JP5831329B2 - 複合酸化物触媒 - Google Patents

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Description

本発明は、不飽和アルデヒドを分子状酸素含有ガスにより気相接触酸化して対応する不飽和カルボン酸を製造するための複合酸化物触媒に関する。
アクロレインやメタクロレイン等の不飽和アルデヒドを分子状酸素により気相接触酸化して、アクリル酸やメタクリル酸等の不飽和カルボン酸を製造するための複合酸化物触媒の1つとして、モリブデン及びバナジウムを活性元素として含むMo−V系触媒が知られている(特許文献1等)。
このような触媒は、オレフィンから製造される不飽和アルデヒド原料の有効利用及び反応における工程の合理化の観点から、少しでも高い不飽和アルデヒドの転化率や目的物である不飽和カルボン酸の選択率が求められる。
例えば、アクロレインを反応してアクリル酸を製造する生産規模は、通常、300万トン/年の規模で行われるので、上記転化率や選択率が0.1%でも向上すると、得られる生成物である、アクリル酸の量は、数百〜数千トンのレベルで大きく増加する。したがって、原料不飽和アルデヒドの転化率や不飽和カルボン酸の選択率等の触媒性能の向上は、たとえ少しの向上であっても、資源の有効活用や工程の合理化に大幅に寄与する。
従来、これらの反応の原料転化率や選択率等の触媒性能の向上を目指して種々の提案がなされている。例えば、特許文献2においては、Mo−V系触媒について、表面積を0.50〜15.0m/g、細孔容積を0.1〜0.9cc/gとし、また、0.1〜1.0μm、1.0〜10μm及び10〜100μmの細孔によって占められる細孔容積を、いずれも全細孔容積の少なくとも10%以上を占める細孔分布を有する触媒が開示されている。そして、そのような細孔分布を有する成形触媒は、通常の成形よりも遠心流動コーティング法による場合に優れた性能を有する旨が開示される。
また、特許文献3においては、Mo−V系触媒について、表面積を0.50〜10m/g、細孔容積を0.1〜0.9cc/gとし、また、0.1μm未満、0.1〜1.0μm、1.0〜10μm及び10μm以上の細孔によって占められる細孔容積を、それぞれ、20%以下、10%以上、30%以上、10%以下を占める細孔分布を有する触媒が開示されている。そして、そのような細孔分布を有する成形触媒は、遠心流動コーティング法のような特殊な成形方法を用いることなく、押出成形や打錠成形等の通常の成形方法を用いても、不飽和カルボン酸の高選択率を有する安定した性能の複合酸化物が得られる旨が開示される。
特公平6−9658号公報 特公平5−70502号公報 特開2006−7205号公報
しかしながら、上記特許文献2や3に記載の複合酸化物触媒を使用した場合であっても、得られる性能は、必ずしも充分とはいえず、より高い原料不飽和アルデヒドの転化率や不飽和カルボン酸の選択率の向上が望まれている。
そこで、この発明は、不飽和アルデヒドを分子状酸素含有ガスにより気相接触酸化して不飽和カルボン酸を製造する際に、原料不飽和アルデヒドの高転化率及び不飽和カルボン酸の高選択率を与え、高い活性を示す複合酸化物触媒を得ることを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を進めたところ、不飽和アルデヒドを分子状酸素含有ガスにより気相接触酸化して対応する不飽和カルボン酸を製造する際に使用される複合酸化物触媒において、上記複合酸化物触媒は、下記式(1)で示される触媒であり、上記複合酸化物触媒の表面積を0.5m/g以上10m/g以下、細孔容積を0.1cc/g以上0.9cc/g以下とし、上記複合酸化物触媒の細孔のうち、細孔直径が0.1μm未満の細孔により占められる細孔容積を全細孔容積の20%以上、細孔直径が0.1μm以上1μm未満の細孔により占められる細孔容積を全細孔容積の10%以上、細孔直径が1μm以上10μm未満の細孔により占められる細孔容積を全細孔容積の80%以下、細孔直径が10μm以上の細孔により占められる細孔容積を全細孔容積の10%以下とすることにより、上記課題を解決したのである。
(Mo)12(V)(X)(Cu)(Y)(Sb)(Z)(Si)(C)(O) (1)
(式中、各成分及び変数は次の意味を有する。XはNb、Wから選ばれた少なくとも一種の元素を示す。YはMg、Ca、Sr、Ba及びZnから選ばれた少なくとも一種の元素を示す。ZはFe、Co、Ni、Biから選ばれた少なくとも一種の元素を示す。但し、Mo、V、Nb、W、Cu、Mg、Ca、Sr、Ba、Zn、Sb、Fe、Co、Ni、Bi、Si、C及びOは元素記号である。a、b、c、d、e、f、g、h及びiは各元素の原子比を示し、0<a≦12、0≦b≦12、0<c≦12、0≦d≦8、0≦e≦500、0≦f≦500、0≦g≦500、0≦h≦500、iはCを除いた上記各元素の酸化度によって決まる数である。)
また、上記の触媒を用いて、アクロレインを分子状酸素で気相接触酸化してアクリル酸を製造することができる。
この発明にかかる複合酸化触媒は、不飽和アルデヒドを分子状酸素含有ガスにより気相接触酸化して不飽和カルボン酸を製造する場合において、原料不飽和アルデヒドの高転化率及び不飽和カルボン酸の高選択率を与える。
この発明にかかる複合酸化物触媒は、不飽和アルデヒドを分子状酸素含有ガスにより気相接触酸化して対応する不飽和カルボン酸を製造する際に使用される複合酸化物触媒である。
上記複合酸化物触媒は、下記式(1)で示される触媒である。
(Mo)12(V)(X)(Cu)(Y)(Sb)(Z)(Si)(C)(O) (1)
なお、式中、各成分及び変数は次の意味を有する。XはNb、Wから選ばれた少なくとも一種の元素を示す。YはMg、Ca、Sr、Ba及びZnから選ばれた少なくとも一種の元素を示す。ZはFe、Co、Ni、Biから選ばれた少なくとも一種の元素を示す。特に、XはNbであることが好ましく、ZはNiであることが好ましい。
但し、Mo、V、Nb、W、Cu、Mg、Ca、Sr、Ba、Zn、Sb、Fe、Co、Ni、Bi、Si、C及びOは元素記号である。
また、a、b、c、d、e、f、g、h及びiは各元素の原子比を示し、0<a≦12、0≦b≦12、0<c≦12、0≦d≦8、0≦e≦500、0≦f≦500、0≦g≦500、0≦h≦500、iは上記式(1)の元素のうち、Cを除いた上記各元素の酸化度によって決まる数である。a、b、c、d、e、f、g及びhのより好ましい値は、0<a≦12、0<b≦12、0<c≦12、0≦d≦8、0≦e≦500、0≦f≦500、0≦g≦500、0≦h≦500である。さらに、特に好ましい値は、0.1≦a≦6、0.1≦b≦6、0.1≦c≦6、0.01≦d≦6、5≦e≦300、5≦f≦300、5≦g≦300、5≦h≦300である。さらに0.8≦c≦1.6のとき本発明での効果が大きい。
なお、a〜iは、Mo原子を12としたときの値であり、場合によっては、自然数でない場合がある。
上記複合酸化物触媒は、上記式(1)で示した触媒組成を構成する各成分(Mo、V、Nb、Cu、X、Si、C等)の供給源化合物を水性媒体系にて一体化させ、得られる一体化物の水溶液又は分散液を乾燥して粉末を調製し、該粉末を焼成することにより製造される。
ここで、「供給源化合物」とは、上記本件触媒を構成する元素を供給するための化合物である。また、「供給源化合物を一体化する」とは、本件触媒を構成する各成分元素を含む供給源化合物を、好ましくは水溶液又は水分散液からなる水性系媒体系において混合し、必要に応じて熟成処理することにより、各元素を均一に含むようにすることをいう。
すなわち、供給源化合物を一体化する方法としては、(イ)供給源化合物を一括して混合する方法、(ロ)供給源化合物を一括して混合し、さらに熟成処理する方法、(ハ)供給源化合物を段階的に混合する方法、(ニ)供給源化合物を段階的に混合し、さらに熟成処理する方法を繰り返す方法、及び(イ)〜(ニ)を組み合わせた方法が含まれる。
なお、「熟成」とは、化学大辞典(共立出版)にも記載があるように、「工業原料又は半製品を、一定時間、一定温度等の特定条件の下もとに処理して必要とする物理性、化学性の取得、上昇あるいは所定反応の進行等をはかる操作」をいう。本発明においては、上記一定時間は1分〜24時間の範囲であり、上記の一定温度は室温〜200℃の範囲である。
上記供給源化合物は、少なくとも本件触媒を構成する元素の酸化物、又は炭化ケイ素化合物を除き、少なくとも酸素の存在で加熱により酸化物に転化可能である化合物であればよい。
例えば、Mo及びVの供給源化合物としては、これらの元素の酸化物、ハロゲン化物、アンモニウム塩、ハロゲン化アンモニウム塩、硫酸塩、亜硫酸塩、水酸化物、水素酸を用いることができる。また、これらの元素の有機酸塩を使用することもできる。有機酸塩としては、カルボン酸塩、カルボン酸アンモニウム塩、アセチルアセトナート、アルコキシド等が挙げられる。
Moの供給源化合物の具体例としては、パラモリブデン酸アンモニウム、三酸化モリブデン、モリブデン酸、ケイモリブデン酸アンモニウム等が挙げられる。また、Vの供給源化合物の具体例としては、バナジン酸アンモニウム、五酸化バナジウム、シュウ酸バナジウム、硫酸バナジウム等が挙げられる。
また、本件触媒にMo、V以外の元素を含む場合に使用する各元素の供給源化合物は、触媒を構成する元素の供給源化合物として通常用いられる化合物を適宜選択して用いればよい。
上記式(1)で表される本件触媒を製造するために使用する、Mo及びV以外の元素の供給源化合物としては、炭素の供給源化合物を除き、各元素の酸化物、ハロゲン化物、アンモニウム塩、ハロゲン化アンモニウム塩、水素酸、硫酸塩、亜硫酸塩、硝酸塩、水酸化物、並びにカルボン酸塩等の有機酸塩を使用することができる。
例えば、Nbの供給源化合物としては、水酸化ニオブ、シュウ酸ニオブアンモニウム化合物、ニオブアンモニウム等が挙げられ、Cuの供給源化合物としては、硫酸銅、硝酸銅、塩化第一銅等が挙げられ、Sbの供給源化合物としては、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン等の酸化アンチモン等が挙げられ、Niの供給源化合物としては、塩基性炭酸ニッケル、酸化ニッケル、硝酸ニッケル、水酸化ニッケル等が挙げられ、Siの供給源化合物としては、コロイダルシリカ、粉状シリカ、粒状シリカ等が挙げられる。
また、Si及びCの供給源化合物としては、緑色炭化ケイ素、黒色炭化ケイ素等を使用することができ、これらの炭化ケイ素は微粉体のものが好ましい。
また、本件触媒の製造方法においては、触媒を構成する元素の一部を含む複合酸化物を前形成しておき、これを供給源化合物として使用することもできる。例えば、本件触媒がSb及びNiを含む場合には、Sb−Ni−Oで示される複合酸化物を、Sb、Ni及びSiを含む場合にはSb−Ni−Si−Oで示される複合酸化物を、それぞれ供給源化合物として使用することが好ましい。
ところで、硫酸根は触媒原料中のSO、SOを意味し、硫酸根含有割合は、触媒前駆化合物の重量に対して、触媒原料中のSO、SOの合計をSOとして換算した重量が占める割合を示す。上記した各元素の供給源化合物として硫酸塩や亜硫酸塩を使用した場合に触媒前駆化合物中に含有する。また、硫酸や硫酸アンモニウム等の金属を含有しない硫酸化合物によっても添加することができる。特に硫酸根としてSOを用いると本発明での効果が大きい。上記硫酸根含有割合を調整するには、使用する供給源化合物の種類を調整することにより、硫酸根含有割合を所定範囲内にすることができる。
また、供給源化合物を一体化する際には、アルミナ、ムライト、耐火酸化物等の担体材料も供給源化合物と一緒に混合して一体化することができる。
供給源化合物を一体化させる方法について、好ましい具体的態様を以下に挙げる。まず、供給源化合物の水溶液又は水分散液(以下、「スラリー溶液」と称することがある。)を調製する。このスラリー溶液は、供給源化合物を水と均一に混合して得ることができる。スラリー溶液における供給源化合物の使用割合は、製造する本件触媒の構成元素の原子比に応じて決定すればよい。
上記スラリー溶液における水の量は、各供給源化合物を完全に溶解又は均一に分散できる量であれば特に限定されないが、例えば、後述する乾燥の条件を勘案して適宜に決定することができる。水の量は、通常、各供給源化合物の合計100重量部に対して100〜2000重量部である。水の量が上記所定量未満の少量では化合物を完全に溶解できず、又は均一に混合できないことがある。また、水の量が多量であれば、熱処理時のエネルギーコストがかさむおそれがある。スラリー溶液の調製過程における混合や攪拌を通じて、供給源化合物の一体化は進行するが、一体化をさらに促進するために、好ましくは室温〜200℃、特に好ましくは70〜100℃で、好ましくは1分〜24時間、特に好ましくは30分〜6時間、熟成処理するのが好ましい。
そして、このスラリー溶液を乾燥する。この乾燥は、通常の方法により行うことができ、スラリー溶液を充分に乾燥でき、粉体が得られる方法であれば特に制限されない。例えばドラム乾燥、凍結乾燥、噴霧乾燥等が好ましい方法として挙げられる。噴霧乾燥は、スラリー溶液から短時間に均質な粉体状態に乾燥することができるので、本発明に好ましく適用できる方法である。
上記乾燥の温度は、スラリー溶液における供給源化合物の濃度等によっても異なるが、通常90〜200℃、好ましくは130〜170℃にて行われる。かかる乾燥により得られる粉体の粒径は、好ましくは10〜200μmとなるようにするのが好ましい。このため、乾燥後、粉体を粉砕することもできる。また、後述する上記複合酸化物触媒の細孔径分布の条件を満たすためには、乾燥粉末の粒径は、10〜200μmとなるように乾燥させることが好ましい。
得られた上記触媒前駆化合物は、そのまま焼成してもよいが、成形工程を行ってから焼成することが好ましい。この成形工程は、通常の方法、例えば、(A)打錠成形、(B)押出成形、(C)担持成形等の方法により行われる。成形体の形状は、好ましくは球状、円柱状、リング状等の適宜の形状である。
成形をする際には、バインダー(成形助剤)を使用することができる。例えば、打錠成形する場合には、シリカ、グラファイト、結晶性セルロース等のバインダーを上記触媒前駆化合物100重量部に対して好ましくは約0.01〜50重量部程度使用することが好ましい。また、押出成形する場合には、シリカゲル、珪藻土、アルミナ粉末等のバインダーを上記触媒前駆化合物100重量部に対して、好ましくは約0.01〜50重量部程度使用することが好ましい。また、必要によりセラミックス繊維、ウイスカー等の無機繊維を触媒粒子の機械的強度向上材として用いることもできる。しかし、チタン酸カリウムウイスカーや塩基性炭酸マグネシウムウイスカーのような触媒成分と反応する繊維は好ましくない。強度向上のためには、セラミックス繊維が特に好ましい。これらの繊維の使用量は、粉体100重量部に対して好ましくは1〜30重量部である。上記バインダー及び機械的向上剤は、通常、予め上記触媒前駆化合物と混合して用いられる。
また、上記バインダーとして、セルロースやポリビニルアルコール等の高分子化合物を用いることができる。これらの高分子化合物は、供給源化合物を混合し、必要に応じて乾燥等をして得た上記触媒前駆化合物を成形する際に添加することが好ましい。また、この場合、高分子化合物の添加量は、焼成前の乾燥状態の触媒前駆化合物に対し、0.01〜10質量%であることが好ましい。
上記の触媒前駆化合物又はその成形体は、焼成工程を行うことにより、本件触媒とすることができる。この焼成工程は、焼成温度が300〜450℃かつ保持時間が0.5〜10時間であることを特徴とする。焼成温度が300℃未満の場合は、触媒の活性相が十分に形成されないおそれがある。一方、焼成温度が450℃以上の場合は、触媒の活性相が分解するおそれがある。また、保持時間が0.5時間未満の場合には、活性相が十分に形成されないおそれがある。一方、保持時間が10時間を超える場合には不経済である。以上に列挙された化合物、装置等は、市販のもの、本技術分野において通常用いられるものを使用することができる。
ところで、上記複合酸化物触媒の表面積は、0.5m/g以上が必要で、1m/g以上が好ましい。0.5m/gより小さいと、活性が低下するという問題点を生じる場合がある。一方、表面積の上限は、10m/g以下で、8m/g以下が好ましい。10m/gより大きいと、選択率が低下するという問題点を生じる場合がある。なお、上記表面積とは、窒素吸着によるBET法で測定される、触媒単位重量あたりの表面積である。
また、上記複合酸化物触媒の細孔容積は、0.1cc/g以上が必要で、0.15cc/g以上が好ましい。0.1cc/gより小さいと、活性が低下するという問題点を生じる場合がある。一方、細孔容積の上限は、0.9cc/g以下で、0.8cc/g以下好ましい。0.9cc/gより大きいと、選択率が低下するという問題点を生じる場合がある。なお、上記細孔容積とは、水銀圧入法によるポロジメーターで測定により求められた、触媒単位重量あたりの細孔容積である。
次に、上記複合酸化物触媒の細孔うち、所定範囲内の細孔容積が占める割合が、下記の各条件を有することが必要である。まず、細孔直径が0.1μm未満の細孔により占められる細孔容積は、全細孔容積の20%以上であることが必要で、25%以上が好ましい。20%より少ないと、活性が低下するというという問題点を生じる場合がある。一方、細孔容積の上限は、40%以下がよく、30%以下が好ましい。40%より多いと、選択率が低下するという問題点を生じる場合がある。なお、上記細孔直径とは、水銀圧入法によるポロジメーターで測定により求められた、触媒単位重量あたりの細孔直径である。
また、細孔直径が0.1μm以上1μm未満の細孔により占められる細孔容積は、全細孔容積の10%以上であることが必要で、10%より少ないと、活性が低いという問題点を生じる場合がある。一方、細孔容積の上限は、特に限定されないが、30%以下が好ましく、25%以下がより好ましい。この範囲にあることで高い選択性が維持される傾向にある。
さらにまた、細孔直径が1μm以上10μm未満の細孔により占められる細孔容積は、上限としては全細孔容積の80%以下であり、60%以下が好ましく、55%以下が更に好ましい。80%より多いと活性が低下する。下限値は特に限定されないが、好ましくは30%、更に好ましくは40%である。細孔直径が1μm以上10μm未満の細孔が、全細孔容積の30%以上を占めることにより良好な活性が得られる。
本発明において、以上の条件を満たすことが必要とされるが、通常、細孔直径が10μm以上の細孔も存在することがある。この細孔の全細孔容積中の比率は特に限定されるものではないが、通常10%以下、好ましくは5%以下である。一方、細孔容積の下限は、0%でもよい。
上記の各細孔直径についての各条件を満たす複合酸化物触媒は、触媒に対するMoやCuの含有割合を調整すること、触媒前駆化合物に対する硫酸根の含有割合を調整すること、及びSb−Ni−Si−OやSiCに対する他の触媒成分の含有割合を調整することにより得ることができる。
上記の各細孔直径について各条件を満たす複合酸化物触媒を得るため、触媒前駆化合物全体に対する硫酸根の含有割合は、1重量%以上であることがよく、1.2重量%以上が好ましい。1重量%より少ないと、活性が低下するという問題点を生じる場合がある。一方、含有割合の上限は、2.5重量%以下がよく、2.3重量%以下が好ましい。2.5重量%より多いと、選択率が低下するという問題点を生じる場合がある。
また、上記の各細孔直径についての各条件を満たす複合酸化物触媒を得るため、触媒におけるMoの触媒成分の含有割合は、15重量%以上であることがよく、17重量%以上が好ましい。15重量%より少ないと、活性が低下するという問題点を生じる場合がある。一方、含有割合の上限は、50重量%以下がよく、40重量%以下が好ましい。50重量%より多いと、選択率が低下するという問題点を生じる場合がある。
以上の方法で製造される本件触媒は、不飽和アルデヒドを分子状酸素又は分子状酸素含有ガスを使用して気相接触酸化し、対応する不飽和カルボン酸を製造するための触媒として、好ましくはアクロレインを酸化して、アクリル酸を製造するための触媒として使用することができる。すなわち、オレフィン、例えばプロピレンの気相接触酸化によりアクリル酸を製造する工程を、オレフィンの酸化による不飽和アルデヒドの製造及びその酸化による不飽和カルボン酸の製造の2工程に分割して実施する場合に、後段反応に用いる触媒として本件触媒は有用である。
不飽和アルデヒドを分子状酸素又は分子状酸素含有ガスを使用して気相接触酸化し、対応する不飽和カルボン酸を製造するためには、既存の方法を使用することができる。例えば、反応器としては、固定床管型反応器を用いることができる。この場合、反応は、反応器を通じて単流通法を用いてもリサイクル法を用いても行うことができ、この種の反応に一般的に使用される条件下で実施できる。
例えば、アクロレイン1〜15体積%、分子状酸素0.5〜25体積%、水蒸気0〜40体積%、窒素、炭酸ガス等の不活性ガス20〜80体積%等からなる混合ガスを、内径が好ましくは15〜50mmの各反応管の各反応帯に充填したMo−V系触媒層に250〜450℃、0.1〜1MPaの加圧下、空間速度(SV)300〜15000hr-1で導入することにより、アクリル酸を製造することができる。本発明では、より生産性を上げるために高負荷反応条件下、例えば、より高い原料ガス度、又は高い空間速度の条件下で運転することもできる。かくして、本発明で製造された上記本件触媒により、高選択率及び高収率でアクリル酸を製造することができる。
以下に、実施例及び比較例を挙げてこの発明を詳細に説明する。なお、この発明はその趣旨を越えない限り以下の実施例に限定されるものではない。
アクロレイン転化率、アクリル酸選択率、アクリル酸収率は、下記の式(2)〜(4)のように定義する。
(2)アクロレイン転化率(モル%)=100×(反応したアクロレインのモル数)/(供給したアクロレインのモル数)
(3) アクリル酸選択率(モル%)=100×(生成したアクリル酸モル数)/(転化したアクロレインモル数)
(4) アクリル酸収率(モル%)=100×(生成したアクリル酸モル数)/(供給し
たアクロレインモル数)
<測定方法>
[表面積]
比表面積は窒素吸着によるBET法により測定した。測定機器は大倉理研社製AMS-8000型を使用した。
[細孔容積]
細孔容積および細孔分布は、水銀圧入法により測定した。測定機器はマイクロメトリック社製、オートポアIII9420型を用いた。
[アクロレイン転化率、アクリル酸選択率]
20〜28メッシュに粉砕し整粒した触媒0.3重量部を、内径4mmのU字型反応管に充填し、この反応管を加熱したナイター浴に入れて、組成ガス(アクロレイン:5体積%、酸素:8体積%、スチーム:15体積%、窒素ガス:72体積%)を導入し、SV(空間速度;単位時間当たりの原料ガスの流量/充填した触媒の見かけ容積)を14900/hr−1で反応させ、アクロレイン転化率、アクリル酸選択率を測定した。熱媒温度はアクロレイン転化率が99%となるよう調整した。
なお、ナイター浴は、アルカリ金属の硝酸塩からなる熱媒体に反応管を入れて反応させる塩浴をいい、この熱媒体は200℃以上で溶融し、400℃まで使用可能で除熱効率がよいので、発熱量の大きな酸化反応に適した反応浴である。
〔実施例1、比較例1〜2〕
酸素を除く構成成分の実験式が表1に示す組成である複合金属酸化物を以下のようにして製造した。なお、使用した各供給源化合物の量は、表1に示す量である。
塩基性炭酸ニッケルを純水に分散させ、これにシリカ及び三酸化アンチモンを加えて十分に撹拌した。
このスラリー状液を加熱して濃縮し、乾燥した。得られた乾燥固体をマッフル炉にて800℃で3時間焼成し、生成固体を粉砕して60メッシュ篩を通過する粉体を得た。(Sb−Ni−Si−O粉末)。
一方、純水を80℃に加熱し、パラモリブデン酸アンモニウム、メタバナジン酸アンモニウムを順次攪拌しながら溶解した。これに硫酸銅を純水70mlに溶解させた硫酸銅水溶液を加え、さらに水酸化ニオブを加えて攪拌し、スラリー液を得た。
このスラリー液に、上記Sb−Ni−Si−O粉末を撹拌しながら徐々に加えて充分に撹拌混合した。このスラリー状液を130℃に加熱して乾燥し前駆化合物を得た。この乾燥品を粉砕して24メッシュ以下として、これに1.5重量%のグラファイトを添加混合し、小型打錠成形機にて成形した。これを焼成炉にて1%酸素気流中380℃で焼成したものを触媒とした。
[比較例3]
比較例3では水酸化ニオブ添加後に濃硫酸19.5gを添加した以外は比較例1と同様に触媒を調製した。
上記で得られた複合酸化物触媒についての表面積、細孔容積、細孔容積の割合等の物性測定、及び得られた複合酸化物を用いてアクロレイン酸化反応を実施した結果を表1に示す。
なお表1において細孔容積の割合とは、所定の範囲の細孔直径内に存在する細孔により占められる細孔容積の全細孔容積中の割合をいう。
Figure 0005831329
実施例1と比較例1〜3の比較により、所定の細孔容積の割合を有することにより、低い熱媒温度でアクロレイン転化率が99%とでき、すなわちアクロレイン転化活性が向上していることが分かる。さらにアクリル酸選択率も向上していることが分かる。実施例1と比較例1の比較により、Mo含有量を15重量%以上とすることで、所定の細孔径分布が得られ、低い熱媒温度でアクロレイン転化率が99%とできる。すなわちアクロレイン転化活性が向上していることが分かる。実施例1と比較例2〜3の比較により、硫酸根含有量を2.5以下とすることにより、所定の細孔径分布が得られ、低い熱媒温度でアクロレイン転化率が99%とでき、すなわちアクロレイン転化活性が向上していることが分かる。さらにアクリル酸選択率も向上していることが分かる。
以上の結果から、複合酸化物が所定の細孔容積の割合を有することにより、アクロレインの気相接触酸化反応を効率よく行なえる活性の高い触媒を製造できるため、触媒単位あたりのアクロレイン転化量が向上し、さらに触媒のアクリル酸選択率も改良されることが分かる。

Claims (3)

  1. 不飽和アルデヒドを分子状酸素含有ガスにより気相接触酸化して対応する不飽和カルボン酸を製造する際に使用される複合酸化物触媒において、
    上記複合酸化物触媒は、下記式(1)で示される触媒であり、
    上記複合酸化物触媒の表面積は、0.5m/g以上10m/g以下であり、
    上記複合酸化物触媒の細孔容積は、0.1cc/g以上0.9cc/g以下であり、
    上記複合酸化物触媒の細孔のうち、細孔直径が0.1μm未満の細孔により占められる細孔容積は、全細孔容積の20%以上であり、
    上記複合酸化物触媒の細孔のうち、細孔直径が0.1μm以上1μm未満の細孔により占められる細孔容積は、全細孔容積の10%以上であり、
    上記複合酸化物触媒の細孔のうち、細孔直径が1μm以上10μm未満の細孔により占められる細孔容積は、全細孔容積の60%以下であり、
    上記複合酸化物触媒の細孔のうち、細孔直径が10μm以上の細孔により占められる細孔容積は、全細孔容積の10%以下である細孔径分布を有し、
    上記複合酸化物触媒の前駆化合物である触媒前駆化合物に含有する硫酸根の割合が1重量%以上2.5重量%以下であることを特徴とする複合酸化物触媒。
    (Mo)12(V)(X)(Cu)(Y)(Sb)(Z)(Si)(C)(O) (1)
    (式中、各成分及び変数は次の意味を有する。XはNb、Wから選ばれた少なくとも一種の元素を示す。YはMg、Ca、Sr、Ba及びZnから選ばれた少なくとも一種の元素を示す。ZはFe、Co、Ni、Biから選ばれた少なくとも一種の元素を示す。但し、Mo、V、Nb、W、Cu、Mg、Ca、Sr、Ba、Zn、Sb、Fe、Co、Ni、Bi、Si、C及びOは元素記号である。a、b、c、d、e、f、g、h及びiは各元素の原子比を示し、0<a≦12、0≦b≦12、0<c≦12、0≦d≦8、0≦e≦500、0≦f≦500、0≦g≦500、0≦h≦500、iはCを除いた上記各元素の酸化度によって決まる数である。)
  2. 触媒に含有するMoの割合が15重量%以上50重量%以下である、請求項1に記載の
    複合酸化物触媒。
  3. 請求項1又は2に記載の複合酸化物触媒を用いて、アクロレインを分子状酸素で気相接触酸化することを特徴とするアクリル酸の製造方法。
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