JP2020006575A - 印刷媒体 - Google Patents
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Abstract
Description
〈態様1〉感熱記録シート、及び前記感熱記録シート上の有色光輝性印刷層を具備しており、
前記有色光輝性印刷層が、合成マイカ系パール顔料、及びバインダー樹脂を含有しており、
前記合成マイカ系パール顔料が、合成マイカ系無着色パール顔料及び合成マイカ系着色パール顔料で構成されている、印刷媒体。
〈態様2〉前記有色光輝性印刷層の厚さが、2μm以下である、態様1に記載の印刷媒体。
〈態様3〉前記合成マイカ系パール顔料の含有率が、前記有色光輝性印刷層の質量全体を基準として、40〜58質量%である、態様1又は2に記載の印刷媒体。
〈態様4〉前記合成マイカ系パール顔料中の前記着色顔料の含有率が、前記パール顔料の質量全体を基準として、2〜90質量%である、態様1〜3のいずれか一項に記載の印刷媒体。
〈態様5〉レーザー回折・散乱法により測定した、前記合成マイカ系パール顔料の平均粒子径が、10〜40μmである、態様1〜4のいずれか一項に記載の印刷媒体。
〈態様6〉前記有色光輝性印刷層が、ワックスを更に含有している、態様1〜5のいずれか一項に記載の印刷媒体。
〈態様7〉前記バインダー樹脂が、ポリエステル系樹脂である、態様1〜6のいずれか一項に記載の印刷媒体。
〈態様8〉前記バインダー樹脂が、ウレタン変性ポリエステルである、態様7に記載の印刷媒体。
〈態様9〉前記感熱記録シートが、基材層、感熱記録層、及び保護層をこの順で具備しており、それによって、前記印刷媒体が、前記基材層、前記感熱記録層、前記保護層、及び前記有色光輝性印刷層をこの順で具備している、態様1〜8のいずれか一項に記載の印刷媒体。
〈態様10〉前記感熱記録シートと前記有色光輝性印刷層との間に、他の印刷層を更に具備している、態様1〜9のいずれか一項に記載の印刷媒体。
〈態様11〉前記感熱記録シート上に、磁気記録層を更に具備している、態様1〜10のいずれか一項に記載の印刷媒体。
図1に示すように、本発明の印刷媒体100は、感熱記録シート20、及び感熱記録シート20上の有色光輝性印刷層10を具備しており、
有色光輝性印刷層10が、合成マイカ系パール顔料、及びバインダー樹脂を含有しており、
合成マイカ系パール顔料が、合成マイカ系無着色パール顔料、及び合成マイカ系着色パール顔料で構成されている。
感熱記録シートは、感熱記録層を有するシートである。感熱記録シートは、例えば基材層、感熱記録層、及び保護層をこの順で具備していてよい。
基材層は、感熱記録シートの他の層を支持できる基材であれば、特に限定されるものではなく、例えば紙基材層であってよい。
感熱記録層は、加熱によって可視情報を形成できるものであれば特に限定されるものではない。感熱記録層としては、例えば、ロイコ染料とフェノール性物質に代表される電子受容性物質との反応によるもの、イミノ化合物とイソシアナート化合物との反応によるもの、長鎖脂肪酸鉄塩と多価フェノールとの反応によるもの等を利用し得る。これらの組合せの具体例は、例えば特許文献4などに記載されている。
保護層は、感熱記録層に褪色防止性、耐水性等の機能を付与できる層であれば、特に限定されるものではない。保護層は、例えば、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂等の硬化性樹脂を含有している層であってよい。
有色光輝性印刷層は、合成マイカ系パール顔料、及びバインダー樹脂を含有している。有色光輝性印刷層は、ワックスを更に含有していることが、有色光輝性印刷層に耐摩耗性を付与する観点、感熱記録印字の際のサーマルヘッドへの有色光輝性印刷層の付着を抑制する観点から好ましい。
合成マイカ系パール顔料は、合成マイカ系無着色パール顔料、及び合成マイカ系着色パール顔料で構成されている。
バインダー樹脂としては、例えばポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリビニルブチラール、及びウレタン変性ポリエステル系樹脂等を用いることができる。
ワックスとしては、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス等の合成炭化水素系ワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム等の石油系ワックス、及びキャンデリラワックス、カルナバワックス、ライスワックス等の植物系ワックス、並びにこれらの誘導体を用いることができる。
他の印刷層は、例えば絵柄印刷層であってよい。
磁気記録層は、磁性体化合物を具備している層であれば特に限定されない。また、磁気記録層は、分散剤、帯電防止剤、ワックス類、カーボンブラック、添加剤等の他の成分を含有していてよい。
〈実施例1〉
バインダー樹脂としてのウレタン変性ポリエステル(バイロンUR−8200、東洋紡株式会社、固形分30質量%)66.7質量部、ワックスとしてのポリエチレンワックス(スリップエイドSL−551、Elementis Japan KK、固形分18.5質量%)2.2質量部、合成マイカ系無着色パール顔料(TWINCLE PEARL YXB、日本光研工業株式会社、平均粒子径約13μm)13.72質量部、合成マイカ系着色パール顔料(TWINCLE PEARL RYXB、日本光研工業株式会社、平均粒子径約13μm)0.28質量部、溶剤としてのメチルエチルケトン60質量部、及び溶剤としての酢酸エチル33.3質量部を混合させ、有色光輝性印刷層用組成物を作製した。
合成マイカ系無着色パール顔料及び合成マイカ系着色パール顔料の平均粒子径及び含有量を変更して、表1に示す構成の有色光輝性印刷層となるようにしたことを除き、実施例1と同様にして、実施例2〜18及び比較例1〜4の印刷媒体を作製した。ワックスのバインダー樹脂の固形分に対する質量比は、いずれも0.02であった。
バインダー樹脂として、非晶性ポリエステル系樹脂(バイロン270、東洋紡株式会社、固形分100質量%)20質量部を用い、メチルエチルケトン及び酢酸エチルの質量を、それぞれ80質量部及び60質量部に変更したことを除き、実施例9、実施例2、実施例10〜12と同様にして、実施例19〜23の印刷媒体をそれぞれ作製した。ワックスのバインダー樹脂の固形分に対する質量比は、いずれも0.02であった。
合成マイカ系無着色パール顔料及び合成マイカ系着色パール顔料の代わりに、天然マイカ系パール顔料(MY−100RF、日本光研工業株式会社、平均粒子径13μm)14質量部を用いたことを除き、実施例1と同様にして、参考例の印刷媒体を作製した。ワックスのバインダー樹脂の固形分に対する質量比は、0.02であった。
〈有色の光沢〉
目視により、作製した印刷媒体の有色の光沢の有無を確認した。評価基準は以下のとおりである:
〇:有色の光沢が視認できた
△:有色の光沢が視認できたが、やや薄かった
×:有色の光沢が視認できなかった
DocuCentre−V C5576(富士ゼロックス株式会社)を用い、作製した印刷媒体を、以下の設定でカラーコピーして、有色光輝性印刷層の再現性を目視により確認した。
フルカラー濃度:ふつう
シャープネス:ふつう
彩度:ふつう
地色消去:する
コントラスト:ふつう
色合い:ふつう
原稿の画質:文字/写真
カラーバランス:標準
おまかせ画質調整:標準画質
〇:有色光輝性印刷層の色が、カラーコピーで再現されない
△:有色光輝性印刷層の色が、カラーコピーで薄く再現できる
×:有色光輝性印刷層の色が、カラーコピーで同等の濃さで再現される
サーマルプリンターPX430(株式会社フェニックス)を用いて印字エネルギー8で、太さ0.15mmと0.30mmの直線を、有色光輝性印刷層が形成されている領域と形成されていない領域とを跨ぐようにして印字した。塗膜の有無による印字感度の違いを比較した。評価基準は以下のとおりである。
〇:有色光輝性印刷層が存在している領域において、同等の濃さの直線が印字できる
△:有色光輝性印刷層が存在している領域において、印字した直線がやや薄くなる
×:有色光輝性印刷層が存在している領域において、印字した直線が非常に薄くなる
20 感熱記録シート
22 保護層
24 感熱記録層
26 基材層
100 印刷媒体
Claims (11)
- 感熱記録シート、及び前記感熱記録シート上の有色光輝性印刷層を具備しており、
前記有色光輝性印刷層が、合成マイカ系パール顔料、及びバインダー樹脂を含有しており、
前記合成マイカ系パール顔料が、合成マイカ系無着色パール顔料及び合成マイカ系着色パール顔料で構成されている、印刷媒体。 - 前記有色光輝性印刷層の厚さが、2μm以下である、請求項1に記載の印刷媒体。
- 前記合成マイカ系パール顔料の含有率が、前記有色光輝性印刷層の質量全体を基準として、40〜58質量%である、請求項1又は2に記載の印刷媒体。
- 前記合成マイカ系パール顔料中の前記着色顔料の含有率が、前記パール顔料の質量全体を基準として、2〜90質量%である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の印刷媒体。
- レーザー回折・散乱法により測定した、前記合成マイカ系パール顔料の平均粒子径が、10〜40μmである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の印刷媒体。
- 前記有色光輝性印刷層が、ワックスを更に含有している、請求項1〜5のいずれか一項に記載の印刷媒体。
- 前記バインダー樹脂が、ポリエステル系樹脂である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の印刷媒体。
- 前記バインダー樹脂が、ウレタン変性ポリエステルである、請求項7に記載の印刷媒体。
- 前記感熱記録シートが、基材層、感熱記録層、及び保護層をこの順で具備しており、それによって、前記印刷媒体が、前記基材層、前記感熱記録層、前記保護層、及び前記有色光輝性印刷層をこの順で具備している、請求項1〜8のいずれか一項に記載の印刷媒体。
- 前記感熱記録シートと前記有色光輝性印刷層との間に、他の印刷層を更に具備している、請求項1〜9のいずれか一項に記載の印刷媒体。
- 前記感熱記録シート上に、磁気記録層を更に具備している、請求項1〜10のいずれか一項に記載の印刷媒体。
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