JP4614346B2 - 感熱記録材料 - Google Patents
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Description
支持体上に感熱発色層を設け、該感熱発色層の上に、パターン印刷層を設けた感熱記録材料において、該パターン印刷層がパール顔料または金属顔料を含有し、かつ該パターン印刷層の縁の部分のインキ転移量が、縁を除いた部分のインキ転移量と比べ、減少していて、かつ前記の感熱発色層として、黒系色に発色する高温発色層、赤系色に発色する低温発色層を順次積層したことを特徴とする。
(支持体)
本発明の感熱記録材料における支持体2は、シート状、フィルム状あるいは板状の材質からなり、材料としては特に制限されるものではなく、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン、セルロースジアセテート、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリイミド、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネートなどのプラスチック、銅、アルミニウムなどの金属、紙、含浸紙などを単独あるいは組み合わせて、積層したりして用いることができる。支持体の厚さは、0.005〜5mm程度が適当である。
本発明の感熱記録材料は、加熱により発色する感熱発色性材料を有する部分として、感熱発色層3を支持体上に設けるもので、この感熱発色層として、低温発色層8と高温発色層7を積層して利用することにより、多色型感熱記録材料として有用である。この感熱発色層は、感熱発色性材料を含有するもので、詳細には熱融解反応により発色する電子供与性染料前駆体と電子受容性化合物が含まれ、さらに必要に応じて増感剤、退色防止剤、顔料や滑剤などの充填剤、分散剤、結着剤などが含まれる。
本発明の感熱記録材料におけるパターン印刷層4は、パール顔料または金属顔料を含有し、かつパターン印刷層の印刷された部分のうち、縁の部分のインキ転移量が、縁を除いた部分のインキ転移量と比べ、減少していることが特徴である。パターン印刷層を形成するためのインキは、パール顔料または金属顔料の着色剤とバインダーを主体とした成分を溶媒に溶解または分散したものであり、必要に応じてその他の顔料、染料、各種界面活性剤、潤滑剤、消泡剤、レベリング剤などの慣用の添加剤を適宜選択して配合してもよい。このように調整したパターン印刷層用インキは、グラビア印刷を代表とする凹版方式で印刷して、パターン印刷層を形成することができる。そのインキにおけるパール顔料には、魚鱗箔のような天然品と、塩基性炭酸鉛、オキシ塩化ビスマス、天然マイカ(雲母)の表面を金属酸化物で被覆したもの、合成マイカの表面を金属酸化物で被覆したもののような合成品が挙げられる。一般的には、入手しやすさと安全性の面から、天然マイカの表面を金属酸化物で被覆したものや、合成マイカの表面を金属酸化物で被覆したものが、好ましく使用できる。
減少させる必要がある。また、セルの並び方向が印刷の流れ方向と同一ではなく、傾斜をもっている場合には、パターン印刷層の縁の部分においてもインキ転移量を減少させることが望ましい。
本発明の感熱記録材料は、低温発色層と高温発色層との間に中間層9を設けたり、また低温発色層とパターン印刷層との間に中間層10を設けることにより、複数の感熱発色層同士が直接に接することなく、また感熱発色層とパターン印刷層とが直接に接することなく、層分離させることで、酸性物質の他の発色層への移行や層同士の混ざり合いを防止できる。また、層分離をすることで、感熱発色層やパターン印刷層の各色調が鮮明に発現し、また、二層間の厚みを制御することで、各層の発色感度を調整できる。
本発明の感熱記録材料は、サーマルヘッドと接する最表面側に保護層11を設けることができ、サーマルヘッドによる適性向上や感熱記録材料の取扱い上の耐薬品性、耐水性、耐摩擦性等の耐久性の向上等を図ることができる。保護層を形成する材料としては、表面保護層として所望の物性を有する樹脂組成を選定する。特に、表面の耐擦傷性、耐薬品性、耐汚染性を要する場合は、紫外線や電子線硬化性樹脂がよく用いられる。また、保護層には、サーマルヘッドとの適性をもたせるため、滑り剤として各種の無機フィラー、有機フィラーを保護層の透明性に阻害しない範囲で添加したり、各種ワックス類、シリコーン系成分、フッ素系成分等の剥離性成分を添加することもできる。保護層の膜厚は、所望の物性等により選定するが、通常、乾燥時で0.1〜10g/m2である。保護層も上記の中間層と同様の方法で、形成できる。
厚さ188μの乳白色のポリエチレンテレフタレートを支持体とし、該支持体の一方の面に、図2に示すような位置で、下記組成の高温発色層用インキを用いて、グラビア印刷法により印刷し、乾燥時で厚さ5g/m2の高温発色層7を形成し、続けてその高温発色層の上に、下記組成の中間層用インキを用いて、グラビア印刷法により印刷し、乾燥時で厚さ3g/m2の中間層9を形成し、さらにその中間層の上に、下記組成の低温発色層用インキを用いて、グラビア印刷法により印刷し、乾燥時で厚さ5g/m2の低温発色層8を形成した。
黒染料(3−(N−エチル−Nアシルアミノ)−6−メチル−7アニリノフルオラン)
10部
顕色剤(ビスフェノールA) 85部
溶剤(ポリビニルアルコール10%水溶液) 5部
ポリビニルアルコール10%水溶液 95部
イソシアネート硬化剤 5部
赤染料(3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン) 10部
顕色剤(3、3−ジクロロフェニチオ尿素) 85部
溶剤(ポリビニルアルコール10%水溶液) 5部
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂(ユニオンカーバイド社製 VYLF−X)
21部
パール顔料(メルクジャパン社製 Iriodin/Afflair 223、粒子径5〜25μm) 21部
トルエン 29部
メチルエチルケトン 29部
ポリウレタンアクリレート(プレポリマー) 20部
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 100部
2−ヒドロキシエチルアクリレート 5部
光重合開始剤 1部
増感剤 1部
メチルエチルケトン 1部
実施例1で作製した感熱記録材料において、パターン印刷層を形成するための版として、100線/25mmスクリーンの凹版を用い、版のパターン印刷層の縁の部分に対応した部分の単位面積当たりのセル容積が、正規の凹版部と変わりなくしたグラビア版により、100m/minの速度で、グラビア印刷を行ってパターン印刷層を形成した以外は、実施例1と同様にして、比較例1の感熱記録材料を作製した。
2 支持体
3 感熱発色層
4 パターン印刷層
5 パターン印刷層の縁の部分
6 パターン印刷層の縁を除いた部分
7 高温発色層
8 低温発色層
9 中間層
10 中間層
11 保護層
12 版
13 正規の凹版部(パターン印刷層の縁を除いた部分に対応する凹版部)
14 インキの転移量を減少する縁の凹版部(減容積の凹版部)
41 減少転移層
Claims (3)
- 支持体上に感熱発色層を設け、該感熱発色層の上に、パターン印刷層を設けた感熱記録材料において、該パターン印刷層がパール顔料または金属顔料を含有し、かつ該パターン印刷層の縁の部分のインキ転移量が、縁を除いた部分のインキ転移量と比べ、減少していて、かつ前記の感熱発色層として、黒系色に発色する高温発色層、赤系色に発色する低温発色層を順次積層したことを特徴とする感熱記録材料。
- 前記の高温発色層と低温発色層との間、低温発色層とパターン印刷層との間のいずれか一方、または両方に中間層を設けたことを特徴とする請求項1に記載の感熱記録材料。
- 支持体上に感熱発色層を設け、該感熱発色層の上に、パターン印刷層を設けた感熱記録材料の製造方法において、該感熱発色層として、黒系色に発色する高温発色層、赤系色に発色する低温発色層を順次積層し、前記のパターン印刷層をパール顔料または金属顔料を含有したインキを使用して印刷するときに、該パターン印刷層の縁の部分のインキ転移量を、縁を除いた部分のインキ転移量と比べ、減少させるように、パターン印刷層の縁の部分を、パターン印刷層の縁の部分の単位面積当たりのセル容積が、パターン印刷層の縁を除いた部分の単位面積当たりのセル容積よりも減少させた凹版により形成したことを特徴とする感熱記録材料の製造方法。
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