JP2014121924A - 車両用乗員拘束システム - Google Patents

車両用乗員拘束システム Download PDF

Info

Publication number
JP2014121924A
JP2014121924A JP2012278447A JP2012278447A JP2014121924A JP 2014121924 A JP2014121924 A JP 2014121924A JP 2012278447 A JP2012278447 A JP 2012278447A JP 2012278447 A JP2012278447 A JP 2012278447A JP 2014121924 A JP2014121924 A JP 2014121924A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
width direction
airbag
vehicle width
cushion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012278447A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Fukawatase
修 深渡瀬
Daisaku Ito
大作 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2012278447A priority Critical patent/JP2014121924A/ja
Publication of JP2014121924A publication Critical patent/JP2014121924A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】乗員拘束時におけるファーサイドエアバッグの車幅方向内側への移動を効果的に抑制する。
【解決手段】車両用乗員拘束システム10では、車両の側面衝突が検知されると、シートクッション18の車幅方向内側の側部18Aにおける前端部からクッションエアバッグ42が車両上方へ膨張展開し、インストルメントパネルの車幅方向中央部に設けられた後方膨出部56Aに対して車幅方向外側から当接する。そして、このクッションエアバッグ42の上端部とシートバック20の車幅方向内側の側部における上端部との間でストラップ52が張られる。また、シートバック20の車幅方向内側の側部20Aからは、ファーサイドエアバッグ32が乗員Pの車幅方向内側へ向けて膨張展開し、上記の如く張られたストラップ52によって車幅方向内側から支持される。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用シートに着座した乗員をファーサイドエアバッグによって車幅方向内側から拘束する車両用乗員拘束システムに関する。
下記特許文献1の図8、図9に記載された乗員拘束システムでは、乗員の頭部と首部を車両内側から拘束可能な袋体(ファーサイドエアバッグ)を備えている。このファーサイドエアバッグでは、一部がコンソールの上面側(上方)へ膨張展開し、コンソールの上面から反力を受ける。これにより、ファーサイドエアバッグが、コンソール側(車両内側)へ倒れることを抑制するようにしている。
特開2012−081958号公報
しかしながら、上述の如き乗員拘束システムでは、コンソールを利用してファーサイドエアバッグの倒れ込みを抑制する構成であるため、コンソールの上面位置が低い車両では、ファーサイドエアバッグの倒れ込み抑制効果が少なくなる。
本発明は上記事実を考慮し、乗員拘束時におけるファーサイドエアバッグの車幅方向内側への移動を効果的に抑制することができる車両用乗員拘束システムを得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る車両用乗員拘束システムは、乗員が着座するシートクッション及び乗員の背凭れとなるシートバックを有する車両用シートと、前記シートバックの車幅方向内側の側部に設けられたファーサイドエアバッグを、側面衝突が検知又は予知された際に乗員の車幅方向内側へ膨張展開させるファーサイドエアバッグ装置と、前記シートクッションの車幅方向内側の側部に設けられた上方突出部材を、側面衝突が検知又は予知された際に車両上方側へ突出させる突出装置と、可撓性を有する材料によって長尺状に形成され、車両上方側へ突出した前記上方突出部材の上部と前記シートバックの車幅方向内側の側部における上部との間で張られることにより、前記ファーサイドエアバッグを車幅方向内側から支持する長尺状支持部材と、を備えている。
請求項1に記載の発明では、車両の側面衝突が検知又は予知されると、シートクッションの車幅方向内側の側部に設けられた上方突出部材が車両上方側へ突出し、上方突出部材の上部とシートバックの車幅方向内側の側部における上部との間で長尺状支持部材が張られる(引っ張られる:伸張される)。また、シートバックの車幅方向内側の側部に設けられたファーサイドエアバッグが乗員の車幅方向内側へ膨張展開し、長尺状支持部材によって車幅方向内側から支持(拘束)される。これにより、側面衝突の衝撃によって車幅方向内側へ慣性移動する乗員がファーサイドエアバッグに拘束された際に、ファーサイドエアバッグが車幅方向内側へ移動する(倒れ込む)ことを抑制できる。
しかも、シートクッションの車幅方向内側の側部から車両上方側へ突出した上方突出部材の上部と、シートバックの車幅方向内側の側部における上部との間で長尺状支持部材が張られるため、ファーサイドエアバッグのより高い位置を長尺状支持部材によって支持することができる。これにより、ファーサイドエアバッグの車幅方向内側への移動を効果的に抑制できる。なお、請求項1に記載の長尺状支持部材は、例えば帯状の部材、ネット状の部材。ロープ状の部材等によって構成することができる。
請求項2に記載の発明に係る車両用乗員拘束システムは、請求項1において、前記上方突出部材は、前記ファーサイドエアバッグの膨張展開に先行して車両上方側へ突出される。
請求項2に記載の発明では、ファーサイドエアバッグの膨張展開に先行して、上方突出部材がシートクッションの車幅方向内側の側部から車両上方側へ突出し、上方突出部材の上部とシートバックの車幅方向内側の側部における上部との間で長尺状支持部材が張られる。その状態でファーサイドエアバッグが膨張展開することにより、長尺状支持部材によってファーサイドエアバッグの展開方向を案内することができる。また、長尺状支持部材が張られる際に、膨張展開中のファーサイドエアバッグと長尺状支持部材とが不用意に干渉しないようにすることができる。
請求項3に記載の発明に係る車両用乗員拘束システムは、請求項1又は請求項2において、車両後方側へ膨出した後方膨出部が車幅方向中央部に設けられたインストルメントパネルを備え、前記上方突出部材は、長尺な袋状に形成され、内部にガスが供給されることにより車両上方側へ膨張展開すると共に、前記後方膨出部に対して車幅方向外側から当接又は対向するクッションエアバッグであり、前記突出装置は、側面衝突が検知又は予知された際に作動されて前記クッションエアバッグ内にガスを供給するガス発生器を有する。
請求項3に記載の発明では、車両の側面衝突が検知又は予知されると、突出装置のガス発生器が作動されてクッションエアバッグ内にガスが供給される。これにより、クッションエアバッグがシートクッションの車幅方向内側の側部から車両上方側へ膨張展開し、インストルメントパネルの車幅方向中央部に設けられた後方膨出部に対して車幅方向外側から当接又は対向する。そして、このクッションエアバッグの上部とシートバックの車幅方向内側の側部における上部との間で長尺状支持部材が張られる。また、ファーサイドエアバッグが乗員の車幅方向内側へ膨張展開し、車幅方向内側へ慣性移動する乗員がファーサイドエアバッグによって拘束される。この際、ファーサイドエアバッグが長尺状支持部材によって車幅方向内側から支持されると共に、クッションエアバッグがインストルメントパネルの後方膨出部によって車幅方向内側から支持される。これにより、ファーサイドエアバッグが車幅方向内側へ移動することを抑制できる。しかも、上方突出部材であるクッションエアバッグ内にガスを供給して膨張展開させる構成であるため、クッションエアバッグを迅速に車両上方側へ突出させて、長尺状支持部材を迅速に張ることができる。また、外部からの荷重によって弾性的に変形するクッションエアバッグが上方突出部材であるため、乗員の脚部等がクッションエアバッグに干渉した場合でも、乗員に違和感を与えないようにすることができる。
請求項4に記載の発明に係る車両用乗員拘束システムは、請求項1又は請求項2において、前記ガス発生器は、車両上方且つ車両前方へ向けてガスを噴出する。
請求項4に記載の発明では、クッションエアバッグ内にガスを供給するガス発生器が上記のようにガスを噴出するため、クッションエアバッグが車両上方且つ車両前方へ向けて膨張展開しようとする。これにより、クッションエアバッグにおける長尺状支持部材の連結部を車両前方側(すなわちシートバックから離れる側)へ引っ張ることができるので、クッションエアバッグとシートバックとの間で長尺状支持部材を良好に張ることができる。
請求項5に記載の発明に係る車両用乗員拘束システムは、請求項1又は請求項2において、前記上方突出部材は、長尺状に形成され、前記シートクッションの前端部から車両後方側へ延びる格納位置と前記シートクッションの前端部から車両上方側へ突出する突出位置との間で車幅方向に沿った回転軸回りに回転可能で且つ車幅方向に移動不能に前記シートクッションの前端部に取り付けられた回転部材であり、前記突出装置は、側面衝突が検知又は予知された際に作動されて前記回転部材を前記格納位置から前記突出位置へと回転させる駆動源を有する。
請求項5に記載の発明では、車両の側面衝突が検知又は予知されると、突出装置の駆動源が作動される。すると、シートクッションの車幅方向内側の側部に設けられた回転部材が格納位置から突出位置へと回転され、回転部材の上部とシートバックの車幅方向内側の側部における上部との間で長尺状支持部材が張られる。この回転部材は、車幅方向に移動不能とされているため、車幅方向内側へ慣性移動する乗員からの荷重がファーサイドエアバッグを介して長尺状支持部材に入力された際に、回転部材とシートバックとによって長尺状支持部材を強固に支持することができる。その結果、ファーサイドエアバッグが車幅方向内側へ移動することをより効果的に抑制できる。
請求項6に記載の発明に係る車両用乗員拘束システムは、請求項1〜請求項5の何れか1項において、前記シートバックは、前記シートクッションに対してリクライニング可能とされており、前記突出装置は、前記シートバックのリクライニング角度の変化に連動して前記上方突出部材の突出方向を変更する突出方向変更手段を有する。
請求項6に記載の発明では、シートバックのリクライニング角度の変化に連動して上方突出部材の突出方向が変更される。これにより、上方突出部材の上部とシートバックの車幅方向内側の側部における上部との間で張られる長尺状支持部材のテンションを、シートバックのリクライニング角度によらず適切にすることが可能になる。
以上説明したように、本発明に係る車両用乗員拘束システムでは、乗員拘束時におけるファーサイドエアバッグの車幅方向内側への移動を効果的に抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る車両用乗員拘束システムを車幅方向内側から見た側面図である。 同車両用乗員拘束システムを車両前方側から見た正面図である。 同車両用乗員拘束システムを車両上方側から見た平面図である。 同車両用乗員拘束システムの部分的な構成を示し、クッションエアバッグの膨張展開前の状態を示す側面図である。 同車両用乗員拘束システムのクッションエアバッグ装置が備えるガス発生器の拡大斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用乗員拘束システムの部分的な構成を示す図4に対応した側面図であり、回転部材が突出位置に位置する状態を示す図である。 回転部材が格納位置に位置する状態を示す図6に対応した側面図である。 同車両用乗員拘束システムのクッションエアバッグ装置が備えるガス発生器の拡大斜視図である。
<第1の実施形態>
以下、図1〜図5に用いて、本発明の第1実施形態に係る車両用乗員拘束システム10について説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印OUTは、車両の前方向(進行方向)、上方向、車幅方向の外側をそれぞれ示している。以下、単に前後、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下を示すものとする。
(構成)
図1〜図3に示されるように、本実施形態に係る車両用乗員拘束システム10は、車両用シート12(ここでは右ハンドルの車両の運転席)と、ファーサイドエアバッグ装置14と、突出装置としてのクッションエアバッグ装置16と、長尺状支持部材としてのストラップ52と、インストルメントパネル56(図3参照)とによって構成されている。なお、図1及び図3において符号15を付した部材は、ステアリングホイールであり、図2において符号19を付した部材は、センターコンソールボックスである(図2以外では図示省略)。また、図2及び図3においては、車両のサイドドア17を概略的に記載している。
車両用シート12は、乗員Pが着座するシートクッション18と、シートクッション18の後端部に連結されて乗員Pの背凭れとなるシートバック20と、シートバック20の上端部に連結されて乗員Pの頭部Hを支持するヘッドレスト22と、を備えている。
シートクッション18は、シートスライド機構24(前後位置調整機構)を介して車体床部26に連結されている。このシートスライド機構24は、車体床部26に対してシートクッション18を車両前後方向にスライド可能に連結した左右一対のスライドレール28と、シートクッション18の上記スライドをロックするロック機構(図示省略)とを備えており、ロック機構によるロックを解除することにより、車体床部26に対する車両用シート12の前後スライド位置の調整が可能になる。
なお、本実施形態では、車両用シート12の前後方向、左右方向(幅方向)及び上下方向は、車両の前後方向、左右方向(幅方向)及び上下方向と一致している。また、図1及び図2では、車両用シート12には実際の乗員の代わりに、衝突試験用のダミーPが着座している。このダミーPは、例えば国際統一側面衝突ダミー(World Side Impact Dummy:WorldSID)である。以下、説明を分かりやすくするために、ダミーPを「乗員P」と称する。
一方、ファーサイドエアバッグ装置14は、車両の側面衝突時において、主に衝突側とは反対側の乗員を保護するための装置である。このファーサイドエアバッグ装置14は、シートバック20における車幅方向内側の側部20Aに配設されたファーサイドエアバッグ32と、該ファーサイドエアバッグ32内にガスを供給するインフレータ34と、を主要部として構成されている。
ファーサイドエアバッグ32は、インフレータ34と共にモジュール化(ユニット化)され、折り畳まれた状態でシートバック20の側部20A内に配設(収納)されている。このファーサイドエアバッグ32は、インフレータ34から発生するガスの圧力によって乗員Pの車幅方向内側(側部20Aのシート前方側)へ膨張展開する(図1〜図3図示状態)。この膨張展開の際には、シートバック20の表皮に設けられた縫製部が破断される。なお、以下の説明に記載するファーサイドエアバッグ32の前後上下の方向は、特に断りのない限り、ファーサイドエアバッグ32が膨張展開した状態での方向を示すものであり、車両の前後上下の方向と略一致している。
このファーサイドエアバッグ32は、例えばナイロン系又はポリエステル系の布材を切り出して形成された基布が二つ折りにされて外周縁部を縫製されることにより長尺な袋状に形成されている。このファーサイドエアバッグ32は、図1に示される如く膨張展開状態を車幅方向から見た場合に、車両上下方向に沿って長尺な略矩形状(略長円形状)を成すように形成されており、少なくとも乗員Pの頭部H、肩部S、胸部C及び腹部Bを拘束可能とされている。なお、ファーサイドエアバッグ32の製造方法は縫製に限らず、例えば自動織機による袋織り工法(所謂OPW工法)によってファーサイドエアバッグ32を製造してもよい。
一方、インフレータ34は、図1に示されるように、所謂シリンダータイプのインフレータであり、円筒状に形成されている。このインフレータ34は、軸線方向がシートバック20の高さ方向に沿う姿勢でファーサイドエアバッグ32内の後端側に配置されている。このインフレータ34の外周部からは、車幅方向外側へ向けて上下一対のスタッドボルト(図示省略)が突出している。これらのスタッドボルトは、ファーサイドエアバッグ32の基布及びシートバック20の骨格であるシートバックフレーム36(図4参照)を貫通しており、先端側に図示しないナットが螺合している。これにより、インフレータ34がファーサイドエアバッグ32と共にシートバックフレーム36に締結固定されている。なお、図4では図面を見易くする関係から、ファーサイドエアバッグ装置14等の図示を省略している。
インフレータ34の上端部及び下端部のうちの一方(ここでは下端部)には、ガス噴出部34Aが設けられている。このガス噴出部34Aには、複数のガス噴出口がインフレータ34の周方向に並んで形成されており、インフレータ34が作動した際には、複数のガス噴出口からガスが噴出される。
このインフレータ34には、図1に示されるように、車両に搭載されたECU38(制御装置)が電気的に接続されている。このECU38には、車両の側面衝突を検知する側突センサ40が電気的に接続されている。これらのECU38及び側突センサ40は、ファーサイドエアバッグ装置14及び後述するクッションエアバッグ装置16の構成部材である。
ECU38は、側突センサ40からの信号に基づいて車両の側面衝突(の不可避)を検知した際に、インフレータ34を作動させる構成とされている。詳細には、本実施形態に係るファーサイドエアバッグ装置14が、右ハンドルの車両の運転席である車両用シート12に搭載されているため、車両の助手席側の側部(左側部)に対して他車両が衝突したことをECU38が検知した際に、インフレータ34が作動される。なお、ECU38に側面衝突を予知(予測)するプリクラッシュセンサが電気的に接続されている場合には、プリクラッシュセンサからの信号に基づいてECU38が側面衝突を予知した際にインフレータ34が作動される構成にしてもよい。
一方、クッションエアバッグ装置16は、シートクッション18における車幅方向内側の側部18Aに配設されたクッションエアバッグ42と、該クッションエアバッグ42内にガスを供給するガス発生器46と、を主要部として構成されている。
クッションエアバッグ42は、例えばナイロン系又はポリエステル系の布材を切り出して形成された基布が二つ折りにされて外周縁部を縫製されることにより長尺な袋状に形成されている。このクッションエアバッグ42は、図4に示される如くシートクッション18の前端部からシートクッション18の後端側へ延びるようにしてシートクッション18の車幅方向内側の側部18A内に収納されている。この収納状態におけるクッションエアバッグ42の前端部には、ガス発生器46が連結されている。
ガス発生器46は、インフレータ48とノズル部50とによって構成されている。インフレータ48は、所謂シリンダータイプのインフレータであり、円筒状に形成されている。このインフレータ48は、軸線方向がシートクッション18の前後方向に沿う姿勢でシートクッション18の側部18A内における前方部位に配置されている。このインフレータ48の外周部からは、車幅方向外側へ向けて前後一対のスタッドボルト(図示省略)が突出している。これらのスタッドボルトは、シートクッション18の骨格である図示しないシートクッションフレームを貫通しており、先端側に図示しないナットが螺合している。これにより、インフレータ48がシートクッションフレームに締結固定されている。
インフレータ48の前端部には、ガス噴出部48A(図5参照)が設けられている。このガス噴出部48Aには、複数のガス噴出口がインフレータ48の周方向に並んで形成されており、インフレータ48が作動した際には、複数のガス噴出口からガスが噴出される。
また、インフレータ48の前端部には、略L字形の筒状に形成されたノズル部50の基端部が嵌合装着されており、当該ノズル部50の基端部によってインフレータ48のガス噴出部48Aが覆われている。このノズル部50の先端側は、車両上方且つ車両前方へ向けて斜めに延びている(車両前方斜め上方へ延びている)。このノズル部50の先端部には、前記収納状態のクッションエアバッグ42の前端部(長手方向一端部)が連結されており、当該前端部に形成に形成された開口を介してクッションエアバッグ42内とノズル部50内とが連通されている。
このため、インフレータ48が作動すると、インフレータ48のガス噴出部48Aから噴出されるガスがノズル部50内を通ってクッションエアバッグ42内に供給され、クッションエアバッグ42が膨張展開する。この際には、ノズル部50の先端部から車両上方且つ車両前方へ向けて斜めに噴出されるガスによって、クッションエアバッグ42が車両上方且つ車両前方へ斜めに膨張展開しようとする。そして、このクッションエアバッグ42の膨張圧によってシートクッション18の表皮に設けられた縫製部が破断され、クッションエアバッグ42がシートクッション18の側部18Aの前端部から車両上方へ向けて突出する。
上記インフレータ48には、図1に示されるように、前述したECU38が電気的に接続されている。このECU38は、ファーサイドエアバッグ32の膨張展開に先行して、クッションエアバッグ42の膨張展開が完了するように、インフレータ34、48の作動タイミングを制御する。この作動タイミングは、ファーサイドエアバッグ32及びクッションエアバッグ42の各容量とインフレータ34、48の各出力とを考慮して決定される。
一方、ストラップ52は、可撓性を有する伸び難い材料によって長尺帯状に形成されている。このストラップ52の長手方向一端部52Aは、上述したクッションエアバッグ42の長手方向他端部(収納状態での後端部:突出状態の上端部)に、縫製等の手段によって連結されている。また、このストラップ52の長手方向他端部52Bは、図4に示されるように、シートバック20の車幅方向内側の側部内において、シートバックフレーム36の上端部に固定されたブラケット54に連結されている。
このストラップ52は、図4に示されるように、クッションエアバッグ42の収納状態では、シートクッション18の車幅方向内側の側部18A内とシートバック20の車幅方向内側の側部20A内とに跨って収納されている。そして、インフレータ48の作動によりクッションエアバッグ42が膨張展開し始めると、クッションエアバッグ42の長手方向他端部に連結されたストラップ52の長手方向一端部52Aがクッションエアバッグ42によって車両上方且つ車両前方へ引っ張られる。この引張り力によってシートクッション18及びシートバック20の表皮の縫製部が破断され、ストラップ52がシートクッション18及びシートバック20の外側へ引き出される。そして、図1〜図3に示されるように、クッションエアバッグ42の膨張展開が完了すると、クッションエアバッグ42の上端部と、シートバック20のブラケット54との間でストラップ52が張られる(引っ張られる:伸張される)。
そして、上記のようにストラップ52が張られた状態で、ファーサイドエアバッグ32が膨張展開される。この際、ファーサイドエアバッグ32は、クッションエアバッグ42の上端部とシートバック20のブラケット54との間で張られたストラップ52により展開方向を案内されながら、該ストラップ52の車幅方向内側へ膨張展開する。膨張展開したファーサイドエアバッグ32は、車幅方向内側面における上下方向中間部がストラップ52に当接又は近接して対向(ここでは当接)し、該ストラップ52によって車幅方向内側から支持されるようになっている。
さらに、本実施形態では、図3に示されるように、インストルメントパネル56の車幅方向中央部には、車両後方側へ突出した後方膨出部56Aが設けられている。この後方膨出部56Aには、膨張展開したクッションエアバッグ42が車幅方向外側から当接又は近接して対向(ここでは当接)するように構成されている。なお、図3には、車両用シート12が車体床部26に対するスライド範囲の後端(リヤモースト)に位置する状態が図示されている。車両用シート12がスライド範囲の前端(フロントモースト)に位置する状態では、図3に二点鎖線で示される位置へクッションエアバッグ42が膨張展開する。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成の車両用乗員拘束システム10では、ECU38が側突センサ40からの信号に基づいて車両の側面衝突を検知すると、当該ECU38によってクッションエアバッグ装置16のインフレータ48が作動される。これにより、クッションエアバッグ42がシートクッション18の車幅方向内側の側部18Aの前端部から車両上方側へ突出(膨張展開)し、インストルメントパネルの車幅方向中央部に設けられた後方膨出部56Aに対して車幅方向外側から当接する。そして、このクッションエアバッグ42の上端部とシートバック20の車幅方向内側の側部における上端部との間でストラップ52が張られる。
また、車両の側面衝突を検知したECU38は、ファーサイドエアバッグ装置14のインフレータ34を作動させる。これにより、ファーサイドエアバッグ32が乗員Pの車幅方向内側へ膨張展開し、ストラップ52がファーサイドエアバッグ32の車幅方向内側面に当接する。
この状態で、側面衝突の衝撃により車幅方向内側へ慣性移動する乗員Pがファーサイドエアバッグ32に拘束されると、ファーサイドエアバッグ32がストラップ52によって車幅方向内側から支持されると共に、ストラップ52の長手方向一端部が連結されたクッションエアバッグ42がインストルメントパネル56の後方膨出部56Aによって車幅方向内側から支持される。これにより、センターコンソールボックス19の上面位置が低い車両においても、ファーサイドエアバッグ32が車幅方向内側へ移動する(倒れ込む)ことを抑制できる。
しかも、本実施形態では、シートクッション18の車幅方向内側の側部18Aから車両上方側へ突出したクッションエアバッグ42の上端部(上部)と、シートバック20の車幅方向内側の側部20Aにおける上端部(上部)との間でストラップ52が張られる。これにより、ファーサイドエアバッグ32のより高い位置(センターコンソールボックス19の上面よりも十分に高い位置)をストラップ52によって支持することができる。これにより、ファーサイドエアバッグ32の車幅方向内側への移動を効果的に抑制できる。
また、本実施形態では、ファーサイドエアバッグ32の膨張展開に先行してクッションエアバッグ42が車両上方側へ突出される。これにより、ファーサイドエアバッグ32の膨張展開に先行して、クッションエアバッグ42の上端部とシートバック20の車幅方向内側の側部における上端部との間でストラップ52を張ることができる。その状態でファーサイドエアバッグ32が膨張展開することにより、ストラップ52によってファーサイドエアバッグ32の展開方向を案内することができる。また、ストラップ52が張られる際に、膨張展開中のファーサイドエアバッグ32とストラップ52とが不用意に干渉しないようにすることができる。
さらに、本実施形態では、クッションエアバッグ42内にガスを供給して膨張展開させる構成であるため、クッションエアバッグ42を迅速に車両上方側へ突出させて、ストラップ52を迅速に張ることができる。また、外部からの荷重によって弾性的に変形するクッションエアバッグ42が上方突出部材であるため、乗員Pの脚部L等がクッションエアバッグ42に干渉した場合でも、乗員Pに違和感を与えないようにすることができる。
また、本実施形態では、クッションエアバッグ42内にガスを供給するガス発生器46が車両上方且つ車両前方へ向けて斜めにガスを噴出するため、クッションエアバッグ42が車両上方且つ車両前方へ向けて膨張展開しようとする。これにより、クッションエアバッグ42におけるストラップ52の連結部を車両前方側(すなわちシートバック20から離れる側)へ引っ張ることができるので、クッションエアバッグ42とシートバック20との間でストラップ52を良好に張ることができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、前記第1実施形態と基本的に同様の構成・作用については、前記第1実施形態と同符号を付与し、その説明を省略する。
<第2の実施形態>
図6及び図7には、本発明の第2の実施形態に係る車両用乗員拘束システム70の部分的な構成が図1に対応した側面図にて示されている。この実施形態では、前述したクッションエアバッグ装置16の代わりに、突出装置としての回転突出装置72を備えている。この回転突出装置72は、シートクッション18の車幅方向内側の側部18Aに設けられた回転部材74と、該回転部材74を駆動するための駆動源である駆動用エアバッグ装置76とを備えている。
回転部材74は、長尺状に形成されたフレーム78と、発泡体等によって形成されてフレーム78を覆うパッド材(図示省略)と、該パッド材の表面を覆う表皮80とによって構成されており、全体として長尺な角棒状に形成されている。この回転部材74は、外部からの荷重によって上記パッド材が弾性的に変形する。この回転部材74の長手方向一端部には、回転軸82が固定されている。この回転軸82は、軸線方向が車幅方向に沿う状態で回転部材74の長手直交方向へ突出しており、図示しないシートクッションフレームの前端部に回転可能でかつ軸線方向に移動不能に軸支されている。
この回転部材74は、シートクッション18の前端部から車両上方へ突出する突出位置(図6に示される位置)と、シートクッション18の前端部から車両後方側へ延びる格納位置(図7に示される位置)との間で回転軸82回りに回転可能とされており、車幅方向には移動不能とされている。なお、シートクッション18の側部18Aの上部における前方部位には、格納位置に位置する回転部材74が嵌る段部状の凹部84が形成されている。これにより、格納位置に位置する回転部材74とシートクッション18とが一体的な外観を呈するように構成されている。
この回転部材74の長手方向他端部には、ストラップ52の長手方向一端部52Aが縫製等の手段によって連結されており、回転部材74が格納位置から突出位置へと回転すると、ストラップ52がシートクッション18及びシートバック20の外側へ引き出され、回転部材74の上端部(長手方向他端部)と、シートバック20のブラケット54との間でストラップ52が張られる(伸張される)。なお、格納位置から突出位置側へ回転した回転部材74が格納位置側へ戻ることを防止する機構(例えば、ラチェット機構)を設ける構成にしてもよい。
一方、駆動用エアバッグ装置76は、駆動用エアバッグ86と、該駆動用エアバッグ86内にガスを供給するガス発生器88とを備えている。駆動用エアバッグ86は、例えばナイロン系又はポリエステル系の布材を切り出して形成された基布が二つ折りにされて外周縁部を縫製されることにより長尺な袋状に形成されている。この駆動用エアバッグ86は、通常時には図7に示されるように、格納位置に位置する回転部材74の下方において、折り畳まれた状態で側部18A内に収納されている。この駆動用エアバッグ86の長手方向一端部には、ガス発生器88が連結されている。
ガス発生器88は、前記第1実施形態に係るインフレータ48及びノズル部50と基本的に同様の構成とされたインフレータ90及びノズル部92を備えている。但し、ノズル部92は、図8に示されるように、先端部位92Aと基端部位92Bとが分割されると共に連結軸94によって連結されている。連結軸94は軸線方向が車幅方向に沿っており、先端部位92Aは基端部位92Bに対して車幅方向に沿った軸線回りに回転可能とされている(図8の矢印D参照)。この先端部位92Aには、駆動用エアバッグ86の長手方向一端部が連結されており、当該長手方向一端部に形成に形成された開口を介して駆動用エアバッグ86内とノズル部92内とが連通されている。
このため、インフレータ90が作動すると、インフレータ90のガス噴出部から噴出されるガスがノズル部92内を通って駆動用エアバッグ86内に供給される。これにより、駆動用エアバッグ86が車両上方側へ膨張展開し、当該駆動用エアバッグ86によって回転部材74が格納位置から突出位置へと押し上げられるようになっている。なお、インフレータ90は、前記第1実施形態と同様にECU38に接続されており、前記第1実施形態と同様のタイミングで作動される。
さらに、上記ガス発生器88には、ノズル部92の先端部位92Aを基端部位92Bに対して回転させる角度調整モータ96(図8では図示省略)が設けられている。この角度調整モータ96は、ECU38に電気的に接続されており、ノズル部92及びECU38と共に突出方向変更手段を構成している。ECU38には、電動リクライニング機構98が備えるリクライニングモータ100が電気的に接続されている。この電動リクライニング機構98は、シートクッション18とシートバック20との連結部に設けられており、リクライニングモータ100の駆動力によってシートバック20をシートクッション18に対してリクライニング(傾動)させる。
ECU38は、リクライニングモータ100及び角度調整モータ96の各ステップ数等から、車両前後方向に対するシートバック20のリクライニング角度θ1(図6参照)及び車両上下方向に対する先端部位92Aの車両前方側への傾斜角度θ2(図6参照)を検知する。この検知結果に基づき、ECU38は、リクライニング角度θ1の変化に連動して傾斜角度θ2が変更(調整)されるように、リクライニングモータ100及び角度調整モータ96の作動を制御する。例えば、ECU38は、リクライニング角度θ1と傾斜角度θ2とが等しくなるようにモータ96、100の作動を制御する。これにより、先端部位92Aからのガスの噴出方向すなわち駆動用エアバッグ86の膨張展開方向がリクライニング角度θ1に応じて変更される。その結果、回転部材74の突出方向がリクライニング角度θ1の変化に連動して変更されるようになっている。
なお、図6及び図7では、図面を見易くする関係からファーサイドエアバッグ装置14等の図示を省略しているが、上述した以外の構成は、前記第1実施形態と同様である。
この実施形態においても、回転部材74が駆動用エアバッグ装置76によって格納位置から突出位置へと回転されることにより、回転部材74の上端部とシートバック20のブラケット54との間でストラップ52が張られるので、膨張展開したファーサイドエアバッグ32(図6及び図7では図示省略)をストラップ52によって車幅方向内側から支持することができる。従って、前記第1実施形態と基本的に同様の作用効果を奏する。
また、この実施形態では、回転部材74が車幅方向に移動不能とされているため、車幅方向内側へ慣性移動する乗員Pからの荷重がファーサイドエアバッグ32を介してストラップ52に入力された際に、回転部材74とシートバック20とによってストラップ52を強固に支持することができる。その結果、ファーサイドエアバッグ32が車幅方向内側へ移動することをより効果的に抑制できる。
さらに、この実施形態では、シートバック20のリクライニング角度θ1の変化に連動して回転部材74の突出方向が変更される。これにより、回転部材74の上端部とシートバック20の車幅方向内側の側部20Aにおける上端部との間で張られるストラップ52のテンションを、シートバック20のリクライニング角度θ1によらず適切にすることができる。
<実施形態の補足説明>
なお、前記第1実施形態において、ガス発生器46の代わりに、前記第2実施形態におけるガス発生器88を採用し、シートバック20のリクライニング角度の変化に連動してクッションエアバッグ42の突出方向が変更されるように構成してもよい。
また、前記第2実施形態では、駆動源としての駆動用エアバッグ装置76によって回転部材74が回転される構成にしたが、本発明はこれに限らず、駆動源の構成は適宜変更可能である。例えば、回転部材の回転軸に固定したピニオンにラックを噛み合わせ、該ラックを火薬などの力で駆動するようにしてもよい。
また、前記第2実施形態では、駆動源としての駆動用エアバッグ装置76の一部(ノズル部92の先端部位92A)が角度調整モータ96(角度調整用駆動源)によってシートクッション18に対し回転(変位)される構成にしたが、本発明はこれに限らず、駆動源の全体が角度調整用駆動源によって回転される構成にしてもよい。
また、前記第2実施形態では、シートクッション18に対して回転される回転部材74が上方突出部材とされた構成にしたが、本発明はこれに限らず、上方突出部材がシートクッションに対して車両上方側へスライドされる構成にしてもよい。
また、前記第1実施形態では、ガス発生器46が車両上方且つ車両前方へ向けてガスを噴出する構成にしたが、本発明はこれに限らず、ガス発生器が車両上方(鉛直上方)へ向けてガスを噴出する構成にしてもよい。
また、前記各実施形態では、クッションエアバッグ42及び回転部材74(上方突出部材)が、ファーサイドエアバッグ32の膨張展開に先行して車両上方側へ突出される構成にしたが、本発明はこれに限らず、上方突出部材の突出タイミング及びファーサイドエアバッグの膨張展開タイミングは、ファーサイドエアバッグの形状やストラップが張られる位置等に応じて適宜変更可能である。
また、前記各実施形態では、車両の助手席側の側部(左側部)に対して他車両が衝突した際にインフレータ34、48が作動される構成にしたが、本発明はこれに限らず、運転席である車両用シート12側の側部(右側部)に対して他車両が衝突した際にインフレータ34、48が作動される構成にしてもよい。その場合、車両用シート12のシートバック20における車幅方向外側の側部に設けられたサイドエアバッグ(図示省略)によって乗員Pが拘束された後の揺り戻し等によって乗員Pが車幅方向内側(反衝突側)へ移動した際に、エアバッグ32によって乗員を拘束することができる。その場合には、エアバッグ32にガスを供給するタイミングを、上記サイドエアバッグにガスを供給するタイミングよりも若干遅らせることが好ましい。
また、前記各実施形態では、右ハンドルの車両の運転席である車両用シート12に対して本発明が適用された場合について説明したが、これに限らず、本発明は、車両の右側に配設された車両用シート及び車両の左側に配設された車両用シートの何れに対しても適用可能である。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記各実施形態に限定されないことは勿論である。
10 車両用乗員拘束システム
12 車両用シート
14 ファーサイドエアバッグ装置
16 クッションエアバッグ装置(突出装置)
18 シートクッション
18A 車幅方向内側の側部
20 シートバック
20A 車幅方向内側の側部
32 ファーサイドエアバッグ
38 ECU(制御装置、突出方向変更手段)
42 クッションエアバッグ(上方突出部材)
46 ガス発生器
52 ストラップ(長尺状支持部材)
56 インストルメントパネル
56A 後方膨出部
70 車両用乗員拘束システム
72 回転突出装置(突出装置)
74 回転部材
76 駆動用エアバッグ装置(駆動源)
82 回転軸
92 ノズル部(突出方向変更手段)
96 角度調整モータ(突出方向変更手段)

Claims (6)

  1. 乗員が着座するシートクッション及び乗員の背凭れとなるシートバックを有する車両用シートと、
    前記シートバックの車幅方向内側の側部に設けられたファーサイドエアバッグを、側面衝突が検知又は予知された際に乗員の車幅方向内側へ膨張展開させるファーサイドエアバッグ装置と、
    前記シートクッションの車幅方向内側の側部に設けられた上方突出部材を、側面衝突が検知又は予知された際に車両上方側へ突出させる突出装置と、
    可撓性を有する材料によって長尺状に形成され、車両上方側へ突出した前記上方突出部材の上部と前記シートバックの車幅方向内側の側部における上部との間で張られることにより、前記ファーサイドエアバッグを車幅方向内側から支持する長尺状支持部材と、
    を備えた車両用乗員拘束システム。
  2. 前記上方突出部材は、前記ファーサイドエアバッグの膨張展開に先行して車両上方側へ突出される請求項1に記載の車両用乗員拘束システム。
  3. 車両後方側へ膨出した後方膨出部が車幅方向中央部に設けられたインストルメントパネルを備え、
    前記上方突出部材は、長尺な袋状に形成され、内部にガスが供給されることにより車両上方側へ膨張展開すると共に、前記後方膨出部に対して車幅方向外側から当接又は対向するクッションエアバッグであり、
    前記突出装置は、側面衝突が検知又は予知された際に作動されて前記クッションエアバッグ内にガスを供給するガス発生器を有する請求項1又は請求項2に記載の車両用乗員拘束システム。
  4. 前記ガス発生器は、車両上方且つ車両前方へ向けてガスを噴出する請求項3に記載の車両用乗員拘束システム。
  5. 前記上方突出部材は、長尺状に形成され、前記シートクッションの前端部から車両後方側へ延びる格納位置と前記シートクッションの前端部から車両上方側へ突出する突出位置との間で車幅方向に沿った回転軸回りに回転可能で且つ車幅方向に移動不能に前記シートクッションの前端部に取り付けられた回転部材であり、
    前記突出装置は、側面衝突が検知又は予知された際に作動されて前記回転部材を前記格納位置から前記突出位置へと回転させる駆動源を有する請求項1又は請求項2に記載の車両用乗員拘束システム。
  6. 前記シートバックは、前記シートクッションに対してリクライニング可能とされており、前記突出装置は、前記シートバックのリクライニング角度の変化に連動して前記上方突出部材の突出方向を変更する突出方向変更手段を有する請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の車両用乗員拘束システム。
JP2012278447A 2012-12-20 2012-12-20 車両用乗員拘束システム Pending JP2014121924A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012278447A JP2014121924A (ja) 2012-12-20 2012-12-20 車両用乗員拘束システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012278447A JP2014121924A (ja) 2012-12-20 2012-12-20 車両用乗員拘束システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014121924A true JP2014121924A (ja) 2014-07-03

Family

ID=51402820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012278447A Pending JP2014121924A (ja) 2012-12-20 2012-12-20 車両用乗員拘束システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014121924A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016168914A (ja) * 2015-03-12 2016-09-23 富士重工業株式会社 サイドエアバッグ
CN106394477A (zh) * 2015-07-30 2017-02-15 丰田自动车株式会社 用于车辆的乘员保护装置
WO2020080374A1 (ja) * 2018-10-15 2020-04-23 オートリブ ディベロップメント エービー 乗員拘束装置
US10632952B2 (en) 2018-06-08 2020-04-28 Honda Motor Co., Ltd. Semi-rigid deployable shoulder and pelvis restraint system
CN111315620A (zh) * 2017-11-30 2020-06-19 奥托立夫开发公司 乘员约束装置

Citations (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5653501A (en) * 1996-02-16 1997-08-05 Xcsi, Inc. Inflatable restraint system
US6029993A (en) * 1997-10-06 2000-02-29 Inova Gmbh Technische Entwicklungen Side airbag device, method for operation thereof and vehicle seat therewith
JP2003220921A (ja) * 2002-01-30 2003-08-05 Honda Motor Co Ltd サイドエアバッグ装置
JP2006297957A (ja) * 2004-01-14 2006-11-02 Autoliv Development Ab 腰部拘束装置
JP2006335236A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Autoliv Development Ab 車両用乗員拘束装置
US20060289220A1 (en) * 2005-06-28 2006-12-28 Nissan Motor Co., Ltd. Occupant protection system, automobile, and occupant protection method
JP2007313935A (ja) * 2006-05-23 2007-12-06 Autoliv Development Ab 腰部拘束装置
JP2008037276A (ja) * 2006-08-07 2008-02-21 Nippon Plast Co Ltd サイドエアバッグ装置
JP2008094235A (ja) * 2006-10-11 2008-04-24 Toyota Motor Corp 車両用乗員保護装置
JP2008201297A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Toyota Motor Corp 車両用サイドエアバッグ装置
JP2008265660A (ja) * 2007-04-24 2008-11-06 Toyota Motor Corp 車両用乗員保護装置
JP2009029182A (ja) * 2007-07-24 2009-02-12 Mazda Motor Corp 車両の乗員保護装置
JP2009280023A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Autoliv Development Ab エアバッグ装置
JP2010083384A (ja) * 2008-10-01 2010-04-15 Toyota Motor Corp 乗員拘束装置
JP2010115960A (ja) * 2008-11-11 2010-05-27 Toyota Motor Corp 車両用座席間エアバッグ装置
JP2011178189A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Toyoda Gosei Co Ltd エアバッグ装置

Patent Citations (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5653501A (en) * 1996-02-16 1997-08-05 Xcsi, Inc. Inflatable restraint system
US6029993A (en) * 1997-10-06 2000-02-29 Inova Gmbh Technische Entwicklungen Side airbag device, method for operation thereof and vehicle seat therewith
JP2003220921A (ja) * 2002-01-30 2003-08-05 Honda Motor Co Ltd サイドエアバッグ装置
JP2006297957A (ja) * 2004-01-14 2006-11-02 Autoliv Development Ab 腰部拘束装置
JP2006335236A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Autoliv Development Ab 車両用乗員拘束装置
US20060289220A1 (en) * 2005-06-28 2006-12-28 Nissan Motor Co., Ltd. Occupant protection system, automobile, and occupant protection method
JP2007008194A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Nissan Motor Co Ltd 乗員保護装置、自動車および乗員保護方法
JP2007313935A (ja) * 2006-05-23 2007-12-06 Autoliv Development Ab 腰部拘束装置
JP2008037276A (ja) * 2006-08-07 2008-02-21 Nippon Plast Co Ltd サイドエアバッグ装置
JP2008094235A (ja) * 2006-10-11 2008-04-24 Toyota Motor Corp 車両用乗員保護装置
JP2008201297A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Toyota Motor Corp 車両用サイドエアバッグ装置
JP2008265660A (ja) * 2007-04-24 2008-11-06 Toyota Motor Corp 車両用乗員保護装置
JP2009029182A (ja) * 2007-07-24 2009-02-12 Mazda Motor Corp 車両の乗員保護装置
JP2009280023A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Autoliv Development Ab エアバッグ装置
JP2010083384A (ja) * 2008-10-01 2010-04-15 Toyota Motor Corp 乗員拘束装置
JP2010115960A (ja) * 2008-11-11 2010-05-27 Toyota Motor Corp 車両用座席間エアバッグ装置
JP2011178189A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Toyoda Gosei Co Ltd エアバッグ装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016168914A (ja) * 2015-03-12 2016-09-23 富士重工業株式会社 サイドエアバッグ
CN106394477A (zh) * 2015-07-30 2017-02-15 丰田自动车株式会社 用于车辆的乘员保护装置
CN111315620A (zh) * 2017-11-30 2020-06-19 奥托立夫开发公司 乘员约束装置
EP3718834A4 (en) * 2017-11-30 2021-03-31 Autoliv Development AB Occupant restraint
CN115027403A (zh) * 2017-11-30 2022-09-09 奥托立夫开发公司 乘员约束装置
CN111315620B (zh) * 2017-11-30 2022-10-18 奥托立夫开发公司 乘员约束装置
CN115027403B (zh) * 2017-11-30 2023-09-12 奥托立夫开发公司 乘员约束装置
US10632952B2 (en) 2018-06-08 2020-04-28 Honda Motor Co., Ltd. Semi-rigid deployable shoulder and pelvis restraint system
WO2020080374A1 (ja) * 2018-10-15 2020-04-23 オートリブ ディベロップメント エービー 乗員拘束装置
JPWO2020080374A1 (ja) * 2018-10-15 2021-09-02 オートリブ ディベロップメント エービー 乗員拘束装置
JP7045478B2 (ja) 2018-10-15 2022-03-31 オートリブ ディベロップメント エービー 乗員拘束装置
US11447086B2 (en) 2018-10-15 2022-09-20 Autoliv Development Ab Vehicle occupant restraining device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6504296B2 (ja) 乗員保護装置
JP5754436B2 (ja) 車両用乗員拘束システム
US9296357B2 (en) Vehicle far-side airbag apparatus
JP5999061B2 (ja) 座席搭載エアバッグ装置及び車両用シート
JP6131935B2 (ja) 車両用ファーサイドエアバッグ装置
JP6263627B2 (ja) エアバッグ装置
JP6327110B2 (ja) 側突用エアバッグ装置
JP5900270B2 (ja) 車両用乗員保護装置
KR101739857B1 (ko) 측면 충돌용 에어백
JP2014076702A (ja) 車両用乗員保護装置
JP6414157B2 (ja) 車両用乗員拘束装置
JP2019018736A (ja) サイドエアバッグ装置を搭載した車両用シート
JP2014080169A (ja) サイドエアバッグ装置を搭載した車両用シート
JP2015136954A (ja) 車両側突時の乗員保護装置
JP5024248B2 (ja) エアバッグ装置
CN111615473B (zh) 乘员保护装置
JP2019147426A (ja) 車両用乗員保護装置
JP5914556B2 (ja) エアバッグ装置
CN111645626A (zh) 气囊系统
JP2015058823A (ja) 車両用サイドエアバッグ装置
JP2014121924A (ja) 車両用乗員拘束システム
CN112660060A (zh) 远侧安全气囊装置
JP5870889B2 (ja) 車両用乗員保護装置
JP6036450B2 (ja) ファーサイド乗員拘束装置及び車両用シート
JP2009166680A (ja) 側突用エアバッグ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151020

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151027

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160301