JP5927182B2 - チタン酸リチウム前駆体の製造方法およびチタン酸リチウムの製造方法 - Google Patents

チタン酸リチウム前駆体の製造方法およびチタン酸リチウムの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5927182B2
JP5927182B2 JP2013512436A JP2013512436A JP5927182B2 JP 5927182 B2 JP5927182 B2 JP 5927182B2 JP 2013512436 A JP2013512436 A JP 2013512436A JP 2013512436 A JP2013512436 A JP 2013512436A JP 5927182 B2 JP5927182 B2 JP 5927182B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lithium titanate
lithium
compound
titanium compound
pulverization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013512436A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2012147864A1 (ja
Inventor
昌利 本間
昌利 本間
和良 竹島
和良 竹島
悠介 奥田
悠介 奥田
亘久 竹内
亘久 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
Original Assignee
Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ishihara Sangyo Kaisha Ltd filed Critical Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
Publication of JPWO2012147864A1 publication Critical patent/JPWO2012147864A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5927182B2 publication Critical patent/JP5927182B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01DCOMPOUNDS OF ALKALI METALS, i.e. LITHIUM, SODIUM, POTASSIUM, RUBIDIUM, CAESIUM, OR FRANCIUM
    • C01D15/00Lithium compounds
    • C01D15/02Oxides; Hydroxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G23/00Compounds of titanium
    • C01G23/003Titanates
    • C01G23/005Alkali titanates
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/36Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
    • H01M4/48Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic oxides or hydroxides
    • H01M4/485Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic oxides or hydroxides of mixed oxides or hydroxides for inserting or intercalating light metals, e.g. LiTi2O4 or LiTi2OxFy
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G23/00Compounds of titanium
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/13Electrodes for accumulators with non-aqueous electrolyte, e.g. for lithium-accumulators; Processes of manufacture thereof
    • H01M4/131Electrodes based on mixed oxides or hydroxides, or on mixtures of oxides or hydroxides, e.g. LiCoOx
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/24Electrodes for alkaline accumulators
    • H01M4/26Processes of manufacture
    • H01M4/30Pressing
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • H01M10/052Li-accumulators
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geology (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Description

本発明は、チタン酸リチウム前駆体及びチタン酸リチウムの製造方法に関する。詳細には、低コストで効率的な製造が可能であり、蓄電デバイス用の材料として有用なチタン酸リチウムの製造方法に関する。また、本発明は、チタン酸リチウム、それを含む電極活物質及び蓄電デバイスに関する。
チタン酸リチウムは、蓄電デバイスの材料として開発が進められており、安全性と寿命特性に優れる電極活物質材料として、蓄電デバイス、中でもリチウム二次電池の負極活物質として用いられている。リチウム二次電池は、携帯機器電源等の小型電池用に急速に普及しており、更に、電力産業用や自動車用等の大型リチウム二次電池にも展開が図られている。これら大型リチウム二次電池の電極活物質には、長期信頼性や高入出力特性が求められており、特に負極活物質には、安全性と寿命特性に優れたチタン酸リチウムが有望視されている。
上記チタン酸リチウムとしては、例えば特開平6−275263号公報(特許文献1)に記載されているように、いくつかの化合物が存在する。例えば、一般式LiTiで表されるチタン酸リチウムにおいて、0.8≦x≦1.4,1.6≦y≦2.2である化合物を記載しており、代表的なものとして、LiTi、Li1.33Ti1.66あるいはLi0.8Ti2.2などを例示している。このようなチタン酸リチウムの製造方法として、所定量のリチウム化合物とチタン化合物を媒液中で混合し、乾燥後、焼成する湿式法(特開2001−213622号公報:特許文献2)や、前記湿式法の中でも、前記乾燥を噴霧乾燥により行う噴霧乾燥法(特開2001−192208号公報:特許文献3)、所定量のリチウム化合物とチタン化合物を乾式で混合し、焼成する乾式法(特開平6−275263号公報:特許文献1,特開2000−302547号公報:特許文献4)などが知られている。
特開平6−275263号公報 特開2001−213622号公報 特開2001−192208号公報 特開2000−302547号公報
チタン酸リチウムは、前記の乾式法、湿式法においても、リチウム化合物とチタン化合物とを焼成して製造されるが、固相拡散反応のため、それらの原料同士の反応性が低く、目的とするチタン酸リチウム以外に、組成の異なる副生成物や未反応の原料が残存しやすく電池に用いた際に十分な電気容量が得られない。一方、焼成温度を高くすると反応性の面では有利であるが、リチウムの揮発損失が起こりやすくなったり、チタン酸リチウム粒子の収縮及び焼結、粒成長が進むため、チタン酸リチウム粒子の比表面積が減少して電池に用いた際にレート特性が低下し易い。
本発明者らは、リチウム化合物とチタン化合物との反応性を改善するという観点から、目的とするチタン酸リチウムを効率的に製造する方法について鋭意研究を重ねた結果、チタン酸リチウム前駆体(リチウム化合物とチタン化合物とを少なくとも含み、加熱によりチタン酸リチウムとなる物を言う)の製造において、少なくともリチウム化合物及びチタン化合物に、それらが共存した状態で粉砕してチタン酸リチウム前駆体を製造することにより、上記の課題を解決できることを見出した。更に、前記粉砕と同時に及び/又は粉砕後に、それらに圧力をかける手段を行うことにより、リチウム化合物とチタン化合物との反応性を更に改善できるとともに、工業的生産時の生産性も改善されることも見出し、本発明を完成した。
本発明の特徴的な構成は、以下の通りである。
(1)リチウム化合物およびチタン化合物が共存している状態で、これらの化合物を粉砕するステップを備える、チタン酸リチウム前駆体の製造方法。
(2)前記粉砕ステップは、前記リチウム化合物および前記チタン化合物に加えて、目的とするチタン酸リチウムと同じ結晶構造を有するチタン酸リチウム化合物を添加することを含む、上記(1)に記載のチタン酸リチウム前駆体の製造方法。
(3)リチウム化合物およびチタン化合物を混合するステップと、
前記混合によって前記リチウム化合物および前記チタン化合物が共存している状態で、これらの化合物を粉砕するステップとを備える、チタン酸リチウム前駆体の製造方法。なお、混合ステップと粉砕ステップとを同時に行っても良いし、混合ステップの後に粉砕ステップを行うようにしても良い。
(4)前記混合に先立ち、リチウム化合物およびチタン化合物のいずれか一方に対して粉砕処理を行うステップをさらに備える、上記(3)に記載のチタン酸リチウム前駆体の製造方法。
(5)前記混合ステップは、前記リチウム化合物および前記チタン化合物に加えて、目的とするチタン酸リチウムと同じ結晶構造を有するチタン酸リチウム化合物を添加することを含み、
前記粉砕ステップは、前記リチウム化合物、前記チタン化合物および前記チタン酸リチウム化合物が共存している状態で、これらの化合物を粉砕することを含む、上記(3)または(4)に記載のチタン酸リチウム前駆体の製造方法。
(6)前記粉砕を気流粉砕機で行う、上記(1)〜(5)のいずれかに記載のチタン酸リチウム前駆体の製造方法。
(7)前記粉砕と同時に及び/又は粉砕後に、混合状態の化合物に圧力を付与するステップをさらに備える、上記(1)〜(6)のいずれかに記載のチタン酸リチウム前駆体の製造方法。
(8)前記圧力の付与を圧縮成形機により行う、上記(7)に記載のチタン酸リチウム前駆体の製造方法。
(9)前記粉砕および前記圧力の付与を、フレットミル、パンミル、エッジランナー、ローラーミルおよびミックスマーラーからなる群から選ばれた少なくとも一種の機械で行う、上記(7)に記載のチタン酸リチウム前駆体の製造方法。
(10)前記圧力付与ステップは、圧力付与前の混合粉末の嵩密度を2倍以上とする条件で行う、上記(7)〜(9)のいずれかに記載のチタン酸リチウム前駆体の製造方法。
(11)上記(1)〜(10)のいずれかの製造方法で得られるチタン酸リチウム前駆体を加熱するステップを備える、チタン酸リチウムの製造方法。
(12)前記加熱温度が700℃〜800℃である、上記(11)に記載のチタン酸リチウムの製造方法。
(13)上記(11)または(12)に記載の製造方法で得られたチタン酸リチウム。
(14)上記(13)に記載のチタン酸リチウムを含む電極活物質。
(15)上記(13)に記載のチタン酸リチウムを用いた蓄電デバイス。
本発明のチタン酸リチウムの製造方法では、少なくともリチウム化合物及びチタン化合物に、それらが共存した状態で粉砕する手段を行ってチタン酸リチウム前駆体を製造することで、チタン化合物とリチウム化合物の反応性が改善され、目的とするチタン酸リチウムを効率よく製造することができる。すなわち、組成の異なる副相の生成や未反応の原料の残存が少なく、焼結の進行や比表面積の低下の少ない、目的とするチタン酸リチウムを、従来の製造方法よりも低い加熱温度でも確実に安定して製造することができる。
また、上記の方法で製造したチタン酸リチウムを電極活物質として用いると、電池特性、特にレート特性に優れた蓄電デバイスを製造することができる。
更に、前記粉砕と同時に及び/又は粉砕後に、それらに圧力をかける手段を行ってチタン酸リチウム前駆体を製造することで、リチウム化合物とチタン化合物との反応性がより一層改善できるとともに、前駆体の嵩密度の増大によりハンドリング性の向上や、各工程の単位時間・設備当たりの処理量(材料投入量)を増加させることができ、工業的生産時の生産性も改善される。また、チタン酸リチウムの嵩密度も増大でき、電極に用いたときの充填密度を増やすこともできる。
実施例及び比較例のチタン酸リチウムの粉末X線回折パターンである。
本発明は、チタン化合物とリチウム化合物とを少なくとも含み、加熱によりチタン酸リチウムとなる、チタン酸リチウム前駆体の製造方法に関するものである。
第1の局面に従った発明は、リチウム化合物およびチタン化合物が共存している状態で、これらの化合物を粉砕するステップを備えることを特徴とする。
第2の局面に従った発明は、リチウム化合物およびチタン化合物を混合するステップと、この混合によって上記リチウム化合物および上記チタン化合物が共存している状態で、これらの化合物を粉砕するステップとを備えることを特徴とする。この第2の局面において、少なくともチタン化合物およびリチウム化合物に対して、それらが共存している状態で粉砕することが重要であり、混合ステップと粉砕ステップとを同時に行っても良いし、混合ステップの後に粉砕ステップを行うようにしてもよい。
チタン化合物としては、無機チタン化合物又はチタンアルコキシドのような有機チタン化合物を用いることができる。無機チタン化合物としては、TiO(OH)又はTiO・HOで表されるメタチタン酸、Ti(OH)またはTiO・2HOで表されるオルトチタン酸などのチタン酸化合物、酸化チタン(ルチル型、アナターゼ型、ブルッカイト型、ブロンズ型などの結晶性酸化チタンやアモルファス酸化チタン)、あるいはそれらの混合物などを用いることができる。酸化チタンは、X線回折パターンが、単一の結晶構造からの回折ピークのみを有する酸化チタンのほか、例えば、アナターゼ型の回折ピークとルチル型の回折ピークを有するもの等、複数の結晶構造からの回折ピークを有するものであってもよい。中でも、結晶性の酸化チタンが好ましい。
チタン化合物は、リチウム化合物との反応性の点から微細なものが好ましく、平均一次粒子径(電子顕微鏡法)は0.001μm〜0.3μmの範囲が好ましく、0.005μm〜0.3μmの範囲がより好ましく、0.01μm〜0.3μmの範囲がより好ましく、0.04μm〜0.28μmの範囲がさらに好ましい。また、チタン化合物の比表面積はリチウム化合物との反応性の点から値の大きいものが好ましく、20〜300m/gが好ましく、50〜300m/gがより好ましく、60〜300m/gがさらに好ましく、60〜100m/gが一層好ましい。このようなチタン化合物を造粒して二次粒子として用いる場合は、その平均二次粒子径(レーザー散乱法)は0.05〜5μmとすると好ましく、0.1〜3.0μmがより好ましく、0.5〜2.0μmがさらに好ましい。
チタン化合物は高純度のものが好ましく、通常純度90重量%以上が良く、99重量%以上がより好ましい。不純物のCl又はSOは、0.5重量%以下が好ましい。また、その他の元素として具体的には次の範囲がより好ましい。ケイ素(1000ppm以下)、カルシウム(1000ppm以下)、鉄(1000ppm以下)、ニオブ(0.3重量%以下)、ジルコニウム(0.2重量%以下)。
本発明で用いるリチウム化合物としては、水酸化物、塩、酸化物等を特に制限無く用いることができ、例えば、水酸化リチウム、炭酸リチウム、硝酸リチウム、硫酸リチウム、酸化リチウム等が挙げられる。これらの1種を用いることができ、2種以上を併用してもよい。前記リチウム化合物の中でも、チタン酸リチウムへの酸性根の残存を避けるため、水酸化リチウム、炭酸リチウム、酸化リチウムを用いるのが好ましく、粉砕の容易さから、水酸化リチウム、炭酸リチウムを用いるのがより好ましく、炭酸リチウムが一層好ましい。本発明において酸性根とは、硫酸根(SO)及び塩素根(Cl)を意味する。
リチウム化合物は高純度のものが好ましく、通常、純度98.0重量%以上が良い。たとえば、炭酸リチウムをリチウム化合物として用いる場合には、LiCOが98.0重量%以上、好ましくは99.0重量%以上であって、Na、Ca、K、Mg等の不純物金属元素が1000ppm以下、好ましくは500ppm以下で、Cl、SOが1000ppm以下、好ましくは500ppm以下が良い。また、水分については十分除去したものが望ましく、その含有量は0.3重量%以下にすることが望ましい。
リチウム化合物の体積平均粒径には、特に制限はなく、一般的に入手可能なものを用いることができる。炭酸リチウムの場合は、体積平均粒径が10〜100μmの範囲のものが一般的である。また、リチウム化合物を事前に単独で微細化処理してもよい。微細化は、体積平均粒径が5μm以下となるようにするとチタン酸リチウム前駆体の反応性が高まるため好ましく、4μm以下がより好ましい。微細化処理には公知の方法を用いることができ、中でも、粉砕によってリチウム化合物の体積平均粒径を5μm以下とすると好ましく、0.5〜5μmとするとより好ましく、1〜5μmとするとさらに好ましい。また、粉砕によって体積平均粒径を4μm以下、好ましくは0.5〜4μmの範囲、より好ましくは1〜4μmの範囲としてもよい。
微細化処理には公知の粉砕機を用いることができ、例えば、フレーククラッシャ、ハンマーミル、ピンミル、バンタムミル、ジェットミル、フレットミル、パンミル、エッジランナー、ローラーミル、ミックスマーラー、振動ミルなどが挙げられる。このとき、粗粒が少なくなるように粉砕するのが好ましく、具体的には、上記方法で測定した粒度分布において、D90(累積頻度90%径)を10μm以下、好ましくは9μm以下、より好ましくは7μm以下とすると好適である。
また、比表面積が高いものが、チタン酸リチウム前駆体の反応性が高まるため好ましく、例えば炭酸リチウムであれば0.8m/g以上が好ましく、1.0〜3.0m/gがより好ましい。
本発明では、少なくとも前記のチタン化合物とリチウム化合物とが共存した状態で粉砕を行う(以降、この方法を「混合粉砕」と記載することもある)。粉砕は、チタン化合物とリチウム化合物の両者を粉砕機に投入すればよい。先に一方の粉砕を開始してから後で他方を投入してもよく、両者を投入してから粉砕を開始してもよく、事前に両者をヘンシェルミキサーなどの公知の混合機で混合してから粉砕機に投入し、粉砕してもよい。このようにチタン化合物とリチウム化合物とが共存した状態で粉砕を行うことにより、チタン化合物とリチウム化合物とが充分に混合されたチタン酸リチウム前駆体が得られる。なお、粉砕を行う雰囲気には特に制限は無い。
少なくともリチウム化合物及びチタン化合物が共存した状態で粉砕を行うと、それらの微粒子同士の混合のみを行った場合よりも、チタン化合物とリチウム化合物の混合度合いが高くなる。加えて、粒子径の揃った粒度分布の狭いリチウム化合物とチタン化合物を含むチタン酸リチウム前駆体が得られる。これにより、リチウム化合物とチタン化合物との反応性の高いチタン酸リチウム前駆体が得られる。
粉砕には公知の粉砕機を用いることができ、例えば、フレーククラッシャ、ハンマーミル、ピンミル、バンタムミル、ジェットミル、フレットミル、パンミル、エッジランナー、ローラーミル、ミックスマーラー、振動ミルなどの乾式粉砕機が好ましい。中でも、気流粉砕機を用いると、粉砕効率が高く、特にリチウム化合物の微細化が可能になるため好ましい。気流粉砕機としてはジェットミル、サイクロンミルなどが挙げられ、ジェットミルを用いるのがより好ましい。
また、気流粉砕機を用いる場合、チタン化合物には嵩密度が低い、具体的には嵩密度が0.2〜0.7g/cmの範囲のものを用いると、反応性の高いチタン酸リチウム前駆体が得られるため好ましい。このような嵩密度が低めのチタン化合物は、粉砕機内の気流にのって容易に分散し、リチウム化合物と均一に混合され易くなっているものと考えられる。嵩密度の範囲は0.2〜0.6g/cmがより好ましく、0.2〜0.5g/cmがさらに好ましい。
また、チタン酸リチウム前駆体は、エタノール中に分散した状態で粒度分布を測定したときに、その頻度曲線においてピークが一つであることが好ましい。また、体積平均粒径が0.5μm以下であり、D90(累積頻度90%径)が10μm以下とするのが好ましく、体積平均粒径が0.45μm以下であり、D90(累積頻度90%径)が6μm以下とするのがより好ましい。粒度分布を前記の範囲とすることで、組成の異なる副相の生成や未反応の原料の残存を更に少なくすることができ、焼結の進行や比表面積の低下の少ない、目的とするチタン酸リチウムを、従来の製造方法よりも低い加熱温度でも確実に安定して製造することができる。
本発明においては、少なくともチタン化合物及びリチウム化合物に、それらが共存した状態で粉砕を行う手段に加えて、前記粉砕と同時に及び/又は粉砕後に、それらに圧力をかける手段と、を行うことが好ましい。
一般に、粉砕物は嵩が高く(嵩密度が低い)、質量当たりの占有体積が大きいため、生産性、例えば、単位時間・設備当たりの処理量(材料投入量)が低下する。そこで、粉砕物に圧力をかけると嵩高くなることを抑制し、適度な嵩密度とすることができる。更に、本発明においては、前記圧力手段により、チタン化合物とリチウム化合物が接触し易くなり、リチウム化合物とチタン化合物の反応性の高いチタン酸リチウム前駆体が得られ易くなるため好ましい。圧力をかける手段としては、加圧(圧縮)して成形する手段、加圧(圧縮)して粉砕する手段等を用いることができる。圧力をかける手段により、嵩密度を圧力付加前の2倍以上とするのが好ましい。
まずは、混合粉砕を行い、その後に、当該混合粉砕物に圧力をかける手段について説明する。このような手段としては、加圧(圧縮)成形が好ましいが、混合粉砕物に更に後述の圧力(圧縮)粉砕を行ってもよい。
前記混合粉砕工程に引き続いて行う、混合粉砕粉の加圧(圧縮)成形には、公知の加圧成形機、圧縮成形機を用いることができ、例えば、ローラーコンパクター、ローラークラッシャー、ペレット成型機などが挙げられる。
次に、少なくともリチウム化合物及びチタン化合物に、粉砕と同時に圧力をかける方法について説明する。この場合、加圧粉砕機、圧縮粉砕機、磨砕粉砕機を用いることができ、圧力、圧縮の力によって粉砕するものであれば適宜用いることができ、例えばフレットミル、パンミル、エッジランナー、ローラーミル、ミックスマーラーから選ばれる少なくとも1種の粉砕機を用いることができる。これらの粉砕機の粉砕原理は、試料に圧力を掛け、その高い圧力により試料を粉砕するというものである。フレットミルを例に、その作動状態を説明すると、自重の重いローラーが回転する事によりローラーの下にある試料が磨砕される。複数の化合物が一定の時間ローラーの下で磨砕される事により、それらの混合も同時に行われる。これらの粉砕機を用いると、粉砕と同時に前記混合粉末に圧力をかけることができ、別途圧縮工程を設ける必要がなく、工程の簡略化を図ることもできる。
チタン酸リチウム前駆体の嵩密度としては、0.2〜0.7g/cmが好ましく、0.4〜0.6g/cmがより好ましい。嵩密度が前記範囲より低いと、チタン化合物とリチウム化合物の接触が少なく、反応性が低下し、生産性も低くなる。前記範囲より高いと、加熱工程において反応中に発生するガスが抜けづらくなったり、熱伝導が阻害されるなどして、この場合も反応性が低下する。その結果、いずれの場合も得られるチタン酸リチウムの単相率が低下する。粉砕混合粉末へ圧力をかける場合は、その付加圧力を0.6t/cm以下とすると、嵩密度が前記範囲のチタン酸リチウム前駆体が得られやすく、0.5t/cm未満とするとより好ましく、0.15〜0.45t/cmとすると更に好ましい。
リチウム化合物とチタン化合物の配合比は、目的とするチタン酸リチウムの組成に合わせればよい。例えば、チタン酸リチウムとしてLiTi12を製造する場合には、Li/Ti比が0.79〜0.85となるように配合する。なお、全てのリチウム化合物及び/又はチタン化合物を前記粉砕に供する必要は必ずしも無く、一部を前記粉砕に供し、粉砕後、残りを添加してチタン酸リチウム前駆体としてもよい。
本発明のチタン酸リチウム前駆体には、更に、目的とするチタン酸リチウムと同じ結晶構造を有するチタン酸リチウム化合物を含ませてもよい。このチタン酸リチウム化合物は、必要に応じて使用するものであり、生成するチタン酸リチウムの焼結を抑制したり、あるいは、種結晶として作用すると考えられ、このチタン酸リチウム化合物を使用すると、後述の加熱工程を比較的低温で行うことができるとともに、加熱工程におけるチタン酸リチウムの粒子成長が適切に制御され、目的とするチタン酸リチウムを製造しやすくなる。このため、目的とするチタン酸リチウムと同じ結晶構造を有する必要がある。チタン酸リチウム化合物の粒子径(電子顕微鏡法で算出した一次粒子径)には特に制限は無く、目的とするチタン酸リチウムと同程度の粒径(電子顕微鏡法で算出した一次粒子径)、例えば、0.5〜2.0μm程度の平均粒径のものを用いればよい。チタン酸リチウム化合物は本発明の方法で作製することができる。その配合量は、Ti量換算で、原料のチタン化合物100重量部に対し、1〜30重量部が好ましく、5〜20重量部がより好ましい。なお、チタン酸リチウム前駆体には、他に、混合助剤などを用いてもよい。
この目的とするチタン酸リチウムと同じ結晶構造を有するチタン酸リチウム化合物は、チタン化合物とリチウム化合物の前記粉砕前にチタン化合物及び/又はリチウム化合物に含ませても、前記粉砕前の混合物に含ませたり、前記粉砕中に粉砕機に投入したりしてチタン化合物とリチウム化合物と一緒に粉砕するのが好ましく、前記粉砕後のチタン酸リチウム前駆体に添加してもよく、圧力をかける前あるいは圧力をかけた後に添加してもよい。
本発明では、チタン酸リチウム前駆体に種々の添加剤を加えてもよい。例えば、後述の加熱により導電性材料となるカーボン、炭素化合物を添加してもよく、また、粉砕助剤、成形助剤等を添加してもよい。
本発明では、前記の製造方法で得られたチタン酸リチウム前駆体を加熱して、チタン酸リチウムを製造する。
前記チタン酸リチウム前駆体を加熱して、含まれているチタン化合物、リチウム化合物及び目的とするチタン酸リチウムと同じ結晶構造を有するチタン酸リチウム化合物を反応させるには、原料を加熱炉に入れ、所定の温度に昇温し、一定時間保持する。加熱炉としては、例えば、流動炉、静置炉、ロータリーキルン、トンネルキルン等を用いて行うことができる。加熱温度は、700℃以上の温度が好ましく、950℃以下が好ましい。例えばLiTi12の場合、700℃より低いと、目的とするチタン酸リチウムの単相率が低くなり、未反応のチタン化合物が多くなるため好ましくなく、一方、950℃より高くすると、不純物相(LiTiOやLiTi)が生成するため好ましくない。好ましい加熱温度は700℃〜800℃であり、この範囲であれば、後述する単相率95%以上、特に97%以上であり、且つ焼結や粒成長の抑制されたチタン酸リチウムを、安定して製造できる。特に、公知の乾式製造方法では800℃以上、好ましくは900℃以上での加熱が必要であったのに対し、本発明のチタン酸リチウム前駆体を用いることにより、700℃〜800℃の加熱でも上記効果が認められる。単相率は、95%以上が好ましく、96%以上がより好ましく、97%以上がより好ましい。
加熱時間は適宜設定することができ、3〜6時間程度が適当である。加熱雰囲気としては、制限が無いが、大気、酸素ガスなどの酸化性雰囲気、窒素ガス、アルゴンガスなどの非酸化性雰囲気、水素ガス、一酸化炭素ガスなどの還元性雰囲気がよく、酸化性雰囲気が好ましい。
更に、本発明のチタン酸リチウムの製造方法では、チタン酸リチウム前駆体の嵩密度が高いため、得られるチタン酸リチウムの嵩密度を高くすることができ、生産性の向上に寄与する。
このようにして得られたチタン酸リチウムは、冷却後、必要に応じて解砕又は粉砕してもよい。粉砕には、前述の公知の粉砕機を用いることができる。本発明のチタン酸リチウムは、焼結や粒成長が少ないため、解砕、粉砕を行うとチタン酸リチウム粒子が解れ易く、蓄電デバイスの電極を作製する際にペーストに分散し易いため好ましい。
このようにして得られたチタン酸リチウムは、大きな比表面積を有し、具体的には1.0m/g以上が好ましく、2.0〜50.0m/gがより好ましく、2.0〜40.0m/gがより好ましい。また、チタン酸リチウムの嵩密度、平均粒径は、適宜設定することができ、嵩密度は0.1〜0.8g/cmが好ましく、0.2〜0.7g/cmがより好ましい。体積平均粒径は1〜10μmが好ましい。また、チタン酸リチウムに含まれる不純物は少ないのが好ましく、具体的には次の範囲がより好ましい。ナトリウム(1000ppm以下)、カリウム(500ppm以下)、ケイ素(1000ppm以下)、カルシウム(1000ppm以下)、鉄(500ppm以下)、クロム(500ppm以下)、ニッケル(500ppm以下)、マンガン(500ppm以下)、銅(500ppm以下)、亜鉛(500ppm以下)、アルミニウム(500ppm以下)、ニオブ(0.3重量%以下)、ジルコニウム(0.2重量%以下)、SO(1.0重量%以下)、塩素(1.0重量%以下)。
ここで、本明細書で用いる各パラメーターの測定方法について説明する。
(比表面積)
本願明細書において、比表面積は、窒素吸着によるBET一点法にて測定したものである。装置はユアサアイオニクス社製モノソーブ又はQuantachrome Instruments社製Monosorb型番MS−22を用いた。
(リチウム化合物の粒子径)
本願明細書において、リチウム化合物の平均粒径とは、レーザー回折法で測定した体積平均粒径をいう。体積平均粒径は、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置を用い、分散媒にエタノールを使用し、屈折率をエタノールについては1.360とし、リチウム化合物については化合物種に応じて適宜設定して測定したものである。例えば、リチウム化合物が炭酸リチウムである場合、屈折率は1.500を使用する。レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置としては、堀場製作所社製 LA−950を用いた。
(チタン化合物の粒子径)
本願明細書において、チタン化合物の一次粒子の平均粒径は、透過型電子顕微鏡を用い、画像中の一次粒子100個の粒子径を測定し、その平均値を取ったものである(電子顕微鏡法)。
また、本願明細書において、チタン化合物の二次粒子の平均二次粒子径とは、レーザー回折法で測定した体積平均粒径をいう。体積平均粒径は、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置を用い、分散媒に純水を使用し、屈折率を、純水については1.333とし、チタン化合物については化合物種に応じて適宜設定して測定したものである。例えば、チタン化合物がアナターゼ型酸化チタンの場合、屈折率は2.520を使用する。レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置は、堀場製作所社製 LA−950を用いた。
(前駆体混合物の粒子径)
本願明細書において、チタン酸リチウム前駆体混合物の平均粒径とは、レーザー回折法で測定した体積平均粒径をいう。体積平均粒径は、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置を用い、分散媒にエタノールを使用し、屈折率を、エタノールについては1.360とし、測定粒子については配合したリチウム化合物種の数値を用いて測定したものである。例えば、リチウム化合物が炭酸リチウムである場合は、屈折率は1.567を使用する。レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置は、堀場製作所社製 LA−950を用いた。
(チタン酸リチウムの粒子径)
本願明細書において、チタン酸リチウムの一次粒子の平均粒径は、透過型電子顕微鏡を用い、画像中の一次粒子100個の粒子径を測定し、その平均値を取ったものである(電子顕微鏡法)。
また、本願明細書において、チタン酸リチウムの二次粒子の平均二次粒子径とは、レーザー回折法で測定した体積平均粒径をいう。体積平均粒径は、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置を用い、分散媒に純水を使用し、屈折率を、水については1.333とし、チタン酸リチウムについては化合物種に応じて適宜設定して測定する。チタン酸リチウムがLiTi12である場合、屈折率は2.700を使用する。また、本発明においてはレーザー回折/散乱式粒度分布測定装置は、堀場製作所社製 LA−950を用いた。
(チタン酸リチウムの単相率)
本願明細書において、チタン酸リチウムの単相率とは、下記式1で表され、目的とするチタン酸リチウムの含有率を示す指標である。
(式1)単相率(%)=100×(1−Σ(Yi/X))
ここで、Xは、Cukα線を用いた粉末X線回折測定における、目的とするチタン酸リチウムのメインピーク強度、Yiは各副相のメインピーク強度である。LiTi12の場合、Xは2θ=18°付近のピーク強度であり、アナターゼ型又はルチル型TiOやLiTiOが副相として存在しやすいのでYiには2θ=25°付近のピーク強度(アナターゼ型TiO2)、2θ=27°付近のピーク強度(ルチル型TiO)と2θ=44°付近のピーク強度(LiTiO)を用いる。
(嵩密度)
本願明細書において、嵩密度は、シリンダー式(メスシリンダに試料を入れ、体積と質量から算出)により求める。
(不純物)
本願明細書において、不純物である、ナトリウム、カリウムは原子吸光法により測定し、SO、塩素はイオンクロマトグラフィー法又は蛍光X線測定装置により測定し、ケイ素、カルシウム、鉄、クロム、ニッケル、マンガン、銅、亜鉛、アルミニウム、マグネシウム、ニオブ、ジルコニウムなどのその他の元素はICP法により測定する。SOについては、蛍光X線測定装置(RIGAKU RIX−2200)を用いた。
次に、本発明は電極活物質であって、上述した本発明のチタン酸リチウムを含むことを特徴とする。また、本発明は蓄電デバイスであって、上述した本発明の製造方法で得られたチタン酸リチウムを用いることを特徴とする。この蓄電デバイスは、電極、対極及びセパレータと電解液とを含み、電極は、前記電極活物質に導電材とバインダーを加え、適宜成形または塗布して得られる。導電材としては、例えば、カーボンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック等の導電助剤が、バインダーとしては、例えば、ポリ四フッ化エチレン、ポリフッ化ビニリデン、フッ素ゴム等のフッ素樹脂や、スチレンブタジエンゴム、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸等の水溶性樹脂が挙げられる。リチウム電池の場合、前記電極活物質を正極に用い、対極として金属リチウム、リチウム合金など、または黒鉛等の炭素含有物質を用いることができる。あるいは、前記電極活物質を負極として用い、正極にリチウム・マンガン複合酸化物、リチウム・コバルト複合酸化物、リチウム・ニッケル複合酸化物、リチウム・コバルト・マンガン・ニッケル複合酸化物、リチウム・バナジン複合酸化物等のリチウム・遷移金属複合酸化物、リチウム・鉄・複合リン酸化合物等のオリビン型化合物等を用いることができる。セパレータには、いずれにも、多孔性ポリプロピレンフィルムなどが用いられ、電解液には、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、γ−ブチルラクトン、1,2−ジメトキシエタンなどの溶媒にLiPF、LiClO、LiCFSO、LiN(CFSO、LiBF等のリチウム塩を溶解させたものなど常用の材料を用いることができる。本発明のチタン酸リチウムは、リチウム二次電池の活物質としてだけでなく、他の種類の活物質の表面に付着させたり、電極に配合したり、セパレータに含有させたり、リチウムイオン伝導体として使用したりなどしてもよい。また、ナトリウムイオン電池の活物質として使用してもよい。
以下に本発明の実施例を示すが、これらは本発明を限定するものではない。
実施例1
チタン化合物として酸化チタン粉末(石原産業株式会社製、純度97.3%、体積平均粒径1.3μm、比表面積93m/g、嵩密度0.3g/cm)と、リチウム化合物として炭酸リチウム粉末(純度99.2%、体積平均粒径7.5μm)をLi/Tiモル比で0.81となるように原料を採取し、更に、目的とするチタン酸リチウムと同じ結晶構造を有するチタン酸リチウム化合物としてチタン酸リチウム(LiTi12、純度99%、平均粒径(電子顕微鏡法)1μm)を原料100重量部に対して5重量部添加し、フレットミル(粉砕ローラー40kg、ローラー回転数50rpm)にて混合/粉砕/圧縮処理を15分行い、チタン酸リチウム前駆体を作製した。この前駆体の嵩密度は0.6g/cm3であり、体積平均粒径は0.4μm、D90は6.2μm、粒度分布の頻度曲線のピークは一つであった。次いで、チタン酸リチウム前駆体を、電気炉を用い大気中750℃で3時間加熱し、チタン酸リチウムを合成した。得られたチタン酸リチウムをジェットミルで解砕し、試料1を得た。得られた試料1の嵩密度は0.6g/cmであった。嵩密度は、メスシリンダに試料を入れ、体積と質量から算出した。比表面積(BET1点法 窒素吸着、Quantachrome Instruments社製Monosorb 型番MS-22)は5m/gであった。チタン酸リチウム前駆体の粒度分布の測定には、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(堀場製作所社製 LA−950)を用い、屈折率は、分散媒については1.360、測定粒子については1.567に設定して測定した。
実施例2
チタン化合物として酸化チタン粉末(石原産業株式会社製、純度97.3%、体積平均粒径1.3μm、比表面積93m/g、嵩密度0.3g/cm)と、リチウム化合物として炭酸リチウム粉末(純度99.2%、体積平均粒径7.5μm)をLi/Tiモル比で0.81となるように原料を採取し、更に、目的とするチタン酸リチウムと同じ結晶構造を有するチタン酸リチウム化合物としてチタン酸リチウム(LiTi12、純度99%、平均粒径(電子顕微鏡法)1μm)を原料100重量部に対して5重量部添加し、ヘンシェル混合器で5分間、1020rpmで混合した。次いで、この混合粉に、ジェットミル(セイシン企業社製 STJ−200)にて粉砕処理を行った。この粉末の体積平均粒径は0.4μm、D90は2.2μm、粒度分布の頻度曲線のピークは一つであった。また、嵩密度は0.3g/cmであった。粉砕処理後、ローラーコンパクター(フロイントターボ社製 WP160×60)にて圧力(圧縮圧0.4ton/cm)をかけてチタン酸リチウム前駆体を作製した。この前駆体の嵩密度は0.7g/cmであった。次いで、当該チタン酸リチウム前駆体を、電気炉を用い大気中750℃で3時間加熱し、チタン酸リチウムを合成した。得られたチタン酸リチウムをジェットミルで解砕し、試料2を得た。得られた試料2の嵩密度は0.6g/cmであった。
実施例3
チタン化合物として酸化チタン粉末(石原産業株式会社製、純度97.3%、体積平均粒径1.3μm、比表面積93m/g)と、リチウム化合物として炭酸リチウム粉末(純度99.2%、体積平均粒径7.5μm)をLi/Tiモル比で0.81となるように原料を採取し、更に、目的とするチタン酸リチウムと同じ結晶構造を有するチタン酸リチウム化合物としてチタン酸リチウム(LiTi12、純度99%、平均粒径(電子顕微鏡法)1μm)を原料100重量部に対して5重量部添加し、ヘンシェル混合器で5分間、1020rpmで混合した。次いで、この混合粉にジェットミルにて粉砕処理を行い、チタン酸リチウム前駆体を作製した。この前駆体の嵩密度は0.3g/cm、体積平均粒径は0.4μm、D90は2.2μmで粒度分布の頻度曲線のピークは一つであった。次いで、当該チタン酸リチウム前駆体を、電気炉を用い大気中750℃で3時間加熱し、チタン酸リチウムを合成した。得られたチタン酸リチウムをジェットミルで解砕し、試料3を得た。得られた試料3の嵩密度は0.3g/cmであった。
比較例1
チタン化合物として酸化チタン粉末(石原産業株式会社製、純度97.3%、体積平均粒径1.3μm、比表面積93m/g、嵩密度0.3g/cm)と、リチウム化合物として炭酸リチウム粉末(純度99.2%、体積平均粒径7.5μm)をLi/Tiモル比で0.81となるように原料を採取し、更に、目的とするチタン酸リチウムと同じ結晶構造を有するチタン酸リチウム化合物としてチタン酸リチウム(LiTi12、純度99%、平均粒径(電子顕微鏡法)1μm)を原料100重量部に対して5重量部添加し、ヘンシェル混合器で10分間、1800rpmで混合し、チタン酸リチウム前駆体を作製した。この前駆体の嵩密度は0.3g/cm、体積平均粒径は0.9μm、D90は15.2μmで、粒度分布の頻度曲線には二つのピークが認められた。次いで、得られたチタン酸リチウム前駆体を、電気炉を用い大気中750℃で3時間加熱し、チタン酸リチウムを合成した。得られたチタン酸リチウムをジェットミルで解砕し、試料4を得た。得られた試料4の嵩密度は0.3g/cmであった。
比較例2
比較例1において、チタン酸リチウム前駆体に、更にローラーコンパクターにて圧力(圧縮圧0.4ton/cm)をかけてチタン酸リチウム前駆体を作製した以外は、比較例1と同様にしてチタン酸リチウム(試料5)を合成した。この前駆体の嵩密度は0.6g/cmであり、試料5の嵩密度は0.6g/cmであった。
(評価1)
得られた試料1〜5について、粉末X線回折装置(リガク社製 UltimaIV Cukα線使用)を用いて粉末X線回折パターンを測定した。測定されたピーク強度のうち、Xとして、2θ=18°付近のLiTi12のピーク強度を、Yとして2θ=25°付近のアナターゼ型TiO2のピーク強度を用いて前述の単相率を算出したところ、単相率はそれぞれ、試料1:96%、試料2:98%、試料3:96%、試料4:93%、試料5:90%であった。なお、2θ=27°付近のルチル型TiOのピーク及び2θ=44°付近のLiTiOのピークは観察されなかった。代表例として、試料1及び4の粉末X線回折測定結果を図1に示す。少なくともリチウム化合物及びチタン化合物に、それらが共存した状態で粉砕を行って調製したチタン酸リチウム前駆体を用いた試料3と、少なくともリチウム化合物及びチタン化合物に、それらが共存した状態で粉砕を行う手段と、前記粉砕と同時に及び/又は粉砕後に、それらに圧力をかける手段を行って調製したチタン酸リチウム前駆体を用いた試料1及び試料2では、750℃の加熱でも単相率95%以上のチタン酸リチウムLi4Ti5O12が得られたのに対し、少なくともリチウム化合物及びチタン化合物に、それらが共存した状態で粉砕を行う手段を行なわず混合のみで調製したチタン酸リチウム前駆体を用いた試料4、少なくともリチウム化合物及びチタン化合物に、それらが共存した状態で粉砕を行う手段を行なわず圧力をかける手段のみを行って調製したチタン酸リチウム前駆体を用いた試料5では、750℃での加熱では単相率が95%以上のチタン酸リチウムLiTi12は得らなかった。このことから、本発明の製造方法により、チタン酸リチウム合成時の加熱温度が低くても、具体的には800℃未満でも、単相率が95%以上のチタン酸リチウムを合成できることがわかる。
(評価2)
電池特性の評価
(1)蓄電デバイスの作成
試料1のチタン酸リチウムと、導電剤としてのアセチレンブラック粉末、及び結着剤としてのポリフッ化ビニリデン樹脂を重量比で100:5:7で混合し、乳鉢で練り合わせ、ペーストを調製した。このペーストをアルミ箔上に塗布し、120℃の温度で10分乾燥した後、直径12mmの円形に打ち抜き、17MPaでプレスして作用極とした。電極中に含まれる活物質量は、3mgであった。
この作用極を120℃の温度で4時間真空乾燥した後、露点−70℃以下のグローブボックス中で、密閉可能なコイン型セルに正極として組み込んだ。コイン型セルには材質がステンレス製(SUS316)で外径20mm、高さ3.2mmのものを用いた。負極には厚み0.5mmの金属リチウムを直径12mmの円形に成形したものを用いた。非水電解液として1モル/リットルとなる濃度でLiPFを溶解したエチレンカーボネートとジメチルカーボネートの混合溶液(体積比で1:2に混合)を用いた。
作用極はコイン型セルの下部缶に置き、その上にセパレータとして多孔性ポリプロピレンフィルムを置き、その上から非水電解液を滴下した。さらにその上に負極と、厚み調整用の0.5mm厚スペーサー及びスプリング(いずれもSUS316製)をのせ、ポリプロピレン製ガスケットのついた上部缶を被せて外周縁部をかしめて密封し、本発明の蓄電デバイス(試料A)を得た。
チタン酸リチウムとして、試料1の代わりに試料2又は4を用いた以外は、試料Aの蓄電デバイスと同様の方法でそれぞれ蓄電デバイス(試料B、C)を得た。
(2)レート特性の評価
上記で作製した蓄電デバイス(試料A〜C)について、種々の電流量で放電容量を測定して容量維持率(%)を算出した。測定は、電圧範囲を1〜3Vに、充電電流は0.25Cに、放電電流は0.25C〜30Cの範囲に設定して行った。環境温度は25℃とした。容量維持率は、0.25Cでの放電容量の測定値をX0.25、0.5C〜30Cの範囲での測定値をXnとすると、(Xn/X0.25)×100の式で算出した。尚、ここで1Cとは、1時間で満充電できる電流値を言い、本評価では、0.48mAが1Cに相当する。容量維持率が高いほうが、レート特性が優れている。結果を、表1に示す。本発明の蓄電デバイス(試料A,B)は、比較例(試料C)に比べて、レート特性に優れていることが判る。
Figure 0005927182
本発明のチタン酸リチウムの製造方法により、目的とするチタン酸リチウムを、低コストで、従来の製造方法よりも低い加熱温度でも確実に安定して製造することができる。
また、上記の方法で製造したチタン酸リチウムを電極活物質として用いると、電池特性、特にレート特性に優れた蓄電デバイスを製造することができる。

Claims (10)

  1. リチウム化合物およびチタン化合物が共存している状態で、これらの化合物を粉砕するステップを備え、
    前記粉砕ステップは、前記リチウム化合物および前記チタン化合物に加えて、目的とするチタン酸リチウムと同じ結晶構造を有するチタン酸リチウム化合物を添加することを含む、チタン酸リチウム前駆体の製造方法。
  2. リチウム化合物およびチタン化合物を混合するステップと、
    前記混合によって前記リチウム化合物および前記チタン化合物が共存している状態で、これらの化合物を粉砕するステップとを備え、
    前記混合ステップは、前記リチウム化合物および前記チタン化合物に加えて、目的とするチタン酸リチウムと同じ結晶構造を有するチタン酸リチウム化合物を添加することを含み、
    前記粉砕ステップは、前記リチウム化合物、前記チタン化合物および前記チタン酸リチウム化合物が共存している状態で、これらの化合物を粉砕することを含む、チタン酸リチウム前駆体の製造方法。
  3. 前記混合に先立ち、リチウム化合物およびチタン化合物のいずれか一方に対して粉砕処理を行うステップをさらに備える、請求項2に記載のチタン酸リチウム前駆体の製造方法。
  4. 前記粉砕を気流粉砕機で行う、請求項1または2に記載のチタン酸リチウム前駆体の製造方法。
  5. 前記粉砕と同時に及び/又は粉砕後に、混合状態の化合物に圧力を付与するステップをさらに備える、請求項1または2に記載のチタン酸リチウム前駆体の製造方法。
  6. 前記圧力の付与を圧縮成形機により行う、請求項5に記載のチタン酸リチウム前駆体の製造方法。
  7. 前記粉砕および前記圧力の付与を、フレットミル、パンミル、エッジランナー、ローラーミルおよびミックスマーラーからなる群から選ばれた少なくとも一種の機械で行う、請求項5に記載のチタン酸リチウム前駆体の製造方法。
  8. 前記圧力付与ステップは、圧力付与前の混合粉末の嵩密度を2倍以上とする条件で行う、請求項5に記載のチタン酸リチウム前駆体の製造方法。
  9. 請求項1または2に記載の製造方法で得られるチタン酸リチウム前駆体を加熱するステップを備える、チタン酸リチウムの製造方法。
  10. 前記加熱温度が700℃〜800℃である、請求項9に記載のチタン酸リチウムの製造方法。
JP2013512436A 2011-04-28 2012-04-26 チタン酸リチウム前駆体の製造方法およびチタン酸リチウムの製造方法 Expired - Fee Related JP5927182B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011100669 2011-04-28
JP2011100669 2011-04-28
PCT/JP2012/061241 WO2012147864A1 (ja) 2011-04-28 2012-04-26 チタン酸リチウム前駆体の製造方法、チタン酸リチウムの製造方法、チタン酸リチウム、電極活物質および蓄電デバイス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2012147864A1 JPWO2012147864A1 (ja) 2014-07-28
JP5927182B2 true JP5927182B2 (ja) 2016-06-01

Family

ID=47072379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013512436A Expired - Fee Related JP5927182B2 (ja) 2011-04-28 2012-04-26 チタン酸リチウム前駆体の製造方法およびチタン酸リチウムの製造方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US9428396B2 (ja)
EP (1) EP2703354A4 (ja)
JP (1) JP5927182B2 (ja)
KR (1) KR101907082B1 (ja)
CN (1) CN103429536B (ja)
CA (1) CA2833712A1 (ja)
TW (1) TWI564248B (ja)
WO (1) WO2012147864A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102165015B1 (ko) * 2017-03-13 2020-10-13 주식회사 엘지화학 고출력 특성을 갖는 음극 활물질 및 이를 포함하는 리튬이차전지
CN110627114B (zh) * 2019-08-23 2022-06-03 江门市宏力能源有限公司 一种改性钛酸锂负极材料及其制备方法
CN112216835B (zh) * 2020-10-12 2021-10-22 广东佳纳能源科技有限公司 三元材料前驱体生产系统与三元材料前驱体制备方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002289194A (ja) * 2001-03-27 2002-10-04 Toho Titanium Co Ltd リチウムイオン二次電池電極活物質製造原料としての二酸化チタン粉、リチウムイオン二次電池電極活物質としてのチタン酸リチウムおよびその製造方法
JP2010100442A (ja) * 2008-10-21 2010-05-06 Nozawa Corp コーディエライトの製造方法
JP2011111361A (ja) * 2009-11-26 2011-06-09 Nippon Chem Ind Co Ltd リチウム二次電池活物質用チタン酸リチウムの製造方法

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2438346C3 (de) * 1974-08-09 1982-05-06 Karl Händle & Söhne Maschinenfabrik u. Eisengießerei, GmbH & Co KG, 7130 Mühlacker Kollergang
JP3502118B2 (ja) 1993-03-17 2004-03-02 松下電器産業株式会社 リチウム二次電池およびその負極の製造法
JP4642959B2 (ja) 2000-01-26 2011-03-02 東邦チタニウム株式会社 チタン酸リチウムの製造方法
JP4540167B2 (ja) 1999-02-16 2010-09-08 東邦チタニウム株式会社 チタン酸リチウムの製造方法
JP4768901B2 (ja) 1999-06-03 2011-09-07 チタン工業株式会社 リチウムチタン複合酸化物及びその製造方法、並びにその用途
EP1207572A1 (en) 2000-11-15 2002-05-22 Dr. Sugnaux Consulting Mesoporous electrodes for electrochemical cells and their production method
CA2327370A1 (fr) 2000-12-05 2002-06-05 Hydro-Quebec Nouvelle methode de fabrication de li4ti5o12 pur a partir du compose ternaire tix-liy-carbone: effet du carbone sur la synthese et la conductivite de l'electrode
AU2002319587B2 (en) * 2001-07-20 2007-05-10 Altair Nanomaterials Inc. Process for making lithium titanate
JP2007112689A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Tdk Corp 誘電体粉末の製造方法、複合電子部品およびその製造方法
CN101844803A (zh) * 2009-03-27 2010-09-29 比亚迪股份有限公司 一种金红石型二氧化钛及其制备方法
JP5421644B2 (ja) 2009-04-21 2014-02-19 石原産業株式会社 チタン酸化合物又は酸化チタンの製造方法
KR101128860B1 (ko) * 2009-08-11 2012-03-23 삼성정밀화학 주식회사 리튬티타네이트 나노입자의 제조방법
CN101659448B (zh) 2009-09-23 2011-09-28 北京师范大学 一种尖晶石型锰酸锂的制备方法
CN101807696A (zh) * 2010-04-12 2010-08-18 浙江大学 一种用于锂离子电池负极的磷酸钛锂材料及其制备方法
CA2797447A1 (en) 2010-04-28 2011-11-03 Ishihara Sangyo Kaisha, Ltd. Novel lithium titanate, method for producing same, electrode active material containing the lithium titanate, and electricity storage device using the electrode active material
JP2012033279A (ja) * 2010-07-28 2012-02-16 Nec Energy Devices Ltd リチウムイオン二次電池
CA2809511A1 (en) 2010-08-31 2012-03-08 Toda Kogyo Corporation Lithium titanate particles and process for producing the lithium titanate particles, mg-containing lithium titanate particles and process for producing the mg-containing lithium titanate particles, negative electrode active substance particles for non-aqueous electrolyte secondary batteries, and non-aqueous electrolyte secondary battery
CN101944591B (zh) * 2010-09-14 2012-11-28 耿世达 一种锂离子电池用钛酸锂负极材料及其制备方法
CN101944600A (zh) * 2010-09-16 2011-01-12 中南大学 一种锂钛氧化物型锂离子筛吸附剂及其前躯体制备方法
CN102044665A (zh) * 2010-12-02 2011-05-04 上海纳米技术及应用国家工程研究中心有限公司 含钇的锂离子二次电池负极材料钛酸锂的制备方法
KR101881185B1 (ko) * 2011-04-28 2018-07-23 이시하라 산교 가부시끼가이샤 티탄산리튬의 제조 방법

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002289194A (ja) * 2001-03-27 2002-10-04 Toho Titanium Co Ltd リチウムイオン二次電池電極活物質製造原料としての二酸化チタン粉、リチウムイオン二次電池電極活物質としてのチタン酸リチウムおよびその製造方法
JP2010100442A (ja) * 2008-10-21 2010-05-06 Nozawa Corp コーディエライトの製造方法
JP2011111361A (ja) * 2009-11-26 2011-06-09 Nippon Chem Ind Co Ltd リチウム二次電池活物質用チタン酸リチウムの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN103429536B (zh) 2017-05-10
EP2703354A1 (en) 2014-03-05
US9428396B2 (en) 2016-08-30
US20140048968A1 (en) 2014-02-20
KR20140006902A (ko) 2014-01-16
EP2703354A4 (en) 2015-03-25
KR101907082B1 (ko) 2018-10-11
CA2833712A1 (en) 2012-11-01
WO2012147864A1 (ja) 2012-11-01
TWI564248B (zh) 2017-01-01
TW201247544A (en) 2012-12-01
JPWO2012147864A1 (ja) 2014-07-28
CN103429536A (zh) 2013-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2911223B1 (en) Titanium-niobium composite oxide-based electrode active material and lithium secondary battery using the same
JP5896994B2 (ja) チタン酸リチウムの製造方法
JP6390975B2 (ja) チタン酸リチウム及びその製造方法並びにそれを用いた蓄電デバイス
JPWO2009028530A1 (ja) チタン酸化合物及びその製造方法並びに該チタン酸化合物を含む電極活物質、該電極活物質を用いてなる蓄電デバイス
JP2011173761A (ja) 電極用酸化チタン系化合物及びそれを用いたリチウム二次電池
JP5990512B2 (ja) チタン酸リチウム製造用チタン原料及びかかる原料を用いたチタン酸リチウムの製造方法
WO2012002122A1 (ja) 多孔質チタン酸リチウムの製造方法、多孔質チタン酸リチウム及びそれを用いたリチウム電池
JP4668539B2 (ja) チタン酸リチウムの製造方法及びリチウム電池の製造方法
JP5927182B2 (ja) チタン酸リチウム前駆体の製造方法およびチタン酸リチウムの製造方法
JP2011051891A (ja) チタン酸リチウムの製造方法及び該チタン酸リチウムを用いてなるリチウム電池
JP2012051754A (ja) Mg含有チタン酸リチウム粒子粉末及びその製造法、非水電解質二次電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160329

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160425

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5927182

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees