JP6612149B2 - 車両用モール - Google Patents

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Description

本発明は車両ドアに取り付けられるモールに関する。
車両のドアを構成するドアパネルの上縁部にモール(ベルトモール)が取り付けられる。モールを構成する長尺部材であるモール本体は長手方向に沿う溝状部を有しており、溝状部内にドアパネルの上縁部を挿入した状態で支持される。モール本体は溝状部の車外側部分を構成する意匠壁と車内側部分を構成する車内側壁を有しており、車内側壁には車内側に向けて突出するリップが設けられ、このリップがウインドガラスに接触してドアパネル内への雨水の進入を防ぐ。
モール本体の長手方向の端部にエンドキャップが取り付けられる。エンドキャップは、蓋部によってモール本体の開放端面を塞いだ状態で、モール本体から脱落しないように抜け止めされる。モール本体に対するエンドキャップの抜け止め構造として接着やカシメが知られているが、こうした従来技術よりも取り付け作業性を向上させるものとして、モール本体側に形成した被係合部とエンドキャップ側に設けた係合部を係合させる構成が特許文献1に記載されている。より詳しくは、モール本体側の被係合部として、車内側壁の一部を切り欠いて切欠溝を設けている。エンドキャップは、蓋部から突出して意匠壁と車内側壁の間の溝状部内に挿入される挿入部と、挿入部よりも車内側壁に近く位置して溝状部内に挿入される棒部を有しており、モール本体側の切欠溝に係合可能な突部が棒部の先端に設けられている。挿入部と共に棒部をモール本体の溝状部内に挿入するときに、突部が車内側壁の車外側の面(意匠壁側を向く面)に乗り上げて棒部が車外側(意匠壁側)に向けて弾性変形する。棒部がモール本体の溝状部内に所定量挿入されると、棒部が弾性変形状態から復帰しながら突部を切欠溝に係合させて抜け止め状態になる。
特開2012−166649号公報
特許文献1におけるモール本体へのエンドキャップの取り付け構造では、エンドキャップの挿入に際して棒部が車幅方向(ドアの厚み方向)に弾性変形するため、車幅方向に大きなスペースが必要で、モール本体やエンドキャップの設置やデザインの自由度が制約されやすいという課題があった。そこで本発明は、モール本体やエンドキャップの設置やデザインの自由度の高さを損なわずに、エンドキャップを簡単かつ確実に取り付け可能な車両用モールを得ることを目的とする。
本発明は、モール本体にエンドキャップを取り付ける車両用モールを対象としたものである。モール本体は、ドアパネルの縁部を挿入する溝状部を長手方向に沿って有し、溝状部の車外側部分である意匠壁と溝状部の車内側部分である車内側壁の間に溝状部を長手方向に沿って開放させる開口部を有する。エンドキャップは、モール本体の長手方向の端部に当接する蓋部と、長手方向に沿って溝状部内に挿入される挿入部を有する。モール本体の車内側壁の長手方向の端部に、長手方向に沿って延び溝状部の開口方向へ向く被対向面を備える。モール本体の車内側壁はさらに、被対向面よりも長手方向の中央に近く位置する被係合を備える。エンドキャップは、モール本体の被対向面に対向して位置して溝状部の開口方向に向けて弾性変形可能な係合部を備える。この係合部は、エンドキャップの蓋部がモール本体の長手方向の端部に当接する挿入完了位置まで挿入したときに、被係合に係合してモール本体に対するエンドキャップの長手方向への抜け止めを行う。エンドキャップの蓋部は、挿入完了位置で、モール本体の車内側壁の長手方向の端面に対向する。エンドキャップの係合部は、蓋部から突出して挿入完了位置でモール本体の被対向面に対向する対向部と、対向部よりも開口方向と反対側に突出する突起部を有しており、モール本体の被係合部に係合可能な抜止部を突起部に備えている。
モール本体は、車内側壁の長手方向の端部に、車内側壁の基本形状よりも溝状部の開口方向への突出量が小さい短壁部を有しており、この短壁部に被対向面を設けることが好ましい。
エンドキャップは係合部に連続する延長部を有し、エンドキャップの挿入完了位置で係合部または延長部と当接して溝状部の開口方向への係合部の弾性変形を規制する変形規制部をモール本体の車内側壁に設けてもよい。
エンドキャップを挿入完了位置まで挿入する途中で、モール本体側の被対向面に当接して溝状部の開口方向への分力を生じる変形案内面を突起部に設けてもよい。
エンドキャップは蓋部及び挿入部の車外側に位置する外観部を有しており、エンドキャップの挿入完了位置で、エンドキャップの外観部と係合部がモール本体の車内側壁を挟むように構成してもよい。
本発明の車両用モールでは、エンドキャップに設けた係合部が、モール本体の車内側壁のうち溝状部の開口方向に向く被対向面に対向して位置して該開口方向に向けて弾性変形可能となっているので、モール本体の幅方向(意匠壁と車内側壁を結ぶ方向)に余分なスペースを用いずにエンドキャップの抜け止めを行うことができる。従って、モール本体やエンドキャップの設置やデザインの自由度と、エンドキャップの取り付け易さを両立した車両用モールが得られる。
車両の後部座席用ドアを車外側から見た側面図である。 後部座席用ドア用のベルトモールにエンドキャップを取り付けた状態の斜視図である。 図2のベルトモールとエンドキャップを車内側から見た側面図である。 ベルトモールとエンドキャップの分解状態を車内側から見た側面図である。 エンドキャップを車内側から見た斜視図である。 ドアパネルにベルトモールを取り付けた状態を図3のVI-VI線に沿う位置で示した断面図である。 ドアパネルにベルトモールを取り付けた状態を図3のVII-VII線に沿う位置で示した断面図である。 ベルトモールにエンドキャップを取り付けた状態における、ベルトモールに対するエンドキャップの係合部の係合状態を示す断面図である。 異なる実施形態での、ベルトモールに対するエンドキャップの係合部の係合状態を示す断面図である。 さらに異なる実施形態での、ベルトモールに対するエンドキャップの係合部の係合状態を示す断面図である。
図1は、自動車の後部座席用ドア10(以下、ドア10と呼ぶ)を示している。ドア10は、ドアフレーム11とドアパネル12を有し、ドアフレーム11の内縁部とドアパネル12の上縁部に囲まれる窓開口13内にウインドガラス14が昇降する。図示を省略した自動車のボディに対してドア10を閉じたとき、該ボディに形成したドア開口部をドア10が塞ぐ。以下の説明や図面における前方、後方、上方、下方、車内、車外などの方向は、ドア10が取り付けられる自動車のボディを基準とした方向を意味する。
ドアフレーム11は、ドア上縁部を形成するアッパサッシュ15と、ドアパネル12の前部から上方へ延設された立柱サッシュ16と、ドアパネル12の後部から上方へ延設されたリアサッシュ17を備えている。ドアフレーム11の内縁部には弾性材からなるガラスランが保持されており、立柱サッシュ16とリアサッシュ17のガラスランによってウインドガラス14の前縁と後縁を保持し、ウインドガラス14は立柱サッシュ16とリアサッシュ17に沿って昇降することができる。ウインドガラスが窓開口13内の最上位置まで達すると、アッパサッシュ15のガラスランによってウインドガラスの上縁が保持される。
図6及び図7に部分的に示すように、ドアパネル12は、車内側に位置するインナパネル18と車外側に位置するアウタパネル19を組み合わせて構成される。窓開口13を形成するドアパネル12の上縁部には、アウタパネル19を車内側に折り曲げてインナパネル18を挟んだ被着部20が形成されている(図6、図7参照)。
ドアパネル12の被着部20に沿って長尺部材であるベルトモール(モール本体)21が取り付けられる。図6に示すように、ベルトモール21は下方に向けて開放された逆U字状の断面形状をなしている。より詳しくは、ベルトモール21は、車外側に位置する意匠壁22と、車内側に位置する車内側壁23と、意匠壁22と車内側壁23の上縁を接続する上壁24を有し、意匠壁22と車内側壁23と上壁24によって囲まれる空間が溝状部25となっている。意匠壁22と車内側壁23の間には、溝状部25を下方に向けて開放させる開口部26が形成されている。この開口部26が位置する下方を溝状部25の開口方向とする。
ベルトモール21には、意匠壁22の下端部にボディタッチリップ27が設けられ、ボディタッチリップ27の上方には意匠壁22の車内側の面から突出する支持突部28が設けられている。車内側壁23の下端部には車外側に向けて突出する折り曲げ部29が設けられ、折り曲げ部29の上方には車内側壁23の車外側の面から突出する振れ止め突起(変形規制部)30が設けられている。車内側壁23の車内側の面から上下方向に位置を異ならせてガラスタッチリップ31とガラスタッチリップ32が突出している。車内側壁23と上壁24の境界付近には、車内側に突出する振れ止め突起33が設けられている。ボディタッチリップ27とガラスタッチリップ31とガラスタッチリップ32は弾性変形可能であり、図面では各リップの自由状態での形状を示している。
図6に示すように、ベルトモール21は、開口部26を通して溝状部25内に被着部20を挿入させてドアパネル12の上縁部に取り付けられる。この取り付け状態で、被着部20のうち車内側に折り返したアウタパネル19の端部が折り曲げ部29に係合して、ベルトモール21の上方への離脱を防ぐ。ボディタッチリップ27がアウタパネル19の車外側の面に当接して弾性変形され、アウタパネル19の車内側への折り返し部分が振れ止め突起30に当接して、車幅方向におけるベルトモール21の位置が定まる。ボディタッチリップ27によって外部からベルトモール21内への水滴の浸入や異物の侵入を防ぐ。また、図6では図示を省略しているが、ガラスタッチリップ31とガラスタッチリップ32がドアガラス14(図1)に当接して弾性変形され、ガラスタッチリップ31とガラスタッチリップ32によってドアパネル12内への水滴の浸入や異物の侵入を防ぐと共に、振れ止め突起33がウインドガラス14に対向してウインドガラス14の車外側への振れを規制する。図2ないし図4に表れているベルトモール21の後端部は、溝状部25が端末側に開放された開放端面になっており、ベルトモール21は後端部を含む長手方向の全体をドアパネル12の被着部20に取り付けることができる。
意匠壁22と車内側壁23と上壁24はベルトモール21の長手方向の略全体に設けられているが、図2ないし図4、図7に示すように、ベルトモール21の後端付近では車内側壁23の下方の一部が切り欠かれており、車内側壁23の基本形状(図6)に比べて溝状部25の開口方向(下方)への突出量が小さい短壁部34が形成されている。この短壁部34の下端部に下方へ向くカット面(被対向面)35が形成されている。カット面35はベルトモール21の長手方向に延びる面であり、ガラスタッチリップ31よりも上方に位置している。つまり、短壁部34の形成箇所では、カット面35よりも下方に位置する折り曲げ部29とガラスタッチリップ31とガラスタッチリップ32は形成されていない(図4、図7参照)。
図4に示すように、ベルトモール21にはさらにカット面35に隣接する位置に、カット面35よりもベルトモール21の長手方向の中央側(前方)に位置する被係合面(被係合部)36が形成されている。被係合面36は、ベルトモール21の長手方向に対して略直交する面であり、カット面35よりも上方に向けて車内側壁23に凹設した凹部37の一部である。別言すれば、ベルトモール21の車内側壁23には、後端側から順に短壁部34と凹部37が連続して形成されている。
図2ないし図4に示すように、ベルトモール21の後端部にエンドキャップ50が取り付けられる。図4や図5に示すように、エンドキャップ50は、ベルトモール21後端の開放端面に当接可能な蓋部51と、蓋部51から前方に向けて突出してベルトモール21の溝状部25に挿入される挿入部52と、蓋部51及び挿入部52よりも車外側に位置する外観部53を有する。
エンドキャップ50の蓋部51は、ベルトモール21の意匠壁22と車内側壁23と上壁24のそれぞれの端面に対向する車外側部51aと車内側部51bと上部51cを有しており、車外側部51aと車内側部51bと上部51cの間に下方に向けて開口するスリット51dを有している。スリット51dはドアパネル12の被着部20を挿入可能な形状の溝部であり、スリット51dによってエンドキャップ50は被着部20に干渉せずにベルトモール21に取り付けることができる。
エンドキャップ50の挿入部52は、蓋部51のうち車外側部51aから前方に向けて突出する車外側部52aと、車内側部51bと上部51cの境界付近から前方に向けて突出する車内側部52bを有している。外観部53は、蓋部51よりも後方に突出する後方突出部53aと、蓋部51に対して前方に位置して挿入部52の形成領域の一部と重なる前方突出部53bを有している。
エンドキャップ50にはさらに係合部54が設けられている。係合部54は、蓋部51の車内側部51bの下端付近から前方に向けて突出する対向部54aと、対向部54aの先端に位置して対向部54aよりも上方に突出する突起部54bを有しており、対向部54aの基部が蓋部51の車内側部51bに接続し、突起部54bの先端が挿入部52の車内側部52bに接続する両持ち構造となっている。より詳しくは、挿入部52の車内側部52bには、車内外方向に貫通する孔部52cと、孔部52cの下方に位置する薄板状の延長部52dが形成されている。図4と図5に示すように、孔部52cの先端(前端)は端壁部52eにより閉じられており、延長部52dの先端(前端)が端壁部52eの下端に接続している。図4、図5、図7に示すように、係合部54は孔部52cの下方に位置し、突起部54bの先端(前端)が延長部52dに接続している。別言すれば、係合部54とそれに続く延長部52dが、孔部52cの下方で車内側部51bと端壁部52eを橋絡している。この係合部54から延長部52dにかけての橋絡部分は弾性変形可能となっている。特に、係合部54の対向部54aと延長部52dがそれぞれ上下方向の厚みが小さい板状であるため(図4、図5、図7参照)、上下方向に弾性変形しやすくなっている。
係合部54を構成する突起部54bには、対向部54aに隣接する位置に係合面(抜止部)54cが形成されている。図8に示すように、係合面54cは、ベルトモール21の長手方向と略直交する面であり、後方に向いている。突起部54bは係合面54cよりも前方に延びる延長形状を有しており、突起部54bの上面側に第1テーパ面(変形案内面)54dが形成され、突起部54bの車内側に第2テーパ面54eが形成されている。第1テーパ面54dは、突起部54bの先端(前端)から後方に進む(延長部52dから離れて係合面54cに近づく)につれて徐々に上方への突出量を大きくする傾斜面となっている。第2テーパ面54eは、突起部54bの先端(前端)から後方に進む(延長部52dから離れて係合面54cに近づく)につれて徐々に車内側への突出量を大きくする傾斜面となっている。
図4はベルトモール21にエンドキャップ50を取り付ける前の状態を示しており、図2と図3はベルトモール21にエンドキャップ50を取り付けた状態を示している。エンドキャップ50は、ベルトモール21の長手方向に沿って挿入部52を溝状部25内に挿入させながら取り付けられ、蓋部51がベルトモール21の後端面に当接する挿入完了位置(図2、図3)まで達すると、図8に示すように、エンドキャップ50側の係合部54がベルトモール21側の被係合面36(凹部37)に係合して抜け止め状態になる。
より詳しくは、図7に示すように、エンドキャップ50の挿入部52は、ベルトモール21の意匠壁22に沿って車外側部52aが挿入され、ベルトモール21の車内側壁23に沿って車内側部52bが挿入される。この挿入状態で、挿入部52の車外側部52aが支持突部28に対して上方から当接し、車内側部52bが上壁24に対して下方から当接して、ベルトモール21に対するエンドキャップ50の倒れ(ベルトモール21の長手方向に向く軸回りの回転)が規制される。また、図7に示すように、エンドキャップ50の外観部53の前方突出部53bが、ベルトモール21における意匠壁22と上壁24を車外側から覆う。
図3や図7に示すように、エンドキャップ50の係合部54は、ベルトモール21の短壁部34のカット面35の下方に位置している。そのため、挿入部52をベルトモール21の溝状部25内に挿入する際に、係合部54の第1テーパ面54dが短壁部34のカット面35に当接し、エンドキャップ50に対して挿入方向(前方)に力を加えると、第1テーパ面54dの傾斜形状によって係合部54を下方に押す分力が発生する。この分力によって係合部54が下方に向けて弾性変形される。蓋部51がベルトモール21の後端面に当接する挿入完了位置までエンドキャップ50を挿入すると、図2や図3に示すように係合部54の突起部54bがベルトモール21の凹部37に対応する位置に達し、係合部54が下方への弾性変形から復帰しようとして対向部54aがカット面35に接近(当接)した状態(図7、図8)になる。その結果、図8に示すように、ベルトモール21の長手方向において係合部54の係合面54cが被係合面36に対向し(突起部54bが凹部37に進入し)、被係合面36に対する係合面54cの当接によって、ベルトモール21に対する後方へのエンドキャップ50の移動(脱落)が規制された抜け止め状態となる。
図2に示すように、ベルトモール21に対してエンドキャップ50を取り付けた状態ではさらに、延長部52dの下面が振れ止め突起30に当接して(延長部52dが振れ止め突起30上に乗り上げて)、延長部52dに連続して位置する係合部54が下方に弾性変形することを規制する。これにより、係合面54cと被係合面36が係合するエンドキャップ50の抜け止め状態を確実に維持させることができる。図7に示すように、係合部54は車幅方向においてカット面35よりも幅広に形成されており、係合部54の一部が溝状部25内に入り込んでいる。係合部54に続く延長部52dも同様に溝状部25内に入り込んでいるが、延長部52dは、第2テーパ面54eによって車外側に絞りこまれている分、車幅方向において係合部54よりも幅狭になっている(図2、図5参照)。そのため、延長部52dは、車内側壁23と干渉することなく、車内側壁23から車外側に突出する振れ止め突起30上に当接することが可能である。図6に示すように、振れ止め突起30の上面側は略水平な面となっており、この略水平な面によって延長部52dを支持するので安定した当接状態を維持できる。なお、延長部52dを下方から支持して弾性変形を規制可能な形状であれば、振れ止め突起30の上面側を略水平な面以外の形状にすることもできる。例えば、振れ止め突起30の上面側を、車内側壁23から離れて車外側に進むにつれて上方への傾きを大きくする傾斜面にしてもよい。
また、図7に示すように、エンドキャップ50をベルトモール21に取り付けると、エンドキャップ50の外観部53(前方突出部53b)と係合部54(対向部54a)によって、ベルトモール21の短壁部34を上下から挟んだ状態となる。この構成もエンドキャップ50の安定した取り付けの実現に寄与する。
エンドキャップ50の外観部53は、ベルトモール21の後端付近の外側を覆う前方突出部53bに加えて、ベルトモール21の後端よりも後方に突出する後方突出部53aを有しているため、エンドキャップ50がベルトモール21と共にドアパネル12の上縁部(被着部20)に取り付けられた状態(図1)において、ベルトモール21の後端部分の継ぎ目が外観に表れないように外観部53によって覆うことができる。
以上のように本実施形態では、ベルトモール21へのエンドキャップ50の挿入に際して、エンドキャップ50に設けた係合部54が、ベルトモール21のカット面35から離れる下方に弾性変形してから突起部54b(係合面54c)をベルトモール21の凹部37(被係合面36)に係合させる。このときの係合部54の弾性変形の方向は、車内側壁23の壁面に沿う上下方向であるため、車幅方向に大きなスペースを要さずに係合部54の係合動作を行わせることができる。また、車内側壁23のうち下方への突出量が小さい短壁部34の下方領域で係合部54が弾性変形するため、上下方向においても係合部54を弾性変形させるための余分なスペースを確保する必要がない。ベルトモール21の被係合面36に対する係合部54の係合は、エンドキャップ50をベルトモール21の長手方向に挿入するだけで行わせることができるので、エンドキャップ50の取り付けの作業性にも優れている。従って、省スペースな抜け止め構造によってベルトモール21やエンドキャップ50の設置やデザインの自由度を向上させることができると共に、エンドキャップ50の取り付け易さも実現することができる。
エンドキャップ50の取り付けに際して係合部54は、基本的には前述のように下方に向けて弾性変形するが、第2テーパ面54eの傾斜形状を利用して車外側へ弾性変形させることも可能である。図2や図3に示すように、エンドキャップ50の通常の取り付け状態では、第2テーパ面54eに対してベルトモール21のいずれの部分も接触しないが、仮に部品の精度誤差などでベルトモール21の一部(例えば凹部37よりも前方の車内側壁23の一部)が係合部54と干渉を生じる位置にある場合、ベルトモール21の当該部分に第2テーパ面54eを当接させ、第2テーパ面54eの傾斜形状を利用して係合部54を車外側にわずかに弾性変形させて、干渉を防ぐことができる。挿入部52における孔部52cの下方を橋絡する形状の係合部54(及び延長部52d)は、このような車幅方向の弾性変形も可能である。
以上に説明した実施形態では、ベルトモール21側の被係合面36とエンドキャップ50側の係合面54cがいずれもベルトモール21の長手方向と略直交する面であるが(図8参照)、係合によってエンドキャップを抜け止めする面は、モールの長手方向と直交する面に限られるものではなく、少なくともモールの長手方向と交差する成分を含んでいればよい。ベルトモール21側とエンドキャップ50の側の係合部分の形状を異ならせた変形例を図9と図10に示す。これらの変形例は、図9と図10に示す部分以外の構成は、先の実施形態と共通している。
図9に示す実施形態では、エンドキャップ50の係合部54に、先の実施形態の係合面54cに代えて、第1テーパ面54dと逆方向に傾斜する傾斜係合面(抜止部)54fを設けている。ベルトモール21の短壁部34には、傾斜係合面54fに当接する係合角部(被係合部)38を設けている。そして傾斜係合面54fと係合角部38の係合によってベルトモール21に対するエンドキャップ50の抜け止めを行う。抜け止め状態において、係合部54には下方への弾性変形状態から復帰させようとする上方へ向けての復元力が働いている。この上方への復元力は傾斜係合面54fを係合角部38に押し付け、傾斜係合面54fの傾斜に応じた分力を生じさせる。具体的には、係合部54をさらに上方へ引き込もうとする分力と、係合部54を前方(挿入部52の挿入方向)に押し込もうとする分力が働く。そのため、ベルトモール21に対する係合部54の係合安定性が向上すると共に、ベルトモール21の端面に対するエンドキャップ50の蓋部51の密着度(図3参照)を高めることができる。
図10に示す実施形態では、ベルトモール21の短壁部34に、先の各実施形態の被係合面36や係合角部38に代えて、第1テーパ面54dと逆方向に傾斜する傾斜係合面(被係合部)39を設けている。エンドキャップ50の係合部54には、傾斜係合面39に当接する係合角部(抜止部)54gを設けている。そして傾斜係合面39と係合角部54gの係合によってベルトモール21に対するエンドキャップ50の抜け止めを行う。図9における傾斜係合面54fと同様に、図10における傾斜係合面39は、係合部54に対して働く上方へ向けての復元力から、係合部54をさらに上方へ引き込もうとする分力と係合部54を前方(挿入部52の挿入方向)に押し込もうとする分力を生じさせる形状の面である。そのため、ベルトモール21に対する係合部54の係合安定性の向上と、ベルトモール21の端面に対するエンドキャップ50の蓋部51の密着度(図3参照)の向上を実現できる。
以上、図示実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は図示した実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない限りにおいて改良や改変が可能である。例えば、図示実施形態は自動車の後部座席用ドア10に取り付けられるベルトモール21とエンドキャップ50への適用例であるが、前部座席用ドアやその他の車両用ドアなどに取り付けられるモールについても本発明を適用できる。
図示実施形態のエンドキャップ50はベルトモール21の後端側に取り付けられるが、本発明は、モールの長手方向のいずれの端部にエンドキャップを取り付ける場合にも適用が可能である。
図示実施形態では、エンドキャップ50が挿入完了位置に達したときに、ベルトモール21の車内側壁23から車外側に突出する振れ止め突起30が延長部52dに当接して、下方への係合部54への弾性変形を規制するが、係合部54の下方への弾性変形を規制するための当接箇所は振れ止め突起30と延長部52d以外の部位に設定することもできる。例えば、車内側壁23から凹部37側(ベルトモール21の長手方向)に突出する突起を設け、エンドキャップ50の挿入完了位置において、この突起を下方から係合部54(突起部54b)に当接させてもよい。
10 ドア
11 ドアフレーム
12 ドアパネル
13 窓開口
14 ウインドガラス
15 アッパサッシュ
16 立柱サッシュ
17 リアサッシュ
18 インナパネル
19 アウタパネル
20 被着部
21 ベルトモール(モール本体)
22 意匠壁
23 車内側壁
24 上壁
25 溝状部
26 開口部
27 ボディタッチリップ
28 支持突部
29 折り曲げ部
30 振れ止め突起(変形規制部)
31 32 ガラスタッチリップ
33 振れ止め突起
34 短壁部
35 カット面(被対向面)
36 被係合面(被係合部)
37 凹部
38 係合角部(被係合部)
39 傾斜係合面(被係合部)
50 エンドキャップ
51 蓋部
51a 車外側部
51b 車内側部
51c 上部
52 挿入部
52a 車外側部
52b 車内側部
52c 孔部
52d 延長部
52e 端壁部
53 外観部
53a 後方突出部
53b 前方突出部
54 係合部
54a 対向部
54b 突起部
54c 係合面(抜止部)
54d 第1テーパ面(変形案内面)
54e 第2テーパ面
54f 傾斜係合面(抜止部)
54g 係合角部(抜止部)

Claims (5)

  1. ドアパネルの縁部を挿入する溝状部を長手方向に沿って有し、上記溝状部の車外側部分である意匠壁と上記溝状部の車内側部分である車内側壁の間に上記溝状部を上記長手方向に沿って開放させる開口部を有するモール本体
    上記モール本体の上記長手方向の端部に当接する蓋部と、上記長手方向に沿って上記溝状部内に挿入される挿入部を有するエンドキャップ;
    上記モール本体の上記車内側壁の上記長手方向の端部に設けた、上記長手方向に沿って延び上記溝状部の開口方向へ向く被対向面;
    上記モール本体の上記車内側壁に、上記被対向面よりも上記長手方向の中央に近く位置させて設け被係合;及び
    上記エンドキャップに設けられ、上記被対向面に対向して位置して上記開口方向に向けて弾性変形可能で、上記蓋部が上記モール本体の上記長手方向の端部に当接する挿入完了位置まで挿入したときに上記被係合に係合して上記モール本体に対する上記エンドキャップの上記長手方向への抜け止めを行う係合部;
    を有し、
    上記蓋部は、上記挿入完了位置で、上記車内側壁の上記長手方向の端面に対向し、
    上記係合部は、上記蓋部から突出して上記挿入完了位置で上記被対向面に対向する対向部と、上記対向部よりも上記開口方向と反対側に突出する突起部を有し、上記被係合部に係合可能な抜止部が上記突起部に設けられていることを特徴とする車両用モール。
  2. 請求項1記載の車両用モールにおいて、上記モール本体は、上記車内側壁の上記長手方向の端部に、上記車内側壁の基本形状よりも上記溝状部の開口方向への突出量が小さい短壁部を有し、上記短壁部に上記被対向面が設けられている車両用モール。
  3. 請求項1または2記載の車両用モールにおいて、
    上記エンドキャップは上記係合部に連続する延長部を有し、
    上記モール本体の上記車内側壁は、上記エンドキャップの上記挿入完了位置で、上記係合部または上記延長部と当接して上記開口方向への上記係合部の弾性変形を規制する変形規制部を有している車両用モール。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項記載の車両用モールにおいて、上記突起部は、上記エンドキャップを上記挿入完了位置まで挿入する途中で、上記被対向面に当接して上記開口方向への分力を生じる変形案内面を有している車両用モール。
  5. 請求項1ないしのいずれか1項記載の車両用モールにおいて、上記エンドキャップは上記蓋部及び上記挿入部の車外側に位置する外観部を有し、上記エンドキャップの上記挿入完了位置で、上記外観部と上記係合部が上記モール本体の上記車内側壁を挟んで位置する車両用モール。
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