JP5900831B2 - 自動裏漉し装置 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば、過熱蒸気等を用いた加熱処理により軟化された食材の裏漉し処理に好適な自動裏漉し装置に関する。
本出願人は、先に、過熱蒸気を用いた無酸素状態乃至低酸素状態において加熱処理することで軟化された食材(例えば、果実、野菜、穀類等々)をストレーナに通過させて裏漉し処理することにより、食材本来の機能を保持する又は新たな機能を発揮させた液状乃至ピューレ状食品が得られることを発見した(特許文献1参照)。
このような液状乃至ピューレ状食品の原料となる食材は、過熱蒸気による加熱処理を経て軟化されたとはいえ、なおも、多種多様な物性(例えば、水分の多少、粘性の大小、硬度の大小、繊維分の多少、種子の有無、皮の有無、粒子の大小、等々)を有することから、裏漉し処理にあたっては、各食材の物性に配慮した工夫が必要となる。
もっとも、各食材に最適な構造の裏漉し機を、その都度、設計製作するとなれば、コスト乃至手間は計り知れず、結果、食材の物性の観点より、できるだけ汎用性の高い裏漉し機の開発が要請される。
ところで、その周側板に多数の濾過用透孔を有する有底円筒状容器をその上部開口を上に向けて高速回転させることにより、上部開口より容器内に投入された裏漉し対象物を遠心力により周側板内周面に押し付けることで、濾過用透孔に通過させて裏漉し処理する方式の裏漉し機は、構造が簡単で制御も容易であることから、各種食材の裏漉し処理に採用されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2009−178168号公報 特開2010−022714号公報
この種の裏漉し機の運転における要点は、濾過用透孔を有する周側板内周面に対する遠心力による食材押し付け圧力及び押し付け継続時間を最適に維持しつつも、周側板内周面を適切な周期で、適当な形状の押圧子で擦ることで、濾過用透孔の目詰まりを解消することである。
すなわち、比較的に水分が多くかつ粘性が小さい軟化食材の場合であれば、遠心力による食材押し付け圧力をさほど増さずとも、また食材押し付け継続時間を長くとらずとも、濾過用透孔をスムーズに通過させることができることから、容器の回転速度を上げて遠心力を増したり、濾過面を擦る周期を長くとらずとも、スムーズな裏漉し処理を実現することができる。これに対して、比較的に水分が少なくかつ粘性も大きい食材の場合には、遠心力による食材押し付け圧力を増加させると共に、食材押し付け継続時間を長くとらないと、濾過用透孔をスムーズに通過させることができないことから、容器の回転速度をかなり上げて遠心力を増すと共に、濾過面を擦る周期を比較的に長くとらないと、効率のよい裏漉し処理を実現することができない。
しかしながら、特許文献2に示される如き、従来の裏漉し機の場合には、有底円筒状容器(回転歯刃7)の回転に対して押圧子(ガイド板10)は常に静止状態にあることから、仮に、有底円筒状容器の回転速度を変更可能とするとしても、有底円筒状容器の回転速度(すなわち、遠心力)と容器と押圧子との相対速度(すなわち、擦り処理の実行周期)との関係は一意に決定されてしまい、それらを任意の最適な関係に設定することはできないため、上述の多様な物性を有する軟化食材の裏漉し処理には不向きである。
この発明は、上述の技術的背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、この種の周側面に濾過用透孔を有する有底円筒状容器の回転による遠心力を利用する裏漉し機において、周側板内周面に対する食材押し付け圧力及び継続時間を最適に維持しつつも、周側板内周面を適切な周期で擦ることで、濾過用透孔の目詰まりを解消し、裏漉し作用を最適に維持することが可能な裏漉し機の運転方法、同方法を用いたピューレ状加工食品の製造方法、及び自動裏漉し装置を提供することにある。
この発明のさらに他の目的並びに作用効果については、明細書の以下の記述並びに添付図面を参照することにより、当業者であれば容易に理解されるであろう。
上記の技術的課題は、以下の構成を有する自動裏漉し装置により解決することができるものと考えられる。
すなわち、本発明に係る自動裏漉し装置は、中心軸の回りに回転自在に支持され、かつその周側板には濾過用透孔が明けられた縦型の有底円筒状容器と、前記有底円筒状容器の内側にあって、前記周側板内周面と当接又は近接しつつ、前記中心軸の周りに回転可能に支持された回転押圧子と、前記有底円筒状容器の外側にあって、前記有底円筒状容器の外周を適当な間隙を隔てて包囲し、かつ前記中心軸の周りに回転自在に支持され、その周側板内周面により前記濾過用透孔から放出される濾過物を受けとめる円筒状覆い体と、前記有底円筒状容器を所定方向へと回転されることが可能な第1の回転駆動源と、前記回転押圧子を前記有底円筒状容器と同一方向へと回転させることが可能な第2の回転駆動源と、前記円筒状覆い体を前記有底円筒状容器と同一方向へと回転させることが可能であって、前記第1及び第2の回転駆動源とは独立して設けられた第3の回転駆動源と、前記有底円筒状容器の回転速度及び前記回転押圧子の回転速度を指定するための操作部と、前記操作部により指定された速度となるように、前記有底円筒状容器の回転速度及び前記回転押圧子の回転速度を制御する制御部とを包含する(装置発明)。
このような構成(装置発明)によれば、前記回転押圧子は、前記第1の回転速度と前記第2の回転速度との速度差に相当する速度で、前記有底円筒状容器の周側板の内周面に対して前記所定の回転方向と同方向又は逆方向へと相対的に移動することとなるため、所望の押し付け圧力に対応する遠心力を得るべく、第1の回転速度をどのような値に設定しようとも、第2の回転速度さえ適切に設定しさえすれば、周側板内周面(濾過面)の擦り周期を任意に設定することができるから、濾過用透孔に対する食材押し付け圧力及び継続時間を最適に維持しつつも、濾過用透孔内周面を適切な周期で擦り、濾過用透孔の目詰まりを解消し、裏漉し作用を最適な状態に維持することが可能となる。しかも、円筒状覆い体の回転駆動源については、有底円筒状容器や回転押圧子の回転駆動源とは独立に設けられているため、濾過物の流動性や粘性に合わせて、円筒状覆い体の回転速度を有底円筒状容器や回転押圧子の回転速度とは独立に設定することにより、遠心力による周側板内周面への付着強度を適切に設定することができる。
本発明に係る自動裏漉し装置の好ましい実施の態様においては、前記回転押圧子は、前記有底円筒状容器との回転速度差により、前記周側板内周面へと裏漉し対象物を押し付ける作用が生ずるように構成されていてもよい(装置発明の実施態様1)。
このような構成(装置発明の実施態様1)によれば、前記有底円筒状容器との回転速度差を有効に利用することで、周側板内周面に対する周期的な擦り処理を適切に行うことができる。
本発明に係る自動裏漉し装置の好ましい実施の態様においては、前記回転押圧子は、前記周側板内周面に当接又は近接する直線状端縁と、前記直線状端縁に連続すると共に、前記周側板内周面に沿って徐々に前記内周面から離隔する断面弧状の案内曲面とを有していてもよい(装置発明の実施態様2)。
このような構成(装置発明の実施態様2)によれば、周側板内周面に付着する裏漉し対象物は、有底円筒状容器と回転押圧子との相対回転に伴い、周側板内周面と回転押圧子の案内曲面との間に吸い込まれるようにして、最終的には、押圧子の直線状端縁と周側板内周面との間に挟まれつつ押圧されるから、前記有底円筒状容器との回転速度差を有効に利用することで、周側板内周面に対する周期的な擦り処理を適切に行うことができる。
本発明に係る自動裏漉し装置の好ましい実施の態様においては、前記案内曲面には、螺旋状の案内溝が形成されていてもよい(装置発明の実施態様3)。
このような構成(装置発明の実施態様3)によれば、有底円筒状容器内に貯留される裏漉し対象物を効率よく周側板内周面と回転押圧子の案内曲面との間に送り込むことができる。
本発明に係る自動裏漉し装置の好ましい実施の態様においては、前記有底円筒状容器の中心軸と同軸であって、前記有底円筒状容器の上方から前記容器内へと垂下され、かつ前記回転押圧子の回転軸を兼ねる、裏漉し対象物の投入管を有し、前記第2の回転駆動源は前記投入管を介して前記回転押圧子を回転させてもよい(装置発明の実施態様4)。
このような構成(装置発明の実施態様4)によれば、前記第2の回転駆動源により、簡単な構造により、前記有底円筒状容器の周側板の内周面に沿って回転押圧子を摺動させることが可能となると共に、その回転軸それ自体が前記容器内への裏漉し対象物の投入管を兼ねることから、裏漉し対象物を前記容器の中心部へと供給しつつ、これを遠心力により均等かつ放射状に分散して、周側板内周面へと分配することができる。
前記実施の態様(装置発明の実施態様1)においては、前記回転押圧子は、前記裏漉し対象物の供給管の下端部に設けられ、かつ前記有底円筒状容器の上部開口を塞ぐ蓋板の下面に取り付けられていてもよい(装置発明の実施態様5)。
このような構成(装置発明の実施態様5)によれば、前記回転押圧子が回転する間中、前記容器の上面開口は蓋板により塞がれるため、前記容器内の裏漉し対象物が容器外へと飛び出すことが防止される。
本発明に係る自動裏漉し装置の好ましい実施の態様においては、前記投入管の上端部には、前記裏漉し対象物の受け台となると共に、前記投入管の上端部開口へ通ずる落とし口を有する裏漉し対象物トレイが設けられていてもよい(装置発明の実施態様6)。
このような構成(装置発明の実施態様6)によれば、裏漉し対象となる水分を含んだ食材等々をトレイの上に拡げたのち、これを適当な量ずつ落とし口へと押しやることで、当該裏漉し対象物を供給管へと容易に送り込むことができる。
本発明に係る自動裏漉し装置の好ましい実施の態様においては、前記回転押圧子の個数は複数個であって、かつ前記有底円筒状容器の内周に沿って等角度間隔で配置されていてもよい(装置発明の実施態様7)。
このような構成(装置発明の実施態様7)によれば、複数の回転押圧子の重量バランスが良好となることから、回転に際してブレが生ずることがなく、掻き取り刃を容器内周面に安定的に摺接させることができる。
本発明に係る自動裏漉し装置の好ましい実施の態様においては、前記濾過物捕集部材は、前記有底円筒状容器の外周を適当な間隙を隔てて包囲しかつ前記濾過用透孔から放出される濾過物の飛散を阻止する底部開口の筒状覆体と、前記筒状覆体の底部開口から落下する濾過物の受け台となる回収用トレイとを包含してもよい(装置発明の実施態様8)。
このような構成(装置発明の実施態様8)によれば、前記濾過用透孔から放出される濾過物が比較的に流動性の高い又は粘着性の低いものである場合には、前記濾過用透孔から放出される濾過物を前記筒状覆体の内周面で受けて直ちに落下させることにより、回収用トレイ上に回収することができる。
前記実施の態様(装置発明の実施態様8)においては、前記筒状覆体は円筒体であって、前記第1の内周面掻き取り部材と同軸で一体的に回転するように支持されており、かつ前記遮蔽体の内周に沿った所定位置には、その掻き取り刃が前記円筒体の内周面に沿って摺動するようにして、内周面掻き取り部材が固定されていてもよい(装置発明の実施態様9)。
このような構成(装置発明の実施態様9)によれば、前記濾過用透孔から放出される濾過物が比較的に流動性の低い又は粘着性の高いものであったとしても、前記濾過用透孔から放出されたのち、筒状覆体を構成する円筒体の内面に付着する濾過物は、当該円筒体の回転に伴って、内周面掻き取り部材の掻き取り刃により掻き落とされるから、裏漉し処理物トレイ上に回収することができる。
前記実施の態様(装置発明の実施態様9)においては、前記内周面掻き取り部材の固定位置は、前記裏漉し処理物トレイの落とし口に対応していてもよい(装置発明の実施態様10)。
このような構成(装置発明の実施態様10)によれば、内周面掻き取り部材の掻き取り刃により掻き落とされる濾過物は、そのまま、前記裏漉し処理物トレイの落とし口に集まるから、その後の回収作業が容易となる。
本発明に係る自動裏漉し装置の好ましい実施の態様においては、前記有底円筒状容器の外周に沿った所定位置には、その掻き取り刃が前記有底円筒状容器の外周面に沿って摺動するようにして、外周面掻き取り部材が固定されていてもよい(装置発明の実施態様11)。
このような構成(装置発明の実施態様11)によれば、濾過物が比較的に流動性の低い又は粘着性の高いものであったとしても、前記濾過用透孔から押し出されたのち、濾過用透孔の出口側にこびり付く濾過物は、有底円筒状容器の回転に伴って、外周面掻き取り部材の掻き取り刃により掻き落とされるから、これを裏漉し処理物トレイ上に回収することができる。
前記実施の態様(装置発明の実施態様11)においては、前記外周面掻き取り部材の固定位置は、前記裏漉し処理物トレイの落とし口に対応していてもよい(装置発明の実施態様12)。
このような構成(装置発明の実施態様12によれば、外周面掻き取り部材の掻き取り刃により掻き落とされる濾過物は、そのまま、前記裏漉し処理物トレイの落とし口に集まるから、その後の回収作業が容易となる。
本発明によれば、前記回転押圧子は、前記第1の回転速度と前記第2の回転速度との速度差に相当する速度で、前記有底円筒状容器の周側板内周面に対して前記所定の回転方向と同方向又は逆方向へと相対的に移動することとなるため、所望の押し付け圧力に対応する遠心力を得るべく、第1の回転速度をどのような値に設定しようとも、第2の回転速度さえ適切に設定しさえすれば、周側板内周面を擦る周期を任意に設定することができるから、周側板内周面に対する食材押し付け圧力及び継続時間を最適に維持しつつも、濾過用透孔のある周側板内周面を適切な周期で掻き取って、濾過用透孔の目詰まりを解消し、裏漉し作用を最適な状態に維持することが可能となる。しかも、円筒状覆い体の回転駆動源については、有底円筒状容器や回転押圧子の回転駆動源とは独立に設けられているため、濾過物の流動性や粘性に合わせて、円筒状覆い体の回転速度を有底円筒状容器や回転押圧子の回転速度とは独立に設定することにより、遠心力による周側板内周面への付着強度を適切に設定することができる。
裏漉し機全体の外観側面図(昇降ユニット上昇位置)である。 裏漉し機全体の外観側面図(昇降ユニット下降位置)である。 裏漉し機の供給部、処理部、回収部を含む拡大斜視図(昇降ユニット下降位置)である。 処理部内の回転押圧子を示す一部切り欠き拡大断面図(後退位置)である。 処理部内の回転押圧子を示す一部切り欠き拡大断面図(前進位置)である。 裏漉し機の回転押圧子を斜め上方から見た拡大斜視図である。 裏漉し機の回転押圧子を斜め下方から見た拡大斜視図である。 裏漉し機の電気的なシステム構成を示すブロック図である。
以下に、本発明に係る裏漉し機の運転方法及び同方法を実施する自動裏漉し装置の好適な実施の一形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1及び図2に示されるように、この裏漉し機100は、裏漉し処理に供される処理部1を備えている。この処理部1は、所定のストローク範囲で昇降可能な昇降ユニット2と裏漉し対象物が収容される容器3とを含んでいる。ここで、裏漉し対象物としては、例えば、過熱蒸気雰囲気下での加熱により軟化処理された野菜(例えば、カボチャ、大豆、ひよこ豆、ニンジン、キャベツ、ほうれん草、春菊、ニンニク等々)、果実(マンゴー、メロン、イチゴ、ラズベリー、ブルーベリー、バナナ等々)、穀物(米、麦、サツマイモ、ジャガイモ等々)を挙げることができる。
容器3は、図示例では、底の比較的に浅い(直径と深さとの比が3対1程度)かつ上面が開口された縦型姿勢の有底円筒体であり、その周囲を取り巻く周側板3aには、多数の濾過用透孔3dが明けられている(図4、図5参照)。容器3の材質としては、アルミやステンレス等々の食品衛生上の観点から洗浄に適した材料が使用される。周側板3a上の濾過用透孔3dの径や密度や分散態様は、裏漉し対象物の物性に応じて適宜に選択することができる。濾過用透孔の形成方法としては、予めパンチ孔の明けられたステンレス板材を使用したり、あるいは、有底円筒状に成形されたアルミダイキャスト製品に後で穴明け加工を施す等、適宜な方法を採択することができる。
容器3は、鉛直上向きに突き出た下側シャフト4の上端部に、ブラケット3cを介して、その開口を上に向けた姿勢で、しっかりと固定される。下側シャフト4は、裏漉し機全体を支える架台に対して、スラスト軸受け5を介して、鉛直姿勢を維持したまま、双方向(時計回り及び半時計回り)へと回転自在に支持される。下側シャフト4は、架台上の側部に配置されたサーボモータ8により、駆動プーリ(図示せず)、タイミングベルト7、及び従動プーリ6を順に介して、双方向へと指定速度で回転駆動可能とされている。
昇降ユニット2は、後述するように、2個の回転押圧子24,25と円筒状覆い体26とを一体的に組み込むことで構成されている。この昇降ユニット2は、昇降台14から鉛直下向きに垂れ下げるように突き出た上側シャフト9の下端部に固定される。上側シャフト9は、中空の管材であって、容器3内へと裏漉し対象物を投入するための投入管としても機能し、昇降台14に組み込まれた図示しないスラスト軸受けを介して、鉛直姿勢を維持したまま、双方向(時計回り及び半時計回り)へと回転可能に支持されている。昇降台14は、ガイドロッド15とガイドスリーブ16とからなる摺動機構を介して、水平姿勢を維持しつつ昇降可能に支持され、ボールねじ機構17とサーボモータ18とを用いた昇降駆動機構により図中矢印Aに示されるように、昇降可能とされている。
図6及び図7に示されるように、上側シャフト9の下端部には、容器3の上部開口を塞いで、容器内に収容された裏漉し対象物が運転中に容器外へと飛散することを防止するためのディスク状蓋板27が水平姿勢で固定されている。この蓋板27の下面には、2個の回転押圧子24,25が180度間隔で取り付けられている。押圧子24,25は、中実の円柱体を偏心位置で軸と平行に切断した如き略半円柱形状を有し、平坦面24c,25cと断面弧状の曲面部24a,25aとを有する。これらの回転押圧子24,25は、ボルト29aを介して蓋板27の下面に取り付けられ、かつ図示しないピンを蓋板側の弧状案内孔29に挿入することで、所定角度範囲で回動しつつ、ディスク状蓋板27の外周縁部から進退可能に構成されている。このように回転押圧子24,25を回動しつつ進退可能としたのは、昇降ユニット2を降下させる際に、押圧子24,25が進出状態にあると、容器入り口開口の周縁から容器中心へ向けて突出する飛散防止用の周縁板3bと干渉するからである。すなわち、これらの押圧子24,25は、容器3内へと降下しつつ進入する際には、入口開口を通過するように後退状態とされる一方、容器3内へと進入したのちは、進出状態とすることで、その直線状端縁24c,25cが、容器3の周側板3aの内周面に近接又は当接し、かつ断面弧状の案内曲面24a,25aが周側板3aの内周面から徐々に離隔するようになるのである。
図4〜図7に示されるように、回転押圧子24,25の断面弧状の案内曲面24a,25aには、2条の螺旋状案内溝24b,25bが形成されている。こられの案内溝24b,25bが存在すると、容器3内に裏漉し対象物がある程度満たされている状態において、押圧子24,25が上面から見て時計回りにかつ容器3よりも低速で回転すると、容器3内に貯留された裏漉し対象物は、押圧子の案内曲面24a,25aと容器周側板3aの内周面とのテーパー状の隙間に、徐々に吸い込まれるように案内され、裏漉し対象物は濾過面となる周側板3aの内周面へと直線状端縁24d,25dを介して適度の圧力で押し付けられることとなる。
図3〜図5に示されるように、容器3を取り巻くその外側には、円筒状覆い体26が配置される。この覆い体26は、容器3の周側板3aの濾過用透孔3dから放出される濾過物を受けて、下方へ落とし込んて捕集するための捕集部材として機能する。覆い体26は、その上部において、放射状連結バー28を介して、蓋板27に連結されている。そのため、この覆い体26は、容器3の外側に一定の間隙を隔てて、回転押圧子24,25と一体的に回転することとなる。なお、このように回転押圧子24,25と一体的に回転させずとも、別の動力源を用いて、円筒状覆い体26を回転させてもよい。
図3〜図5に示されるように、容器3の外周面と円筒状覆い体26の内周面との間には、円筒状覆い体26の内周面に付着する濾過物を掻き取るための内周面掻き取り部材22と有底円筒状容器3の周側板3aの外周面に付着する濾過物を掻き取るための外周面掻き取り部材23とが配置されている。これらの掻き取り部材22,23は、それぞれレバー22b,23bを介して回動取付部32に支持されており、これにより、レバー22b,23bを適宜に回動させて掻き取り刃22a,23aを接離させることにより、掻き取り作動状態と非作動状態とを選択することが可能とされている。これは、裏漉し対象物の性状によっては、対応する内周面や外周面に濾過物が付着しないこともあるからである。
図1〜図3に示されるように、投入管を兼ねる上側シャフト9の上端部には、裏漉し対象物を受け取ると共に、投入管9内へと案内するための供給用トレイ19が水平姿勢で取り付けられている。この供給用トレイ19の中央部には、投入管9内へと裏漉し対象物を案内するための落とし口19aが配置されている。容器3の下方には、円筒状覆い体26により捕集されて落下する濾過物を受け取るための回収用トレイ20が水平姿勢で配置されている。この回収用トレイ20の手前位置には落とし口20aが配置されており、先ほど説明した掻き取り部材22,23で掻き取られた濾過物は、この落とし口20aの辺りに落下するように構成されている。落とし口20aの下方には、回収用トレイ20の落とし口20aから落下する濾過物を回収するための引き出し状の回収箱21が配置されている。裏漉し処理の結果として得られた濾過物は、すべて、この回収用トレイ20に集まるようになっている。
図8に示されるように、この裏漉し機の電気的なシステムは、各種の指令操作のために使用される操作部31と、下側シャフト4を回転させるためのサーボモータ(M1)8と、上側シャフト9を回転させるためのサーボモータ(M2)13と、昇降台14を昇降させるためのサーボモータ(M3)17と、操作部31にて指令された動作態様となるように、3つのサーボモータ8,13,17を制御する制御部30とを含んで構成される。なお、当業者には周知のように、この種のシステムにおける制御部としては、例えば、プログラマブル・コントローラとサーボモータコントロールとの組み合わせ、また操作部としては、プログラマブル・コントローラの付属品であるプログラマブル表示器(プログラマブル・ターミナル)等で実現することができる。
次に、以上の構成よりなる裏漉し機100と制御システム(図8参照)とからなる自動裏漉し装置の作用について、説明する。
操作部59において所定の操作を行うことで、昇降ユニット2は、ボールねじ機構18とサーボモータ17の作用により、上昇位置(図1参照)から下降位置(図2参照)へと降下する。なお、先に説明したように、降下に先立ち、回転押圧子24,25は後退位置とされ、降下後は進出位置へと戻される。
裏漉し対象物である過熱蒸気軟化物、すなわち別途図示しない加熱炉内で過熱蒸気雰囲気に晒すことにより軟化された野菜、果物、穀類等の食材は、適当な容器から供給用トレイ19へと移し替えられ、しかるのち、適当な操作具(例えば、へら等)の操作で、適量ずつ、落とし口19aへと手作業で掻き寄せられて、投入管を兼ねる中空上側シャフト9内へと落とし込まれ、最終的に、有底円筒状容器3内へと移送される。シャフト9の下端開口9aより容器3内へ放出された裏漉し対象物は、容器3の回転に伴う遠心力により、放射状に移動乃至飛散して、遠心力に相当する圧力にて、容器3の周側板3aの内面に押しつけられる。
こうして、容器3の周側板3aの内面に押しつけられる裏漉し対象物は、さらに、容器3と回転押圧子24,25との回転数差で決まる周期にて、押圧子24,25により、周側板3aの内面に擦る付け乃至押し付けられる。
遠心力による押し圧力並びに押圧子24,25による押し圧力乃至擦り力を受けて、周側板3aの透孔3dから突出乃至放出される濾過物は、あるものはその流動性の高さにより、円筒状覆い体26の内面に衝突したのち、その内面に沿って自然落下し、あるものはその粘性の高さにより、透孔3dの出口側においてある程度の長さの紐状に繋がり、またあるものはその粘着力の強さにより、円筒状覆い体26の内面に衝突したのち、その内面にこびりつくこととなる。
濾過物のうち、円筒状覆い体26の内面に沿って自然落下するものについては、内周面の掻き取り部材22を非作動位置としても、回収用トレイ20上に落下するから、それらについては、適当な操作具(例えば、へら)等を用いて手作業で落とし口20aに掻き寄せて落とし込むことで、引き出し状の回収箱21に収容することができる。
濾過物のうち、周面板3aの透孔3dの出口側に紐状に連なるものについては、適当な時期に、外周面掻き取り部材23の掻き取り刃23aを容器3の周側板3aの外周面に接触させて外周面から掻き落とすと、落とされた濾過物は、回収用トレイ20の落とし口20aに集まるから、同様にして、引き出し状の回収箱21に収容することができる。
濾過物のうち、円筒状覆い体26の内面に衝突したのち、その内面にこびりつくものについては、適当な時期に又は常に、内周面掻き取り部材22の掻き取り刃22aを円筒状覆い体26の内周面に接触させて内周面から掻き落とすと、落とされた濾過物は、回収用トレイ20の落とし口20aに集まるから、同様にして、引き出し状の回収箱21に収容することができる。
操作部31において所定の指令操作を行うことで、容器3については、上から見て時計回りで所定の回転速度(例えば、回転数N1)に、回転押圧子24,25については、同様に時計回りで所定の回転速度(例えば、回転数N2)に、それぞれ設定する。ここで、N1≠N2であって、N1−N2=ΔNが、容器3の周側板3aに対する回転押圧子24,25の相対回転速度となる。これにより、容器3及び押圧子24,25は、制御部30の作用により、設定された速度へと自動的に導かれる。
容器3の回転数N1は、そのまま、裏漉し対象物に加わる遠心力に影響する。そのため、周側板3a上の濾過用透孔3dの通過しやすさを考慮して、容器3の回転数N1を設定する必要がある。粘性の高い或いは繊維分の多い裏漉し対象物については、一般に、濾過用透孔3dを通過しにくい傾向が見られるから、大なる遠心力を得るために、容器3の回転数N1は大きめに設定する一方、粘性が低い或いは繊維の少ない裏漉し対象物については、一般に、濾過用透孔3dを通過し易い傾向が見られるから、容器3の回転数N1は小さめに設定することができる。
一方、回転押圧子24,25の回転数N2は、N1−N2=ΔNが、容器3の周側板3aに対する回転押圧子24,25の相対回転速度となると共に、この相対回転速度は、回転押圧子24,25が、周側板3a上の裏漉し対象物堆積面を押圧しながら擦る周期にも対応する。そして、回転押圧子により擦られた部分においては、濾過用透孔3dの目詰まりが解消する傾向にある。そのため、周側板3aの擦り周期は、換言すれば、周側板上のある箇所の裏漉し対象物が遠心力により周側板に押し付けられ続ける継続時間と理解することもできる。
それでは、周側板3aの擦り周期を短くすれば、目詰まりが解消して、裏漉し処理の効率が向上するかといえば、一概に、そうとも言えない。なぜなら、周側板3aの擦り周期を短くすると、回転押圧子24,25と周側板3aとの相対速度の上昇による摩擦熱により、裏漉し対象物の変質劣化が問題となることもあるからである。
さらに、裏漉し対象物として、過熱蒸気雰囲気中でほぼ無酸素状態で加熱処理された植物性食材の場合には、細胞の多くが破壊されずに残存することから、その裏漉し処理はできるだけ、細胞がそのまま残存されることに配慮せねばならない。ここで、細胞の破壊は、周側板3a上を回転押圧子24,25で擦る際に多く生ずることが知見されている。そのため、押圧子による周側板の擦り処理についは、あまり頻繁に行うことは、細胞の破壊防止の観点からは好ましくはない。実際、過熱蒸気で処理された裏漉し対象物の場合には、押圧子による擦り周期を長めに設定して、濾過物が濾過用透孔から紐状に繋がった状態でて押し出されるようにすると、得られた裏漉し処理物は細胞が破壊されずに残存することから、素材の色彩や味覚がそのまま保持され、高品質の裏漉し処理物(ピューレ状食品)を得ることができることが知見された。
本発明に係る有底円筒状容器3と回転押圧子24,25とを使用した裏漉し機によれば、それぞれの回転数(N1,N2)の調整により、所望の遠心力と所望の擦り周期とを任意に実現できるから、物性の異なる様々な裏漉し対象物に対しても、最適条件による裏漉し処理を容易に実現することができる。
本発明者等が行った運転試験では、両者を同一方向に回転されることを前提として、有底円筒状容器3の回転数を毎分200〜400回転の範囲とすると共に、回転押圧子24,25の回転数をそれよりも毎分50〜200程度遅くに設定して、押圧子24,25を容器3が追い抜いてゆくように設定した場合に、想定される物性の裏漉し対象物において、品質の良好なピューレ状食品が効率よく得られることが知見された。
より具体的な一例を挙げるとすれば、水分が多く軟らかくかつ粘性も低い過熱蒸気軟化果物(例えば、メロン、イチゴ、ラズベリー、ブルーベリー等)に適用する場合、容器3の回転数を、遠心力により十分なる押し圧力が得られる毎分250〜400回転とする一方、押圧子24,25の回転数を毎分50〜150回転とすることにより、容器3の目詰まりを生ずることなく、ピューレ状加工食品を効率よく製造できることが確認された。
さらに、水分が少なく比較的に硬く粘性も低い過熱蒸気軟化物(例えば、サツマイモ、ジャガイモ等)に適用する場合、容器3の回転数を、遠心力により十分なる押し圧力が得られる毎分200〜300回転とする一方、押圧子24,25の回転数を毎分50〜150回転とすることにより、容器3の目詰まりを生ずることなく、ピューレ状加工食品を効率よく製造できることが確認された。
なお、以上の実施形態では、回転押圧子の数を2個としたが、その数は任意である。但し、複数個を等角度間隔で配置すれば、回転バランスが良好となって、周側板内周面との接触状態が安定する。
また、以上の実施形態では、覆い体26を円筒状としたが、内周面の掻き取り処理が不要なイチゴ等の流動性の高い裏漉し対象物であれば、覆い体の断面形状は必ずしも円形である必要はない。
また、以上の実施形態では、覆い体26とディスク状蓋板27とを連結して、両者を一体的に回転させたが、要は、覆い体26が回転すれば掻き取り部材22と接触して掻き取り動作が行われることであるから、覆い体26の回転を別の回転駆動系で実現してもよいであろう。
また、以上の実施形態では、上側シャフト9に回転運動伝達機能のみならず、食材投入機能も併有させたが、勿論、容器3への食材投入口を別に設けて、上側シャフト9を回転運動伝達機能に専念させてもよいであろう。
また、以上の実施形態では、容器3と押圧子24,25とを同一方向へと回転させるに際して、容器3の回転速度よりも押圧子24,25の回転速度を低速として、容器3が押圧子24,25を追い抜くように構成したが、要は、両者間に相対速度が存在すればよいのであるから、動力に余裕があり、又は消費電力に余裕があるのであれば、容器3の回転速度よりも押圧子24,25の回転速度を高速としてもよいであろう。もっとも、容器3の回転速度よりも押圧子24,25の回転速度を低速とすれば、擦り処理の方向は回転が減速する側となることから、擦り取られた余分な裏漉し対象物の飛散を可及的に抑制することができる。
また、以上の実施形態では、容器3及び押圧子24,25の軸を完全に鉛直としたが、作業性等の観点から手前に適宜に傾斜させる等の改変は、「縦型」の語の範囲に含まれることは言うまでもないであろう。
また、以上の実施形態では、容器3への裏漉し対象物の供給を供給用トレイ19、投入管を兼ねる上側シャフト9を介して行ったが、食材搬送用のポンプからホースを介して裏漉し対象物を容器3内へと供給するようにしてもよいであろう。
以上の説明で明らかなように、本発明方法によれば、中心軸の回りに回転自在に支持され、かつその周側板(3a)には濾過用透孔(3d)が明けられた縦型の有底円筒状容器(3)と、前記有底円筒状容器の内側にあって、前記周側板内周面と当接又は近接しつつ、前記中心軸の周りに回転可能に支持された回転押圧子(24,25)と、前記有底円筒状容器の濾過用透孔から容器外へと放出される濾過物を捕集する濾過物捕集部材(26)とを有する裏漉し機の運転方法であって、裏漉し対象物が投入された前記有底円筒状容器を所定の回転方向へと第1の回転速度(N1)で回転させながら、前記回転押圧子を、前記有底円筒状容器と同一の回転方向へと、前記第1の回転速度との間に所定の速度差(ΔN)を有する第2の回転速度(N2)で回転させるステップを包含するものであるから、前記回転押圧子は、前記第1の回転速度と前記第2の回転速度との速度差に相当する速度で、前記有底円筒状容器の周側板内周面に対して前記所定の回転方向と同方向又は逆方向へと相対的に移動することとなるため、所望の押し付け圧力に対応する遠心力を得るべく、第1の回転速度をどのような値に設定しようとも、第2の回転速度さえ適切に設定しさえすれば、周側板内周面を擦る周期を任意に設定することができるから、周側板内周面に対する食材押し付け圧力及び継続時間を最適に維持しつつも、濾過用透孔のある周側板内周面を適切な周期で掻き取って、濾過用透孔の目詰まりを解消し、裏漉し作用を最適な状態に維持することが可能となる。
本発明は、過熱蒸気を用いた無酸素状態乃至低酸素状態において加熱処理することで軟化された食材(例えば、果実、野菜、穀類等々)をストレーナに通過させて裏漉し処理することにより、食材本来の機能を保持する又は新たな機能を発揮させた液状乃至ピューレ状食品を得る工程等に利用することができる。
1 裏漉し処理部
2 昇降ユニット
3 有底円筒状容器
3a 周側板
3b 周縁板
3c ブラケット
3d 透孔
4 下側シャフト
5 スラスト軸受け
6 従動プーリー
7 タイミングベルト
8 サーボモータ(M1)
9 上側シャフト(投入管)
9a 投入孔
10 従動プーリー
11 タイミングベルト
12 駆動プーリー
13 サーボモータ(M2)
14 昇降台
15 ガイドロッド
16 ガイドスリーブ
17 サーボモータ(M3)
18 ボールねじ機構
19 供給用トレイ
19a 落とし口
20 回収用トレイ
20a 落とし口
21 回収箱
22 内周面掻き取り部材
22a 掻き取り刃
23 外周面掻き取り部材
23a 掻き取り刃
24 回転押圧子
24a 断面弧状の案内曲面
24b 案内溝
25 回転押圧子
25a 断面弧状の案内曲面
25b 案内溝
25c 平坦面
25d 直線状端縁
26 円筒状覆い体
27 蓋板
28 連結バー
29 弧状ガイド穴
29a ピン
30 制御部
31 操作部
100 裏漉し機
A 昇降方向を示す矢印

Claims (3)

  1. 中心軸の回りに回転自在に支持され、かつその周側板には濾過用透孔が明けられた縦型の有底円筒状容器と、
    前記有底円筒状容器の内側にあって、前記周側板内周面と当接又は近接しつつ、前記中心軸の周りに回転可能に支持された回転押圧子と、
    前記有底円筒状容器の外側にあって、前記有底円筒状容器の外周を適当な間隙を隔てて包囲し、かつ前記中心軸の周りに回転自在に支持され、その周側板内周面により前記濾過用透孔から放出される濾過物を受けとめる覆い体と、
    前記有底円筒状容器を所定方向へと回転されることが可能な第1の回転駆動源と、
    前記回転押圧子を前記有底円筒状容器と同一方向へと回転させることが可能な第2の回転駆動源と、
    前記覆い体を前記有底円筒状容器と同一方向へと回転させることが可能であって、前記第1及び第2の回転駆動源とは独立して設けられた第3の回転駆動源と、
    前記有底円筒状容器の回転速度及び前記回転押圧子の回転速度を指定するための操作部と、
    前記操作部により指定された速度となるように、前記有底円筒状容器の回転速度及び前記回転押圧子の回転速度を制御する制御部とを包含する、ことを特徴とする自動裏漉し装置。
  2. 前記回転押圧子は、前記有底円筒状容器との回転速度差により、前記周側板内周面へと裏漉し対象物を押し付ける作用が生ずるように構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の自動裏漉し装置。
  3. 前記回転押圧子の個数は複数個であって、かつ前記有底円筒状容器の内周に沿って等角度間隔で配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の自動裏漉し装置。
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