JP2003258612A - 半導体回路及び半導体回路を用いた半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体回路及び半導体回路を用いた半導体集積回路装置

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JP2003258612A
JP2003258612A JP2002060120A JP2002060120A JP2003258612A JP 2003258612 A JP2003258612 A JP 2003258612A JP 2002060120 A JP2002060120 A JP 2002060120A JP 2002060120 A JP2002060120 A JP 2002060120A JP 2003258612 A JP2003258612 A JP 2003258612A
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Makoto Takamiya
真 高宮
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電源ノイズを低コストで十分に低減し、電源が
LC共振を起こしても電源ノイズを十分に低減する回路の
提供。 【解決手段】電源ノイズを発生するCMOS回路30に
対して、電源ノイズを抑制するためのnMOSトランジ
スタ100と、電圧比較器40を備え、電源電圧が参照
電圧41よりも高ければ、nMOSトランジスタ100
をオンして、電源線と接地線を低抵抗で接続し、この低
抵抗により共振時の電源インピーダンスが減少し、共振
時の電源ノイズが減少し、一方、電源電圧が参照電圧4
1よりも低ければ、nMOSトランジスタ100をオフ
して、電源線と接地線を高抵抗で接続し、nMOSトラ
ンジスタ100による消費電力増加を必要最小限にする
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体回路に関し、
特にノイズを低減する回路及び該回路を備えた半導体回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】[電源ノイズの問題と対策技術の重要
性]半導体プロセスの微細化による半導体集積回路
(「LSI」という)の高速化と大規模化に伴い、CM
OS回路のスイッチング時に流れる電源電流も高速化か
つ増加している。一方、パッケージやLSIの電源系の
寄生抵抗や寄生インダクタンスは、パッケージ技術の進
歩やLSI配線技術の進歩により減少はしているが、そ
の減少のペースは電源電流の高速化のペースや、増加の
ペースよりも遅れている。従って、式(1)で示すLS
I上での電源線、接地線のノイズVnoise(以下、総称
して「電源ノイズ」という)が、LSIの性能向上と共
に増加してしまう問題がある。
【0003】
【0004】但し、Iddは電源電流、dIdd/dtは電源電流
の時間変化(d/dtは時間微分を表す)、Rは電源系の寄
生抵抗、Lは電源系の寄生インダクタンスを表す。
【0005】図14は、電源と接地間に接続され、電源
電流の供給を受ける回路に供給されるクロック信号10
と、電源電流11と、電源線の電圧12、接地線の電圧
13の波形の時間推移を模式的に示す図である。
【0006】式(1)の第1項の寄生抵抗Rの効果によ
り、電源線の電圧12は、外部から供給された電源電圧
14より減少し、接地線の電圧13は、外部から供給さ
れた接地電圧15よりも増加する。また、式(1)の第
2項の寄生インダクタンスLの効果により、電源線の電
圧12は、外部から供給された電源電圧14(設定値)
に対して過渡的に増減する。接地線の電圧13について
も同様である。
【0007】一方、近年のLSIの電源電圧の低下に伴
い、LSIの性能が電源ノイズに敏感になっている。し
かし、上述の通り、電源ノイズは増加する方向にあるた
め、電源ノイズによるLSIの性能劣化が近年大きな問
題となっている。具体的には、電源ノイズによって、回
路の遅延が変動する問題や、論理回路のデータが反転す
る問題が生じる。この状況を解決するため、電源ノイズ
対策技術の重要性が高まっている。
【0008】[電源ノイズ対策]以下では、従来の電源
ノイズ対策について3つの例を説明する。
【0009】[従来例1]電源ノイズを低減するために
は、式(1)より、電源系の寄生抵抗を減らす必要があ
る。寄生抵抗を減らすために、以下の工夫が行われる。
【0010】(1)電源系のパッド数とパッケージのピ
ン数の増加:パッド数及びピン数と寄生抵抗は反比例の
関係にあることから、パッド数及びピン数を増やせば増
やすほど、寄生抵抗は減少する。例えば、パッケージと
してフリップチップボールグリッドアレイ(「FCBG
A」という)を使用すると、LSI全面にパッドを配置
してパッケージと接続することができるため、ピン数を
数1000本にまで増やすことが出来る。
【0011】(2)LSI上の電源配線の太幅化、厚膜
化、多層化:配線抵抗は配線の断面積に反比例する。し
たがって、電源配線を太幅化及び厚膜化することによ
り、寄生抵抗は減少する。また、電源配線を多層化する
ことにより等価的に配線が厚膜化するため、寄生抵抗は
減少する。
【0012】[従来例2]電源ノイズを低減するために
は、式(1)より、電源系の寄生インダクタンスを減ら
す必要がある。寄生インダクタンスは、LSIよりもパ
ッケージが支配的である。パッケージの寄生インダクタ
ンスはピンの長さに比例し、ピン数に反比例することか
ら、寄生インダクタンスを減らすためには、ピンを短く
し、ピン数を増やすことが有効である。例えば、これ
は、上記FCBGAを用いることにより実現できる。
【0013】[従来例3]電源ノイズ対策としてデカッ
プリング容量(「バイパスコンデンサ」ともいう)があ
る。デカップリング容量を電源線と接地線間に挿入する
ことにより、ノイズを発生させる回路から見た電源系の
寄生インピーダンスが減少し、電源ノイズが低減する。
デカップリング容量は、パッケージとLSI両方に搭載
する場合が多い。電源ノイズをより低減するためには、
デカップリング容量値を大きくする必要があるが、大き
な容量をLSI上に搭載しようとすると、必要な面積が
増大するため、製造コストが増大する、という問題があ
る。
【0014】[電源の共振に関する一般的説明]電源線
と接地線間の容量と電源系の寄生インダクタンスとが、
LC共振回路を形成する。電源線と接地線間の容量は、
主に、回路自身の容量とデカップリング容量から構成さ
れる。共振周期tresは、式(2)に示すように、電源
系の寄生インダクタンスLと電源線と接地線間の容量C
で決まる。
【0015】
【0016】このLC共振回路の共振周期が、LSIの
クロック周期の半分の整数倍になった場合、共振が起こ
り、非常に大きな電源ノイズが発生する。特に、共振周
期が、LSIのクロック周期の半分の場合、共振が最大
となる。
【0017】一方、共振周期が、クロック周期の半分よ
り十分に短い場合には、共振は起こらない。現在、高速
で動作するLSIでは、共振周期がクロック周期よりも
長く、共振が問題となっている。
【0018】クロック周期が年々短縮するペースより
も、共振周期が年々減少するペースの方が遅いため、今
後、更にLSIの高速化が進めば、電源系の共振がより
起こりやすくなる。
【0019】[電源の共振対策の従来例とその問題]L
C共振を緩和するためには、電源線あるいは接地線にダ
ンピング用の抵抗を挿入することが有効である。電源線
に意図的に抵抗を挿入した例として、文献(「ガバラ
等、アイ・イー・イー・イー・ジャーナル・オブ・ソリ
ッドステート・サーキッツ、第32巻、第3号、第407〜41
8頁、1997年3月(T. J. Gabara et al.,IEEE Journal of
Solid-State Circuits, vol. 32, No.3, pp.407-418,
March,1997.)」)のFig.12に示されている例を、図15
に示す(「従来例4」という)。この従来例4では、L
SI上の電源線において、パッド20と内部回路21の
間に抵抗素子として、オンしたpMOSトランジスタ1
01を挿入している。同様に、接地線において、パッド
20と内部回路21の間に抵抗素子として、オンしたn
MOSトランジスタ100を挿入している。これらの電
源系の抵抗を増大させると、たしかに共振は緩和される
が、式(1)の第1項の抵抗Rによる電源ノイズが増大
する、という問題が生じる。
【0020】すなわち、電源の抵抗値に関して、抵抗に
よる電源ノイズと、共振による電源ノイズがトレードオ
フの関係にあり、両者を同時に解決することはできな
い。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術は、
下記記載の問題点を有している。
【0022】第1の問題点は、電源ノイズ対策にコスト
がかかる、ということである。例えば、上記従来例1、
2で説明したFCBGAは高価なパッケージである。ま
た上記従来例1で示した電源配線の多層化はLSIの製
造コスト増につながる。そして上記従来例3で示したデ
カップリング容量の増大は、パッケージ及びLSIの製
造コスト増につながる。
【0023】第2の問題点は、電源ノイズ低減効果が不
十分である、ということである。上記従来例1乃至従来
例3で説明した電源ノイズ対策を行っても、電源電流は
急激に、高速化かつ増加しているため、電源ノイズを所
望の値以下に抑えるには、不十分である。今後は、電源
の共振がより顕著になることが予想されるため、電源ノ
イズが増加してしまう、という問題がある。
【0024】第3の問題点は、電源線および接地線の寄
生抵抗の値に関して、抵抗成分による電源ノイズと共振
による電源ノイズがトレードオフの関係にある、という
ことである。抵抗成分による電源ノイズを低減するため
には、上記従来例1で示したように、電源系の寄生抵抗
を減らす必要があるが、共振による電源ノイズを低減す
るためには、上記従来例4に示したように、電源線ある
いは接地線の抵抗を増やす必要がある。従って、抵抗成
分による電源ノイズと共振による電源ノイズの両方を同
時に低減することができず、電源ノイズ対策に限界があ
る。
【0025】したがって、本発明は、上記問題点に鑑み
て創案されたものであって、その目的は、電源ノイズ対
策を低コストで行う装置を提供することにある。
【0026】本発明の他の目的は、電源ノイズを十分に
低減する装置を提供することにある。
【0027】本発明のさらに別の目的は、電源線および
接地線の寄生抵抗値に関する、抵抗成分による電源ノイ
ズと共振による電源ノイズのトレードオフをなくす装置
を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】前記目的の少なくとも1
つを達成する本発明の1つのアスペクトに係る半導体回
路は、電源線と接地線の間に、1kΩ以下の所定の抵抗
値を下限としている抵抗が挿入されており、この抵抗は
電源ノイズ低減回路として作用する。
【0029】本発明の他のアスペクトに係る半導体回路
は、好ましくは、前記抵抗を可変にしている。
【0030】本発明の他のアスペクトに係る半導体回路
は、電源線あるいは接地線の電位を検出し、検出結果に
従い抵抗を可変としている。電源ノイズが予め定められ
た所定値を超えた時には、前記抵抗の抵抗値は相対的に
低抵抗とされ、電源ノイズが予め定められた所定値以下
の時には、前記抵抗の抵抗値は相対的に高抵抗とされ
る。
【0031】本発明の他のアスペクトに係る半導体回路
は、電源線と接地線間に接続され電源電流が供給される
回路から見た電源系のインピーダンスが、電源系の寄生
抵抗Rと、寄生インダクタンスLと、電源と接地間の容
量CとからなるLC共振回路を構成している半導体回路
において、前記電源線と前記接地線との間に挿入され
た、抵抗値が可変な可変抵抗素子(Rvar)を備え、可
変抵抗素子は、その抵抗値の下限が、共振時の電源イン
ピーダンス 以下の所定値に設定されており、電源ノイズの検出結果
に応じて、可変抵抗素子(Rvar)の抵抗値を変化させ
る手段を備えている。
【0032】本発明の他のアスペクトに係る半導体回路
は、電源線あるいは接地線の電位の検出に電圧比較器を
用い、電圧比較器に入力する参照電圧を、電源線の電圧
と比較する場合は、前記電源電圧の設定値に対して、前
記電源電圧のノイズのピーク値と前記電源電圧の設定値
との差電圧の範囲内の所定値をオフセットとして有する
値に設定されている。また、接地線の電圧と比較する場
合は、前記参照電圧は、前記接地電圧の設定値に対し
て、前記接地電圧のノイズのピーク値と前記接地電圧の
設定値との差電圧の範囲内の所定値分をオフセットとし
て有する値に設定されている。
【0033】本発明において、前記電圧比較器は、電圧
比較のタイミングを制御するタイミング制御信号に基づ
き、前記電源電圧、あるいは接地電圧と前記参照電圧と
を比較する構成としてもよい。
【0034】本発明の他のアスペクトに係る半導体回路
は、電圧比較器に入力する参照電圧を変化させる参照電
圧発生回路を備えている。
【0035】本発明の他のアスペクトに係る半導体回路
は、電源線あるいは接地線の電位を予測することによ
り、抵抗を可変にしている。本発明においては、電源線
と接地線との間に接続される回路に供給されるクロック
信号を入力し、前記電源線の電圧(「電源電圧」とい
う)又は接地線の電圧(「接地電圧」という)のノイズ
に予測情報に基づき、前記クロック信号又はその分周信
号から、前記クロック信号の遷移エッジに対して所定の
遅延と所定の時間幅を有する制御信号を生成する手段
(図8の50、51、52、53)を備え、前記生成さ
れた制御信号に基づき、電源線又は接地線の間に接続さ
れる抵抗の抵抗値を可変させる。
【0036】本発明の他のアスペクトに係る半導体回路
は、抵抗を変化させるタイミングを可変にしている。本
発明においては、前記制御信号の前記クロック信号の遷
移エッジに対する遅延と、時間幅とを可変させる手段
(図10の61、62、53)を備えている。
【0037】本発明の他のアスペクトに係る半導体回路
は、電源線と接地線の間に挿入した抵抗として、トラン
ジスタ(100)を備えている。以下の説明からも明ら
かとされるように、上記課題は、本願特許請求の範囲の
各請求項によっても同様にして解決される。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する。まず、本発明により、電源線および接地線の寄生
抵抗値に関する、抵抗成分による電源ノイズと共振によ
る電源ノイズのトレードオフをなくすことができる原理
を説明する。
【0039】図12に、パッケージとLSI全体の電源
系の等価回路を示す。電源電流を流す回路マクロ30に
対して、電源線及び接地線の寄生インダクタンス31、
寄生抵抗32と、電源線Vddと接地線GND間の容量3
3が接続されている。図13は、図12を交流解析用に
書き換えた等価回路を示す図である。交流解析では、電
源を短絡して考える。図12の電源系の寄生抵抗32、
寄生インダクタンス31それぞれの合計を1つの抵抗3
2とインダクタンス31に置き換えている。
【0040】図13に示す通り、LC共振回路が形成さ
れており、抵抗32がダンピング抵抗の役割を果たす。
回路マクロから見た電源系のインピーダンス34(Z)
と電源ノイズVnoiseの関係は、次式(3)となる。
【0041】
【0042】但し、Iddは電源電流を表す。電源系のイ
ンピーダンスZが小さいほど、電源ノイズも小さくな
る。電源系のインピーダンスZを式(4)に示す。
【0043】
【0044】但し、ωは角周波数(2πf:f周波
数)、Rは電源系の寄生抵抗32の合計、Lは電源系の
寄生インダクタンス31の合計、Cは電源線と接地線間
の容量33を表す。式(4)の分母の実数部分が0とな
る角周波数ω(=1/√(LC))において、LC共振が起こ
る。
【0045】この時、電源系のインピーダンスZが最大
となり、電源ノイズも最大となる。共振時の電源系のイ
ンピーダンスZの絶対値をZresで表すと、Zresは式
(5)で表される。
【0046】
【0047】共振時の電源ノイズをなるべく小さくする
ためには、共振時の電源インピーダンスZresを小さく
する必要がある。式(5)より、Zresを小さくするた
めには、寄生インダクタンスLを減少させ、電源系の寄
生抵抗Rと電源線と接地線間の容量Cを増加させる必要
がある。
【0048】寄生インダクタンスLの低減とCの増加は
電源ノイズ対策として普遍的な指針である。しかし、電
源系の寄生抵抗Rを増加させるとZresが減少し、共振
時の電源ノイズは緩和できるが、逆に、抵抗成分による
電源ノイズが増大してしまう。
【0049】つまり、電源線および接地線の寄生抵抗の
値に関して、抵抗成分による電源ノイズと共振による電
源ノイズがトレードオフの関係にある。従って、両者を
同時に解決することはできず、電源ノイズの低減には、
限界がある。
【0050】そこで、本発明においては、共振時の電源
インピーダンスZresを小さくするためには、図1に示
すように、電源線と接地線間に可変抵抗Rvarを挿入す
る。
【0051】図1における共振時の電源インピーダンス
Zres2は式(6)で表される。
【0052】
【0053】但し、Zresは式(5)で表される。
【0054】式(6)により、電源系の寄生抵抗Rが非
常に小さくZresが大きい場合でも、可変抵抗Rvarを小
さくすることにより、共振時の電源インピーダンスZre
s2を小さくすることができる。従って、共振時の電源ノ
イズを小さくすることができる。
【0055】通常、共振時の電源インピーダンスZres
は1kΩ以下であることから、可変抵抗Rvarも1kΩ以
下でなければ、共振時の電源インピーダンスZres2を小
さくすることができない。可変抵抗Rvarが常に小さい
と、直流の電源電流が流れ、消費電力が大きく増加す
る、という問題が生じる。
【0056】そこで、消費電力の増加を必要最小限にす
るために、電源ノイズの状態に応じて可変抵抗Rvarの
値を時間と共に変化させる制御を行うことが重要であ
る。これが、本発明の主たる特徴の1つをなしている。
【0057】以上により、電源線および接地線の寄生抵
抗値に関する、抵抗成分による電源ノイズと共振による
電源ノイズのトレードオフをなくすことができる。以
下、いくつかの具体例に即して説明する。
【0058】
【実施例】上記した本発明の実施の形態についてさらに
詳細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照
して以下に説明する。以下の実施例は、いずれも、上記
した本発明の原理に従うものである。
【0059】[第1の実施例]本発明の第1の実施例と
して、電源電圧1.5V、0.13μmCMOSプロセ
ス技術を用いた具体例について、図2を用いて説明す
る。
【0060】図2を参照すると、この実施例に係る半導
体回路は、スイッチング時の電源電流によって電源ノイ
ズを発生するCMOS(相補型MOS)回路30と、電
源ノイズを抑制するためのnMOSトランジスタ100
と、電圧比較器40と、を備えている。nMOSトラン
ジスタ100は、そのドレインが電源線Vddに、ソース
が接地線に、ゲートが電圧比較器40の出力端子に接続
されており、nMOSトランジスタ100が可変抵抗の
役割を果たす。nMOSトランジスタ100のゲート長
は0.13μm、ゲート幅は100μmとする。nMOS
トランジスタ100がオンした場合のソース、ドレイン
間の抵抗(オン抵抗)は25Ωであるのに対し、オフし
た場合のソース、ドレイン間の抵抗は150MΩであ
り、オン時の600万倍に増加する。
【0061】図2を参照して、この実施例の動作につい
て説明する。電圧比較器40の第1の入力端子には電源
線Vddの電圧12(電源線の電圧を「電源電圧」とい
う)が入力され、第2の入力端子には、参照電圧41が
入力されている。通常、電源ノイズの振幅は、最大で
も、電源電圧の設定値(1.5V)の40%であること
から、参照電圧41としては、例えば電源電圧の設定値
の1倍から1.2倍に設定する(但し、1倍は含まな
い)。参照電圧41はLSIの内部で生成するか、もし
くはLSI外部から供給する。電源電圧が参照電圧41
よりも高い場合、電圧比較器40は、nMOSトランジ
スタ100のゲートに供給する電圧を高(high)レベル
として、nMOSトランジスタ100をオンさせて、電
源線と接地線を25Ωの低抵抗で接続する。この低抵抗
により、共振時の電源インピーダンスが減少し、共振時
の電源ノイズが減少する。また、共振時に限らず、一般
に、電源電圧、及び、接地線の電圧(以下、「接地電
圧」という)は、共振周波数で振動するが、この振動を
抑制する作用効果もある。
【0062】具体的には、図3に示すように、電源電圧
14が参照電圧41よりも高い場合には、接地電圧13
は接地電圧の設定値15(0V)よりも低いため、電源
線と接地線を低抵抗(オン状態のnMOSトランジスタ
100)で接続することにより、電源電圧14及び接地
電圧15の振動を抑制することができる。
【0063】一方、電源電圧12が参照電圧41よりも
低ければ、nMOSトランジスタ100をオフして、電
源線と接地線を150MΩの高抵抗で接続する。これに
より、nMOSトランジスタ100による消費電力の増
加を必要最小限にすることができる。
【0064】電源ノイズが小さい場合は、電源電圧12
が参照電圧41よりも低いため、nMOSトランジスタ
100は常にオフしており、nMOSトランジスタ10
0による消費電力増加は、無視できるほど小さい。な
お、この実施例では、参照電圧41は、電源電圧の設定
値(1.5V)に、電源ノイズの振幅のピーク値以下の
所定値をオフセットとして加算した値、すなわち電源電
圧の設定値のK1倍(K1>1)の値を有しているが、
このオフセットを電源電圧の設定値(1.5V)から減
算した値を参照電圧とし、電圧比較器40では、電源線
の電圧12が参照電圧以下のときを電源ノイズの振幅が
大であるものと検出し、nMOSトランジスタ100を
オンさせるようにしてもよい。この場合、電源ノイズに
より電源線の電圧12が参照電圧以下となるとき、接地
線の電圧13は設定電位以上となっている(図3参
照)。
【0065】[第2の実施例]次に本発明の第2の実施
例について説明する。図4は、本発明の第2の実施例の
構成を示す図である。図4を参照すると、この実施例の
半導体回路は、スイッチング時の電源電流によって電源
ノイズを発生するCMOS回路30と、電源ノイズを抑
制するためのnMOSトランジスタ100と、電圧比較
器40と、参照電圧発生回路42と、を備えて構成され
る。この実施例は、前記した第1の実施例に参照電圧発
生回路42を追加したものである。参照電圧発生回路4
2は、入力される制御信号43により、許容できる電源
ノイズの大きさに応じて、参照電圧41を変化させるこ
とができる。
【0066】電圧比較器40には、電源電圧と参照電圧
41が入力されている。電源電圧の設定値よりもやや高
い、互いに異なるレベルの参照電圧41を参照電圧発生
回路42で生成する。参照電圧41が低くなると、nM
OSトランジスタ100をオンする時間が長くなり、電
源ノイズの低減効果は高まるが、nMOSトランジスタ
100による消費電力増加が大きい。
【0067】一方、参照電圧41が高くなると、nMO
Sトランジスタ100をオンする時間が短くなり、電源
ノイズの低減効果は下がるが、nMOSトランジスタ1
00による消費電力増加が小さい。つまり、電源ノイズ
低減効果とnMOSトランジスタ100による消費電力
増加は、トレードオフの関係にある。
【0068】従って、許容できる電源ノイズの大きさに
応じて、制御信号43により、参照電圧発生回路42で
生成する参照電圧をきめ細やかに変化させることによ
り、電源ノイズ低減効果と、nMOSトランジスタ10
0による消費電力増加のトレードオフを両立することが
できる。
【0069】[第3の実施例]次に本発明の第3の実施
例について説明する。図5は、本発明の第3の実施例の
構成を示す図である。図5を参照すると、この実施例の
半導体回路は、スイッチング時の電源電流によって電源
ノイズを発生するCMOS回路30と、電源ノイズを抑
制するための2つのnMOSトランジスタ100、1
00と、2つのスイッチ44、44と、スイッチ
44、44のオン・オフを制御するスイッチ制御回
路45と、電圧比較器40とを備えて構成されている。
この実施例は、複数のnMOSトランジスタ100
100と、複数のスイッチ44 、44と、スイッ
チ制御回路45を備えている点が、前記第1の実施例と
相違している。この実施例によれば、許容できる電源ノ
イズの大きさに応じて、複数のnMOSトランジスタ1
00、100全体でのオン抵抗を変化させることが
できる。
【0070】スイッチ制御回路45の出力により、2つ
のnMOSトランジスタ100、100それぞれの
ゲートが2つのスイッチ44、44を介して、接地
線あるいは電圧比較器40の出力46に接続される。
【0071】2つのnMOSトランジスタ100、1
00のうちゲートがスイッチを介して、電圧比較器4
0の出力46に接続されているnMOSトランジスタは
源電圧と参照電圧41の大小に応じてオン、オフして電
源ノイズを低減する。
【0072】2つのnMOSトランジスタ100、1
00のうちゲートがスイッチを介して、接地線に接続
されているnMOSトランジスタは常にオフしている。
【0073】2つのnMOSトランジスタ100、1
00のうち一方のnMOSトランジスタのゲートがス
イッチを介して、電圧比較器40の出力46に接続さ
れ、他方のnMOSトランジスタのゲートがスイッチを
介して接地線に接続されている場合(オフ状態)、2つ
のnMOSトランジスタ100、100全体でのオ
ン抵抗は高いため、電源ノイズ低減効果は下がるが、n
MOSトランジスタによる消費電力増加が小さい。一
方、2つのnMOSトランジスタ100、100
ゲートが共にスイッチ44、44を介して、電圧比
較器40の出力46に接続されている場合、2つのnM
OSトランジスタ100、100全体でのオン抵抗
は低く、電源ノイズ低減効果は高まるが、nMOSトラ
ンジスタ100、100による消費電力増加が大き
い。つまり、電源ノイズ低減効果とnMOSトランジス
タ100による消費電力増加はトレードオフの関係にあ
る。
【0074】従って、許容できる電源ノイズの大きさに
応じて、m個のnMOSトランジスタ100〜100
から、制御信号43によりスイッチ制御回路45でn
個(m≧n≧1)のnMOSトランジスタ100〜10
のゲートをスイッチ44 〜44を介して電圧比
較器40の出力46に接続し、m-n個のnMOSトラン
ジスタ100n+1〜100のゲートをスイッチ44
n+1〜44を介して接地線に接続することにより、
m個のnMOSトランジスタ100〜100 全体で
のオン抵抗を変化させ、電源ノイズ低減効果とnMOS
トランジスタ100による消費電力増加のトレードオフ
を両立することができる。
【0075】[第3の実施例の変形例]図6は、本発明
の第3の実施例の変形例を示す図である。図6を参照す
ると、この実施例の半導体回路は、スイッチング時の電
源電流によって電源ノイズを発生するCMOS回路30
と、電源ノイズを抑制するためのnMOSトランジスタ
100と、演算増幅器47と、を備えて構成されてい
る。この実施例と前記第1の実施例との相違点は、電圧
比較器40の代わりに演算増幅器47を備えていること
である。また前記した第3の実施例と相違して、nMO
Sトランジスタ100のオン抵抗を、トランジスタの数
ではなくトランジスタのゲート電圧で変化させることで
可変させている点である。この実施例によれば、発生す
る電源ノイズの大きさに応じて、nMOSトランジスタ
100のオン抵抗を変化させることができる。
【0076】演算増幅器47には、非反転入力端子に電
源電圧が入力され、反転入力端子に参照電圧41が入力
されている。参照電圧41は、電源電圧Vddの設定値よ
りもやや高く設定する。参照電圧41は、LSIの内部
で生成するか、あるいはLSI外部から供給する。電源
電圧が参照電圧41よりも高くなるに従い、演算増幅器
47の出力も高くなり、nMOSトランジスタ100の
オン抵抗が減少する。逆に、電源電圧が参照電圧41よ
りも低くなるに従い、演算増幅器47の出力も低くな
り、nMOSトランジスタ100のオン抵抗が増加す
る。従って、電源ノイズが大きい場合は自動的にオン抵
抗が減少することにより、電源ノイズ低減効果を高める
ことができ、一方、電源ノイズが小さい場合には、自動
的にオン抵抗が増加することにより、nMOSトランジ
スタ100による消費電力増加を抑えることができる。
従って、電源ノイズ低減効果とnMOSトランジスタ1
00による消費電力増加のトレードオフを両立すること
ができる。
【0077】[第4の実施例]次に本発明の第4の実施
例について説明する。図7は、本発明の第4の実施例の
構成を示す図である。図7を参照すると、この実施例の
半導体回路は、スイッチング時の電源電流によって電源
ノイズを発生するCMOS回路30と、電源ノイズを抑
制するための2つのnMOSトランジスタ100、1
00と、2つのスイッチ44、44と、スイッチ
制御回路45と、電圧比較器46と、参照電圧発生回路
42と、を備えている。この第4の実施例は、図5に示
した第3の実施例に、第2の実施例の参照電圧発生回路
42を追加して構成されている。許容できる電源ノイズ
の大きさに応じて、2種類の制御信号43、43
で、参照電圧41だけでなく、複数のnMOSトラン
ジスタ100全体でのオン抵抗も変化させることによ
り、電源ノイズ低減効果とnMOSトランジスタ100
による消費電力増加のトレードオフをよりきめ細やかに
両立することができる。制御信号43は参照電圧発生
回路42の参照電圧41のレベルを可変制御する。制御
信号43はスイッチ制御回路45による、スイッチ4
、44のオン、オフを制御する。なお、本実施例
では、電圧比較器40を用いた場合について示したが、
演算増幅器を用いてもよい。
【0078】なお、前記第1乃至第4の実施例では、電
圧比較器40又は演算増幅器47に、電源電圧と参照電
圧が入力されている場合について示したが、電圧比較器
40又は演算増幅器47に、接地電圧と参照電圧が入力
されている場合であっても、上記と同様にして有効であ
ることは勿論である。例えば図2の電圧比較器40にお
いて、接地線の電圧と比較される参照電圧41は、接地
電圧の設定値よりも負の値とされ、接地線の電圧がこの
参照電圧以下となったとき、電源線と接地線間のnMO
Sトランジスタ100をオンさせる制御が行われる。あ
るいは、接地線の電圧と比較される参照電圧41は、接
地電圧の設定値よりも正の値とされ、接地線の電圧がこ
の参照電圧以上となったとき、電源線と接地線間のnM
OSトランジスタ100をオンさせる制御が行われる。
【0079】[第5の実施例]次に本発明の第5の実施
例について説明する。図8は、本発明の第5の実施例の
構成を示す図である。前記第1乃至第4の実施例では、
すべて電源電圧を検出していたが、本実施例では、電源
電圧を検出せずに、電源ノイズを予測して動作する構成
とされている。
【0080】図8を参照すると、この実施例の半導体回
路は、スイッチング時の電源電流によって電源ノイズを
発生するCMOS回路30と、電源ノイズを抑制するた
めのnMOSトランジスタ100と、D型フリップフロ
ップ50と、第1の遅延回路51と、第2の遅延回路5
2と、2入力の排他的論理和回路53(ExclusiveO
R;「EXOR」と略記される)と、を備えている。C
MOS回路30に供給するクロック信号10は、D型フ
リップフロップ50のクロック入力端子(clk)にも供
給されている。D型フリップフロップ50の反転データ
出力端子(QB)は、フリップフロップ50のデータ入
力端子(D)に接続されており、D型フリップフロップ
50の正転データ出力端子(Q)から出力される分周信
号54が第1の遅延回路51に供給される。フリップフ
ロップ50によって、クロック10が2分の1に分周さ
れる。
【0081】第1の遅延回路51の出力は、EXOR5
3の一方の入力端子と第2の遅延回路52の入力端子と
に接続され、第2の遅延回路52の出力は、EXOR5
3の他方の入力端子に接続されている。EXOR53の
出力57がnMOSトランジスタ100のゲートに接続
されている。
【0082】図9は、図8に示した回路の動作の一例を
説明するためのタイミング波形図である。図9に示すよ
うな電源ノイズが発生することを予測して、第1の遅延
回路51と第2の遅延回路52の遅延値の設定を行う。
D型フリップフロップ50の出力である分周したクロッ
ク信号54の立ち上がり、又は立ち下がりエッジに着目
する。
【0083】分周したクロック信号54の遷移エッジで
は、EXOR53の2入力は、共に低(low)レベルであ
るため、EXORの出力57は低レベルであり、nMO
Sトランジスタ100はオフしている。
【0084】第1の遅延回路51のみを経由した分周ク
ロック55の立ち上がりエッジがEXOR53に入力さ
れると、EXOR53の出力57は高(high)レベルに変
化し、nMOSトランジスタ100がオンする。
【0085】第1の遅延回路51と第3の遅延回路52
を経由した分周クロック56の立ち上がりエッジがEX
OR53に入力されると、EXOR53の出力57は、
高レベルから低レベルに遷移し、この結果、nMOSト
ランジスタ100がオフする。
【0086】この実施例においては、電源電圧12が、
電源電圧Vddの設定値14よりも高いタイミングを予測
して、第1の遅延回路51と第2の遅延回路52の遅延
値の設定を行うことで、電源ノイズ低減効果と、nMO
Sトランジスタ100による消費電力増加のトレードオ
フを効果的に両立させることができる、という利点を有
する。
【0087】[第6の実施例]次に、本発明の第6の実
施例について説明する。図10は、本発明の第6の実施
例の構成を示す図である。図10を参照すると、この実
施例の半導体回路は、スイッチング時の電源電流によっ
て電源ノイズを発生するCMOS回路30と、電源ノイ
ズを抑制するためのnMOSトランジスタ100と、D
型フリップフロップ50と、第1の可変遅延回路61
と、第2の可変遅延回路62と、2入力のEXOR53
と、を備えている。この実施例は、前記第5の実施例に
おける第1、第2の遅延回路51、52を、第1、第2
の可変遅延回路61、62で構成したものである。これ
以外の構成は、前記第5の実施例と同様である。前記第
5の実施例では、設計段階で、電源ノイズを予測して、
遅延を設定する必要がある。しかしながら、一般に、電
源ノイズを正確に予測することは、困難である場合が多
い。
【0088】そこで、本実施例では、第1、第2の可変
遅延回路61、62を備え、遅延量を可変させることに
より、LSIの製作後に、遅延値を外部からの制御信号
43により変化させることにより、実際のLSIでの最
適な遅延を見出すことが可能となる。第1の可変遅延回
路61と、第2の可変遅延回路62の遅延時間を可変さ
せることで、nMOSトランジスタ100のゲートに供
給される信号57(排他的論理和回路53の出力)の立
ち上がりのタイミング(クロック信号の立ち上がりから
の遅延)とそのパルス幅が可変される。
【0089】[第7の実施例]次に、本発明の第7の実
施例について説明する。図11は、本発明の第7の実施
例の構成を示す図である。図11を参照すると、半導体
集積回路71において、電源線と接地線間に、スイッチ
ング時の電源電流によって電源ノイズを発生するCMO
S回路30と、前記実施例による、電源ノイズ低減回路
70が搭載されている。
【0090】前記実施例による電源ノイズ低減回路70
としては、図2においてCMOS回路30を除いた回路
(nMOSトランジスタ100と電圧比較器40)、図
4においてCMOS回路30を除いた回路(nMOSト
ランジスタ100と電圧比較器40と参照電圧発生回路
42)、図5においてCMOS回路30を除いた回路
(nMOSトランジスタ100と電圧比較器40とスイ
ッチ44とスイッチ制御回路45)、図6においてCM
OS回路30を除いた回路(nMOSトランジスタ10
0と演算増幅器47)、図7においてCMOS回路30
を除いた回路(nMOSトランジスタ100と電圧比較
器40とスイッチ44とスイッチ制御回路45と参照電
圧発生回路42)、図8、図10において、CMOS回
路30を除いた回路(nMOSトランジスタ100と、
フリップフロップ、第1、第2の遅延回路、EXOR)
よりなる。電源ノイズ低減回路70は、1個あるいは複
数個搭載される。電源ノイズ低減回路70は小面積であ
るが、電源ノイズを効果的に低減することが出来る。ま
た、電源線、接地線の抵抗が小さく共振が起こりやすい
電源系においても、電源ノイズ低減回路70により電源
ノイズを効果的に低減することが出来る。
【0091】[第8の実施例]図16は、本発明の第8
の実施例の構成を示す図である。図16を参照すると、
この第8の実施例は、図2に示した第1の実施例の電圧
比較器40を、電圧比較のタイミングを制御するクロッ
ク信号(「電圧比較用クロック信号」という)402で
駆動されるクロック型電圧比較器401で置き換えたも
のである。これ以外の構成は、前記第1の実施例と同様
である。以下、前記第1の実施例との相違点について説
明する。電圧比較器において電圧比較速度が遅いと、発
生した電源ノイズに対してnMOSトランジスタ100
が導通するタイミングに遅れが生じ、電源ノイズ低減作
用が有効に機能しない場合もある。この実施例では、ク
ロック入力無しの電圧比較器よりも、電圧比較速度が高
速なクロック型電圧比較器401を備えたことで、タイ
ミングの遅れの発生を防止し、電源ノイズを効果的に低
減することができる。またクロック入力無しの電圧比較
器40では、電圧比較を行うタイミングを外部から設定
することはできない。これに対して、この実施例によれ
ば、電圧比較用クロック信号402の周期等を調整し
て、電圧比較を行うタイミングの最適化を図ることで、
電源ノイズを効果的に低減することができる。
【0092】なお、上記実施例において、電源線と接地
線間に挿入される可変抵抗素子として機能する素子はn
MOSトランジスタに限定されるものでなく、pMOS
トランジスタ、あるいは、低抵抗と高抵抗(100MΩ
程度以上)の切替が行われる任意の可変抵抗素子であっ
てもよい。以上、本発明を上記実施例に即して説明した
が、本発明は、上記各実施例に限定されるものでなく、
特許請求の範囲の各請求項の発明の範囲内で当業者であ
ればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論
である。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電源電圧を参照電圧と比較し、その大小に基づき、電源
・接地間の抵抗値を可変させる構成としたことにより、
電源ノイズを低コストで十分に低減することができる。
という効果を奏する。
【0094】また本発明によれば、電源線および接地線
の寄生抵抗値が低くても、電源のLC共振を緩和すること
ができる、という効果を奏する。
【0095】さらに本発明によれば、電源ノイズを予測
して、電源・接地間の抵抗値を可変させるタイミングを
調整することで、電源ノイズ低減効果と抵抗による消費
電力増加のトレードオフを効果的に両立することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における電源系の等価回路を示す図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施例の構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施例の動作を説明するための
図である。
【図4】本発明の第2の実施例の構成を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施例の構成を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施例の変形例の構成を示す図
である。
【図7】本発明の第4の実施例の構成を示す図である。
【図8】本発明の第5の実施例の構成を示す図である。
【図9】本発明の第5の実施例の動作を説明するための
図である。
【図10】本発明の第6の実施例の構成を示す図であ
る。
【図11】本発明の第7の実施例の構成を示す図であ
る。
【図12】電源系の等価回路を示す図である。
【図13】電源系の交流解析用の等価回路を示す図であ
る。
【図14】クロック信号と電源電流と電源ノイズの模式
的に示すタイミング波形図である。
【図15】従来の電源の共振対策の構成を示す図であ
る。
【図16】本発明の第8の実施例の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 クロック信号 11 電源電流 12 電源線の電圧 13 接地線の電圧 14 外部から供給された電源電圧 15 外部から供給された接地電圧 20 パッド 21 内部回路 30 CMOS回路 31 寄生インダクタンス 32 寄生抵抗 33 電源線と接地線間の容量 34 電源系のインピーダンス 35 可変抵抗 40 電圧比較器 41 参照電圧 42 参照電圧発生回路 43 制御信号 44 スイッチ 45 スイッチ制御回路 46 電圧比較器の出力 47 演算増幅器 50 フリップフロップ 51 第1の遅延回路 52 第2の遅延回路 53 排他的論理和回路 54 1/2に分周したクロック 55 第1の遅延を経由した分周クロック 56 第1及び第2の遅延を経由した分周クロック 57 排他的論理和回路の出力 61 第1の可変遅延回路 62 第2の可変遅延回路 70 本発明によるノイズ低減回路 71 半導体集積回路 100 nMOSトランジスタ 101 pMOSトランジスタ 402 クロック電圧型比較器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F038 BH02 BH07 BH19 CD02 CD06 CD09 DF01 DF03 EZ20 5J055 AX25 BX16 CX27 DX22 EX07 EY21 EZ10 FX12 FX38 GX02 5K052 AA01 BB31 DD20 DD21 FF11 GG04

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源線と接地線の間に、電源ノイズ低減回
    路として、1kΩ以下の所定の抵抗値を下限としている
    抵抗が挿入されている、ことを特徴とする半導体回路。
  2. 【請求項2】前記抵抗は、その抵抗値が可変とされる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体回路。
  3. 【請求項3】電源線及び/又は接地線の電源ノイズを検
    出する手段と、 前記電源ノイズの検出結果に従い、前記電源線と前記接
    地線との間に挿入される抵抗の抵抗値を可変させる手段
    と、 を備えている、ことを特徴とする半導体回路。
  4. 【請求項4】電源線と接地線との間に接続され電源電流
    が供給される回路から見た電源系のインピーダンスが、
    電源系の寄生抵抗と、寄生インダクタンスと、電源と接
    地間の容量とからなる共振回路を構成している半導体回
    路において、 前記電源線と前記接地線との間に挿入され、抵抗値が可
    変な抵抗を備え、 前記抵抗は、その抵抗値の下限が、共振時の電源インピ
    ーダンス以下の所定値に設定されており、 電源線及び/又は接地線の電源ノイズの検出結果に応じ
    て、前記抵抗の抵抗値を変化させる手段を備えている、
    ことを特徴とする半導体回路。
  5. 【請求項5】電源線と接地線との間に挿入される抵抗を
    備え、 電源線の電圧(「電源電圧」という)と、予め定められ
    た参照電圧とを電圧比較する電圧比較器を備え、 前記電圧比較器の比較結果に従って、前記電源線と前記
    接地線の間の前記抵抗の抵抗値を可変させる、ことを特
    徴とする半導体回路。
  6. 【請求項6】電源線と接地線との間に挿入される抵抗を
    備え、 接地線の電圧(「接地電圧」という)と、予め定められ
    た参照電圧とを電圧比較する電圧比較器を備え、 前記電圧比較器の比較結果に従って、前記電源線と前記
    接地線の間の前記抵抗の抵抗値を可変させる、ことを特
    徴とする半導体回路。
  7. 【請求項7】前記参照電圧は、前記電源電圧の設定値に
    対して、前記電源電圧のノイズ振幅のピーク値の範囲内
    の所定値をオフセット分として有する値に設定されてい
    る、ことを特徴とする請求項5に記載の半導体回路。
  8. 【請求項8】前記参照電圧は、前記接地電圧の設定値に
    対して、前記接地電圧のノイズ振幅のピーク値の範囲内
    の所定値をオフセット分として有する値に設定されてい
    る、ことを特徴とする請求項6に記載の半導体回路。
  9. 【請求項9】前記電圧比較器に入力される前記参照電圧
    を変化させる参照電圧発生回路を備えている、ことを特
    徴とする請求項5又は6に記載の半導体回路。
  10. 【請求項10】電源線と接地線との間に接続される回路
    に供給されるクロック信号を入力し、前記電源線の電圧
    (「電源電圧」という)又は接地線の電圧(「接地電
    圧」という)のノイズに予測情報に基づき、前記クロッ
    ク信号又はその分周信号から、前記クロック信号の遷移
    エッジに対して所定の遅延と所定の時間幅を有する制御
    信号を生成する手段と、 前記生成された制御信号に基づき、前記電源線と前記接
    地線との間に挿入される抵抗の抵抗値を可変させる手段
    と、 を備えている、ことを特徴とする半導体回路。
  11. 【請求項11】前記制御信号の前記クロック信号の遷移
    エッジに対する前記遅延と前記時間幅とを可変させる手
    段を備えている、ことを特徴とする請求項10に記載の
    半導体回路。
  12. 【請求項12】前記電源線と前記接地線との間に挿入さ
    れる前記抵抗が、トランジスタよりなり、前記トランジ
    スタの制御端子に供給される制御電圧により、その抵抗
    値が可変される、ことを特徴とする請求項1乃至11の
    いずれか一に記載の半導体回路。
  13. 【請求項13】前記電圧比較器が、電圧比較のタイミン
    グを制御するタイミング制御信号に基づき、前記電源電
    圧と前記参照電圧とを比較する構成とされている、こと
    を特徴とする請求項5に記載の半導体回路。
  14. 【請求項14】前記電圧比較器が、電圧比較のタイミン
    グを制御するタイミング制御信号に基づき、前記接地電
    圧と前記参照電圧とを比較する構成とされている、こと
    を特徴とする請求項6に記載の半導体回路。
  15. 【請求項15】電源ノイズが予め定められた所定値を超
    えた時には、前記抵抗の抵抗値は相対的に低抵抗とさ
    れ、電源ノイズが予め定められた所定値以下の時には、
    前記抵抗の抵抗値は相対的に高抵抗とされる、ことを特
    徴とする請求項1乃至14のいずれか一に記載の半導体
    回路。
  16. 【請求項16】請求項1乃至15のいずれか一に記載の
    半導体回路を備えたことを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  17. 【請求項17】電源線と接地線との間に接続される回路
    と並列に接続される電源ノイズ低減回路であって、 前記電源線と前記接地線との間に接続されているトラン
    ジスタと、 前記電源線の電圧(「電源電圧」という)を受ける第1
    の入力端子と、与えられた参照電圧を受ける第2の入力
    端子とを備え、前記第1及び第2の入力端子に入力され
    る電圧の大小を比較し、前記電源電圧が前記参照電圧よ
    りも大のとき第1の論理値を出力端子から出力する電圧
    比較器と、 を備え、 前記電圧比較器の出力端子が、前記トランジスタの制御
    端子に接続されている、ことを特徴とする電源ノイズ低
    減回路。
  18. 【請求項18】電源線と接地線との間に接続される回路
    と並列に接続される電源ノイズ低減回路であって、 前記電源線と前記接地線との間に並列形態に接続されて
    いる複数のトランジスタと、 前記電源線の電圧(「電源電圧」という)を受ける第1
    の入力端子と、与えられた参照電圧を受ける第2の入力
    端子を備え、前記第1及び第2の入力端子に入力される
    電圧の大小を比較し、前記電源電圧が前記参照電圧より
    も大のとき第1の論理値を出力端子から出力する電圧比
    較器と、 を備え、 前記複数のトランジスタのそれぞれに対応して設けられ
    ており、前記トランジスタの制御端子に一端が接続さ
    れ、前記電圧比較器の出力端子と前記接地線とに、第1
    の接点と第2の接点とがそれぞれ接続されており、入力
    される切替制御信号に基づき、前記電圧比較器の出力端
    子と前記接地線のいずれかに、前記トランジスタの制御
    端子を接続する切替スイッチと、 前記切替スイッチに切替制御信号を供給するスイッチ制
    御回路と、 を備えている、ことを特徴とする電源ノイズ低減回路。
  19. 【請求項19】電源線と接地線との間に接続される回路
    と並列に接続される電源ノイズ低減回路であって、 前記電源線と前記接地線との間に接続されているトラン
    ジスタと、 前記電源線の電圧(「電源電圧」という)を非反転入力
    端子で受け、与えられた参照電圧を反転入力端子に受
    け、出力端子が前記トランジスタの制御端子に接続され
    ている演算増幅回路と、 を備えている、ことを特徴とする電源ノイズ低減回路。
  20. 【請求項20】参照電圧を可変に制御する制御信号を入
    力するための入力端子を備え、入力された前記制御信号
    に基づき、出力端子より出力する参照電圧の電圧を可変
    させる参照電圧発生回路を備え、 前記参照電圧発生回路の出力端子が、前記電圧比較器の
    第2の入力端子に接続されている、ことを特徴とする請
    求項17又は18に記載の電源ノイズ低減回路。
  21. 【請求項21】電源線と接地線との間に接続される回路
    に並列に接続される電源ノイズ低減回路であって、 前記電源線と前記接地線との間に接続されているトラン
    ジスタと、 前記電源線と接地線の間に接続される回路に供給される
    クロック信号を入力し前記クロック信号を分周した信号
    を出力する分周回路と、 前記分周回路の出力端子に入力端子が接続される第1の
    遅延回路と、 前記第1の遅延回路の出力端子に入力端子が接続される
    第2の遅延回路と、 前記第1及び第2の遅延回路の出力端子からの信号を第
    1及び第2の入力端子からそれぞれ入力し、入力した2
    つの信号の論理値が相違した場合に所定の論理の信号を
    出力する論理回路と、 を備え、 前記論理回路の出力端子が、前記トランジスタの制御端
    子に接続されている、ことを特徴とする電源ノイズ低減
    回路。
  22. 【請求項22】前記第1の遅延回路、及び/又は、前記
    第2の遅延回路が、遅延時間を設定するための制御信号
    に基づき、遅延時間が可変に設定自在な可変遅延回路よ
    りなる、ことを特徴とする請求項21に記載の電源ノイ
    ズ低減回路。
  23. 【請求項23】前記分周回路が、前記クロック信号をク
    ロック入力端子から入力し、反転データ出力端子がデー
    タ入力端子に接続され、正転データ出力端子より、前記
    クロック信号を2分の1に分周した信号を出力するD型
    フリップフロップを備え、 前記論理回路が、前記入力した2つの信号の排他的論理
    和演算をとり、演算結果を出力する回路よりなる、こと
    を特徴とする請求項21に記載の電源ノイズ低減回路。
  24. 【請求項24】前記電圧比較器が、電圧比較のタイミン
    グを制御するタイミング制御信号を第3の入力端子より
    入力し、前記タイミング制御信号がアクティブの時に、
    前記電源電圧と前記参照電圧とを比較する構成とされて
    いる、ことを特徴とする請求項17、18、20のいず
    れか一に記載の電源ノイズ低減回路。
  25. 【請求項25】前記電圧比較器が、前記第1の入力端子
    に、前記電源電圧の代わりに、前記接地線の電圧(「接
    地電圧」という)を受け、前記第2の入力端子に入力さ
    れる前記参照電圧と大小を比較し、 前記接地電圧が前記参照電圧よりも小のとき第1の論理
    値を出力端子から出力する、ことを特徴とする請求項1
    7、18、20、24のいずれか一に記載の電源ノイズ
    低減回路。
  26. 【請求項26】前記電源線と前記接地線との間に挿入さ
    れる前記抵抗が、MOSトランジスタよりなり、 前記MOSトランジスタの制御端子をなすゲート端子に
    供給される制御電圧により、前記MOSトランジスタが
    オン及びオフ制御され前記抵抗値が可変される、ことを
    特徴とする請求項17乃至25のいずれか一に記載の半
    導体回路。
  27. 【請求項27】前記電源線と接地線との間に接続される
    回路がCMOS回路よりなり、 前記CMOS回路と、請求項17乃至26のいずれか一
    に記載の前記電源ノイズ低減回路とを、同一チップ上に
    備えてなる、ことを特徴とする半導体集積回路装置。
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