JP5920658B2 - 熱転写システム - Google Patents
熱転写システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP5920658B2 JP5920658B2 JP2012071198A JP2012071198A JP5920658B2 JP 5920658 B2 JP5920658 B2 JP 5920658B2 JP 2012071198 A JP2012071198 A JP 2012071198A JP 2012071198 A JP2012071198 A JP 2012071198A JP 5920658 B2 JP5920658 B2 JP 5920658B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- ink ribbon
- layer
- pattern
- transferred
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
Description
前記インクリボンを送り出す送出部と、
前記送出部の下流側に配置され、前記インクリボンの背面層側に設けられた第1加熱体を有し、前記インクリボンのインク層のインクを前記被転写体に対して第1パターンで転写する第1転写装置と、
前記第1転写装置の下流側に配置され、インク転写済の前記インクリボンをその背面層がインク層よりも外側に位置するように巻き取る巻取部と、
前記巻取部の近傍に設けられ、インク転写済の前記インクリボンを背面層側から加熱する第2加熱体を有する第2転写装置と、を備え、
前記インクリボンのインク層はポストキレート染料を含んでなり、
前記背面層は、前記ポストキレート染料とキレート錯体を形成し得る金属イオン含有化合物を含んでなり、
前記巻取部により巻き取られたインクリボンを、前記第2転写装置において、前記第2加熱体により加熱し、内側に位置するインクリボンの背面層中の金属イオン含有化合物を、外側に位置するインクリボンのインク層に移行させて、前記インク層中のポストキレート染料と金属イオン含有化合物とのキレート錯体を形成させる、ことを特徴とするものである。
X1−N=N−X2−G
(式中、X1は、少なくとも一つの環が5〜7個の原子から構成される芳香族の炭素環、または複素環を完成するのに必要な原子の集まりを表わし、アゾ結合に結合する炭素原子の隣接位の少なくとも一つが、窒素原子またはキレート化基で置換された炭素原子であり、X2は、少なくとも一つの環が5〜7個の原子から構成される芳香族複素環または、芳香族炭素環を表わし、Gはキレート化基を表わす。)
[M(Q1)k(Q2)m (Q3)n]p+p(L−)
(式中、Mは金属イオンを表し、Q1、Q2、Q3は各々Mで表される金属イオンと配位結合可能な配位化合物を表わし、Lは錯体を形成しうる対アニオンを表し、kは1、2または3の整数を表し、mは1、2または0を表し、nは1または0を表すが、これらは前記一般式で表される錯体が4座配位か、6座配位かによって決定されるか、あるいはQ1、Q2、Q3の配位子の数によって決定され、pは1、2または3を表す。)で表される錯体を用いることができるが、滑剤としての機能も持つ金属石鹸を使用することが望ましい。金属石鹸の特に好ましい具体例としては、アルキルリン酸エステルの多価金属塩、脂肪酸の多価金属塩、アルキルカルボン酸の金属塩等が挙げられる。
厚さ6μmの易接着処理済みポリエチレンテレフタレートフィルムの基材シートの一方の面に、下記組成の背面層用塗工液1を、厚みが固形分換算で1.0g/m2の割合となるように塗布し、乾燥させることにより背面層を形成した。また、基材の他方の面(易接着処理面)に下記組成のイエロー染料層用塗工液、マゼンタ染料層用塗工液、シアン染料層用塗工液を、この順に面順次に各々の厚みが固形分換算で1.0g/m2の割合となる様に塗布し、乾燥させることで、イエロー、マゼンタ、シアンの3色のインクリボンを得た。
・ポリビニルブチラール樹脂(水酸基価20質量%) 6.00部
(#3000−4、電気化学工業(株)製)
・ポリイソシアネート(固形分100質量%、NCO=17.3質量%)8.00部
(バーノックD750−45、大日本インキ化学工業(株)製)
・ステアリルリン酸亜鉛(LBT−1830精製、堺化学工業(株)製)3.00部
・ステアリン酸亜鉛(SZ−PF、堺化学工業(株)製) 3.00部
・フィラー(ミクロエースP−3、日本タルク工業(株)製) 1.50部
・ポリエチレンワックス(融点110〜118℃、平均粒径10μm) 3.00部
(ポリワックス3000、東洋ペトロライト(株)製)
・メチルエチルケトン 12.58部
・トルエン 59.92部
・イエロー染料(下記式の化合物Y−1) 3.0部
(デンカブチラールKY−24、電気化学工業(株)製)
・メチルエチルケトン 70.0部
・トルエン 20.0部
・マゼンタ染料(下記式の化合物M−1) 3.0部
(デンカブチラールKY−24、電気化学工業(株)製)
・メチルエチルケトン 70.0部
・トルエン 20.0部
・シアン染料(下記式の化合物C−1) 3.0部
(デンカブチラールKY−24、電気化学工業(株)製)
・メチルエチルケトン 70.0部
・トルエン 20.0部
背面層用塗工液1を下記組成の背面層用塗工液2に変更した以外は、実施例1と同様にしてインクリボンを得た。
<背面層用塗工液2>
・ポリビニルブチラール樹脂
(エレックBX−1、積水化学工業(株)製) 2.0部
・ポリイソシアネート
(固形分100質量%、NCO=17.3質量%) 9.2部
(バーノックD750−45、大日本インキ化学工業(株)製)
・リン酸エステル滑剤
(プライサーフA208N、第一工業製薬(株)製) 1.3部
・フィラー(ミクロエースP−3、日本タルク工業(株)製) 0.3部
・下記式の金属イオン含有化合物 3.00部
・トルエン 42.1部
厚さ6μmの易接着処理済みポリエチレンテレフタレートフィルムの基材シートの一方の面に、実施例1で用いた背面層用塗工液1を、厚みが固形分換算で0.7g/m2となるように塗布し乾燥させ、次いで、その上に下記組成の背面層用塗工液3を、厚みが固形分換算で0.3g/m2となるように塗布し乾燥させることにより、基材側の層にのみ亜鉛化合物を含有する2層構成の背面層を形成した以外は、実施例1と同様にしてインクリボンを得た。
・ポリビニルブチラール樹脂
(エレックBX−1、積水化学工業(株)製) 2.0部
・ポリイソシアネート
(固形分100質量%、NCO=17.3質量%) 9.2部
(バーノックD750−45、大日本インキ化学工業(株)製)
・リン酸エステル滑剤
(プライサーフA208N、第一工業製薬(株)製) 1.3部
・フィラー(ミクロエースP−3、日本タルク工業(株)製) 0.3部
・メチルエチルケトン 43.6部
・トルエン 43.6部
背面層用塗工液1を背面層用塗工液3に変更した以外は、全て実施例1と同様にしてインクリボンを得た。
<背面層用塗工液3>
・ポリメチルメタクリレート(BR−85 三菱レイヨン(株)製) 11.1部
・メラミンアルデヒド縮合物(エポスターS、日本触媒(株)製) 2.9部
・ポリエステル樹脂(エリーテルUE−3200、ユニチカ(株)製) 0.3部
・トルエン 0.6部
・メチルエチルケトン 79.2部
市販の塩化ビニル製カードに、下記組成の被転写層用塗工液を、乾燥後の塗付量が4g/m2になるようにワイヤーバーコーティングにより塗付し、乾燥させることにより被転写体を作製した。
<被転写層用塗工液>
・塩化ビニル酢酸ビニル共重合体(電気化学工業製) 50部
・下記式の金属イオン化合物 50部
日本データカード社製SP75plusカードプリンターに実施例1〜3および比較例1で作製したインクリボンを、付属のプラスチックコア上にロール巻き形状に形成してセットし、上記した被転写体へ顔画像パターン(第1パターン)の印画を実施した。印画後に使用済みインクの状態を確認したところ、特にオレンジ色のマゼンタ染料リボン部の印字痕がマゼンタ色に、マゼンタ近似色のシアン染料リボン部の印字痕がシアン色に、キレート発色しており、未印画部のリボン色相と異っていたため、実施例1〜3および比較例1のリボンはいずれも印画痕から個人の顔が特定可能であった。
10 基材層
11 背面層
12 インク層
12a、12a’ インク
12b、12b’ インク抜け部分
13 インクリボン
13A 外側インクリボン
13B 内側インクリボン
13C 外側インクリボン
13D 内側インクリボン
14 被転写体
15 ガイドロール
16 送出部
17 第1転写装置
18 第1加熱体
19 プラテンロール
20 巻取装置
21 巻取部
22 第2転写装置
23 第2加熱体
23a 突起部
24 支持ロール
25 案内ロール
Claims (4)
- 基材層と前記基材層の一方の面に設けられたインク層と前記基材層のインク層が設けられた面とは反対側の面に設けられた背面層と、を備えたインクリボンを用いて被転写体にインクを転写する熱転写システムにおいて、
前記インクリボンを送り出す送出部と、
前記送出部の下流側に配置され、前記インクリボンの背面層側に設けられた第1加熱体を有し、前記インクリボンのインク層のインクを前記被転写体に対して第1パターンで転写する第1転写装置と、
前記第1転写装置の下流側に配置され、インク転写済の前記インクリボンをその背面層がインク層よりも外側に位置するように巻き取る巻取部と、
前記巻取部の近傍に設けられ、インク転写済の前記インクリボンを背面層側から加熱する第2加熱体を有する第2転写装置と、を備え、
前記インクリボンのインク層はポストキレート染料を含んでなり、
前記背面層は、前記ポストキレート染料とキレート錯体を形成し得る金属イオン含有化合物を含んでなり、
前記インクリボンの背面層が2層からなり、基材側に配置された第1の背面層にのみ前記金属イオン含有化合物が含まれおり、
前記巻取部により巻き取られたインクリボンを、前記第2転写装置において、前記第2加熱体により加熱し、内側に位置するインクリボンの背面層中の金属イオン含有化合物を、外側に位置するインクリボンのインク層に移行させて、前記インク層中のポストキレート染料と金属イオン含有化合物とのキレート錯体を形成させる、ことを特徴とする、熱転写システム。 - 内側に位置するインクリボンの背面層中の金属イオン含有化合物が、前記第1パターンと異なる第2パターンで外側に位置するインクリボンのインク層に移行するように、前記第2加熱体による加熱を行う、請求項1に記載の熱転写システム。
- 前記第2加熱体が、外周に所定パターンで配置された突起部を有する、請求項1または2に記載の熱転写システム。
- 前記第2加熱体がサーマルプリントヘッドである、請求項1または2に記載の熱転写システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012071198A JP5920658B2 (ja) | 2012-03-27 | 2012-03-27 | 熱転写システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012071198A JP5920658B2 (ja) | 2012-03-27 | 2012-03-27 | 熱転写システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013202802A JP2013202802A (ja) | 2013-10-07 |
JP5920658B2 true JP5920658B2 (ja) | 2016-05-18 |
Family
ID=49522458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012071198A Active JP5920658B2 (ja) | 2012-03-27 | 2012-03-27 | 熱転写システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5920658B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6651767B2 (ja) * | 2015-09-25 | 2020-02-19 | 大日本印刷株式会社 | 画像形成方法 |
JP6736984B2 (ja) | 2016-06-01 | 2020-08-05 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写印画装置及び熱転写印画方法 |
JP7389968B2 (ja) * | 2020-08-03 | 2023-12-01 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写システム |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63199675A (ja) * | 1987-02-16 | 1988-08-18 | Fuji Xerox Co Ltd | 熱転写型記録装置 |
JPH0219558U (ja) * | 1988-07-25 | 1990-02-08 | ||
JPH03211077A (ja) * | 1990-01-17 | 1991-09-13 | Minolta Camera Co Ltd | 熱転写プリンター |
JPH08192562A (ja) * | 1995-01-18 | 1996-07-30 | Casio Electron Mfg Co Ltd | 熱転写記録装置 |
JP2001158180A (ja) * | 1999-12-03 | 2001-06-12 | Fuji Photo Film Co Ltd | 熱転写材料及び熱転写画像形成方法 |
JP2003154763A (ja) * | 2001-11-26 | 2003-05-27 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写シート |
JP2008049663A (ja) * | 2006-08-28 | 2008-03-06 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写シートの残像処理方法及び熱転写シート並びに熱転写プリンタ |
JP5645106B2 (ja) * | 2010-06-08 | 2014-12-24 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写システムまたは熱転写方法、および巻取装置または巻取方法 |
JP5975321B2 (ja) * | 2011-12-28 | 2016-08-23 | 大日本印刷株式会社 | インクリボンおよびそれを用いた熱転写システム |
-
2012
- 2012-03-27 JP JP2012071198A patent/JP5920658B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013202802A (ja) | 2013-10-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7517833B2 (en) | Thermal transfer sheet and protective layer transfer sheet | |
US5250133A (en) | Method for recording images and apparatus for recording images | |
JP2011073383A (ja) | 熱転写シート及び印画物 | |
JP5920658B2 (ja) | 熱転写システム | |
JP2540500B2 (ja) | 熱転写シ−ト | |
EP0629513B1 (en) | Thermal transfer sheet | |
JP5975321B2 (ja) | インクリボンおよびそれを用いた熱転写システム | |
JP2013132809A (ja) | インクリボンおよびそれを用いた熱転写システム | |
JP2007084670A (ja) | 熱転写シート | |
JP2014162040A (ja) | 熱転写装置及び熱転写方法 | |
TWI815917B (zh) | 熱轉印帶 | |
JP5935311B2 (ja) | 熱転写受像シートと、印画物及びその印画物の製造方法 | |
JP2002002126A (ja) | 転写型画像保護フィルム | |
JP2007203669A (ja) | 転写型画像保護フィルム | |
JP4263006B2 (ja) | Icカードの製造方法及びicカードの製造装置 | |
JP3544683B2 (ja) | 受像シートおよび受像シートの製造方法 | |
JP2013116580A (ja) | 転写装置 | |
JP4074108B2 (ja) | 被転写体及び画像形成方法 | |
JP6651767B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP3127163B2 (ja) | 溶融型感熱転写記録用インクシ−トおよび画像記録体 | |
JP4312168B2 (ja) | 熱転写シート | |
JP2009048661A (ja) | Icカードの製造方法 | |
JP2009274291A (ja) | パッチ中間転写記録媒体、及びそれを用いた偽造防止媒体 | |
JP4508938B2 (ja) | 感熱記録材料 | |
JPH11268430A (ja) | 画像形成方法及び熱転写記録装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150123 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20151014 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151016 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151215 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160318 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160331 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5920658 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02 |