JP2015058391A - グリセリンの脱水反応によるアクロレイン及びアクリル酸の製造用触媒 - Google Patents

グリセリンの脱水反応によるアクロレイン及びアクリル酸の製造用触媒 Download PDF

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Abstract

【課題】 グリセリンを脱水してアクロレイン及びアクリル酸を製造するための触媒プロセスにおいて、反応初期または経時において触媒活性及びアクロレイン収率が高く、さらに反応管内の圧力損失を低減させる触媒を提供すること。
【解決手段】 幾何学的形状が球以外であり、活性種としてW含有酸化物をDaが2atoms/nm以上27atoms/nm以下の範囲で担持させ、前記W含有酸化物がP、Si、MoおよびVの中から選択される少なくとも一種の元素による酸化物を含み、担体がSiO、Al、TiO、ZrO、Nbから選択される少なくとも一種の酸化物である触媒において上記課題を解決できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、グリセリンを脱水してアクロレインおよびアクリル酸を製造するための触媒プロセスにおいて、グリセリン転化率およびアクロレイン収率の経時低下が少なく、かつ圧力損失を低減する触媒に関するものである。
従来、アクリル酸を製造するプロセスとして、プロピレン酸化によりアクロレインを製造(一段目)し、さらにアクロレインを酸化することによりアクリル酸を製造する(二段目)プロセスが一般的となっている。これら化合物の用途としては、一段目反応で製造されるアクロレインは、皮革のなめし剤であるグルタルアルデヒドや家畜飼料の添加物であるメチオニンなど、二段目反応で製造されるアクリル酸は、生理用品等における高吸水性樹脂やポリアクリレートに代表される各種樹脂等が挙げられる。
近年、上記一段目の触媒反応をバイオ原料由来で実施する方法として、バイオディーゼル燃料製造時に副生成物として生じるグリセリンから、触媒による接触脱水反応あるいは超臨界水を用いた脱水反応によりアクロレインを製造するプロセス、あるいはさらにこのアクロレインを酸化してアクリル酸を製造するプロセスが提案されている。以下に、一段目のグリセリンを脱水する触媒(グリセリン脱水触媒)に関する公知文献による知見を記載する。
触媒組成に関する特許文献として、たとえば特許文献1ではヘテロポリ酸中のプロトンを、周期表の第1〜16族に属する元素の中から選択される1種以上のカチオンで交換した化合物による触媒が記載されている。触媒または担体の物性に関する特許としては、たとえば特許文献2では酸強度の指標であるハメット指数が−9から−18の触媒の記載、また特許文献3には、Si/T(Al、B、Ti、Cu、In、Cr、Fe、Co、Ni、Zn、Ga)が3000以下かつ体積基準モード径が0.8μm以下の結晶性メタロシリケート成形体を使用した触媒が記載されている。このように、グリセリン脱水触媒においては活性種の組成だけではなく、触媒又は担体の物性値等により触媒性能に差がみられることが分かる。
ここで、触媒の活性に関連する物性値として、非特許文献1にあるように活性種の表面積密度(以下、Daとする)が挙げられる。これは、酸として機能する金属酸化物などの活性種が単位表面積あたりに存在する原子数で表現したものである。
Daに関する一般的な知見としては、Daが低すぎると活性点が少ないため、または活性種の結晶性が低いために触媒としての活性が低くなり、またDaが高すぎると、活性点が多すぎるために生成物からの逐次反応や原料の並列反応等が生じるため、または活性種の表面被覆度が高すぎるために担体効果が弱くなるため、または活性種の結晶相が触媒反応に対して不適当なため、触媒の活性が低下するまたは副生成物が増加し、結果としてDaには最適な範囲が見られる。たとえば、非特許文献1では、o−キシレン異性化反応において、ZrOに担持したWOに関するDaの最適範囲が記載されている。これまで、たとえば特許文献4ではNO還元触媒においてDaの最適な範囲が記載されているが、グリセリン脱水触媒におけるDaと触媒性能に関する知見は報告されていなかった。
さらに、グリセリン脱水触媒では一般に、コークの生成や原料のグリセリンや各副生成物の重合物等による触媒の失活が見られ、商業プラントでは反応管の圧力損失の増大や閉塞、さらにそれらに伴う熱暴走や触媒の失活などが懸念される。このため、発明者等にとって触媒の性能を保ちつつ、圧力損失を低減させる方法の検討が必要であった。グリセリン脱水触媒以外の分野では、たとえば特許文献5では石油残渣油の水素化処理触媒において種々の形状を持つ触媒により、触媒性能を保ちつつ圧力損失を低減させる方法が報告されている。これまで、グリセリン脱水触媒に関して圧力損失の低減を目的に触媒の形状を評価した報告はなく、さらにどのような幾何学的形状を有する触媒において優れた性能を有するかといった知見もなかった。
国際公開第2009/128555号 国際公開第2006/087084号 特開2007−301506号公報 米国特許出願公開第2011/0138789号明細書 特開昭56−052620号公報
M.S. Wong (2006) in: J.L.G. Fierro (Ed.), Metal Oxides:Chemistry and Applications, CRC Press, Boca Raton, pp.31-54. L. Lloyd (2011) Industrial Catalysts, in: L. Lloyd (Ed.), Handbook of Industrial Catalysts, Springer Science+Business Media, pp.13.
本発明は、グリセリンを脱水してアクロレイン及びアクリル酸を製造する触媒プロセスにおいて、反応初期または経時において触媒活性及びアクロレイン収率が高く、さらに反応管内の圧力損失を低減させるグリセリン脱水触媒を提供することにある。
本発明者等は前記課題を解決すべく鋭意研究の結果、幾何学的形状が球以外であり、活性種としてW含有酸化物をDaが2atoms/nm以上27atoms/nm以下の範囲で担持させ、前記活性種がP、Si、MoおよびVの中から選択される少なくとも一種の元素による酸化物を含み、担体がSiO、Al、TiO、ZrO、Nbから選択される少なくとも一種の酸化物である触媒において上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明は以下の(1)から(9)の特徴を単独または組み合わせて有するものである。即ち、本発明は、以下の態様を含みうる。
(1)幾何学的形状が球以外の形状であることを特徴とする、グリセリンを脱水してアクロレイン及びアクリル酸を製造するための触媒。
(2)前記触媒の幾何学的形状において、貫通孔を有さず、かつ球形状以外の仮想的な基準物体に対する凹凸指数が1以上であることを特徴とする(1)に記載の触媒。
(3)前記触媒の幾何学的形状において、貫通孔を有さず、かつ球形状以外の仮想的な基準物体に対する凹凸指数が1より大きいことを特徴とする(1)から(2)のいずれかに記載の触媒。
(4)前記触媒の幾何学的形状において、半貫通孔を有さないことを特徴とする(2)または(3)に記載の触媒。
(5)前記触媒が、W含有酸化物を担体に担持した化合物である(1)から(4)のいずれかに記載の触媒。
(6)W含有酸化物のDaが2atoms/nm以上27atoms/nm以下の範囲であることを特徴とする、(5)に記載のグリセリン脱水触媒。
(7)W含有酸化物のDaが5atoms/nm以上12atoms/nm以下の範囲である(5)に記載の触媒。
(8)前記W含有酸化物が、P、Si、MoおよびVの中から選択される少なくとも一種の元素による酸化物を含む、(5)から(7)のいずれかに記載の触媒。
(9)前記担体が、SiO、Al、TiO、ZrO、Nbから選択される少なくとも一種の酸化物である、(5)から(8)のいずれかに記載の触媒。
(10)(1)から(9)のいずれかに記載の触媒の、グリセリンの脱水反応によるアクロレイン及びアクリル酸製造での使用。
グリセリンを脱水してアクロレイン及びアクリル酸を製造するための触媒プロセスにおいて、本発明の触媒を使用することにより、反応初期または経時において活性及びアクロレイン収率が高く、さらに反応管内の圧力損失を低減させることができる。グリセリン脱水触媒のように頻繁に発生するコークを再生することができる触媒では、経時において活性及びアクロレイン収率を高く保持でき、商業プラントにおける生産性向上につながる。また、反応管内の圧力損失を低減させることで、反応初期または経時における反応管の閉塞等のトラブルを起こさず、商業プラントの安定稼働につながる。以上のように、本発明の触媒の使用は商業プラントにおける生産性、安定稼働の点で意義が大きいと言える。
本発明の凹凸指数を説明する図である。 本発明の凹凸指数を説明する図である。 本発明の凹凸指数を説明する図である。 本発明の凹凸指数を説明する図である。 触媒片の形状のバラつきの例を説明するための図である。
以下、本発明における用語を説明する。物性値や数値等の後につく「部」および「%」は、特に断りがない限り重量部および重量%を、それぞれ意味する。
「幾何学的形状」とは、1mm以上の分解能で確認できる三次元的な形状を意味する。また、その形状は製品としての仕様上の形状であり、個々の担体片または触媒片のバラつきに起因する形状の違いは無視するものとする。
「触媒片の形状のバラつき」とは、実質的にほぼ同様の幾何学的形状を有する複数の触媒片を用いるにあたり、その複数の触媒片のうちのいくつかの形状において、製造上不可避的に、その幾何学的形状からの微細なずれが生じてしまっていることをいう。本発明に係る触媒の使用にあたっては、通常は触媒片を複数用いるため、そうした統計的なバラつきを考慮した上で実用上は製品としてほぼ同一の幾何学的形状を持っているものとして扱う必要がある。
そうした形状のバラつきの原因となる事象としては例えば、触媒片に角または稜の部分における欠けが生じたこと、個々の触媒片の長さにバラつきができたこと、二個以上の触媒片が併さった塊が生じたこと、ならびに、触媒片をさらに押し出し機での工程にかけた場合に、その触媒片の形状においてその押し出し方向に対して垂直な方向への曲がりもしくはその押し出し方向のねじれが生じたこと、またはその押し出しの切断面が押し出し方向に対して垂直な方向からずれたこと、といったものが挙げられる。バラつきの原因となる触媒片の形状の例として具体的には、図5に示すような斜円柱形状や、曲円柱形状といったものが考えられる。
「成形品」とは、幾何学的形状を与える、すなわち1mm以上の分解で確認できる形状を持つ担体または触媒を指す。
「凹凸指数」の定義は以下のとおりである。触媒の幾何学的形状が内接する、貫通孔、半貫通孔、または窪みを内包しない正円柱形状、直方体形状、立方体形状、球形状、または楕円体形状のうちから、体積が最小となるものを基準物体として選択する。「凹凸指数」は、触媒の容積に対する基準物体の容積の比率を意味し、1以上の任意の数値をとる。一般に、触媒の幾何学的形状と基準物体の長軸は一致する。たとえば、幾何学的形状が球形状の場合、長軸方向は任意の方向であり、幾何学的形状が楕円体形状の場合、長軸は3本の主軸のうち最も長い軸となる。さらに、図1に示す例では、長軸は点線で示した直線となる。
「貫通孔」とは、触媒の幾何学的形状に存する、径0.1mm以上の孔のことをいう。貫通孔の形状は任意のものを含み、たとえば円形、星形、長方形、正方形、三角形、などが挙げられる。貫通孔は一つの幾何学的形状において個数は任意で良いものとする。
「半貫通孔」または「窪み」とは、触媒の幾何学的形状に存する、径0.1mm以上の貫通していない孔のことをいう。半貫通孔の深さは例えば、触媒の幾何学的形状の最大長の90%以下、70%以下、50%以下、30%以下、または10%以下であってよい。
以下に、本特許のパラメーターとして凹凸指数の算出方法を、図1から図4を使用して説明する。図1の成型品の凹凸指数は、仮想的な基準物体として正円柱形状が考えられ、1となる。また、図2の成型品の凹凸指数は、仮想的な基準物体として正円柱形状が考えられるが、長軸の方向に沿って貫通孔を有するため凹凸指数は1.33となる。さらに、図3、図4の成型品の凹凸指数は、仮想的な基準物体として正円柱形状が考えられ、凹凸指数は1より大きい値となることが容易に想定される。
次に、図3および図4に示すような複雑な幾何学的形状を有する成形品の凹凸指数の算出方法としては、たとえば以下の方法が好ましい。成形品の凹凸指数を規定する面(たとえば、図3では三つ葉形状の上端または下端いずれかの面、図4では四つ葉形状の上端または下端いずれかの面)を決め、これを面1とする。成形品の中から任意の一片を抽出し(これをサンプルaとする)、サンプルaの面1をデジタルカメラ(CANNON/IXY DIGITAL 80)で撮影する。得られたサンプルaの面1の形状データ(これを形状a1とする)をパソコンのソフトウェア(Microsoft Excel2010)で編集し、形状a1を内包する円形、長方形、正方形、楕円形のうち、形状a1を最小の面積で内包できる形状(これを形状a2とする)を形状a1の写真ファイル上に描画する。こうして得られた形状a1と形状a2が含まれる写真ファイルを適宜拡大して印刷し、印刷された紙面を形状a1と形状a2の形に各々切り抜く。得られた形状a1および形状a2の各々の紙片を、電子天秤(島津製作所/UX820S)を用いて計量し、それぞれ重量a1、重量a2とする。こうして得られた重量a2を重量a1で割った数値を、抽出した成形品サンプルaの凹凸指数とする。上記の操作を、少なくとも30個以上の任意に抽出した成形品サンプルで行い、その平均値を算出し、これを成形品の凹凸指数とする。
また別の態様として、形状a1およびa2の面積を、ソフトウェア上で算出することによって凹凸指数を計算することもできる。
次に、Daの算出方法を説明する。算出方法としては非特許文献1を参照し、本発明の態様では下記の式(1)により算出している。
Da[atoms/nm]=(W含有酸化物の担持量[%]/100)/W含有酸化物の分子量[g/mol]×アボガドロ数[atoms/mol]/触媒の比表面積[nm/g] … 式(1)
式(1)におけるW含有酸化物の担持量の測定方法としては、たとえば以下の方法が好ましい。蛍光X線分析装置(リガク/Pri mini)を使用し、測定温度は35℃、測定圧力は1Pa、測定時間は45分、X線源はPd管球、X線強度は40kVで1.25mA、分光結晶はLiF1、検出器はSC、F−PCの両方を使用して測定を行い、触媒におけるW含有酸化物の重量%単位の測定値を、W含有酸化物の担持量とする。
式(1)における触媒の比表面積の測定方法としては、たとえば以下の方法が好ましい。自動ガス吸着量測定装置(日本ベル/Belsorp mini)を使用し、吸着温度は77K、吸着種は窒素ガスで44kPaまでの等温吸着線を測定し、BETプロットで相関係数が最大になるような測定点を採用し、分子直径を0.364nmとして解析を行う。
本発明の触媒は、形状が球以外であることを特徴とする。たとえば、楕円体形状、凹凸のある球形状、凹凸のある楕円体形状、正円柱形状、斜円柱形状、曲円柱形状、三つ葉形状、四葉形状、亜鈴形状、直方体形状、立方体形状、およびこれらが任意の貫通孔または半貫通孔を有する形状などが挙げられる。球以外の複雑な形状とすることにより、触媒表面で有効に反応する箇所を増やし、特に本触媒のように頻繁にコークを発生し失活する触媒においては、経時においても高い活性とアクロレイン収率を保持できる。
本発明の触媒は好ましくは、形状が貫通孔を有さず、かつ球形状以外の仮想的な基準物体に対する凹凸指数が1以上である。触媒の形状としてはたとえば、楕円体形状、凹凸のある楕円体形状、正円柱形状、曲円柱形状、三つ葉形状、四葉形状、亜鈴形状、直方体形状、立方体形状などが挙げられる。一般には、貫通孔を有する触媒は貫通孔を有しない触媒と比較して、触媒表面で有効に反応する箇所が増え、触媒性能が向上すると期待されるが、以下の実施例に挙げる評価により、グリセリンの脱水触媒においては、貫通孔を有しない触媒がより高い触媒性能を示すことが分かった。
本発明の触媒はより好ましくは、形状が貫通孔を有さず、かつ球形状以外の仮想的な基準物体に対する凹凸指数が1より大きい。たとえば、凹凸のある楕円体形状、三つ葉形状、四葉形状、亜鈴形状などが挙げられる。凹凸指数が1より大きいことにより、凹凸指数が1である形状の触媒と比較したときに、上述した理由により触媒表面で有効に反応する箇所を増やし、経時においても高い活性とアクロレイン収率を保持できる。また、凹凸指数が1より大きいことにより、触媒を反応管に充填したときに圧力損失を低減できる点も期待できる。
本発明の触媒は、上記のとおり幾何学的形状が球以外であり、W含有酸化物が担体に担持された触媒で、W含有酸化物のDaが2atoms/nm以上27atoms/nm以下、好ましくは、5atoms/nm以上12atoms/nm以下の範囲にあることを特徴とする。
本発明の触媒は、W含有酸化物がW含有酸化物単独、またはW含有酸化物に加えSi、P、Mo、V、As、S、Fe、Co、B、Al、Ge、Ti、Zr、Ce、Crの中から選択される少なくとも一種の元素による酸化物、より好ましくはP、Si、MoおよびVの中から選択される少なくとも一種の元素による酸化物を含むことを特徴とする。さらに好ましくは、Wに加えこれらP、Si、MoおよびVからなるヘテロポリ酸を原料として用いることが好ましい。ヘテロポリ酸の場合、ポリ原子が一種の元素によるものではなく、複数の元素から選択される混合配位によるものでも良い。さらにヘテロポリ酸の分子構造として、ケギン構造、ドーソン構造、アンダーソン構造などが挙げられるがいずれの構造であっても良い。
上記W含有酸化物は、下記式で表すことができる。

式中のAは周期表の第1族から第16族に属する元素から選ばれる1種以上の元素を表し、XはPまたはSi、YはW、ZはMoおよびVから選ばれた1種以上の元素を表し、式中のaは0≦a<9、bは0または1、cは0<c≦20、dは0≦d≦20、eは各元素の酸化数によって定まる値である。
本発明の触媒は、担体の組成がSiO、Al、TiO、ZrO、Nbから選択される少なくとも一種の酸化物を含むことを特徴とする。各々の担体の結晶の形態は単一の結晶相、または各結晶相の混合状態、多結晶などいずれでも良い。
本発明の触媒の製造方法は、特に制限はされないものとする。すなわち(a)W含有酸化物そのものまたはW含有酸化物の原料物質を活性原料とし、上記の担体を各々溶解または混合した溶液またはスラリーを調製し、または担体として成形担体を使用し、沈殿法やゲル化法により調製し、適宜ろ過、分離、洗浄、乾燥、焼成、成形など(順番は特に制限しない)を必要に応じて行うことにより触媒を製造する方法や、(b)W含有酸化物そのものまたはW含有酸化物の原料物質を活性原料として適宜溶液を調製し、上記の担体として成形担体を使用して含浸後、適宜ろ過、分離、洗浄、乾燥、焼成、成形など(順番は特に制限しない)を必要に応じて行うことにより触媒を製造する方法が挙げられる。調製の詳細に関して、上記(a)に関しては共沈法、混練法など、上記(b)に関しては平衡吸着法、Incipient Wetness法、蒸発乾固法など、各々詳細を制限しないものとする。上記担体の成形、または上記(a)で得られた活性原料と担体のいずれかまたは混合粉末の成形方法は、押出し法、打錠法、造粒法、コーティング法など特に制限されず、その際に用いられる成形助剤なども特に制限されないものとする。上記(b)による調製方法では、非特許文献2にあるように、活性原料を含む溶液が成形担体を溶解または腐食しないようpH、酸化還元電位、溶液温度等が調整されている限り、触媒の形状と成形担体の形状は同一となることが一般に知られている。すなわち、本特許において「触媒の形状」とは、特に断りがない限り、原料である成形担体の形状も同一の形状であることを意味するものとする。
本発明の触媒の製造方法のうち、焼成工程は触媒性能を左右する重要な工程である。好ましくは、焼成を空気雰囲気下、焼成温度を400〜900℃、より好ましくは450〜800℃で0.5〜10時間行う。
本発明の触媒の反応方法は、気相反応、液相反応どちらでも良いが、好ましくは気相反応である。気相反応の反応器の種類として固定床、流動床、移動床などが挙げられるが、好ましくは固定床である。
本発明の触媒の反応条件は、気相反応の場合、反応温度は200〜450℃、反応圧力は絶対圧力で10気圧以下、より好ましくは5気圧以下、原料ガスの供給量は空間速度GHSVで500〜10000h−1が、各々好ましい。液相反応の場合、反応温度は150〜350℃、反応圧力は制限しないが場合により絶対圧力で3〜70気圧の加圧が、各々好ましい。また、反応の原料物質であるグリセリンは水溶液として5〜90重量%であることが好ましく、より好ましくは10〜60重量%である。気相反応の場合、反応ガス中のグリセリン濃度は、1〜30mol%、好ましくは1〜12mol%、より好ましくは3〜10mol%である。また、反応ガス中の酸素濃度は1〜10mol%、好ましくは2〜7mol%である。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はその趣旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。なお、以下において、%は特に断りがない限りmol%を意味する。
実施例1
以下の方法により触媒を調製した。まず、リンタングステン酸(日本無機化学工業(株)製)12.8gを純水100mlに溶解し、リンタングステン酸水溶液とした。磁製皿に担体としてTiO(Saint−Gobain製ST31119、円柱形状(径:3.2mm、長さ:5mm、凹凸指数:1.0、基準物体:径3.2mm長さ5mmの正円柱)、細孔容積:0.33cc/g、比表面積:36m/g)を100g入れ、前記リンタングステン酸水溶液を添加し、2時間放置した。次に、これを120℃で10時間乾燥させた後、空気雰囲気下、500℃で3時間焼成した。得られた触媒の三酸化タングステン(WO)のDaを上記方法により算出した。得られた本発明の触媒のWOのDaは7.9atoms/nmであった。
つづいて、得られた上記触媒を以下の方法により反応評価した。触媒を30cc分、SUS反応管(直径20mm)に充填し、50重量%のグリセリン水溶液、空気、及び窒素ガスを300℃に加熱した気化器に流通させた後、触媒を充填したSUS反応管に流通させた。供給ガスの各成分組成は、グリセリン:酸素:窒素:水=4.7mol%:2.8mol%:68.5mol%:24.0mol%、GHSVは2020h−1、反応管内圧は大気圧に対する相対圧で0.2MPa、反応浴温度は290℃である。生成物はコンデンサーで凝縮液として回収しガスクロマトグラフ(Agilent製7890A、カラム:DB−WAXetr)により反応開始から19時間経過時と43時間経過時での定量分析を行った。このガスクロマトグラフにより各生成物をファクター補正し、グリセリン供給量とグリセリン残量および各生成物の絶対量を求め、次の式により原料の転化率(グリセリン転化率)、および目的物の収率(アクロレイン収率)を算出した。結果を表1に示す。
原料の転化率(%)=(反応した原料のモル数/供給した原料のモル数)×100
目的物の収率(%)=(生成した目的物のモル数/供給した原料のモル数)×100
実施例2
実施例1において、リンタングステン酸の仕込み重量を13.2gとし、担体としてTiO(Saint−Gobain製ST31119、円柱形状(径:1.6mm、長さ:5mm、凹凸指数:1.0、基準物体:径1.6mm長さ5mmの正円柱)、細孔容積:0.35cc/g、比表面積:39m/g)を用いた以外は実施例1と同じ調製方法とした。得られた本発明の触媒のWOのDaは7.6atoms/nmであった。実施例1と同じ反応条件で評価を行った結果を表1に示す。
実施例3
実施例1において、リンタングステン酸の仕込み重量を11.8gとし、担体としてTiO(Saint−Gobain製ST31119、三つ葉形状(最大径:4.5mm、長さ:5mm、凹凸指数:1.4、基準物体:径4.5mm長さ5mmの正円柱)、細孔容積:0.40cc/g、比表面積:53m/g)を用いた以外は実施例1と同じ調製方法とした。得られた本発明の触媒のWOのDaは5.3atoms/nmであった。実施例1と同じ反応条件で評価を行った結果を表1に示す。
実施例4
実施例1において、リンタングステン酸の仕込み重量を11.4gとし、担体としてTiO(Saint−Gobain製ST31119、面1の中心に1つの全貫通孔をもつリング形状(外径:4.5mm、長さ:5mm、貫通孔の径:1mm、凹凸指数:1.1、基準物体:径4.5mm長さ5mmの正円柱)、細孔容積:0.32cc/g、比表面積:54m/g)を用いた以外は実施例1と同じ調製方法とした。得られた本発明の触媒のWOのDaは5.1atoms/nmであった。実施例1と同じ反応条件で評価を行った結果を表1に示す。
比較例1
実施例1において、リンタングステン酸の仕込み重量を12.5gとし、担体としてTiO(呉羽油脂工業製、球形状(径:4.3mm、凹凸指数:1.0、基準物体:径4.3mmの球)、細孔容積:0.51cc/g、比表面積:44m/g)を用いた以外は実施例1と同じ調製方法とした。得られた比較用の触媒のWOのDaは7.1atoms/nmであった。実施例1と同じ反応条件で評価を行った結果を表1に示す。
表1より、幾何学的形状が球以外の触媒において、優位な触媒性能を示すことが分かる。
Figure 2015058391
実施例5
実施例1と同じ触媒を使用し、反応条件として供給ガスの各成分組成を、グリセリン:酸素:窒素:水=6.0mol%:2.0mol%:61.3mol%:30.7mol%とした以外は実施例1と同一とした。結果を表2に示す。
実施例6
実施例3と同じ触媒を使用し、実施例5と同じ反応条件で評価を行った結果を表2に示す。
実施例7
リンタングステン酸の仕込み重量を11.8gとし、担体としてTiO(Saint−Gobain製ST31119、四つ葉形状(最大径:4.5mm、長さ:5mm、凹凸指数:1.3、基準物体:径4.5mm長さ5mmの正円柱)、細孔容積:0.38cc/g、比表面積:54m/g)を用いた以外は実施例1と同じ調製方法とした。得られた本発明の触媒のWOのDaは5.2atoms/nmであった。実施例5と同じ反応条件で評価を行った結果を表2に示す。
実施例8
実施例4と同じ触媒を使用し、実施例5と同じ反応条件で評価を行った結果を表2に示す。
実施例9
リンタングステン酸の仕込み重量を14.6gとし、担体としてTiO(Saint−Gobain製ST31119、面1の中心に1つの全貫通孔をもつ三つ葉形状(最大径:4.5mm、長さ:5mm、貫通孔の径:1mm、凹凸指数:1.5、基準物体:径4.5mm長さ5mmの正円柱)、細孔容積:0.33cc/g、比表面積:55m/g)を用いた以外は実施例1と同じ調製方法とした。得られた本発明の触媒のWOのDaは6.3atoms/nmであった。実施例5と同じ反応条件で反応開始から19時間経過時で評価を行った結果を表2に示す。
実施例10
リンタングステン酸の仕込み重量を14.7gとし、担体としてTiO(Saint−Gobain製ST31119、面1の中心に1つの全貫通孔をもつ四つ葉形状(最大径:4.5mm、長さ:5mm、貫通孔の径:1mm、凹凸指数:1.4、基準物体:径4.5mm長さ5mmの正円柱)、細孔容積:0.34cc/g、比表面積:55m/g)を用いた以外は実施例1と同じ調製方法とした。得られた本発明の触媒のWOのDaは6.2atoms/nmであった。実施例5と同じ反応条件で評価を行った結果を表2に示す。
比較例2
比較例1と同じ触媒を使用し、実施例5と同じ反応条件で反応開始から19時間経過時で評価を行った結果を表2に示す。
表2より、グリセリンの負荷が高く酸素分圧が低い反応条件において、幾何学的形状が球以外の触媒がより顕著に優位な触媒性能を示すことが分かる。さらに興味深いことに、実施例の中でも形状により触媒性能に序列が見られる。すなわち、貫通孔を有する実施例8から実施例10の触媒よりも、貫通孔を有しない実施例5から実施例7の触媒の方が経時による触媒性能の低下を抑制できており、さらに、凹凸指数が1である実施例5の触媒よりも、凹凸指数が1より大きい実施例6および実施例7の触媒の方が経時による触媒性能の低下を抑制できていることが分かる。
Figure 2015058391
実施例11
以下の方法により、触媒の圧力損失を測定した。SUS反応管(長さ:4.7m、内径:22.6mm)の出口側に目開き3mmのSUSメッシュを入れ、次に、実施例1で調製した触媒を1.20L充填し、前記反応管の入口側をフランジ等で塞栓した。前記反応管入口側より、乾燥空気を流量:1.0m/hrで流入させ、前記反応管の入口側と出口側の差圧を測定した。結果を表3に示す。
実施例12
実施例11において、触媒として実施例3で調製した本発明の触媒を1.20L充填した以外は、同じ条件で入口側と出口側の差圧測定を行った。結果を表3に示す。
比較例3
実施例11において、触媒の代わりに球状多孔質アルミナ担体(粒径:4.0mm)を1.20L充填した以外は、同じ条件で入口側と出口側の差圧測定を行った。結果を表3に示す。
表3より、実施例11と実施例12の比較から幾何学的形状における凹凸指数が1より大きい触媒で圧力損失を低減できることが分かる。また、実施例11及び実施例12の球以外の形状は、比較例3の球形状より圧力損失が増大し、通常、触媒反応には不利となるにも関わらず、比較例3の球形状より高転化率及び高収率を示した。よって、反応成績と圧力損失の両立という観点から、グリセリン脱水反応においては、球以外の形状である触媒が好ましく、さらに幾何学的形状において凹凸指数が1より大きい触媒がより好ましいことが分かる。
Figure 2015058391
実施例13
実施例1において、リンタングステン酸の仕込み重量を6.6gとした以外は実施例1と同じ調製方法とした。得られた本発明の触媒のWOのDaは3.8atoms/nmであった。実施例1と同じ反応条件で評価を行った結果を表4に示す。
実施例14
実施例1において、リンタングステン酸の仕込み重量を14.4gとした以外は実施例1と同じ調製方法とした。得られた本発明の触媒のWOのDaは8.3atoms/nmであった。実施例1と同じ反応条件で評価を行った結果を表4に示す。
実施例15
実施例1において、リンタングステン酸の仕込み重量を17.4gとした以外は実施例1と同じ調製方法とした。得られた本発明の触媒のWOのDaは10atoms/nmであった。実施例1と同じ反応条件で評価を行った結果を表4に示す。
実施例16
実施例1において、リンタングステン酸の仕込み重量を35.7gとした以外は実施例1と同じ調製方法とした。得られた本発明の触媒のWOのDaは20atoms/nmであった。実施例1と同じ反応条件で評価を行った結果を表4に示す。
実施例17
実施例1において、リンタングステン酸の仕込み重量を2.9gとした以外は実施例1と同じ調製方法とした。得られた本発明の触媒のWOのDaは1.6atoms/nmであった。実施例1と同じ反応条件で評価を行った結果を表4に示す。
実施例18
実施例1において、リンタングステン酸の仕込み重量を55.8gとした以外は実施例1と同じ調製方法とした。得られた本発明の触媒のWOのDaは30atoms/nmであった。実施例1と同じ反応条件で評価を行った結果を表4に示す。
表4より、本発明の範囲外となるDa値においては、転化率や収率が低下していることが分かる。この理由は上記したように、Daが低すぎると活性点が少ないため、または活性種の表面被覆度が小さく、グリセリン脱水反応に対する担体の効果が顕著に表れるため、活性や選択性が低くなるものと考えられる。また逆に、Daが高すぎると、活性点が多すぎるために生成物からの逐次反応や原料の並列反応等が生じる、または活性種の表面被覆度が高すぎるために担体効果が弱くなる、または活性種の結晶相が触媒反応に対して不適当となる等の要因により、触媒の活性が低下または副生成物が増加するものと考えられる。
Figure 2015058391

Claims (10)

  1. 幾何学的形状が球以外の形状であることを特徴とする、グリセリンを脱水してアクロレイン及びアクリル酸を製造するための触媒。
  2. 前記触媒の幾何学的形状において、貫通孔を有さず、かつ球形状以外の仮想的な基準物体に対する凹凸指数が1以上であることを特徴とする請求項1に記載の触媒。
  3. 前記触媒の幾何学的形状において、貫通孔を有さず、かつ球形状以外の仮想的な基準物体に対する凹凸指数が1より大きいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の触媒。
  4. 前記触媒の幾何学的形状において、半貫通孔を有さないことを特徴とする請求項2または3に記載の触媒。
  5. 前記触媒が、W含有酸化物を担体に担持した化合物である請求項1から4のいずれか一項に記載の触媒。
  6. W含有酸化物のDaが2atoms/nm以上27atoms/nm以下の範囲であることを特徴とする、請求項5に記載のグリセリン脱水触媒。
  7. W含有酸化物のDaが5atoms/nm以上12atoms/nm以下の範囲である請求項5に記載の触媒。
  8. 前記W含有酸化物が、P、Si、MoおよびVの中から選択される少なくとも一種の元素による酸化物を含む、請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の触媒。
  9. 前記担体が、SiO、Al、TiO、ZrO、Nbから選択される少なくとも一種の酸化物である、請求項5から請求項8のいずれか一項に記載の触媒。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の触媒の、グリセリンの脱水反応によるアクロレイン及びアクリル酸製造での使用。
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