JP5900270B2 - 車両用乗員保護装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに着座した乗員を側面衝突時にファーサイドエアバッグによって車幅方向内側から拘束する車両用乗員保護装置に関する。
下記特許文献1の図9に記載されたエアバッグ装置は、シートバックの車幅方向内側の側部に配設されたエアバッグ(ファーサイドエアバッグ)を備えている。このエアバッグ装置では、側突時にファーサイドエアバッグを膨張展開させると共に、センターコンソールボックスの上蓋を起立させ、当該上蓋によってファーサイドエアバッグを衝突側から支持する構成になっている。
一方、下記特許文献2に記載された乗員保護装置は、センターコンソールボックスの内部に配設されたエアバッグ(ファーサイドエアバッグ)を備えている。この乗員保護装置では、側突時にファーサイドエアバッグを上方に向けて膨張展開させると共に、当該膨張展開によってセンターコンソールボックスの蓋体(上蓋)を起立させ、当該上蓋によってファーサイドエアバッグを衝突側から支持する構成になっている。
上記各特許文献に記載された発明では、上述の如き構成により、衝突側(車幅方向内側)へ慣性移動する乗員を拘束したファーサイドエアバッグが、車幅方向内側へ移動する(倒れる)ことを抑制するようにしている。
特開2009−280023号公報 特開2009−149122号公報
しかしながら、上記各発明では、センターコンソールの上蓋が起立した状態で、乗員からの過大な荷重がファーサイドエアバッグを介して上蓋に作用する。このため、上蓋自体や上蓋を起立状態に支持する構成を大幅に強化する必要がある。また、上記特許文献2に記載された発明では、大容量のファーサイドエアバッグをセンターコンソールボックス内に配設する構成であるため、センターコンソールボックスの収納容量が大きく制約されてしまう。
本発明は上記事実を考慮し、センターコンソールボックスの構成を変更することなく、乗員拘束時におけるファーサイドエアバッグの車幅方向内側への移動を抑制することができる車両用乗員保護装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る車両用乗員保護装置は、シートクッション及びシートバックを有し、車体床部に対して車両前後方向にスライド可能に連結された車両用シートと、前記車両用シートの車幅方向内側に設けられたセンターコンソールボックスと、前記車両用シートに設けられ、作動することによりガスを噴出するインフレータと、前記シートバックの車幅方向内側の側部に配設され、前記ガスが内部に供給されることにより前記車両用シートに着座した乗員の車幅方向内側へ膨張展開して乗員と前記センターコンソールボックスとの間に下部が介在されるメインバッグ部を有すると共に、前記ガスが内部に供給されることにより前記メインバッグ部の上下方向中間部から前記センターコンソールボックスの上方へ膨張展開し、当該膨張展開状態で長手方向が車両前後方向を向き且つ車両前後方向の寸法が前記メインバッグ部よりも大きく設定されたサブバッグ部を有するファーサイドエアバッグと、を備え、前記インフレータは、前記メインバッグ部の内部に設けられており、前記メインバッグ部内の上下方向中間部と前記サブバッグ部内とを連通させた連通口を介して前記ガスが前記サブバッグ部に供給されると共に、前記メインバッグ部の内部には、前記インフレータから噴出されるガスを前記メインバッグ部内の下部側へ案内する案内部材が設けられている。
請求項1に記載の車両用乗員保護装置では、例えば車両の側面衝突が検知されると、車両用シートに設けられたインフレータが作動してガスが噴出される。インフレータから噴出されたガスは、シートバックの車幅方向内側の側部に配設されたファーサイドエアバッグのメインバッグ部内及びサブバッグ部内に供給される。これにより、メインバッグ部が車両用シートに着座した乗員の車幅方向内側へ膨張展開し、メインバッグ部の下部が乗員とセンターコンソールボックスとの間に介在されると共に、サブバッグ部がメインバッグ部の上下方向中間部からセンターコンソールボックスの上方へ膨張展開する。
このため、側面衝突の衝撃によって車幅方向内側へ慣性移動する乗員がメインバッグ部に拘束された際には、サブバッグ部がセンターコンソールボックスの上面から反力を受けることにより、メインバッグ部がサブバッグ部を介してセンターコンソールボックスに支持される。これにより、車幅方向内側へのファーサイドエアバッグの移動を抑制することができる。
しかも、上述の如くサブバッグ部がセンターコンソールボックスの上面から反力を受ける構成であるため、センターコンソールボックスの構成を特に変更しなくても、サブバッグ部に対して良好に反力を付与することができる。
さらに、このサブバッグ部は、膨張展開状態で長手方向が車両前後方向を向き且つ車両前後方向の寸法がメインバッグ部よりも大きく設定されている。これにより、車体床部に対する車両用シートの前後スライド位置に関わらず、サブバッグ部をセンターコンソールボックスの上方へ膨張展開させることが可能になる。また、サブバッグ部とセンターコンソールボックスの上面との接触面積を広く確保することができるので、サブバッグ部を介したメインバッグ部の支持を安定させることができる。
また、この発明では、メインバッグ部内に設けられたインフレータが作動すると、インフレータから噴出されるガスが、メインバッグ部内に設けられた案内部材によってメインバッグ部内の下部側へ案内される。これにより、メインバッグ部の下部を早期に膨張展開させて、乗員とセンターコンソールボックスとの間に介在させることができるので、乗員の車幅方向内側への移動を早期に抑制することができる。しかも、メインバッグ部内の下部側へのガスの供給が完了すると、メインバッグ部内の上下方向中間部とサブバッグ部内とを連通させた連通口を介したサブバッグ部へのガスの供給が促進される。これにより、メインバッグ部の展開完了に先立って、サブバッグ部を展開完了させることができるので、サブバッグ部によって早期にメインバッグ部を支持することができる。
請求項2に記載の発明に係る車両用乗員保護装置は、請求項1において、前記サブバッグ部は、膨張展開時に前記メインバッグ部よりも車両前方側へ突出する。
請求項2に記載の発明では、メインバッグ部よりも膨張展開時における車両前後方向の寸法が大きく設定されたサブバッグ部が、メインバッグ部よりも車両前方側へ突出する。ここで、センターコンソールボックスは、一般にシートバックよりも車両前方側へ延びているため、サブバッグ部が上記のように形成されていることにより、サブバッグ部とセンターコンソールボックスの上面との接触面積を広くすることができる。
請求項に記載の発明に係る車両用乗員保護装置は、請求項1又は請求項2において、前記連通口は、膨張展開状態における前記サブバッグ部の長手方向を長手とする長尺状に形成されている。
請求項に記載の発明では、メインバッグ部内の上下方向中間部とサブバッグ部内とを連通させた連通口が、膨張展開状態におけるサブバッグ部の長手方向を長手とする長尺状に形成されている。これにより、長尺状に形成されたサブバッグ部内へ効率的にガスを供給することができるので、サブバッグ部を早期に膨張展開させることが可能になる。
以上説明したように、本発明に係る車両用乗員保護装置では、センターコンソールボックスの構成を変更することなく、乗員拘束時におけるファーサイドエアバッグの車幅方向内側への移動を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る車両用乗員保護装置の構成を示す正面図である。 同車両用乗員保護装置が備えるファーサイドエアバッグ装置の構成を示す縦断面図である。 同車両用乗員保護装置の部分的な構成を示す側面図であり、(A)は車両用シートがスライド範囲の前端に位置する状態の図であり、(B)は車両用シートがスライド範囲の後端に位置する状態の図である。 同車両用乗員保護装置のファーサイドエアバッグによって乗員が拘束された状態を示す図1に対応した正面図である。
以下、図1〜図4に用いて、本発明の実施形態に係る車両用乗員保護装置10について説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印INは、車両の前方向(進行方向)、上方向、車幅方向の内側をそれぞれ示している。以下、単に前後、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下を示すものとする。
(構成)
図1に示されるように、本実施形態に係る車両用乗員保護装置10は、車両用シート12R(ここでは右ハンドルの車両の運転席)と、該車両用シート12Rの車幅方向内側に設けられたセンターコンソールボックス14と、ファーサイドエアバッグ装置16とによって構成されている。
車両用シート12Rは、乗員Pが着座するシートクッション18と、シートクッション18の後端部に連結されて乗員Pの背凭れとなるシートバック20と、シートバック20の上端部に連結されて乗員Pの頭部Hを支持するヘッドレスト22と、を備えている。
シートクッション18は、シートスライド機構24(前後位置調整機構)を介して車体床部26に連結されている。このシートスライド機構24は、車体床部26に対してシートクッション18を車両前後方向にスライド可能に連結した左右一対のスライドレール28と、シートクッション18の上記スライドをロックするロック機構(図示省略)とを備えており、ロック機構によるロックを解除することにより、車体床部26に対する車両用シート12Rの前後位置調整が可能な状態になる。
なお、本実施形態では、車両用シート12Rの前後方向、左右方向(幅方向)及び上下方向は、車両の前後方向、左右方向(幅方向)及び上下方向と一致している。また、図1及び図4に示される車両用シート12Lは、助手席である。この車両用シート12Lは、車両用シート12Rと基本的に同様の構成とされている(同様の構成については同符号を付与してある)。また、図1及び図4では、車両用シート12Rには実際の乗員の代わりに、衝突試験用のダミーPが着座している。このダミーPは、例えば国際統一側面衝突ダミー(World Side Impact Dummy:WorldSID)である。以下、説明を分かりやすくするために、ダミーPを「乗員P」と称する。
センターコンソールボックス14(以下、コンソールボックス14と称する)は、車室内の車幅方向中央部において、車両用シート12Rと車両用シート12Lとの間に配設されている。このコンソールボックス14は、車体床部26の上面に固定されたセンターコンソール30の後部に一体に設けられている。このコンソールボックス14の上端部には、開閉可能な上蓋14Aが設けられており、当該上蓋14Aを開くことにより、コンソールボックス14内が開放される。この上蓋14Aは、乗員Pの車幅方向内側の腕部Aを支持する肘掛部(アームレスト部)としての機能も備えている。
一方、ファーサイドエアバッグ装置16は、車両の側面衝突時において、衝突側とは反対側の乗員を保護するための装置である。このファーサイドエアバッグ装置16は、シートバック20における車幅方向内側の側部20Aに配設されたファーサイドエアバッグ32(以下、単に「エアバッグ32という」)と、該エアバッグ32内でガスを噴出するインフレータ34(ガス発生手段)と、インフレータ34から噴出されたガスを整流する整流布36(案内部材)と、を主要部として構成されている。
エアバッグ32は、インフレータ34及び整流布36と共にモジュール化(ユニット化)され、かつ、整流布36と共に折り畳まれた状態で側部20Aの内部に配設(格納)されている。このエアバッグ32は、インフレータ34から発生するガスの圧力で側部20Aのシート前方側(乗員Pの車幅方向内側)へ膨張展開する(図1図示状態)。なお、以下の説明に記載するエアバッグ32の前後上下の方向は、特に断りのない限り、エアバッグ32が膨張展開した状態での方向を示すものであり、車両の前後上下の方向と略一致している。
このエアバッグ32は、メインバッグ部38とサブバッグ部40とによって構成されている。図2に示されるように、メインバッグ部38は、例えばナイロン系又はポリエステル系の布材を切り出して形成された1枚の基布42が二つ折りにされて外周縁部を縫製部T1において縫製されることにより袋状に形成されている。
このメインバッグ部38は、膨張展開状態で、基布42における一側部分42Aが車幅方向外側(着座乗員側)を向き、基布42における他側部分42Bが車幅方向内側(コンソールボックス14側)を向くように配設されている。また、このメインバッグ部38は、図3(A)及び図3(B)に示される如く膨張展開状態を車幅方向から見た場合に、車両上下方向に沿って長尺な略矩形状(略長円形状)を成すように形成されており、少なくとも乗員Pの頭部H、肩部S、胸部C及び腹部Bを拘束可能な大きさに形成されている。
サブバッグ部40は、メインバッグ部38が膨張展開した状態で、メインバッグ部38の車幅方向内側に位置するように、メインバッグ部38に取り付けられている。このサブバッグ部40は、メインバッグ部38と同様に、例えばナイロン系又はポリエステル系の布材を切り出して形成された1枚の基布46が二つ折りにされて外周縁部を縫製部T2において縫製されることにより袋状に形成されている。
このサブバッグ部40は、膨張展開状態で、基布46における一側部分46Aが車幅方向外側(メインバッグ部38側)を向き、基布46における他側部分46Bが車幅方向内側(車両用シート12L側)を向くように配設されている。また、このサブバッグ部40は、図3(A)及び図3(B)に示される如く膨張展開状態を車幅方向から見た場合に、車両前後方向に沿って長尺な略矩形状(略長円形状)を成すように形成されており、車両前後方向の寸法がメインバッグ部38よりも大きく設定されている。このサブバッグ部40の車両前後方向の寸法は、コンソールボックス14の上蓋14Aの車両前後方向の寸法と同等に設定されている。
また、このサブバッグ部40は、エアバッグ32の膨張展開状態を車幅方向から見た場合に、後端がサブバッグ部40の後端と揃うようにメインバッグ部38に縫製されており、前部に設けられた前方突出部40Aがメインバッグ部38よりも前方に突出するように形成されている。
また、このサブバッグ部40は、膨張展開状態における車幅方向の寸法が、コンソールボックス14の車幅方向の寸法の半分程度に設定されている。このため、車両用シート12Rのエアバッグ32と左右対称の形状に形成されたエアバッグ(図示省略)が、車両用シート12Lのシートバック20における車幅方向内側の側部に配設されている場合でも、車両用シート12Lのエアバッグと、車両用シート12Rのエアバッグ32とが不用意に干渉しないようになっている。
サブバッグ部40の基布46の一側部分46Aは、メインバッグ部38の基布42の他側部分42Bの上下方向中間部に、縫製部T3において縫製されている。また、メインバッグ部38の内部における上下方向中間部とサブバック部40の内部とは、一側部分46A及び他側部分42Bを貫通した連通口48によって連通されている。この連通口48はサブバッグ部40の長手方向を長手とする長尺状に形成されておりサブバッグ部40が膨張展開した状態では、連通口48が車両前後方向に沿って延びるように構成されている。
なお、メインバッグ部38が1枚の基布42によって縫製される構成に限らず、2枚の基布が重ね合わされて周縁部を縫製されることにより袋状のメインバッグ部38が形成される構成にしてもよい。この点はサブバッグ部40においても同様である。また、メインバッグ部38及びサブバッグ部40の製造方法は縫製に限らず、例えば自動織機による袋織り工法(所謂OPW工法)によってメインバッグ部38及びサブバッグ部40を製造してもよい。
一方、インフレータ34は、図2に示されるように、所謂シリンダータイプのインフレータであり、メインバッグ部38の内部における上下方向中間部の後端部側に収容されている。このインフレータ34は、円筒状に形成されており、軸線方向がシートバック20の高さ方向に沿う状態で配置されている。インフレータ34の外周部からは、車両後方側又は車幅方向外側へ向けて上下一対のスタッドボルト(図示省略)が突出している。これらのスタッドボルトは、メインバッグ部38の基布42及び図示しないシートバックフレームを貫通しており、先端側に図示しないナットが螺合している。これにより、インフレータ34がエアバッグ32と共にシートバックフレームに締結固定されている。
インフレータ34の上部には、複数のガス噴出口50(図2参照)がインフレータ34の周方向に並んで形成されており、インフレータ34が作動した際には、複数のガス噴出口50からガスが放射状に噴出される構成になっている。このインフレータ34には、車両に搭載された側突ECU52が電気的に接続されている。この側突ECU52には、車両の側面衝突を検知する側突センサ54が電気的に接続されている。これらの側突ECU52及び側突センサ54は、ファーサイドエアバッグ装置16の構成部材である。
側突ECU52は、側突センサ54からの信号に基づいて車両の側面衝突(の不可避)を検知した際に、インフレータ34を作動させる構成とされている。詳細には、本実施形態に係るファーサイドエアバッグ装置16が、右ハンドルの自動車の運転席である車両用シート12Rに搭載されているため、助手席である車両用シート12L側の側部(左側部)に対して他車両が衝突したことを側突ECU52が検知した際に、インフレータ34が作動される。なお、側突ECU52に側面衝突を予知(予測)するプリクラッシュセンサが電気的に接続されている場合には、プリクラッシュセンサからの信号に基づいて側突ECU52が側面衝突を予知した際にインフレータ34が作動される構成にしてもよい。
整流布36は、メインバッグ部38及びサブバッグ部40を構成する基布42、46と同様の布材によって筒状に縫製されたものであり、軸線方向がシートバック20の高さ方向に沿う状態で、メインバッグ部38の内部における上下方向中間部の後端部側に収容されている。この整流布36は、半径方向から見て円錐台状に形成されており、下端開口部56が上端開口部58よりも十分に大きく形成されている。
この整流布36の内側には、下端開口部56からインフレータ34が挿入されており、インフレータ34の上部及び上下方向中間部が整流布36によって覆われている。この整流布36には、インフレータ34の上下のスタッドボルトが貫通しており、整流布36の一部は、メインバッグ部38の基布42の一部と共にインフレータ34とシートバックフレームとの間に挟まれている。これにより、整流布36がシートバックフレームに固定されている。
ここで、上記構成の車両用乗員保護装置10では、インフレータ34が作動すると、インフレータ34の上部に設けられた複数のガス噴出口50からガスが噴出される。複数のガス噴出口50から噴出されたガスは、整流布36によって整流され、整流布36の上端開口部58及び下端開口部56からメインバッグ部38内の上部側及び下部側へ向けて噴出され(図2の矢印G1及び矢印G2参照)、メインバッグ部38が乗員Pの車幅方向内側へ膨張展開する。
この場合、下端開口部56が上端開口部58よりも大きく形成されていることから、より多くのガスがメインバッグ部38内の下部側へ案内され、メインバッグ部38の下部の膨張展開が促進される。そして、膨張展開したメインバッグ部38の下部は、乗員Pの腹部Bとコンソールボックス14との間に介在される構成になっている。
また、インフレータ34からメインバッグ部38内に噴出されたガスは、連通口48を介してサブバッグ部40内に供給される(図2の矢印G3参照)。これによりサブバッグ部40がメインバッグ部38の上下方向中間部からコンソールボックス14の上方に膨張展開し、サブバッグ部40の下面がコンソールボックス14の上蓋14Aの上面に当接又は近接して対向するようになっている。
また、本実施形態では、車両用シート12Rが車体床部26に対するスライド範囲の前端(図3(A)に示される位置:フロントモースト)と、スライド範囲の後端(図3(B)に示される位置:リヤモースト)との間のどの位置に位置する状態でも、サブバッグ部40の下面がコンソールボックス14の上蓋14Aの上面に当接又は近接して対向するようになっている(なお、図3(A)及び図3(B)ではシートクッション18は図示省略)。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成の車両用乗員保護装置10では、側突ECU52が側突センサ54からの信号に基づいて車両の側面衝突を検知すると、当該側突ECU52によってインフレータ34が作動されてガスが噴出される。インフレータ34から噴出されたガスは、シートバック20の車幅方向内側の側部20Aに配設されたエアバッグ32のメインバッグ部38内及びサブバッグ部40内に供給される。これにより、メインバッグ部38が車両用シート12Rに着座した乗員Pの車幅方向内側へ膨張展開し、メインバッグ部38の下部が乗員Pとコンソールボックス14との間に介在されると共にサブバッグ部40がメインバッグ部38の上下方向中間部からコンソールボックス14の上方へ膨張展開する。
このため、側面衝突の衝撃によって車幅方向内側へ慣性移動する乗員Pがメインバッグ部38に拘束された際にはサブバッグ部40がコンソールボックス14の上面(上蓋14Aの上面)から反力を受けることにより、メインバッグ部38がサブバッグ部40を介してコンソールボックス14に支持される。これにより、車幅方向内側へのエアバッグ32の移動を抑制することができる。その結果、乗員Pの車幅方向内側への移動を抑制することができるので、エアバッグ32による乗員保護性能を向上させることができる。
しかも、上述の如くサブバッグ部40がコンソールボックス14の上面から反力を受ける構成であるため、コンソールボックス14の構成を特に変更しなくても、サブバッグ部40に対して良好に反力を付与することができる。
さらに、このサブバッグ部40は、膨張展開状態で長手方向が車両前後方向を向き且つ車両前後方向の寸法がメインバッグ部38よりも大きく設定されている。これにより、車体床部26に対する車両用シート12Rの前後スライド位置に関わらずサブバッグ部40をコンソールボックス14の上方へ膨張展開させることが可能になる。また、サブバッグ部40とコンソールボックス14の上面との接触面積を広く確保することができるので、サブバッグ部40を介したメインバッグ部38の支持を安定させることができる。
また、本実施形態では、メインバッグ部38よりも膨張展開時における車両前後方向の寸法が大きく設定されたサブバッグ部40が、メインバッグ部38よりも車両前方側へ突出する。ここで、コンソールボックス14は、シートバック20よりも車両前方側へ延びているため、サブバッグ部40が上記のように形成されていることにより、サブバッグ部40とコンソールボックス14の上面との接触面積を広くすることができる。
さらに、本実施形態では、メインバッグ部38内に設けられたインフレータ34が作動すると、インフレータ34から噴出されるガスが、メインバッグ部38内に設けられた整流布36によってメインバッグ部38内の下部側へ案内される。これにより、メインバッグ部38の下部を早期に膨張展開させて、乗員Pの腹部Bとコンソールボックス14との間に介在させることができるので、乗員Pの車幅方向内側への移動を早期に抑制することができる。しかも、メインバッグ部38内の下部側へのガスの供給が完了すると、メインバッグ部38内の上下方向中間部とサブバッグ部40内とを連通させた連通口48を介したサブバッグ部40へのガスの供給が促進される。これにより、メインバッグ部38の展開完了に先立ってサブバッグ部40を展開完了させることができるので、サブバッグ部40によって早期にメインバッグ部38を支持することができる。
また、本実施形態では、メインバッグ部38内の上下方向中間部とサブバッグ部40内とを連通させた連通口48が、膨張展開状態におけるサブバッグ部40の長手方向を長手とする長尺状に形成されている。これにより、長尺状に形成されたサブバッグ部40内へ効率的にガスを供給することができるのでサブバッグ部40を早期に膨張展開させることが可能になる。
また、本実施形態ではサブバッグ部40がメインバッグ部38の基布42とは別体の基布46によって縫製されているためサブバッグ部40がコンソールボックス14の上面から良好に反力を受けるようにサブバッグ部40の形状を設定することができる。しかもサブバッグ部40が車両前後方向を長手とする長尺状に形成されているためサブバッグ部40の容量の増加を抑制しつつサブバッグ部40とコンソールボックス14の上面との接触面積を広く確保することができる。
(実施形態の補足説明)
上記実施形態では、助手席である車両用シート12L側の側部(左側部)に対して他車両が衝突した際にインフレータ34が作動される構成にしたが、本発明はこれに限らず、車両用シート12R側の側部(右側部)に対して他車両が衝突した際にインフレータ34が作動される構成にしてもよい。その場合、車両用シート12Rのシートバック20における車幅方向外側の側部に設けられたサイドエアバッグ(図示省略)によって乗員Pが拘束された後の揺り戻し等によって乗員Pが車幅方向内側(反衝突側)へ移動した際に、エアバッグ32によって乗員を拘束することができる。その場合には、エアバッグ32にガスを供給するタイミングを、上記サイドエアバッグにガスを供給するタイミングよりも若干遅らせることが好ましい。
また、上記実施形態では、右ハンドルの車両の運転席である車両用シート12Rに対して本発明が適用された場合について説明したが、これに限らず、車両の右側に配設された車両用シート及び車両の左側に配設された車両用シートの何れに対しても本発明は適用可能である。
また、上記実施形態では、連通口48が膨張展開状態におけるサブバッグ部40の長手方向を長手とする長尺状に形成された構成にしたが、本発明はこれに限らず、連通口48の形状及び数は適宜変更可能である。例えば、複数の連通口が膨張展開状態におけるサブバッグ部の長手方向に並んで設けられる構成にしてもよい。
さらに、上記実施形態では、案内部材としての整流布36が、半径方向から見て円錐台形の筒状に形成された構成にしたが、本発明はこれに限らず、案内部材の形状は適宜変更することができる。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは勿論である。
10 車両用乗員保護装置
12R 車両用シート
14 センターコンソールボックス
18 シートクッション
20 シートバック
26 車体床部
32 ファーサイドエアバッグ
34 インフレータ
36 整流布(案内部材)
38 メインバッグ部
40 サブバッグ部
48 連通口
P 乗員

Claims (3)

  1. シートクッション及びシートバックを有し、車体床部に対して車両前後方向にスライド可能に連結された車両用シートと、
    前記車両用シートの車幅方向内側に設けられたセンターコンソールボックスと、
    前記車両用シートに設けられ、作動することによりガスを噴出するインフレータと、
    前記シートバックの車幅方向内側の側部に配設され、前記ガスが内部に供給されることにより前記車両用シートに着座した乗員の車幅方向内側へ膨張展開して乗員と前記センターコンソールボックスとの間に下部が介在されるメインバッグ部を有すると共に、前記ガスが内部に供給されることにより前記メインバッグ部の上下方向中間部から前記センターコンソールボックスの上方へ膨張展開し、当該膨張展開状態で長手方向が車両前後方向を向き且つ車両前後方向の寸法が前記メインバッグ部よりも大きく設定されたサブバッグ部を有するファーサイドエアバッグと、
    を備え
    前記インフレータは、前記メインバッグ部の内部に設けられており、前記メインバッグ部内の上下方向中間部と前記サブバッグ部内とを連通させた連通口を介して前記ガスが前記サブバッグ部に供給されると共に、前記メインバッグ部の内部には、前記インフレータから噴出されるガスを前記メインバッグ部内の下部側へ案内する案内部材が設けられている車両用乗員保護装置。
  2. 前記サブバッグ部は、膨張展開時に前記メインバッグ部よりも車両前方側へ突出する請求項1に記載の車両用乗員保護装置。
  3. 前記連通口は、膨張展開状態における前記サブバッグ部の長手方向を長手とする長尺状に形成されている請求項1又は請求項2に記載の車両用乗員保護装置。
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