行する制御処理を示すフローチャートである。 電圧値データ25Aを示す図である。 実施の形態1の変形例の半導体装置1Aを示す断面図である。 実施の形態1の変形例に係る半導体装置1Bを示す断面図である。 実施の形態2に係る半導体装置2を示す断面図である。 実施の形態2で用いる電子装置モデルの一例を示す図である。 制御装置220に用いるコンピュータのハードウェアの構成例を示す図である。 半導体装置2に接続される制御装置220が実行する制御処理を示すフローチャートである。 データベース225Bに格納されるデータを示す図である。
以下、本発明の半導体装置、及び、半導体装置の電圧設定方法を適用した実施の形態について説明する。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係る半導体装置1を示す断面図である。
図1に示す半導体装置1は、基板10、絶縁層11、貫通ビア12、13、14、配線15A、15B、16A、16B、及び制御部20を含む。
図1には、半導体装置1の構成要素として、基板10、絶縁層11、貫通ビア12、13、14、配線15A、15B、16A、16B、及び制御部20を示すが、半導体装置1は、これら以外の構成要素を含んでいてもよい。
例えば、半導体装置1は、MOS(Metal Oxide Silicon)トランジスタによって構築される電子回路又は演算処理装置等を含んでもよい。このような場合には、半導体装置1は、LSI(Large Scale Integration)回路(半導体集積回路)である。
また、例えば、半導体装置1は、インターポーザのように、FPGA(Field Programmable Gate Array)のようなLSIチップが搭載される電子部品であってもよい。
いずれの場合にも、半導体装置1は、貫通ビア12及び13で構築される電源系に接続される電子回路又は電子素子等に電力を供給するものである。
基板10としては、例えば、シリコン(Si)又はゲルマニウム(Ge)等の半導体基板を用いることができる。基板10は、半導体装置1の用途に応じて、導電型をP型又はN型にするための不純物が注入されていてもよい。
また、基板10としては、シリコンゲルマニウム(SiGe)、シリコンカーバイド(SiC)、ガリウムナイトライド(GaN)等の化合物半導体基板を用いてもよい。基板10は、主面10A及び10Bを有する。
ここでは、説明の便宜上、基板10を基板部10−1、10−2、10−3、10−4に分けて説明する場合がある。基板部10−1、10−2、10−3、10−4は、基板10の一部であり、図1に示す断面では絶縁層11及び貫通ビア12、13、14によって分かれているが、平面視では接続されていて一体である。基板部10−1、10−2、10−3、10−4を特に区別しない場合には、単に基板10と称す。
絶縁層11は、基板部10−1、10−2、10−3、10−4の間において、基板10の主面10Aと主面10Bとの間を厚さ方向に貫通する貫通孔内に配設されている。絶縁層11は、貫通ビア12、13、14を基板10から絶縁するために設けられている。基板10がシリコン基板の場合は、絶縁層11として、例えば、シリコン酸化(SiO)層を用いることができる。シリコン酸化層は、例えば、貫通孔の内部にシリコン酸化層を成膜することによって、又は、シリコン基板に酸素を注入することによって作製することができる。
貫通ビア12は、基板部10−2と10−3の間において、基板10の主面10Aと主面10Bとの間を厚さ方向に貫通する貫通孔内に配設されている。貫通ビア12の側面は、絶縁層11によって覆われており、基板10から絶縁されている。貫通ビア12は、電源(Vcc)の電位に保持される。また、貫通ビア12は、配線15Aによって制御部20の計測部21に接続されている。
貫通ビア13は、基板部10−1と10−2の間において、基板10の主面10Aと主面10Bとの間を厚さ方向に貫通する貫通孔内に配設されている。貫通ビア13の側面は、絶縁層11によって覆われており、基板10から絶縁されている。貫通ビア13は、グランド(GND)電位に保持される。また、貫通ビア13は、配線15Bによって制御部20の計測部21に接続されている。貫通ビア12及び13は、第1貫通電極の一例である。
貫通ビア12及び13は、半導体装置1の内部に形成される、又は、半導体装置1の外部に接続される、様々な電子回路のトランジスタ又は電子素子等に電力を供給する電源系を構築する。
貫通ビア14は、基板部10−3と10−4の間において、基板10の主面10Aと主面10Bとの間を厚さ方向に貫通する貫通孔内に配設されている。貫通ビア14の側面は、絶縁層11によって覆われており、基板10から絶縁されている。
貫通ビア14は、配線16Aによって制御部20の可変電源部22に接続されており、貫通ビア14の電位Vcontは制御部20によって制御される。貫通ビア14は、第2貫通電極の一例である。
以上のような貫通ビア12、13、及び14は、例えば、基板10に貫通孔を形成して絶縁層11を作製し、絶縁層11に貫通ビア12、13、及び14に対応した貫通孔を形成し、絶縁層11に形成した貫通孔の内部に、無電解めっき処理と電解めっき処理によってめっき層を充填することによって作製することができる。めっき層としては、例えば、銅めっき層を形成すればよい。
このような貫通ビア12、13、及び14は、TSV(Through Silicon Via)である。なお、ここでは、貫通ビア12、13、及び14がTSVである形態について説明するが、貫通ビア12、13、及び14は、所謂TSVではないビアであってもよい。貫通ビア12、13、及び14は、シリコン基板に代表されるような基板10ではなく、基板10の上に積層される半導体層を貫通するビアであってもよい。
貫通ビア12、13、及び14は、絶縁層11を介して基板10に接続されるため、貫通ビア12、13、及び14と、基板10との間には、寄生容量が存在する。
図1には寄生容量を模式化してC1〜C7として示す。また、貫通ビア12、13、及び14は、導電体で作製されるため、抵抗成分とインダクタンス成分を有する。図1には、貫通ビア12、13、及び14の抵抗成分とインダクタンス成分を模式化してR1、L1、R2、L2、R3、L3として示す。
また、基板部10−2及び10−3には、一例として、グランド電位に保持される配線又は電極のような導電体が存在することとし、グランド電位に保持される導電体を模式化してGとして示す。
図1では、寄生容量C1〜C7、抵抗成分R1、R2、R3、インダクタンス成分L1、L2、L3、及びグランド電位の導電体Gの電気的な接続関係を実線で示す。
配線15Aは、貫通ビア12と制御部20の計測部21を接続する。配線15Bは、貫通ビア13と制御部20の計測部21を接続する。配線16Aは、貫通ビア14と制御部20の可変電源部22の正極性端子とを接続する。配線16Bは、基板部10−3及び10−4と制御部20の可変電源部22の負極性端子とを接続する。
説明の便宜上、図1では、配線15A、15B、16A、16Bは、基板10の主面10Aから離間しているが、配線15A、15B、16A、16Bは、例えば、主面10Aにパターニングされる金属配線で実現することができる。
なお、このような金属配線は、主面10Bに形成されていてもよく、基板10の内層に形成されていてもよい。また、配線15A、15B、16A、16Bは、例えば、銅又はアルミニウムのような金属で作製すればよい。
制御部20は、計測部21、可変電源部22、判定部23、電圧制御部24、及びメモリ25を含む。
計測部21は、配線15A及び15Bを介して貫通ビア12及び13にそれぞれ接続されている。貫通ビア12及び13は、電源系として基板10に設けられる電源層(Vプレーン)及びグランド層(Gプレーン)に接続されている。
計測部21は、貫通ビア12、13、電源層(Vプレーン)、及びグランド層(Gプレーン)の電源インピーダンスの周波数特性を計測する。具体的には、計測部21は、正弦波信号を出力し、正弦波信号の周波数を掃引しながら、貫通ビア12、13での反射係数(Sパラメータ)を計測することにより、電源インピーダンスを計測する。
従って、計測部21は、例えば、周波数が可変の正弦波信号を出力する信号源と、貫通ビア12、13の電流値と電圧値から入力電力と出力電力を測定する測定部と、測定部が測定した電流値及び電圧値からSパラメータを求め、Sパラメータから電源インピーダンスを求める演算部とを有していればよい。
可変電源部22は、配線16A及び16Bを介して、貫通ビア14と基板部10−3及び10−4との間に直流電圧を印加する。可変電源部22は、電源部の一例であり、電圧制御部24によって出力電圧値が制御される可変DC(Direct Current)電源である。
可変電源部22は、基板部10−3及び10−4に対する貫通ビア14の電位を変化させることにより、貫通ビア14と基板部10−3及び10−4との間の寄生容量の容量値を制御する。
判定部23は、計測部21が計測する電源インピーダンスの値が所定の上限値を超えていないかどうかを判定する判定部である。判定部23は判定結果を表す信号を電圧制御部24に伝送する。
電圧制御部24は、判定部23の判定結果を表す信号と、メモリ25に格納されるデータとに基づいて、可変電源部22の出力電圧値を制御する。
メモリ25は、電圧制御部24が可変電源部22の出力電圧値を制御する際に用いるデータベースを格納する。メモリ25は、例えば、不揮発性のメモリを用いることができる。メモリ25には、電圧制御部24が可変電源部22の出力電圧値を調整できる範囲を表す電圧値データ25Aが格納される。
出力電圧値を調整できる範囲は、上限値と下限値で特定される。なお、範囲の上限値と下限値との中間値は、貫通ビア14の容量値の中間値に対応する。
なお、上述のような計測部21、可変電源部22、判定部23、電圧制御部24、及びメモリ25を含む制御部20は、半導体製造技術を利用して基板10に作製すればよい。
図2は、図1の貫通ビア14の周囲を拡大して示す図であり、貫通ビア14と基板部10−3及び10−4との間にバイアス電圧を印加する前の状態を示す図である。図3は、図1の貫通ビア14の周囲を拡大して示す図であり、貫通ビア14と基板部10−3及び10−4との間にバイアス電圧を印加している状態を示す図である。
図2及び図3には、基板部10−3及び10−4、絶縁層11、貫通ビア14を示し、貫通ビア14のインダクタンス成分として2つのLTSVと、抵抗成分として2つのRTSVを示す。また、貫通ビア14と基板部10−4との間の絶縁層11の容量成分をCOXとする。
2つのLTSVと、2つのRTSVは、貫通ビア14の主面10A側の端部と、主面10B側の端部との間で、LTSV、RTSV、LTSV、RTSVの順に直列に接続されている。また、容量成分をCOXは、LTSV、RTSV、LTSV、RTSVの直列回路の中点から分岐して接続されている。
図2に示すように、貫通ビア14、絶縁層11、及び基板部10−4は、MOS構造になっている。これは、貫通ビア14、絶縁層11、及び基板部10−3についても同様である。
図2に示すように、貫通ビア14と基板部10−3及び10−4との間にバイアス電圧を印加する前の状態から、図3に示すようにバイアス電圧を印加すると、基板部10−3及び10−4に、それぞれ、空乏層10−3D及び10−4Dが生じる。空乏層10−3D及び10−4Dは、キャリアが枯渇して殆ど存在しない領域であるため、寄生容量Cdeplが生じる。
従って、図3に示すように、貫通ビア14と基板部10−3及び10−4との間にバイアス電圧を印加すると、合成容量Cは、次式(1)で表される値になる。
Figure 0006424715
このように、貫通ビア14と基板部10−3及び10−4との間にバイアス電圧を印加すると、貫通ビア14と基板部10−3及び10−4との間の寄生容量の合成値Cは変化する。
空乏層10−3D及び10−4Dの厚さは、バイアス電圧が増大すれば厚くなり、バイアス電圧が減少すれば薄くなる。
式(1)で表される合成容量Cは、絶縁層11の容量成分COXと、空乏層10−3D又は10−4Dの寄生容量Cdeplとを直列に接続して得られる合成容量であるため、絶縁層11の容量成分をCOXよりも大きい。
また、バイアス電圧が増大すると、空乏層10−3D及び10−4Dの厚さが増大して寄生容量Cdeplが増大するため、合成容量Cは増大する。
すなわち、バイアス電圧が増大すると、貫通ビア14と基板部10−3及び10−4との間の合成容量Cは増大し、バイアス電圧が低下すると、貫通ビア14と基板部10−3及び10−4との間の合成容量Cは低下する。
このように、貫通ビア14と基板部10−3及び10−4との間の合成容量Cが変化すると、図1に示す寄生容量C1〜C7を影響を受けて容量値が変化する。
従って、図1に示す可変電源部22から貫通ビア14と、基板部10−3及び10−4との間に印加する直流電圧を制御すれば、貫通ビア12、13の電源インピーダンスを制御することができる。
なお、貫通ビア14と、基板部10−3及び10−4との間に印加する直流電圧Vbiasは、基板部10−3及び10−4と、絶縁層11と、貫通ビア14とのMOS構造の閾値Vthよりも低くなる範囲で制御すればよい。
直流電圧VbiasをMOS構造の閾値Vth未満にするのは、閾値Vth以上になってMOS構造が導通する動作領域を避けるためである。
図4は、電源インピーダンスの特性の一例を示す図である。横軸は周波数f(Hz)を示し、縦軸は電源インピーダンス(Ω)を示す。
図4には、PCB(Printed Circuit Board)に、TSVが形成されたインターポーザを実装したモデルの電源インピーダンスの周波数特性α1、VRM(Voltage Regulator Module)の電源インピーダンスの周波数特性α2、及び、周波数特性α1とα2を合成した周波数特性α3を示す。
VRMは、TSVが形成されたインターポーザを実装したモデルに電源供給を行う電源モジュールのモデルである。
電源インピーダンスの周波数特性α3は、周波数が約5Hzから約4×10HzまではVRMの電源インピーダンスの周波数特性α2の特性と略同一である。このように周波数特性α2とα3が略同一になるのは、VRMが有するループ特性と大容量のキャパシタとによる低インピーダンス特性が支配的になるためである。
また、周波数が約4×10Hzになると、約1.3×10Hzで極大値を取り、約5×10Hzで極大値を取る。約5×10Hzでは再び増大している。周波数特性α3が周波数特性α2からずれるのは、VRMが有するループ特性よりも、インターポーザの基板の寄生インダクタと寄生容量によるインピーダンス特性が支配的になるからである。
このような電源インピーダンスの極大値は、反共振によって生じるピークである。以下では、反共振が生じる周波数を反共振周波数frと称す。
ここで、貫通ビア12及び13には、半導体装置1に含まれる電子回路あるいは演算処理装置等の動作に伴って発生するノイズ、又は、半導体装置1に実装されるLSIチップ等の動作に伴って発生するノイズが生じる。このように貫通ビア12及び13に発生するノイズの周波数は、殆どの場合において複数あると考えられる。反射等で様々な周波数のノイズが発生し得るからである。
このように貫通ビア12及び13に生じるノイズのうち、半導体装置1に含まれる電子回路あるいは演算処理装置等の動作にネガティブな影響を与えるノイズの周波数において、反共振が生じると、電子回路あるいは演算処理装置等の動作不良が生じるおそれがある。
また、半導体装置1とは物理的に別の回路であって貫通ビア12及び13から電力供給を受ける回路、又は、半導体装置1とは物理的に別の回路であって貫通ビア12及び13と同一の電力供給源から電力供給を受ける回路の動作にネガティブな影響を与えるノイズの周波数において、反共振が生じても同様である。
また、上述のような反共振による動作不良を抑制する観点から、電源インピーダンスには上限値が設けられる。電源インピーダンスが上限値を超えると、動作不良を起こすおそれがあるからである。図4では、上限値Ztは、0.1Ωである。
このため、このように貫通ビア12及び13に生じるノイズのうち、反共振が生じると動作不良等に繋がるノイズの周波数において、電源インピーダンスを上限値Zt以下に抑えることは、安定的な電源供給を行う上で、非常に重要である。
ところで、電源インピーダンスの特性は、半導体装置1に含まれる電子回路あるいは演算処理装置等、又は、半導体装置1に接続されるLSIチップ等の動作周波数又は温度等の動作条件によって周波数方向に変動し得る。
また、電源インピーダンスの特性は、半導体装置1の製造上のばらつき、又は、半導体装置1から電力供給を受ける電子回路、演算処理装置、又はLSIチップ等の製造上のばらつき等によって周波数方向に変動し得る。
電源インピーダンスの特性が周波数方向に変動することは、例えば、図4に示す電源インピーダンスの特性が周波数方向にシフトすることである。電源インピーダンスの特性が周波数方向に変動すると、反共振が生じると動作不良等に繋がるノイズの周波数において、電源インピーダンスが上限値Ztを超えるおそれがある。
従って、実施の形態1の半導体装置1は、反共振が生じると動作不良等に繋がり得るノイズの周波数の帯域を設定し、その周波数の帯域内で電源インピーダンスが上限値Ztを超えないように、電源インピーダンスの周波数特性を周波数方向にシフトさせる。
電源インピーダンスの周波数特性を周波数方向にシフトさせるためには、貫通ビア14に印加する直流電圧を制御する。貫通ビア14に印加する直流電圧を制御することによって貫通ビア12及び13の電源インピーダンスを調整し、反共振が生じると動作不良等に繋がり得るノイズの周波数の帯域内で、電源インピーダンスが上限値Ztを超えないように、電源インピーダンスの周波数特性を周波数方向にシフトさせる。
ここで、一例として、反共振が生じると動作不良等に繋がり得るノイズの周波数が、約1×10Hzの前後に複数あるとする。そして、そのような動作不良等に繋がり得るノイズの周波数のうちの最小値から所定のマージンの周波数を差し引いた周波数をf1とする。また、動作不良等に繋がり得るノイズの周波数の最大値に所定のマージンの周波数を加算した周波数をf2とする。
図4に示す例では、周波数f1は約3×10Hzであり、周波数f2は約3×10Hzである。ここでは、周波数f1とf2との間の帯域を回避帯域と称す。
図4に示す電源インピーダンスの周波数特性は、回避帯域内で上限値Ztを超えており、また、反共振のピークが回避帯域に入っている。
半導体装置1は、貫通ビア12、13、電源層(Vプレーン)、及びグランド層(Gプレーン)の電源インピーダンスの周波数特性が図4に示すような状況にならないようにするために、貫通ビア14に印加する直流電圧を制御し、回避帯域内の電源インピーダンスの値が上限値Zt以下になるように制御を行う。
図5は、半導体装置1の制御部20が実行する制御処理を示すフローチャートである。図6は、電圧値データ25Aを示す図である。
制御部20は、制御処理を開始する指令が入力されるとスタートする(スタート)。
制御部20は、電源インピーダンスの上限値Ztを算出し、回避帯域を設定する(ステップS1)。
電源インピーダンスの上限値Ztを算出は、次式(2)を用いて行う。
Zt=(Vcc×リップル率)/(50%×Imax) (2)
式(2)において、Vccは電源電圧、Imaxは最大消費電流を示す。最大消費電流Imaxの値は、半導体装置1に含まれる電子回路あるいは演算処理装置等、又は、半導体装置1に接続されるLSIチップ等の仕様に基づいて予め計算しておけばよい。なお、電源インピーダンスの上限値Ztを表すデータは、メモリ25に格納しておけばよい。
また、回避帯域についても、半導体装置1に含まれる電子回路あるいは演算処理装置等、又は、半導体装置1に接続されるLSIチップ等の仕様に基づいて予め計算しておけばよい。
制御部20は、貫通ビア14の容量値を中間値に設定して電源インピーダンスの周波数特性を測定する(ステップS2)。
制御部20は、図6に示す電圧値データ25Aを参照して、電圧制御部24が可変電源部22の出力電圧値を調整できる範囲の上限値Vmaxと下限値Vminとの中間値に設定することにより、貫通ビア14の容量値を中間値に設定する。可変電源部22の出力電圧値の中間値と、貫通ビア14の容量値の中間値は対応しているからである。
ステップS2では、計測部21が正弦波信号を出力し、正弦波信号の周波数を掃引しながら、貫通ビア12、13での反射係数(Sパラメータ)を計測することにより、電源インピーダンスの周波数特性を計測する。この結果、例えば、図4に示すような電源インピーダンスの周波数特性が得られ、反共振周波数frが判明する。
次に、制御部20は、回避帯域内で電源インピーダンスの値が上限値Zt以下であるかどうか判定する(ステップS3)。上限値Ztの値は、ステップS1で計算した値を用いればよい。
制御部20は、回避帯域内で上限値Zt以下である(S3:YES)と判定すると、電源インピーダンスの設定を完了する(ステップS4)。回避帯域内で電源インピーダンスの値が上限値Zt以下であるため、半導体装置1は、良好な品質の電源供給を行えるからである。
一方、制御部20は、回避帯域内で電源インピーダンスの値が上限値Ztより高い(S3:NO)と判定すると、反共振周波数frは回避帯域外であるかどうかを判定する(ステップS5)。
ステップS5の処理は、ステップS2で電源インピーダンスの周波数特性を求めることによって判明する反共振周波数frの値が、回避帯域の下限f1以上で、上限f1以下であるかどうかを判定する処理である。
制御部20は、反共振周波数frは回避帯域外である(S5:YES)と判定すると、フローをステップS4に進行し、電源インピーダンスの設定を完了する。回避帯域内で電源インピーダンスの値が上限値Ztより高くても、回避帯域内で反共振が生じていなければ、貫通ビア14の容量を調整する必要はないと判定することとしたものである。
制御部20は、反共振周波数frは回避帯域外ではない(S5:NO)と判定すると、反共振周波数frは、回避帯域の下限f1と上限f2のどちらに近いか判定する(ステップS6)。
ステップS6の処理は、ステップS2で電源インピーダンスの周波数特性を求めることによって判明する反共振周波数frの値と回避帯域の下限f1との差と、反共振周波数frと上限f1との差とのどちらが小さいかを判定する処理である。
制御部20は、反共振周波数frは、回避帯域の下限f1に近いと判定すると、反共振周波数frを低くするために、直流電圧Vbiasを1ステップ下げる(ステップS7)。
ここで、直流電圧Vbiasの1ステップは、例えば、回避帯域の下限f1と上限f2との間を10分割し、回避帯域の1/10の周波数分だけ電源インピーダンスの特性を周波数方向にシフトさせるために貫通ビア14の容量を変化させるための電圧値に設定しておけばよい。
ステップS7の処理を実行することにより、ステップS2で測定した電源インピーダンスの周波数特性が、回避帯域の1/10の周波数分だけ低周波数側にシフトすることになる。
また、制御部20は、反共振周波数frは、回避帯域の下限f1に近いと判定すると、反共振周波数frを高くするために、直流電圧Vbiasを1ステップ上げる(ステップS8)。
直流電圧Vbiasの1ステップは、ステップS7における電圧値と同一である。ステップS8の処理を実行することにより、ステップS2で測定した電源インピーダンスの周波数特性が、回避帯域の1/10の周波数分だけ高周波数側にシフトすることになる。
制御部20は、ステップS7又はS8の処理が終了すると、フローをステップS3に進める。そして、ステップS3で再び回避帯域内で電源インピーダンスの値が上限値Zt以下であるかどうか判定し、最終的にステップS4に辿り着くまで処理が続行される。
ステップS4の処理が終了すると、回避帯域内で電源インピーダンスの値が上限値Zt以下であるか、又は、回避帯域内で電源インピーダンスの値が上限値Ztを超えていても、回避帯域内に反共振が生じていない状態になっている。
このため、半導体装置1は、良好な品質の電源供給を行うことができる。
以上、実施の形態1によれば、反共振が生じると動作不良等に繋がり得るノイズの周波数を含む回避帯域内で電源インピーダンスの値が上限値Zt以下であるか、又は、回避帯域内で電源インピーダンスの値が上限値Ztを超えていても、回避帯域内に反共振が生じていない状態に貫通ビア14の容量を設定する。
このように貫通ビア14の容量を設定することにより、良好な品質の電源供給を行うことができる半導体装置1を提供することができる。
また、実施の形態1の半導体装置1は、バイパスコンデンサを用いなくても、貫通ビア14に印加する直流電圧を調整することにより、貫通ビア12及び13の電源インピーダンスを調整することができる。
従って、半導体装置1に高密度実装が行われる場合に特に有効である。
また、半導体装置1に含まれる電子回路あるいは演算処理装置等、又は、半導体装置1に接続されるLSIチップ等の製造上のばらつきに対応して電源インピーダンスを設定できるので、一層細やかな設定を実現することができる。
なお、以上では、制御部20が計測部21、可変電源部22、判定部23、電圧制御部24、及びメモリ25を含む形態について説明したが、可変電源部22は制御部20の外部に位置するように、基板10に形成されていてもよい。
また、以上では、制御部20が計測部21、可変電源部22、判定部23、電圧制御部24、及びメモリ25を含む形態について説明したが、図7に示すように変形してもよい。
図7は、実施の形態1の変形例の半導体装置1Aを示す断面図である。
半導体装置1Aは、基板10、絶縁層11、貫通ビア12、13、14、配線15A、15B、16A、16B、及び調整部20Aを含む。調整部20Aは、計測部21及び可変電源部22を含む。
図7に示す半導体装置1Aは、図1に示す半導体装置1の制御部20を調整部20Aに変更した構成を有する。半導体装置1Aには、判定部23G、電圧制御部24G、及びメモリ25Gを有する制御装置20Gを接続される。
制御装置20Gは、図1に示す半導体装置1の制御部20の判定部23、電圧制御部24、及びメモリ25を半導体装置1の外部に制御装置として設けたものである。判定部23G、電圧制御部24G、及びメモリ25Gは、それぞれ、判定部23、電圧制御部24、及びメモリ25と同様である。
半導体装置1Aには、判定部23G、電圧制御部24G、及びメモリ25Gを有する制御装置20Gを接続して、図1に示す半導体装置1と同様に電源インピーダンスの設定を行う。
また、図8に示すように変形してもよい。
図8は、実施の形態1の変形例に係る半導体装置1Bを示す断面図である。
半導体装置1Bは、基板10、絶縁層11、貫通ビア12、13、14A、14B、配線15A、15B、16A、16B、及び制御部20を含む。
基板10は、図8に示す断面では、基板部10−1、10−2A、10−2B、10−3、10−4に分かれているが、平面視では接続されていて一体である。
半導体装置1Bは、図1に示す半導体装置1の貫通ビア12と13の間に、貫通ビア14Bを追加した構成を有する。貫通ビア14Aは、図1の貫通ビア14に対応する。貫通ビア14Bは、貫通ビア14Aと同様であり、配線16A、16Bを介して、可変電源部22に接続されている。
半導体装置1Bは、貫通ビア12と13の対応して貫通ビア14A、14Bをそれぞれ設けたものである。
このような構成で、貫通ビア12と13の電源インピーダンスの値をより効果的に調整することができる。
<実施の形態2>
図9は、実施の形態2に係る半導体装置2を示す断面図である。
図9に示す半導体装置2は、基板10、絶縁層11、貫通ビア12、13、14、及び可変電源部17を含む。半導体装置2の可変電源部17には、ケーブル117を介して制御装置220が接続されている。
半導体装置2は、実施の形態1の半導体装置1から配線15A、15B、16A、16B、及び制御部20を取り除き、可変電源部22と同様の可変電源部17を基板10の内部に設けた構成を有する。
絶縁層11、及び貫通ビア12、13、14は、実施の形態1の絶縁層11、及び貫通ビア12、13、14と同様であり、実施の形態2の基板10は、配線15A、15B、16A、16B、及び制御部20が形成されておらず、代わりに可変電源部17が形成されていること以外は、実施の形態1の基板10と同様である。
制御装置220は、例えば、PC(Personal Computer)で実現され、制御部220A内に、読み出し部221、判定部223、電圧制御部224、及びメモリ225を含む。判定部223と電圧制御部224は、それぞれ、実施の形態1の半導体装置1の制御部の判定部23と電圧制御部24と同様である。
また、メモリ225は、データベース225A及び225Bを格納する点が実施の形態1のメモリ25と異なる。
制御装置220は、解析用のモデルを用いて、最終的に制御装置220が可変電源部17に設定する電圧値を求める。そして、求めた電圧値を半導体装置2の可変電源部17に設定する。
可変電源部17は、出力する直流電圧の値がケーブル117を介して接続される制御装置220によって設定される可変直流電源である。
ケーブル117は、半導体装置2と、制御装置220とを接続するケーブルである。ケーブル117は、例えば、PCI(Peripheral Component Interconnect)規格のケーブルを用いることができる。ケーブル117は、最終的に制御装置220が貫通ビア14に電圧値を設定する際に用いる。このため、制御装置220は、最終的な電圧値を求めるまでは、ケーブル117を介して半導体装置2に接続されていなくてよい。
ここで、制御装置220の各構成要素について説明する前に、解析用のモデルについて説明する。
図10は実施の形態2で用いる電子装置モデルの一例を示す図である。
図10に示すモデル400Aは、半導体装置2のVRMに対応するVRM部460A、基板10に対応するPCB部410Aを含む。
TSV部430Aは、貫通ビア12、13、14に対応する。貫通ビア14に印加する直流電圧は、可変電源部22に対応する可変直流電源で設定できるようになっている
負荷部440Aは、半導体装置2から電源が供給される負荷である。
なお、図10中、Rは抵抗、Lはインダクタンス、Cは静電容量を示す。
モデル400AのPCB部410Aと負荷部440Aの間のTSV部430Aの特性は、Sパラメータ(透過係数、反射係数)で表すことができる。Sパラメータは、貫通ビア14に対応するTSV部430Aに印加する直流電圧によって変化し得る。TSV部430AのSパラメータは、モデル400Aを用いたシミュレーションで取得したり、半導体装置2においてネットワークアナライザを用いて測定することによって取得したりすることができる。Sパラメータを用いることで、TSV部430Aの入出力の電源インピーダンスを求めることができる。
次に、図9に示す制御装置220の各構成要素について説明する。
読み出し部221は、モデル400Aを用いて電源インピーダンスを求める際に、データベース225Aに格納される電源インピーダンスの周波数特性を表すデータを読み出す。データベース225Aに格納される電源インピーダンスの周波数特性を表すデータは、モデル400Aを用いて作成した、電源インピーダンスの周波数特性を表すデータである。電源インピーダンスの周波数特性を表すデータは、図4に示す電源インピーダンスの周波数特性のように、周波数に対する電源インピーダンスの値を表すデータである。
判定部223は、貫通ビア14に対応するTSV部430Aに印加する直流電圧を変化させた際に、周波数方向にシフトした電源インピーダンスの周波数特性において、電源インピーダンスの値が所定の上限値を超えていないかどうかを判定する判定部である。判定部223は判定結果を表す信号を電圧制御部224に伝送する。
電圧制御部224は、判定部223の判定結果を表す信号に基づいて、貫通ビア14に対応するTSV部430Aに印加する直流電圧を制御する。
メモリ225は、電圧制御部224が貫通ビア14に対応するTSV部430Aに印加する直流電圧を制御する際に用いるデータベースを格納する。メモリ225は、例えば、不揮発性のメモリを用いることができる。メモリ225には、データベース225Aと225Bが格納される。
データベース225Aは、半導体装置2の仕様に基づいて作成した解析用のモデルを用いて作成した、電源インピーダンスの周波数特性を表すデータが格納されている。電源インピーダンスの周波数特性を表すデータは、図4に示す電源インピーダンスの周波数特性のように、周波数に対する電源インピーダンスの値を表すデータである。
データベース225Bは、バイアス電圧に対する寄生容量Cdeplの容量値を表すデータを格納する。これは、実施の形態1で、図2及び図3を用いて説明したバイアス電圧と寄生容量Cdeplの容量値との関係を表すデータである。
実施の形態2では、解析用に作成した半導体装置2のモデルを用いて、バイアス電圧を変化させることによって電源インピーダンスの周波数特性を周波数方向にシフトさせるため、バイアス電圧に対する寄生容量Cdeplの容量値を表すデータが必要になる。
データベース225Bに格納されるバイアス電圧に対する寄生容量Cdeplの容量値を表すデータを用いて、バイアス電圧に対応する寄生容量Cdeplの容量値を求め、求めた寄生容量Cdeplの容量値を読み出し部221が読み出した電源インピーダンスの周波数特性に当て嵌めて、電源インピーダンスの周波数特性を周波数方向にシフトさせる。
なお、上述のような読み出し部221、判定部223、電圧制御部224、及びメモリ225を含む制御装置220は、半導体製造技術を利用して基板10に作製すればよい。
図11は制御装置220に用いるコンピュータのハードウェアの構成例を示す図である。
コンピュータ600は、プロセッサ601によって全体が制御されている。プロセッサ601には、バス609を介してRAM(Random Access Memory)602と複数の周辺機器が接続されている。プロセッサ601は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ601は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又はPLD(Programmable Logic Device)である。また、プロセッサ601は、CPU、MPU、DSP、ASIC、PLDのうちの2種以上の要素の組み合わせであってもよい。
RAM602は、コンピュータ600の主記憶装置として使用される。RAM602には、プロセッサ601に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM602には、プロセッサ601による処理に必要な各種データが格納される。
バス609に接続されている周辺機器としては、HDD(Hard Disk Drive)603、グラフィック処理装置604、入力インタフェース605、光学ドライブ装置606、機器接続インタフェース607、及びネットワークインタフェース608がある。
HDD603は、内蔵したディスクに対して、磁気的にデータの書き込み及び読み出しを行う。HDD603は、コンピュータ600の補助記憶装置として使用される。HDD603には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、及び各種データが格納される。尚、補助記憶装置としては、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置を使用することもできる。
グラフィック処理装置604には、モニタ611が接続されている。グラフィック処理装置604は、プロセッサ601からの命令に従って、画像をモニタ611の画面に表示させる。モニタ611としては、CRT(Cathode Ray Tube)を用いた表示装置や液晶表示装置等がある。
入力インタフェース605には、キーボード612とマウス613とが接続されている。入力インタフェース605は、キーボード612やマウス613から送られてくる信号をプロセッサ601に送信する。尚、マウス613は、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、タッチパネル、タブレット、タッチパッド、トラックボール等がある。
光学ドライブ装置606は、レーザ光等を利用して、光ディスク614に記録されたデータの読み取りを行う。光ディスク614は、光の反射によって読み取り可能なようにデータが記録された可搬型の記録媒体である。光ディスク614には、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等がある。
機器接続インタフェース607は、コンピュータ600に周辺機器を接続するための通信インタフェースである。例えば、機器接続インタフェース607には、メモリ装置615やメモリリーダライタ616を接続することができる。メモリ装置615は、機器接続インタフェース607との通信機能を搭載した記録媒体である。メモリリーダライタ616は、メモリカード617へのデータの書き込み、又はメモリカード617からのデータの読み出しを行う装置である。メモリカード617は、カード型の記録媒体である。
ネットワークインタフェース608は、ネットワーク610に接続されている。ネットワークインタフェース608は、ネットワーク610を介して、他のコンピュータ又は通信機器との間でデータの送受信を行う。
以上のようなハードウェア構成によって、制御装置220の処理機能を実現することができる。
コンピュータ600は、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより、制御装置220の処理機能を実現する。コンピュータ600に実行させる処理内容を記述したプログラムは、様々な記録媒体に記録しておくことができる。例えば、コンピュータ600に実行させるプログラムをHDD603に格納しておくことができる。プロセッサ601は、HDD603内のプログラムの少なくとも一部をRAM602にロードし、プログラムを実行する。また、コンピュータ600に実行させるプログラムを、光ディスク614、メモリ装置615、メモリカード617等の可搬型記録媒体に記録しておくこともできる。可搬型記録媒体に格納されたプログラムは、例えば、プロセッサ601からの制御により、HDD603にインストールされた後、実行可能となる。また、プロセッサ601が、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み出して実行することもできる。
図12は、半導体装置2に接続される制御装置220が実行する制御処理を示すフローチャートである。図13は、データベース225Bに格納される、バイアス電圧Vbiasに対する寄生容量Cdeplの容量値を表すデータを示す図である。
制御装置220は、制御処理を開始する指令が入力されるとスタートする(スタート)。
制御装置220は、電源インピーダンスの上限値Ztを算出し、回避帯域を設定する(ステップS21)。ステップS21の処理は、実施の形態1のステップS1の処理と同様である。
制御装置220は、電源インピーダンスの周波数特性をデータベース225Aから読み出す(ステップS22)。
データベース225Aには、予め、半導体装置2の仕様に基づいて作成した解析用のモデルを用いて作成した、電源インピーダンスの周波数特性を表すデータが格納されている。電源インピーダンスの周波数特性を表すデータは、図4に示す電源インピーダンスの周波数特性のように、周波数に対する電源インピーダンスの値を表すデータである。なお、データベース225Aに格納される電源インピーダンスの周波数特性を表すデータには、反共振周波数frを表すデータが含まれる。
次に、制御装置220は、回避帯域内で電源インピーダンスの値が上限値Zt以下であるかどうか判定する(ステップS23)。上限値Ztの値は、ステップS21で計算した値を用いればよい。
制御装置220は、回避帯域内で上限値Zt以下である(S23:YES)と判定すると、電源インピーダンスの設定を完了する(ステップS24)。回避帯域内で電源インピーダンスの値が上限値Zt以下であるため、半導体装置2は、良好な品質の電源供給を行えるからである。
この場合、ケーブル117で半導体装置2と制御装置220を接続し、最終的に求めた電圧値を貫通ビア14に設定する。
一方、制御装置220は、回避帯域内で電源インピーダンスの値が上限値Ztより高い(S23:NO)と判定すると、反共振周波数frは回避帯域外であるかどうかを判定する(ステップS25)。
ステップS25の処理は、ステップS22で電源インピーダンスの周波数特性を求めることによって判明する反共振周波数frの値が、回避帯域の下限f1以上で、上限f1以下であるかどうかを判定する処理である。
制御装置220は、反共振周波数frは回避帯域外である(S25:YES)と判定すると、フローをステップS24に進行し、電源インピーダンスの設定を完了する。回避帯域内で電源インピーダンスの値が上限値Ztより高くても、回避帯域内で反共振が生じていなければ、貫通ビア14の容量を調整する必要はないと判定することとしたものである。
制御装置220は、反共振周波数frは回避帯域外ではない(S25:NO)と判定すると、反共振周波数frは、回避帯域の下限f1と上限f2のどちらに近いか判定する(ステップS26)。
ステップS26の処理は、ステップS22で電源インピーダンスの周波数特性を求めることによって判明する反共振周波数frの値と回避帯域の下限f1との差と、反共振周波数frと上限f1との差とのどちらが小さいかを判定する処理である。
制御装置220は、反共振周波数frは、回避帯域の下限f1に近いと判定すると、反共振周波数frを低くするために、直流電圧Vbiasを1ステップ下げる(ステップS27)。
ここで、直流電圧Vbiasの1ステップは、例えば、回避帯域の下限f1と上限f2との間を10分割し、回避帯域の1/10の周波数分だけ電源インピーダンスの特性を周波数方向にシフトさせるために貫通ビア14の容量を変化させるための電圧値に設定しておけばよい。
ステップS27の処理を実行することにより、ステップS22で測定した電源インピーダンスの周波数特性が、回避帯域の1/10の周波数分だけ低周波数側にシフトすることになる。
また、ステップS27では、データベース225Bに格納される、バイアス電圧Vbiasに対する寄生容量Cdeplの容量値を表すデータと式(1)を用いて、合成容量Cを計算し、電源インピーダンスの周波数特性を周波数方向にシフトさせる。
また、制御装置220は、反共振周波数frは、回避帯域の下限f1に近いと判定すると、反共振周波数frを高くするために、直流電圧Vbiasを1ステップ上げる(ステップS28)。
直流電圧Vbiasの1ステップは、ステップS27における電圧値と同一である。ステップS28の処理を実行することにより、ステップS22で測定した電源インピーダンスの周波数特性が、回避帯域の1/10の周波数分だけ高周波数側にシフトすることになる。
また、ステップS28では、データベース225Bに格納される、バイアス電圧Vbiasに対する寄生容量Cdeplの容量値を表すデータと式(1)を用いて、合成容量Cを計算し、電源インピーダンスの周波数特性を周波数方向にシフトさせる。
制御装置220は、ステップS27又はS28の処理が終了すると、フローをステップS23に進める。そして、ステップS23で再び回避帯域内で電源インピーダンスの値が上限値Zt以下であるかどうか判定し、最終的にステップS24に辿り着くまで処理が続行される。
ステップS24の処理が終了すると、回避帯域内で電源インピーダンスの値が上限値Zt以下であるか、又は、回避帯域内で電源インピーダンスの値が上限値Ztを超えていても、回避帯域内に反共振が生じていない状態になっている。
このため、半導体装置2は、良好な品質の電源供給を行うことができる。
以上、実施の形態1によれば、反共振が生じると動作不良等に繋がり得るノイズの周波数を含む回避帯域内で電源インピーダンスの値が上限値Zt以下であるか、又は、回避帯域内で電源インピーダンスの値が上限値Ztを超えていても、回避帯域内に反共振が生じていない状態に貫通ビア14の容量を設定する。
このように貫通ビア14の容量を設定することにより、良好な品質の電源供給を行うことができる半導体装置2を提供することができる。
また、実施の形態1の半導体装置2は、バイパスコンデンサを用いなくても、貫通ビア14に印加する直流電圧を調整することにより、貫通ビア12及び13の電源インピーダンスを調整することができる。
従って、半導体装置2に高密度実装が行われる場合に特に有効である。
また、半導体装置2に含まれる電子回路あるいは演算処理装置等、又は、半導体装置2に接続されるLSIチップ等の製造上のばらつきに対応して電源インピーダンスを設定できるので、一層細やかな設定を実現することができる。
以上、本発明の例示的な実施の形態の半導体装置、及び、半導体装置の電圧設定方法について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
以上の実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
基板と、
前記基板を貫通し、電源又は基準電位点に接続される第1貫通電極と、
前記基板を貫通する第2貫通電極と、
前記基板と前記第2貫通電極との間に接続され、前記基板と前記第2貫通電極との間に直流電圧を出力する電源部と、
前記電源部が出力する直流電圧を制御する電圧制御部と
を含み、
前記電圧制御部は、前記第1貫通電極の電源インピーダンスが、前記第1貫通電極に生じるノイズの周波数を含む所定の周波数範囲内において所定値以下になるように、前記電源部が出力する直流電圧の値を制御する、半導体装置。
(付記2)
前記第1貫通電極に接続され、前記電源インピーダンスを測定する測定部をさらに含み、
前記電圧制御部は、前記測定部によって測定される前記電源インピーダンスが、前記所定の周波数範囲内において所定値以下になるように、前記電源部が出力する直流電圧の値を制御する、付記1記載の半導体装置。
(付記3)
前記電圧制御部は、
前記第1貫通電極の電源インピーダンスが前記所定値よりも大きい周波数領域がある場合は、前記所定の周波数範囲内に前記電源インピーダンスの反共振が生じる反共振周波数が含まれるかどうかを判定し、
前記所定の周波数範囲内に前記反共振周波数が含まれる場合には、前記反共振周波数が前記所定の周波数範囲外になるように、前記電源部が出力する直流電圧の値を変化させる、付記1又は2記載の半導体装置。
(付記4)
前記電圧制御部は、
前記所定の周波数範囲内に前記反共振周波数が含まれる場合に、前記反共振周波数が前記所定の周波数範囲の下限の第1周波数よりも、前記所定の周波数範囲の上限の第2周波数に近い場合は、前記電源部に前記直流電圧の値を増大させ、
前記所定の周波数範囲内に前記反共振周波数が含まれる場合に、前記反共振周波数が前記第2周波数よりも前記第1周波数に近い場合は、前記電源部に前記直流電圧の値を低下させる、付記3記載の半導体装置。
(付記5)
前記基板を貫通し、前記第1貫通電極及び前記第2貫通電極の側面に配設される絶縁層をさらに含む、付記1乃至4のいずれか一項記載の半導体装置。
(付記6)
基板と、
前記基板を貫通し、電源又は基準電位点に接続される第1貫通電極と、
前記基板を貫通する第2貫通電極と、
前記基板と前記第2貫通電極との間に接続され、前記基板と前記第2貫通電極との間に直流電圧を出力する電源部と
を含み、
前記第1貫通電極の電源インピーダンスが、前記第1貫通電極に生じるノイズの周波数を含む所定の周波数範囲内において所定値以下になるように、前記直流電圧の値が設定される、半導体装置。
(付記7)
前記基板と前記第2貫通電極との間に印加する直流電圧を調整して前記絶縁層に生じる空乏層の厚さを調節することにより、前記第1貫通電極の電源インピーダンスを、前記第1貫通電極に生じるノイズの周波数を含む所定の周波数範囲内において所定値以下にする、付記1乃至6のいずれか一項記載の半導体装置。
(付記8)
前記第1貫通電極及び前記第2貫通電極は、TSVである、付記1乃至7のいずれか一項記載の半導体装置。
(付記9)
基板と、
前記基板を貫通し、電源又は基準電位点に接続される第1貫通電極と、
前記基板を貫通する第2貫通電極と、
前記基板と前記第2貫通電極との間に接続され、前記基板と前記第2貫通電極との間に直流電圧を出力する電源部と
を含む半導体装置の前記電源部が出力する前記直流電圧をコンピュータが設定する、半導体装置の電圧設定方法であって、
前記第1貫通電極の電源インピーダンスが、前記第1貫通電極に生じるノイズの周波数を含む所定の周波数範囲内において所定値以下になるように、前記直流電圧の値を設定する、半導体装置の電圧設定方法。
1 半導体装置
10 基板
10−1、10−2、10−3、10−4 基板部
11 絶縁層
12、13、14 貫通ビア
15A、15B、16A、16B 配線
20 制御部
21 計測部
22 可変電源部
23 判定部
24 電圧制御部
25 メモリ
1A 半導体装置
20A 調整部
20G 制御装置
23G 判定部
24G 電圧制御部
25G メモリ
1B 半導体装置
10−2A、10−2B 基板部
14A、14B 貫通ビア
2 半導体装置
220 制御装置
220A 制御部
221 読み出し部
222 可変電源部
223 判定部
224 電圧制御部
225 メモリ

Claims (7)

  1. 基板と、
    前記基板を貫通し、電源又は基準電位点に接続される第1貫通電極と、
    前記基板を貫通する第2貫通電極と、
    前記基板と前記第2貫通電極との間に接続され、前記基板と前記第2貫通電極との間に直流電圧を出力する電源部と、
    前記電源部が出力する直流電圧を制御する電圧制御部と
    を含み、
    前記電圧制御部は、前記第1貫通電極の電源インピーダンスが、前記第1貫通電極に生じるノイズの周波数を含む所定の周波数範囲内において所定値以下になるように、前記電源部が出力する直流電圧の値を制御する、半導体装置。
  2. 前記第1貫通電極に接続され、前記電源インピーダンスを測定する測定部をさらに含み、
    前記電圧制御部は、前記測定部によって測定される前記電源インピーダンスが、前記所定の周波数範囲内において所定値以下になるように、前記電源部が出力する直流電圧の値を制御する、請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記電圧制御部は、
    前記第1貫通電極の電源インピーダンスが前記所定値よりも大きい周波数領域がある場合は、前記所定の周波数範囲内に前記電源インピーダンスの反共振が生じる反共振周波数が含まれるかどうかを判定し、
    前記所定の周波数範囲内に前記反共振周波数が含まれる場合には、前記反共振周波数が前記所定の周波数範囲外になるように、前記電源部が出力する直流電圧の値を変化させる、請求項1又は2記載の半導体装置。
  4. 前記電圧制御部は、
    前記所定の周波数範囲内に前記反共振周波数が含まれる場合に、前記反共振周波数が前記所定の周波数範囲の下限の第1周波数よりも、前記所定の周波数範囲の上限の第2周波数に近い場合は、前記電源部に前記直流電圧の値を増大させ、
    前記所定の周波数範囲内に前記反共振周波数が含まれる場合に、前記反共振周波数が前記第2周波数よりも前記第1周波数に近い場合は、前記電源部に前記直流電圧の値を低下させる、請求項3記載の半導体装置。
  5. 前記基板を貫通し、前記第1貫通電極及び前記第2貫通電極の側面に配設される絶縁層をさらに含む、請求項1乃至4のいずれか一項記載の半導体装置。
  6. 基板と、
    前記基板を貫通し、電源又は基準電位点に接続される第1貫通電極と、
    前記基板を貫通する第2貫通電極と、
    前記基板と前記第2貫通電極との間に接続され、前記基板と前記第2貫通電極との間に直流電圧を出力する電源部と
    を含み、
    前記第1貫通電極の電源インピーダンスが、前記第1貫通電極に生じるノイズの周波数を含む所定の周波数範囲内において所定値以下になるように、前記直流電圧の値が設定される、半導体装置。
  7. 基板と、
    前記基板を貫通し、電源又は基準電位点に接続される第1貫通電極と、
    前記基板を貫通する第2貫通電極と、
    前記基板と前記第2貫通電極との間に接続され、前記基板と前記第2貫通電極との間に直流電圧を出力する電源部と
    を含む半導体装置の前記電源部が出力する前記直流電圧をコンピュータが設定する、半導体装置の電圧設定方法であって、
    前記第1貫通電極の電源インピーダンスが、前記第1貫通電極に生じるノイズの周波数を含む所定の周波数範囲内において所定値以下になるように、前記直流電圧の値を設定する、半導体装置の電圧設定方法。
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