JP5932532B2 - ドアグラスランの取付構造 - Google Patents

ドアグラスランの取付構造 Download PDF

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本発明は、自動車のドアサッシュの内周面に装着されてドアガラスを昇降可能に案内するドアグラスランの取付構造に関し、特にサッシュ上辺部相当部での取付構造に関する。
この種のドアグラスランの取付構造として例えば特許文献1に記載のものが提案されている。特許文献1に記載のドアグラスランの取付構造は、図12に示すように、閉断面構造のドアサッシュ100の上辺部において、その室外側内周面に断面略コ字状のドアグラスラン101を嵌合保持させた構造となっている。そして、このドアグラスラン101の室内側の側壁102の先端に第1のリップ103と第2のリップ104とを形成するとともに、これら第1のリップ103と第2のリップ104との間に第1のリップ103とともに凹溝105を形成する突出部106を形成して、この凹溝105にサッシュカバー(ガーニッシュ)107の端部に形成された起立端末縁108を嵌め込むことで、サッシュカバー107をぐらつきなく安定的に保持することができるとされている。
特開2001−150959号公報
しかしながら、ドアサッシュ100の製造誤差あるいは組み立て誤差によりサッシュ上辺部の断面形状が所定の公差の範囲内でばらつきを生じた場合、例えば図12に示す幅寸法Bがばらついて基準寸法に対して広くなった場合、同図に示すように室内側の側壁102が上方に移動し、同時に凹溝105も同方向に移動したかたちとなる。そうすると、同図のQ3部は図14の嵌め込み構造となるのが理想的であるにもかかわらず、図13に示すようにサッシュカバー107の起立端末縁108を凹溝105に嵌め込むことができず、サッシュカバー107の起立端末縁108を安定的に保持することができなくなる。
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、図12に示した幅寸法Bが基準寸法に対して広くなったような場合でも、サッシュカバーの起立端末縁相当部をぐらつきなく安定的に保持することができるようにしたドアグラスランの取付構造を提供するものである。
請求項1に記載の発明は、少なくとも上辺部における室内側の面にサッシュカバーが装着されるドアサッシュに適用されるドアグラスランの取付構造にして、室内側および室外側の側壁部とこれら双方の側壁部同士を接続する底壁部とによって断面略コ字状に形成されて、上記ドアサッシュの内周面に嵌合保持される本体部と、上記室内側および室外側のそれぞれの側壁部の内側に形成されてドアガラスと圧接するガラスシールリップと、を備え、上記ドアサッシュの上辺部に相当する部分において上記サッシュカバーの下端に形成された係止フランジ部を上記室内側の側壁部の下端にて受容するようにしたドアグラスランの取付構造であることを前提としている。
その上で、上記室内側の側壁部の下端に、ドアサッシュの室内側下端よりも下方に延びるカバーリップと、このカバーリップよりも室内側に位置する断面略J字状の保持リップと、をそれぞれ突出形成し、これらカバーリップと保持リップとの間にフランジ受容溝を形成してあり、上記本体部をドアサッシュの内周面に嵌合保持させた時には、上記保持リップがドアサッシュの室内側下端の内面に圧接しつつフランジ受容溝側に巻き込まれることにより当該フランジ受容溝の溝幅を狭めるようになっていて、上記保持リップの巻き込まれによって溝幅が狭められたフランジ受容溝に上記サッシュカバーの係止フランジ部を嵌め込んで、上記カバーリップと保持リップとで挟み込み固定してあることを特徴としている。
より具体的には、請求項2に記載のように、上記室内側の側壁部における下端部の肉厚が他の部位に比べて厚肉となっているとともに、上記断面略J字状をなす保持リップの根元部が室内側に向かって凸となる湾曲形状となっていて、この湾曲形状部は上記ドアサッシュによって拘束されていないものとする。
また、上記係止フランジ部をより確実に上記カバーリップの先端部と上記保持リップの先端部とで挟み込み固定する上では、請求項3に記載のように、上記断面略J字状をなす保持リップの先端を当該保持リップの他の部位に比べて厚肉形状のものとすることが望ましい。
さらに、同様の理由から、請求項4に記載のように、上記フランジ受容溝の底面にそのフランジ受容溝側に巻き込まれた保持リップと係合する係止突部を形成して、上記フランジ受容溝の溝幅方向での保持リップの動きを規制することが望ましい。
したがって、少なくとも請求項1に記載の発明によれば、上記保持リップがドアサッシュの下端内面に圧接しつつフランジ受容溝側に巻き込まれることにより当該フランジ受容溝の溝幅を狭めるようになっているため、ドアサッシュの製造誤差あるいは組立誤差に起因してドアサッシュの内周面の幅寸法がばらつき、例えばその幅寸法が基準寸法に対して大きく方向にばらついた場合には、上記フランジ溝へ巻き込まれるかたちの保持リップの撓み量変化により、実質的にドアサッシュの内周面の幅寸法のばらつきが吸収されることになる。
これにより、ドアサッシュの内周面の幅寸法のばらつきの影響を受けることなく、カバーリップと保持リップとでサッシュカバーの係止フランジ部を確実に挟み込み固定して、その状態を安定的に保持することができる。
請求項1,2に記載の発明によれば、ドアサッシュの内周面の幅寸法のばらつきの影響を受けることなく、フランジ受容溝へ巻き込まれるかたちの保持リップとカバーリップとでサッシュカバーの係止フランジ部を挟み込み固定できるため、サッシュカバーがぐらつくことがなく、当該サッシュカバーを安定的に保持することができるとともに、サッシュカバーの係止フランジ部を隠蔽するためのいわゆる端末処理を正確に行うことができて、その端末処理の作業性も良好なものとなる。
請求項3に記載の発明によれば、保持リップの先端を厚肉形状のものとしたことにより、当該部位の剛性向上のためにサッシュカバーにおける係止フランジ部の保持性が一段と向上する。
請求項4に記載の発明によれば、係止突部により保持リップの動きが規制されるため、より確実にサッシュカバーにおける係止フランジ部を保持することができる。
自動車のフロントドアの側面図。 本発明に係るドアグラスランの取付構造のより具体的な第1の実施の形態を示す図であって、図1のA−A線に沿うドアグラスランの自由状態での拡大断面図。 図2のQ1に相当する要部拡大図。 図3のドアグラスランの取付状態を示す図。 図2のサッシュ上辺部の断面形状のばらつきに起因して幅寸法Dが大きくなった場合におけるドアグラスランの取付状態を示す図。 図5のQ2に相当する要部拡大図。 本発明に係るドアグラスランの取付構造の第2の実施の形態を示す図であって、第1の実施の形態における図3に相当する図。 図7のドアグラスランの取付状態を示す図。 第2の実施の形態の変形例を示す図であって、図7に相当する図。 図9のドアグラスランの取付状態を示す図。 図10において、ドアサッシュの断面形状がばらついた状態を示す図。 従来のドアグラスランの取付構造の一例を示す断面説明図。 図12のQ3に相当する要部拡大図。 図13のドアグラスランの理想とされる取付状態を示す図。
図1〜6は本発明に係るドアグラスランの取付構造のより具体的な第1の実施の形態を示す図であって、図1は自動車のフロントドアの側面図を、図2は図1のA−A線に沿うドアグラスランの自由状態での拡大断面図をそれぞれ示している。また、図3は図2のQ1に相当する要部拡大図を、図4は図3のドアグラスランの取付状態をそれぞれ示している。さらに、図5はサッシュ上辺部の断面形状のばらつきに起因して幅寸法Dが大きくなった場合におけるドアグラスランの取付状態を示し、図6は図5のQ2に相当する要部拡大図を示している。なお、図2,5は作図上その一部を省略している。また、図2〜4のドアサッシュはその断面形状にばらつきがない場合、つまり図5の幅寸法Dが基準寸法である場合を示している。
図1に示すように、フロントドア1のドア本体部2の上側に配設されるドアサッシュ(ドアフレームともいう。)3は、サッシュ上辺部3aのほか前側(コーナーピース4側)および後側の縦辺部3b,3cが含まれていて、全体として側面視アーチ状に形成されている。そして、この側面視アーチ状のドアサッシュ3の内周側に図2に示す断面形状で且つ長尺紐状のドアグラスラン5が配設されていて、このドアグラスラン5が昇降可能なドアガラス6を案内・受容するかたちとなっている。さらに、図2に示すように、ドアサッシュ3の室内側の面、例えばサッシュ上辺部3aのみに、あるいは両縦辺部3b,3cとともに樹脂製のサッシュカバー7が装着されている。
なお、周知のように、ドアグラスラン5のうちサッシュ上辺部3a相当部では、図2の断面形状をもってその長手方向で均一断面形状のものとなっていて、他方、両縦辺部3b,3c相当部では、図2の断面形状とは異なるものの同図に類似した断面チャンネル状のものとなっている。そして、以下の説明では、特に断らないかぎり、ドアグラスラン5とはサッシュ上辺部3a相当部を指すものとする。
サッシュ上辺部3aは、図2に示す断面形状のものであって、室内側に向かって凸となる断面略U字状のサッシュインナー8とこれとほぼ同断面形状のサッシュアウター9およびリテーナ10の三者をもって構成されていて、サッシュアウター9に断面略コ字状に形成されたドアグラスラン5が下側に開口するかたちで嵌合保持されている。上記サッシュインナー8とサッシュアウター9およびリテーナ12の三者はそれぞれの重合部にてスポット溶接等にて互いに接合されている。
そして、サッシュインナー8の室内側の凸部11には、当該部位と断面形状がほぼ同一のサッシュカバー7が凸部11を抱持するようにして装着されている。サッシュカバー7の下端には上方向に延びた係止フランジ部12が曲折形成されていて、この係止フランジ部12は後述するドアグラスラン5のフランジ受容溝22に受容される。
ドアグラスラン5は公知のEPDMに代表されるようなゴム材料、または、TPOに代表されるような樹脂材料によって形成された押出成形品であって、室外側の側壁部13と、この室外側の側壁部13よりも長く且つ厚肉の室内側の側壁部14と、これら双方の側壁部13,14同士を接続する底壁部115とによって断面略コ字状の本体部16が形成されていて、この本体部16がサッシュアウター9に嵌合保持される。さらに、本体部16における室外側および室内側それぞれの側壁部13,14には、ドアガラス6と圧接するガラスシールリップ17,18が突出形成されている。なお、室内側の側壁部14の内壁面の略中央に補助リップ19が突出形成されている。
ドアグラスラン5における室内側の側壁部14は、図2から明らかなように、その下端部の肉厚が当該室内側の側壁部14の他の部位と比べて厚肉になっているとともに、この下端部の室外側・室内側の両端からカバーリップ20と保持リップ21とが互いに離間しつつ下方に向けて突出形成されていて、これらのカバーリップ20と保持リップ21との間に形成されたフランジ受容溝22にサッシュカバー7の係止フランジ部12を受容するようになっている。なお、カバーリップ20と保持リップ21とともにフランジ受容溝22を形成している底面23は平坦なものとなっている。
また、ドアグラスラン5における底壁部15側には係止リップ24と一対のクッションリップ25,26が突出形成されている。そして、係止リップ24がリテーナ10の折り返し部27に係止されるとともに、各クッションリップ25,26がサッシュアウター9に弾接し、さらに後述するように室内側の側壁部14の下端がサッシュアウター9の下端に弾接しつつフランジ受容溝22にてサッシュカバー7側の係止フランジ部12を受容することで、ドアグラスラン5がドアサッシュ3に安定的に嵌合保持されている。
ここで、図3に図2のQ1部を拡大して示すように、フランジ受容溝22を形成しているカバーリップ20と保持リップ21のうち、カバーリップ20はサッシュアウター9の下端よりも下方まで延びているとともに、下方に向かって断面略ウエッジ状の先細り形状のものとして形成されている。
その一方で、保持リップ21はその根元部21aが室内側に向かって凸となる湾曲形状となっているとともに、その下端部でもある先端部21bが斜め室外側を指向していて、全体として断面略J字状に形成されている。また、保持リップ21の下端部でもある先端部21bの肉厚t2は当該保持リップ21の他の部位の肉厚t1に比べて厚肉形状のものとなっていて(t2>t1)、さらに湾曲形状部としての根元部21aはサッシュアウター9の縦壁9aに対して非接触で当該サッシュアウター9によっては何ら拘束されていない。
そして、ドアグラスラン5側の本体部16をドアサッシュ3側のサッシュアウター9に嵌合保持させた時には、図4に示すように保持リップ21がドアサッシュ3の室内側下端の内面に位置するサッシュアウター9に圧接しつつフランジ受容溝22に巻き込まれることによりフランジ受容溝22の溝幅を狭めるようになっていて、この溝幅が狭くなったフランジ受容溝22にサッシュカバー7の係止フランジ部12を嵌め込んで、カバーリップ20の下端部20bと保持リップ21の先端部21bとで係止フランジ部12を挟み込み固定するように設定されている。この場合に、図4に示すように、保持リップ21の先端部21bがフランジ受容溝22の底面23に圧接することが理想とされる。
このように本実施の形態におけるドアグラスラン5の取付構造では、その取付時にサッシュカバー7の係止フランジ部12をフランジ受容溝22にはめ込んだ上で、カバーリップ20の先端部20bと保持リップ21の先端部21bとで挟み込み固定することで、サッシュカバー7をぐらつくことなく安定的に保持している。
ここで、図5はドアサッシュ3の製造誤差あるいは組み立て誤差による断面形状のばらつきに起因して、サッシュアウター9の幅寸法Dが寸法公差内で基準寸法よりも大きくなった場合を示している。この場合には、係止リップ24がリテーナ10の折り返し部27に正しく係止されるものとすれば、室内側の側壁部14を備えるドアグラスラン5の本体部16は、図2と比較してサッシュアウター9の下端に対し上方側にわずかに移動するかたちとなる。
そうすると、サッシュアウター9の下端に圧接することでフランジ受容溝22に巻き込まれるかたちで撓み変形する保持リップ21は、先に述べた室内側の側壁部14とともに上方側に移動することによって、サッシュアウター9との圧接による撓み変形量は図4の基準寸法時の状態よりも小さくなる。
すなわち、図6に図5のQ2部を拡大して示すように、ドアサッシュ3の幅寸法Dが大きくなった場合には、保持リップ21の撓み変形量は図4の基準寸法時と比べてわずかに小さくなり、当該保持リップ21の先端部21bは同じく図4に示す基準寸法時と比べてわずかに下方側に位置することとなる。そのため、当該図6においては、保持リップ21の先端部21bと底面23との間に幅寸法Dの増加分(室内側の側壁部14の上方側への変位分)に相当する隙間b1が形成されるものの、保持リップ21の撓み変形によって溝幅が狭められたフランジ受容溝22にサッシュカバー7の係止フランジ部12を嵌め込んで、カバーリップ20の先端部20bと保持リップ21の先端部21bとで係止フランジ部12を挟み込み固定する機能は、先に述べた図4のそれと同様に発揮されている。
したがって、このようなドアグラスラン5の取付構造によれば、ドアサッシュ3の断面形状がばらつき、その影響でサッシュアウター9の幅寸法Dが大きくなっても、フランジ受容溝22へ巻き込まれるかたちでの保持リップ21の撓み変形によって、そのサッシュアウターの幅寸法Dのばらつき分b1を吸収することで、確実に係止フランジ部12を固定することができることから、サッシュカバー7がぐらつくことがなく、安定的に保持することができる。
これにより、サッシュカバー7の係止フランジ部12をフランジ受容溝22で受容して、当該係止フランジ部12を隠蔽するためのいわゆる端末処理を正確に行うことができて、その端末処理の作業性も良好なものとなる。
この場合において、先に述べたように保持リップ21は、その根元部21aが室内側に向かって凸となる湾曲形状となっているとともに、その先端部21bが斜め室外側を指向した全体として断面略J字状に形成されていて、湾曲形状部としての根元部21aはドアサッシュ3におけるサッシュアウター9の縦壁9aに拘束されていないため、上記保持リップ21のフランジ受容溝22側への巻き込みが制限されることがなく、実質的に上記サッシュアウター9の幅寸法Dのばらつき分b1を効果的に吸収することができる。
また、上述のように保持リップ21の根元部21aはサッシュアウター9の縦壁9aによって拘束されていないため、上記縦壁9aが室外方向(図2の右方向)に位置ずれしても、縦壁9aが保持リップ21の根元部21aと干渉することはない。従って、縦壁9aが溶接のばらつき等により室外方向に位置ずれしても、フランジ受容溝22が室外方向に位置ずれすることはなく、サッシュカバー7の係止フランジ部12が嵌め込みにくくなるという問題は発生しない。
さらに、カバーリップ20と保持リップ21とを底面23の幅相当分だけ互いに離間して突出形成しているため、保持リップ21の撓み変形量を十分に確保できる。
さらにまた、保持リップ21の先端部21bは、先に述べたように当該保持リップ21の他の部位に比べて厚肉形状のものとしていることから、図6に示すように、その保持リップ21の先端部21bが底面23に当接しない場合でも、上記保持リップ21の先端部21bの厚肉化による剛性向上のために、カバーリップ20の先端部20bと協働して係止フランジ部12を確実に挟み込み固定することができる。
図7,8は本発明に係るドアグラスランの取付構造の第2の実施の形態を示し、図3,4と共通する部分にはそれぞれ同一符号を付してある。また、図9,10は図7,8の変形例を示していて、図7,8と共通する部分にはそれぞれ同一符号を付している。
図7に示す第2の実施の形態では、フランジ受容溝22における底面23に係止突部28を形成してある点で図3に示した第1の実施の形態と相違している。
そして、この係止突部28はドアグラスラン5の取付状態においては、図8に示すようにフランジ受容溝22に巻き込まれた保持リップ21の先端部21bと係合して、フランジ受容溝22の溝幅方向での保持リップ21の動き、特に係止フランジ部12から離れる方向への動きを規制している。そのため、図4に示した第1の実施の形態と比べて、カバーリップ20の先端部20bと保持リップ21の先端部21bとで係止フランジ部14を挟み込み固定した保持状態がより安定化することになる。
この場合において、図9,10に示すように、保持リップ21の先端部21bの厚さt2と当該保持リップ21の他の部位の厚さt1との関係を図3と同じ関係、すなわち、保持リップ21の先端部21bの厚さt2を当該保持リップ21の他の部位の厚さt1と比べて厚肉形状のものとすることによって(t2>t1)、カバーリップ20の先端部20bと保持リップ21の先端部21bとで係止フランジ部12を挟み込み固定した保持状態が一段と安定化することになる。
なお、当該第2の実施の形態のように、係止突部28を形成することで、図11に示すように、サッシュアウター9の幅寸法Dが基準寸法に対して大きくなる方向にばらついた場合にも、フランジ受容溝22の溝幅方向での保持リップ21の動きを規制できることは言うまでもない。
したがって、この第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果に加えて、フランジ受容溝22の溝幅方向での保持リップ21の動きを規制することで、カバーリップ20の先端部20bと保持リップ21の先端部21bとで係止フランジ部12を挟み込み固定した保持状態が一段と安定化する利点がある。
3…ドアサッシュ
3a…サッシュ上辺部
5…ドアグラスラン
6…ドアガラス
7…サッシュカバー
9…サッシュアウター
12…係止フランジ部
13…室外側の側壁部
14…室内側の側壁部
17…ガラスリールリップ
18…ガラスシールリップ
20…カバーリップ
21…保持リップ
21a…根元部
22b…先端部
22…フランジ受容溝
23…底面
28…係止突部

Claims (4)

  1. 少なくとも上辺部における室内側の面にサッシュカバーが装着されるドアサッシュに適用されるドアグラスランの取付構造にして、
    室内側および室外側の側壁部とこれら双方の側壁部同士を接続する底壁部とによって断面略コ字状に形成されて、上記ドアサッシュの内周面に嵌合保持される本体部と、
    上記室内側および室外側のそれぞれの側壁部の内側に形成されてドアガラスと圧接するガラスシールリップと、
    を備え、
    上記ドアサッシュの上辺部に相当する部分において上記サッシュカバーの下端に形成された係止フランジ部を上記室内側の側壁部の下端にて受容するようにしたドアグラスランの取付構造であって、
    上記室内側の側壁部の下端に、ドアサッシュの室内側下端よりも下方に延びるカバーリップと、このカバーリップよりも室内側に位置する断面略J字状の保持リップと、をそれぞれ突出形成し、
    これらカバーリップと保持リップとの間にフランジ受容溝を形成してあり、
    上記本体部をドアサッシュの内周面に嵌合保持させた時には、上記保持リップがドアサッシュの室内側下端の内面に圧接しつつフランジ受容溝側に巻き込まれることにより当該フランジ受容溝の溝幅を狭めるようになっていて、
    上記保持リップの巻き込まれによって溝幅が狭められたフランジ受容溝に上記サッシュカバーの係止フランジ部を嵌め込んで、上記カバーリップと保持リップとで挟み込み固定してあることを特徴とするドアグラスランの取付構造。
  2. 上記室内側の側壁部における下端部の肉厚が他の部位に比べて厚肉となっているとともに、
    上記断面略J字状をなす保持リップの根元部が室内側に向かって凸となる湾曲形状となっていて、
    この湾曲形状部は上記ドアサッシュによって拘束されていないことを特徴とする請求項1に記載のドアグラスランの取付構造。
  3. 上記断面略J字状をなす保持リップの先端を当該保持リップの他の部位に比べて厚肉形状のものとしたことを特徴とする請求項1または2に記載のドアグラスランの取付構造。
  4. 上記フランジ受容溝の底面にそのフランジ受容溝側に巻き込まれた保持リップと係合する係止突部を形成して、上記フランジ受容溝の溝幅方向での保持リップの動きを規制するようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のドアグラスランの取付構造。
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