JP5903299B2 - ナビゲーション装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ナビゲーション装置に係り、特に、道路地図上に走行ルート案内表示や施設情報等を表示するナビゲーション装置に関する。
従来から、ナビゲーション装置の画面表示において、道路地図上に出発地から目的地までの走行ルート案内のほか、飲食店や公共施設等の様々な施設情報をアイコンで表示するようにした手法が知られている。
特許文献1には、地図上に表示されるアイコンが複数重なる場合には、予めユーザによって設定された優先順位に基づいて優先順位の低いアイコンを非表示とすることで、画面に表示されるアイコンの数を制限するナビゲーション装置が開示されている。
特許第4007263号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、アイコンの重なりが解消されて画面の見やすさを確保できるものの、地図上に文章などを表示したい場合には、アイコンよりも大きな表示範囲が必要になるため、その文章の表示の優先順位を高くした場合には、地図全体の見え方や他のアイコンの表示を広範囲に隠してしまう可能性があり、その表示形態を工夫する必要があった。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、アイコンに加えて所定のコメントを表示した場合でも画面の見やすさを確保できるナビゲーション装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、GPS等を用いて自己の現在値情報を取得する現在値取得手段(2)と、少なくとも道路情報および施設情報を含んだ地図情報を記憶する地図記憶手段(3)と、前記地図情報に関連するアイコン(A)を記憶するアイコン記憶手段(4)と、表示手段(8)に表示する少なくとも前記地図情報および前記アイコン(A)の表示形態を制御する表示制御手段(6)とを備えたナビゲーション装置(1)において、前記地図情報に関連する文章情報であるコメント(C)を記憶するコメント記憶手段(5)を具備し、前記コメント(C)は、コメント文字(Cf)と該コメント文字(Cf)の周囲を囲むコメント枠(Cr)とを含み、前記表示制御手段(7)は、前記コメント枠(Cf)の表示範囲を透過させながらその領域の形状を表示可変範囲に可変させ、その形状に合わせた文章情報になるように表示する点に第1の特徴がある。
また、前記表示制御手段(7)は、前記コメント枠(Cr)の配置可能エリアに横方向の余裕がない場合には、前記コメント枠(Cr)の縦方向比率が大きくなるように変形する点に第2の特徴がある。
また、前記表示制御手段(7)は、前記コメント枠(Cr)を変形させる際に、前記コメント文字(Cf)からなる文章をその接続詞または名詞の後で改行する点に第3の特徴がある。
また、前記表示制御手段(7)は、所定の操作に応じて、透明または半透明で表示される前記コメント枠(Cr)の内側の領域を不透明表示に切り替える点に第4の特徴がある。
また、前記表示制御手段(7)は、前記コメント文字(Cf)と前記地図情報とが重なって表示される場合に、前記コメント文字(Cf)の色を前記地図情報の色と異ならせて表示する点に第5の特徴がある。
また、前記コメント(C)に優先順位を設定するコメント優先順位設定手段(6)を備え、前記表示制御手段(7)は、前記設定された優先順位の高い順に前記コメント(C)を表示する点に第6の特徴がある。
また、前記表示制御手段(7)は、前記優先順位に基づいて前記コメント(C)を表示しても他のコメントとの重なりが解消できない場合には、前記優先順位の低いものから非表示とする点に第7の特徴がある。
さらに、前記表示制御手段(7)は、前記コメント(C)に対応する地図上の位置とを結ぶ引き出し線(Ch)を表示可能に構成されている点に第8の特徴がある。
第1の特徴によれば、表示領域が広くなりがちなコメントを地図上に表示させながらもコメント部分を透過させながら地図が読みにくくなることがない上、その領域を他のアイコンなどの表示物と干渉させないようにその表示範囲を可変させ、それに合わせてコメントの文章を改行などで変化させるので、コメントが表示されることによる他のアイコンなどとの表示が重ならないように表示領域を可変させることができる。
第2の特徴によれば、表示制御手段は、コメント枠の配置可能エリアに横方向の余裕がない場合には、コメント枠の縦方向比率が大きくなるように変形するので、コメント枠の形状を変えることで情報量を減らすことなくコメントを表示できることとなり、地図情報の見やすさを低減することなくより多くの情報を表示することができる。
第3の特徴によれば、表示制御手段は、コメント枠を変形させる際に、コメント文字からなる文章をその接続詞または名詞の後で改行するので、コメントの文章が単語の途中等で改行されてしまうことがなく、スペースの都合で改行されてもコメントの読みやすさを保つことができる。
第4の特徴によれば、表示制御手段は、所定の操作に応じて、透明または半透明で表示されるコメント枠の内側の領域を不透明表示に切り替えるので、コメント枠の内側の領域を不透明に表示することにより、クローズアップしたいコメントを読みやすくすることができる。すなわち、コメント枠の透明・不透明を任意に切り替え可能とすることで、地図の見やすさとコメントの読みやすさとを両立させることが可能となる。
第5の特徴によれば、表示制御手段は、コメント文字と地図情報とが重なって表示される場合に、コメント文字の色を地図情報の色と異ならせて表示するので、コメント文字が道路や店舗等の表示と重なって表示される場合でも、コメント文字の読みやすさを保つことができる。
第6の特徴によれば、コメントに優先順位を設定するコメント優先順位設定手段を備え、表示制御手段は、設定された優先順位の高い順にコメントを表示するので、複数のコメントを表示する場合に、優先順位の高いコメントが優先順位の低い他のコメントに隠れて見えなくなることを防止できる。
第7の特徴によれば、表示制御手段は、優先順位に基づいてコメントを表示しても他のコメントとの重なりが解消できない場合には、優先順位の低いものから非表示とするので、多数のコメントが表示されることで地図等が見にくくなることを防止できる。
第8の特徴によれば、表示制御手段は、コメントに対応する地図上の位置とを結ぶ引き出し線を表示可能に構成されているので、多数のコメントが表示されている場合でも、コメントと地図上の位置との対応関係を容易に把握することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るナビゲーション装置の全体構成を示すブロック図である。 表示手段に表示されるナビゲーション画面の一例である。 ナビゲーションコメント表示処理の手順を示すフローチャートである。 図2の左下部分を拡大表示した状態を示す説明図である。 図2の中央上部分を拡大表示した状態を示す説明図である。 所定のコメントを選択する操作を行った状態を示す説明図である。 コメントの優先順位を任意に設定するための画面表示の例である。 ナビゲーション機能と天気情報との組み合わせにより実現される「雨よけ機能」の説明図である。 ナビゲーション機能と天気情報との組み合わせにより実現される「雨よけ機能」の説明図である。 「雨よけ機能」を応用した「カッパアラーム機能」の説明図である。 自車の走行状態と同時に他人の走行状態を把握することができる「仲間ロケータ機能」の説明図である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るナビゲーション装置1の全体構成を示すブロック図である。ナビゲーション装置1は、液晶ディスプレイ等からなる表示手段8に、少なくとも地図情報および走行ルートの案内等を表示できるようにした車両用のナビゲーション装置である。ナビゲーション装置1の形態には、車両の運転席近傍に埋め込まれたビルトイン式の専用機や車両から取り外し可能なポータブル式のほか、ナビゲーション機能を与える所定のソフトウェアをインストールした携帯端末等が含まれる。
本実施形態では、ナビゲーション用のソフトウェアをインストールした多機能携帯電話であるスマートフォン(移動体通信端末)の画面表示の例を用いて説明するが、上記したように、ナビゲーション装置1のハードウェア構成は種々の変形が可能である。
ナビゲーション装置1には、GPS(全地球測位システム)等を用いて自車両の現在地を検知する現在地情報取得手段2、データ化された地図情報を記憶する地図記憶手段3、様々な施設を模式化したアイコンを記憶するアイコン記憶手段4、施設の説明等のコメントを記憶するコメント記憶手段5、コメントの優先順位を任意に設定するためのコメント優先順位設定手段6、アイコンやコメントを含む地図情報等を表示する表示制御手段7、および、液晶ディスプレイ等からなる表示手段8が含まれる。
地図記憶手段3、アイコン記憶手段4およびコメント記憶手段5は、それぞれ、不揮発性メモリのほか、DVD−ROMやHDD等の各種記録媒体で構成することができる。また、本実施形態における表示手段8は、画面に直接触れて操作するタッチ操作が可能なタッチパネル付き液晶ディスプレイによって構成されるが、画面の状態を変えるための種々の操作は、ボタンや無線リモコン等で行うこともできる。
また、表示制御手段7には、表示手段8としての画面上にコメントを配置可能な余剰エリアを抽出するコメント配置可能エリア抽出手段7a、アイコンや他のコメント等と干渉することなくコメントを表示するためにコメント枠の矩形を変形するコメント枠変形手段7b、および、コメント枠の変形に伴ってコメントの改行を実行するコメント文章改行手段7cが設けられる。
図2は、表示手段8に表示されるナビゲーション画面の一例である。本実施形態では、ナビゲーション用のソフトウェアをインストールしたスマートフォンの画面10を例に説明する。画面10の上部には、電波の受信強度や時刻、バッテリ残量等の総合情報、現在の表示画面のタイトル等を表示するメニューバー11が配置される。このメニューバー11に示されるように、地図表示部12には、「ナビゲーションツーリングマップ」が表示されている。
地図表示部12には、鉄道路線30、国道や県道等の路線番号案内標識31、各種の道路32、道路名称33等の地図情報が表示される。道路における国道や県道等の種別、鉄道におけるJRや私鉄各線等の種別は、道路や線路の太さや色・柄等の差異によって表現されている。また、地図情報に関連する施設情報として、休憩所35,36、温泉34、観光施設Aが、それぞれアイコンによって示されている。アイコン表示の対象物には、建物としての施設のみならず、山の頂上や展望台、道路の所定区間等の様々な形態のものが含まれる。
さらに、地図表示部12には、施設情報等に対する説明文からなるコメントCが多数表示されている。コメント表示の対象物としては、アイコンで示す施設情報のほか、展望地、豆知識、見どころ・名所、温泉・日帰り湯、食べ物、宿泊、アクセス・抜け道、ダート、観光コメント、おすすめルート、道路コメント等を設定することができる。
コメントCは、コメントタイトルT(例えば、「○○峠」)、文字情報からなるコメント文字Cf(例えば、「道幅が広く走りやすい」)、コメント文字Cfの表示枠としての矩形のコメント枠Cr、コメント枠Crと対象物とを結ぶ引き出し線Chによって構成されている。なお、コメントCは、情報の種類や記載量に応じて、コメントタイトルのみを表示したり、コメント枠およびコメント文字のみを表示してもよい。なお、本実施の形態では、コメント枠を矩形である例を説明するが、矩形に限らず丸形等の形状であってもよい。
コメントタイトルT、コメント文字Cf、コメント枠Crおよび引き出し線Chは、それぞれ、地図情報の上に有色不透明の線によって重ねて描かれる。したがって、この線が重なる部分においては地図情報が視認できなくなるが、本実施形態では、コメント枠Crの内側の領域をコメント文字Cfを除いて透明に表示すること、すなわち、矩形の枠のみを表示することで、コメントCが表示されてもコメント枠Crの内側の地図情報が透けて見えるように構成されている。
この構成によれば、コメントCが多数表示された状態でも地図情報を認識することが可能となり、ナビゲーション装置の利便性を高めることができる。なお、コメント枠Crの内側の範囲は、半透明、すなわち、地図情報が透けて見える程度の薄い着色表示とすることもできる。さらに、コメント文字Cfも半透明な着色によって表示することができる。
他にも、前記した表示制御手段7(図1参照)による表示の態様には、コメントCや地図情報の見やすさを確保するために種々の工夫が施されている。まず、表示制御手段7は、アイコン同士、コメント同士、または、アイコンとコメントとが互いに重ならないように表示している。このため、表示制御手段7は、常にアイコンやコメントの配置可能エリアを算出して、この配置可能エリアに収まるか否かを検証している。
また、表示制御手段7は、表示するコメントが多数存在する場合に、前記した配置可能エリアに収まるように、コメント枠Crの矩形を自動的に変更するように構成されている。図中右上に表示されているコメントC1を用いてこの機能を説明する。コメントC1は、コメントタイトルT1、コメント文字Cf1およびこれを囲むコメント枠Cr1で構成されており、対応する施設であるアイコンAとの間には、引き出し線Ch1が表示されている。なお、各コメントは、コメントを付すべきコメント該当ポイントPとの対応が認識できるように表示される。コメントC1のコメント該当ポイントPは、アイコンAの中心位置に相当し、ここでは、引き出し線Ch1によって両者の対応関係が示されている。
このコメントC1と前記したコメントCとを比較すると、コメントC1のコメント文字Cf1(「日本一大きな水車あり」)と、前記コメントCのコメント文字Cf(「道幅が広く走りやすい」)とでは、文字数が同じであるにも関わらず、後者では、隣接するコメントとの干渉を避けるためにコメント文章を途中で改行して2行にし、コメント枠Crも縦方向比率の高い矩形に変形されている。
次に、コメントCを構成する、コメントタイトルT、コメント枠Cr、コメント文字Cf、引き出し線Chには、それぞれ任意の着色が施される。この着色は、例えば、道路に関するコメントと施設に関するコメントとを異なる色として、どのような対象物に対するコメントであるかを一目で識別可能とすることができる。このとき、コメント枠Crとコメント文字Cfとを互いに異なる着色とすることもできる。
また、道路等の地図情報側にも塗色を用いる場合には、地図情報の色と重ならないようにコメント枠Crやコメント文字Cfの着色を変更することができる。また、更新されたばかりのコメントを、特別な色や太字、点滅表示等で目立たせることも可能である。
さらに、表示可能なコメントCが画面内で互いに干渉するほど多く存在する場合には、予め設定されたジャンル別の優先順位に沿って、優先順位の高い順に表示することができる。この優先順位の設定に関しては後述する。
図3は、ナビゲーションコメント表示処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図2に示したコメントCを例として、表示可能コメントが多数存在する場合に、コメント枠Crの矩形を適宜変形してコメント配置可能エリアに配置するまでの流れを示す。
まず、ステップS1では、地図表示部12(図2参照)において、アイコン部分を除いたエリアであるコメント配置可能エリアを算出するための初期化が行われる。ステップS2では、表示制御手段7のコメント配置可能エリア抽出手段7a(図1参照)により、コメント記憶手段5に記憶されたコメント内容に基づいて、コメントCの大きさの計算が実行される。ステップS3では、コメント配置可能エリアの読み込みが行われる。
ステップS4では、コメント該当ポイントPを中心に、規定範囲内に形成可能な矩形が抽出され、ステップS5では、コメントCの大きさと矩形との比較が行われる。ステップS6では、この比較結果に基づいて、コメント該当ポイントPの周辺にコメントCを配置可能なスペースがあるか否かが判定される。
ステップS6で肯定判定されるとステップS7進んで、必要であればコメント枠変形手段7bによってコメント枠Crの矩形が変形されると共にコメント文章改行手段7cによってコメント文字Cfの文章が所定位置で改行されて、コメントCの配置が行われる。続くステップS8では、コメントCとコメント該当ポイントPとの間に引き出し線Chが引かれる。なお、ステップS6で否定判定されると、ステップS7をスキップしてステップS8へ進む。
そして、ステップS9では、コメント数n=n+1として変数のインクリメントが実行される。ステップS10では、表示されたコメント数nが、算出されたコメント表示可能上限数mを上回ったか否かが判定され、肯定判定されるとそのまま一連の制御を終了する。一方、ステップS10で否定判定されると、コメント表示数を増やす余裕があるとしてステップS2に戻る。
図4は、図2の左下部分を拡大表示した状態を示す説明図である。前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。コメントは、コメント該当ポイントPの周囲のスペースに余裕があるときは、アイコンだけでなく、可能な限り道路表示にも重ならないように表示される。例えば、コメントC4のコメント文字Cf4を表示するコメント枠Cr4は、道路表示に重ならないように、引き出し線Ch4によってコメント該当ポイントPに対応づけられている。なお、コメント該当ポイントPは、そのコメントCが所定のアイコンと対応する場合には、そのアイコンの中心に設定することができる。
これに対し、表示可能コメントの数が多く、道路表示がないスペースのみではコメントを表示し切れない場合には、コメントC2,C3のように道路表示の上に重ねて表示することとなる。しかしながら、本実施形態では、コメント枠Cr2,Cr3の内側の領域が透明または半透明に表示されるので、多数のコメントが表示された状態でも道路形状が不明になることがなく、利便性の高いナビゲーション画面を得ることができる。すなわち、表示制御手段6は、コメント枠Cfの内側の領域をコメント文字Crを除いて透明または半透明に表示すると共に、少なくともアイコンAと重ならないようにコメント枠Crの矩形を所定の表示可能範囲に収まるように変形して表示する。また、コメント文字Cf2,Cf3は、地図情報の上に重ねられて表示されるが、その塗色が下層の地図情報と異なるように設定されるので、コメント文字Cf2によって地図情報が認識しにくくなることも最小限に抑えられる。
さらに、他のコメント等との干渉を避けるためにコメント文字を改行する際には、例えば、コメント文字Cf2において、「設備は整うが料金は」の前半部と「リーズナブル」の後半部との間で改行が行われるように、文章の内容を理解しやすいように名詞や接続詞の後で改行が行われるように設定されている。
また、表示画面の縮尺を変更した場合には、地図情報の拡大に応じてコメントやアイコンの大きさも拡大または縮小するほか、地図情報の縮尺にかかわらずコメントやアイコンの大きさを変えないように設定することもできる。この図4では、縮尺の増大に合わせてコメントやアイコンの大きさも拡大しているが、これらの表示設定は任意に変更することが可能である。
図5は、図2の中央上部分を拡大表示した状態を示す説明図である。また、図6は、図5に示されたコメントC1を選択する操作を行った状態を示す説明図である。図5では、地図情報の縮尺を大きくしてもアイコンの大きさは変わらないように設定されており、一方、学校や鉄道駅の名称をはじめとする情報量が増えた状態を示している。コメントタイトルT1に対応するアイコン37は、図2に示したアイコンAと同等のものである。図2では、コメントタイトルT1とアイコンAとの間に引き出し線Ch1が引かれていたが、この図5では、縮尺の変更に伴ってアイコン37の右方の余剰スペースが拡大したため、コメントタイトルT1およびコメント枠Crを近接配置すると共に、引き出し線Ch1を削除している。
各コメントに対して、コメント枠に表示し切れない詳細情報がリンクしているときは、そのコメントを選択する操作を行うことで、この詳細情報を閲覧することができる。本実施形態では、コメントC1が選択されると、コメント枠Cr1の内側の領域が透明または半透明表示から、図6に示すように不透明表示に切り替わり、このコメントC1が選択されたことが視覚的に認識できるように構成されている。コメントの選択は、表示手段8にタッチパネル付きの液晶ディスプレイを適用している本実施形態においては、コメント枠内に触れることで実行できる。そして、コメントが選択された状態からさらに触れると、さらに詳細情報を閲覧できる階層へ進めるように設定されている。また、最初に触れた状態を保って長押し状態とすることでそのまま詳細情報の閲覧に進むこともできる。
図7は、コメントの優先順位を設定するための画面表示の例である。表示制御手段7は、コメントのジャンル毎に付加される優先順位に基づいて、優先順位の高いジャンルから順番に画面に表示し、コメント配置可能エリアが不足した場合には、優先順位が下位のコメントは画面に表示しないように設定されている。すなわち、優先順位に基づいてコメントを表示しても他のコメントとの重なりが解消できない場合には、優先順位の低いものから非表示とするので、多数のコメントが表示されることで地図等が見にくくなることを防止できることとなる。
図7に示す例では、画面の上から下に向かって優先度が下がるように、ジャンル設定がなされる。すなわち、優先度については、道路コメント52が最も高く、その次に、宿泊54、レジャー情報55、温泉・日帰り湯56といったように、画面の下側に行くにしたがって優先度が低く設定されるようになっている。なお、優先度の設定の操作は、例えば、乗員が表示キー60または非表示キー61を指操作により設定したり、または、指操作によるスライドにより設定がなされる。
また、図7に示す例では、観光コメント53は、非表示となっているが、これを表示に変更した場合には、優先度は、道路コメント52の次に観光コメント53が高くなるように設定される。このように、優先度の設定は、各ジャンル設定の配置位置および各ジャンル設定の状態(表示、非表示)によって可変するようになされる。
この画面では、文字サイズ設定ウインドウ50、アイコンサイズ設定ウインドウ51によって、コメント文字CfおよびアイコンAの表示サイズ設定も実行できる。コメントの優先度設定を行うジャンルには、道路コメント52、観光コメント53、宿泊54、レジャー情報55、温泉・日帰り宿56、食べ物57、一般地図マーク58、見どころ・名所アイコン59等が設定され、互いに上下の順位を入れ替えるほか、それぞれのジャンルに対して表示キー60または非表示キー61による表示選択を行うこともできる。
なお、ナビゲーション装置の形態や構造、コメントの表示形態、コメントタイトル、コメント枠、コメント文字等の形状や色や濃淡等の態様、アイコンを含む地図情報の態様等は、上記実施形態に限られず種々の変更が可能である。
図8,9は、ナビゲーション機能と天気情報との組み合わせにより実現される「雨よけ機能」の説明図である。ナビゲーション装置1は、携帯電話回線等の無線通信手段およびインターネットを用いて、各種の気象情報サービス機関から現在の雨雲の位置や天気予報情報を得ることができる。ここで説明する「雨よけ機能」によれば、出発地72から目的地75までのルート案内を実行した際に、雨雲の動きを併せて検討することで、走行中に雨に遭遇する状態を予測して予め対処することが可能となる。
図8は、出発地72から目的地75までのルート74が案内された際に、所定時間に出発すると自車73がルート74上で雨雲76に遭遇してしまうケースに対応する。具体的には、出発時刻ウインドウ70で出発時刻を10時00分に設定すると、目的地75には10時30分に到着することが予想されるが、このときに、(a)に示す10時00分に出発すると、(b)に示す10時15分にルート74の中ほどで雨雲の下を通過し、(c)に示す10時30分に目的地75に到着することがシミュレーションできる。
そこで、図9に示すように、出発時刻ウインドウ70の矢印キーを操作して出発時刻を10時15分に設定して再シミュレーションすると、(a)に示す10時00分にはまだ出発せず、(b)に示す10時15分に出発し、(c)に示す10時30分には雨雲76をやり過ごした後で、ルート74の中ほどを走行中であることが予想できることとなる。このとき、到着時刻は、例えば10時45分と予想され、これを併せて表示してもよい。この「雨よけ機能」を用いることにより、雨雲に遭遇することを予め予想して合羽等の準備をして出発したり、また、出発時間を前後にずらすことで雨雲に遭遇しないように走行することが可能となる。なお、雨雲76は、雲の厚いところ、すなわち、降水確率の高い部分になるほど濃い色や目立つ色で表現することができる。
図10は、前記した「雨よけ機能」を応用した「カッパアラーム機能」の説明図である。この「カッパアラーム機能」は、具体的には、出発地80から目的地83までルート82上をルート案内に沿って走行した場合に、警報範囲81内に雨雲84が浸入すると乗員に合羽等の雨具の着用を促す警報を発する機能である。警報の範囲は、例えば、自車から半径数キロの円内で進行方向に対して左右所定角度ずつ等に設定することができる。なお、ナビゲーション装置1は、表示手段8としての液晶ディスプレイのほか、バイブレータやスピーカ等の報知手段を具備しており、画面上の警告表示だけでなく、振動や警告音を組み合わせて雨具の着用を促すことができる。
図11は、自車の走行状態と同時に他人の走行状態を把握することができる「仲間ロケータ機能」の説明図である。「仲間ロケータ機能」は、複数のナビゲーション装置間でナビゲーション情報を共有することで、自車のナビゲーション情報と同時に、例えば、友人のAさんおよびBさんの現在地および到着予想時刻を知ることを可能にする機能であり、集合場所への待ち合わせ等の際に好適である。
この図では、AさんおよびBさんが集合場所である目的地94,99に向かって案内ルート上を走行している状態を1画面上に表示した状態を示している。Aさん、換言すれば、Aさんが携帯しているナビゲーション装置92は、出発地90からルート91を通って、22時20分に目的地94に到着する予定であり、20時00分に取得された現在地情報93がコメント表示されている。また、Bさんが携帯しているナビゲーション装置97は、画面範囲外の出発地からルート96を通って、21時30分に目的地99に到着する予定であり、19時55分に取得された現在地情報98がコメント表示されている。
そして、この画面に表示されていない自車は、現在時刻21時07分において、21時34分に目的地に到着する予定であることが到着予定時刻ウインドウ85に示されており、この自車情報をAさんおよびBさんのナビゲーション装置92,97も共有するように構成されている。これにより、お互いの現在地および到着予定時刻を把握して、集合時間に遅れそうな場合の事前連絡やスケジュール調整を容易に行うことが可能となる。また、複数台で走行するツーリングで信号待ち等により車々間の距離が離れてしまった場合等でも、仲間の動向が常に把握できるため、安心して走行を続けることができる。
1…ナビゲーション装置、2…現在地情報取得手段、3…地図記憶手段、4…アイコン記憶手段、5…コメント記憶手段、6…表示制御手段、7…表示制御手段、7a…コメント配置可能エリア抽出手段、7b…コメント枠変形手段、7c…コメント文章改行手段、8…表示手段(タッチパネル付き液晶ディスプレイ)、10…画面、12…地図表示部、A…アイコン、C…コメント、Cf…コメント文字、Cr…コメント枠、T…コメントタイトル

Claims (11)

  1. GPSを用いて自己の現在地情報を取得する現在地取得手段(2)と、少なくとも道路情報および施設情報を含んだ地図情報を記憶する地図記憶手段(3)と、前記地図情報に関連するアイコン(A)を記憶するアイコン記憶手段(4)と、表示手段(8)に表示する少なくとも前記地図情報および前記アイコン(A)の表示形態を制御する表示制御手段(7)とを備えたナビゲーション装置(1)において、
    前記地図情報に関連する文章情報であるコメント(C)を記憶するコメント記憶手段(5)を具備し、
    前記コメント(C)は、コメント文字(Cf)と該コメント文字(Cf)の周囲を囲むコメント枠(Cr)とを含み、
    前記表示制御手段(7)は、前記コメント枠(Cf)の表示範囲を透過させながらその領域の形状を表示可変範囲に可変させ、その形状に合わせた文章情報になるように表示し、
    前記表示制御手段(7)は、所定の操作に応じて、透明または半透明で表示される前記コメント枠(Cr)の内側の領域を不透明表示に切り替え、
    前記所定の操作は、前記表示手段(8)としてのタッチパネル付きの液晶ディスプレイに表示されている前記コメント枠(Cr)の内側に触れて前記コメント(C)を選択する操作であり、
    前記表示制御手段(7)は、前記コメント文字(Cf)と前記地図情報とが重なって表示される場合に、前記コメント文字(Cf)の色を前記地図情報の色と異ならせて表示し、
    前記コメント(C)が複数表示される場合に、一のコメント(C)の色を他のコメント(C)の色と異ならせて表示することを特徴とするナビゲーション装置。
  2. GPSを用いて自己の現在地情報を取得する現在地取得手段(2)と、少なくとも道路情報および施設情報を含んだ地図情報を記憶する地図記憶手段(3)と、前記地図情報に関連するアイコン(A)を記憶するアイコン記憶手段(4)と、表示手段(8)に表示する少なくとも前記地図情報および前記アイコン(A)の表示形態を制御する表示制御手段(7)とを備えたナビゲーション装置(1)において、
    前記地図情報に関連する文章情報であるコメント(C)を記憶するコメント記憶手段(5)を具備し、
    前記コメント(C)は、コメント文字(Cf)と該コメント文字(Cf)の周囲を囲むコメント枠(Cr)とを含み、
    前記表示制御手段(7)は、前記コメント枠(Cf)の表示範囲を透過させながらその領域の形状を表示可変範囲に可変させ、その形状に合わせた文章情報になるように表示し、
    前記コメント(C)に優先順位を設定するコメント優先順位設定手段(6)を備え、
    前記表示制御手段(7)は、前記設定された優先順位の高い順に前記コメント(C)を表示し、
    前記表示制御手段(7)は、前記優先順位に基づいて前記コメント(C)を表示しても他のコメントとの重なりが解消できない場合には、前記優先順位の低いものから非表示とし、
    前記優先順位は、前記表示手段(8)としてのタッチパネル付きの液晶ディスプレイに表示されている表示キー(60)および非表示キー(61)の表示に触れることで設定でき、
    前記表示制御手段(7)は、前記コメント文字(Cf)と前記地図情報とが重なって表示される場合に、前記コメント文字(Cf)の色を前記地図情報の色と異ならせて表示し、
    前記コメント(C)が複数表示される場合に、一のコメント(C)の色を他のコメント(C)の色と異ならせて表示することを特徴とするナビゲーション装置。
  3. 前記表示制御手段(7)は、前記コメント枠(Cr)の色を前記コメント文字(Cf)の色と異ならせて表示することを特徴とする請求項1または2に記載のナビゲーション装置。
  4. 前記表示制御手段(7)は、更新されたばかりの前記コメント(C)のコメント文字(Cf)を太字で表示することを特徴とする請求項1または2に記載のナビゲーション装置。
  5. 前記表示制御手段(7)は、更新されたばかりの前記コメント(C)を点滅表示することを特徴とする請求項1または2に記載のナビゲーション装置。
  6. 前記表示制御手段(7)は、前記コメント枠(Cr)の配置可能エリアに横方向の余裕がない場合には、前記コメント枠(Cr)の縦方向比率が大きくなるように変形することを特徴とする請求項1または2に記載のナビゲーション装置。
  7. 前記表示制御手段(7)は、前記コメント枠(Cr)を変形させる際に、前記コメント文字(Cf)からなる文章をその接続詞または名詞の後で改行することを特徴とする請求項に記載のナビゲーション装置。
  8. 前記表示制御手段(7)は、所定の操作に応じて、透明または半透明で表示される前記コメント枠(Cr)の内側の領域を不透明表示に切り替えることを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
  9. 前記コメント(C)に優先順位を設定するコメント優先順位設定手段(6)を備え、
    前記表示制御手段(7)は、前記設定された優先順位の高い順に前記コメント(C)を表示することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
  10. 前記表示制御手段(7)は、前記優先順位に基づいて前記コメント(C)を表示しても他のコメントとの重なりが解消できない場合には、前記優先順位の低いものから非表示とすることを特徴とする請求項に記載のナビゲーション装置。
  11. 前記表示制御手段(7)は、前記コメント(C)に対応する地図上の位置とを結ぶ引き出し線(Ch)を表示可能に構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のナビゲーション装置。
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