JP5961858B2 - 車両のドアサッシュ構造 - Google Patents

車両のドアサッシュ構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5961858B2
JP5961858B2 JP2012280534A JP2012280534A JP5961858B2 JP 5961858 B2 JP5961858 B2 JP 5961858B2 JP 2012280534 A JP2012280534 A JP 2012280534A JP 2012280534 A JP2012280534 A JP 2012280534A JP 5961858 B2 JP5961858 B2 JP 5961858B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sash
door
side wall
panel
run channel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012280534A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014124958A (ja
Inventor
貴幸 小林
貴幸 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP2012280534A priority Critical patent/JP5961858B2/ja
Priority to CN201320860891.9U priority patent/CN203739589U/zh
Publication of JP2014124958A publication Critical patent/JP2014124958A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5961858B2 publication Critical patent/JP5961858B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seal Device For Vehicle (AREA)
  • Window Of Vehicle (AREA)

Description

本発明は、スライド式開閉窓を有する車両ドアにおけるドアサッシュ構造に関する。
自動車のドアに設けるスライド式開閉窓は、窓ガラスを確実に保持し、安定した摺動を行うことができるように、例えば、ドアの本体部とサッシュ部とルーフ部のそれぞれにおけるアウターパネルおよびインナーパネルによって、窓ガラスを摺動可能に保持する構造となっている。
上記のような窓ガラスの摺動は、サッシュ部における部材に沿って行われる。よって、サッシュ部においては、スライド式開閉窓の窓ガラスをより確実に保持し、より安定した摺動を行うことができるように、サッシュ部に窓ガラスの摺動をガイドするための部材が追設される。
また、車両の気密性を保持するために、窓ガラスとサッシュ部の間にはシール部材としてドアランチャンネルが設けられる。ドアランチャンネルは、サッシュ部を構成する部材によって保持される。
図7に従来の車両のドアサッシュ構造の一例におけるサッシュ部の斜視図を示し、図8にそのVIII-VIII矢視断面を示す。図7および図8に示す構造は、窓ガラス120の摺動をガイドするための部材として、アウターパネル160とインナーパネル170との間にガラスガイド180を設け、ドアランチャンネル150をアウターパネル160とインナーパネル170とガラスガイド180によって保持するようになっている。
その他の車両のドアサッシュ構造としては、窓ガラスの摺動をガイドするための部材として、アウターパネルとインナーパネルとの間に断面略コ字状のサッシュを設け、ドアランチャンネルをアウターパネルとインナーパネルとサッシュによって保持するドアランチャンネル取付構造の技術がある(特許文献1)。
特開2003−11675号公報
図7および図8に示した従来の車両のドアサッシュ構造におけるガラスガイド180や特許文献1におけるサッシュは、サッシュ部140における窓ガラス120のスライド昇降の案内に必要なものである。しかし、サッシュ部140における全体が窓ガラス120のスライド昇降の案内に寄与しているとは限らず、サッシュ部140における一部は窓ガラス120のスライド昇降の案内に寄与していない場合がある。
つまり、サッシュ部140における窓ガラス120の摺動方向に沿った部分は窓ガラス120のスライド昇降の案内に寄与しているが、サッシュ部140における窓ガラス120の摺動方向と異なる方向に沿った部分は窓ガラス120のスライド昇降の案内に寄与していない。
よって、窓ガラス120のスライド昇降の案内に寄与していない部分においては、窓ガラス120の摺動をガイドするための部材であるガラスガイド180(図7および図8参照)やサッシュ(特許文献1)を廃止することが可能である。窓ガラス120のスライド昇降の案内に寄与していない部分におけるガラスガイド180やサッシュを廃止することにより、ガラスガイド180やサッシュの長さを短く設定することができ、ガラスガイド180やサッシュの製作費を削減することができる上、ドアの軽量化にも寄与する。
しかし、図7および図8に示した従来の車両のドアサッシュ構造や特許文献1におけるドアランチャンネルの取付構造においては、ドアランチャンネル150をインナーパネル170と、アウターパネル160と、ガラスガイド180またはサッシュによって保持しており、窓ガラス120のスライド昇降の案内に寄与していない部分におけるガラスガイド180またはサッシュを廃止した場合には、窓ガラス120のスライド昇降の案内に寄与していない部分においてドアランチャンネル150を保持できなくなる虞がある。
そこで、窓ガラス120のスライド昇降の案内に寄与していない部分におけるドアランチャンネル150をインナーパネル170とアウターパネル160だけで保持することができるように、ドアランチャンネル150の断面形状を途中から変形させることが考えられる。しかし、ドアランチャンネル150は、ゴムや樹脂から成り、押出成形や引抜成形などの方法で製造されるため、部材の途中で断面形状を変えることは困難である。
ドアランチャンネル150を、窓ガラス120のスライド昇降の案内に寄与している部分におけるドアランチャンネル150と、窓ガラス120のスライド昇降の案内に寄与していない部分におけるドアランチャンネル150との二部品に分けることも考えられるが、部品点数の増大となるので、製造作業を複雑化させると共に製造コストの増大に繋がってしまう。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、自動車のスライド式開閉窓における窓ガラスの保持および摺動の安定性を維持しつつ、軽量化を図るとともに自動車車両の製作費を削減することを目的とする。
上記課題を解決する第一の発明に係る車両のドアサッシュ構造は、自動車のスライド式開閉窓における窓ガラスを保持するサッシュ部と、前記サッシュ部の縁部に沿って設けられ、前記窓ガラスと前記サッシュ部との隙間をシールするとともに前記窓ガラスのスライド昇降を案内するドアランチャンネルとを備える車両のドアサッシュ構造であって、前記サッシュ部は、前記窓ガラスの車外側を支持するアウターパネルと、前記アウターパネルと対向して前記窓ガラスの車内側を支持するインナーパネルと、前記アウターパネルと前記インナーパネルと共に前記ドアランチャンネルを支持し、かつ前記ドアランチャンネルの前記窓ガラス側への移動を規制するガラスガイドとを備え、前記ドアランチャンネルは、前記アウターパネルと前記インナーパネルとの間において、前記アウターパネル側に位置するアウター側壁部と、前記アウター側壁部と対向して前記インナーパネル側に位置するインナー側壁部と、前記窓ガラスの端部と対向するとともに前記アウター側壁部と前記インナー側壁部とを連結する連結部とを備え、前記ガラスガイドは、前記サッシュ部の長手方向における所定の範囲にのみ設けられ、前記サッシュ部の前記ガラスガイドが設けられない範囲における前記アウターパネルの縁部または前記インナーパネルの縁部には、対向するパネル側に膨出形成されて前記ドアランチャンネルの前記アウター側壁部または前記インナー側壁部を支持して前記ドアランチャンネルの前記窓ガラス側への移動を規制する複数の側壁支持部が前記サッシュ部の長手方向に沿って所定の間隔で設けられることを特徴とする。
上記課題を解決する第二の発明に係る車両のドアサッシュ構造は、第一の発明に係る車両のドアサッシュ構造において、前記ドアランチャンネルは、前記アウター側壁部の一端縁から車外側へ折り返されて前記アウターパネルの車外側を覆うアウター被覆部と、前記インナー側壁部の一端側から車内側へ折り返されて前記インナーパネルの車内側を覆うインナー被覆部とを備え、前記アウターパネルの縁部または前記インナーパネルの縁部は、前記アウター被覆部または前記インナー被覆部を支持する複数の被覆支持部を備え、前記側壁支持部と前記被覆支持部とが前記サッシュ部の長手方向に沿って交互に設けられることを特徴とする。
上記課題を解決する第三の発明に係る車両のドアサッシュ構造は、第二の発明に係る車両のドアサッシュ構造において、前記ガラスガイドは、前記サッシュ部の長手方向における前記窓ガラスのスライド昇降の案内に寄与する部分に設けられ、前記アウターパネルまたは前記インナーパネルにおける前記側壁支持部および前記被覆支持部は、前記サッシュ部の長手方向における前記窓ガラスのスライド昇降の案内に寄与しない部分に設けられることを特徴とする。
第一の発明に係る車両のドアサッシュ構造によれば、ガラスガイドを所定の範囲にのみ設置し、ガラスガイドが設けられない範囲におけるインナーパネルの縁部またはアウターパネルの縁部に、ドアランチャンネルのインナー側壁部またはアウター側壁部を支持する側壁支持部を設けたので、ガラスガイド等がない部分においても、ドアランチャンネルの窓ガラス側への移動を規制してドアランチャンネルがサッシュ部から外れるのを防止することができ、アウターパネルおよびインナーパネルによってドアランチャンネルを確実に保持することができる。これにより、ガラスガイドを部分的に廃止することができ、ガラスガイドの長さを短く設定し、小型化することができる。つまり、ガラスガイドの小型化によって、材料費を削減し、成形するための金型を小型化することができるので、ガラスガイドの製作費を削減することができる。また、ガラスガイドの長さを短く設定し、小型化することで、ガラスガイドは軽量化されるので、自動車は軽量化かつ低重心化される。ガラスガイドの軽量化は、自動車を軽量化させることにより燃費の向上および物流コストの削減等にも寄与し、自動車を低重心化させることにより運転性能の向上および安定化等にも寄与する。また、接着剤等によってドアランチャンネルをサッシュ部に固着させないので、接着剤の費用を削減することができると共に、取外し可能であるので、メンテ性が良く、ランチャンネルが損傷した場合等には容易に交換することができる。
第二の発明に係る車両のドアサッシュ構造によれば、側壁支持部と被覆支持部とにより、ドアランチャンネルのアウター側壁部またはインナー側壁部と、アウター被覆部またはインナー被覆部とを交互に支持することができるので、より確実にアウターパネルおよびインナーパネルによってドアランチャンネルを保持することができる。
第三の発明に係る車両のドアサッシュ構造によれば、ガラスガイドをサッシュ部におけるスライド式開閉窓のスライド昇降の案内に寄与する部分に設け、インナーパネルにおける側壁支持部および被覆支持部を、サッシュ部におけるスライド式開閉窓のスライド昇降の案内に寄与しない部分に設けるようにしたので、窓ガラスのスライド昇降性能に影響を与えずにガラスガイドを小さくすることができる。言い換えると、ガラスガイドにおけるスライド昇降性能に影響の無い部分を廃止して軽量化することができ、材料費等のコスト削減にも寄与することができる。
実施例1に係る車両のドアサッシュ構造のサッシュ傾斜部における断面図(図3におけるI−I矢視断面)である。 実施例1に係る車両のドアサッシュ構造を備えた車両ドアを示す概略図である。 実施例1に係る車両のドアサッシュ構造におけるインナーパネルおよびガラスガイドを示す斜視図である。 実施例1に係る車両のドアサッシュ構造のサッシュ摺動部における断面図(図3におけるIV−IV矢視断面)である。 不具合例の車両のドアサッシュ構造のサッシュ摺動部における断面図である。 不具合例の車両のドアサッシュ構造のサッシュ摺動部における断面図である。 従来の車両のドアサッシュ構造の一例を示す斜視図である。 図7におけるVIII−VIII矢視断面である。
以下に、本発明に係る車両のドアサッシュ構造の実施例について、添付図面を参照して詳細に説明する。もちろん、本発明は以下の実施例に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能であることは言うまでもない。
まず、本実施例に係る車両のドアサッシュ構造について図1乃至図4を参照して説明する。なお、本実施例は、本発明を車両の左側のリアドアに適用したものである。
本実施例における自動車のスライド式開閉窓は、図2に示すように、車両ドア1に形成された窓開口部10に窓ガラス20が嵌め込まれ、窓ガラス20が窓開口部10の両側(図2における左側および右側)を支えるドアのサッシュ部30、40に沿って開閉方向(図2における上下方向)に摺動する構造となっている。
車両の気密性を確保するために、窓ガラス20とサッシュ部40との間にシール部材としてドアランチャンネル50が設けられる(図1および図4参照)。ドアランチャンネル50は、サッシュ部40の縁部に沿って設けられ、窓ガラス20とサッシュ部40との隙間をシールするとともに窓ガラス20のスライド昇降を案内するものであり、アウター側壁部51と、インナー側壁部52と、連結部53と、アウター被覆部54と、インナー被覆部55とを有する。
ドアランチャンネル50は、アウター側壁部51とインナー側壁部52および連結部53において略コ字形状の断面を成し、略コ字形状の凹部56に窓ガラス20が納まるようになっている。アウター側壁部51は、サッシュ部40を構成するアウターパネル60とインナーパネル70との間におけるアウターパネル60側に位置し、インナー側壁部52は、アウターパネル60とインナーパネル70との間におけるインナーパネル70側に位置し、連結部53は、窓ガラス20の端部21と対向すると共にアウター側壁部51とインナー側壁部52とを連結する。
ここで、アウターパネル60は、サッシュ部40において窓ガラス20の車外側を支持するものであり、インナーパネル70は、サッシュ部40においてアウターパネル60と対向して窓ガラス20の車内側を支持するものである。
ドアランチャンネル50におけるアウター側壁部51の一端縁およびインナー側壁部52の一端縁には、凹部56へ延びるシール部57が設けられる。シール部57が窓ガラス20と当接することよって、サッシュ部40と窓ガラス20との隙間はシールされる。
更に、ドアランチャンネル50は、アウター側壁部51の一端縁からアウターパネル60の車外側(図1および図4における上側)へ折り返されてアウターパネル60の車外側を覆うアウター被覆部54を有し、インナー側壁部52の一端縁からインナーパネル70の車内側(図1および図4における下側)へ折り返されてインナーパネル70の車内側を覆うインナー被覆部55を有する。
ドアランチャンネル50はゴムや樹脂等から成る弾性体であり、ドアランチャンネル50をサッシュ部40に嵌合させると、ドアランチャンネル50におけるアウター側壁部51、インナー側壁部52、連結部53、アウター被覆部54、インナー被覆部55がそれぞれサッシュ部40を構成する部材と当接し、ドアランチャンネル50が僅かに弾性変形することにより、当該部材に引っ掛かるようにして保持される。
本実施例では、車両後方側(図2における右側)のサッシュ部40をその構造上の機能により、サッシュ部40の傾きが変わる屈曲部41を境に二つに分け、サッシュ部40の屈曲部41よりも下部を窓ガラス20のスライド昇降の案内に寄与するサッシュ摺動部42とし、サッシュ部40の屈曲部41および屈曲部41よりも上部を窓ガラス20のスライド昇降の案内に寄与しないサッシュ傾斜部43とする。
サッシュ摺動部42においては、窓ガラス20の摺動方向に沿った形状の部分を有し、当該部分が常に窓ガラス20を拘束する。よって、窓ガラス20を確実に挟持すると共に安定した摺動ができるように、図3および図4に示すように、サッシュ摺動部42は、アウターパネル60とインナーパネル70に加えガラスガイド80を備え、アウターパネル60とインナーパネル70およびガラスガイド80によってドアランチャンネル50を保持すると共に、常に窓ガラス20を拘束する。なお、ガラスガイド80の設置範囲が分かり易いように、図3にはアウターパネル60を示していない。
図4に示すように、サッシュ摺動部42におけるガラスガイド80には、窓ガラス20の端部21と対向するガイド面81が設けられ、ガイド面81には、ドアランチャンネル50における連結部53の突起部が当接される。また、ガラスガイド80の縁部82は、インナーパネル70の縁部71に重ねられて設けられ、アウターパネル60側へ膨出形成された段差部83を有する。この段差部83にドアランチャンネル50におけるインナー側壁部52の突起部が当接されることにより、ドアランチャンネル50の窓ガラス20側(図4における左方側)への移動が規制される。本実施例においては、ガラスガイド80は、サッシュ部40の長手方向における窓ガラス20のスライド昇降の案内に寄与する所定の範囲であるサッシュ摺動部42にのみ設けられている(図3参照)。
サッシュ摺動部42におけるインナーパネル70の車内側(図4における下方側)には、ドアランチャンネル50におけるインナー被覆部55の突起部が当接される。よって、ドアランチャンネル50のインナー被覆部55およびインナー側壁部52のアウターパネル60側(図4における上方側)への移動が規制される。
サッシュ摺動部42におけるアウターパネル60の車内側(図4における下方側)には、ドアランチャンネル50におけるアウター側壁部51の突起部が当接され、アウターパネル60の車外側(図4における上方側)には、ドアランチャンネル50におけるアウター被覆部54の突起部が当接される。よって、ドアランチャンネル50のアウター被覆部54およびアウター側壁部51のインナーパネル70側(図4における下方側)への移動が規制されると共に、ドアランチャンネル50の窓ガラス20側(図4における左方側)への移動が規制される。
一方、サッシュ傾斜部43においては、窓ガラス20の摺動方向と異なる方向に沿った形状の部分を有し、当該部分が窓ガラス20を閉じたときのみ窓ガラス20を拘束する(図3参照)。よって、窓ガラス20を閉じた状態で窓ガラス20をある程度拘束することができれば良いので、図1に示すように、サッシュ傾斜部43は、アウターパネル60とインナーパネル70だけを備え、アウターパネル60およびインナーパネル70によってドアランチャンネル50を保持すると共に、閉じたときのみ窓ガラス20を拘束する。
つまり、ドアランチャンネル50は、サッシュ部40を構成する部材によって保持され、サッシュ摺動部42においてはアウターパネル60、インナーパネル70およびガラスガイド80によって保持され、サッシュ傾斜部43においてはアウターパネル60およびインナーパネル70によって保持される。
よって、本実施例では、図3から分かるように、サッシュ部40における屈曲部41より下部のサッシュ摺動部42にはガラスガイド80が設けられ、サッシュ部40における屈曲部41および屈曲部41より上部のサッシュ傾斜部43にはガラスガイド80は設けられていない。
本実施例では、図1に示すように、サッシュ傾斜部43においてドアランチャンネル50をアウターパネル60とインナーパネル70だけで保持することができるように、インナーパネル70の縁部71がガラスガイド80の縁部82における形状を併せ持つように、インナーパネル70を形成している。つまり、サッシュ部40のガラスガイド80が設けられない範囲であるサッシュ傾斜部43(図3参照)におけるインナーパネル70の縁部71には、対向するアウターパネル60側(図1における上方側)に膨出形成されてドアランチャンネル50のインナー側壁部52を支持してドアランチャンネル50の窓ガラス20側(図1における左方側)への移動を規制する複数の側壁支持部72がサッシュ部40の長手方向に沿って所定の間隔で設けられている(図3参照)。
言い換えると、インナーパネル70の縁部71が、ドアランチャンネル50のインナー被覆部55と当接してドアランチャンネル50を支持する複数の被覆支持部73と、ガラスガイド80の形状を模したドアランチャンネル50のインナー側壁部52と当接してドアランチャンネル50を支持する複数の側壁支持部72とを有するように、インナーパネル70の縁部71を、被覆支持部73と側壁支持部72とをサッシュ部40の長手方向に沿って交互に設けた略波形状としている(図3参照)。
図1に示すように、サッシュ傾斜部43におけるインナーパネル70の被覆支持部73の車内側(図1における下方側)には、ドアランチャンネル50におけるインナー被覆部55の突起部が当接され、インナーパネル70の側壁支持部72の車外側(図1における上方側)には、ドアランチャンネル50におけるインナー側壁部52の突起部が当接される。よって、ドアランチャンネル50のインナー被覆部55およびインナー側壁部52のアウターパネル60側(図1における上方側)への移動が規制されると共に、ドアランチャンネル50の窓ガラス20側(図1における左方側)への移動が規制される。
サッシュ傾斜部43におけるアウターパネル60の車内側(図1における下方側)には、ドアランチャンネル50におけるアウター側壁部51の突起部が当接され、アウターパネル60の車外側(図1における上方側)には、ドアランチャンネル50におけるアウター被覆部54の突起部が当接される。よって、ドアランチャンネル50のアウター被覆部54およびアウター側壁部51のインナーパネル70側(図1における下方側)への移動が規制されると共に、ドアランチャンネル50の窓ガラス20側(図1における左方側)への移動が規制される。
次に、本実施例に係る車両のドアサッシュ構造の作用効果について図1を参照して説明する。
図1に示すように、インナーパネル70に、ドアランチャンネル50のインナー側壁部52を支持する側壁支持部72と、ドアランチャンネル50のインナー被覆部55を支持する被覆支持部73とを有する縁部71を設けたことにより、サッシュ傾斜部43においては、アウターパネル60とインナーパネル70によってドアランチャンネル50は保持される。
つまり、サッシュ傾斜部43においては、インナーパネル70の側壁支持部72がガラスガイド80の代わりにインナー側壁部52を支持し、インナーパネル70の被覆支持部73がインナー被覆部56を支持しているので、ドアランチャンネル50を保持するのにガラスガイド80を要さない。
例えば、単にガラスガイド80を廃止しただけの場合においては、図5に示すように、インナー被覆部55とインナーパネル70との間に隙間gが生じ、インナーパネル70のインナー被覆部55を支持する被覆支持部73だけではドアランチャンネル50を十分に保持することができず、ドアランチャンネル50が外れ易い状態となってしまう。
また、ガラスガイド80を廃止し、インナーパネル70をガラスガイド80の縁部82と同様の形状にしただけの場合においては、図6に示すように、インナー側壁部52とインナーパネル70とが当接し、インナーパネル70によってドアランチャンネル50を保持できているように見える。しかし、インナー被覆部55とインナーパネル70とが当接していないので、インナー被覆部55の車内側(図6における下側)から外部圧力Pが作用すると、ドアランチャンネル50は外れ易い状態となってしまう。
本実施例に係る車両のドアサッシュ構造においては、窓ガラス20のスライド昇降の案内に寄与しないサッシュ傾斜部43におけるガラスガイド80を廃止したことにより、ガラスガイド80の長さを短く設定することができる(図3参照)。よって、ガラスガイド80の材料費を削減することができる。また、ガラスガイド80を成形するための金型を小型化することができるので、ガラスガイド80の製作に係る準備費用を削減することができる。つまり、ガラスガイド80を、サッシュ部40の長手方向における所定の範囲にのみ設け、ガラスガイド80の長さを短く設定することにより、ガラスガイド80を備える車両の製作費を削減することができる上、車両の軽量化にも寄与する。
なお、サッシュ部40の長手方向における窓ガラス20のスライド昇降の案内に寄与しない部分、つまり、ガラスガイド80を廃止したサッシュ傾斜部43(図3参照)においては、図1に示すように、インナーパネル70の縁部71をドアランチャンネル50のインナー側壁部52を支持する側壁支持部72と、ドアランチャンネル50のインナー被覆部55を支持する被覆支持部73とを有する形状としたので、ドアランチャンネル50は確実に保持され、外れ易い状態にならない。
なお、ドアランチャンネル50を保持するために、接着剤や粘着テープ等を使用していないので、製作費の増加を招くことはない。また、ドアランチャンネル50を固着せず、嵌合させているだけなので、ドアランチャンネル50が劣化した場合等にはドアランチャンネル50の交換等を容易に行うことができる。
上述の実施例においては、インナーパネル70の縁部71に側壁支持部72と被覆支持部73とを形成としたが、本発明はこれに限定されず、ドアランチャンネル50の形状によっては、インナーパネル70の縁部71に側壁支持部72と被覆支持部73とを形成することに代えて、またはこれらと共に、アウターパネル60の縁部61にドアランチャンネル50のアウター側壁部51を支持する側壁支持部(図示せず)と、ドアランチャンネル50のアウター被覆部54を支持する被覆支持部(図示せず)とを形成するようにしても良い。このようにした場合も、上述の実施例と同様の作用効果を奏する。
1 車両ドア
10 窓開口部
20 窓ガラス
30 サッシュ部(前方側)
40 サッシュ部(後方側)
41 屈曲部
42 サッシュ摺動部
43 サッシュ傾斜部
50 ドアランチャンネル
51 ドアランチャンネルのアウター側壁部
52 ドアランチャンネルのインナー側壁部
53 ドアランチャンネルの連結部
54 ドアランチャンネルのアウター被覆部
55 ドアランチャンネルのインナー被覆部
56 ドアランチャンネルの凹部
57 ドアランチャンネルのシール部
60 アウターパネル
61 アウターパネルの縁部
70 インナーパネル
71 インナーパネルの縁部
72 インナーパネルの側壁支持部
73 インナーパネルの被覆支持部
80 ガラスガイド
81 ガラスガイドのガイド面
82 ガラスガイドの縁部
83 ガラスガイドの段差部

Claims (3)

  1. 自動車のスライド式開閉窓における窓ガラスを保持するサッシュ部と、前記サッシュ部の縁部に沿って設けられ、前記窓ガラスと前記サッシュ部との隙間をシールするとともに前記窓ガラスのスライド昇降を案内するドアランチャンネルとを備える車両のドアサッシュ構造であって、
    前記サッシュ部は、前記窓ガラスの車外側を支持するアウターパネルと、前記アウターパネルと対向して前記窓ガラスの車内側を支持するインナーパネルと、前記アウターパネルと前記インナーパネルと共に前記ドアランチャンネルを支持し、かつ前記ドアランチャンネルの前記窓ガラス側への移動を規制するガラスガイドとを備え、
    前記ドアランチャンネルは、前記アウターパネルと前記インナーパネルとの間において、前記アウターパネル側に位置するアウター側壁部と、前記アウター側壁部と対向して前記インナーパネル側に位置するインナー側壁部と、前記窓ガラスの端部と対向するとともに前記アウター側壁部と前記インナー側壁部とを連結する連結部とを備え、
    前記ガラスガイドは、前記サッシュ部の長手方向における所定の範囲にのみ設けられ、
    前記サッシュ部の前記ガラスガイドが設けられない範囲における前記アウターパネルの縁部または前記インナーパネルの縁部には、対向するパネル側に膨出形成されて前記ドアランチャンネルの前記アウター側壁部または前記インナー側壁部を支持して前記ドアランチャンネルの前記窓ガラス側への移動を規制する複数の側壁支持部が前記サッシュ部の長手方向に沿って所定の間隔で設けられる
    ことを特徴とする車両のドアサッシュ構造。
  2. 前記ドアランチャンネルは、前記アウター側壁部の一端縁から車外側へ折り返されて前記アウターパネルの車外側を覆うアウター被覆部と、前記インナー側壁部の一端側から車内側へ折り返されて前記インナーパネルの車内側を覆うインナー被覆部とを備え、
    前記アウターパネルの縁部または前記インナーパネルの縁部は、前記アウター被覆部または前記インナー被覆部を支持する複数の被覆支持部を備え、
    前記側壁支持部と前記被覆支持部とが前記サッシュ部の長手方向に沿って交互に設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両のドアサッシュ構造。
  3. 前記ガラスガイドは、前記サッシュ部の長手方向における前記窓ガラスのスライド昇降の案内に寄与する部分に設けられ、前記アウターパネルまたは前記インナーパネルにおける前記側壁支持部および前記被覆支持部は、前記サッシュ部の長手方向における前記窓ガラスのスライド昇降の案内に寄与しない部分に設けられることを特徴とする請求項2に記載の車両のドアサッシュ構造。
JP2012280534A 2012-12-25 2012-12-25 車両のドアサッシュ構造 Active JP5961858B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012280534A JP5961858B2 (ja) 2012-12-25 2012-12-25 車両のドアサッシュ構造
CN201320860891.9U CN203739589U (zh) 2012-12-25 2013-12-24 车辆的车门窗框结构

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012280534A JP5961858B2 (ja) 2012-12-25 2012-12-25 車両のドアサッシュ構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014124958A JP2014124958A (ja) 2014-07-07
JP5961858B2 true JP5961858B2 (ja) 2016-08-02

Family

ID=51339444

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012280534A Active JP5961858B2 (ja) 2012-12-25 2012-12-25 車両のドアサッシュ構造

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5961858B2 (ja)
CN (1) CN203739589U (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10479173B2 (en) * 2015-11-02 2019-11-19 Cooper Standard GmbH Window assembly, and vehicle door and vehicle featuring the window assembly
JP7053251B2 (ja) * 2017-12-26 2022-04-12 西川ゴム工業株式会社 自動車ドア用グラスラン
JP6649421B2 (ja) * 2018-03-28 2020-02-19 株式会社豊田自動織機 フロントドア

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2198069A (en) * 1938-01-24 1940-04-23 Murray Corp Method of making sheet metal vehicle doors
JPS61129675U (ja) * 1985-02-04 1986-08-14
JP3888087B2 (ja) * 2001-07-05 2007-02-28 三菱自動車工業株式会社 ドアランチャンネルの取付構造
JP5142322B2 (ja) * 2008-03-27 2013-02-13 東海興業株式会社 ガラスランチャンネル組立体の取付構造及び窓枠
JP2010083160A (ja) * 2008-09-29 2010-04-15 Toyoda Gosei Co Ltd ガラスラン
JP5573378B2 (ja) * 2010-06-05 2014-08-20 スズキ株式会社 車両のドア構造

Also Published As

Publication number Publication date
CN203739589U (zh) 2014-07-30
JP2014124958A (ja) 2014-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5614199B2 (ja) ルーフ装置
US8910423B2 (en) Door weather strip for motor vehicle
US20180290526A1 (en) Glass run for automobile door
JP6437712B2 (ja) 車両用ドアのフレームモール
JP5961858B2 (ja) 車両のドアサッシュ構造
US9776480B2 (en) Door frame
JP6811680B2 (ja) 自動車用ガラスラン
JP2009255898A (ja) ガラスラン及び車両のドアのシール構造
JP2016048017A (ja) 窓ガラス支持構造及びその窓ガラス支持構造を備える昇降装置
JP6079406B2 (ja) ルーフ装置
JP2010052461A (ja) ガラスランの取付構造
JP6337788B2 (ja) ドア用ガゼットのシール部材の固定構造
JP5163367B2 (ja) ガラスランの取付構造
JP2008184040A (ja) ドアウエザストリップ
JP5717784B2 (ja) ウェザストリップ構造
US9944157B2 (en) Window molding for vehicle
JP2007083943A (ja) ガラスランの組付構造
JP5790613B2 (ja) ガラスラン
JP5780215B2 (ja) ドアフレームへのウェザーストリップ取付け構造
JP5153467B2 (ja) ウェザストリップの型成形部
JP2011020612A (ja) グラスラン
JP5142322B2 (ja) ガラスランチャンネル組立体の取付構造及び窓枠
JP4962859B2 (ja) ガラスラン
JP6251488B2 (ja) 車両用ガラスラン
JP2012153278A (ja) ガラスラン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150918

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160519

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160524

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160606

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5961858

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250