JP2002002126A - 転写型画像保護フィルム - Google Patents

転写型画像保護フィルム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像保護層と基材シートとの間に非転写性の
剥離層を設けた転写型画像保護フィルムにおいて、画像
保護層の耐光性能を低下させないようにする。 【解決手段】 基材シート1上に非転写性の剥離層2を
介して転写性の画像保護層3が積層されており、転写時
に画像保護層3が剥離層2より剥離して被保護画像上に
転写される転写型画像保護フィルムにおいて、剥離層2
に、紫外線吸収剤及び光安定剤の少なくともいずれかを
含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印画紙に形成され
た画像の表面保護のために、その画像上に透明な転写型
フィルムをラミネートするための転写型画像保護フィル
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェット記録方式や、昇華
性あるいは熱拡散性染料を使用する昇華型熱転写方式を
はじめとする各種プリント方式においては、銀塩写真画
質並みの印画物が得られるようになっている。特に昇華
型熱転写方式の場合、他方式に比較して高い解像度が得
られることから銀塩写真の代替として期待されており、
従って、この方式で得られた画像の保存安定性を銀塩写
真の保存安定性に近づけるために、画像上に透明フィル
ムを画像保護層としてラミネートすることが従来から行
われている。
【0003】透明フィルムのラミネート方法については
種々の方法が行われているが、最近では、基材シート上
に熱可塑性樹脂からなる画像保護層(透明フィルム)を
積層した転写型画像保護フィルムを用意し、この転写型
画像保護フィルムの画像保護層を被保護画像上に熱転写
する方法が採用されるようになっている(特開昭60−
204397号公報、特開昭59−85793号公報、
特開昭59−76298号公報)。ここで、画像の耐光
性を向上させるために、画像保護層には、通常、紫外線
吸収剤、光安定剤等が添加されている。
【0004】このような転写型画像保護フィルムによれ
ば、サーマルヘッドを使用するプリンター内部で、画像
形成に連続して形成画像に画像保護層をセルフラミネー
トすることも可能となる。また、画像保護層に配合され
た紫外線吸収剤や光安定剤のために、画像の保存安定性
も向上している。
【0005】ところで、転写型画像保護フィルムの画像
保護層を被保護画像上にスムーズに確実に転写させるた
めに、基材シート上に予め非転写性の剥離層を設け、そ
の上に転写性の画像保護層を設けている。転写時には、
サーマルヘッドや熱ローラ等により基材シート側から加
熱することにより、画像保護層を剥離層との界面で剥離
させ、スムーズに画像上に転写させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、非転写性の剥離層を介して画像保護層を熱転
写させる際に、画像保護層中に配合されている紫外線吸
収剤や光安定剤が非転写性の剥離層へ熱拡散移行する場
合があり、そのような場合には画像保護層中の紫外線吸
収剤や光安定剤の濃度が低下し、画像上に転写された画
像保護層の耐光性能が低下するという問題があった。
【0007】本発明は、以上の従来の技術の課題を解決
しようとするものであり、画像保護層と基材シートとの
間に非転写性の剥離層を設けた転写型画像保護フィルム
において、画像保護層の耐光性能を低下させないように
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、基材シー
ト上に設けた非転写性の剥離層に予め紫外線吸収剤もし
くは光安定剤を配合した場合、被保護画像上へ画像保護
層を熱転写させる際に、剥離層中に配合した紫外線吸収
剤や光安定剤を画像保護層中に拡散移行させることがで
きるので、剥離層を画像保護層への紫外線吸収剤もしく
は光安定剤の補給層として機能させることができ、結果
的に画像保護層の耐光性能を補完できることを見出し、
本発明を完成させるに至った。
【0009】即ち、本発明は、基材シート上に非転写性
の剥離層を介して転写性の画像保護層が積層されてお
り、転写時に画像保護層が剥離層より剥離して被保護画
像上に転写される転写型画像保護フィルムにおいて、該
剥離層が、紫外線吸収剤及び光安定剤の少なくともいず
れかを含有していることを特徴とする転写型画像保護フ
ィルムを提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照しなが
ら詳細に説明する。なお、各図において、同一符号は同
一又は同等の構成要素を表している。
【0011】図1は、本発明の転写型画像保護フィルム
の一態様を示した断面図である。この転写型画像保護フ
ィルムは、基材シート1上に剥離性向上のため非転写性
の剥離層2が形成され、更にその上に画像保護層3が形
成された構造を有する。必要に応じて、熱転写時にサー
マルヘッドと転写型画像保護フィルムとの融着を防ぎ、
その走行性を向上させる目的で耐熱滑性層4を形成して
もよい。このような転写型画像保護フィルムを用いて被
保護画像を保護する場合、基材シート1の画像保護層3
を被保護画像に重ね、基材シート1側から加熱加圧する
ことにより、画像保護層3と剥離層2との界面で剥離さ
せつつ、画像保護層3を被保護画像上に熱転写させる。
【0012】本発明の転写型画像保護フィルムにおいて
は、その非転写性の剥離層2に紫外線吸収剤及び光安定
剤の少なくともいずれか、好ましくは両方を配合する。
これにより、被保護画像上へ画像保護層3を熱転写させ
る際に、剥離層2中に配合した紫外線吸収剤や光安定剤
を画像保護層3中に拡散移行させることができる。従っ
て、剥離層2を画像保護層3への紫外線吸収剤もしくは
光安定剤の補給層として機能させることができ、画像保
護層3の耐光性能が補完される。
【0013】本発明における非転写性の剥離層2として
は、公知の転写型ラミネートフィルムにおいて用いられ
ている剥離層に紫外線吸収剤や光安定剤を配合した構成
とすることができる。例えば、ポリビニルアルコール、
ポリウレタン、セルロースアセテートブチレート等の熱
可塑性樹脂に紫外線吸収剤又は光安定剤のいずれかもし
くは両方を配合し、更に必要に応じて離型用フィラーや
シリコーン樹脂等の各種離型剤を加えた組成物を溶剤に
溶解もしくは分散させて得た塗料を、基材シート1上に
塗布し乾燥することにより形成したものを使用すること
ができる。
【0014】このような剥離層2の厚さは、特に制限は
ないが、一般には0.1〜1μm程度とすることが好ま
しい。
【0015】また、剥離層2に配合する紫外線吸収剤と
しては、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾフ
ェノン系紫外線吸収剤、サリシレート系紫外線吸収剤、
シアノアクリレート系紫外線吸収剤等を挙げることがで
きる。また、光安定剤としては、ヒンダードアミン系光
安定化剤等を挙げることができる。
【0016】紫外線吸収剤の剥離層2中の配合量は、少
なすぎると所期の効果が得られず、多すぎると紫外線吸
収剤の析出や結晶化の可能性があり、また、剥離層2を
構成する熱可塑性樹脂の可塑化により熱転写時の画像保
護層3の剥離性が低下する可能性が増すので、好ましく
は5〜80重量%である。また、光安定剤の剥離層2中
の配合量も、少なすぎると所期の効果が得られず、多す
ぎると紫外線吸収剤の析出や結晶化の可能性があり、ま
た、剥離層2を構成する熱可塑性樹脂の可塑化により熱
転写時の画像保護層3の剥離性が低下する可能性が増す
ので、好ましくは1〜10重量%である。紫外線吸収剤
と光安定剤とを同時に使用した場合の両者を合わせた剥
離層2中の配合量も同様に、少なすぎると所期の効果が
得られず、多すぎると紫外線吸収剤の析出や結晶化の可
能性があり、また、剥離層2を構成する熱可塑性樹脂の
可塑化により熱転写時の画像保護層3の剥離性が低下す
る可能性が増すので、好ましくは1〜80重量%であ
る。
【0017】画像保護層3は、主として熱可塑性樹脂か
ら構成されており、このような熱可塑性樹脂としては、
画像が形成された印画紙に加熱加圧により良好に接着す
る樹脂を使用することが好ましく、例えば、セルロース
アセテートブチレート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエステル樹脂
等を挙げることができる。
【0018】画像保護層3には、画像の耐光性を向上さ
せるために、紫外線吸収剤や光安定剤を配合することが
好ましい。その他に、帯電防止剤等の公知の添加剤を配
合することができる。
【0019】画像保護層3の厚さは、熱可塑性樹脂の種
類、所望の接着力の程度、熱転写時のエッジ切れ(尾引
き)等に応じて適宜定めるとができるが、通常は印画紙
への転写性の点から、1〜10μm程度とすることが好
ましい。
【0020】基材シート1は、従来公知の各種基材を用
いることができる。例えば、ポリエステルフィルム、ポ
リスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリス
チレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリイミ
ドフィルム、アラミドフィルム等が挙げられる。
【0021】基材シート1の厚みには、特に限定はな
く、通常3〜10μm厚である。
【0022】また、耐熱滑性層4としては、ポリビニル
アセタール系樹脂等の耐熱性樹脂、酢酸セルロース、エ
ポキシ樹脂等の高軟化点樹脂から形成することができ
る。またシリコーンオイル、ワックス、脂肪酸アミド、
リン酸エステル等の滑剤をそのような耐熱滑性層4上に
塗布したり添加したりしてもよく、フィラーを添加して
もよい。このような耐熱滑性層4には、プリンター内で
の走行性や貼り付きを防止するために各種の潤滑剤や帯
電防止剤を添加してもよい。
【0023】本発明の転写型画像保護フィルムは、図2
に示すように、熱転写型インクリボンの一部に作り込む
ことができる。熱転写型インクリボンは、基材シート1
上に、イエローY、マゼンタM、シアンCの各色のイン
ク層及びセンサーマーク5が面順次に形成されており、
これらと同一面上に非転写性の剥離層(図示せず)及び
その上に転写性の画像保護層3が形成されている構造を
有する。このような構造とすることにより、インクリボ
ンを用いてプリンターで熱転写記録を行う場合に、その
画像形成に使用した当該プリンターのサーマルヘッドに
より画像保護層3を画像上に熱転写することが可能とな
る。
【0024】なお、図2の態様におけるインク層として
は、昇華熱転写記録用インク層あるいは熱溶融型熱転写
記録用インク層のいずれでもよく、それぞれ公知のイン
クリボンのインク層と同様に構成することができる。例
えば、昇華型熱転写記録用のインク層とする場合には、
メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、酢酸セ
ルロース等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセター
ル、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレン等のビニル系樹脂、
その他各種ウレタン樹脂等に昇華性あるいは熱拡散性染
料を分散させたものから構成することができる。
【0025】なお、インク層として、イエローY、マゼ
ンタM、シアンCの各色のインク層を面順次に形成した
例を示したが、さらにブラック等のインク層を形成して
もよく、任意の単一色のみのインク層を形成してもよ
い。
【0026】また、昇華型熱転写記録を行う場合に、被
転写体に染料受容層が形成されていなくても良好に画像
を形成できるように、画像の転写に先立ってインクリボ
ンから被転写体に染料受容層を転写する場合があるが、
このような染料受容層の転写のために、インクリボンの
インク層と同ー面側に熱転写性の公知の染料受容層を形
成してもよい。このような染料受容層は、染着性の良好
な熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、UV硬化樹脂等から形
成することができる。例えば、ポリエステル系樹脂、セ
ルロースエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポ
リ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリアミド
樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレ
ンアクリレート樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹
脂、尿素樹脂、その他上記の共重合体等が挙げられる。
【0027】また、イエロー、マゼンタのインク層に含
有させる染料としては、従来公知の染料を使用でき、例
えばイエロー染料としてはアゾ系染料、ジスアゾ系染
料、メチン系染料、スチリル系染料、ピリドン・アゾ系
染料等を挙げることができる。また、マゼンタ染料とし
てはアゾ系染料、アントラキノン系染料、スチリル系染
料、複素環系アゾ染料等が挙げられる。シアン系染料と
してはインドアニリン系染料、アントラキノン系染料、
ナフトキノン系染料、複素環系アゾ染料等を使用するこ
とができる。
【0028】本発明の転写型画像保護フィルムは、基本
的には基材シート上に、剥離層用塗工液を公知の塗布方
法により塗布し、乾燥して剥離層を形成し、更にその上
に画像保護層用塗工液を公知の塗布方法により塗布し、
乾燥して画像保護層を形成することにより作製すること
ができる。インク層や耐熱滑性層なども、公知の手法に
より導入することができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。
【0030】実施例1 基材シートとして6.0μm厚のポリエチレンテフタレ
ートフィルム(ルミラー、東レ社製)の片面に、表1の
組成の耐熱滑性層塗料をグラビアコート方式により塗工
し、55℃のオーブンにて5日間硬化させることにより
耐熱滑性層を形成した。
【0031】
【表1】 (耐熱滑性層用塗料) 成分 重量部 ポリビニルアセタール系樹脂 5.0 (デンカブチラール#3000K、電気化学工業社製) イソシアネート系硬化剤 0.5 (コロネートL、日本ポリウレタン工業社製) 燐酸エステル 20.0 (フォスファノールGB520、東邦化学社製) シリカ 0.5 (Nipsil E‐200A、日本シリカ工業社製) メチルエチルケトン 37.0 トルエン 37.0
【0032】次に、その耐熱滑性層を形成した基材シー
トの他面に、紫外線吸収剤を含有する、表2に示す組成
の剥離層用塗料Aを、バーコーティングにより厚みが約
1.0μmとなるように塗布し120℃オーブンにて1
分間乾燥させ、非転写性の剥離層を形成した。
【0033】
【表2】 (剥離層用塗料A) 成分 重量部 ポリビニルアルコール(日本合成化学社製) 10.0 紫外線吸収剤(Viosorb520、共同薬品社製) 2.0 水 60.0 エタノール 30.0
【0034】更に、表3に示す組成の画像保護層用塗料
をバーコーティングにより、剥離層上に塗布し、120
℃のオーブンにて乾燥させて熱転写性の画像保護層を形
成することにより本発明の転写型画像保護フィルムを作
製した。
【0035】
【表3】 (画像保護層用塗料) 成分 重量部 セルロース系樹脂(CAB500-0.5、コダック社製) 20.0 紫外線吸収剤(Viosorb520、共同薬品社製) 4.0 メチルエチルケトン 40.0 トルエン 40.0
【0036】実施例2 実施例1の剥離層用塗料Aに代えて、表4に示した光安
定剤含有組成の剥離層用塗料Bを使用する以外は、実施
例1と同様の操作を繰り返すことにより転写型画像保護
フィルムを作製した。
【0037】
【表4】 (剥離層用塗料B) 成分 重量部 ポリビニルアルコール(日本合成化学社製) 10.0 ヒンダードアミン系光安定剤 0.5 (Tinuvin622LD、チバスペシャリティケミカルズ社製) 水 60.0 エタノール 30.0
【0038】実施例3 実施例1の剥離層用塗料Aに代えて、表5に示した紫外
線吸収剤及び光安定剤含有組成の剥離層用塗料Cを使用
する以外は、実施例1と同様の操作を繰り返すことによ
り転写型画像保護フィルムを作製した。
【0039】
【表5】 (剥離層用塗料C) 成分 重量部 ポリビニルアルコール(日本合成化学社製) 10.0 紫外線吸収剤(viosorb520、共同薬品社製) 2.0 ヒンダードアミン系光安定剤 0.5 (Tinuvin622LD、チバスペシャリティケミカルズ社製) 水 60.0 エタノール 30.0
【0040】比較例1 実施例1の剥離層用塗料Aに代えて、表6に示した紫外
線吸収剤非含有組成の剥離層用塗料Dを使用する以外
は、実施例1と同様の操作を繰り返すことにより転写型
画像保護フィルムを作製した。
【0041】
【表6】 (剥離層用塗料D) 成分 重量部 ポリビニルアルコール(日本合成化学社製) 10.0 水 60.0 エタノール 30.0
【0042】(評価)ソニー社製 UPC−8840イ
ンクリボンの転写型画像保護フィルム部分を切除し、そ
の部分に実施例1〜3及び比較例1の転写型画像保護フ
ィルムを貼り合わせ、インク層と転写型画像保護層とを
備えた熱転写シートを作製した。
【0043】この熱転写シートを熱転写ヘッドを使用す
るプリンタ(ビデオプリンターUP−D8800、ソニ
ー社製)に装着し、以下の印画操作と画像保護層の転写
を行った。
【0044】即ち、まず、パーソナルコンピュータ(P
ower Macintosh)にて、Adobe社製
のソフトウェア(Adobe photoshop)を
使用して、イエローY、マゼンタM、シアンCの各単色
の濃度1.0付近のべタ画像を作成し、そのデータをプ
リンター(UP−D8800)に転送し、印画紙に各色
のべタ画像を印画し、更にその印画画像上に画像保護層
を転写させた。
【0045】画像上に画像保護層が転写されたことを確
認後、耐光性試験機(アトラス社製)を用いて紫外線を
90kj/m2で照射し、照射前の画像の光学濃度(マ
クベス濃度計による測定値)に対する照射後の画像の光
学濃度の割合(%)(画像残存率)を求めた。その結果
を表7に示す。数値が100%に近いほど、画像保護層
の耐光性能が高いことを示している。
【0046】
【表7】 紫外線吸収剤又は光安定剤 画像残存率(%) の剥離層への添加の有無 Y M C 比較例1 無し 82.1 84.2 75.1 実施例1 紫外線吸収剤 86.2 90.4 82.9 実施例2 光安定剤 85.1 87.1 78.2 実施例3 紫外線吸収剤+光安定剤 88.1 91.5 85.1
【0047】表7から、剥離層に紫外線吸収剤又は光安
定剤を添加した実施例1〜3の場合には、いずれも比較
例1に比較して各色の紫外線照射後の残存率が高く、従
って画像保護層の耐光性能が向上していることが確認で
きた。
【0048】
【発明の効果】本発明の転写型画像保護フィルムは、基
材シートと転写性の画像保護層との間に、紫外線吸収剤
もしくは光安定剤を含有し且つ非転写性の剥離層を有す
るので、被保護画像上に画像保護層を熱転写させる際
に、画像保護層の耐光性性能を向上させることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転写型画像保護フィルムの断面図であ
る。
【図2】本発明に使用する転写型画像保護フィルムが作
り込まれた熱転写シートの平面図である。
【符号の説明】
1 基材シート、2 剥離層、3 画像保護層、4 耐
熱滑性層、5 センサーマーク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シート上に非転写性の剥離層を介し
    て転写性の画像保護層が積層されており、転写時に画像
    保護層が剥離層より剥離して被保護画像上に転写される
    転写型画像保護フィルムにおいて、該剥離層が、紫外線
    吸収剤及び光安定剤の少なくともいずれかを含有してい
    ることを特徴とする転写型画像保護フィルム。
  2. 【請求項2】 該剥離層が、紫外線吸収剤及び光安定剤
    の双方を含有する請求項1記載の転写型画像保護フィル
    ム。
  3. 【請求項3】 画像保護層が、紫外線吸収剤及び光安定
    剤の少なくともいずれかを含有している請求項1又は2
    記載の転写型画像保護フィルム。
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