JP2002144695A - 偽造防止印刷物 - Google Patents

偽造防止印刷物

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JP2002144695A
JP2002144695A JP2000266031A JP2000266031A JP2002144695A JP 2002144695 A JP2002144695 A JP 2002144695A JP 2000266031 A JP2000266031 A JP 2000266031A JP 2000266031 A JP2000266031 A JP 2000266031A JP 2002144695 A JP2002144695 A JP 2002144695A
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JP2000266031A
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Fumito Kobayashi
文人 小林
Shigeru Nakagami
茂 中神
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Kyodo Printing Co Ltd
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Kyodo Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受像性、耐ゲート性を有する金属光沢層、鱗
片状顔料を含む層、およびレリーフ印刷層の少なくとも
1の層が表層に設けられた偽造防止印刷物を提供する。 【解決手段】 基材4上の少なくとも一部に、少なくと
も光を反射もしくは屈折させる反射材を5〜30重量%
(鱗片状顔料を含む層2の形成では鱗片状顔料を10〜
80重量%、レリーフ印刷層3では着色のための染料も
しくは顔料を1〜45重量%)、ガラス転移点が−30
℃〜50℃の範囲にある熱可塑性樹脂を10〜30重量
%、および融点が100〜200℃の滑剤を1〜5重量
%含むインキを用いて受像性を備える金属光沢層1(鱗
片状顔料を含む層2、レリーフ印刷層3)を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受像性を有する偽
造防止層が表層に設けられた偽造防止印刷物に関する。
【0002】
【従来の技術】定期券、乗車券、株券、商品券等の有価
証券が流通され、使用されている。これらの有価証券は
いうまでもなく高い経済価値を有するため、その偽造
(模造)防止が強く要求される。
【0003】有価証券においては、偽造(模造)防止の
観点から、例えば精密な地紋等を設けているが、近年の
印刷技術の発達により偽造も巧妙になっていたり、また
カラー複写機の高性能化(デジタル方式化)や低価格化
により一般公衆が該複写機を容易に入手しやすくなって
きていることから、該複写機により有価証券を複写する
だけで容易に偽造されたり、さらに、パーソナルコンピ
ュータ、カラープリンターおよびカラースキャナ等の高
性能化や低価格化により、有価証券をカラースキャナで
読み取り、パーソナルコンピュータ上で色補正し、その
色補正した内容をカラープリンタで出力することで、よ
り実物に近い模造品が製造できるようになってきている
ことから、より適切な偽造(模造)防止処理を施した偽
造防止印刷物(有価証券)が要求されている。
【0004】ここで、上述の偽造防止効果を有効に発揮
することが可能な第1の従来技術として、特開平8−2
90646号公報に開示された「印刷物」がある。この
「印刷物」について、図4を参照して説明する。
【0005】この特開平8−290646号公報に開示
された印刷物を商品券に適用した場合の一実施形態を図
4に示し、図4の(a)に、正規な印刷物(本物)10
を示し、図4(b)に、図4(a)に示される正規な印
刷物10をカラーコピー機によりコピーした複写物(偽
物)20を示す。
【0006】図4(a)に示されるように、この正規な
印刷物10には、背景の彩紋11と、文字12と、特定
パターン13とが印刷されている。
【0007】この発明の要旨となっている部分は、特定
パターン13のインキである。すなわちこの発明は、特
定パターン13を、メタリックインキによって印刷する
ことにより、正規な印刷物10に印刷された特定パター
ン13を金属光沢をもって輝かせている。
【0008】ここで、上述のメタリックインキとは、一
般的には、光を反射させることにより金属光沢を発現さ
せる金属フレーク等の金属粉や、屈折率を変化させる粉
等を含有させたインキのことをいう。以下の説明におい
ても同様である。
【0009】一方、この正規な印刷物10をカラーコピ
ー機等により偽造した場合について図4(b)を参照し
て説明する。正規な印刷物10を、カラーコピー機等に
より偽造した場合は、図4(b)に示されるように、複
写物20において、複写物における背景の彩紋21や、
複写物における文字22は、正規な印刷物10のそれぞ
れに対応する印刷と差がない場合もあるが、本物の商品
券10の特定パターン13のコピー部分である複写物に
おける特定パターン23は、特定パターン13において
具備されていた金属光沢が全く失われる。その結果、特
定パターン23と特定パターン13との差異が明確にな
る。
【0010】従って、この特開平8−290646号公
報に開示された「印刷物」においては、カードや商品券
等をカラーコピー機を用いて偽造しようとしても、特定
パターンにおけるメタリックインキの色調、光沢の再現
性から、容易に、偽物であることが確認可能となってい
る。
【0011】このように、従来の印刷物における偽造防
止技術として、印刷に用いるインキとして、メタリック
インキを利用したものが一般的に有用であるとされてい
る。これらの技術は、上述のように、メタリックインキ
の光反射性や光半反射性を利用し、カラーコピーをした
場合に偽物に発現する違和感、即ち、光沢感の消滅、グ
レーの色調の増加等により、目視検査で真贋を判別しよ
うとするものである。
【0012】また、インキとして、メタリックインキの
みを用いるため、コストアップをさけつつ、偽造防止効
果を有効に発揮することが可能な印刷物を提供すること
ができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特に定
期券、乗車券等の長期間の多数回の反復使用が目的とさ
れるものは、偽造防止技術の他に、例えば、耐水性、耐
摩耗性、耐可塑剤性、および耐薬品性等が要求されてい
る。
【0014】さらに、定期券や乗車券等は、熱転写など
により乗車期間や有効期間などの文字情報が印字される
ので、熱転写時の熱に影響されないで、鮮明に文字情報
を印字する性能、いわゆる高い受像性が要求されてい
る。
【0015】これらの要求に対し、上記第1の従来技術
を提案した出願人は、特開平10−850号公報で開示
した第2の従来技術で、印字適性(受像性)を良好にす
るために、上記第1の従来技術の特定パターン13に相
当する光沢層を受像層と基材との間に設けている。すな
わち、この第2の従来技術は、光沢層上に受像層を設
け、光沢層を外部から保護することで、耐水性、耐摩耗
性、耐可塑剤性、および耐薬品性等の要求を満たし、ま
た、受像性の高い受像層を表層にすることで、受像性の
要求を満たしている。
【0016】しかし、上記第2の従来技術では、光沢層
上に受像層があるため、光沢層による光沢性は、受像層
を構成する樹脂材料の透明性や屈折率の関係で減衰さ
れ、少ないものとなってしまう。つまり、メタリックイ
ンキを用いて形成された光沢層であるにもかかわらず光
の変化(チェンジング)が少ないものとなってしまうと
いう欠点があった。
【0017】このように、第2の従来技術では、本物で
ある偽造防止印刷物の偽造防止手段である光沢層の光沢
性が鮮明でなく、チェンジングが少ないため、本物であ
る偽造防止印刷物とカラーコピー機で複写された複写物
(偽造物)との相違が目視で確認しにくいものとなって
しまう。そのため、人によっては、この複写物(偽造
物)を本物であると判断してしまうという問題がある。
【0018】この問題点を解決するためには、例えば、
光沢性、およびチェンジング性能を上げるために、光沢
層を厚くする必要がある。これにより、上記メタリック
インキに含まれる反射材が多いものとなるため、光沢
性、およびチェンジング性能を向上させることが可能と
なる。
【0019】しかし、上述した解決方法を定期券や乗車
券等の偽造防止印刷物に適用したのでは、受像層の表面
の段差が大きくなり、自動改札等のゲート時に受像層上
に印字した文字情報が削れるなどの不都合が生じる。こ
のように、耐ゲート性をきわめて低くした上記解決策を
採用することはできない。
【0020】また、定期券の場合、光沢層、受像層およ
び地紋層の上に乗車区間や有効期限などの文字情報を熱
転写媒体にて印字する。受像層からこの印字より早く地
紋層が剥がれると、文字情報の改ざんが可能となるた
め、熱転写にて文字情報が印字される光沢層や受像層と
地紋層との密着性は非常に重要である。
【0021】本発明は、上記問題に鑑みなされたもので
あり、金属光沢層や鱗片状顔料を有する層を受像性や耐
久性・耐摩耗性等をもたせることで基材上、または受像
層上等の表層に設けることを可能とし、また、表層に設
けることで金属光沢層や鱗片状顔料を含む層の光沢性を
高め、チェンジングを大きくする偽造防止印刷物を提供
することを目的とする。
【0022】また、本発明は、金属光沢層や鱗片状顔料
を有する層の膜厚を薄くしても偽造物を見分けることが
可能な光沢性、チェンジング性能を有し、また、このよ
うに膜厚を薄くすることで耐ゲート性が高く、基材また
は受像層との段差が小さいことで受像性が高い偽造防止
印刷物を提供することを目的とする。
【0023】本発明は、レリーフ印刷層の膜厚を薄くす
ることで耐ゲート性を有する偽造防止印刷物を提供する
ことを目的とする。
【0024】本発明は、金属光沢層、鱗片状顔料を有す
る層、およびレリーフ印刷層に受像性をもたせること
で、これらの層の配置・デザインに制限がない偽造防止
印刷物を提供することを目的とする。
【0025】本発明は、また、これらの層をグラビア印
刷法やシルクスクリーン印刷法等の凹版印刷で設けるこ
とにより、金属光沢層、鱗片状顔料を有する層に顔料を
多く含有させたものとすることができることから、これ
らの層がオフセット印刷法により設けられた偽造物より
も光沢性やチェンジング性能が高く、目視で容易に見分
けることが可能な偽造防止印刷物を提供することを目的
とする。
【0026】本発明は、基材上に金属光沢層、鱗片状顔
料を含む層、およびレリーフ印刷層のいずれかの層を組
み合わせたもの、もしくはすべての層が設けられている
ことで、それぞれの層の得意とする偽造防止効果(カラ
ーコピー機を用いた偽造の防止効果、パーソナルコンピ
ュータ等を用いた偽造の防止効果、銀塩写真カメラを用
いた偽造の防止効果)を組み合わせることができ、種々
の偽造方法に対応した偽造防止層を有する偽造防止印刷
物を提供する。
【0027】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1記載の偽造防止印刷物の発明は、基材上
の一部に、少なくとも光を反射もしくは屈折させる反射
材を5〜30重量%、ガラス転移点が−30〜50℃の
範囲にある熱可塑性樹脂を10〜30重量%、および融
点が100〜200℃の滑剤を1〜5重量%含むインキ
を用いて受像性を備えた金属光沢層を有することを特徴
としている。
【0028】請求項2記載の発明は、請求項1の偽造防
止印刷物において、反射材は、リーフィング形状の金属
顔料を用いることを特徴としている。
【0029】請求項3記載の発明は、請求項1または2
の偽造防止印刷物において、金属光沢層には、着色のた
めの染料または顔料が1〜45重量%含むことを特徴と
している。
【0030】請求項4記載の発明は、請求項1から3の
いずれか1の偽造防止印刷物において、金属光沢層の膜
厚は、0.3〜3.5μmの範囲、好ましくは、0.5
〜2.0μmの範囲であることを特徴としている。
【0031】請求項5記載の発明は、請求項1から4の
いずれか1の偽造防止印刷物において、金属光沢層は、
凹版印刷により形成されていることを特徴としている。
【0032】請求項6記載の発明は、請求項1から5の
いずれか1の偽造防止印刷物において、基材と金属光沢
層との間に、少なくともガラス転移点が−30〜50℃
の範囲にある熱可塑性樹脂を10〜30重量%、および
融点が100〜200℃の滑剤を1〜5重量%含むイン
キを用いて形成された受像層を備えていることを特徴と
している。
【0033】請求項7記載の偽造防止印刷物の発明は、
基材上の一部に、少なくとも鱗片状顔料を10〜80重
量%、ガラス転移点が−30〜50℃の範囲にある熱可
塑性樹脂を10〜30重量%、および融点が100〜2
00℃の滑剤を1〜5重量%含むインキを用いて受像性
を備えた鱗片状顔料を含む層を有することを特徴として
いる。
【0034】請求項8記載の発明は、請求項7の偽造防
止印刷物において、鱗片状顔料は、パール顔料を用いる
ことを特徴としている。
【0035】請求項9記載の発明は、請求項7または8
の偽造防止印刷物において、鱗片状顔料を含む層には、
着色のための染料または顔料が0.1〜25重量%含む
ことを特徴としている。
【0036】請求項10記載の発明は、請求項7から9
のいずれか1の偽造防止印刷物において、鱗片状顔料を
含む層の膜厚は、0.3〜3.5μmの範囲、好ましく
は、0.5〜2.0μmの範囲であることを特徴として
いる。
【0037】請求項11記載の発明は、請求項7から1
0のいずれか1の偽造防止印刷物において、鱗片状顔料
を含む層は、凹版印刷により形成されていることを特徴
としている。
【0038】請求項12記載の発明は、請求項7から1
1のいずれか1の偽造防止印刷物において、基材と鱗片
状顔料を含む層との間に、少なくともガラス転移点が−
30〜50℃の範囲にある熱可塑性樹脂を10〜30重
量%、および融点が100〜200℃の滑剤を1〜5重
量%含むインキを用いて形成された受像層を備えている
ことを特徴としている。
【0039】請求項13記載の偽造防止印刷物の発明
は、基材上の一部に、少なくとも着色のための染料もし
くは顔料を1〜45重量%、ガラス転移点が−30〜5
0℃の範囲にある熱可塑性樹脂を10〜30重量%、お
よび融点が100〜200℃の滑剤を1〜5重量%含む
インキを用いて受像性を備えたレリーフ印刷層を有する
ことを特徴としている。
【0040】請求項14記載の発明は、請求項13の偽
造防止印刷物において、レリーフ印刷層の膜厚は、0.
3〜3.5μmの範囲、好ましくは、0.5〜2.0μ
mの範囲であることを特徴としている。
【0041】請求項15記載の発明は、請求項13また
は14の偽造防止印刷物において、レリーフ印刷層は、
凹版印刷により形成されていることを特徴としている。
【0042】請求項16記載の発明は、請求項13から
15のいずれか1の偽造防止印刷物において、基材とレ
リーフ印刷層との間に、少なくともガラス転移点が−3
0〜50℃の範囲にある熱可塑性樹脂を10〜30重量
%、および融点が100〜200℃の滑剤を1〜5重量
%含むインキを用いて形成された受像層を備えているこ
とを特徴としている。
【0043】請求項17記載の偽造防止印刷物の発明
は、金属光沢層、鱗片状顔料を含む層、またはレリーフ
印刷層のいずれかの層を、または組み合わせたもの、も
しくはすべての層が設けられていることを特徴としてい
る。
【0044】請求項18記載の偽造防止印刷物の発明
は、金属光沢層、鱗片状顔料を含む層、およびレリーフ
印刷層のいずれかの層を、または組み合わせたもの、も
しくはすべての層と受像層の樹脂のガラス転移点および
滑剤の融点とが同じ温度の範囲にあることを特徴として
いる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る偽造防止印刷
物を、実施の形態によって詳細に説明する。
【0046】本発明に係る偽造防止印刷物は、基材4上
の少なくとも一部に受像性を備えた金属光沢層1、鱗片
状顔料を含む層2、およびレリーフ印刷層3の少なくと
も1の層を有する。まず、金属光沢層1が設けられた偽
造防止印刷物について説明する。
【0047】金属光沢層1は、図1に示すように基材4
上の少なくとも一部に、少なくとも光を反射もしくは屈
折させる反射材を5〜30重量%、ガラス転移点が−3
0〜50℃の範囲にある熱可塑性樹脂を10〜30重量
%、および融点が100〜200℃の滑剤を1〜5重量
%含むインキを用いて任意の形状に形成される。また、
金属光沢層1の膜厚は偽造防止印刷物の耐ゲート性をあ
げるために、0.3〜3.5μmの範囲、好ましくは、
0.5〜2.0μmの範囲であることがより好ましく、
膜厚が0.5μmより薄くなると、金属光沢層1の反射
率や発色性が低下する。なお、この発色性については、
金属光沢層1に限らず、鱗片状顔料を含む層2、レリー
フ印刷層3においても同様である。
【0048】反射材としては、光を反射もしくは屈折さ
せるものであればよく、例えば金、銀、銅、鉄、アルミ
等の金属粉、金属酸化物等の無機物質を用いることがで
きる。中でも、塗膜中で平行配列となり、密着性が高く
なり、ひいては高い耐久性等をもたらし、膜厚を薄くし
ても十分な光沢性を目視させるリーフィング形状の金属
顔料が好ましく用いられる。このリーフィング形状の金
属顔料としては、例えば、膜厚が200〜1000Å
(オングストローム)と薄く隠蔽性の高い蒸着膜からな
る蒸着アルミフレークを好適に用いることができる。ま
た、反射材の粒径としては、5〜45μmのものを用い
ることができ、10〜25μmのものを用いることが好
ましい。
【0049】熱可塑性樹脂は、少なくとも、ガラス転移
点が−30〜50℃の熱可塑性性樹脂を固形総量100
重量%に対して、10〜30重量%の範囲で含有してい
る。ガラス転移点が−30〜50℃の樹脂としては、例
えば、ガラス転移点が47℃のポリエステル樹脂(東洋
紡績(株)製、商品名RV103)もしくは、ガラス転
移点が−22℃のポリエステルポリウレタン樹脂(東洋
紡績(株)製、商品名UR−8700)を使用すること
で、受像性を向上させるとともに、受像層と、金属光沢
層1、鱗片状顔料を含む層2、レリーフ印刷層3の密着
性も向上させることができ、さらに、各層上に形成され
印字の耐改ざん性、密着性なども向上させることができ
る。
【0050】ガラス転移点が−30〜50℃の樹脂の重
量比としては、ガラス転移点が47℃であるポリエステ
ル樹脂を30重量%、もしくはガラス転移点が−22℃
のポリエステル樹脂を30重量%、もしくはガラス転移
点が−22℃のポリエステルポリウレタン樹脂を10重
量%とすることが好ましい。
【0051】好ましい実施の形態においては、金属光沢
層1はガラス転移点が−30〜50℃の熱可塑性樹脂の
他に、ガラス転移点が50℃より高い熱可塑性樹脂を含
んでいる。このガラス転移点が50℃より高い熱可塑性
樹脂として、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹
脂、ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリプ
ロピレン系樹脂、フェノキシ系樹脂およびエポキシ系樹
脂などを使用することができる。
【0052】滑剤であるワックスは、合成ワックスから
なる。合成ワックスの種類としては、合成炭化水素ワッ
クスおよび変成ワックスがある。合成炭化水素ワックス
としてはフィッシャー・トロプシュワックスおよびポリ
エチレンワックスがある。また、変成ワックスとしては
モンタンワックス誘導体、パラフィンワックス誘導体お
よびマイクロクリスタリンワックス誘導体がある。以上
の合成炭化水素ワックスおよび変成ワックスは、すべて
融点が100〜200℃である。融点が100℃未満の
ワックスを用いない理由としては、このワックスを含む
金属光沢層1や鱗片状顔料を含む層2、レリーフ印刷層
3上に文字情報などを熱転写プリンタ等で熱転写する
と、ワックスの融点が比較的低いため、熱転写時の熱で
金属光沢層1や鱗片状顔料を含む層2、レリーフ印刷層
3表面近傍のワックスが溶けだし、金属光沢層1や鱗片
状顔料を含む層2、レリーフ印刷層3の表面にワックス
を主成分とするワックスの膜が部分的に形成され、転写
印字のステッキングや印字ムラが発生し、鮮明な転写印
字ができないからである。また、融点が200℃より高
いワックスを用いない理由としては、このワックスを含
む金属光沢層1や鱗片状顔料を含む層2、レリーフ印刷
層3上に文字情報などを熱転写プリンタ等で熱転写する
と、ワックスの融点が比較的高いため、熱転写時の熱が
かかってもワックスは溶融せず、固有状態のまま樹脂中
に点在してしまい、これにより金属光沢層1や鱗片状顔
料を含む層2、レリーフ印刷層3の表面がざらつくた
め、転写印字するときに印字ムラが発生し、鮮明な転写
印字ができないからである。金属光沢層1や鱗片状顔料
を含む層2、レリーフ印刷層3は少なくともいずれのワ
ックスを1〜5重量%含有している。これらのワックス
の中では融点が130℃のポリエチレンワックスが好ま
しく、また、受像層と金属光沢層1、鱗片状顔料を含む
層2およびレリーフ印刷層3との密着性や文字情報の受
像性を考慮し、さらに、耐摩性を考慮すると重量比で
0.5〜2.5重量%含有させることが好ましい。
【0053】上記金属光沢層1や鱗片状顔料を含む層
2、レリーフ印刷層3上に文字情報を熱転写プリンター
などで熱転写すると、ワックスの融点は100〜200
℃なので、熱転写時の熱でワックスは完全には溶融しな
いが、受像層6の表面ではワックスが樹脂になじむ程度
に溶融する。従って、ワックスが樹脂の中に点在してい
ても金属光沢層1や鱗片状顔料を含む層2、レリーフ印
刷層3の表面がざらつくことはないので、転写印字時に
印字8にムラができることはなく、鮮明な転写印字を行
なうことが可能となる。以上のことより、金属光沢層1
や鱗片状顔料を含む層2、レリーフ印刷層3の成分の一
つであるワックスの融点は100〜200℃の範囲で、
好ましくは、110〜150℃、最適な融点としては1
30℃である。
【0054】また、金属光沢層1には、反射材の光沢性
を視認しやすくするために着色のための染料または顔料
を1〜45重量%含有することが好ましい。この染料ま
たは顔料としては、市販のものを好適に用いることがで
きる。
【0055】前記した組成のインキのように、多量の固
形分が含有しているインキを用いて印刷し、光沢性およ
びチェンジング性能が高い金属光沢層1や鱗片状顔料を
含む層2の膜厚を薄く形成することができるグラビア印
刷法やシルクスクリーン印刷法などの凹版印刷法により
基材4上に形成することが好ましい。
【0056】基材4は、偽造防止印刷物の使用環境に応
じた物理的強度を有していればどのようなものを用いて
もよい。例えば、定期券等の長期間にわたる多数回の反
復使用を目的とされた偽造防止印刷物では、ポリエステ
ル系樹脂、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹
脂、ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂、ポリオレフィン
(PO)系樹脂などからなる。
【0057】また、生分解生樹脂シートからなるものや
合成紙、情報記録紙も用いることができ、これらを複合
した材料を使用することもできる。これらを材料とする
基材4は、被記録媒体の用途に応じて任意の厚さにする
ことができる。
【0058】また、図2に示すように基材4の少なくと
も一方の面の全面に受像層6が形成され、この受像層6
上の少なくとも一部に金属光沢層1や鱗片状顔料を含む
層2、レリーフ印刷層3を設け、受像層6を有する面
は、全面にわたり受像性を持つようにすることができ
る。
【0059】受像層6は、熱可塑性樹脂および滑剤であ
るワックスを成分として形成されている。熱可塑性樹
脂、および滑剤としては、金属光沢層1、鱗片状顔料を
含む層2、レリーフ印刷層3の受像性と略同一の受像性
が得られる前記した樹脂を用いることが好ましい。これ
により、金属光沢層1と熱転写等により文字情報等を印
字8するスペースとが重ならないように考慮する必要が
なくなり、偽造防止印刷物のデザイン上の制約がなくな
る。
【0060】また、本発明においては、基材4に必要に
応じて記録材料を設けてもよい。このような記録材料と
して、電気的、磁気的、あるいは光学的に情報を記録で
きる材料を用いて形成することができる。この他の記録
材料は、例えば、基材4に対して金属光沢層1、鱗片状
顔料を含む層2、レリーフ印刷層3が設けられている面
の反対の面に設けられる。例えば、図2に示す磁気層7
は、従来からプリペイドカード等に用いられており、B
a−フェライト、Sr−フェライト等で形成されてい
る。磁気記録用の材料を結合する樹脂として、例えば、
ポリエステル系樹脂、アルキッド系樹脂、ビニル系樹
脂、ポリウレタン系樹脂またはそれらの混合樹脂を用い
ることができる。
【0061】次に、鱗片状顔料を含む層2について詳述
する。鱗片状顔料を含む層2は、反射材を鱗片状顔料と
し、鱗片状顔料の含量を10〜80重量%にした以外
は、前記した金属光沢層1と同様である。
【0062】鱗片状顔料は、可視光を反射させた際、目
視において大きな色の変化を確認することができ、かつ
鱗片状顔料を含む層2の膜厚を0.5μmと薄くできる
顔料の粒径分布として5〜45μmのものを用いること
ができ、10〜25μmのものがよい。また、鱗片状顔
料としては、例えば、金属酸化物等の無機物質、アルミ
ニウム、銀、しんちゅう、パール顔料等を用いることが
でき、それらの中から、1種類のみを用いてもよく、ま
たは2種類以上を混合して用いてもよい。中でも、チェ
ンジング性能の高いパール顔料を好ましく用いることが
できる。
【0063】また、鱗片状顔料を含む層2には、発色性
の向上、鱗片状顔料の光沢性・チェンジング性能を視認
しやすくするための染料または顔料を0.1〜25重量
%含有することが好ましい。この染料または顔料として
は市販のものを好適に用いることができる。
【0064】次にレリーフ印刷層3について詳述する。
レリーフ印刷層3は、反射材を着色のための染料もしく
は顔料とし、この染料・顔料の顔料を1〜45重量%に
した以外は、前記した金属光沢層1と同様の組成で基材
4上にレリーフ印刷層3が設けられる。
【0065】着色のための染料もしくは顔料は、通常の
印刷に用いられるものを用いることができる。
【0066】<実施例>以下、本発明の偽造防止印刷物
を第2図に示す定期券として実施例によりさらに詳説す
るが、本発明は、これら実施例に限定されて解釈される
ものではない。
【0067】<実施例1>磁気記録材料として抗磁力2
19kA/mのBa−フェライトとアクリル樹脂エマル
ジョンを分散・混合して磁気塗料を作成した。この磁気
材料がグラビアコータで基材4である白色ポリエチレン
テレフタレート(PET)シート(東レ(株)製、商品
名E−24、厚さ188μm)の裏面に塗布、乾燥し、
膜厚が約10μmになるように磁気層7を形成した。
【0068】次いで、下記の組成のインキを高速プロペ
ラ攪拌機で十分攪拌した後、基材4の表面にグラビアリ
バース方式で、乾燥温度120℃の条件で塗布し、乾燥
した後の厚さが約5μmになるように受像層6を形成し
た。 エポキシ樹脂(油化シェル(株)製、商品名エピコート1007) ガラス転移点 70℃ 60.00g ポリエステル樹脂(東洋紡績(株)製、商品名RV200) ガラス転移点 67℃ 5.00g ポリエステル樹脂(東洋紡績(株)製、商品名RV103) ガラス転移点 47℃ 30.00g ポリエチレンワックス 融点 130℃ 5.00g 溶剤(メチルエチルケトン/トルエン=1:1) 400.00g
【0069】上記受像層6の上に、下記組成のインキを
グラビア印刷機により、印刷速度20m/min、乾燥
温度80℃で印圧を、2kg/cm2 として印刷し、乾
燥膜厚が約1μmの地紋パターン層5を形成した。 エポキシ樹脂(油化シェル(株)製、商品名エピコー1007) ガラス転移点 70℃ 38.52g ポリエステル樹脂(東洋紡績(株)製、商品名RV200) ガラス転移点 67℃ 3.21g ポリエステル樹脂(東洋紡績(株)製、商品名RV103) ガラス転移点 47℃ 19.26g ポリエチレンワックス 融点 130℃ 3.21g 顔料(チバ・ガイギー社製、商品名マイクロリスブルーA3R−K) 13.24g 顔料(チバ・ガイギー社製、商品名マイクロリスイエロー2R−K) 0.89g 溶剤(メチルエチルケトン/トルエン=1:1) 321.02g
【0070】上記地紋パターン層5上の所望の位置に下
記の組成のインキをグラビア印刷機により、印刷速度2
0m/min、乾燥温度80℃で印圧を、2kg/cm
2 として印刷し、乾燥膜厚が約1μmの金属光沢層1を
印刷形成した。 反射材(アルミペースト;Wolstenholme International LTD. 製、商品名Meta sheen Slurry KM100 ) 15.03g エポキシ樹脂(油化シェル(株)製、商品名エピコート1007) ガラス転移点 70℃ 45.08g ポリエステル樹脂(東洋紡績(株)製、商品名RV200) ガラス転移点 67℃ 3.76g ポリエステル樹脂(東洋紡績(株)製、商品名RV103) ガラス転移点 47℃ 22.54g ポリエチレンワックス 融点 130℃ 3.75g 金色添加材1(チバ・ガイギー社製、商品名マイクロリスイエロー2R−K) 7.16g 金色添加材2(チバ・ガイギー社製、商品名マイクロリスレッドBR−K) 2.68g 溶剤(メチルエチルケトン/トルエン=1:1) 671.02g
【0071】上記地紋パターン層5上の所望の位置に下
記の組成のインキをグラビア印刷機により、印刷速度2
0m/min、乾燥温度80℃で印圧を、2kg/cm
2 として印刷し、乾燥膜厚が約1μmの鱗片状顔料を含
む層2を印刷形成した。 エポキシ樹脂(油化シェル(株)製、商品名エピコート1007) ガラス転移点 70℃ 70.56g ポリエステル樹脂(東洋紡績(株)製、商品名RV200) ガラス転移点 67℃ 5.88g ポリエステル樹脂(東洋紡績(株)製、商品名RV103) ガラス転移点 47℃ 35.28g ポリエチレンワックス 融点 130℃ 2.94g パール顔料(日本光研工業(株)製、商品名MV−100RF;粒径5〜25 μm) 47.00g 色相顔料(チバ・ガイギー社製、商品名マイクロリスバイオレット:B−K) 0.40g 溶剤(メチルエチルケトン/トルエン=1:1) 647.40g
【0072】上記地紋パターン層5上の所望の位置に下
記の組成のインキをグラビア印刷機により、印刷速度2
0m/min、乾燥温度80℃で印圧を、2kg/cm
2 として印刷し、乾燥膜厚が約1μmのレリーフ印刷層
3を印刷形成した。 エポキシ樹脂(油化シェル(株)製、商品名エピコート1007) ガラス転移点 70℃ 38.52g ポリエステル樹脂(東洋紡績(株)製、商品名RV200) ガラス転移点 67℃ 3.21g ポリエステル樹脂(東洋紡績(株)製、商品名RV103) ガラス転移点 47℃ 19.26g ポリエチレンワックス 融点 130℃ 3.21g 顔料(チバ・ガイギー社製、商品名マイクロリスブルーA3R−K) 3.10g 顔料(チバ・ガイギー社製、商品名マイクロリスレッドBR−K) 8.58g 顔料(チバ・ガイギー社製、商品名マイクロリスイエロー2R−K) 0.89g 顔料(チバ・ガイギー社製、商品名マイクロリスブラックB−K) 1.56g 溶剤(メチルエチルケトン/トルエン=1:1) 421.42g
【0073】<評価方法>上記した実施例1により作成
した定期券に印字し、印字8が施された定期券を以下の
方法で評価した。この印字8が施された定期券の断面図
を図3に示す。 (1)上記印字8が施された定期券の受像層6、金属光
沢層1、鱗片状顔料を含む層2およびレリーフ印刷層3
上の印字8をプラスチック消しゴム((株)トンボ鉛筆
製、商品名PE−04A)を用い、20℃、19.6kP
a の圧力で48時間圧着後、爪でスクラッチし、受像層
6、金属光沢層1、鱗片状顔料を含む層2およびレリー
フ印刷層3または印字8が剥離されるかを目視で確認す
ることにより耐可塑剤性を調べた。このとき、受像層
6、金属光沢層1、鱗片状顔料を含む層2およびレリー
フ印刷層3または印字8の剥離を目視で確認できなかっ
たため、良好な(満足する)耐可塑剤性を有する定期券
と評価した。この評価を表1の耐可塑剤性の欄に○で示
した。
【0074】(2)上記印字8が施された定期券を70
%エタノールに2分間浸漬し、受像層6、金属光沢層
1、鱗片状顔料を含む層2およびレリーフ印刷層3上の
印字8がエタノールの溶解や剥離等の変化を目視で確認
することによりアルコールへの耐性(耐薬品性)を調べ
た。このとき、受像層6、金属光沢層1、鱗片状顔料を
含む層2およびレリーフ印刷層3または印字8の何れも
変化を目視で確認できなかったため、良好なアルコール
に対する耐薬品性を有する定期券と評価した。この評価
を表1の耐薬品性の欄に○で示した。
【0075】(3)上記印字8が施された定期券を市販
の全自動洗濯機にて標準サイクルで1回の洗濯を行い、
受像層6、金属光沢層1、鱗片状顔料を含む層2および
レリーフ印刷層3または印字8の剥離等の変化を目視で
確認することにより耐洗濯性を調べた。このとき、受像
層6、金属光沢層1、鱗片状顔料を含む層2およびレリ
ーフ印刷層3または印字8の剥離等の変化を目視で確認
できなかったため、良好な耐洗濯性を有する定期券と評
価した。この評価を、表1の耐洗濯性の欄に○で示し
た。
【0076】(4)上記印字8が施された定期券を25
℃の5%食塩水に48時間浸漬し、受像層6、金属光沢
層1、鱗片状顔料を含む層2およびレリーフ印刷層3ま
たは印字8の剥離等の変化を目視で確認することにより
耐食塩水性を調べた。このとき、受像層6、金属光沢層
1、鱗片状顔料を含む層2およびレリーフ印刷層3また
は印字8の剥離等の変化を目視で確認できなかったた
め、良好な耐食塩水性を有する定期券と評価した。この
評価を、表1の耐食塩水性の欄に○で示した。
【0077】(5)上記印字8が施された定期券の金属
光沢層1が形成された面を、プラスチック消しゴム
((株)トンボ鉛筆製、商品名PE−04A)でこす
り、受像層6、金属光沢層1、鱗片状顔料を含む層2お
よびレリーフ印刷層3上の印字8が消えるか目視により
確認することで、耐改ざん性を調べた。このとき、受像
層6、金属光沢層1、鱗片状顔料を含む層2およびレリ
ーフ印刷層3上から印字8は消えなかったため、良好な
耐改ざん性を有する定期券と評価した。この評価を、表
1の耐改ざん性の欄に○で示した。
【0078】(6)上記印字8が施された定期券の受像
層6、金属光沢層1、鱗片状顔料を含む層2およびレリ
ーフ印刷層3上を、JIS K5400に規定された
「鉛筆引っ掻き試験」に基づき表面強度を試験した。す
なわち、Hよりも硬度が低い鉛筆でこの面を引っ掻いた
場合に受像層6、金属光沢層1、鱗片状顔料を含む層2
およびレリーフ印刷層3または印字8の剥離を目視で確
認することにより表面強度を調べた。このとき、受像層
6、金属光沢層1、鱗片状顔料を含む層2およびレリー
フ印刷層3上または印字8の剥離を目視で確認できなか
ったため、良好な表面強度を有する定期券と評価した。
この評価を、表1の表面強度の欄に○で示した。
【0079】(7)上記印字8が施された定期券の受像
層6、金属光沢層1、鱗片状顔料を含む層2およびレリ
ーフ印刷層3が形成された面を、セロテープ(登録商
標)で2分間完全密着させた後に強く剥離し、受像層
6、金属光沢層1、鱗片状顔料を含む層2およびレリー
フ印刷層3または印字8が剥離するか目視により確認す
ることで、密着性を調べた。このとき、受像層6、金属
光沢層1、鱗片状顔料を含む層2およびレリーフ印刷層
3または印字8の剥離を目視で確認できなかったため、
良好な密着性を有する定期券と評価した。この評価を、
表1の密着性の欄に○で示した。
【0080】(8)上記印字8が施された定期券を55
℃、15%RHの雰囲気下に100時間放置し、受像層
6、金属光沢層1、鱗片状顔料を含む層2およびレリー
フ印刷層3または印字8に剥離等の変化が生じているか
目視により確認することで、耐熱性を調べた。このと
き、受像層6、金属光沢層1、鱗片状顔料を含む層2お
よびレリーフ印刷層3または印字8に剥離等の変化を目
視で確認できなかったため、良好な耐熱性を有する定期
券と評価した。この評価を、表1の耐熱性の欄に○で示
した。
【0081】(9)上記印字8が施された定期券を55
℃、90%RHの雰囲気下に100時間放置し、受像層
6、金属光沢層1、鱗片状顔料を含む層2およびレリー
フ印刷層3上または印字8に剥離等の変化が生じている
か目視により確認することで、耐湿性を調べた。このと
き、受像層6、金属光沢層1、鱗片状顔料を含む層2お
よびレリーフ印刷層3または印字8に剥離等の変化を目
視で確認できなかったため、良好な耐湿性を有する定期
券と評価した。この評価を、表1の耐湿性の欄に○で示
した。
【0082】(10)上記印字8が施された定期券を2
0℃、65RHの環境下で5000Lxの蛍光灯を100
時間照射し、受像層6、金属光沢層1、鱗片状顔料を含
む層2およびレリーフ印刷層3または印字8に変化が生
じているか目視により確認することで、耐光性を調べ
た。このとき、受像層6、金属光沢層1、鱗片状顔料を
含む層2およびレリーフ印刷層3または印字8に変化を
目視で確認できなかったため、良好な耐光性を有する定
期券と評価した。この評価を、表1の耐光性の欄に○で
示した。
【0083】<比較例1>下記のようにガラス転移点が
−30〜50℃の樹脂を含まないインキを用いて鱗片状
顔料を含む層をグラビア印刷により形成した以外は上記
実施例1と同様に偽造防止印刷物である定期券を作成し
た。グラビア印刷機により、印刷速度15m/min、
乾燥温度80℃で印圧を、2kg/cm2 として印刷
し、乾燥膜厚が約2.5μmの鱗片状顔料を含む層を印
刷形成した。 エポキシ樹脂(油化シェル(株)製、商品名エピコート1007) ガラス転移点 70℃ 105.84g ポリエステル樹脂(東洋紡績(株)製、商品名RV200) ガラス転移点 67℃ 5.88g ポリエチレンワックス 融点 130℃ 2.94g パール顔料(日本光研工業(株)製、商品名MV−100RF;粒径5〜25 μm) 47.00g 色相顔料(チバ・ガイギー社製、商品名マイクロリスバイオレット:B−K) 0.40g 溶剤(メチルエチルケトン/トルエン=1:1) 647.40g
【0084】得られた比較例1の定期券を、上記実施例
1と同様に評価した。この評価結果を表1に示す。
【0085】上記比較例1の定期券は、鱗片状顔料を含
む層上に形成された印字8を爪でスクラッチした所、部
分的に剥離し、鱗片状顔料を含む層の受像性が低下して
いた。また、鱗片状顔料を含む層上に形成された印字8
部分において、部分的な剥離が見られ(1)耐可塑剤
性、(5)耐改ざん性、(6)表面強度および(7)密
着性が劣るものとなっていた。
【0086】<比較例2>下記のようにガラス転移点が
−30〜50℃の樹脂を含まないインキを高速プロペラ
攪拌機で十分攪拌した後、基材4の表面にグラビアリバ
ース方式で、乾燥温度120℃の条件で塗布し、乾燥し
た後の厚さが約6μmになるように受像層6を形成した
以外は上記実施例1と同様に偽造防止印刷物である定期
券を作成した。 エポキシ樹脂(油化シェル(株)製、商品名エピコート1007) ガラス転移点 70℃ 70.00g ポリエステル樹脂(東洋紡績(株)製、商品名RV200) ガラス転移点 67℃ 25.00g ポリエチレンワックス 融点 130℃ 5.00g 溶剤(メチルエチルケトン/トルエン=1:1) 400.00g
【0087】得られた比較例2の定期券を、上記実施例
1と同様に評価した。この評価結果を表1に示す。
【0088】上記比較例2の定期券は、受像層上に形成
された金属光沢層1、鱗片状顔料を含む層2およびレリ
ーフ印刷層3との密着性が悪く、また印字8を爪でスク
ラッチした所、受像層上の印字8が部分的な剥離が見ら
れ(1)耐可塑剤性、(5)耐改ざん性、(6)表面強
度および(7)密着性が劣るものとなっていた。また
(2)耐薬品性もやや劣るものとなっていた。
【0089】
【表1】
【0090】<結果>表1に示すように、上記実施例1
は、耐可塑剤性、耐薬品性(アルコール)、耐洗濯性、
耐食塩水性、耐改ざん性、表面強度、密着性、耐熱性、
耐湿性、および耐光性を有し、定期券等の長時間にわた
る多数回の反復使用される偽造防止印刷物として使用可
能であることが、比較例1および2との比較から分かっ
た。
【0091】また、試験前、および試験後に、実施例1
で得られた定期券(本物)の金属光沢層1の光沢性およ
びチェンジング性能を、カラーコピー機による複写物、
カラースキャナとパーソナルコンピュータとカラープリ
ンタにより得た印刷物、および銀塩写真カメラによる印
画における金属光沢層1が配置された部分の光沢性およ
びチェンジング性能と比較した。この結果、実施例1で
得られた定期券(本物)は、試験前、試験後ともに、偽
造物(上記複写物、印刷物、印画)の金属光沢層1が配
置された部分の光沢性およびチェンジング性能に比べて
非常に高いことを目視で確認し、偽造物と容易に見分け
ることができることが分かった。
【0092】試験前、および試験後に、実施例1で得ら
れた定期券(本物)の鱗片状顔料が含まれる層の光沢性
およびチェンジング性能を、カラーコピー機による複写
物、カラースキャナとパーソナルコンピュータとカラー
プリンタにより得た印刷物、および銀塩写真カメラによ
る印画(写真)における鱗片状顔料が配置された部分の
光沢性およびチェンジング性能と比較した。この結果、
実施例1で得られた定期券(本物)は、試験前、試験後
ともに、偽造物(上記複写物、印刷物、印画)の鱗片状
顔料が含まれる層が配置された部分の光沢性およびチェ
ンジング性能に比べて非常に高いことを目視で確認し、
偽造物と容易に見分けることができることが分かった。
【0093】試験前、および試験後に、実施例1で得ら
れた定期券(本物)のレリーフ印刷層3と、カラーコピ
ー機、およびカラースキャナとパーソナルコンピュータ
とカラープリンタ、により作成した偽造物(複写物、お
よび印刷物)のレリーフ印刷層3が設けられた部分とを
比較した。この結果、本物のレリーフ印刷層3は赤紫色
であったのに対し、偽造物のレリーフ印刷層3が設けら
れた部分は黒色となり、かつレリーフを構成する万線が
つぶれていることを確認し、両者を容易に見分けること
ができることが分かった。
【0094】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、受像層の形成用の樹脂と同じ樹脂を形成用の
樹脂に用いるため、受像性がよい金属光沢層や鱗片状顔
料を含む層、およびレリーフ印刷層(以下、金属光沢層
等と表記する。)を得ることが可能となる。
【0095】基材と金属光沢層等との間に、金属光沢層
等と同じ樹脂で作成された受像層を有することで、作成
された偽造防止印刷物の金属光沢層等、および受像層
は、略同一の受像性を有する。従って、受像層上の金属
光沢層等の配置(デザイン)に制約がなくなる。
【0096】また、凹版印刷により金属光沢層等を設け
ることで、オフセット印刷等により金属光沢層が設けら
れた偽造物の光沢性よりもきわめて高い光沢性を有する
偽造防止印刷物を得ることが可能となる。
【0097】反射材としてリーフィング形状の金属顔料
を用いることで、基材への密着性が高い金属光沢層を得
ることが可能となり、金属光沢層の耐久性、耐摩性が向
上する。また、基材への密着性が高いことから少量の反
射材で光沢性を得ることができるため、金属光沢層の膜
厚は0.5〜3.5μmと薄く、金属光沢層の耐久性、
耐摩性が高く、また、受像層または基材との段差が少な
いため受像性が高く、さらに、耐ゲート性が高い偽造防
止印刷物を提供することが可能となる。
【0098】インキに着色のための染料または顔料を含
むことで、色の変化が見やすくなることで金属顔料の含
有量を減らすことが可能となり、金属光沢層の膜厚を薄
くすることが可能となる。従って、受像性、耐ゲート
性、耐久性・耐摩性等が高い偽造防止印刷物を提供する
ことが可能となる。
【0099】また、鱗片状顔料としてパール顔料を用
い、さらに、鱗片状顔料を含む層には着色のための染料
または顔料を含むことため色の変化が見やすくなる。従
って、鱗片状顔料の含有量を減らすことが可能となり、
鱗片状顔料を含む層の膜厚を薄くすることが可能とな
る。そのため、受像性、耐ゲート性、耐久性・耐摩性等
が高い偽造防止印刷物を提供することが可能となる。
【0100】鱗片状顔料を含む層の膜厚を0.5〜3.
5μmとすることで、受像層または基材との段差が少な
くなり、受像性、および耐ゲート性が高い偽造防止印刷
物を提供することが可能となる。
【0101】レリーフ印刷層の膜厚を0.5〜3.5μ
mとすることで、受像層または基材との段差が少なくな
り、受像性、および耐ゲート性が高い偽造防止印刷物を
提供することが可能となる。
【0102】基材上に金属光沢層、鱗片状顔料を含む
層、およびレリーフ印刷層のいずれかの層を組み合わせ
たもの、もしくはすべての層が設けられていることで、
それぞれの層の得意とする偽造防止効果(カラーコピー
機を用いた偽造の防止効果、パーソナルコンピュータ等
を用いた偽造の防止効果、銀塩写真カメラを用いた偽造
の防止効果)を組み合わせることができ、種々の偽造方
法に対応した偽造防止層を有する偽造防止印刷物を提供
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の偽造防止印刷物の横断面を
示す図である。
【図2】本発明による第2の偽造防止印刷物の横断面を
示す図である。
【図3】本発明による第2の偽造防止印刷物上に印字を
施した場合における横断面図である。
【図4】従来の偽造防止印刷物を商品券に適用した場合
の概略図である。
【符号の説明】
1 金属光沢層 2 鱗片状顔料を含む層 3 レリーフ印刷層 4 基材 5 地紋パターン層 6 受像層 7 磁気層 8 印字 10 正規な印刷物(本物) 11 背景の彩紋 12 文字 13 特定パターン 20 複写物(偽物) 21 複写物における背景の彩紋 22 複写物における文字 23 複写物における特定パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 HA04 HA10 HB04 HB13 JA01 JB11 KA40 KA48 KA70 LA24 2H113 AA06 BA03 BB08 BC11 CA39 CA46 DA26 DA45 DA53 DA56 DA57 EA03 EA07 EA10 FA10 FA36 4J039 AB12 AD01 AD03 AD05 AD08 AD10 AE04 AE06 AE07 BA06 BE01 BE02 EA33 FA02 GA03

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上の一部に、少なくとも光を反射も
    しくは屈折させる反射材を5〜30重量%、ガラス転移
    点が−30〜50℃の範囲にある熱可塑性樹脂を10〜
    30重量%、および融点が100〜200℃の滑剤を1
    〜5重量%含むインキを用いて受像性を備えた金属光沢
    層を有することを特徴とする偽造防止印刷物。
  2. 【請求項2】 前記反射材は、リーフィング形状の金属
    顔料を用いることを特徴とする請求項1に記載の偽造防
    止印刷物。
  3. 【請求項3】 前記金属光沢層には、着色のための染料
    または顔料が1〜45重量%含むことを特徴とする請求
    項1または2項に記載の偽造防止印刷物。
  4. 【請求項4】 前記金属光沢層の膜厚は、0.3〜3.
    5μmの範囲、好ましくは、0.5〜2.0μmの範囲
    であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項
    に記載の偽造防止印刷物。
  5. 【請求項5】 前記金属光沢層は、凹版印刷により形成
    されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか
    1項に記載の偽造防止印刷物。
  6. 【請求項6】 前記基材と前記金属光沢層との間に、少
    なくともガラス転移点が−30〜50℃の範囲にある熱
    可塑性樹脂を10〜30重量%、および融点が100〜
    200℃の滑剤を1〜5重量%含むインキを用いて形成
    された受像層を備えていることを特徴とする請求項1か
    ら5のいずれか1項に記載の偽造防止印刷物。
  7. 【請求項7】 基材上の一部に、少なくとも鱗片状顔料
    を10〜80重量%、ガラス転移点が−30〜50℃の
    範囲にある熱可塑性樹脂を10〜30重量%、および融
    点が100〜200℃の滑剤を1〜5重量%含むインキ
    を用いて受像性を備えた鱗片状顔料を含む層を有するこ
    とを特徴とする偽造防止印刷物。
  8. 【請求項8】 前記鱗片状顔料は、パール顔料を用いる
    ことを特徴とする請求項7に記載の偽造防止印刷物。
  9. 【請求項9】 前記鱗片状顔料を含む層には、着色のた
    めの染料または顔料が0.1〜25重量%含むことを特
    徴とする請求項7または8項に記載の偽造防止印刷物。
  10. 【請求項10】 前記鱗片状顔料を含む層の膜厚は、
    0.3〜3.5μmの範囲、好ましくは、0.5〜2.
    0μmの範囲であることを特徴とする請求項7から9の
    いずれか1項に記載の偽造防止印刷物。
  11. 【請求項11】 前記鱗片状顔料を含む層は、凹版印刷
    により形成されていることを特徴とする請求項7から1
    0のいずれか1項に記載の偽造防止印刷物。
  12. 【請求項12】 前記基材と前記鱗片状顔料を含む層と
    の間に、少なくともガラス転移点が−30〜50℃の範
    囲にある熱可塑性樹脂を10〜30重量%、および融点
    が100〜200℃の滑剤を1〜5重量%含むインキを
    用いて形成された受像層を備えていることを特徴とする
    請求項7から11のいずれか1項に記載の偽造防止印刷
    物。
  13. 【請求項13】 基材上の一部に、少なくとも着色のた
    めの染料もしくは顔料を1〜45重量%、ガラス転移点
    が−30〜50℃の範囲にある熱可塑性樹脂を10〜3
    0重量%、および融点が100〜200℃の滑剤を1〜
    5重量%含むインキを用いて受像性を備えたレリーフ印
    刷層を有することを特徴とする偽造防止印刷物。
  14. 【請求項14】 前記レリーフ印刷層の膜厚は、0.3
    〜3.5μmの範囲、好ましくは、0.5〜2.0μm
    の範囲であることを特徴とする請求項13に記載の偽造
    防止印刷物。
  15. 【請求項15】 前記レリーフ印刷層は、凹版印刷によ
    り形成されていることを特徴とする請求項13または1
    4に記載の偽造防止印刷物。
  16. 【請求項16】 前記基材とレリーフ印刷層との間に、
    少なくともガラス転移点が−30〜50℃の範囲にある
    熱可塑性樹脂を10〜30重量%、および融点が100
    〜200℃の滑剤を1〜5重量%含むインキを用いて形
    成された受像層を備えていることを特徴とする請求項1
    3から15のいずれか1項に記載の偽造防止印刷物。
  17. 【請求項17】 金属光沢層、鱗片状顔料を含む層、ま
    たはレリーフ印刷層のいずれかの層を、または組み合わ
    せたもの、もしくはすべての層が設けられていることを
    特徴とする偽造防止印刷物。
  18. 【請求項18】 金属光沢層、鱗片状顔料を含む層、お
    よびレリーフ印刷層のいずれかの層を、または組み合わ
    せたもの、もしくはすべての層と受像層の樹脂のガラス
    転移点および滑剤の融点とが同じ温度の範囲にあること
    を特徴とする偽造防止印刷物。
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