JP4524303B2 - 共振点を動的に変更する半導体集積回路 - Google Patents

共振点を動的に変更する半導体集積回路 Download PDF

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Description

本発明は、電源インピーダンスを動的に変更することによって内部で発生する電源ノイズを抑制する半導体装置に関する。
近年、低消費電力化の要求により、半導体集積回路(以下、LSI(Large Scale Integration)という)の使用状況に応じて動作周波数を動的に変更し、無駄な消費電力を低減する技術が使用されてきている。例えば、LSIの使用状況が閑散になった場合、データ処理に必要最小現の動作周波数までクロック周波数を落として、無駄な消費電力を削減する。一方、高速処理が要求される状況の場合、クロック周波数を上げて処理性能を満足させる。これら一連の動作をLSIで動的に行うことによって、要求される処理性能を満足し、なおかつトータルの消費電力を低減することが可能となった。
また一方では、LSI内部の電源インダクタンスLと電源容量Cとで決まる共振周波数が存在し、動作電流のスペクトルと一致すると、LSI内部の電源が共振することによる電位変動によって電源ノイズが増幅(重畳)され、誤動作が発生するという問題があった。
そのため、この動作電流のスペクトル分布と共振周波数とが一致しないように、設計時に電源インダクタンスL又は電源容量Cを調整することで回避することがなされてきたが、動作周波数を動的に変更するLSIでは回避し切れず、LSIが使用できない動作周波数帯ができてしまっていた。
この問題を解決するために、例えば、動作電流iにおける周波数と電源インピーダンスとの関係を示す図1のように、可変LCRを用いて、動作周波数に応じて電源インピーダンスを制御し、電源ノイズを引き起こす共振周波数を変更することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。動作周波数が高い場合、共振周波数が低い周波数帯(例えば、共振周波数fr−I)で発生するように可変LCRを制御することにより、インピーダンス(I)で動作する。また、動作周波数が低い場合、共振周波数が高い周波数帯(例えば、共振周波数fr−II)で発生するように可変LCRを制御することにより、インピーダンス(II)で動作する。
従って、LSIに寄生するLCRで決まる電源インピーダンスを変更して、LSI内部で発生する電源ノイズを抑制することができるようになった。
特開平11−7330号公報
図1に示す従来の方法では、図1において共振周波数fr−I又は共振周波数fr−IIへの切り換えの基準となる周波数(以下、切換周波数)が予め決められており、動作周波数に応じて可変LCRを制御している。
ところが、図2に示すように、LSIをシステムボードに搭載した場合、その動作環境によって電源の共振周波数が変化する場合がある。図2(A)に示すように、同じLSIをシステムボードAとシステムボードBとに搭載した場合であっても、システムボードAでの動作環境では正常に動作するが、システムボードBでの動作環境では誤動作するといった問題があった。
つまり、図2(B)を参照すると、高い動作周波数の場合にインピーダンス(I)への制御において、システムボードAに搭載されたLSIでは、低い周波数帯の共振周波数fへと変更することができ正常動作したとしても、システムボードBに搭載された同一のLSIでは、システムボードAとは異なる動作環境によって高い周波数帯で共振周波数fが発生し異常動作となる場合があった。
また、同じ動作環境、同じLSI、同じ動作周波数であっても、図3に示すように、異なるアプリケーション(例えば、MPEG−2デコード、Audio再生などのアプリケーション)を動作させる場合、アプリケーションAは正常動作するが、アプリケーションBは異常動作するといった場合があった。
図3(A)では、システムクロックsclkに同期して動作するアプリケーションAの動作周波数AとアプリケーションBの動作周波数Bとが例示される。動作周波数Aと動作周波数Bとは同じであっても、動作させるアプリケーションAとアプリケーションBとでは、電流スペクトル分布が変化し、共振点に当たると動作しなくなる。
例えば、図3(B)に示すように、動作電流iにおいて、動作周波数Aと動作周波数Bとに対してはインピーダンス(I)となるように可変LCRが制御される。この場合、アプリケーションAの動作時の電流スペクトルAは、インピーダンス(I)の使用領域で発生するため正常動作する。一方、動作電流iにおいて、アプリケーションBの動作時の電流スペクトルBは、インピーダンス(I)の使用領域外で発生するため、共振周波数fr−Iの共振点と重なった場合、異常動作することがあった。
このように、同じ動作周波数であっても、データ処理する内容によって内部の電流波形が変化して電流スペクトル分布が変化し、結果的に共振周波数に当たってしまい、誤動作するといった問題があった。従って、単に動作周波数に応じて可変LCRを制御し共振周波数を切り換えるのでは、LSIの動作を最適化することは困難であった。
よって、本発明の目的は、内部電位の変動を検知して現状動作に応じた共振点の動的変更を行って電源ノイズを抑止し、また、内部的にクロック供給の一時停止を行うことによって内部動作を安全に行えるようにした半導体集積回路を提供することである。
本発明に係る半導体集積回路は、所定処理を実行する回路と、前記回路に印加される電位をモニタし、前記電位の電位レベルを示すモニタデータを生成し、前記モニタデータの遷移を検知して電位変動モードを判定した結果に基づき、前記半導体装置の共振周波数が前記回路の動作周波数から離れる制御を行う制御回路とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る半導体集積回路は、所定処理を実行する回路と、電源インピーダンスを切り換える切換回路と、前記回路に印加される電位をモニタし、前記電位の電位レベルを示すモニタデータを生成するセンサと、前記センサから供給される前記モニタデータの遷移を検知して電位変動モードを判定する切換判定回路と、を有し、前記切換回路は、前記切換判定回路による判定結果に基づき、前記半導体集積回路の共振周波数が前記回路の動作周波数から離れるように前記電源インピーダンスを切りえることを特徴とする。
また、本発明に係る半導体集積回路は、所定処理を実行する回路と、前記回路へのクロックの供給と停止とを切り換える切換回路と、前記回路へ印加される電位をモニタし、前記電位の電位レベルを示すモニタデータを生成するセンサと、前記センサから供給される前記モニタデータの遷移を検知する切換判定回路と、を有し、前記切換回路は、前記切換判定回路による検知結果に基づき、前記回路へのクロックの供給を停止することを特徴とする。
本願発明は、LSIの内部電位の変動の状態に応じて電源インピーダンスを動的に変更し、共振点を変更させることによって、LSI内部で発生する電源ノイズを抑制することができる。また、LSIの内部電位が動作に危険な電位レベルに変動した際には、内部的にクロック供給を一時停止するため、安全な回路動作を保障することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
先ず、LSI内部の動作モードと共振周波数との関係について図4で説明する。図4(A)では、LSIのインピーダンス特性5と、LSI内部の動作周波数毎に動作電流i、i及びiの大きさとが例示されている。動作モードが低速モードの例として動作電流iが示され、共振周波数frを引き起こす共振モードの例として動作電流iが示され、高速モードの例として動作電流iが示される。
図4(B)は、低速モード時のLSI内部の動作電圧v及び動作電流iの変動状態を例示している。図4(B)に示されるように、低速モードでは、ACノイズが回路動作間(動作周波数のサイクル内)で収束する。
図4(C)は、共振モード時のLSI内部の動作電圧v及び動作電流iの変動状態を例示している。図4(C)に示されるように、共振モードでは、ACノイズが重畳されて増幅してしまう。
図4(D)は、高速モード時のLSI内部の動作電圧v及び動作電流iの変動状態を例示している。図4(D)に示されるように、高速モードでは、動作電流iが大きいためIRドロップが発生するものの、ACノイズは増幅しない。
このように、動作電圧v〜vは夫々の動作モードに応じた変動状態を示すことが判る。本発明は、LSIの内部電位の変動に着目した発明であり、内部電位の変動を検知することにより上述した動作モードを特定し、共振周波数frが動作周波数と重ならないようにLSI内部の容量又は抵抗を切り換える制御を行うものである。従って、基準となる周波数を用いない。
LSIの内部電位変動と動作モードとの対応について図5で詳述する。図5は、内部電位変動に基づいて動作モードを判定する方法を説明するための図である。図5中、上位基準電位と下位基準電位とによってLSIが動作するための目標電位を示し、内部電位状態を低電位、目標電位、高電位で示す。
図5(A)に示す電位波形5aの場合、LSIの内部電位が下位基準電位より低くなるアンダーシュートを連続してアンダーシュート検知点51で検知するため、D−IRD(Dynamic IR-Drop)が発生している状態と判断し、高速モードによる動作であると認識することができる。
高速モードと判定した場合、容量を増加させるように制御する、又は、抵抗を減少させるように制御する。
図5(B)に示す電位波形5bの場合、LSIの内部電位が下位基準電位より低くなるアンダーシュートと上位基準電位より高くなるオーバーシュートとを交互に繰り返す。アンダーシュート検知点52aで最初のアンダーシュートを検知し、そのアンダーシュート検知直後にオーバーシュート検知点52bでオーバーシュートを検知し、更に、そのオーバーシュート検知直後にアンダーシュート検知点52cでアンダーシュートを検知するような場合、共振周波数frによって内部電位変動が増幅される共振モードであると判断することができる。
共振モードと判定した場合、容量を減少させるように制御する、又は、抵抗を増加させるように制御する。
図5(B)では、最初にアンダーシュートが検知される電位波形5bを例示したが、最初にオーバーシュートが検知される逆位相の波形であっても同様に共振モードと判定する。
動作モードの判定による共振周波数frの切換タイミングについて図6及び図7で説明する。図6及び図7では、内部電位状態を時間tの経過で示している。
図6は、高速モードと判定して共振周波数frを切り換えるタイミング例を示す図である。図6(A)に示すような目標電位と低電位との間のみで変動するD−IRDの場合、目標電位から低電位への変動回数をカウントして、その変動回数が所定変動回数となったときに容量又は抵抗を制御して共振周波数frを切り換えるようにする。
例えば、目標電位から低電位への変動によって変動回数が「2」となった時点で、共振周波数frを切り換える。目標電位から低電位への最初の変動によって変動回数となった「1」の時点では、後述される図7(A)に示す共振モードとの識別ができず、変動回数「2」となる目標電位から低電位への変動によってD−IRDであると判断する。
図6(B)に示すような目標電位から低電位に変動後、低電位状態のままとなるD−IRDの場合、目標電位から低電位への変動時から所定時間Tの経過後に容量又は抵抗を制御して共振周波数frを切り換えるようにする。例えば、所定時間Tは、共振周波数frと重畳した内部電位変動において低電位状態となる時間より長くなるように設定する。
図6(A)及び図6(B)において、容量を制御して共振周波数frを切り換える場合には、容量小から容量大へと変化させる。既に容量大である場合は、現状維持となる。抵抗を制御して共振周波数frを切り換える場合には、抵抗大から抵抗小へと変化させる。既に抵抗小である場合は、現状維持となる。
図7は、共振モードと判定して共振周波数frを切り換えるタイミング例を示す図である。共振周波数frを切り換えるタイミングは、目標電位から高電位への変動回数をカウントして、その変動回数が所定変動回数となったときに共振モードと判定して、容量又は抵抗を制御して共振周波数frを切り換えるようにする。
図7(A)に示すような低電位への変動で開始する共振モードの場合、例えば、2回目の高電位への変動で、共振周波数frを切り換える。
図7(B)に示すような高電位への変動で開始する共振モードの場合、同様に、例えば、2回目の高電位への変動で、共振周波数frを切り換える。
図6(A)及び図6(B)において、共振周波数frを切り換える際に、図6(B)に示す所定時間Tをリセットするようにする。また、少なくとも目標電位から高電位への変動時にD−IRDの状態でないことが判明するため、その時点で図6(B)に示す所定時間Tをリセットするようにしてもよい。
図7において、容量を制御して共振周波数frを切り換える場合には、容量大から容量小へと変化させる。既に容量小である場合は、現状維持となる。抵抗を制御して共振周波数frを切り換える場合には、抵抗小から抵抗大へと変化させる。既に抵抗大である場合は、現状維持となる。
高電位への変動で開始する共振モードの場合でも同様の制御を行う。
以下に、内部電位の変動に応じて共振周波数frを切り換える仕組みについて具体的に説明する。先ず、内部電位の変動に応じて容量を制御する仕組みを説明する。図8は、内部電位の変動に応じて容量を制御するLSIの第一回路構成例を示す図である。図8において、LSI100は、インダクタ11a及び11bと、抵抗12a及び12bと、所定処理を行う内部回路101と、クロック発生回路102と、容量切換判定回路110と、電圧センサ160とを有する。なお、本願の全ての実施例は、電圧センサ160に限定されず、内部電位の変動を検出できるセンサであれば良い。
電源電圧VDD及び接地電圧VSSが、インダクタ11a及び抵抗12aと、インダクタ11b及び抵抗12bとを介して印加され、内部電位vが内部回路101に印加される。また、内部回路101が動作することによって電源電流I(A)が流れ、LSI100内部の電源電位が変動する。可変容量13は、その電位変動を抑制すると共に、容量を切り換えることによって電源ノイズの原因となる共振点を動的に変更する。
内部回路101では、使用状況に応じて動作周波数の切換要求を示す動作周波数切換信号をクロック発生回路102に送出し、クロック発生回路102から送信される動作周波数切換要求に応じたシステムクロックsclkに同期して動作する。内部回路101は、使用状況に応じて動作周波数を指定することによって、消費電力の調整を行う。
クロック発生回路102は、外部クロックeclkを入力し、内部回路101からの切換信号に応じて選択した動作周波数でシステムクロックsclkを内部回路101へ供給する。また、クロック発生回路102は、容量切換判定回路110から送出されるインターロック信号に応じて、動作周波数を持つシステムクロックsclkを停止し、内部回路101を目標電位に一定期間滞在させ、その後、システムクロックsclkの出力を再開する。
容量切換判定回路110は、内部回路101の内部電位の変動を解析して、高速モード又は共振モードを判定した場合、動的に容量を切り換えるための容量切換信号を可変容量13へ送出する。また、内部電位が超高電位又は超低電位の状態である場合、内部回路101が危険な状態にあると判断し、内部回路101が動作するためのシステムクロックsclkを一時的に停止するためにインターロック信号をクロック発生回路102へと送出する。
電圧センサ160は、内部電位vを測定し、その結果を容量切換判定回路110へ供給する。内部電位vとセンサ用電源とが供給されることにより、電圧センサ160は、内部電位vの実際の変動を検知した結果を示す内部電位モニタデータを容量切換判定回路110に供給する。
容量の切換制御について図9で説明する。図9(A)は、動作電流と、電位変動に基づく容量の切換による共振周波数との関係を示す図である。図9(B)は、図8に示す可変容量13の回路構成例を示す図である。
図9(A)において、容量切換判定回路110が内部電位の変動に基づいて高速モードを検出(M1)すると、可変容量13を高速モード用のインピーダンス切換(M1)となるように制御し、内部回路101が動作電流iM1による高周波での動作を支障なく行えるようにする。
図9(B)において、可変容量13は、容量切換信号によってON/OFFとなるスイッチ13aと、第一の容量13bと、第二の容量13cとで構成される。第一の容量13bと第二の容量13cとは並列に接続される。高速モードが検出された場合(M1)には、容量切換信号によってスイッチ13aがONとなり最大容量となる。一方、内部電位の変動に基づいて共振モードが検出された場合(M2)には、容量切換信号によってスイッチ13aがOFFとなり最小容量となる。
最大容量とは、高速モードにおける最大周波数の動作時においても目標電位を保持するための容量であり、例えば、最大周波数が400MHzの場合、40nFの容量が用いられる。第二の容量13cは、低速モードにおける最小周波数の動作時においても目標電位を保持するための最小容量であり、例えば、最小周波数が50MHzの場合、25nFの容量が用いられる。そのため、第一の容量13bは、スイッチ13aのONによって印加されて第二の容量13cに加えて最大容量を実現するための容量であり、例えば、15nFの容量が用いられる。
従って、図9(A)に示されるインピーダンス切換(M1)では、可変容量13においてスイッチ13aがONとなり最大容量となるように制御される。
一方、図9(A)において、容量切換判定回路110が内部電位の変動に基づいて共振モードを検出すると、可変容量13を共振モード用のインピーダンス切換(M2)となるように制御し、内部回路101が動作電流iM2による低周波での動作を支障なく行えるようにする。インピーダンス切換(M2)は、共振モードと低速モードとに対応する。
この場合、図9(B)を参照すると、可変容量13は、容量切換信号によってスイッチ13aがOFFとなり最小容量となる。
可変容量13の他の回路構成例を図10、図11及び図12で説明する。図10は、MOSトランジスタを用いた可変容量13の回路構成例を示す図である。図10(A)において、可変容量131は、MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ131aと、バックバイアス131bとで構成される。
バックバイアス131bは、バックバイアス電圧VBBを変化させることによって、MOSトランジスタ131aの閾値電圧Vthをコントロールして容量値を切り換える。
MOSトランジスタ131aの電圧Vgsと容量値Cとの関係を示す図10(B)を参照すると、例えば、LSI100の内部電位vのとき、高速モードが検出された場合(M1)にはバックバイアス電圧VBBが0Vに制御されて、MOSトランジスタ131aの閾値電圧Vthは低くなり、MOSトランジスタ131aの容量値Cは高容量CM1となる。一方、共振モードが検出された場合(M2)にはバックバイアス電圧VBBが−1.5Vに制御されて、MOSトランジスタ131aの閾値電圧Vthは高くなり、MOSトランジスタ131aの容量値Cは低容量CM2となる。
図11は、MEMSを用いた可変容量13の回路構成例を示す図である。図11(A)において、可変容量132は、容量切換信号によってON/OFFとなるMEMS(Micro Electro Mechanical System)132aと、第一の容量132bと、第二の容量132cとで構成される。スイッチ抵抗を減らすためにMEMS132aを用いた回路構成例である。第一の容量132bと第二の容量132cとは並列に接続される。第一の容量132bと、第二の容量132cとは、図9(B)に示す第一の容量13bと第二の容量13cと同様であるので説明を省略する。
MEMS132aの動作について簡単に図11(B)及び図11(C)を参照して説明する。MEMS132aは、高速モードの検出時(M1)には、図11(B)に示すように、容量切換信号によって−1.5Vが印加されON状態となる。また、共振モード検出時(M2)には、図11(C)に示すように、容量切換信号によって+1.2Vが印加されOFF状態となる。
図12は、バラクタ容量を用いた可変容量13の回路構成例を示す図である。図12(A)において、可変容量133は、バックバイアス133aと、バラクタ容量133bと、バラクタ容量133cと、容量133dとで構成される。バックバイアス133aによって逆バイアス電圧をダイオードに印加させて、可変容量133にバラクタ容量133bと、バラクタ容量133cとを持たせるようにした回路構成である。
可変容量133の容量値と逆バイアス電圧との関係を示す図12(B)を参照すると、例えば、LSI100の内部電位vのとき、高速モードが検出された場合(M1)にはバックバイアス電圧VBBが0Vに制御されて、可変容量133の容量値Cは高容量CM1となる。一方、共振モードが検出された場合(M2)にはバックバイアス電圧VBBが−1.5Vに制御されて、可変容量133の容量値Cは低容量CM2となる。
この回路構成では、高容量CM1と低容量CM2との差をつけやすく、設計に自由度がある。
図8に示すクロック発生回路102、容量切換判定回路110、及び電圧センサ160の回路構成は後述される。
次に、内部電位の変動に応じて抵抗を制御する仕組みを説明する。図13は、内部電位の変動に応じて抵抗を制御するLSIの第二回路構成例を示す図である。図13において、LSI200は、インダクタ11a及び11bと、抵抗12bと、可変抵抗14と、所定処理を行う内部回路101と、クロック発生回路102と、抵抗切換判定回路120と、電圧センサ160とを有する。内部回路101、クロック発生回路102、及び電圧センサ160に関して、図8に示す第一回路構成における同様の動作についてはその説明を省略する。
電源電圧VDD及び接地電圧VSSが、インダクタ11a及び可変抵抗14と、インダクタ11b及び抵抗12bとを介して印加され、内部電位vが内部回路101に印加される。また、内部回路101が動作することによって電源電流I(A)が流れ、LSI100内部の電源電位が変動する。容量15は、その電位変動を抑制する。可変抵抗14は、更に、抵抗を切り換えることによって電源ノイズの原因となる共振点を動的に変更する。
この第二回路構成では、クロック発生回路102は、抵抗切換判定回路120からインターロック信号を受信し、動作周波数を持つシステムクロックsclkを停止する。
抵抗切換判定回路120は、内部回路101の内部電位の変動を解析して、高速モード又は共振モードを判定した場合、動的に抵抗を切り換えるための抵抗切換信号を可変抵抗14へ送出する。また、内部電位が超高電位又は超低電位の状態である場合、内部回路101が危険な状態にあると判断し、内部回路101が動作するためのシステムクロックsclkを一時的に停止するためにインターロック信号をクロック発生回路102へと送出する。
電圧センサ160は、内部電位vの実際の変動を検知した結果を示す内部電位モニタデータを抵抗切換判定回路120に供給する。
抵抗の切換制御について図14で説明する。図14(A)は、動作電流と、電位変動に基づく抵抗の切換による共振周波数との関係を示す図である。図14(B)は、図13に示す可変抵抗14の回路構成例を示す図である。
図14(A)において、抵抗切換判定回路120が内部電位の変動に基づいて高速モードを検出(M1)すると、可変抵抗14を高速モード用の抵抗RM1となるように制御する。この場合、共振点となる共振周波数frによる電源インピーダンスは値ZM1をとり高くなるが、動作電流iM1では電源インピーダンスを低くさせることができるため、内部回路101は動作電流iM1による高周波での動作を支障なく行える。
一方、抵抗切換判定回路120が内部電位の変動に基づいて共振モードを検出(M2)すると、可変抵抗14を高速モード用の抵抗RM1より抵抗大となる共振モード用の抵抗RM2に制御する。この場合、共振点となる共振周波数frによる電源インピーダンスは値ZM2をとり値ZM1より低くさせることができるため、電源ノイズを抑制させた状態において、内部回路101は動作電流iM2による低周波での動作を行える。
共振周波数fr、内部回路101の電源ノイズ、共振点における振幅増大係数は、下記の計算式によって求められる。
共振周波数fr =1/{2π√(L×C)}
電源ノイズv(f)=i(f)×z(f)
振幅増大係数Q ={1/R}×√(L/C)
可変抵抗14は、内部電位の変動に基づいて電源ノイズを抑制するように、抵抗切換判定回路120によって制御される。
図14(B)において、可変抵抗14は、抵抗切換信号によってON/OFFとなるスイッチA及びスイッチBを有し、電源と内部回路101との間又は内部回路101とグランド間に構成される。スイッチAとスイッチBとは並列に接続され、スイッチAとスイッチBの各々が持つ抵抗を利用して、可変抵抗14の抵抗を切り換える。高速モードが検出された場合(M1)には、抵抗切換信号によってスイッチA及びスイッチB共にONされ、可変抵抗14は抵抗小となる(図14(A)の抵抗RM1)。一方、内部電位の変動に基づいて共振モードが検出された場合(M2)には、抵抗切換信号によってスイッチBがONからOFFとなり、可変抵抗14は抵抗大となる(図14(A)の抵抗RM2)。
図8に示すLSI100の第一回路構成及び図13に示すLSI200の第二回路構成において、電圧センサ160から供給される内部回路101の現在の内部電位vを示す内部電位モニタデータについて図15及び図16で説明する。図15は、電圧センサ530が検知する内部電位状態を説明するための図である。
図15に示すグラフ図は、内部回路101へ印加される内部電位vを横軸に示し、電圧センサ160が検知する電位を縦軸に示している。
電圧センサ160には、超上位基準電位と、上位基準電位と、下位基準電位と、超下位基準電位とが与えられており、それら電位が縦軸に示される。内部回路101は、内部電位vの変動許容範囲7で正常に動作する。
超上位基準電位以上を超高電位30、超上位基準電位から上位基準電位までを高電位31、上位基準電位から下位基準電位までを目標電位32、下位基準電位から超下位基準電位までを低電位33、超下位基準電位以下を超低電位34とする。
内部回路101へ印加される内部電位vの状態は、電源ONされると、超低電位34から変動しつつ目標電位32で安定して初期状態となる。内部回路101が動作状態において、動作電流iと共振周波数frとが重畳する場合、内部電位vは大きく変動し、目標電位32から超低電位34又は超高電位30への状態を行き来する。そのような変動によって取り得る内部電位の状態を内部電位v3の直線で示している。
電圧センサ160は、超上位基準電位と、上位基準電位と、下位基準電位と、超下位基準電位とを用いて検知した内部電位状態を示す内部電位モニタデータを、図8に示すLSI100の第一回路構成においては容量切換判定回路110に供給する。図13に示すLSI200の第二回路構成においては、内部電位モニタデータが抵抗切換判定回路120に供給される。
図16は、内部電位の状態と切換制御の対応を示す図である。図16において、内部電位モニタデータは0又は1を示す信号a、b、c及びdで構成される。図16中、切換制御とは、図8に示すLSI100の第一回路構成における容量切換判定回路110が、内部電位モニタデータを用いて判定した動作モードに応じて、可変容量13の切換又はインターロックを行う制御である。図13に示すLSI200の第二回路構成の場合、抵抗切換判定回路120が、内部電位モニタデータを用いて判定した動作モードに応じて、可変抵抗15の切換又はインターロックを行う制御である。インターロックとは、内部回路101へ供給されるシステムクロックsclkを一時停止する制御である。
図16に示す内部電位v3の電位レベルが超上位基準電位以上となる超高電位である場合、内部電位モニタデータは「1111」(信号a、b、c及びdの全てが「1」)を示す。この場合、システムクロックeclkの内部回路101へ供給がインターロックされる。
内部電位v3の電位レベルが超上位基準電位に満たないが上位基準電位以上となる高電位である場合、内部電位モニタデータは「0111」(信号aが「0」かつ信号b、c及びdが「1」)を示す。この場合、容量の切り換えが実行され可変容量13は容量小の状態となる。又は、抵抗の切り換えが実行され可変抵抗15は抵抗大の状態となる。
内部電位v3の電位レベルが上位基準電位に満たないが下位基準電位以上となる目標電位である場合、内部電位モニタデータは「0011」(信号a及びbが「0」かつ信号c及びdが「1」)を示す。この場合、可変容量13又は可変抵抗15の現状の状態が維持される。
内部電位v3の電位レベルが下位基準電位に満たないが超下位基準電位以上となる低電位である場合、内部電位モニタデータは「0001」(信号a、b及びcが「0」かつ信号dが「1」)を示す。この場合、容量の切り換えが実行され可変容量13は容量大の状態となる。又は、抵抗の切り換えが実行され可変抵抗15は抵抗小の状態となる。
そして、内部電位v3の電位レベルが超上位基準電位、上位基準電位、下位基準電位、及び超下位基準電位のいずれにも満たない超低電位である場合、内部電位モニタデータは「0000」(信号a、b、c及びdの全てが「0」)を示す。この場合、システムクロックeclkの内部回路101への供給がインターロックされる。
図8に示すLSI100の第一回路構成における容量切換判定回路110、及び、図13に示すLSI200の第二回路構成における抵抗切換判定回路120による切換制御の動作について説明する。図17は、切換制御の動作を説明するためのフローチャート図である。図17中、図8に示す容量切換判定回路110の切換制御の動作で説明するが、図13に示す抵抗切換判定回路120の切換制御の動作も同様であるので、抵抗切換判定回路120による制御対象を()内に示し、その詳細な説明を省略する。
図17において、容量切換判定回路110は電位レベルを検出すると(ステップS11)、電位レベルが超高電位又は超低電位であるか否かを判断する(ステップS12)。
電位レベルが超高電位又は超低電位である場合、内部回路101をインターロックさせるインターロック信号をクロック発生回路102へ送出してシステムクロックsclkの内部回路101への供給を一時的に停止する(ステップS13)。容量切換判定回路110は、一定期間インターロック信号を送出することによって内部回路101を目標電位に安定させ、一定期間経過後、インターロックの解除を指示するインターロック信号をクロック発生回路102へ送出してシステムクロックsclkの内部回路101への供給を再開させる(ステップS14)。その後、電位レベルを検出するとステップS11から動作を開始する。
一方、ステップS12において、D−IRD検出による高速モードであるか否かを判断する(ステップS15)。高速モードであると判断した場合、容量切換判定回路110は容量小であるか否かを判断する(ステップS16)。容量小である場合は、容量切換判定回路110は可変容量13に対して容量大へと切り換える制御を行う(ステップS17)。抵抗切換判定回路120による切換制御では、可変抵抗14に対して抵抗小へと切り換える制御を行う。その後、電位レベルを検出するとステップS11から動作を開始する。
一方、ステップS16において、容量小でない場合は、可変容量13は現状維持となる(ステップS20)。抵抗切換判定回路120による切換制御においても同様に、可変抵抗14は現状維持となる。その後、電位レベルを検出するとステップS11から動作を開始する。
ステップS15において、高速モードでないと判断した場合、共振モードであるか否かを判断する(ステップS18)。共振モードであると判断した場合、容量切換判定回路110は容量大であるか否かを判断する(ステップS19)。容量大である場合は、容量切換判定回路110は可変容量13に対して容量小へと切り換える制御を行う(ステップS21)。抵抗切換判定回路120による切換制御では、可変抵抗14に対して抵抗大へと切り換える制御を行う。その後、電位レベルを検出するとステップS11から動作を開始する。
一方、ステップS19において、容量大でない場合は、可変容量13は現状維持となる(ステップS20)。抵抗切換判定回路120による切換制御においても同様に、可変抵抗14は現状維持となる。その後、電位レベルを検出するとステップS11から動作を開始する。
ステップS18において、共振モードでないと判断した場合、可変容量13は現状維持とする(ステップS20)。抵抗切換判定回路120による切換制御においても同様に、可変抵抗14は現状維持となる。その後、電位レベルを検出するとステップS11から動作を開始する。
図17に示す切換制御の動作を実現するための回路構成について図18及び図19で説明する。図18は、内部電位の変動に基づいて動作モードを判定し切換制御するための回路構成例を示す図である。図18において、容量切換判定回路110及び抵抗切換判定回路120は、内部電位の変動に基づいて動作モードを判定し切換制御するために、高速モード判定部70と、共振モード判定部80と、切換信号生成部90とを有する。
高速モード判定部70は、D−IRDを検出することによって高速モードを判定する回路構成部であり、NOT回路71と、PG(Pulse generator)回路72と、AND回路73と、OR回路74と、D−IRD用タイマー75とを有する。
目標電位以上であることを示す信号cは、NOT回路71で反転されPG回路72とAND回路73とへ入力される。信号cはNOT回路71で反転されることによって低電位時にHighレベルとなる。
PG回路72は、図18(B)に示すように、NOT回路71からの入力信号のHigh Edgeを検出する度に1shot pulseを出力する回路である。
AND回路73は、外部クロックeclkとNOT回路71で反転された信号cとを入力し、AND演算の結果をOR回路74へと出力する。従って、低電位時に、外部クロックeclkが入力される度にパルスが出力される。
OR回路74は、PG回路72からの1shot pulseとAND回路73からの出力信号を入力し、OR演算の結果をD−IRD用カウンター75へ出力してインクリメントする。
D−IRD用カウンター75は、例えば8ビットカウンタであり、カウント終了後にHighレベルの信号が切換信号生成部90に供給される。D−IRD用カウンター75は、切換信号生成部90によってLowリセットされ、カウントを再開する。
共振モード判定部80は、高電位と低電位を行き来する共振周波数frを検出することによって共振モードを判定する回路構成部であり、NOR回路81と、NOR回路82と、共振検知用タイマー83とを有する。
NOR回路81は、電位レベルが高電位以上であることを示す信号bと、NOR回路82の出力信号とを入力して、NOR演算の結果をNOR回路82へと出力する。
NOR回路82は、NOR回路81の出力信号と、高速モード判定部70のNOT回路71で反転された信号cとを入力して、NOR演算の結果を共振検知用タイマー83へ出力する。NOR回路82の出力信号は、電位レベルが目標電位から高電位を検出したときにHighとなり、また、目標電位から低電位を検出したときにLowとなる。共振検知用タイマー83は、NOR回路82の出力を受けて高電位が検出される度に、つまりNOR回路82のHighの出力信号でタイマー値をインクリメントする。
共振検知用タイマー83は、例えば2ビットカウンタであり、カウント終了後にHighレベルの信号が切換信号生成部90に供給される。共振検知用タイマー83は、切換信号生成部90によってLowリセットされ、カウントを再開する。
切換信号生成部90は、高速モード判定部70のD−IRD用タイマー75と、共振モード判定部80の共振検知用タイマー83とを制御して切換信号を生成して出力する。切換信号とは、図8に示すLSI100の第一回路構成では容量切換信号を示し、図13に示すLSI200の第二回路構成では抵抗切換信号を示す。切換信号生成部90は、NOR回路91から94と、OR回路93aとを有する。
切換信号生成部90において、高速モード判定部70のD−IRD用タイマー75の出力信号は、NOR回路91、93及び94へ入力され、共振モード判定部80の共振検知用タイマー83の出力信号は、NOR回路92及び94とOR回路93aとへ入力される。
NOR回路91は、高速モード判定部70のD−IRD用タイマー75の出力信号と、NOR回路92の出力信号と、起動時のリセット信号とを入力し、NOR演算の結果を切換信号として出力する。出力された切換信号は、NOR回路92へも入力される。
NOR回路92は、NOR回路91のNOR演算の結果と共振モード判定部80の共振検知用タイマー83の出力信号とを入力し、NOR演算の結果をNOR回路91へ入力する。
従って、NOR回路91から出力される切換信号は、高速モードの場合はLowとなり、共振モードの場合はHighとなる。図8に示すLSI100の第一回路構成では、可変容量13は、Lowを示す切換信号によって容量大へと切り換えられ、Highを示す切換信号によって容量小へと切り換えられる。一方、図13に示すLSI200の第二回路構成では、可変抵抗14は、Lowを示す切換信号によって抵抗小へと切り換えられ、Highを示す切換信号によって抵抗大へと切り換えられる。
NOR回路93は、起動時、高速モード判定時、低速モード判定時のいずれかによって、D−IRD用タイマー75をLowリセットする。
NOR回路94は、起動時、高速モード判定時、低速モード判定時のいずれかによって、共振検知用タイマー83をLowリセットする。
図19は、内部電位の変動に基づいて内部回路101に対するインターロック制御を行うための回路構成例を示す図である。図19において、容量切換判定回路110及び抵抗切換判定回路120は、図18の回路構成に加えて、内部電位の変動に基づいて内部回路101をインターロックするインターロック信号を生成するインターロック信号生成部50を有する。
インターロック信号生成部50は、AND回路51と、AND回路52と、インターロック解除タイマー53と、OR回路54と、NOT回路55と、NOR回路56と、NOR回路57とを有する。
AND回路51は、電位レベルが目標電位以上であることを示す信号cと高電位以上であることを示す信号bを反転させて入力し、AND演算の結果をAND回路52へ出力する。AND回路51からは、電位レベルが目標電位の時にHighレベルの信号が出力される。AND回路52は、外部クロックeclkとAND回路51の出力信号とを入力し、AND演算の結果をインターロック解除タイマー53へ出力してインクリメントする。
インターロック解除タイマー53は、例えば32ビットカウンタであり、内部回路101がインターロックされた後の一定期間、内部回路101が目標電位を保持するためのタイマーである。インターロック解除タイマー53は、目標電位を検知している間、外部クロックelckに同期してインクリメントされ、カウント終了後にHighレベルの信号をNOR回路57に出力する。超高電位又は超低電位を検出した際には、NOT回路55によってLowリセットされてカウントを再開する。
OR回路54は、電位レベルが超高電位以上であることを示す信号aを入力すると共に、超低電位以下であることを示す信号dを反転して入力し、OR演算によって超高電位又は超低電位時にHighレベルとなる信号を出力する。OR回路54から出力された信号は、NOT回路55とNOR回路56とへ入力される。
NOT回路55は、OR回路54からの出力信号を入力し、NOT演算の結果をインターロック解除タイマー53へ出力することによって、電位レベルが超高電位又は超低電位である場合に、インターロック解除タイマー53をLowリセットする。
NOR回路56は、OR回路54からの出力信号と、NOR回路57から出力されるインターロック信号とを入力し、NOR演算した結果をNOR回路57へ出力する。
NOR回路57は、NOR回路56からの出力信号と、インターロック解除タイマー53からの解除を示す出力信号と、起動時のリセット信号とを入力し、NOR演算の結果をインターロック信号としてクロック発生回路102に出力する。出力されたインターロック信号は、NOR回路56へも入力される。
従って、NOR回路57から出力されるインターロック信号は、内部回路101の通常動作の場合はLowとなり、内部回路101をインターロックする場合はHighとなる。
次に、クロック発生回路102について説明する。図8に示すLSI100の第一回路構成においても図13に示すLSI200の第二回路構成においても、クロック発生回路102の回路構成は同様である。図20は、クロック発生回路102の回路構成を示す図である。図20において、クロック発生回路102は、PLL(Phase Locked Loop)回路31と、帰還クロック用の分周器32と、周波数を切り換えるための分周器33a、33b、33c及び33dと、クロックを遮断するためのマスク34と、動作周波数を選択するセレクタ35と、AND回路36とを有する。
PLL回路31は、外部クロックeclkを帰還クロックfclkで位相調整し、出力クロックpllclkを生成してセレクタ35へ送出する。例えば、50MHzの外部クロックeclkから400MHzの出力クロックpllclkを生成する。
セレクタ35へ出力された出力クロックpllclkは、400MHzのまま、分周器33aによって3/4に分周されて300MHzで、分周器33bによって2/4に分周されて200MHzで、分周器33cによって1/4に分周されて100MHzで、分周器33dによって1/8に分周されて50MHzで、また、マスク34によって遮断されて夫々セレクタ35へ供給される。
セレクタ35は、400MHz、300MHz、200MHz、100MHz、50MHzの夫々を入力する端子と、遮断された出力クロックpllclkを入力する端子とを有する。セレクタ35は、内部回路101からの動作周波数切換信号に従って、入力端子を選択してシステムクロックsclkとして出力する。
AND回路36は、セレクタ35から出力されるシステムクロックsclkを入力すると共に、インターロック信号を反転させて入力し、AND演算を行って、システムクロックsclkを内部回路101へと供給する。電位レベルが超高電位又は超低電位の場合、システムクロックsclkの供給が停止される。
次に、電圧センサ160について説明する。図8に示すLSI100の第一回路構成においても図13に示すLSI200の第二回路構成においても、電圧センサ160の回路構成は同様である。図21は、バンドギャップリファレンスを用いた電圧センサ160の回路構成を示す図である。図21に示す電圧センサ160は、バンドギャップリファレンス(VGB)部31と、内部電位判定部33とを有する。
VGB部31は、高精度なVBG電位を生成して内部電位判定部33へと供給する。VBG電位は、超上位基準電位より高い電位を示す。
内部電位判定部33は、オペアンプ34と、抵抗34aと、抵抗35aと、抵抗35bと、抵抗35cと、抵抗35dと、コンパレータ36aと、コンパレータ36bと、コンパレータ36cと、コンパレータ36dとを有する。コンパレータ36aから36dは、A/D変換して比較結果を出力するコンパレータである。
VGB部31で生成されたVBG電位は、オペアンプ34に印加され、抵抗34aによって超上位基準電位となり、抵抗35aによって上位基準電位となり、抵抗35bによって下位基準電位となり、抵抗35cによって超下位基準電位となり、抵抗35dによって更に低電位されたのち接地される。超上位基準電位はコンパレータ36aに印加され、上位基準電位はコンパレータ36bに印加され、下位基準電位はコンパレータ36cに印加され、超下位基準電位はコンパレータ36dに印加される。
コンパレータ36aは、内部電位vと超上位基準電位とを比較した結果を信号aとして出力する。内部電位vが超上位基準電位以上となる場合に信号aは1を示し、内部電位vが超上位基準電位未満となる場合に信号aは0を示す。
コンパレータ36bは、内部電位vと上位基準電位とを比較した結果を信号bとして出力する。内部電位vが上位基準電位以上となる場合に信号bは1を示し、内部電位vが上位基準電位未満となる場合に信号bは0を示す。
コンパレータ36cは、内部電位vと下位基準電位とを比較した結果を信号cとして出力する。内部電位vが下位基準電位以上となる場合に信号cは1を示し、内部電位vが下位基準電位未満となる場合に信号cは0を示す。
コンパレータ36dは、内部電位vと超下位基準電位とを比較した結果を信号dとして出力する。内部電位vが超下位基準電位以上となる場合に信号dは1を示し、内部電位vが超下位基準電位未満となる場合に信号dは0を示す。
このような回路構成を備えることによって、図16に示す5つの電位レベルを認識することができる。
電圧センサ160の他の回路構成について図22から図25で示す。図22は、目標電位が可変である場合の電圧センサの回路構成を示す図である。図22中、図21と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図22に示す電圧センサ161は、図21に示す抵抗34aの代わりに、内部電位判定部33にて可変抵抗34bを備える以外、図21に示す電圧センサ160の回路構成と同様である。
可変抵抗34bを備えることによって、LSI100(又は200)の外部電源電圧を落として使用するDVFS(Dynamic Voltage and Frequency Scaling)による更なる低消費電力化が行われる場合に、外部電源電圧の変更に応じて各基準電位を変更することができる。
図23は、論理回路を用いた電圧センサの回路構成を示す図である。図23に示す電圧センサ162は、超上位基準電位を閾値AとするNOT回路37aと、上位基準電位を閾値BとするNOT回路37bと、下位基準電位を閾値CとするNOT回路37cと、超下位基準電位を閾値DとするNOT回路37dと、信号aを出力するNOT回路38aと、信号bを出力するNOT回路38bと、信号cを出力するNOT回路38cと、信号dを出力するNOT回路38dとを有する。
NOT回路37aは、入力された内部電位vに対して超上位基準電位の閾値AでNOT演算を行って、その演算結果をNOT回路38aへ出力する。NOT回路38aが更にNOT演算することによって信号aを出力する。
NOT回路37bは、入力された内部電位vに対して上位基準電位の閾値BでNOT演算を行って、その演算結果をNOT回路38bへ出力する。NOT回路38bが更にNOT演算することによって信号bを出力する。
NOT回路37cは、入力された内部電位vに対して上位基準電位の閾値CでNOT演算を行って、その演算結果をNOT回路38cへ出力する。NOT回路38cが更にNOT演算することによって信号cを出力する。
NOT回路37dは、入力された内部電位vに対して上位基準電位の閾値DでNOT演算を行って、その演算結果をNOT回路38dへ出力する。NOT回路38dが更にNOT演算することによって信号dを出力する。
インバータの閾値A〜Dを備えることによって、図22に示すようなBGR部31を不要とし、チップ占有面積を小さくすることができる。
図24は、コンパレータを用いた電圧センサの回路構成を示す図である。図24に示す電圧センサ163は、コンパレータ39aと、コンパレータ39bと、コンパレータ39cと、コンパレータ39dとを有する。コンパレータ39aと、コンパレータ39bと、コンパレータ39cと、コンパレータ39dとは、A/D変換を行なうコンパレータである。
電圧センサ163は、VGB部31を備えない回路構成となっており、超上位基準電位から超下位基準電位はLSI外部から夫々コンパレータ39aから39dへと印加される。
そして、コンパレータ39a、39b、39c及び39dの夫々が、内部電位vと比較した結果を信号a、b、c及びdとして出力する。
図25は、図24に示す電圧センサの変形例を示す図である。図25中、図24と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図24に示す電圧センサ163との違いは、内部電位vは、抵抗8aによって降圧して電圧センサ164に供給され、抵抗8bで更に低電位されたのち接地される。
通常、ある電位を測定する場合、その測定回路に与える電源電圧は、測定電位よりも十分高くないとならないが、測定電位を予め降圧しておくことによって電圧センサ164に与える電源電圧と測定電位とを同電位程度に実現できる。
図26は、内部電位の変動に応じて容量を制御するLSIの第三回路構成例を示す図である。図26中、LSI100aの回路構成は、図8に示す第一回路構成と同様であるので、同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。図26に示すLSI100aは、内部回路101からの動作周波数切換信号がクロック発生回路102と容量切換判定回路110とに入力される点で、図8に示す第一回路構成と異なっている。
LSI100aの容量切換判定回路110は、書き換え可能な切換テーブルを内部に備え、各動作周波数における内部電位モニタデータによって示される電位レベル毎に予め最適値を格納しておき、動作周波数切換信号で指定される動作周波数と検知された電位レベルとに応じて容量の切換制御を行う。
図27は、内部電位の変動に応じて抵抗を制御するLSIの第四回路構成例を示す図である。図27中、LSI200aの回路構成は、図13に示す第二回路構成と同様であるので、同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。図27に示すLSI200aは、内部回路101からの動作周波数切換信号がクロック発生回路102と抵抗切換判定回路110とに入力される点で、図13に示す第二回路構成と異なっている。
LSI200aの抵抗切換判定回路120は、書き換え可能な切換テーブルを内部に備え、各動作周波数における内部電位モニタデータによって示される電位レベル毎に予め最適値を格納しておき、動作周波数切換信号で指定される動作周波数と検知された電位レベルとに応じて容量の切換制御を行う。
上述より、本発明によれば、実際の内部電位に電源ノイズが重畳されることによる電位レベルの変動を検知して、動作モードを判断し、最適な電源インピーダンスを選択するため、DVFSのような低電力技術を搭載したLSIであっても、電源ノイズを抑制し、安全に動作することができる。
更に、システムボード等のLSIの動作環境や、動作させるアプリケーションが変化しても、動作中の内部電位の変動を検知して、状況に応じた最適な電源インピーダンスを選択して、共振点を動作周波数に影響を与えない周波数帯に変更させる、又は、共振点を低くすることができるため、電源ノイズを抑制することができる。
また、LSIを物理的に破壊、或いは処理中のデータが消滅するような危険な電位レベルを検知した場合は、内部回路101へのシステムクロックeclkの供給を一時停止するインターロックの仕組みを備えることによって、LSIの破壊や、処理中のデータの消滅を防ぐことができる。外部から供給される電源電圧が一定であっても、LSI内部の電位レベルで危険な状態を回避するため、より安全にLSI自信を動作させることができる。
以上の説明に関し、更に以下の項を開示する。
(付記1)
半導体集積回路であって、
所定処理を実行する回路と、
電源インピーダンスを切り換える切換回路と、
前記切替回路は、前記回路に印加される電位の変動に応じて、前記半導体集積回路の共振周波数が前記回路の動作周波数から離れるように前記電源インピーダンスを切り替えることを特徴とする半導体集積回路。
(付記2)
前記切換回路は、前記電位の変動に応じて、前記回路に対する電源容量を切り換えることを特徴とする付記1記載の半導体集積回路。
(付記3)
前記切換回路は、前記電位の変動に応じて、前記回路に対する電源抵抗を切り換えることを特徴とする付記1記載の半導体集積回路。
(付記4)
前記電位をモニタし、前記電位の電位レベルを示すモニタデータを生成するセンサと、
前記センサから供給される前記モニタデータの遷移を検知して電位変動モードを判定する切替判定回路とを有し、
前記切替回路は、前記電位変動モードに応じて、前記電源インピーダンスを切り替えることを特徴とする付記1記載の半導体集積回路。
(付記5)
前記センサは、1つ以上の基準電位を備え、該基準電位と前記電位との比較によって2以上の電位レベルのいずれかを示すモニタデータを前記切換判定回路に供給し、
前記切換判定回路は、前記センサから供給される前記モニタデータの遷移を検知して前記電位変動モードを判定することを特徴とする付記1乃至4のいずれか一項記載の半導体集積回路。
(付記6)
前記基準電位は、前記電位の変更に応じて変更可能であることを特徴とする付記5記載の半導体集積回路。
(付記7)
前記センサは、1つ以上の閾値電位を備え、前記電位の変動を示す2以上の電位レベルをモニタすることを特徴とする付記5記載の半導体集積回路。
(付記8)
前記センサは、該半導体集積回路の外部から前記基準電位が与えられ、前記電位の変動を示す2以上の電位レベルをモニタすることを特徴とする付記5記載の半導体集積回路。
(付記9)
前記切換判定回路は、少なくとも2以上の電位変動モードを判定する動作モード判定機能を備え、現在の電位の変動状態に基づいて電位変動モードを特定し、前記少なくとも2以上の電位変動モードに応じて、前記電源インピーダンスを切り換えるか否かを判定することを特徴とする付記1乃至8のいずれか一項記載の半導体集積回路。
(付記10)
前記切換判定回路は、タイマーを備え、所定の変動状態が所定期間継続した場合に前記電位変動モードであると判定することを特徴とする付記1乃至9のいずれか一項記載の半導体集積回路。
(付記11)
半導体集積回路であって、
所定処理を実行する回路と、
前記回路へのクロックの供給と停止とを切り換える切換回路と
を有し、
前記切替回路は、前記回路に印加される電位の変動に応じて、前記回路へのクロックの供給を停止することを特徴とする半導体集積回路。
(付記12)
前記電位をモニタし、前記電位の電位レベルを示すモニタデータを生成するセンサと、
前記センサから供給される前記モニタデータの遷移を検知する切替判定回路とを有し、
前記切換回路は、前記モニタデータの遷移に応じて、前記クロックの供給と停止とを切り換えることを特徴とする半導体集積回路。
(付記13)
前記センサは、1つ以上の基準電位を備え、該基準電位と前記電位との比較によって2以上の電位レベルのいずれかを示すモニタデータを前記切換判定回路に供給することを特徴とする付記12記載の半導体集積回路。
(付記14)
前記基準電位は、電位の変更に応じて変更可能であることを特徴とする付記13記載の半導体集積回路。
(付記15)
前記センサは、1つ以上の閾値電位を備え、前記電位の変動を示す2以上の電位レベルをモニタすることを特徴とする付記13記載の半導体集積回路。
(付記16)
前記センサは、該半導体集積回路の外部から1つ以上の基準電位が与えられ、前記電位の変動を示す2以上の電位レベルをモニタすることを特徴とする付記13記載の半導体集積回路。
(付記17)
前記切換判定回路は、少なくとも2以上の電位変動モードを判定する動作モード判定機能を備え、現在の電位の変動状態に基づいて電位変動モードを特定し、前記クロック供給と停止を切り換えるか否か、又は、現状維持するか否かを判断することを特徴とする付記12乃至16のいずれか一項記載の半導体集積回路。
(付記18)
前記切換判定回路は、タイマーを備え、所定の変動状態が所定期間継続した場合に前記電位変動モードであると判定することを特徴とする付記12乃至17のいずれか一項記載の半導体集積回路。
(付記19)
半導体装置であって、
所定処理を実行する回路と、
前記回路に印加される電位の変動に応じて、前記半導体装置の共振周波数が前記回路の動作周波数から離れる制御を行う制御回路と
を有することを特徴とする半導体装置。
本発明は、具体的に開示された実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
従来の電源インピーダンスを制御する方法を説明するための図である。 動作環境によって共振周波数が異なる場合を説明するための図である。 アプリケーションの違いによって共振周波数が異なる場合を説明するための図である。 LSI内部の動作モードと共振周波数との関係を説明するための図である。 内部電位変動に基づいて動作モードを判定する方法を説明するための図である。 高速モードと判定して共振周波数を切り換えるタイミング例を示す図である。 共振モードと判定して共振周波数を切り換えるタイミング例を示す図である。 内部電位の変動に応じて容量を制御するLSIの第一回路構成例を示す図である。 容量の切換制御及び可変容量の構成例を示す図である。 MOSトランジスタを用いた可変容量の回路構成例を示す図である。 MEMSを用いた可変容量の回路構成例を示す図である。 バラクタ容量を用いた可変容量の回路構成例を示す図である。 内部電位の変動に応じて抵抗を制御するLSIの第二回路構成例を示す図である。 抵抗の切換制御及び可変抵抗の構成例を示す図である。 電圧センサが検知する内部電位状態を説明するための図である。 内部電位の状態と切換制御の対応を示す図である。 切換制御の動作を説明するためのフローチャート図である。 内部電位の変動に基づいて動作モードを判定し切換制御するための回路構成例を示す図である。 内部電位の変動に基づいて内部回路に対するインターロック制御を行うための回路構成例を示す図である。 クロック発生回路の回路構成を示す図である。 バンドギャップリファレンスを用いた電圧センサの回路構成を示す図である。 目標電位が可変である場合の電圧センサの回路構成を示す図である。 論理回路を用いた電圧センサの回路構成を示す図である。 コンパレータを用いた電圧センサの回路構成を示す図である。 図24に示す電圧センサの変形例を示す図である。 内部電位の変動に応じて容量を制御するLSIの第三回路構成例を示す図である。 内部電位の変動に応じて抵抗を制御するLSIの第四回路構成例を示す図である。
符号の説明
11a、11b インダクタ
12a、12b 抵抗
13 可変抵抗
13b 第一の容量
13c 第二の容量
50 インターロック信号生成部
51 AND回路
52 AND回路
53 インターロック解除タイマー
54 OR回路
55 NOT回路
56、57 NOR回路
70 高速モード判定部
71 NOT回路
72 PG(Pulse generator)回路
73 AND回路
74 OR回路
75 D−IRD用タイマー
80 共振モード判定部
81 NOR回路
82 NOR回路
83 共振検知用タイマー
90 切換信号生成部
91、92、93、94 NOR回路
100、100a、200、200a LSI
101 内部回路
102 クロック発生回路
110 容量切換判定回路
120 抵抗切換判定回路
131、132,133 可変容量
131a MOSトランジスタ
131b バックバイアス
132a MEMS
132b 第一の容量
132c 第二の容量
133a バックバイアス
133b バラクタ容量
133c バラクタ容量
133d 容量
160 電圧センサ

Claims (11)

  1. 半導体集積回路であって、
    所定処理を実行する回路と、
    電源インピーダンスを切り換える切換回路と、
    前記回路に印加される電位をモニタし、前記電位の電位レベルを示すモニタデータを生成するセンサと、
    前記センサから供給される前記モニタデータの遷移を検知して電位変動モードを判定する切換判定回路と、を有し、
    前記切換回路は、前記切換判定回路による判定結果に基づき、前記半導体集積回路の共振周波数が前記回路の動作周波数から離れるように前記電源インピーダンスを切り換えることを特徴とする半導体集積回路。
  2. 前記センサは、1つ以上の基準電位を備え、該基準電位と前記電位との比較によって2以上の電位レベルのいずれかを示すモニタデータを前記切換判定回路に供給し、
    前記切換判定回路は、前記センサから供給される前記モニタデータの遷移を検知して前記電位変動モードを判定することを特徴とする請求項記載の半導体集積回路。
  3. 前記センサは、1つ以上の閾値電位を備え、前記電位の変動を示す2以上の電位レベルをモニタすることを特徴とする請求項記載の半導体集積回路。
  4. 前記センサは、該半導体集積回路の外部から前記基準電位が与えられ、前記電位の変動を示す2以上の電位レベルをモニタすることを特徴とする請求項記載の半導体集積回路。
  5. 前記切換判定回路は、共振モード又は該共振モードにおける前記回路の動作電流よりも大きい動作電流により、前記電位にIRドロップが発生する高速モードを含む前記電位変動モードを判定する動作モード判定機能を備え、現在の電位の変動状態に基づいて電位変動モードを特定し、特定された前記電位変動モードに応じて、前記電源インピーダンスを切り換えるか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項記載の半導体集積回路。
  6. 前記切換判定回路により前記高速モードと判定されたとき、
    前記切換回路は、
    前記電位が、下位基準電位から上位基準電位までの電位である目標電位と前記下位基準電位より低い電位である低電位との間のみで変動する場合、前記目標電位から前記低電位への変動回数が所定回数となったときに前記電源インピーダンスを切り換え、
    前記電位が、前記目標電位から前記低電位に変動後、低電位状態のままとなる場合、前記目標電位から前記低電位への変動時から所定時間経過後に前記電源インピーダンスを切り換えることを特徴とする請求項記載の半導体集積回路。
  7. 前記切換判定回路により前記共振モードと判定されたとき、
    前記切換回路は、
    前記電位が、前記目標電位から前記上位基準電位より高い電位である高電位へ変動する回数が所定回数となったときに前記電源インピーダンスを切り換えることを特徴とする請求項記載の半導体集積回路。
  8. 前記切換判定回路は、タイマーを備え、所定の変動状態が所定期間継続した場合に前記電位変動モードであると判定することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項記載の半導体集積回路。
  9. 半導体集積回路であって、
    所定処理を実行する回路と、
    前記回路へのクロックの供給と停止とを切り換える切換回路と、
    前記回路へ印加される電位をモニタし、前記電位の電位レベルを示すモニタデータを生成するセンサと、
    前記センサから供給される前記モニタデータの遷移を検知する切換判定回路と、を有し、
    前記切換回路は、前記切換判定回路による検知結果に基づき、前記回路へのクロックの供給を停止することを特徴とする半導体集積回路。
  10. 下位基準電位から上位基準電位までの電位を目標電位とし、前記上位基準電位から超上位基準電位までを高電位とし、前記超上位基準電位以上を超高電位とし、
    超下位基準電位から前記下位基準電位までを低電位とし、前記超下位基準電位以下を超低電位としたとき、
    前記切換回路は、
    前記切換判定回路により前記電位の電位レベルが前記超高電位又は前記超低電位であると判定されたとき、前記回路へのクロックの供給を停止することを特徴とする請求項記載の半導体集積回路。
  11. 半導体装置であって、
    所定処理を実行する回路と、
    前記回路に印加される電位をモニタし、前記電位の電位レベルを示すモニタデータを生成し、前記モニタデータの遷移を検知して電位変動モードを判定した結果に基づき、前記半導体装置の共振周波数が前記回路の動作周波数から離れる制御を行う制御回路とを有することを特徴とする半導体装置。
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