JP2008283333A - 電圧制御発振器およびそれを用いたpll回路 - Google Patents

電圧制御発振器およびそれを用いたpll回路 Download PDF

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Abstract

【課題】 電源ノイズの影響を抑制し、ジッタを低減できる電圧制御発振器を提供する。
【解決手段】 入力電圧を該入力電圧に応じた制御電流に変換する電圧電流変換回路1と、該制御電流に基づいて発振信号を出力する電流制御発振回路2とを備えた電圧制御発振器60において、電圧電流変換回路1は、電圧制御発振器60の発振を開始させる動作電流を供給する定電流生成部と、該動作電流により入力電圧に応じた制御電流を生成する制御電流生成部と、起動信号に基づいて該動作電流の供給および遮断を行う電流供給スイッチ17とを有し、電流供給スイッチ17を制御することにより、発振周波数が安定するまでの時間を短縮し、電源ノイズの影響を抑制する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電圧制御発振器に関し、特に電源変動や素子ばらつきによる影響を低減し、安定した周波数信号を発振可能な電圧制御発振器と、それを用いたPLL回路に関する。
従来の電圧制御発振器(以下、VCO)560を図7に示す。図7のVCO560は、図示しない低域フィルタ(以下、LPF)から入力される制御電圧Vcに応じた電流を出力する電圧電流変換回路51と、該電流に応じた発振周波数を出力する電流制御発振回路52により構成される。
電圧電流変換回路51は、ゲートに制御電圧Vcが入力されるNチャンネル電界効果トランジスタ511(以下、トランジスタ511)、ソースが電源に接続されるとともにゲートおよびドレインがトランジスタ511のドレインに接続されるPチャンネル電界効果トランジスタ512(以下、トランジスタ512)、一端がトランジスタ511のソースに接続されるとともに他端が接地される抵抗513、定電流源514、ゲートおよびドレインが定電流源514に接続されるとともにソースが接地されるNチャンネル電界効果トランジスタ515(以下、トランジスタ515)、およびゲートがトランジスタ515のゲート及びドレインに接続されるとともにドレインがトランジスタ511のドレインに接続され、ソースが接地されるNチャンネル電界効果トランジスタ516(以下、トランジスタ516)から構成される。
電流制御発振回路52は、ソースが電源に接続されるとともにゲートがトランジスタ512のゲートとドレインに接続されるPチャンネル電界効果トランジスタ521(以下、トランジスタ521)と、トランジスタ521のドレインに接続される発振回路522から構成される。
図7のVCO560は、制御電圧Vcに応じてトランジスタ511のドレイン・ソース間電流が制御され、この制御電流がトランジスタ512および521で構成されるカレントミラーで折り返されて、電流制御発振回路52内の発振回路522において制御電流に応じた発振周波数を決定する。ここで、電源投入時やPLL回路の同期状態等制御電圧Vcが0Vの場合に、トランジスタ511が遮断状態となって前記制御電流が流れないことによりVCO560の発振が止まってしまうのを避けるため、また、電源投入からVCO560の発振周波数が安定するまでの時間を短縮するため、常に回路に一定の電流が流れるように、定電流源514と、定電流源514からの電流をトランジスタ512に供給する、トランジスタ515および516で構成されたカレントミラー回路とを備えた定電流生成部を有している。
また、特許文献1には、電圧−電流変換回路と発振回路とを有するVCOであって、制御電圧が入力され、その電圧値に応じた制御電流に変換する半導体回路と、制御電流に定電流を付加する定電流付加回路とを有する電圧−電流変換回路が記載されている。
該定電流付加回路には設計管理された定電流源が用いられ、前記制御電流に電源電圧に依存しない補助電流を付加することにより、回路が非動作状態であってもVCOを設計内の動作領域で発振させている。
特開2006−245860号公報
図7のVCO560は、電圧電流変換回路51の定電流生成部を介して電源ノイズの影響を受けやすく、制御電流にノイズが重畳されて発振周波数が変動しやすくなり、ジッタ特性が悪くなる傾向がある。また、特許文献1に記載のVCOも同様に、電圧電流変換回路を構成する定電流付加回路によって付加されたバイアス電流が電源ノイズの影響を受け、定電流を付加された制御電流にノイズが混入してVCOの発振周波数が不安定になり、ジッタが大きくなってしまうという問題がある。この電源ノイズは、VCOが高速動作になるほど顕著に現れ、発振周波数をますます不安定にする。
また、従来のVCOでは、同一の電源上にこれらVCOを複数接続した場合、電源を経由してVCO間で相互干渉を起こし、図9に示すように、発振信号のスペクトラムが劣化して、周波数特性が悪化する場合がある。
本発明は以上の問題点に鑑み、電源ノイズの影響を抑制し、ジッタを低減できるVCOを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係るVCOは、入力電圧に応じて周波数制御された発振信号を出力するVCOであって、該VCOは、入力電圧を該入力電圧に応じた制御電流に変換する電圧電流変換回路と、制御電流に基づいて発振信号を出力する電流制御発振回路とを備え、電圧電流変換回路は、入力電圧が入力される入力端子と、VCOの発振を開始させる動作電流を供給する定電流生成部と、動作電流により入力電圧に応じた制御電流を生成する制御電流生成部と、起動信号に基づいて動作電流の供給および遮断を行う電流供給スイッチとを有することを特徴としている。
電流供給スイッチは、起動信号に基づいて電源投入から所定時間オンし、所定時間経過後にオフするものであってもよい。
本発明に係るVCOを構成する電圧電流変換回路において、制御電流生成部は、制御端および一端が電流供給スイッチを介して定電流生成部に接続された第1のトランジスタと、制御端が入力端子に接続されるとともに一端が第1のトランジスタに接続され、他端が抵抗に接続された第2のトランジスタとを有するものであってもよい。
また、定電流生成部は、定電流源と、該定電流源に接続されたカレントミラー回路とを有するものであってもよい。
本発明に係るVCOを構成する電流制御発振回路は、制御端が第1のトランジスタの制御端に接続されてカレントミラー回路を構成する第3のトランジスタと、該第3のトランジスタから供給される制御電流に応じた周波数の信号を発振する発振回路とを有するものであってもよい。
本発明に係るPLL回路は、上述したVCOと、VCOが出力する発振信号を分周する分周器と、分周器によって分周された発振信号と基準信号との位相差を比較する位相比較器と、位相差に応じた信号を出力するチャージポンプと、チャージポンプの出力信号の高域成分を除去し、VCOの発振周波数を制御するためのVCOの入力電圧を生成するLPFとを有することを特徴としている。
また、本発明に係るPLL回路は、位相比較器が、PLL回路の同期非同期状態を検出して起動信号を電流供給スイッチに供給し、該電流供給スイッチは、起動信号に基づいて、PLL回路が非同期状態の時にオンし、同期状態の時にオフするものであってもよい。
本発明のVCOによれば、電源ノイズの影響を抑制でき、ジッタの小さい安定した発振周波数の信号を得ることができる。
本発明のVCOは、基準信号と同期したクロック信号を生成するPLL回路に主に用いられる。PLL回路の基本構成を図1に示す。
PLL回路は、基準信号を生成する基準信号源10と、基準信号を分周するRカウンタ20と、本発明に係るVCO60と、VCO60の出力信号を分周するNカウンタ70と、Rカウンタ20によって分周された基準信号とNカウンタ70によって分周されたVCO60の出力信号との位相差を比較し、比較結果に応じた位相差信号を出力する位相比較器30と、位相差信号に応じた制御電流を出力するチャージポンプ40と、制御電圧の高域成分を除去するローパスフィルタ(以下、LPF)50とを備えている。このように、PLL回路は、VCO60の出力信号を基準信号と同期させるために、VCO60の出力信号を位相比較器30にフィードバックし、位相比較器30で両信号の位相を比較して、その位相差に応じた信号に基づいてVCO60を発振させる。
図1に示すように、本発明に係るVCO60は、電圧電流変換回路と電流制御発振回路により構成される。また、図2は、本発明の第1の実施形態に係るVCO60の回路図である。
図2のVCO60は、入力される制御電圧Vcを、その電圧値に応じた制御電流に変換する電圧電流変換回路1と、電圧電流変換回路1により生成された制御電流に応じた周波数の信号を発振する電流制御発振回路2とからなる。
電圧電流変換回路1は、ゲートが入力端子VINに接続され、制御電圧Vcを制御電流に変換するNチャンネル電界効果トランジスタ11(以下、トランジスタ11)と、ソースが電源に接続されるとともにゲートおよびドレインがトランジスタ11のドレインに接続されるPチャンネル電界効果トランジスタ12(以下、トランジスタ12)と、一端がトランジスタ11のソースに接続されるとともに他端が接地される抵抗13とにより構成される制御電流生成部と、定電流源14、ゲートおよびドレインが定電流源14に接続されるとともにソースが接地されるNチャンネル電界効果トランジスタ15(以下、トランジスタ15)、およびゲートがトランジスタ15のゲート及びドレインに接続されるとともにソースが接地されるNチャンネル電界効果トランジスタ16(以下、トランジスタ16)とにより構成される定電流生成部と、トランジスタ16のドレインとトランジスタ12のドレイン間に接続され、起動信号Ctrlによってオンオフ制御される電流供給スイッチ17とを備えている。
電流制御発振回路2は、ソースが電源に接続されるとともにゲートがトランジスタ12のゲート及びドレインに接続されるPチャンネル電界効果トランジスタ21(以下、トランジスタ21)と、トランジスタ21のドレインに接続されるリングオシレータ等によって構成される発振回路22とを備えている。
電圧電流変換回路1を構成する定電流生成部は、電源投入からVCO60の発振周波数が安定するまでの時間を短縮するために設けられ、起動信号Ctrlによって電流供給スイッチ17がオンされると、定電流源14によるバイアス電流I2がトランジスタ15およびトランジスタ16によって構成されるカレントミラー回路を介してトランジスタ12に流れる。したがって、トランジスタ12には、制御電圧Vcに基づいてトランジスタ11に流れる制御電流I1に加えてバイアス電流I2も流れるため、電流制御発振回路2を構成するトランジスタ21に流れる電流量も増加し、増加した電流量に従って発振回路22から所望の発振周波数を短時間に得ることができる。
また、上記定電流生成部は、電源投入時やPLL回路の同期状態において、制御電圧Vcが0Vの場合であっても、VCO60の発振が停止しないように設けられている。すなわち、電源投入時やPLL回路が同期状態である時、起動信号Ctrlによって電流供給スイッチ17をオンにすることにより、トランジスタ12にはバイアス電流I2が流れ、バイアス電流I2に基づく電流によってトランジスタ21にも電流が流れ、電流制御発振回路2を動作させ続ける。
電圧電流変換回路1を構成する制御電流生成部は、定電流生成部から供給されるバイアス電流I2によってトランジスタ12が導通状態になると、入力端子VINを介して入力される制御電圧Vcに応じてトランジスタ11が制御され、トランジスタ12、トランジスタ11、および抵抗13を介して制御電流I1が流れる。この制御電流I1は、ダイオード接続されているトランジスタ12で一旦制御電圧に変換され、電流制御発振回路2のトランジスタ21のゲートに出力される。
電流制御発振回路2では、トランジスタ21に入力された制御電圧に応じてトランジスタ21に流れる電流が変化し、この電流の変化に従って発振回路22から周波数制御された発振信号が出力される。
電流供給スイッチ17は、外部からの起動信号Ctrlに従ってオンオフ制御され、電源投入から所定時間、すなわち、VCO60の起動開始から安定発振までの期間、起動信号Ctrlによってオンし、定電流源14からのバイアス電流I2をトランジスタ12に供給する。また、電源投入から所定時間経過後は、起動信号Ctrlによってオフし、電源ノイズ等による電源電圧変動の影響を受けやすいバイアス電流I2の供給を停止する。
また、電流供給スイッチ17は、PLL回路を短時間に同期させる場合、すなわち、電源投入から、基準信号とVCO60の出力信号との位相を短時間に同期させる場合に、起動信号Ctrlによってオンし、定電流源14からのバイアス電流I2をトランジスタ12に供給する。そして、位相同期検出後は、電流供給スイッチ17は起動信号Ctrlによってオフし、電源ノイズ等による電源電圧変動の影響を受けやすいバイアス電流I2の供給を停止する。起動信号Ctrlは位相比較器から供給され、電源投入時に電流供給スイッチ17をオンにし、PLL回路が同期した時に、電流供給スイッチ17をオフにする。
次に、本発明のVCO60の動作を説明する。
図2より、LPFから出力される制御電圧Vcが、入力端子VINを介して電圧電流変換回路1のトランジスタ11のゲートに入力されると、トランジスタ11は導通状態となり、入力された制御電圧Vcはトランジスタ11により制御電流I1に変換される。この制御電流I1はトランジスタ12にも流れ、ダイオード接続されているトランジスタ12で再び制御電圧に変換される。
トランジスタ12で変換された制御電圧は、電流制御発振回路2のトランジスタ21のゲートに入力され、この制御電圧に応じてトランジスタ21に流れる電流が変化し、この電流の変化に従って発振回路22から周波数制御された発振信号が出力される。
制御電圧Vc=0Vの場合、トランジスタ11は遮断され、制御電流I1は流れない。そのため、VCO60の発振も停止する。しかし、VCO60が一度発振を停止してしまうと、再び発振を開始させてから所望の周波数に安定するまでに時間がかかる。そこで本発明では、制御電圧Vc=0Vの場合であっても、VCO60の発振が停止しないように、定電流源14からバイアス電流I2を供給する定電流生成部を設け、電源投入開始と同時に外部からの起動信号Ctrlにより電流供給スイッチ17をオンにし、バイアス電流I2をトランジスタ12に供給する。これにより、トランジスタ12に接続されたトランジスタ21にバイアス電流I2に基づく電流が流れ、該電流に従って発振回路22が動作することにより、VCO60の発振が維持される。
電源投入開始後、入力された制御電圧Vcは、トランジスタ11によって制御電流I1に変換される。制御電流I1はトランジスタ12に流れるため、トランジスタ12にはバイアス電流I2に加えて制御電流I1も流れるようになる。
制御電流I1は制御電圧Vcに比例し、また、VCO60の発振周波数も制御電圧Vcに比例するため、VCO60の発振周波数は制御電流I1に比例して増加する。
トランジスタ12にはバイアス電流I2と制御電流I1の和が流れるため、電流制御発振回路2から出力される発振周波数は、制御電流I1のみの場合と比べて所望の周波数に短時間で到達する。
このようなVCO60の発振周波数を早期に安定させる方法は、PLL回路を短時間に同期させたい場合にも適用できる。図3は、電源投入からVCO60の発振周波数が安定するまでの制御電圧Vcおよび起動信号Ctrlの動作波形図である。前述した通り、VCO60の発振が停止しないように、時間t1において、電源投入と同時にHレベルの起動信号Ctrlを電圧電流変換回路1の電流供給スイッチ17に供給してオンにし、定電流源14からトランジスタ12にバイアス電流I2を供給する。電流制御発振回路2は、このバイアス電流I2に基づいた電流をトランジスタ21を介して発振回路22に供給し、VCO60を発振させる。時間t2において、基準信号とVCO60の出力信号との位相差に応じた制御電圧Vcがトランジスタ11に入力されると、該制御電圧Vcに応じた制御電流I1がトランジスタ11およびトランジスタ12に流れる。トランジスタ12には、バイアス電流I2に加えて制御電流I1も流れるため、VCO60の発振周波数は、制御電圧Vcの上昇とともに増加する。
時間t3において、制御電圧Vcが安定し、PLL回路が同期状態になったことを位相比較器で検知すると、位相比較器からLレベルの起動信号Ctrlを電流供給スイッチ17に供給してオフにし、バイアス電流I2の供給を停止する。VCO60をこのように動作させることにより、PLL回路が同期するまでの時間を短縮でき、また、電源ノイズ等による電源電圧変動の影響を抑制することができるため、ジッタの小さい安定した発振周波数の信号を得ることができる。
電流供給スイッチ17のオン時間の設定は、通常知られたCR回路や計数回路等により任意に行うことができる。VCO60の発振周波数を所望の値に迅速に安定させるにはオン時間を長めに設定すればよいが、電源ノイズ等による電源電圧変動の影響を最小限に抑えるためには、電流供給スイッチ17をオンした後、バイアス電流I2がトランジスタ12に供給されて制御電圧Vcに応じた制御電流I1が流れ始めた時に、オフしてもよい。トランジスタ12に一旦制御電流I1が流れ始めれば、VCOの発振を継続させるためのバイアス電流I2は不要になるためである。電流供給スイッチ17のオン時間の設定は、電源ノイズ等の混入の影響や素子特性に応じて適宜調整を行う。
次に、本発明に係るVCOの第2の実施形態について説明する。
図4は、本発明の第2の実施形態に係るVCO160の回路図である。
本実施形態のVCO160は、第1の実施形態と同様、電圧電流変換回路101と電流制御発振回路102とからなる。
電圧電流変換回路101は、ゲートが入力端子VINに接続され、制御電圧Vcを制御電流に変換するPチャンネル電界効果トランジスタ111(以下、トランジスタ111)と、ソースが接地されるとともにゲートおよびドレインがトランジスタ111のドレインに接続されるNチャンネル電界効果トランジスタ112(以下、トランジスタ112)と、一端がトランジスタ111のソースに接続されるとともに他端が電源に接続される抵抗113とにより構成される制御電流生成部と、定電流源114と、ゲートおよびドレインが定電流源114に接続されるとともにソースが電源に接続されるPチャンネル電界効果トランジスタ115(以下、トランジスタ115)と、ゲートがトランジスタ115のゲート及びドレインに接続されるとともにソースが電源に接続されるPチャンネル電界効果トランジスタ116(以下、トランジスタ116)とにより構成される定電流生成部と、トランジスタ116のドレインとトランジスタ112のドレイン間に接続され、起動信号Ctrlによってオンオフ制御される電流供給スイッチ117とを備えている。
電流制御発振回路102は、ソースが接地されるとともにゲートがトランジスタ112のゲート及びドレインに接続されるNチャンネル電界効果トランジスタ121(以下、トランジスタ121)と、トランジスタ121のドレインに接続されるリングオシレータ等によって構成される発振回路122とを備えている。
すなわち、本実施形態のVCO160は、第1の実施形態のVCO60に対して、バイアス電流を供給する定電流源を接地側に接続し、制御電圧Vcの入力されるトランジスタをPチャンネル電界効果トランジスタに換えたことに伴う構成の違いを有してはいるが、基本的には、回路構成、動作原理、および効果は第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
したがって、本発明の第2の実施形態に係るVCO160によっても、電源投入から発振周波数が安定するまでの時間、およびPLL回路が同期するまでの時間を短縮することができ、また、電源ノイズ等による電源電圧変動の影響を最小限に抑制することにより、ジッタの小さい安定した発振周波数を得ることができる。
次に、本発明に係るVCOの第3の実施形態について説明する。
図5は、本発明の第3の実施形態に係るVCO260の回路図である。
本実施形態のVCO260は、第1の実施形態に係るVCO60の電圧電流変換回路1において、制御電圧Vcを制御電流に変換する部分にオペアンプを用いた構成としたものである。すなわち、オペアンプ18とトランジスタ11とで帰還ループを形成し、オペアンプ18の出力端がトランジスタ11のゲートに接続され、トランジスタ11のソースと抵抗13との中間点がオペアンプ18の反転入力端子に接続される。また、オペアンプ18の非反転入力端子には、制御電圧Vcが供給される。その他の構成は、第1の実施形態に係るVCO60と同様である。本実施形態においても、第1の実施形態と同様、電源投入から発振周波数が安定するまでの時間、およびPLL回路が同期するまでの時間を短縮することができ、また、電源ノイズ等による電源電圧変動の影響を最小限に抑制することにより、ジッタの小さい安定した発振周波数を得ることができる。
次に、本発明に係るVCOの第4の実施形態について説明する。
図6は、本発明の第4の実施形態に係るVCO360の回路図である。
本実施形態のVCO360は、第1の実施形態に係るVCO60の電圧電流変換回路1において、制御電圧Vcを制御電流に変換する変換部を差動型としたものである。
すなわち、ゲートに制御電圧Vcが入力され、ドレインがトランジスタ12のドレインに接続されるNチャンネル電界効果トランジスタ19と、ゲートに基準電圧VREFが入力され、ドレインがトランジスタ12および21のゲートと定電流生成部に接続されるNチャンネル電界効果トランジスタ20(以下、トランジスタ19、20)と、これらトランジスタ19、20のソースが抵抗23に共通に接続されて差動型増幅回路を構成している。
このような構成により、電源投入から制御電圧Vcが供給されるまでは、VCO360の発振が停止しないように、電流供給スイッチ17をオンにしてトランジスタ12にバイアス電流I2を流し、制御電圧Vcが供給された後は、上記差動型増幅回路に入力される制御電圧Vcと基準電圧VREFとの差電圧に応じて流れる電流I3がバイアス電流I2に加算されてトランジスタ12に流れるようになる。
したがって、VCO360の発振周波数は、所望の周波数に短時間で到達する。そして、所望の周波数に到達後は、電流供給スイッチ17をオフにしてバイアス電流I2の供給を停止することにより、電流に重畳された電源ノイズの影響を抑制することができる。
以上、本発明に係る種々の実施形態について述べたが、本発明は、これらの実施形態に限られるものではなく、これらを適宜組み合わせたものや、当業者であれば代替可能な他の構成を用いてもよい。例えば、本発明のVCOを構成する電圧電流変換回路において、定電流生成部を構成するカレントミラー回路は、カスコードカレントミラー回路を用いてもよい。また、電流供給スイッチ17は、種々の構成が考えられるが、例えば、トランスミッションゲートや差動スイッチ等を用いてもよい。
また、本発明のVCOを用いれば、同一の電源上に複数のVCOを接続した場合でも、電源を経由したVCO間の相互干渉を抑制することができ、出力信号のスペクトラムが図6に示すような安定したスペクトラムとなって、良好な周波数特性を得ることができる。
本発明に係る電圧制御発振器を含むPLL回路のブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る電圧制御発振器の回路図である。 本発明の電圧制御発振器における電源投入から発振周波数が安定するまでの制御電圧および起動信号の動作波形図である。 本発明の第2の実施形態に係る電圧制御発振器の回路図である。 本発明の第3の実施形態に係る電圧制御発振器の回路図である。 本発明の第4の実施形態に係る電圧制御発振器の回路図である。 従来の電圧制御発振器の回路図である。 本発明の電圧制御発振器を同一の電源上に複数接続した場合の出力信号のスペクトラム 従来の電圧制御発振器を同一の電源上に複数接続した場合の出力信号のスペクトラム
符号の説明
1、101、201、301 電圧電流変換回路
2、102、202、302 電流制御発振回路
10 基準信号源
20 Rカウンタ
30 位相比較器
40 チャージポンプ
50 ローパスフィルタ
60、160、260、360 電圧制御発振器
70 Nカウンタ
12、21、111、115、116 Pチャンネル電界効果トランジスタ
11、15、16、19、20、112、121 Nチャンネル電界効果トランジスタ
13、113 抵抗
14、114 定電流源
18 オペアンプ

Claims (7)

  1. 入力電圧に応じて周波数制御された発振信号を出力する電圧制御発振器において、該電圧制御発振器は、
    前記入力電圧を該入力電圧に応じた制御電流に変換する電圧電流変換回路と、
    前記制御電流に基づいて前記発振信号を出力する電流制御発振回路とを備え、
    前記電圧電流変換回路は、前記入力電圧が入力される入力端子と、前記電圧制御発振器の発振を開始させる動作電流を供給する定電流生成部と、該動作電流により前記入力電圧に応じた前記制御電流を生成する制御電流生成部と、起動信号に基づいて前記動作電流の供給および遮断を行う電流供給スイッチと、
    を有することを特徴とする電圧制御発振器。
  2. 前記電流供給スイッチは、前記起動信号に基づいて電源投入から所定時間オンし、所定時間経過後オフすることを特徴とする請求項1に記載の電圧制御発振器。
  3. 前記制御電流生成部は、制御端および一端が前記電流供給スイッチを介して前記定電流生成部に接続された第1のトランジスタと、制御端が前記入力端子に接続されるとともに一端が前記第1のトランジスタに接続され他端が抵抗に接続された第2のトランジスタと
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電圧制御発振器。
  4. 前記定電流生成部は、定電流源と、該定電流源に接続されたカレントミラー回路と
    を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電圧制御発振器。
  5. 前記電流制御発振回路は、制御端が前記第1のトランジスタの制御端に接続されてカレントミラー回路を構成する第3のトランジスタと、該第3のトランジスタから供給される前記制御電流に応じた周波数の信号を発振する発振回路とを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電圧制御発振器。
  6. 請求項1乃至5に記載の電圧制御発振器と、該電圧制御発振器が出力する前記発振信号を分周する分周器と、前記分周器によって分周された前記発振信号と基準信号との位相差を比較する位相比較器と、前記位相差に応じた信号を出力するチャージポンプと、前記チャージポンプの出力信号の高域成分を除去し前記電圧制御発振器の発振周波数を制御する前記入力電圧を生成する低域フィルタとを有することを特徴とするPLL回路。
  7. 前記位相比較器は、前記PLL回路が同期状態に達したか否かを検出して前記起動信号を前記電流供給スイッチに供給し、該電流供給スイッチは、前記起動信号に基づいて前記PLL回路が非同期状態の時にオンし、同期状態の時にオフすることを特徴とする請求項6に記載のPLL回路。
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