JP4508938B2 - 感熱記録材料 - Google Patents
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(支持体)
本発明の感熱記録材料における支持体2は、シート状、フィルム状あるいは板状の材質からなり、材料としては特に制限されるものではなく、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン、セルロースジアセテート、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリイミド、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネートなどのプラスチック、銅、アルミニウムなどの金属、紙、含浸紙などを単独あるいは組み合わせて、積層したりして用いることができる。支持体の厚さは、0.005〜5mm程度が適当である。
本発明の感熱記録材料は、加熱により発色する感熱発色性材料を有する部分として、感熱発色層を支持体上に設けるもので、この感熱発色層として、低温発色層と高温発色層を積層して利用するものである。この感熱発色層は、感熱発色性材料を含有するもので、詳細には熱融解反応により発色する電子供与性染料前駆体と電子受容性化合物が含まれ、さらに必要に応じて増感剤、退色防止剤、顔料や滑剤などの充填剤、分散剤、結着剤などが含まれる。
本発明の感熱記録材料は、低温発色層と高温発色層Aとの間に中間層6を設けたり、また高温発色層Bと低温発色層との間に中間層7を設けることにより、複数の感熱発色層同士が直接に接することなく、層分離することで、酸性物質の他の発色層への移行を防止できる。また、層分離をすることで、感熱発色層の各色調が鮮明に発色し、また、二層間の厚みを制御することで、各層の発色感度を調整できる。
本発明の感熱記録材料は、サーマルヘッドと接する最表面側に保護層を設けることができ、サーマルヘッドによる適性向上や感熱記録材料の取扱い上の耐薬品性、耐水性、耐摩擦性等の耐久性の向上等を図ることができる。保護層を形成する材料としては、表面保護層として所望の物性を有する樹脂組成を選定する。特に、表面の耐擦傷性、耐薬品性、耐汚染性を要する場合は、紫外線や電子線硬化性樹脂がよく用いられる。また、保護層には、サーマルヘッドとの適性をもたせるため、滑り剤として各種の無機フィラー、有機フィラーを保護層の透明性に阻害しない範囲で添加したり、各種ワックス類、シリコーン系成分、フッ素系成分等の剥離性成分を添加することもできる。保護層の膜厚は、所望の物性等により選定するが、通常、乾燥時で0.1〜10g/m2である。保護層も上記の中間層と同様の方法で、形成できる。
厚さ188μの乳白色のポリエチレンテレフタレートを支持体とし、該支持体の一方の面に、図2に示すような位置で、下記組成の高温発色層B用インキを用いて、グラビア印刷法により印刷し、乾燥時で厚さ5g/m2の高温発色層Bを形成し、続けてその高温発色層Bの上に、下記組成の中間層用インキを用いて、グラビア印刷法により印刷し、乾燥時で厚さ3g/m2の中間層7を形成し、さらにその中間層7の上に、下記組成の低温発色層用インキを用いて、グラビア印刷法により印刷し、乾燥時で厚さ5g/m2の低温発色層を形成した。また、その低温発色層の上に、上記の中間層7で使用したインキを用いて、グラビア印刷法により印刷し、乾燥時で厚さ3g/m2の中間層6を形成し、さらにこの中間層6の上に、上記の高温発色層Bで使用したインキを用いて、グラビア印刷法により印刷し、乾燥時で厚さ0.5g/m2の高温発色層Aを形成した。最後にその高温発色層Aの上に、下記組成の保護層用インキを用いて、グラビア印刷法により印刷し、紫外線照射し、乾燥時で厚さ3g/m2の保護層を形成して、実施例1の多色感熱記録材料を作製した。
黒染料(3−(N−エチル−Nアシルアミノ)−6−メチル−7アニリノフルオラン)
10部
顕色剤(ビスフェノールA) 85部
溶剤(ポリビニルアルコール10%水溶液) 5部
ポリビニルアルコール10%水溶液 95部
イソシアネート硬化剤 5部
赤染料(3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン) 10部
顕色剤(3、3−ジクロロフェニチオ尿素) 85部
溶剤(ポリビニルアルコール10%水溶液) 5部
ポリウレタンアクリレート(プレポリマー) 20部
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 100部
2−ヒドロキシエチルアクリレート 5部
光重合開始剤 1部
増感剤 1部
メチルエチルケトン 1部
実施例1で使用した支持体と同じものを用意し、該支持体の一方の面に、図1に示すような位置で、実施例1で使用した低温発色層用インキを用いて、グラビア印刷法により印刷し、乾燥時で厚さ5g/m2の低温発色層を形成し、その低温発色層の上に、実施例1で使用した高温発色層B用インキを用いて、グラビア印刷法により印刷し、乾燥時で厚さ5g/m2の高温発色層Aを形成して、比較例1の感熱記録材料を作製した。
2 支持体
3 低温発色層
4 高温発色層A
5 高温発色層B
6 中間層
7 中間層
8 保護層
Claims (5)
- 支持体上に低温発色層と高温発色層が積層されてなる感熱記録材料において、支持体上の低温発色層の上層に発色感度調節層として、高温発色層Aを0.1〜0.8g/m2の厚みで設けたことを特徴とする感熱記録材料。
- 前記の低温発色層と高温発色層Aとの間に中間層を設けたことを特徴とする請求項1に記載の感熱記録材料。
- 前記の支持体と低温発色層との間に高温発色層Bを設け、さらに該高温発色層Bと低温発色層との間に中間層を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の感熱記録材料。
- 前記の低温発色層が赤系色に発色することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の感熱記録材料。
- 前記の高温発色層Aが黒系色に発色する、あるいは高温発色層A及び高温発色層Bが黒系色に発色することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の感熱記録材料。
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JP2005141742A JP4508938B2 (ja) | 2005-05-13 | 2005-05-13 | 感熱記録材料 |
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JP2005141742A JP4508938B2 (ja) | 2005-05-13 | 2005-05-13 | 感熱記録材料 |
Publications (2)
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JP2006315344A JP2006315344A (ja) | 2006-11-24 |
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JP2005141742A Active JP4508938B2 (ja) | 2005-05-13 | 2005-05-13 | 感熱記録材料 |
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2005
- 2005-05-13 JP JP2005141742A patent/JP4508938B2/ja active Active
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JP2006315344A (ja) | 2006-11-24 |
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