JP5914655B2 - 改善された脱水反応方法 - Google Patents
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Description
この特許の好ましい実施例において、ヘテロポリ酸を担持する担体は、30から1500m2/gの比表面積、0.5から200μmのマクロ細孔、1から50nmのメソ細孔の、二峰性の細孔サイズ分布、並びに0.3から4cm3/gの細孔容積の物性を有する。
(1)担持触媒は、前記W含有金属酸化物に加えて、P、Si、Mo及びVを含む群から選択される少なくとも1つの金属の他の金属酸化物を含む。
(2)水銀圧入法により測定される二元細孔担体の累積細孔容積が0.30cm3/gより大きい。
(3)水銀圧入法により測定される二元細孔担体の平均細孔径が30nmより大きい。
(4)水銀圧入法により測定される二元細孔担体の容積基準モード径が50nmより大きい。
(5)担体がTiO2で調製されている。
(6)担体が、TiO2並びにSiO2、Al2O3、ZrO2、及びNb2O5から選択される少なくとも1つの金属酸化物の混合物である化合物から調製される。
(7)周期律表第1族から第16族に属する元素から選択される少なくとも1つの元素の塩が触媒の担体以外の化合物に添加されている。
(8)担体以外の化合物は以下の式(I):
Aa Xb Wc Zd Oe (I)
で表され、式中、
Aは周期律表の第1族から第16族の元素から選択されるカチオンであり、
XはP、Si、MoもしくはVであり、
Wはタングステンであり、
ZはTi、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Zn、Ga、Sn、Bi、Sb、Ce、Mg、Cs及びKから選択される複数の元素であり、
a、b、c及びdは以下の範囲:
0≦a<9、
0≦b≦1、
0<c≦20、
0≦d≦20
を充足し、並びに
eは各元素の酸化数によって定まる値である。
(9)式(I)で表される化合物の量は、W含有金属酸化物及び担体の総重量に対して1から90重量%及び好ましくは3から60重量%である。
(1)グリセリンの脱水を、酸素ガスの存在下で、例えばWO06/087083もしくはWO06/114506に開示されている条件で実施する。
(2)グリセリンの脱水を、例えばWO07/090990およびWO07/090991に開示されているような、プロピレンを含有するガスの存在下で実施する、即ちグリセリン脱水段階を従来方法のプロピレン酸化反応器下流で行い、主にアクロレイン及び幾らかの残存プロピレンを含有する段階から排出するガスの高温を利用する。
(3)グリセリンの脱水はプレート式熱交換器タイプの反応器又は固定床反応器又は流動床型の反応器又は循環型流動床又は移動床において実施される。
(4)グリセリンからアクリル酸を調製する方法は、本発明によるグリセリンの接触脱水の第1段階及び脱水段階により形成されるアクロレインを含有する気体反応生成物の気相酸化の第2段階を含む。
(5)アクリル酸を調製する方法は、例えばWO08/087315に記述されるように、脱水段階から生じた水及び重質副生成物の部分凝縮及び除去の中間段階を含む。
(6)脱水反応により形成されるアクロレインを含有する気体反応生成物の気相酸化の段階が当該技術分者に周知の方法により実施される。
(7)アクリル酸を調製するための方法は、得られたアクリル酸を、水もしくは溶媒を用いて溶液として回収する段階並びに続いて、得られたアクリル酸を含む溶液を、例えば蒸留及び/又は結晶化を用いて精製する段階をさらに含む。
(8)脱水反応により形成されるアクロレインを含有する気体反応生成物が、例えば、アクリロニトリル製造するためのWO08/113927に記載されるように、アンモ酸化に付される。
(9)ヒドロキシカルボン酸が、メチルもしくはエチルエステルなど、対応するそれらのエステルの形態、又はアンモニウム塩などのそれらの塩の形態で使用される。
(10)アクロレイン又はアクリル酸もしくはメタクリル酸を製造する方法が、酸素含有ガスを用いて脱水触媒を再生する段階をさらに含み、その脱水触媒は即座にもしくは間隔をあけて分離される。
本発明による多孔質担体の細孔の物性、例えば細孔径及び細孔容積は、Mercury Porosimetry (Pore Master 60−GT, Quanta Chrome Co.)を使用して、水銀表面張力480dyne/cm、水銀接触角140°において水銀注入法により測定される。本明細書に示されるメソ細孔及びマクロ細孔の位置(nm)の値は、水銀侵入法において、水銀が侵入した数量を表す−dV/d(log d)[cm3/g]を縦軸に及び細孔径を横軸に有する相関グラフにおいて得られる、それぞれの細孔の極大細孔径の値である。標準試験方法はASTM D 4283−83である。
二元細孔担体上に担持される成分としてのW含有金属酸化物中のタングステン源は特に制限されず、パラタングステン酸もしくはそのアンモニウム塩、メタタングステン酸もしくはそのアンモニウム塩、タングステン酸もしくはそのアンモニウム塩、酸化タングステン、塩化タングステン、又はタングステンエトキシド及びヘキサカルボニルタングステンなどの有機タングステン化合物などの任意の材料であってもよい。
タングステン及びモリブデンのイオンは水中でオキソ酸になり、得られるオキソ酸が重合して高分子のポリオキソ酸を形成する。この場合、同種のオキソ酸が重合されるだけでなく、周りの別のオキソ酸も重合され、結果として2種以上のオキソ酸からなるポリ酸が形成される。これを、多核構造を有する「ヘテロポリ酸」と称する。中心のオキソ酸を形成する原子は「ヘテロ原子」と呼ばれ、中心のオキソ酸を取り囲んでオキソ酸を形成する原子は「ポリ原子」と呼ばれる。ヘテロ原子はケイ素、リン、ヒ素、硫黄、鉄、コバルト、ホウ素、アルミニウム、ゲルマニウム、チタニウム、ジルコニウム、セリウム及びクロムであってもよい。この中でも、リン及びケイ素が好ましい。ポリ原子はモリブデン、タングステン、バナジウム、ニオブ及びタンタルであり得る。本発明において、少なくともタングステンは常に含有される。従って、グリセリンの脱水において使用される好ましいヘテロポリ酸はリンタングステン酸及びケイタングステン酸である。ヘテロポリ酸はリン又はケイ素をヘテロ原子として、及びモリブデン及びタングステンをポリ原子として含む混合配位型並びにモリブデンとタングステンの混合配位型であり得る。ヘテロポリ酸はケギン型、ドーソン型及びアンダーソン型などの異なる構造を有することが知られている。ヘテロポリ酸は一般的に700から8、500といった高い分子量を有する。この二量体も存在し、本発明に含まれる。
本発明によるグリセリンの脱水反応は気相もしくは液相で実施することができ、気相が好ましい。気相反応は、固定床、流動床、循環型流動床及び移動床など様々な反応器において実施することができる。この中でも、固定床もしくは流動床が好ましい。触媒の再生は反応器の外で行うことができる。再生のために触媒を反応器系から取り出す場合、空気もしくは酸素含有ガス中で燃焼する。触媒の再生はまた、反応期間と再生期間のサイクルを設けて、反応器内で実施することもできる。再生期間の間、空気もしくは酸素含有ガスを反応器内に注入する。好ましくは、2つ以上の反応器を並行して使用し、任意の時間に反応器の一部を反応モードで使い、一部を再生モードで使う。
高圧においては、気化したグリセリンが凝縮し、高圧により炭素堆積が促進されて、触媒寿命を短くする可能性がある。
2−ヒドロキシプロピオン酸もしくは3−ヒドロキシプロピオン酸および2−ヒドロキシイソ酪酸もしくは3−ヒドロキシイソ酪酸などのヒドロキシカルボン酸の脱水反応は、気相もしくは液相において、固定床、流動床、循環型流動床及び移動床など様々な反応器において実施することができる。中でも、固定床もしくは流動床が好ましい。
グリセリンの接触脱水から得られたアクロレインは、当該技術分野で公知の方法によりさらに酸化されて、アクリル酸が製造される。
下記実施例および比較例において、%はモル%を意味する。
[実施例1]
グリセリンの脱水反応用のPW/TiO2触媒を以下のように調製した。
13.2gのリンタンスグテン酸(日本無機化学工業株式会社)を100mlの純水に溶解してリンタンスグテン酸の水溶液を得た。別途、100gのアナターゼTiO2ペレット(Saint−Gobain ST 31119:径3.2mm×長さ5mm、48.2m2/g、0.36cm3/g、細孔容積比=1.4)を磁製皿に置き、ここに前記リンタンスグテン酸の水溶液を添加した。これを2時間放置した後、リンタンスグテン酸の水溶液を、120℃で10時間乾燥させ、続いて大気圧において500℃で3時間焼成した。
TiO2としてアナターゼTiO2ペレット(Saint―Gobain ST 31119:径3.2mm×長さ5mm、29.2m2/g、0.30cm3/g、細孔容積比=1.5)を用いる他は、実施例1を繰り返した。
TiO2としてアナターゼTiO2ペレット(Saint―Gobain ST 31119:径3.2mm×長さ5mm、35.6m2/g、0.33cm3/g、細孔容積比=1.1)を用いる他は、実施例1を繰り返した。
TiO2としてアナターゼTiO2ペレット(Saint―Gobain ST 31119:径3.2mm×長さ5mm、39.9m2/g、0.36cm3/g、細孔容積比=1.3)を用いる他は、実施例1を繰り返した。
TiO2としてアナターゼTiO2ペレット(Saint―Gobain ST 31119:径3.2mm×長さ5mm、45.6m2/g、0.36cm3/g、細孔容積比=1.4)を用いる他は、実施例1を繰り返した。
グリセリンの脱水反応用のW/TiO2触媒を以下のように調製した:
12.2gのメタタンスグテン酸アンモニウム(日本無機化学工業株式会社)を100mlの純水に溶解してメタタンスグテン酸アンモニウムの水溶液を得た。別途、100gのアナターゼTiO2ペレット(Saint−Gobain ST 31119:径3.2mm×長さ5mm、48.2m2/g、0.36cm3/g、細孔容積比=1.4)を磁製皿に置き、ここに前記メタタンスグテン酸アンモニウムの水溶液を添加した。これを2時間放置した後、メタタンスグテン酸アンモニウムの水溶液を、120℃で10時間乾燥させ、続いて大気圧において500℃で3時間焼成した。
TiO2としてアナターゼTiO2リング(Saint―Gobain ST 31119:径4.5mm×長さ5mm、54m2/g、0.32cm3/g、細孔容積比=0.5)を用いる他は、実施例1を繰り返した。
TiO2としてアナターゼTiO2三つ葉形(Saint―Gobain ST 31119:径4.5mm×長さ5mm、53m2/g、0.40cm3/g、細孔容積比=0.9)を用いる他は、実施例1を繰り返した。
TiO2としてアナターゼTiO2四葉形(Saint―Gobain ST 31119:径4.5mm×長さ5mm、54m2/g、0.38cm3/g、細孔容積比=0.9)を用いる他は、実施例1を繰り返した。
比較例1において、本発明の特許請求の範囲外である試料を調製し、評価した。
TiO2としてアナターゼTiO2ペレット(堺化学CS−300S:径3.5mm、52m2/g、0.32cm3/g、細孔容積比=0.3)を用いる他は、実施例1を繰り返した。
TiO2としてアナターゼTiO2ペレット(Saint−Gobain ST 31119:径3.2mm×長さ5mm、42.4m2/g、0.26cm3/g、細孔容積比=1.6)を用いる他は、実施例1を繰り返した。
TiO2としてアナターゼTiO2ペレット(Saint−Gobain ST 31119:径3.2mm×長さ5mm、42.4m2/g、0.26cm3/g、細孔容積比=1.6)を用いる他は、実施例6を繰り返した。
触媒を、流通型固定床反応器を常圧で操作して評価試験を行った。30cm3の触媒をSUS反応管(20mm径)に充填した。50重量%のグリセリン水溶液を330℃に加熱した気化器内で予熱し、得られるガス化したグリセリンを23.4g/hrの流量で空気と共に直接触媒床に供給した。触媒を含む反応器を290℃に加熱した。供給流体は、グリセリン:酸素:窒素:水=4.7モル%:2.8モル%:68.5モル%:24.0モル%、の組成を有する。GHSVは2,020h−1であった。
目的物質の選択率(%)=(得られた目的物質のモル数/反応した原料のモル数)×100
目的物質の収率(%)=(得られた目的物質のモル数/供給した原料のモル数)×100
(1)TiO2、SiO2、Al2O3、ZrO2およびNb2O5を含む群から選択される少なくとも1つの金属酸化物を含有し、2nmよりも大きく50nmよりも小さい細孔サイズを有するメソ細孔の細孔容積に対する、50nmを下回らない細孔サイズを有するマクロ細孔の細孔容積の比が0.5よりも大きい二元細孔担体上に、W含有金属酸化物及び場合によりP、Si、Mo及びVから選択される少なくとも1つの元素を含有する他の金属酸化物を含む触媒が担持した場合、19時間及び43時間の反応時間後のグリセリンの転化率及びアクロレインの収率に実質的な差異はなく、触媒寿命が改善される。
(2)担体が二元細孔のような多孔質支持体であり、及び0.3cm3/gを超える高い細孔容積を有する公知の触媒の場合、グリセリンの転化率及びアクロレインの収率に経時的な減少は認められず、長い触媒寿命が期待され得る。さらに、細孔容積が増加する場合、機械的強度が簡単に失われるような危険がある。より高い細孔容積の優位性そしてそのためより長い触媒寿命の優位性は、本発明によるメソ細孔に対するマクロ細孔の細孔容積の比そしてそのため平均細孔径と容積基準モード径の求められるすべてが満足された場合にのみ得られ、触媒寿命が改善されることになる。
(3)換言すれば、W含有金属酸化物及び場合によりP、Si、Mo及びVから選択される少なくとも1つの元素を含有する他の金属酸化物を含む触媒が、TiO2、SiO2、Al2O3、ZrO2およびNb2O5を含む群から選択される少なくとも1つの金属酸化物を含有する二元細孔担体上に担持し、特に二峰性の細孔構造を有する二元細孔TiO2担体が、2nmよりも大きく50nmよりも小さい細孔サイズを有するメソ細孔の細孔容積に対する、50nmを下回らない細孔サイズを有するマクロ細孔の細孔容積の比が0.5より大きく、特に1.0より大きく、30nmより大きい平均細孔径及び50nmより大きい容積基準モード径を有し、前記多孔質担体の細孔容積が0.30cm3/g以上である場合、本発明から外れる物性を有するTiO2と比べて、グリセリンの転化率及びアクロレインの収率を損ねることなく触媒活性の経時的な低下又は触媒の寿命を改善することが可能である。
Claims (13)
- グリセリンの接触脱水反応によりアクロレインを調製する方法であって、グリセリンの脱水反応は多孔質担体上に担持されたW含有金属酸化物を含む担持触媒の存在下に実施され、前記多孔質担体はTiO2、SiO2、Al2O3、ZrO2及びNb2O5を含む群から選択される少なくとも1種の金属酸化物を含有し、2nmよりも大きく50nmよりも小さい細孔サイズを有するメソ細孔の細孔容積に対する、50nmを下回らない細孔サイズを有するマクロ細孔の細孔容積の比が0.5を上回り、水銀圧入法により測定される前記多孔質担体の細孔容積は、0.30cm3/g以上であることを特徴とする、方法。
- 担持触媒が、前記W含有金属酸化物に加えて、P、Si、Mo及びVを含む群から選択される少なくとも1つの金属の他の金属酸化物を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 水銀圧入法により測定される前記多孔質担体の細孔容積が、0.30cm3/gを超えることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
- 水銀圧入法により測定される前記多孔質担体の平均細孔径が、30nmを超えることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
- 水銀圧入法により測定される前記多孔質担体の容積基準モード径が、50nmを超えることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
- 担体がTiO2から調製されているか、又はTiO2並びにSiO2、Al2O3、ZrO2、及びNb2O5から選択される少なくとも1種の金属酸化物の混合物である化合物から調製されていることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
- 周期律表第1族から第16族に属する元素から選択される少なくとも1つの元素の塩が、触媒の担体以外の化合物に添加されることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
- 担持触媒中の担体以外の化合物が下記式(I):
Aa Xb Wc Zd Oe (I)
で表され、式中、
Aは周期律表第1族から第16族の元素から選択されるカチオンであり、
XはP、Si、MoもしくはVであり、
Wはタングステンであり、
ZはTi、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Zn、Ga、Sn、Bi、Sb、Ce、Mg、Cs及びKから選択される複数の元素であり、
a、b、c及びdは以下の範囲:
0≦a<9、
0≦b≦1、
0<c≦20、
0≦d≦20
を充足し、並びに
eは各元素の酸化数によって定まる値である
ことを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。 - 式(I)により表され、担体上に担持される前記金属酸化物の量が、前記担体に対して1から90重量%であることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
- グリセリンからアクリル酸を調製する方法であって、請求項1から9のいずれか一項に記載のグリセリンの接触脱水の第1段階及び脱水反応により形成されるアクロレインを含む気体反応生成物の気相酸化の第2段階を含む、方法。
- 脱水段階から生じた水及び重質副生成物の、部分凝縮及び除去の中間段階を含むことを特徴とする、請求項10に記載の方法。
- 得られたアクリル酸を、水もしくは溶媒を用いて溶液として回収する段階並びに続いて、得られたアクリル酸を含む溶液を、例えば蒸留及び/又は結晶化を用いて精製する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項10又は11に記載の方法。
- グリセリンからアクリロニトリルを調製する方法であって、請求項1から9のいずれか一項に記載のグリセリンの接触脱水の第1段階及び脱水反応により形成されるアクロレインを含有する気体反応生成物のアンモ酸化の第2段階を含む、方法。
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