JP5907893B2 - 粘度指数向上剤及び潤滑油組成物 - Google Patents

粘度指数向上剤及び潤滑油組成物 Download PDF

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Description

本発明は、粘度指数向上剤及び粘度指数向上剤を含有してなる潤滑油組成物に関する。
自動車等に使用される潤滑油や作動油等は、高温になるほど粘度が低下するが、実用上は低温から高温までの広範囲にわたり、粘度ができるだけ変化しないことが望ましい。そこで潤滑油に粘度指数向上剤を添加して粘度の温度依存性を改善する方法が広く行われている。そのような粘度指数向上剤としては、メタクリル酸エステル共重合体(特許文献1〜3)及びオレフィン共重合体(特許文献4)等が知られている。
しかしながら、上記の粘度指数向上剤は、粘度指数向上効果が未だ十分ではなく、また、潤滑油組成物に添加した場合に潤滑油組成物の低温での粘度が上昇するという問題があった。
特許第2732187号公報 特開平8−53683号公報 特開2004−307551号公報 特開2005−200454号公報
本発明の目的は、粘度指数向上効果が高く、潤滑油組成物の低温粘度を上昇させにくい粘度指数向上剤を提供することである。
本発明者等は、鋭意検討した結果、本発明に至った。すなわち本発明は、下記一般式(1)で表される単量体(a)を必須構成単量体とする溶解性パラメーターが8.4〜9.7の(共)重合体(A)を含有してなる粘度指数向上剤、並びに前記粘度指数向上剤及び基油を含有してなる潤滑油組成物である。
Figure 0005907893
1は水素原子又はメチル基;Xは−O−又は−NH−で表される基;Yは炭素数3〜15の分岐アルキル基;Aは炭素数2〜4のアルキレン基;mは0〜20の数であり、mが2以上の場合のAは同一でも異なっていてもよく、(AO)部分はランダム結合でもブロック結合でもよい。
本発明の粘度指数向上剤を含有してなる潤滑油組成物は、粘度指数向上効果が高く、潤滑油組成物の低温粘度を上昇させにくいという効果を奏する。
本発明の粘度指数向上剤は、一般式(1)で表される単量体(a)を必須構成単量体とする溶解性パラメーターが8.4〜9.7の(共)重合体(A)を含有してなる。なお、本発明における「(共)重合体」とは、単独重合体又は共重合体を意味する。
一般式(1)におけるRは、水素原子又はメチル基である。これらのうち、粘度指数向上効果の観点から好ましいのは、メチル基である。
一般式(1)におけるXは、−O−又は−NH−で表される基である。これらのうち、粘度指数向上効果の観点から好ましいのは−O−で表される基である。
一般式(1)におけるAは、炭素数2〜4のアルキレン基である。炭素数2〜4のアルキレン基としては、エチレン基、1,2−又は1,3−プロピレン基、及び1,2−、1,3−又は1,4−ブチレン基が挙げられる。これらのうち、粘度指数向上効果の観点から好ましいのは、エチレン基及び1,2−プロピレン基である。
一般式(1)におけるmは0〜20の数であり、粘度指数向上効果の観点から、好ましくは0〜5の数であり、更に好ましくは0〜2の数である。
一般式(1)におけるmが2以上の場合のAは同一でも異なっていてもよく、(AO)部分はランダム結合でもブロック結合でもよい。
一般式(1)におけるYは、炭素数3〜15の分岐アルキル基であり、具体的には下記一般式(2)〜(4)のいずれかで表される基が挙げられる。
Figure 0005907893
及びRは、それぞれ独立に炭素数1〜13の直鎖アルキル基又は炭素数3〜13の分岐アルキル基;Rは水素原子又は炭素数1〜12の直鎖アルキル基若しくは炭素数3〜12の分岐アルキル基;R〜Rの合計炭素数は2〜14である。
炭素数1〜13の直鎖アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−へキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシル、n−ドデシル基及びn−トリデシル基が挙げられる。
炭素数3〜13の分岐アルキル基としては、イソプロピル基、1−メチル−n−プロピル基、イソブチル基、t−ブチル基、2−メチル−n−ブチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、イソヘキシル基、1,2−ジメチル−n−ブチル基、1,2−ジメチル−n−ペンチル基、イソオクチル基、2−エチルヘキシル基、イソノニル基、3,5,5−トリメチルヘキシル基、2,4,6−トリメチルヘプチル基、2−メチル−n−ノニル基、イソデシル基、2−メチル−n−デシル基、2−エチル−n−ノニル基、イソウンデシル基、イソドデシル基及び2−エチル−n−デシル基等が挙げられる。
炭素数1〜12の直鎖アルキル基としては、一般式(2)におけるR及びRとして例示した炭素数1〜13の直鎖アルキル基のうち、炭素数1〜12の直鎖アルキル基に相当するものが挙げられる。
炭素数3〜12の分岐アルキル基としては、一般式(2)におけるR及びRとして例示した炭素数3〜13の分岐アルキル基のうち、炭素数3〜12の分岐アルキル基に相当するものが挙げられる。
一般式(2)におけるR〜Rの合計炭素数は2〜14であり、潤滑油組成物の低温粘度の観点から、好ましくは4〜12であり、更に好ましくは5〜12である。
一般式(2)で表される基としては、イソプロピル基、1−メチル−n−ブチル基、1−メチル−n−ペンチル基、1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピル基、1−メチル−n−ヘキシル基、1−n−プロピル−n−ヘキシル基、1−n−プロピル−n−オクチル基、1−メチル−n−ノニル基、1−メチル−n−デシル基、1−イソブチル−1−メチル−n−ヘキシル基、1,1−ジメチル−n−デシル基、1,3−ジメチル−n−デシル基、1−イソブチル−3,5,7−トリメチル−n−オクチル基、1−メチル−n−ウンデシル基、1−エチル−3−メチル−n−デシル基、1−エチル−1,3−ジメチル−n−デシル基、1−n−ペンチル−n−デシル基及び1−エチル−n−トリデシル基等が挙げられる。
Figure 0005907893
、R及びRは、それぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜10の直鎖アルキル基又は炭素数3〜10の分岐アルキル基であって、R、R及びRのうちの2つが水素原子の場合、残りは炭素数3〜10の分岐アルキル基;R〜Rの合計炭素数は2〜12である。
炭素数1〜10の直鎖アルキル基としては、一般式(2)におけるR及びRとして例示した炭素数1〜13の直鎖アルキル基のうち、炭素数1〜10の直鎖アルキル基に相当するものが挙げられる。
炭素数3〜10の分岐アルキル基としては、一般式(2)におけるR及びRとして例示した炭素数3〜13の分岐アルキル基のうち、炭素数3〜10の分岐アルキル基に相当するものが挙げられる。
一般式(3)におけるR、R及びRのうちの2つが水素原子の場合、残りは炭素数3〜10の分岐アルキル基であり、粘度指数向上効果の観点から、好ましくは炭素数3〜9の分岐アルキル基であり、更に好ましくは炭素数5〜9の分岐アルキル基である。
一般式(3)におけるR〜Rの合計炭素数は2〜12であり、粘度指数向上効果の観点から、好ましくは3〜10であり、更に好ましくは5〜10である。
一般式(3)で表される基としては、イソペンチル基、3−メチル−n−ペンチル基、3−エチル−n−ペンチル基、3,3−ジメチル−n−ヘキシル基、イソデシル基、3−n−プロピル−4,4−ジメチル−n−ペンチル基、3,4,5−トリメチル−n−ヘプチル基、4−イソプロピル−5,5−ジメチル−n−ヘキシル基3,4,5,6−テトラメチル−n−ヘプチル基、3,10−ジメチル−n−ウンデシル基、3−メチル−4,4−ジイソプロピル−n−ヘキシル基、3−n−ペンチル−n−オクチル基、3−エチル−4,5,6−トリメチル−n−オクチル基、3、5−ジエチル−n−ノニル基、4,5,6,7−テトラメチル−n−ノニル基、3−エチル−4−t−ブチル−n−ヘプチル基及び3−メチル−n−テトラデシル基等が挙げられる。
Figure 0005907893
及びRは、それぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜10の直鎖アルキル基若しくは炭素数3〜10の分岐アルキル基;R10及びR11は、それぞれ独立に炭素数1〜12の直鎖アルキル基又は炭素数3〜12の分岐アルキル基;R12は、水素原子又は炭素数1〜11の直鎖アルキル基若しくは炭素数3〜11の分岐アルキル基;R〜R12の合計炭素数は2〜13である。
炭素数1〜10の直鎖アルキル基としては、一般式(2)におけるR及びRとして例示した炭素数1〜13の直鎖アルキル基のうち、炭素数1〜10の直鎖アルキル基に相当するものが挙げられる。
炭素数3〜10の分岐アルキル基としては、一般式(2)におけるR及びRとして例示した炭素数3〜13の分岐アルキル基のうち、炭素数3〜10の分岐アルキル基に相当するものが挙げられる。
炭素数1〜12の直鎖アルキル基としては、一般式(2)におけるR及びRとして例示した炭素数1〜13の直鎖アルキル基のうち、炭素数1〜12の直鎖アルキル基に相当するものが挙げられる。
炭素数3〜12の分岐アルキル基としては、一般式(2)におけるR及びRとして例示した炭素数3〜13の分岐アルキル基のうち、炭素数3〜12の分岐アルキル基に相当するものが挙げられる。
炭素数1〜11の直鎖アルキル基としては、一般式(2)におけるR及びRとして例示した炭素数1〜13の直鎖アルキル基のうち、炭素数1〜11の直鎖アルキル基に相当するものが挙げられる。
炭素数3〜11の分岐アルキル基としては、一般式(2)におけるR及びRとして例示した炭素数3〜13の分岐アルキル基のうち、炭素数3〜11の分岐アルキル基に相当するものが挙げられる。
一般式(4)におけるR〜R12の合計炭素数は2〜13であり、粘度指数向上効果の観点から好ましくは4〜13、更に好ましくは5〜13である。
一般式(4)で表される基としては、イソブチル基、t−ブチル基、1,2−ジメチル−n−プロピル基、2−エチル−n−ブチル基、1,1,2−トリメチル−n−プロピル基、1,1,2,2−テトラメチル−n−プロピル基、1−メチル−2−n−プロピル−n−ペンチル基、2−エチル−n−ヘキシル基、2−n−ブチル−n−ペンチル基、2−n−プロピル−n−ヘキシル基、2−エチル−n−ヘプチル基、1,1,2,2−テトラメチル−n−ペンチル基、2,4,6−トリメチル−n−ヘプチル基、1−(1’−メチル−n−プロピル)−2−メチル−n−ペンチル基、2−イソプロピル−n−オクチル基、2,2−ジメチル−n−ヘプチル基、2−メチル−n−ノニル基、1,1,2−トリメチル−2−エチル−n−ヘキシル基、2−エチル−n−ノニル基、2−イソペンチル−n−ノニル基、2−メチル−n−デシル基、2−t−ブチル−n−デシル基、2−メチル−n−デシル基、2−メチル−n−ウンデシル基、2−イソブチル−n−ウンデシル基、2−エチル−n−ドデシル基、2−エチル−n−トリデシル基及び2−メチル−n−テトラデシル基等が挙げられる。
単量体(a)のうち、一般式(1)におけるYが一般式(2)で表される基であるものの具体例としては、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸1−メチル−n−ブチル、(メタ)アクリル酸1−メチル−n−ペンチル、(メタ)アクリル酸1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピル、(メタ)アクリル酸1−メチル−n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸1−プロピル−n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸1−n−プロピル−n−オクタン、(メタ)アクリル酸1,1−ジメチル−n−デシル、エチレングリコールモノ(1,3−ジメチル−n−デシル)エーテルと(メタ)アクリル酸とのエステル、(メタ)アクリル酸1−メチル−n−ノニル、(メタ)アクリル酸1−メチル−n−デシル、メタクリル酸1−イソブチル−1−メチル−n−ヘキシル、ジエチレングリコールモノ(1−イソブチル−3,5,7−トリメチル−n−オクチル)エーテルと(メタ)アクリル酸とのエステル、(メタ)アクリル酸1−エチル−n−デシル、(メタ)アクリル酸1−メチル−n−ウンデシル、(メタ)アクリル酸1−エチル−3−メチル−n−デシル、(メタ)アクリル酸1−エチル−1,3−ジメチル−n−デシル、(メタ)アクリル酸1−n−ペンチル−n−デシル、(メタ)アクリル酸1−エチル−n−トリデシル等が挙げられる。なお、「(メタ)アクリル酸」は、アクリル酸又はメタクリル酸を意味する。
単量体(a)のうち、一般式(1)におけるYが一般式(3)で表される基であるものの具体例としては、(メタ)アクリル酸イソペンチル、(メタ)アクリル酸3−メチル−n−ペンチル、(メタ)アクリル酸3−エチル−n−ペンチル、エチレングリコールモノ(3,3−ジメチル−n−ヘキシル)エーテルと(メタ)アクリル酸とのエステル、(メタ)アクリル酸3−n−プロピル−4,4−ジメチル−n−ペンチル、(メタ)アクリル酸3,4,5−トリメチル−n−ヘプチル、エチレングリコールモノ(3,3,5−トリメチル−n−ヘプチル)エーテルと(メタ)アクリル酸とのエステル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸4−イソプロピル−5,5−ジメチル−n−ヘキシル(メタ)アクリル酸3,4,5,6−テトラメチル−n−ヘプチル、(メタ)アクリル酸3,10−ジメチル−n−ウンデシル、(メタ)アクリル酸3−メチル−4,4−ジイソプロピル−n−ヘキシル、ジプロピレングリコールモノ(3−n−ペンチル−n−オクチル)エーテルと(メタ)アクリル酸とのエステル、(メタ)アクリル酸3−エチル−4,5,6−トリメチル−n−オクチル、(メタ)アクリル酸3、5−ジエチル−n−ノニル、(メタ)アクリル酸4,5,6,7−テトラメチル−n−ノニル、(メタ)アクリル酸3−エチル−4−t−ブチル−n−ヘプチル及び(メタ)アクリル酸3−メチル−n−テトラデシル等が挙げられる。
単量体(a)のうち、一般式(1)におけるYが一般式(4)で表される基であるものの具体例としては、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸1,2−ジメチル−n−プロピル、(メタ)アクリル酸2−エチル−n−ブチル、(メタ)アクリル酸1,1,2−トリメチル−n−プロピル、(メタ)アクリル酸1,1,2,2−テトラメチル−n−プロピル、(メタ)アクリル酸1−メチル−2−n−プロピル−n−ペンチル、(メタ)アクリル酸2−エチル−n−ヘキシル、エチレングリコールモノ(2−エチル−n−ヘキシル)エーテルと(メタ)アクリル酸とのエステル、プロピレングリコールモノ(2−n−ブチル−n−ペンチル)エーテルと(メタ)アクリル酸とのエステル、(メタ)アクリル酸2−n−プロピル−n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチル−n−ヘプチル、(メタ)アクリル酸1,1,2,2−テトラメチル−n−ペンチル、メタクリル酸2,4,6−トリメチル−n−ヘプチル、エチレングリコールモノ(2,4,6−トリメチル−n−ヘプチル)エーテルと(メタ)アクリル酸とのエステル、(メタ)アクリル酸2−イソプロピル−n−オクチル、メタクリル酸1−(1’−メチル−n−プロピル)−2−メチル−n−ペンチル、(メタ)アクリル酸2,2−ジメチル−n−ヘプチル、(メタ)アクリル酸2−メチル−n−ノニル、(メタ)アクリル酸1,1,2−トリメチル−2−エチル−n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチル−n−ノニル、(メタ)アクリル酸2−イソペンチル−n−ノニル、(メタ)アクリル酸2−メチル−n−デシル、(メタ)アクリル酸2−t−ブチル−n−デシル、(メタ)アクリル酸2−メチル−n−ウンデシル、(メタ)アクリル酸2−イソブチル−n−ウンデシル、(メタ)アクリル酸2−エチル−n−ドデシル、(メタ)アクリル酸2−エチル−n−トリデシル及び(メタ)アクリル酸2−メチル−n−テトラデシル等が挙げられる。
(A)の溶解性パラメーター(以下SP値と略記する。)は、8.4〜9.7(cal/cm1/2であり、粘度指数向上効果及び潤滑油組成物の低温粘度の観点から、好ましくは9.0〜9.5(cal/cm1/2、更に好ましくは9.1〜9.3(cal/cm1/2である。
なお、本発明におけるSP値は、Fedors法(Polymer Engineering and Science,Feburuary,1974,Vol.14、No.2 P.147〜154)に記載の方法で算出される値である。
(A)のSP値は、(A)を構成する単量体それぞれのSP値を前記の方法で算出し、それぞれの単量体のSP値を、構成単量体単位のモル分率に基づいて平均した値である。
(A)のSP値は、使用する単量体のSP値、モル分率を適宜調整することにより8.4〜9.7(cal/cm1/2にすることができる。
(A)のSP値と基油のSP値の差の絶対値は、粘度指数向上効果及び潤滑油組成物の低温粘度の観点から、好ましくは0.5〜1.2であり、更に好ましくは0.6〜1.0、特に好ましくは0.7〜0.9である。
(A)は、単量体(a)に加え、一般式(5)で表される単量体(b)を構成単量体とする共重合体であることが、粘度指数向上効果の観点から好ましい。
Figure 0005907893
13は水素原子又はメチル基;Xは−O−又は−NH−で表される基;R14は炭素数16〜60の分岐アルキル基;Aは炭素数2〜4のアルキレン基;nは0〜20の数であり、nが2以上の場合のAは同一でも異なっていてもよく、(AO)部分はランダム結合でもブロック結合でもよい。
一般式(5)におけるR13は、水素原子又はメチル基である。これらのうち、粘度指数向上効果の観点から好ましいのは、メチル基である。
一般式(5)におけるXは、−O−又は−NH−で表される基である。これらのうち、粘度指数向上効果の観点から好ましいのは−O−で表される基である。
一般式(5)におけるAは、炭素数2〜4のアルキレン基である。炭素数2〜4のアルキレン基としては、エチレン基、1,2−又は1,3−プロピレン基、及び1,2−、1,3−又は1,4−ブチレン基が挙げられる。これらのうち、粘度指数向上効果の観点から好ましいのは、エチレン基及び1,2−プロピレン基である。
一般式(5)におけるnは0〜20の数であり、粘度指数向上効果の観点から、好ましくは0〜5の数であり、更に好ましくは0〜2の数である。
一般式(5)におけるnが2以上の場合のAは同一でも異なっていてもよく、(AO)部分はランダム結合でもブロック結合でもよい。
一般式(5)におけるR14は、炭素数16〜60の分岐アルキル基である。
炭素数16〜60の分岐アルキル基としては、イソヘキサデシル基、2−n−オクチル−n−ノニル基、2−n−ヘキシル−n−ウンデシル基、2−エチル−n−ペンタデシル基、2−(3’−メチル−n−ヘキシル)−7−メチル−n−ノニル基、イソオクタデシル基、1−n−ヘキシル−n−トリデシル基、2−エチル−n−ヘプタデシル基、2−n−オクチル−n−ウンデシル基、イソイコシル基、1−n−ウンデシル−n−ドデシル基、1−n−オクチル−n−ペンタデシル基、2−n−デシル−n−ドデシル基、2−n−デシル−n−トリデシル基、2−n−デシル−n−テトラデシル基、2−(1’,4’,4’−トリメチル−n−ペンチル)−5,7,7−トリメチル−n−オクチル基、2−ドデシル−n−ペンタデシル基、イソトリアコンチル基、2−n−テトラデシル−n−ヘプタデシル基、2−n−テトラデシル−n−オクタデシル基、2−n−ヘキサデシル−n−ヘプタデシル基、1−n−ヘプチル−n−トリアコンチル基、2−n−ヘプタデシル−n−イコシル基、1−n−オクタデシル−n−イコシル基、2−n−ヘキサデシル−n−ドコシル基、2−(1’,4’,4’−トリメチル−n−ペンチル)−5,7,7−トリメチル−n−トリアコンチル基、2−n−イコシル−n−ドコシル基、1−n−イコシル−n−テトラコシル基、2−エチル−4−n−ブチル−n−テトラコンチル基、2−n−テトラコシル−n−ヘキサコシル基、2−メチル−n−ペンタコンチル基、2−n−テトラデシル−n−テトラコンチル基、2−n−ドデシル−n−ヘキサテトラコンチル基、2−(3’−メチル−n−ヘキシル)−7−エチル−n−ペンタコンチル基、1−n−オクタコシル−n−トリアコンチル基、1−n−イコシル−n−テトラコンチル基、2−n−デシル−n−ペンタコンチル基及びオレフィン[例えばプロピレンオリゴマー(13〜20量体)、エチレン/プロピレンオリゴマー(18〜28量体、モル比16/1〜1/11)及びイソブテンオリゴマー(10〜15量体)等]から得られるオキソアルコールから水酸基を除いた残基等が挙げられる。
炭素数16〜60の分岐アルキル基のうち、粘度指数向上効果の観点から好ましいのは、炭素数16〜50の分岐アルキル基であり、更に好ましいのは炭素数16〜44の分岐アルキル基、特に好ましいのは炭素数20〜40の分岐アルキル基である。
単量体(b)の具体例としては、(メタ)アクリル酸イソヘキサデシル、(メタ)アクリル酸2−n−オクチル−n−ノニル、エチレングリコールモノ−2−エチル−n−ペンタデシルエーテルと(メタ)アクリル酸とのエステル、(メタ)アクリル酸イソオクタデシル、(メタ)アクリル酸1−ヘキシル−n−トリデシル、(メタ)アクリル酸2−エチル−n−ヘプタデシル、(メタ)アクリル酸イソイコシル、(メタ)アクリル酸1−n−オクチル−n−ペンタデシル、(メタ)アクリル酸2−n−デシル−n−テトラデシル、(メタ)アクリル酸2−n−ドデシル−n−ペンタデシル、(メタ)アクリル酸イソトリアコンチル、(メタ)アクリル酸2−n−テトラデシル−n−ヘプタデシル、(メタ)アクリル酸2−n−ヘキサデシル−n−ヘプタデシル、(メタ)アクリル酸2−n−ヘプタデシル−n−イコシル、(メタ)アクリル酸2−n−ヘキサデシル−n−ドコシル、(メタ)アクリル酸2−n−イコシル−n−ドコシル、(メタ)アクリル酸2−n−テトラコシル−n−ヘキサコシル、(メタ)アクリル酸2−メチル−n−ペンタコンチル、(メタ)アクリル酸2−n−テトラデシル−n−テトラコンチル、(メタ)アクリル酸2−n−ドデシル−n−ヘキサテトラコンチル、(メタ)アクリル酸1−n−オクタコシル−n−トリアコンチル、及びプロピレンオリゴマー(13〜20量体)から得られるオキソアルコールと(メタ)アクリル酸とのエステル等が挙げられる。
(A)は、単量体(a)に加え、炭素数1〜4の直鎖アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル(c)及び/又は炭素数8〜36の直鎖アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル(d)を構成単量体とする共重合体であることが、粘度指数向上効果の観点から好ましい。
炭素数1〜4の直鎖アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル(c)としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル及び(メタ)アクリル酸n−ブチルが挙げられる。
(c)のうち好ましいのは、炭素数1〜3の直鎖アルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルであり、更に好ましいのは(メタ)アクリル酸メチル及び(メタ)アクリル酸エチルであり、特に好ましいのは(メタ)アクリル酸メチルである。
炭素数8〜36の直鎖アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル(d)としては、(メタ)アクリル酸n−テトラデシル、(メタ)アクリル酸n−ペンタデシル、(メタ)アクリル酸n−ヘキサデシル、(メタ)アクリル酸n−オクタデシル、(メタ)アクリル酸n−イコシル、(メタ)アクリル酸n−テトラコシル、(メタ)アクリル酸n−トリアコンチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキサトリアコンチル等が挙げられる。
(d)のうち好ましいのは、炭素数12〜32の直鎖アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルであり、更に好ましいのは炭素数16〜30の直鎖アルキルを有する(メタ)アクリル酸エステル、特に好ましいのは炭素数18〜28の直鎖アルキルを有する(メタ)アクリル酸エステルである。
(A)は、更に窒素原子含有ビニル単量体(e)を構成単量体とする共重合体であることが、粘度指数向上効果の観点から好ましい。
窒素原子含有ビニル単量体(e)としては、以下の単量体(e1)〜(e4)が挙げられる。
アミド基含有ビニル単量体(e1):
(メタ)アクリルアミド、モノアルキルアミノ(メタ)アクリルアミド[窒素原子に炭素数1〜4のアルキル基が1つ結合したもの;例えばN−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド及びN−n−又はイソブチル(メタ)アクリルアミド等]、モノアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド[窒素原子に炭素数1〜4のアルキル基が1つ結合したアミノアルキル基(炭素数2〜6)を有するもの;例えばN−メチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N−エチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピルアミノ−n−ブチル(メタ)アクリルアミド及びN−n−又はイソブチルアミノ−n−ブチル(メタ)アクリルアミド等]、ジアルキルアミノ(メタ)アクリルアミド[窒素原子に炭素数1〜4のアルキル基が2つ結合したもの;例えばN,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジイソプロピル(メタ)アクリルアミド及びN,N−ジ−n−ブチル(メタ)アクリルアミド等]、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド[窒素原子に炭素数1〜4のアルキル基が2つ結合したアミノアルキル基(炭素数2〜6)を有するもの;例えばN,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド及びN,N−ジ−n−ブチルアミノブチル(メタ)アクリルアミド等]、N−ビニルカルボン酸アミド[N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニル−n−又はイソプロピオニルアミド及びN−ビニルヒドロキシアセトアミド等]等のアミド基のみに窒素原子を有するものが挙げられる。なお、(メタ)アクリルアミドはアクリルアミド又はメタクリルアミドを意味する。
ニトロ基含有単量体(e2):
4−ニトロスチレン等が挙げられる。
1〜3級アミノ基含有ビニル単量体(e3):
1級アミノ基含有ビニル単量体{炭素数3〜6のアルケニルアミン[(メタ)アリルアミン及びクロチルアミン等]、アミノアルキル(炭素数2〜6)(メタ)アクリレート[アミノエチル(メタ)アクリレート等]};2級アミノ基含有ビニル単量体{モノアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート[窒素原子に炭素数1〜6のアルキル基が1つ結合したアミノアルキル基(炭素数2〜6)を有するもの;例えばt−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート及びメチルアミノエチル(メタ)アクリレート等]、炭素数6〜12のジアルケニルアミン[ジ(メタ)アリルアミン等]};3級アミノ基含有ビニル単量体{ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート[窒素原子に炭素数1〜6のアルキル基が2つ結合したアミノアルキル基(炭素数2〜6)を有するもの;例えばジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート及びジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等]、窒素原子を有する脂環式(メタ)アクリレート[モルホリノエチル(メタ)アクリレート等]、芳香族ビニル系単量体[ジフェニルアミン(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノスチレン、4−ビニルピリジン、2−ビニルピリジン、N−ビニルピロール、N−ビニルピロリドン及びN−ビニルチオピロリドン等]}、及びこれらの塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩又は低級アルキル(炭素数1〜8)モノカルボン酸(酢酸及びプロピオン酸等)塩等が挙げられる。なお、(メタ)アリルはアリル又はメタリルを意味し、(メタ)アクリレートはアクリレート又はメタクリレートを意味する。
ニトリル基含有ビニル単量体(e4):
(メタ)アクリロニトリル等が挙げられる。
(e)のうち好ましいのは、(e1)及び(e3)であり、更に好ましいのは、ジフェニルアミン(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート及びジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートである。
(A)は、単量体(a)〜(e)に加え、以下の単量体(f)〜(n)を構成単量体としてもよい。
脂肪族炭化水素系ビニル単量体(f);
炭素数2〜20のアルケン(エチレン、プロピレン、ブテン、イソブチレン、ペンテン、ヘプテン、ジイソブチレン、オクテン、ドデセン及びオクタデセン等)及び炭素数4〜12のアルカジエン(ブタジエン、イソプレン、1,4−ペンタジエン、1,6−ヘプタジエン及び1,7−オクタジエン等)等が挙げられる。
脂環式炭化水素系ビニル単量体(g);
シクロヘキセン、(ジ)シクロペンタジエン、ピネン、リモネン、インデン、ビニルシクロヘキセン及びエチリデンビシクロヘプテン等が挙げられる。
芳香族炭化水素系ビニル単量体(h);
スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、2,4−ジメチルスチレン、4−エチルスチレン、4−イソプロピルスチレン、4−ブチルスチレン、4−フェニルスチレン、4−シクロヘキシルスチレン、4−ベンジルスチレン、4−クロチルベンゼン及び2−ビニルナフタレン等が挙げられる。
ビニルエステル、ビニルエーテル、ビニルケトン類(i);
炭素数2〜12の飽和脂肪酸のビニルエステル(酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル及びオクタン酸ビニル等)、炭素数1〜12のアルキル、アリール又はアルコキシアルキルビニルエーテル(メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、フェニルビニルエーテル、ビニル−2−メトキシエチルエーテル及びビニル−2−ブトキシエチルエーテル等)及び炭素数1〜8のアルキル又はアリールビニルケトン(メチルビニルケトン、エチルビニルケトン及びフェニルビニルケトン等)等が挙げられる。
エポキシ基含有ビニル単量体(j);
グリシジル(メタ)アクリレート及びグリシジル(メタ)アリルエーテル等が挙げられる。
ハロゲン元素含有ビニル単量体(k);
塩化ビニル、臭化ビニル、塩化ビニリデン、塩化(メタ)アリル及びハロゲン化スチレン(ジクロロスチレン等)等が挙げられる。
不飽和ポリカルボン酸のエステル(l);
不飽和ポリカルボン酸のアルキル、シクロアルキル又はアラルキルエステル[不飽和ジカルボン酸(マレイン酸、フマール酸及びイタコン酸等)の炭素数1〜8のアルキルジエステル(ジメチルマレエート、ジメチルフマレート、ジエチルマレエート及びジオクチルマレエート)]等が挙げられる。
ヒドロキシル基含有ビニル単量体(m);
ヒドロキシル基含有芳香族ビニル単量体(p−ヒドロキシスチレン等)、ヒドロキシアルキル(炭素数2〜6)(メタ)アクリレート[2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、及び2−又は3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等]、モノ−又はジ−ヒドロキシアルキル(炭素数1〜4)置換(メタ)アクリルアミド[N,N−ジヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジヒドロキシプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ−2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリルアミド等]、ビニルアルコール、炭素数3〜12のアルケノール[(メタ)アリルアルコール、クロチルアルコール、イソクロチルアルコール、1−オクテノール及び1−ウンデセノール等]、炭素数4〜12のアルケンモノオール又はアルケンジオール[1−ブテン−3−オール、2−ブテン−1−オール及び2−ブテン−1,4−ジオール等]、ヒドロキシアルキル(炭素数1〜6)アルケニル(炭素数3〜10)エーテル(2−ヒドロキシエチルプロペニルエーテル等)、多価(3〜8価)アルコール(グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ソルビタン、ジグリセリン、糖類及び蔗糖等)のアルケニル(炭素数3〜10)エーテル又は(メタ)アクリレート[蔗糖(メタ)アリルエーテル等]等が挙げられる。
ポリオキシアルキレン鎖含有ビニル単量体(n);
ポリオキシアルキレングリコール(アルキレン基の炭素数2〜4、重合度2〜50)、ポリオキシアルキレンポリオール[上記3〜8価のアルコールのポリオキシアルキレンエーテル(アルキレン基の炭素数2〜4、重合度2〜100)]、ポリオキシアルキレングリコール又はポリオキシアルキレンポリオールのアルキル(炭素数1〜4)エーテルのモノ(メタ)アクリレート[ポリエチレングリコール(数平均分子量100〜300)モノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(数平均分子量130〜500)モノ(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(数平均分子量110〜310)(メタ)アクリレート、ラウリルアルコールエチレンオキサイド付加物(2〜30モル)(メタ)アクリレート及びモノ(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレン(数平均分子量150〜230)ソルビタン等]等が挙げられる。
(A)を構成する(a)の割合は、粘度指数向上効果及び潤滑油組成物の低温粘度の観点から、(A)の重量に基づいて、好ましくは5〜90重量%であり、更に好ましくは10〜80重量%、特に好ましくは20〜70重量%である。
(A)を構成する(b)の割合は、粘度指数向上効果及び潤滑油組成物の低温粘度の観点から、(A)の重量に基づいて、好ましくは0〜90重量%であり、更に好ましくは5〜70重量%、特に好ましくは20〜40重量%である。
(A)を構成する(c)の割合は、粘度指数向上効果及び潤滑油組成物の低温粘度の観点から、(A)の重量に基づいて、好ましくは0〜60重量%であり、更に好ましくは10〜60重量%、特に好ましくは20〜50重量%である。
(A)を構成する(d)の割合は、粘度指数向上効果及び潤滑油組成物の低温粘度の観点から、(A)の重量に基づいて、好ましくは0〜90重量%であり、更に好ましくは5〜70重量%、特に好ましくは20〜40重量%である。
(A)を構成する(e)の割合は、粘度指数向上効果及び潤滑油組成物の低温粘度の観点から、(A)の重量に基づいて、好ましくは0〜15重量%であり、更に好ましくは1〜12重量%、特に好ましくは2〜8重量%である。
(A)を構成する(f)〜(n)の割合は、粘度指数向上効果及び潤滑油組成物の低温粘度の観点から、(A)の重量に基づいて、好ましくは0〜10重量%であり、更に好ましくは1〜7重量%、特に好ましくは2〜5重量%である。
(A)の重量平均分子量(以下Mwと略記する。)は、粘度指数向上効果及び潤滑油組成物の低温粘度の観点から、好ましくは5,000〜1,000,000であり、更に好ましい範囲は、潤滑油組成物の用途によって異なり、表1に記載の範囲である。
Figure 0005907893
* :オートマチックトランスミッション油
** :ベルト−コンティニュアスリーバリュアブルトランスミッション油
*** :マニュアルトランスミッション油
なお、(A)のMwは、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィーにより、以下の条件で測定することができる。
<Mwの測定条件>
装置 :「HLC−802A」[東ソー(株)製]
カラム :「TSK gel GMH6」[東ソー(株)製]2本
測定温度 :40℃
試料溶液 :0.5重量%のテトラヒドロフラン溶液
溶液注入量:200μl
検出装置 :屈折率検出器
基準物質 :標準ポリスチレン(TSKstandard
POLYSTYRENE)12点(分子量:500、1,050、2,800、5,970、9,100、18,100、37,900、96,400、190,000、355,000、1,090,000、2,890,000)[東ソー(株)製]
(A)の結晶化温度は、潤滑油組成物の低温粘度の観点から好ましくは−30℃以下であり、更に好ましくは−40℃以下、特に好ましくは−50℃以下である。
なお、(A)の結晶化温度は、示差走査熱量計「ユニックスDSC7」(PERKIN−ELMER社製)を使用し、粘度指数向上剤5mgを試料とし、10℃/分の等温速度で100℃から−60℃まで冷却したときに観測される結晶化温度である。
(A)は、公知の製造方法によって得ることができ、具体的には前記の単量体を溶剤中で重合触媒存在下に溶液重合することにより得る方法が挙げられる。
溶剤としては、トルエン、キシレン、炭素数9〜10のアルキルベンゼン、メチルエチルケトン及び鉱物油等が挙げられる。
重合触媒としては、アゾ系触媒(アゾビスイソブチロニトリル及びアゾビスバレロニトリル等)、過酸化物系触媒(ベンゾイルパーオキサイド、クミルパーオキサイド及びラウリルパーオキサイド等)及びレドックス系触媒(ベンゾイルパーオキサイドと3級アミンの混合物等)が挙げられる。更に必要により、公知の連鎖移動剤(炭素数2〜20のアルキルメルカプタン等)を使用することもできる。
重合温度は、好ましくは25〜140℃であり、更に好ましくは50〜120℃である。また、上記の溶液重合の他に、塊状重合、乳化重合又は懸濁重合により(A)を得ることができる。
(A)が共重合体である場合の重合形態としては、ランダム付加重合体又は交互共重合体のいずれでもよく、また、グラフト共重合体又はブロック共重合体のいずれでもよい。
本発明の粘度指数向上剤は、(A)と、(A)以外のアルキル(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体(B)を併用してもよい。
(B)としては、(A)以外のアルキル(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体であれば特に限定しないが、炭素数1〜15の直鎖アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル(共)重合体等が挙げられる。
(B)の具体例としては、メタクリル酸n−オクタデシル/メタクリル酸n−ドデシル(モル比10〜30/90〜70)共重合体、メタクリル酸n−テトラデシル/メタクリル酸n−ドデシル(モル比10〜30/90〜70)共重合体、メタクリル酸n−ヘキサデシル/メタクリル酸n−ドデシル/メタクリル酸メチル(モル比20〜40/55〜75/0〜10)共重合体及びアクリル酸n−ドデシル/メタクリル酸n−ドデシル(モル比10〜40/90〜60)共重合体等が挙げられ、これらは単独でも2種以上を併用してもよい。
(A)と(B)を併用する場合の(B)の使用量は、(A)の重量に基づいて、潤滑油組成物の低温粘度の観点から好ましくは0.01〜30重量%であり、更に好ましくは0.01〜20重量%、特に好ましくは0.01〜10重量%である。
本発明の潤滑油組成物は、本発明の粘度指数向上剤及び基油を含有してなる。基油としては、鉱物油(溶剤精製油、パラフィン油、イソパラフィンを含有する高粘度指数油、イソパラフィンの水素化分解による高粘度指数油及びナフテン油等)、合成潤滑油[炭化水素系合成潤滑油(ポリα−オレフィン系合成潤滑油等)及びエステル系合成潤滑油等]及びこれらの混合物が挙げられる。これらのうち好ましいのは鉱物油である。
基油の100℃における動粘度(JIS−K2283で測定したもの)は、粘度指数向上効果の観点から好ましくは1〜15mm/sであり、更に好ましくは2〜5mm/sである。
基油の粘度指数(JIS−K2283で測定したもの)は、粘度指数向上効果の観点から好ましくは90以上であり、更に好ましくは100以上である。
基油の曇り点(JIS−K2269で測定したもの)は、好ましくは−5℃以下であり、更に好ましくは−15℃以下である。基油の曇り点がこの範囲内であると潤滑油組成物の低温粘度が良好である。
本発明の潤滑油組成物における粘度指数向上剤の含有率は、基油の重量に基づいて、粘度指数向上剤中の(A)の重量に換算して、好ましくは1〜30重量%である。
潤滑油組成物がエンジン油として使用される場合には、100℃の動粘度が4〜10mm/sの基油に、(A)を2〜10重量%含有しているものが好ましい。
潤滑油組成物がギヤ油として使用される場合には、100℃の動粘度が2〜10mm/sの基油に、(A)を3〜30重量%含有しているものが好ましい。
潤滑油組成物が自動変速機油(ATF及びbelt−CVTF等)として使用される場合には、100℃の動粘度が2〜6mm/sの基油に、(A)を3〜25重量%含有しているものが好ましい。
潤滑油組成物がトラクション油として使用される場合には、100℃の動粘度が1〜5mm/sの基油に、(A)を0.5〜10重量%含有しているものが好ましい。
本発明の潤滑油組成物は、各種添加剤を含有してもよい。添加剤としては、以下のものが挙げられる。
(1)清浄剤:
塩基性、過塩基性又は中性の金属塩[スルフォネート(石油スルフォネート、アルキルベンゼンスルフォネート及びアルキルナフタレンスルフォネート等)の過塩基性又はアルカリ土類金属塩等]、サリシレート類、フェネート類、ナフテネート類、カーボネート類、フォスフォネート類及びこれらの混合物;
(2)分散剤:
コハク酸イミド類(ビス−又はモノ−ポリブテニルコハク酸イミド類)、マンニッヒ縮合物及びボレート類等;
(3)酸化防止剤:
ヒンダードフェノール類及び芳香族2級アミン類等;
(4)油性向上剤:
長鎖脂肪酸及びそれらのエステル(オレイン酸及びオレイン酸エステル等)、長鎖アミン及びそれらのアミド(オレイルアミン及びオレイルアミド等)等;
(5)摩擦摩耗調整剤:
モリブデン系及び亜鉛系化合物(モリブデンジチオフォスフェート、モリブデンジチオカーバメート及びジンクジアルキルジチオフォスフェート等)等;
(6)極圧剤:
硫黄系化合物(モノ又はジスルフィド、スルフォキシド及び硫黄フォスファイド化合物)、フォスファイド化合物及び塩素系化合物(塩素化パラフィン等)等;
(7)消泡剤:
シリコン油、金属石けん、脂肪酸エステル及びフォスフェート化合物等;
(8)抗乳化剤:
4級アンモニウム塩(テトラアルキルアンモニウム塩等)、硫酸化油及びフォスフェート(ポリオキシエチレン含有非イオン性界面活性剤のフォスフェート等)等;
(9)腐食防止剤:
窒素原子含有化合物(ベンゾトリアゾール及び1,3,4−チオジアゾリル−2,5−ビスジアルキルジチオカーバメート等)等。
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<実施例1〜31、比較例1〜12>
撹拌装置、加熱冷却装置、温度計及び窒素導入管を備えた反応容器に、トルエン20重量部、表2に記載の単量体配合物100重量部、表3に記載の重量部のドデシルメルカプタン(以下DMと略記する。)、2,2−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(以下AIVNと略記する。)、2,2−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)(以下AIBNと略記する。)を投入し、窒素置換を行った後、密閉下、表3に記載の重合温度、重合時間で重合反応を行った。室温まで冷却後、メタノール200重量部を投入して得られた共重合体を析出させ、デカンテーションでメタノールを除去した。更にメタノール200重量部を投入して10分間撹拌後デカンテーションでメタノールを除去する工程を2回繰り返した後、100℃で4時間減圧(−0.097MPa)乾燥し、共重合体(A1)〜(A31)、(H1)〜(H12)からなる粘度指数向上剤(R1)〜(R31)、(S1)〜(S12)を得た。得られた共重合体(A1)〜(A31)、(H1)〜(H12)のSP値を上記の方法で計算し、Mw及び結晶化温度を上記の方法で測定した。結果を表3に示す。
Figure 0005907893
Figure 0005907893
表2に記載の単量体(a)の組成は、表4に記載した通りである。
Figure 0005907893
表2に記載の単量体(b)〜(f)の組成は、以下に記載した通りである。
(b−1):メタクリル酸2−n−デシル−n−テトラデシル
(b−2):メタクリル酸2−n−テトラデシル−n−オクタデシル
(c−1):メタクリル酸メチル
(d−1):メタクリル酸n−テトラデシル
(d−2):メタクリル酸n−ヘキサデシル
(d−3):メタクリル酸n−オクタデシル
(e−1):N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート
(e−2):N−ビニルピロリドン
(f−1):1−ドデセン
<実施例32〜62、比較例13〜24>
撹拌装置を備えたステンレス製容器に、基油(SP値:8.3、100℃の動粘度:4.2mm/s、粘度指数:128)を投入し、得られる潤滑油組成物の100℃の動粘度が6.2±0.1(mm/s)になるように、それぞれ粘度指数向上剤(R1)〜(R31)、(S1)〜(S12)を添加し、潤滑油組成物(X1)〜(X31)、(Y1)〜(Y12)を得た。
潤滑油組成物(X1)〜(X31)、(Y1)〜(Y12)の粘度指数、低温粘度を以下の方法で測定した。結果を表5に示す。
<潤滑油組成物の粘度指数の測定方法>
JIS−K2283の方法で測定した。
<潤滑油組成物の低温粘度の測定方法>
JPI−5S−26−85の方法で−40℃での粘度を測定した。
Figure 0005907893
表5の結果から明らかなように、本発明の粘度指数向上剤を含有してなる潤滑油組成物(実施例32〜62)は、比較例13〜24の潤滑油組成物と比較して、粘度指数向上効果が高く、低温粘度が低い。
本発明の粘度指数向上剤を含有してなる潤滑油組成物は、駆動系潤滑油(マニュアルトランスミッション油、デファレンシャルギヤ油、オートマチックトランスミッション油及びベルトCVT油等)、作動油(機械の作動油、パワーステアリング油及びショックアブソーバー油等)、エンジン油(ガソリン用及びディーゼル用等)及びトラクション油として好適である。

Claims (11)

  1. 下記一般式(1)で表される単量体(a)及び一般式(5)で表される単量体(b)を必須構成単量体とする溶解性パラメーターが8.4〜9.7の(共)重合体(A)を含有してなる粘度指数向上剤。
    Figure 0005907893
    [R1は水素原子又はメチル基;Xは−O−又は−NH−で表される基;Yは炭素数3〜15の分岐アルキル基;Aは炭素数2〜4のアルキレン基;mは0〜20の数であり、mが2以上の場合のAは同一でも異なっていてもよく、(AO)部分はランダム結合でもブロック結合でもよい。]
    Figure 0005907893
    [R 13 は水素原子又はメチル基;X は−O−又は−NH−で表される基;R 14 は炭素数16〜60の分岐アルキル基;A は炭素数2〜4のアルキレン基;nは0〜20の数であり、nが2以上の場合のAは同一でも異なっていてもよく、(A O) 部分はランダム結合でもブロック結合でもよい。]
  2. 単量体(a)が、一般式(1)におけるYとして下記一般式(2)〜(4)のいずれかで表される基を有する単量体である請求項1記載の粘度指数向上剤。
    Figure 0005907893
    [R及びRは、それぞれ独立に炭素数1〜13の直鎖アルキル基又は炭素数3〜13の分岐アルキル基;Rは水素原子又は炭素数1〜12の直鎖アルキル基若しくは炭素数3〜12の分岐アルキル基;R〜Rの合計炭素数は2〜14である。]
    Figure 0005907893
    [R、R及びRは、それぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜10の直鎖アルキル基又は炭素数3〜10の分岐アルキル基であって、R、R及びRのうちの2つが水素原子の場合、残りは炭素数3〜10の分岐アルキル基;R〜Rの合計炭素数は2〜12である。]
    Figure 0005907893
    [R及びRは、それぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜10の直鎖アルキル基若しくは炭素数3〜10の分岐アルキル基;R10及びR11は、それぞれ独立に炭素数1〜12の直鎖アルキル基又は炭素数3〜12の分岐アルキル基;R12は、水素原子又は炭素数1〜11の直鎖アルキル基若しくは炭素数3〜11の分岐アルキル基;R〜R12の合計炭素数は2〜13である。]
  3. (A)の溶解性パラメーターと基油の溶解性パラメーターの差の絶対値が0.5〜1.2である請求項1又は2記載の粘度指数向上剤。
  4. (a)が(メタ)アクリル酸エステルである請求項1〜3のいずれかに記載の粘度指数向上剤。
  5. (A)が、(A)の構成単量体として更に炭素数1〜4の直鎖アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル(c)及び/又は炭素数8〜36の直鎖アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル(d)を含有してなる共重合体である請求項1〜のいずれかに記載の粘度指数向上剤。
  6. (A)が、(A)の構成単量体として更に窒素原子含有ビニル単量体(e)を含有してなる共重合体である請求項1〜のいずれかに記載の粘度指数向上剤。
  7. (A)の重量平均分子量が5,000〜1,000,000である請求項1〜のいずれかに記載の粘度指数向上剤。
  8. (A)の結晶化温度が−30℃以下である請求項1〜のいずれかに記載の粘度指数向上剤。
  9. 更に、(A)以外の(共)重合体(B)を、(A)の重量に基づいて0.01〜30重量%含有してなる請求項1〜のいずれかに記載の粘度指数向上剤。
  10. 請求項1〜のいずれかに記載の粘度指数向上剤及び基油を含有してなる潤滑油組成物。
  11. 基油の100℃の動粘度が1〜15mm/sであり、かつ基油の粘度指数が90以上である請求項10記載の潤滑油組成物。
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